ノーザンライツ・フェスティバル2013から ④ 『ブリーダー』
今日も、渋谷で開催中のノーザンライツ・フェスティバルで上映してる作品をひとつ、ご紹介.....って言っても、明日で終わりなんやけど.......(苦笑)
北欧出身の若手の監督さんで、今、一番注目されてるのは、『ドライヴ』でブレイクしたニコラス・ウィンディング・レフンやろなぁ。これまでチェックした『ヴァルハラ・ライジング』や『ブロンソン』も、なかなか個性的な作品やったし、今後の活躍が楽しみってとこやね。
今回の上映会の中でも、巷の人気(?)を意識してか、監督さんの日本未公開の作品を上映してたんで、そのひとつをワクワクしながら鑑賞してみたんよ。ちなみに、スザンネ・ビア監督の『アフター・ウェディング』などでもお馴染みのマッツ・ミケルセンってデンマークの俳優さんのデビューは、実はレフン監督の作品やったらしい。
というわけで、作品の感想は........?!
ブリーダー / Bleeder ★★★☆☆ (1999年)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:キム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、ズラッコ・ブリッチ、リヴ・コーフィックセン、リッケ・ルイーズ・アンデルソン
コペンハーゲンの街はずれ、ビデオ屋で働く映画オタクの男の親友は、小さなアパートで恋人と同棲していた。ある日、彼女から妊娠を告げられた彼は、素直に喜ぶことができず、次第に抑え切れない感情を覚え.......ってなサスペンス・ドラマ?!
恋人の妊娠をきっかけに、揺れ動く男の心の中の葛藤をメインにしながら、そこに周囲の登場人物を絡め、ハードな部分だけで突っ走らずに、映画オタクとして不器用に生きる男の恋の話で和ませ、ひとつにまとめた作品ってとこかな?!
一気にグリグリと来るのかと思いきや、監督さんの“映画愛”を散りばめつつ、ややマッタリとした展開で進むあたりで、アレって思ってたんやけど、さすがにポイントを押えてテンションを上げてくるあたり、監督さんのその後の作品につながるものを感じたね。
全体的なバランスや演出では、さすがに初期の作品だけあって、稚拙さが目立つものの、暴走する感情をむき出しにして、突っ走るあたりの描写は、なかなかの迫力やったかな?!
この作品自体の評価としては、ボチボチってとこなんやけど、監督さんの足跡を知る上では、貴重な作品といったところやったね。
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