『汚れた心』
今日は、ブラジル映画ながら、日本人の俳優がメインになってる作品をひとつ、ご紹介♪
この監督さん、ブラジルではCMやドキュメンタリーで知られてるらしいんやけど、商業映画監督としても、ちょっと前に紹介したヴィゴ・モーテンセン主演の『善き人』を作ったりで、広く注目を集めてる人なんやって。
主演の伊原剛志って役者さん、個人的に結構、好きなんよなぁ。子供の頃に夢中になって見てた“サニー千葉”こと千葉真一の「影の軍団」っていう時代劇シリーズに出演(実はJACの出身)してるのを見てから気になってたんやけど、年齢を重ねて、味のあるエエ役者になってきたって思うんよね。
というわけで、そんな伊原くんが頑張った作品の感想は........?!
汚れた心 / Coracoes Sujos ★★★★☆ (2011年)
監督:ヴィセンテ・アモリン
出演:伊原剛志、常盤貴子、菅田 俊、余 貴美子、奥田瑛二、大島葉子、エドゥアルド・モスコヴィス
第二次世界大戦が終戦した直後のブラジルで、祖国の敗戦の情報を知らない日系移民の間で起きた事件を題材にした、日本人の役者を使ったブラジル映画?!
日本の戦勝を信じて疑わない人たちと、現地の情報等から敗戦して全面降伏したことを知った人たち、異国の地でそれまでの価値観を覆す事態が起きた中で、戸惑いながらも対立する人たちの心の葛藤を描いてるんよね。
主人公を務める伊原くん、良かったねぇ。ごく普通の心優しい写真屋の店主が、国家のためという大義名分のもと、血で手を染めながら、苦悩する姿を熱演してるんよ。
その脇では、奥田くんや菅田くん、余さんとか、なかなかいいキャスティングがされてて、見応えがあったね。まぁ、例によって常盤くんのところだけは、なんとかならんかったんかなぁって思ったんやけど......(苦笑)
しかし、実際の戦場からは遠く離れた地で、戦争によって傷ついた人たちがいたってことを知ると、なんや考えさせられるよね!?
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