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2012年11月 5日 (月)

『国家の女リトルローズ』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ポーランド映画をひとつ、ご紹介♪

なかなかポーランドの映画事情ってのは分からんのやけど、この作品はモスクワ国際映画祭で最優秀監督賞に輝いたらしく、本国ポーランドの映画賞でも最優秀主演男優賞を受賞した作品らしいんよね。

監督さんは、他の作品でも賞を獲ったりもしてるってことで、ポーランドでは、そこそこ名前の知れたひとなのかも。

というわけで、そんな、ちょっとマイナーな東欧映画の感想は.......?!

国家の女リトルローズ / Rozyczka   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ヤン・キダヴァ・プロンスキ

出演:マグダレーナ・ボチャルスカ、アンジェイ・セヴェリン、ロヴェルト・ヴィエツキーヴィッチ、グラジナ・シャポロフスカ、ヤン・フリッシュ、クシシュトフ・グロビシュ

フィアンセが実は秘密警察の人間であり、その彼に反体制派のユダヤ人としてマークしてる大学教授にスパイとして近づくように言われるのだが.......ってな、60年代後半のポーランドで起こった反ユダヤ運動での出来事を描いたドラマ?!

好きな相手に言われるままに引き受けた任務のはずが、年の離れた相手の優しさや信念に触れ、別の感情が芽生え......ってなことで、その当時の時代を背景にした男女の愛憎劇が展開するんよね。

特に派手な展開があるわけでもなく、ちょっとエロさがあるくらいで、地味な作品ではあるんやけど、国家のためにという“任務”とひとりの女として愛を求める感情の間で、戸惑いながら苦しむ主人公の心の揺れを、丁寧に描いた作品は、ヨーロッパ映画らしい繊細さを感じさせるデキやった。

ポーランドの近代史をよく知らない日本人には、完全に作品を理解することはできないんかもしれんけど、でも、時代に翻弄された男女の心のもつれは、広く訴えかけるものがあるんやと思う。なかなかやったね!?

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