『私が、生きる肌』
今日は、スペイン映画をひとつ、ご紹介♪
この作品、去年のカンヌ映画祭で話題になって、アルモドバル監督らしい、とっても奇抜な内容もあってか、本国スペインのゴヤ賞をはじめ、様々な映画祭で話題をかっさらったらしい。
個人的な注目ポイントとしては、『シャッター ラビリンス』、『この愛のために撃て』、『ローマ、愛の部屋』なんかでプッシュしてる女優エレナ・アナヤが主演してるってことやったんやけどね。
というわけで、そんな作品の感想は.......?!
私が、生きる肌 / La Piel Que Habito ★★★☆☆ (2011年)
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ、マリサ・パレデス、ジャン・コルネット、ロベルト・アラモ、ブランカ・スアレス、スシ・サンチェス
人工皮膚の研究で名を知られてる名医の男は、自宅の豪邸の一室で、死んだ妻とそっくりな顔を持つ、全身整形の美女を軟禁していたのだが......ってな愛憎ドラマ?!
いやぁ~、なんともショッキングかつエキセントリックな話やよなぁ。そこがいかにもアルモドバルらしさであり、この歪んだ愛の世界を作り上げられるのは、彼しかおらんってことかもね(笑)
ちょっと違和感のある設定で始まる話は、やがて過去の出来事にさかのぼり、そこから狂気の世界へと突き進む、そんな話の構成の上手さや、さりげなく音楽なんかを使って話を盛り上げるところが、さすがやなぁって思うんよ。
印象的なカットや、サラリと狂気をドラマの中に忍び込ませながら、これほどまでに異常な話を、どこかすんなりと納得させてまうってのが、やっぱり監督さんの個性であり、手腕ってことなんやろなぁ。
この作品を言葉で端的に表現するとって聞かれたら、ヒロイン(?)のエレナ・アナヤに見とれてもうたせいか、“美しき狂気”って答えるかなぁって思うんよね?!
それにしても.......病んでるよなぁ........(苦笑)
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