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2013年2月

2013年2月28日 (木)

『ハングリー・ラビット』

今日は、ニコラス・ケイジの主演作をひとつ、ご紹介♪

いや、別にラジー賞にニコラスくんがノミネートされたから、この作品に興味があったわけやなくて、ましてや、その髪型が今度はどんな感じになってるかが気になったわけでもなく、むしろ監督さんに惹かれて、この作品をレンタル屋で手に取ったんよ(笑)

ロジャー・ドナルドソンって監督さんは、80年代にトム・クルーズ主演の『カクテル』なんて作品を撮って、自らもラジー賞にノミネートされたってな経歴があるんやけど、どういうわけか今世紀に入ってから、オモロイ作品を世に送り出してるんよなぁ。

例えばアル・パチーノとコリン・ファレルが共演した『リクルート』やアンソニー・ホプキンスが主演の『世界最速のインディアン』、それに“ハゲのカリスマ”ことジェイソン・ステイサム主演の『バンク・ジョブ』とか、どれもなかなかのクオリティやと思う。

そんな監督さんがニコラスくんと組むってところに、なんか期待するものがあったりして....てなわけで、作品の感想は.........?!

ハングリー・ラビット / Seeking Justice   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ロジャー・ドナルドソン

出演:ニコラス・ケイジ、ジャニュアリー・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ハロルド・ペリノー、ジェニファー・カーペンター、ザンダー・バークレイ、ジョー・クレスト、ジェイソン・デイヴィス

愛する妻が何者かに襲われ、病院に担ぎ込まれる。ロビーで呆然と佇む高校教師の夫のもとに、謎の男が犯人の始末を請け負うと誘いをかけ、悩んだ末に依頼してしまうのだが........ってなサスペンス?!

愛する者を傷つけられ、その怒りに任せてしたひとつの決断により、組織の陰謀に巻き込まれる、平凡な教師の苦闘を描くってなことで、もうニコラス師匠の“U字剃り込み”が眩しくて!?(笑)

得体のしれない敵に追い込まれながらも、真相を究明しようと奔走するその姿というか額に、もう目が釘付けで......なんて言いつつ、話の展開としては、ありがちではあるんやけど、なかなかスリリングに仕上がってたかな。

ちょっと最後の盛り上がるはずの部分がチープになってもうたところが残念やったんやけど、途中の流れは十分に楽しめるものやった。

法で裁けない悪を裁くってことで、そんな善と悪の境界をテーマにしての原題やったんやけど、インパクトのあるフレーズなのは分かるものの、邦題としてこうする必要はなかったんと違うかなぁ......。ちなみに“ハングリー・ラビット・ジャンプス”で、“空腹のウサギは飛ぶ”やからね、正確には?!

2013年2月27日 (水)

『スリープレス・ナイト』

今日は、アクション系のフランス映画をひとつ、ご紹介♪

個人的に大プッシュの『あるいは裏切りという名の犬』でお馴染みのオリヴィエ・マルシャルや、『この愛のために撃て』『ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~』のフレッド・カヴァイエのように、最近のフランス映画では、ハード・ボイルド系のサスペンス・アクションものってのに、結構、いい作品が多いんよね。

この作品も、別の映画をレンタルした際に予告を目にして、何となくオモロそうな雰囲気がプンプンしてたもんやから、思わずレンタルしてみたってわけ。

ちなみに、この監督さんのパパさんも脚本家で、お兄さんも脚本&監督で、ソフィー・マルソー主演の作品を作ってたりするっていう、映画一家らしいんよね。

そんなこんなで、作品の感想は..........?!

スリープレス・ナイト / Nuit Blanche   ★★★☆☆   (2011年)

監督:フレデリック・ジャルダン

出演:トメル・シスレー、ジョーイ・スタール、ジュリアン・ボワッスリエ、ロラン・ストーケル、セルジュ・リアブキン、サミ・セギール、リジー・ブロシュレ

相棒とふたり、マフィアから麻薬を強奪し、金にしようとした刑事だったが、大切なひとり息子を人質にとられ、ブツを返すように脅されるが........ってなサスペンス&アクション?!

息子を助けるため、マフィアのボスが経営するクラブに乗り込むが、そんな彼を内偵していた女刑事が後を追い、事態は思わぬ方向に......ってことで、マフィアと警察内部のドロドロが絡み合うなかで、父親の意地が炸裂するってね?!(笑)

この作品、オモロないかって聞かれると、そんなことはないんやけど、オモロイかって聞かれると、ちょっと返事に困る、そんな感じかなぁ.....。

ハゲしい攻防で盛り上げて、スリリングな展開をって気持ちは分かるんやけど、ロケーションがあまり変わらんせいか、必死の追跡劇をやってみても、思ったほど“スピード感”が感じられへんのよね。

結果的な印象としては、十分に平均点以上のデキにはなってると思うんやけど、どうしても拭えない“もう一息”な感じが、ちょっと残念やったかなぁ.....?!(苦笑)

2013年2月26日 (火)

『電人ザボーガー』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

電人ザボーガーと聞いてピンとくる世代は、40歳なかばくらいなんかな。かくいう自分も、TVで放送されてた頃は幼稚園にもまだ通ってないから、内容はまったく覚えてないんやけど、確かオモチャのフィギュアを持ってたような記憶があるんよね。バイクがロボットに変形するってな、画期的なアイデアは、妙にインパクトがあって、子供心にカッコええなぁって思ったような気がする。

そんな作品がこの時代に映画化され、しかも監督を『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』でおなじみのB級映画のカリスマ、井口 昇監督が務めると聞いて、劇場で公開されたときも観に行きたかったんやけど、確か渋谷単館での上映で見逃してもうたんよなぁ。

それでレンタル開始を心待ちにしてたんやけど、なかなか目に入ってこず、おかしいなぁって思って、たまたまTSUTAYAの店内の検索機で調べたら、な、なんと、ヒーロー戦隊もののコーナーにあるのを発見し、早速、借りたってわけ。

というわけで感想を..........といく前に一言、TSUTAYAさん、これ子供向けのヒーロー戦隊もののコーナーに置いといてエエんやろか?内容ちゃんと確認したんかなぁ........ちょっと微妙な気がするんやけど..........ね?!(苦笑)

電人ザボーガー   ★★★☆☆   (2010年)

監督:井口 昇

出演:古原靖久、板尾創路、山崎真実、宮下雄也、佐津川愛美、木下ほうか、渡辺裕之、竹中直人、柄本 明

世界の破滅を目論む闇組織と戦うため、敵に殺された父が残したロボットとともに秘密警察となった青年だったが.......ってな特撮ヒーローもののリメイク作品?!

いやぁ~、細部までこだわりまくった作りにやられてもうたよ。70年代のチープさを損なうことなく、敢えてそのまま再現したような映像に加え、この監督さんらしく、話の中に存分にエロやグロのB級テイストをサラリと盛り込み、ツッコミどころ満載で勝負してくるあたり、ホンマにスゴイよなぁ!?(笑)

2部構成になってる後半なんか、単なるヒーローものの枠を超え(そもそも、その枠に入ってるのかが疑問ではあるんやけど.....)、メロドラマにオヤジの哀愁なんかも加わって、それを下世話な演出でコテコテにしてくるあたり、さすが井口くん、侮れんよなぁ(笑)

まぁ、真面目にこの作品を鑑賞しようと思って観るひとは、まずおらんと思うんやけど、悪役の柄本くんやお茶目な刑事役の渡辺くんの弾けっぷりを見ると、なんかエエなぁって思ってもうたよ。用途を間違えなければ、これはアリ?!(笑)

B級映画としては文句なしに4つを付けたいところなんやけど、それでおススメと勘違いしてレンタル屋で手に取ってまうひとがいるとマズイんで、控えめに3つで。間違っても子供と一緒に鑑賞しようと思って借りないように........ね!? 

2013年2月25日 (月)

『愛の解体新書』

今日は、劇場未公開の作品の中から、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

“骨の髄まで愛したい”なんてウリ文句がパッケージに書いてあるこの作品、フレンチ・エロスなわけやけど、モントリオール世界映画祭で賞を受賞したりして、単なるキワものってわけでもないらしい??

そんな作品に興味をもった理由は、まぁ、エロを否定するつもりはないんやけど、一番の理由は主演の女優さんが『猟犬たちの夜 オルフェーブル河岸36番地-パリ警視庁』に出演してるひとやからなんよね。そんな彼女が大胆な演技を.......って、やっぱりエロか?!(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

愛の解体新書 / Le Sentiment De La Chair   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:ロベルト・ガルゼッリ

出演:アナベル・エトマン、ティボー・ヴァンソン、エマニュエル・サランジェ

メディカル・イラストレーションを学ぶ女子大生は、腰痛の原因を調べるためにレントゲン撮影をするが、その時の担当の解剖学の教授に惹かれ、やがてふたりは愛し合うことに。人体への興味を共有するふたりの愛は、より深く........ってな、ちょっと倒錯した愛の形を描くフランス映画?!

彼女の体のすべてを知りたいと切望する男と、そんな彼の愛に応えるべく、すべてを知って欲しいと願う女、単なる肉体への興味なのか、それが愛情の深さなのか、揺れる男女の心を描くってことなんかな。

テーマがテーマだけに、深く究極的な愛憎劇を期待したんやけど、思いのほかアッサリした浅いドラマやったね。

ヒロインのアナベル嬢の大胆な露出には、男心を少しくすぐられてもうたけど、それ以外は印象に残らんかった(笑)

まぁ、歪んだ愛情を描くってことではあるんやけど、結局は、“だからどないした”ってレベルの感想しか残らんかった。ちょっと期待ハズレやったかな?!

2013年2月24日 (日)

『レッド・ライト』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、サスペンス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてるロドリゴ・コルテスってひとは、スペインの出身で、前作の『[リミット]』では、ライアン・レイノルズを穴倉のなかに閉じ込めて、一人芝居をさせて世界をアッと言わせた(?)、なかなか注目の監督さんなんよなぁ。

これまでエイリアンを相手にしてたシガーニーおばちゃんが、今回は超能力者を相手に戦うってところも注目かなぁ.......なんて言いつつ、しばらくの間、あまりメジャーな作品で目にしなかったものの、ちょっと復活かってなところが気にはなってるんやけど......(笑)

そんなわけで、作品の感想は.............?!

レッド・ライト / Red Lights   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ロドリゴ・コルテス

出演:キリアン・マーフィー、シガーニー・ウィーヴァー、ロバート・デ・ニーロ、エリザベス・オルセン、トビー・ジョーンズ、クレイグ・ロバーツ、レオナルド・スバラグリア、ジョエリー・リチャードソン

様々な“超常現象”と言われるものを調査し、科学的に説明をつけ、真相を暴いてきたふたりの博士の前に、かつて一世を風靡した超能力者が30年ぶりにカムバックし、現れるのだが......ってなサスペンス?!

“超能力”の裏にあるウソを見抜く、そんな科学者と物理学者に対して、本当の力だと豪語する超能力者、その攻防をスリリングに描いてるんよなぁ。

この作品、全体のテンションがなかなか良くて、どうやってトリックを暴くんやろうなんて考えながら観てると、知らんまにグイグイと話に引き込まれてるんよ。

そうさせるのは、主役のキリアンくんや、シガーニーおばちゃんの存在であり、超能力者を演じるデ・ニーロの醸し出すオーラのようなものがアクセントとして効いてるわけで、彼ら主要キャストの頑張りと展開の妙で、かなり盛り上がるんよね。

ただ、ごっつい残念やったのは、終わりの部分で、おそらくヒネリを加えたかったんやろうけど、それが逆に策に溺れたような感じになってもうて、それまでのエエものを吹き飛ばしてもうた感じになってたんよなぁ.......。

そこまでせんでも、十分に楽しめる内容やっただけに、なんやもったいなかったね......?!(苦笑)

2013年2月23日 (土)

『ゼロ・ダーク・サーティ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、今年のアカデミー賞の候補にもなってるのをひとつ、ご紹介♪

キャスリン・ビグロー監督といえば、前作の『ハート・ロッカー』でイラクで爆発物処理をする兵士を描いて、アカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞したひとひとやんね。

この作品も作品賞、主演女優賞、脚本賞、音響賞、編集賞の5部門でノミネートされてて、前哨戦のゴールデングローブ賞では、主演女優賞をチャスティンくんが獲ってたし、一応、有力候補ってことなんかな。

ただ、テロリストを拷問するシーンに対して、一部で批判が出てたりして、作品賞に関しては、ベン・アフレックの『アルゴ』とスピルバーグの『リンカーン』の一騎打ちの様相になってきた感じやね。

ところで、この作品のタイトルの意味については、公式HPを見たところ、“夜中の0:30”をアメリカ軍のなかでこう言うらしく、ちょうどビンラディン暗殺計画が実行された時間に当たるらしい。

というわけで、アカデミー賞の発表を前に、作品の感想を...........?!

ゼロ・ダーク・サーティ / Zero Dark Thirty   ★★★☆☆   (2012年)

監督:キャスリン・ビグロー

出演:ジェシカ・チャスティン、ジェイソン・クラーク、マーク・ストロング、ジェニファー・イーリー、ジョエル・エドガートン、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンダルフィーニ

9.11の同時多発テロの後、その首謀者としてオサマ・ビンラディンの行方を追いかけるCIAの追跡チームに、若いひとりの女性が加わるのだが.......ってな、ビンラディン暗殺までの道程を描いたサスペンス・ドラマ?!

まったく手がかりもないまま、時間だけが無駄に過ぎていき、犠牲者も増えるばかり、そんな困難な状況のなか、必死に捜索を続ける女性捜査官の苦悩のドラマが展開するんよね。

関係者とのインタビューを繰り返し、綿密な調査に基づいて脚本が書かれてるってことで、いかにもビグロー監督らしい、硬派で骨太な内容に仕上がってたかな。

主役のチャスティンくんは、個人的にはちょっと線が細すぎる気がするんやけど、ゴールデングローブ賞等で主演女優賞を獲得してるだけあって、気合いは十分やったね。

事件の裏側で何が起こっていたのかを忠実に再現しようとしたドラマは、確かにいい緊張感があるんやけど、逆にちょっと重すぎて、映画としてどうかって言われると、「へぇ、そうやったんや....」っていう感想しか、正直残らんかった。

憎き敵をどう殺したかってことで、アメリカ人ならば気持ちの高ぶりみたいなものもあるんやろうけど、ちょっと期待してたものと違ったかもねぇ.......?!(苦笑)

2013年2月22日 (金)

『スターフィッシュホテル』

今日は、ちょっと風変わりな(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、何が他と違うかっていうと、日本を舞台にした日本の役者が出演する邦画なんやけど、監督さんが日本在住のイギリス人らしいんよね。

ちょうど監督さんの長編3作目に当たる新作『SADOテンペスト』ってのが公開されてるらしく、どうも佐渡島を舞台にロックをテーマに、シェークスピアの「テンペスト」をモチーフにした内容のドラマになってるんやって?!

日本で映画制作会社を立ち上げ、上智大学で映画制作や脚本を教えてるってことらしく、日本文化と西洋文化を掛け合わせて、個性的な作品を作ろうってことで頑張ってるってとこなんかな。

というわけで、そんな監督さんの2作目の作品の感想は........?!

スターフィッシュホテル   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ジョン・ウィリアムズ

出演:佐藤浩市、木村多江、KIKI、柄本 明、串田和美、綾田俊樹、歌川椎子、北川さおり、上田耕一

共働きの妻とふたりで暮らしているサラリーマンの男の趣味は、好きなミステリー作家の作品を読むこと。ある日、妻が突然いなくなり、彼は行方を探し始めるのだが.........ってなミステリー?!

ウサギの着ぐるみを着た謎の男、手がかりから消えた妻を追って、夢の世界を彷徨う......ってなわけで、これ、「不思議の国のアリス」をモチーフにした、ちょっとダークなファンタジーなんよね。

夢と現実の間で、男と女のちょっとミステリアスな関係を挟みながら、巧みに別の世界へと導いていくあたり、なかなか上手い展開やったかな。

それを佐藤くん、柄本くんといった役者がナイスな演技で観る側を惹きつけ、“日本で不幸を背負わせたら一番の女優”こと多江ちゃんも適度に不幸を背負い、ミステリアスな女を演じるKIKIくんもいい味を出してて、主要なキャストがうまく役にハマってた。

日本を舞台にした邦画ながら、イギリス人監督だからか、どことなく違った切り口、テイストが出てて、それがいい方向に行ってるようで、全体的にも悪くなかったね!?

2013年2月21日 (木)

『デンジャラス・ラン』

今日は、洋画のサスペンス・アクションをひとつ、ご紹介♪

デンゼル・ワシントンの功績といえば、ハリウッドのおける黒人俳優の地位を上げたことやと思うんやけど、そんなデンゼルくんの輝かしいキャリアで良かったのは、個人的には90年代半ばまでかなぁって思ってた。

その後は、毎回、あまり変わり映えのしない作品が続いて、もうエエやろって思ってたんやけど、それが変化したのが『アンストッパブル』からなんよね。再び俳優として輝き始めたデンゼルくんは、今年のアカデミー賞で久々に主演男優賞にノミネートってことで、完全に復活したのかもね。

おそらく受賞は無理やとは思うんやけど、そんなデンゼルくんの存在感出まくりの作品の感想は..........?!

デンジャラス・ラン / Safe House   ★★★★   (2012年)

監督:ダニエル・エスピノーサ

出演:デンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズ、ヴェラ・ファーミガ、ブレンダン・グリーソン、サム・シェパード、ノラ・アルネゼデール、ロバート・パトリック、ルーベン・ブラデス

南アフリカでCIAの隠れ家の管理をしている新米職員のもとに、元CIAエージェントで指名手配されていた男が連れられくるが、すぐに謎の武装集団が男を狙って押し入り、彼は仕方なく男を連れて逃げることになるのだが........ってなアクション&サスペンス?!

伝説の元エージェントとやり合いながら、追いかけてくる武装集団から逃げる、そんな手に汗握る逃避行の結末は.......ってな感じで、話自体はオチも含めて、ちょっとアリがちではあるんやけど、これ、作品としては、なかなかよくデキてるんよ。

何がいいかって、主演のふたりの演技が堪らんのです。デンゼルくんの沈着冷静なクールさと、存在が発する威圧的なオーラ、それに対して、少し頼りないものの、経験したことのない緊迫した状況に戸惑いながら、任務を果たそうと必死のライアンくん、バチバチとやり合いながら、徐々に変化するふたりの男の関係に夢中になってもうたよ。

そんな主演ふたりの演技力で存分に楽しませながら、ハードにグイグイと引っ張っていくアクションは、なかなかの見応えやったね!?

2013年2月20日 (水)

『きっと ここが帰る場所』

今日は、ヨーロッパ映画をひとつ、ご紹介♪

主演がショーン・ペンで、アメリカでも撮影してて、なんでハリウッド映画やないかっていうと、イタリア人の監督さんがカンヌ映画祭で審査員賞を受賞したときに、選ぶ側やったショーン・ペンと親しくなって、一緒に映画を作ろうってことで実現した企画がこれやったってことらしい。

そんな作品は、音楽を元 Talking Heads のデヴィッド・バーンが担当してたりして、しかも、ついでに本人役で出てきたりと、ちょっとマニアックに楽しめる要素もあるんよね(笑)

というわけで、監督さんの本国イタリアでは、アカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でいろいろと受賞した作品の感想は........?!

きっと ここが帰る場所 / This Must Be The Place   ★★★★   (2011年)

監督:パオロ・ソレンティーノ

出演:ショーン・ペン、フランシス・マクドーマンド、ジャド・ハーシュ、イヴ・ヒューソン、ケリー・コンドン、ハリー・ディーン・スタントン、デヴィッド・バーン、オルウェン・フエレ、シェイ・ウィガム

深い悲しみを抱えたまま、ダブリンにある豪邸でヒッソリと妻と暮らす元ロックスターは、30年以上も会っていない父親が危篤という知らせを聞き、アメリカに向かうことに。死に目には間に合わなかったが、生前の父がナチスの戦犯を追いかけていたと知り、父が探し求めていた男を自らが探すことに.......ってな、自分探しのロードムービー?!

片手で買い物カートを引きずり、背中を丸めて歩く老いぼれたロッカー、そんな厚化粧の冴えない主人公ってのに、最初は戸惑ってもうたんやけど、オーバーアクションぎみなキャラ設定ながら、さりげなく見る側を惹きつけ、魅了してまうショーン・ペンの演技力は、もう見事やったね!?

かつて栄光を手にしながら、どこか卑屈でネガティヴに生きる主人公が、旅でいろんな人と出会い、自分の過去と現在、そして未来と向き合う、そんな過程を大上段に構えるんやなくて、ちょっとしたユーモアを織り交ぜながら、さりげなく描いてくところに、この作品の味わいがあるんよなぁ。

“Something is not quite right. I'm not sure exactly what it is, but something...”

そんな気の利いたセリフを添えながら、センスのいい音楽で味付けされた自分探しの旅は、何ともリッチなテイストに仕上がってたね!?

2013年2月19日 (火)

『高校生ブルース』

今日は、ちょっと懐かしいところで邦画をひとつ、ご紹介♪

かつて松竹と東宝と並んで人気だった映画会社の大映が、倒産の直前に最後の“あがき”で頑張ってたのが、若者の性をテーマにしたシリーズで、そこで彗星のように(?)登場したのが、当時15歳の関根恵子やったんやって。

自分なんかの世代やと、関根恵子というよりも、すでに結婚して高橋恵子になってたんやけど、80年代なかばに流行ったTVドラマ「金曜日の妻たちへ」に出てるのを見たりして、キレイなひとやなぁって思ったのを覚えてるんよね。

そんなわけで、作品の感想は........?!

高校生ブルース   ★★★☆☆   (1790年)

監督:帯盛迪彦

出演:関根恵子、内田喜郎、篠田三郎、八並映子、堀 雄二、伊藤幸子

クラスメートの真面目な男の子に好きだと告白され、そのまま体育館倉庫で関係を持った女子高生は、やがて自分が妊娠していることに気づくのだが.......ってな、高校生のしょっぱい(?)青春を描いたドラマ?!

クラスで一番の人気の美人が、妊娠して戸惑いながら、ある決断をするってな感じのドラマは、まぁ、演技の方はオイオイってレベルなんやけど、なんといっても、これがデビューの関根くんの存在がエエんよね!?

清楚で可憐な彼女が、あんな大胆な姿に......そんなギャップが刺激的なんよ(笑)

デビュー作だけでに、まだ“女優”って感じやないんやけど、さりげない横顔やキリっとした目線は、惹かれるものがあって、なるほど確かにスター性十分やった。

まぁ、肝心の話の内容としては、性欲にまかせてヤッてまうと、取り返しがつかないでってな、ちょっと教育的(?)な感じかな。なんとなくスリラーのような要素もあったりで、想像してたのとは違ったかも。

そんなわけで、関根くんの存在も新鮮やったけど、後のウルトラマンタロウこと、同級生役の篠田くんのヒゲ面高校生ってのも、インパクトのあるワイルドさやったなぁ......(笑)

2013年2月18日 (月)

『ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち』

今日は、劇場未公開の作品の中からひとつ、ご紹介♪

この作品で監督&主演を務めるジョシュ・ラドナーってひとは、アメリカではTV俳優として人気らしいね。そっちの方面は疎いんで、まったく知らんのやけど、そんな彼の初監督作品は、サンダンス映画祭で観客賞を受賞したんやって。

そんな作品には、『紳士協定』『波止場』『エデンの東』で有名なエリア・カザン監督の孫娘なんかも出演してたりして、マイナーな作品ながら、悪くない面々が揃ってるんかな。

というわけで、そんな作品の感想は................?!

ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち / Happythankyoumoreplease   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ジョシュ・ラドナー

出演:ジョシュ・ラドナー、マリン・アッカーマン、ケイト・マーラ、ゾーイ・カザン、パブロ・シュレイバー、マイケル・アルジエリ、トニー・ヘイル

地下鉄で里親とはぐれた少年と出会った売れない小説家、病気を気にして恋愛できない女性、ロスに移住したがる彼との関係に迷う女性、それぞれに悩みを抱えながらニューヨークの街で生きる人たちを描いたドラマ?!

3人の友人とそれぞれの恋の相手、そして少年がひとり、恋や愛を求めながらも、うまくいかずに悩む彼らの織りなすドラマは、何か特別にドラマチックなことが起こるわけやないんやけど、さりげなくエエなぁって思えてまうのは、監督兼主演のラドナーくんの人柄なのかも。

とりわけ、作品のタイトルにもなってるマリン・アッカーマンとトニー・ヘイルのパートは、ちょっとロマンチックで、胸にじんわりとくるものがあるんよね?!

その一方で、ヒロイン役のケイト・マーラは、どうも個人的に苦手で、見かける度に、あの人工的な鼻筋はどうなんやろうって思うんよなぁ........まぁ、余計なお世話なんやろうけど(苦笑)

そんな個人的嗜好は置いといて、とっても小粒ながら、ちょっと心温まるドラマは、なかなか秀逸なデキやったね!?

2013年2月17日 (日)

『ムーンライズ・キングダム』

今日は、劇場で公開中の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、今年のアカデミー賞では脚本賞にノミネートされてるんよね。書いてるのは監督さんとロマン・コッポラのふたりで、名前でピンとくるとは思うけど、あの“華麗なる(?)コッポラ一族”の直系、フランシス・フォード・コッポラ監督の息子さんなんよね。

アンダーソン監督とは、過去に『ダージリン急行』でも共同脚本をやってるし、監督さんの作品の常連のジェイソン・シュワルツマンのお母さんはロッキーの妻のタリア・シャイアで、要は従兄弟の関係にあるってこと。

アカデミー賞の方は、ライバルにタランティーノや2度目の受賞を目指す『ゼロ・ダーク・サーティ』のマーク・ボールいるんで、どうなるかは分からんけど、個人的にはチョイと期待してたりするんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

ムーンライズ・キングダム / Moonrise Kingdom   ★★★★   (2012年)

監督:ウェス・アンダーソン

出演:ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン、ハーヴェイ・カイテル

60年代半ば、とある小さな島を舞台に、そこで暮らすボーイスカウトに所属する少年と同い年の少女が駆け落ちをし、島の警官やボーイスカウトの隊長、そして女の子の両親は大騒ぎ.......ってなコメディ調のドラマ?!

アンダーソン監督の久々の実写映画は、いつもどおりの“オフビート”なノリで、なんとなくユル~く、それでいて、さりげなくホンワカさせてくれるナイスな一品やったね。

12歳の男の子と女の子の、ナイーブで真剣な恋のドラマを、振り回される大人たちを笑いのネタにしつつ、どこかシュールな感覚で描くあたり、監督さんの独特の世界に気づいたら迷い込んでた、そんな気分にさせられてもうたよ。

主人公となる若いふたりの役者も、爽やかな魅力を振りまいてるんやけど、その脇を固める豪華な面々が、それぞれに個性を出しつつ、うまく盛り上げるんよなぁ。個人的には、ノートンくんが久々にヒット作で頑張ってるってのが嬉しくて........涙......(笑)

独特の世界にクセのある作りで、ちょっと好き嫌いが分かれるんかもしれんけど、とってもキュートなオチの付け方も含めて、久々のアンダーソン・ワールドは、期待どおりの満足度やったね!?

2013年2月16日 (土)

『アウトロー』

今日は、劇場で公開中の作品の中から洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作は、イギリス人の作家リー・チャイルドってひとの小説なんやってね。“ジャック・リーチャー”ってキャラを主人公にした推理小説は、優れた推理小説に対して贈られる文学賞をいくつも受賞してるらしい。

そんな人気小説を映画化した作品で主人公を務めるのはトム・クルーズってことで、監督のクリストファー・マッカリーとは、『ワルキューレ』で主演と脚本家という関係で組んで以来の顔合わせみたいやね。

監督さんはブライアン・シンガー監督の傑作『ユージュアル・サスペクツ』の脚本を書いてたひとってことで、そんなところもチョイと期待かな。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

アウトロー / Jack Reacher   ★★★★   (2012年)

監督:クリストファー・マッカリー

出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジェイ・コートニー、ロバート・デュヴァル、アレクシア・ファスト

白昼に起こった5人の男女を狙った無差別殺人事件。容疑者として逮捕された元陸軍の狙撃兵の男は、判事と刑事に“ジャック・リーチャーを呼べ”と謎のメモを突き付けるのだが........ってなサスペンス&アクション?!

陸軍に所属し、軍内部の様々な事件を解決してきた腕利きの男が、容疑者の弁護を引き受けた女弁護士と一緒に、事件の真相を追究するってなことで、トムくん、なんや頑張ってたねぇ(笑)

正直、イマイチな評判も耳にしてただけに、それほど期待してなかったんやけど、話としても巧妙に作られてるし、アクションも悪くないし、いいテンションで最初から最後まで楽しませてくれるんよ。

恐らく、評判を落としてる最大の原因は、アホな配給会社がくだらない邦題を付けて、“無法者(=アウトロー)の男が法を無視して暴れまくり、悪を懲らしめる”的な宣伝を打ってるもんやから、それを信じて観たひとが、オイオイってツッコミを入れたくなってまうんやと思うんよ。

なんせ、この作品の原題は主人公の名前“ジャック・リーチャー”やし、原作のタイトルは“One Shot(=一発の銃弾)”やからね(苦笑)

そんなアホな宣伝を忘れて、純粋に作品を観れば、これ、なかなか良くできたサスペンスになってたと思うんやけどなぁ。特に、個人的にはデュヴァルおじさんが出てきた時点でひとつ追加ってね!?(笑)

配給会社はまったく支持せんけど、この作品自体は、ロザムンド嬢の知的な美しさも含めて、ハゲしく支持したいなぁ......ってことで、とりあえずおススメ!?

2013年2月15日 (金)

『脳男』

今日は、劇場で公開中の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、そのインパクトのある意味深なタイトルからも、ちょっと気になってたんよ。どうやら原作は江戸川乱歩賞を受賞した小説なんやってね?!

二階堂&染谷の“ヴェネチア組”が三度共演ってのも気になったし、脇に光石くんや甲本くんが顔を出してるってことでも、ちょっと期待したんよなぁ。まぁ、個人的には、主役にかなりの不安は覚えたんやけど、そこは敢えて考えないようにして......(苦笑)

それにしても、今年の公開予定の邦画のラインナップを見てると、“J事務所”だらけやよなぁ.....TV局が映画の製作に絡むと、安易にというか、何か大人の事情があるからなのか、よう知らんけど、そんなんばっかしやね。ちゃんと“役者”できるんなら文句はないんやけど、ちょっと邦画の興収がエエからって、その戦略に食傷気味になってる映画ファンもいるってことを、ボチボチ気づいて欲しいもんやよなぁ........また暗黒時代に戻る前にね!?

とまぁ、作品とは直接関係のないボヤキを言いつつ、そんな気分にさせてくれた作品の感想は.........?!(笑)

脳男   ★★★☆☆   (2013年)

監督:瀧本智行

出演:生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太、光石 研、甲本雅裕、小澤征悦、石橋蓮司、夏八木 勲

連続する無差別爆破事件の犯人を追う警察は、ある手がかりから居所を突き止めるが、その現場でひとりの青年を容疑者として逮捕することに。彼の精神鑑定を担当する女医はだったが、自分のことを何も語らず、謎が深まるばかりで.......ってなミステリー&アクション?!

青年の過去を探りながら、凶悪な犯人との関係を追及する、そんな話は、それなりにスリリングに展開しとったかな。原作はよう知らんので、作品がどの程度、その世界観を表現できてるのかはよう分からんのやけど、個人的にはもう一息な感じやったかな。

この主役は、無表情でセリフが多いわけでもなく、そういう意味では、イケメンを立たせといた方がウケはいいってことで、まぁ、これはこれでアリなのかもしれんけど、観る側に先入観があるからか、どうにも存在が“軽い”んよなぁ(苦笑)

日テレさんの作品だけに、それで客が呼べればオッケーってことなのかもしれんけど......。

その一方で、初の悪役を演じた二階堂くん、もうキレキレやったねぇ。そこまでやるか、しかし.........そんな驚きがナイスやったよ!?(笑)

脇役の面々は、それなりに役にハマってる感じやったんで、悪いデキではないとは思うんやけど、どうしても、どこか中途半端な感は否めず、ちょっと溜息が........なんか続編作りたそうやし........?!(苦笑)

2013年2月14日 (木)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ④ 『ブリーダー』

今日も、渋谷で開催中のノーザンライツ・フェスティバルで上映してる作品をひとつ、ご紹介.....って言っても、明日で終わりなんやけど.......(苦笑)

北欧出身の若手の監督さんで、今、一番注目されてるのは、『ドライヴ』でブレイクしたニコラス・ウィンディング・レフンやろなぁ。これまでチェックした『ヴァルハラ・ライジング』『ブロンソン』も、なかなか個性的な作品やったし、今後の活躍が楽しみってとこやね。

今回の上映会の中でも、巷の人気(?)を意識してか、監督さんの日本未公開の作品を上映してたんで、そのひとつをワクワクしながら鑑賞してみたんよ。ちなみに、スザンネ・ビア監督の『アフター・ウェディング』などでもお馴染みのマッツ・ミケルセンってデンマークの俳優さんのデビューは、実はレフン監督の作品やったらしい。

というわけで、作品の感想は........?!

ブリーダー / Bleeder   ★★★☆☆   (1999年)

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

出演:キム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、ズラッコ・ブリッチ、リヴ・コーフィックセン、リッケ・ルイーズ・アンデルソン

コペンハーゲンの街はずれ、ビデオ屋で働く映画オタクの男の親友は、小さなアパートで恋人と同棲していた。ある日、彼女から妊娠を告げられた彼は、素直に喜ぶことができず、次第に抑え切れない感情を覚え.......ってなサスペンス・ドラマ?!

恋人の妊娠をきっかけに、揺れ動く男の心の中の葛藤をメインにしながら、そこに周囲の登場人物を絡め、ハードな部分だけで突っ走らずに、映画オタクとして不器用に生きる男の恋の話で和ませ、ひとつにまとめた作品ってとこかな?!

一気にグリグリと来るのかと思いきや、監督さんの“映画愛”を散りばめつつ、ややマッタリとした展開で進むあたりで、アレって思ってたんやけど、さすがにポイントを押えてテンションを上げてくるあたり、監督さんのその後の作品につながるものを感じたね。

全体的なバランスや演出では、さすがに初期の作品だけあって、稚拙さが目立つものの、暴走する感情をむき出しにして、突っ走るあたりの描写は、なかなかの迫力やったかな?!

この作品自体の評価としては、ボチボチってとこなんやけど、監督さんの足跡を知る上では、貴重な作品といったところやったね。

2013年2月13日 (水)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ③ 『キング・カーリング』

今日も、開催中の北欧映画を特集したノーザンライツ・フェスティバルで上演されてる作品をひとつ、ご紹介♪

北欧でメジャーな(?)スポーツと言えば.......カーリング??......ってなわけで、“氷上のチェス”ことカーリングを題材に、捻くれた笑いを提供してくれるのが、この作品なんよね。

主演のアトレおじさんは、地元のノルウェーでは有名なコメディ俳優らしく、『Mr.インクレディブル』のノルウェー版の声をやってるひとなんやって。そんでもって、ノルウェーのアカデミー賞であるアマンダ賞で、この作品で主人公の妻役をやってた女優さんが助演女優賞にノミネートされたらしい。

そんなこんなで、作品の感想は.........そういえば、今年の冬は、日本のカーリング娘たちの話題は、あまり耳にせんよねぇ........?!

キング・カーリング / Kong Curling   ★★★☆☆   (2011年)

監督:オーレ・エンドレセン

出演:アトレ・アントンセン

かつては一流のカーリング選手だった男は、あまりにも完璧を追い求めすぎたために、強迫神経症を患ってしまい、病院に長期にわたって入院することに。10年後に退院した彼は、肺の病気で苦しむ恩師を救うため、再びかつての仲間を集めるのだが......ってなコメディ?!

いやぁ~、なんてオフビートな笑いなんやろね(笑)

どうにも冴えない主人公が、これまた変わり者ばかりの仲間と一緒に、かつての栄光を取り戻すべく、大会に出場するってな、実に分かりやすい話なんやけど、それを思いっきりキャラを立たせて、どこか悲哀を漂わせながら、ズレた笑いで攻めてくるってな感じかな。

まぁ、ちょっとベタすぎな感はアリアリではあるんやけど、個人的には......そんなに嫌いやないんよね(笑)

あと、“爽やか”に下ネタを使ってくるところがオモロかったかなぁ.......ちょっと後半の畳み掛けるような下ネタ攻勢には、オイオイってとりあえずツッコミだけは入れといたんやけど.....(苦笑)

かなりクセのあるコメディではありながら、適度にオチもついて、それなりに楽しめる仕上がりなんと違うかな?!

2013年2月12日 (火)

『海燕ホテル・ブルー』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、昨年、事故で亡くなった若松監督が、地曵 豪、井浦 新といった“若松組”の役者を使って撮ったものなんよね。そういえば、井浦くんがそれまでの芸名ARATAから本名に変えた理由は若松監督やったみたいやし、そんな監督さんの葬儀では、弔辞を読んだらしいんよね。彼が役者として成長するキッカケになったということなんかな?!

ところでこの作品の原作は船戸与一って作家さんのなんやけど、直木賞作家で数々の賞を受賞してるベストセラー作家でありながら、「ゴルゴ13」の原作も執筆してたんやってね。

そんなこんなで、映画の方の感想は........?!

海燕ホテル・ブルー   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:若松孝二

出演:地曵 豪、片山 瞳、井浦 新、大西信満、廣末哲万、渋川清彦、岡部 尚、東 加奈子、山岡 一

仲間3人で現金輸送車を襲うはずが、他のふたりに逃げられ、ひとりだけ捕まって、7年間も刑務所に入っていた男は、出所して裏切ったかつての仲間への復讐に向かうのだが.........ってなファンタジー調(?)のドラマ?!

居場所を突き止め、伊豆の大島に向かうが、そこで謎の女に出会い、運命の歯車に狂いが........ついでに作品の内容にも狂いが.........??(苦笑)

なんとなく幻想的な風景のなかで、意味深な女の存在を使って男の性(サガ)を描きたいってことなのかもしれんけど、肝心のヒロインに魅力を感じられへんと、この展開はちょっとキツいよなぁ。顔がアップになるたびに、某女芸人がダブってもうて、思わず苦笑いしてもうたよ(笑)

男を骨抜きにする女って設定やったら、もう少しインパクトのあるキャスティングをして欲しかったね。そうすれば、男の愚かさってのも引き立つんやろうけど、いろいろと中途半端になってもうたようで.........ちょっと残念な作品やった?!

2013年2月11日 (月)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ② 『サウンド・オブ・ノイズ』

今日も、東京・渋谷でやってるノーザンライツ・フェスティバルで鑑賞したノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2010年のカンヌ映画祭でヤング批評家賞ってのを受賞したんやって。他にもワルシャワ国際映画祭で観客賞を受賞したり、マイナーどころながら、いろいろと評価されてるらしいんよ。

そんでもって、今回の公式HPを見てたら、出演してるミュージシャンに元ビーグルのドラマーや、元レイ・ワンダーのひとが作ったバンドのドラマーとか.......って言っても「誰や?」って言われそうなんやけど、知る人ぞ知る的なマニアックな喜びを与えてくれる面々が出演してるんよね(笑)

そんなこんなで、作品の感想は........?!

サウンド・オブ・ノイズ / Sound Of Noise   ★★★★   (2010年)

監督:オラ・シモンソン、ヨハネス・シューネ・ニルソン

出演:ベント・二ルソン、サンナ・パーション、マグヌス・ボルイェソン、フレドリク・ミール

くだらない音楽で溢れた街で、様々な物を使って自分たちの音楽を奏でて、人々の目を覚まさせるってな目的で“音楽テロ”を遂行するために集まった6人のドラマー。そんな彼らを、音楽一家に生まれながら、自分だけ音楽の才能がなく、刑事になった男が追いかける.......ってなコメディ・ドラマ?!

病院の手術室に銀行.....意外な場所で意表をつくものを使って音楽を演奏する一味、そして現場にはメトロノームが残され.......ってなわけで、なんとも奇想天外なストーリーは、細かな笑いが散りばめられててエエんよね♪(笑)

とりあえず犯罪ドラマなんやろうけど、どこかユルくて、そんでもって痛快で、ニヤリとさせられてもうたよ。

そんでもって、そんなドラマには気の利いた音楽が流れ、クールなビートでガンガンとくるもんやから、自然と観る側もノリノリになってもうて........!?(笑)

アイデア溢れるストーリーと、ちょっとスリルがあって、笑いながらホコっとさせてくれる、う~ん、これ、なかなかナイスな一品やったね!?

2013年2月10日 (日)

ノーザンライツ・フェスティバル2013から ① 『チャイルドコール 呼声』

昨日から東京の渋谷にあるミニ・シアターで、北欧映画と特集した“ノーザンライツ・フェスティバル2013”ってのが開催されてるんよ。そんでもって、たまたまタダ券を4枚ほど入手できたんで、初日の朝から晩まで一日お世話に(?)なったんで、鑑賞した作品をご紹介ってね♪

今日、紹介する作品は、昨年のノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞で主演女優賞や脚本賞を受賞したもので、3月末から劇場で公開されることになるらしい。

主演は、スウェーデン版のミレニアム・シリーズに主演したノオミ・ラパスで、監督さんはカンヌ映画祭なんかでも評価されたことのあるひとなんやって。ちなみに、今回の作品の上映の後で、来日した監督さんのトークショーがあったんやけど、なかなかナイスな感じのひとやったよ(笑)

というわけで、ちょっと先取りの作品の感想は.........?!

チャイルドコール 呼声 / Babycall   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ポール・シュレットアウネ

出演:ノオミ・ラパス、クリストッフェル・ヨーネル

夫の暴力から逃れるため、息子とふたり、郊外にあるマンションに移り住んだ女は、夫の影に怯えながらも、ひとり息子を守ろうと必死になるのだが......ってなサスペンス・ホラーもの?!

一時たりとも子どもから目を離そうとしない母親、そんな彼女と偶然知り合い、心惹かれる電気店の店員、現実と妄想の間で、事態は思わぬ方向に......ってなことで、最初は普通のサスペンスものかと思ってたら、次第に違和感が出てきて、展開が徐々に加速していくあたり、なかなか雰囲気のあるドラマに仕上がってたね!?

何が真実で何がウソなのか、敢えて分かりにくくしながら、観る側を混乱に陥れつつ、グイグイと引っ張っていく演出が、何とも味わい深かったかな。

主演のノオミくんは、最近はしっかりと演技で勝負に出てる感があるんやけど、母性を出しながら、ここでも難しい役柄を熱演してた。

どちらかというと地味目な作品ではあるんやけど、最後まで飽きさせない作りと、余韻の残る後味は、なかなか悪くなかったかな?!

2013年2月 9日 (土)

『人生、ブラボー!』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、コメディーものをひとつ、ご紹介♪

これ、フランス語で撮られたカナダの映画なんやけど、本国ではカナダでアカデミー賞にあたるジニー賞で脚本賞を受賞するなど、結構、話題になった作品らしいんよね。この監督さん、『大いなる休暇』って作品の脚本を書いたひとでもあって、もともと脚本が上手いんかな。

そんな監督さん自らの手で、すでにハリウッド版を作ることが決まってるらしく、どうやらヴィンス・ヴォーンがキャスティングされてるみたいなんやけど.......う~ん、ちょっと心配かなぁ(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は........?!

人生、ブラボー! / Starbuck   ★★★★   (2011年)

監督:ケン・スコット

出演:パトリック・ユアール、アントワーヌ・ベルトラン、ジュリー・ルブレトン

家族で経営する精肉店で配達の仕事をしているが、自由気ままな暮らしぶりに、家族や恋人からも愛想を尽かされる、借金まみれの冴えないダメ男。そんな彼のもとを訪れた弁護士から、若い頃にやった精子提供のバイトの結果、500人余りの子どもが生まれ、その内の142名から自分の名前を開示するよう、集団訴訟がなされたことを告げられる........ってな、コメディ調の心温まるドラマ?!

思いもよらない展開に戸惑いながら、逆に自分の遺伝子を持つ相手に興味を持ち、名前を告げずに会うが......ってなことで、なんやろうねぇ、このホノボノした雰囲気、とっても心地エエんよ♪(笑)

主人公のダメな中年男がどうにも憎めないキャラなところがいいのと、そんな彼を中心にした、家族や友人、そんでもって子供たちとの“つながり”ってのが、細かな笑いを散りばめつつ、うま~く描かれてるんよなぁ。

ちょっと意表を突く設定の話にノセられつつ、なんとも微笑ましく、そしてさりげなくホッと心を温めてくれるドラマは、かなり秀逸やったね!?

タイトルに“ブラボー”ってのは違和感がありまくるんやけど、作品のデキは、まさに“ブラボー”やったかな。ちょっとおススメ♪(笑)

2013年2月 8日 (金)

『ガール』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、タイトルのとおり女性を描いたもので、ターゲットも20代から30代の女性と思われ、そんなものをオヤジが観てどないすんねんってことで、劇場で公開されたときは、当然のようにスルーしたんよ。

しかも、出演者の顔ぶれを見れば、演技でいえば麻生くんの頑張りに期待かなぁって感じで、期待よりもむしろ“けなす”ことを想定しながら鑑賞してみたんやけど.........意外と.......ね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

ガール   ★★★☆☆   (2011年)

監督:深川栄洋

出演:香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、要 潤、林 遣都、上地雄輔、向井 理、波瑠、加藤ローサ、檀 れい、黒川芽以、野間口 徹、段田安則

30歳代なかばの3人と30歳を目前にした女性、仲のいい彼女たちが抱える人生の悩みを描きながら、女の幸せを考えるってなドラマ?!

かわいい服が大好きな広告代理店に勤める独身の女、課長になったばかりの不動産会社に勤めるキャリア志向の女、仕事一筋で“女”を捨てぎみの文具メーカーに勤める女、シングルマザーとしてひとり息子と暮らす自動車販売店に勤める女、それぞれに仕事に悩み、人生に迷い、必死に頑張る彼女たちの姿を通して、女として生きることの難しさや喜びを......ってことなんやろね。

男女平等の社会といいながら、それでも偏見や価値観の間でカベにぶつかり、挫けそうになりながらも前に進む、そんな等身大の“ガール”のドラマは、どれもそれなりにリアリティがあって、悪くなかったね!?

男の立場で見ると、共感するというわけにはいかんけど、同性の目線で見れば、何かしら感じるものがあるのかもなぁ。意外と楽しめてもうたよ。

しかし.......某通販会社で洋服のデザインを手掛けてる香里奈くんのファッションの“痛さ”は、きっとキャラ設定のせいなんやろね.......まぁ、ファッションについてとやかく言えるような立場ではないんやけど.......?!

あと、女の人生の半分が“ブルー”なら、男の人生の半分は........“グレー”かなぁ.......うっ、寂しいなぁ.......(苦笑)

2013年2月 7日 (木)

『アウェイクニング』

今日は、イギリスのホラー系作品をひとつ、ご紹介♪

監督を務めるニック・マーフィーってひとはBBCの出身で、主にテレビ映画で活躍してる人みたいやね。この作品で小粒な映画祭で賞を獲ったりしてらしく、ひょっとしたら今後ブレイクするかも、かも??

そんな映画で主演を務めるレベッカ・ホールは、ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』で注目されて、その後、今年のゴールデングローブ賞を受賞したベン・アフレックの前作『ザ・タウン』にも出演してて、4月公開の『アイアンマン3』にも出てくるらしい。

というわけで、ちょっとマイナーな感じながら、色々と見どころのある作品の感想は.......?!

アウェイクニング / The Awakening   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ニック・マーフィー

出演:レベッカ・ホール、ドミニク・ウェスト、イメルダ・スタウントン、ルーシー・コウ、ダイアナ・ケント、ジョン・シュラプネル、アイザック・ヘンプステッド・ライト、リチャード・ダーデン

1920年代のイギリス、戦争などで多くの命が奪われ、人々はスピリチュアルなものに夢中になっていた。そんな人々の心を弄ぶペテン師のインチキを暴く主人公は、ひとりの教師に頼まれて、全寮制の学校に出る“幽霊”の謎を調査するのだが.......ってなサスペンス・ホラー?!

少年の霊を追いかけながら、科学の力を駆使して真相を突き詰める、そんなサスペンスの様相が徐々に恐怖へ変わり、そして......ってなことで、いやぁ~、なかなか雰囲気のある作品やったね。

まぁ、怖がらせ方ってのは、ある意味お決まりの手法なわけやけど、人里離れたイギリスの洋館が舞台ってだけで、もうすでに反則気味に不気味さがあって、そこにイメルダおばちゃんがおるだけで、十分すぎるホラーやわな!?(苦笑)

そんな中で、美しいレベッカ嬢が大活躍となると、なんや夢中になるやんか!!(笑)

この作品、単なるホラーで怖がらせるだけで終わらず、少し意外な結末へと導くストーリーがあって、なかなか秀逸やと思うんよ。まぁ、ちょっと予算が足らんかったのか、安っぽい演出もあるんやけど、そこは愛嬌ってことで!?

ここで絶賛してしまうと、またまた“ホラー素人が怖がって”と言われてまうんで、ちょっと控えめに、3つ(気分的にはもう1個??)。

2013年2月 6日 (水)

『マックス・ペイン』

今日は、アクションものをひとつ、ご紹介♪

まさかの大ヒットを記録した不良の“ぬいぐるみ”が主人公の映画『テッド』でカップルを演じてるマーク・ウォルバーグとミラ・クニスの共演は、実はこれが初めてやなかったんよってことで、そんな二人が一緒に出てくるのが今日の作品なわけ。

とは言っても、クレジットの並びは上にもかかわらず、どちらかというとミラ嬢と同郷のオルガ・キュリレンコのインパクトの方が大きかったかも。ちなみに監督さんは、ダイ・ハードの新作を監督してるジョン・ムーアなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

マックス・ペイン / Max Payne   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ジョン・ムーア

出演:マーク・ウォルバーグ、ミラ・クニス、ボー・ブリッジス、クリス・ブリッジス、オルガ・キュリレンコ、クリス・オドネル

何者かに最愛の妻と赤ん坊を殺された刑事は、逃げた犯人を追って、ひとり捜査を続けていたが、たまたま巻き込まれた事件から、家族を奪った相手について、その手掛かりを見つけるのだが........ってなクライム・アクション!?

悲しみを背負いながら、必死に犯人を探し出す、そんな男の執念の復讐劇をスタイリッシュな映像で....ってことやったんやろうけど、何となく使い方を間違ってるストップ・モーション映像を観てると、なんやB級やなぁ.......ってね(苦笑)

登場人物を丁寧に描いてないもんやから、なんや中途半端で、乗り切らない感じやった。それに、早くから展開が読めてまうところがどうもなぁ........?!

それなりに派手なアクションもあるし、映像的にもこだわり(効果的かどうかは別にして)があるのも分かるんやけど、作品としては物足りんかったね。

マークくんも頑張ってたんやけどなぁ........ストップ・モーションでドアップになった彼のマックスに広がった鼻の穴がとっても印象的で........(笑)

いかにも続編を臭わすエンディングやったけど......結局もうひとつってことやったんかなぁ.......?!

2013年2月 5日 (火)

『アジアの純真』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんと脚本家さんは、昨年末に交通事故で亡くなった若松孝二監督の助監督を務めてたっていう、“若松組”のひとたちなんやってね。

ちょっと“アナーキー”すぎる内容のために、配給しようという会社も現れず、出来上がってから劇場で公開されるまでに相当な苦労があったらしいんやけど、海外の映画祭への出品等しながら、こうやって日の目を見ることになったらしい。

そんな作品の特典映像に、故若松監督とのトークイベントの模様が入ってたんやけど、監督さんの“映画愛”が伝わる、ストレートな物言いに、ちょっと心躍らせてしもたよ(笑)

てなわけで、“若松イズム”を引き継いだ作品の感想は........?!

アジアの純真   ★★★☆☆   (2009年)

監督:片嶋一貴

出演:韓 英恵、笠井しげ、黒田耕平、丸尾丸一郎、川田 希、澤 純子、パク・ソヒ、白井良明、若松孝二

世界を変えたいと考える女の子と、カツアゲされてる時に彼女に助けられた気弱な青年。しかし、彼女は拉致問題のニュースで世の中が揺れるなか、チンピラに絡まれて殺されてしまう。そんな彼女の妹は、旧日本軍の毒ガスが手に入れ、彼を連れて無差別テロに向かうのだが......ってな青春(?)ロードムービー?!

抑えきれない怒りを抱き、社会に対する復讐のために突き進む女の子と、彼女に付いていく男、若いふたりの、ちょっと過激な旅を、全編白黒の映像で追いかけるんよね。

話の内容としては、ちょっとムリがあるような気もするんやけど、何となく感じる漠然とした不安や、どうしていいのか分からない無力感、そんでもって無関心でいることで得た平穏の意味のなさ、そんなものを若い男女を使って表現するあたり、なかなかの意欲作なんと違うかなって思ったよ。

まぁ、低予算のインディーズ作品の臭いがプンプンするところが残念ではあるんやけど、ちょっとした切なさとシニカルさを内包しつつ、力強く描ききったドラマは、とってもマイナーな仕上がりながら、悪くはないと思うんやけどね?!

2013年2月 4日 (月)

『ふたりのパラダイス』

今日は、劇場未公開の作品の中から、コメディ作品をひとつ、ご紹介♪

いやぁ~、ブラッド・ピットと別れてからというもの、傷心のジェニファー・アニストンには何とか頑張ってもらいたいと思って、一生懸命(?)応援してきたんやけど、この作品で共演したことがきっかけで、ジェニファーくんがジャスティン・セローと婚約したんやって。メデタイでんなぁ!(笑)

誰もあまり気にしてないとは思うけど、どんなヤツかと言うと、もともと俳優として活動してたらしく、『ズーランダー』や『アメリカン・サイコ』、『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』なんかにも出演してたんやって。最近は脚本家として注目されてるみたいで、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』『アイアンマン2』の脚本を書いたらしい。母親がジャーナリストで叔父さんが作家らしく、要するに、なかなか多才な人物ってことなんよ。

なんとか婚約だけで終わらず、ジェニファーくんにはブラピとアンジーに負けないくらい、幸せになって欲しいよね。

というわけで、そんなジェニファーくんにとって思い出に残る作品の感想は........?!

ふたりのパラダイス / Wanderlust   ★★★☆☆   (2012年)

監督:デヴィッド・ウェイン

出演:ジェニファー・アニストン、ポール・ラッド、ジャスティン・セロー、アラン・アルダ、マリン・アッカーマン、ローレン・アンブローズ、ケン・マリーノ、ケリー・ケニー=シルヴァー

思い切ってニューヨークでワンルームの物件を購入し、夢の生活をスタートさせた夫婦だったが、直後に夫は失業し、アトランタに住む兄の家にお世話になることに。その道中、世間と離れてオーガニックな生活をするコミュニティに迷い込んだふたりは......ってなラブ・コメディ??

兄とケンカし、行き場をなくしてコミュニティに世話になることに。そこでの暮らしに戸惑いながらも次第に彼らの心に変化が.....ってなことで、自分探しをしながら夫婦の愛を確かめ合うって内容を下品な笑いでエキセントリックにって感じかな?!(笑)

主演のふたりはの共演は初めてやないこともあってか、なかなか相性のいい息の合ったコンビネーションを見せてたかな。

作品としては、ちょっと下ネタに走りすぎな感はあるんやけど、コメディとしてはボチボチ楽しめるといったところやね。まぁ、この作品がきっかけでジェニファーくんに幸せが訪れたと思えば、それで十分かぁ......お幸せに!?(笑)

2013年2月 3日 (日)

『さよならドビュッシー』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつご紹介♪

この作品、原作は宝島社の「このミステリーがすごい!」ってので大賞を受賞した小説なんやってね。そんな原作は未読なんで、よう分からんのやけど、ちょうど去年がドビュッシーの生誕150周年ってことやったらしく、タイムリーな作品ってことなんかもしれんね。

そんな映画で主演を務めるのが、最近、映画で引っ張りだこ(?)の若手女優の橋本くんってことで、どんな演技を見せてくれるか、注目してたんやけど、どちらかと言うと、一緒に出てる相楽くんの方が気になってもうた......好みとしてやけど(笑)

というわけで、そんな不純なコメントを挟みつつ、作品の感想は..........?!

さよならドビュッシー   ★★★☆☆   (2012年)

監督:利重 剛

出演:橋本 愛、清塚信也、ミッキー・カーチス、柳 憂怜、相築あきこ、山本剛史、清水紘司、熊谷真実、サエキけんぞう、相楽 樹、戸田恵子、三ツ矢雄二、吉沢 悠

海外で両親が行方不明になった従妹と姉妹のように一緒に育った女の子は、ピアニストになるのが夢だった。そんなある日、自宅の離れが火事になり、祖父と従妹を失ってしまった彼女は、自らも重度の火傷の後遺症に苦しみながらも、ひとりの天才ピアニストの指導を受けながら、懸命のリハビリに励むのだが.......ってなお話?!

親友を亡くし、悲しみに押しつぶされそうになりながらも、約束を果たすために練習に励む、そんなセンチメンタルな話と、遺産をめぐるサスペンス、ふたつを掛け合わせながら感動のドラマを......ってことなんやろうけど、う~ん、ちょっと微妙な感じやったね(苦笑)

まずは出演者の演技がショボイ。話に説得力を持たせるために、実際にピアノができる人ってことで、イケメンのピアニストをキャスティングしたんやろうけど、やはり役者やないんよね。主役の橋本くんは、無表情なところが役に合ってるとは思うんやけど、演技力ではまだまだやし。でもって、そんな未熟な“役者”をサポートするはずの周りの俳優が、これまたお粗末で......(苦笑)

話の方も、ヒネリはあるけど、全体のバランスが悪すぎて、ごっつい間延びした、しまらないサスペンスになってもうて、ちょっとキツかった。演出もツッコミどころ満載で、なんやチープな仕上がりやったしね。

まぁ、とりあえずの3つってことで、ホンネはちょっと甘すぎるかなぁ....ってとこかな?!

2013年2月 2日 (土)

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、話題作をひとつ、ご紹介♪

これ、今年のアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞など11部門でノミネートされてるんよね。ゴールデングローブ賞では3部門でノミネートされ、作品賞と監督賞はアカンかったけど、音楽賞を受賞したらしい。

監督のアン・リーというと、個人的には初期の『推手』、『ウェディング・バンケット』や最近の『ラスト・コーション』、『ブロークバック・マウンテン』といった作品から、アクションよりもドラマ系の監督さんという印象なんやけど、一方で『グリーン・デスティニー』や『ハルク』なんかを手掛けてて、いろいろと引き出しを持ってる監督さんなのかもね。

今回は『アバター』のジェームズ・キャメロンも認めたっていう映像を堪能しようということで、隣駅のシネコンのIMAXバージョンで鑑賞してみたよ。

というわけで、そんな作品の感想は.......?!

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 / Life Of Pi   ★★★☆☆   (2012年)

監督:アン・リー

出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー

インドで動物園を営んでいた一家は、カナダへの移住を決意し、動物たちと一緒に貨物船に乗り込んだが、途中で嵐に遭い、少年だけが生き残ったのだが.......ってなサバイバル・アドベンチャー?!

嵐の中で飛び乗った救命ボートには、脚を骨折したシマウマと子どもを失ったオランウータン、獰猛なハイエナ、そしてベンガルトラがおり、過酷な状況の中で少年の必死のサバイバルが始まる......ってなわけで、少年とトラの関係を軸にしながら、“死”と“生”を問うドラマが展開するんよね。

この作品、何といっても映像やろなぁ。最初から最後まで、作り手側のこだわりが十分に伝わる、とっても手の込んだものに仕上がってた。3Dであることを活かしきれたかというと、ちょっと物足りなさは感じるんやけど、それでも映像の美しさという点では、かなりの質やと思うんよね。

ただ、逆に言うと、あまりにもよくデキた映像であるがゆえに、リアリティを感じられない気がして、そのためにもう一つ感情に訴えかけるものが欠けてたんと違うかな。

究極のサバイバルの状況にあって、挫けそうになりながらも決して諦めることなく、希望を胸に耐え続ける、なかなかエエ話なんやけどね?!

多分アカデミー賞では、撮影賞や視覚効果賞といった技術系の賞は受賞できると思うんやけど、作品賞や監督賞というと、ちょっと弱いかもなぁ.......。

2013年2月 1日 (金)

『レンタネコ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

よく“イヌ派”か“ネコ派”かって質問をするけど、昔、実家でイヌを飼ってたこともあって、個人的には断然“イヌ派”なんよね。そんなわけで、ネコをメインにした映画って言われても、それほど興味はそそられないんやけど、この作品、監督が『かもめ食堂』なんかでお馴染みの荻上監督ってことで、思わずレンタル屋で手にしたってわけ。

前作の『トイレット』がちょっと微妙なデキやっただけに、多少、不安な気持ちにもなったんやけど、まぁ、とりあえずってことで。

ちなみに、この作品で主役に抜擢されてる、荻上作品の常連の市川くんといえば、ちょっと前に、同じく“荻上組”の加瀬くんとのプライベートの付き合いが話題になってたね。彼女の姉ちゃんも女優やってるけど、最近では、すっかりキャリアでは妹の方が上な感じやよなぁ.....。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

レンタネコ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:荻上直子

出演:市川実日子、草村礼子、光石 研、山田真歩、田中 圭、小林克也

子どもの頃から気づいたらネコが周りに寄ってくる、そんな彼女は、結婚願望を抱きながらも、ネコたちに囲まれながらノンビリと暮らす日々。寂しいひとにネコをレンタルする、そんなちょっと風変わりな商売をしてる彼女は、ネコを必要とする人たちと出会い......ってなマッタリしたドラマ?!

夫と愛猫に先立たれたおばあちゃん、単身赴任の孤独なサラリーマン、独りで営業所を切り盛りするレンタカー屋の女店員、心にぽっかり空いた隙間を埋められずにいる、ちょっと寂しい人たちと触れ合いながら、みんなネコに癒される.....ってか。

かなり脱力系の流れの中で、ちょっと心温まるエピソードを組み合わせてってことなんやろうけど、それにしてもユル~イ作品やったね(笑)

まぁ、主演の市川くんの醸し出す雰囲気が作品のイメージにハマってるってことで、これはこれでアリなのかもなぁ。“だからどうした”って内容ではあるんやけどね。

それにしても、心の穴を埋めるものかぁ........オレもネコでも飼ってみるかなぁ.......ちょっと穴が大きすぎるかも........なんて(苦笑)

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