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2013年3月20日 (水)

『愛、アムール』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、今年のアカデミー賞の外国語映画賞を受賞した作品を、ご紹介♪

この作品、昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞して、そこから数々の賞レースで注目を浴びたんよね。フランスのアカデミー賞に当たるセザール賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、最優秀主演男優に主演女優と主要部門を独占し、ゴールデングローブでも外国語映画賞を受賞、全米批評家協会賞をはじめ、様々なメジャーな賞を獲得したっていう、話題作ってことらしい。

監督のミヒャエル・ハネケってひとは、オーストリア育ちのドイツ出身の監督さんで、実は前作の『白いリボン』でもカンヌでパルム・ドールを受賞してるんやけど、個人的には初期の『ファニーゲーム』といった作品のように、ちょっと毒気のある“キワもの”的な作品を作るひとっていうイメージなんよなぁ。

というわけで、世界が絶賛する作品の感想は..........?!

愛、アムール / Amour   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ミヒャエル・ハネケ

出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、ラモン・アジーレ、リタ・ブランコ、ウィリアム・シュメル、カロル・フランク、ディナーラ・ドルカーロワ、ローラン・カペリュート

パリで暮らすひと組の老夫婦、長年連れ添ったふたりは仲睦まじく、穏やかに余生を送っていたが、ある日、妻が病気となり、手術の失敗で半身不随となるのだが........ってな、老いた夫婦の愛を描いたドラマ?!

二度と病院には入れないで欲しいという妻の願いを受け、自宅で介護する夫、変わらない愛情をもって接するが、徐々に妻の病状は悪化し......ってことで、介護される側、介護する側の心情を繊細に捉えながら、夫婦の絆を描いてるんかな?!

誰もがいつかは老いて、心や体が弱ってくる、そんな介護の問題をテーマに、ある夫婦の姿を使いながら、いろいろと問題提起されてるんよね。

思うように動けなくなり、かつての自分ではなくなったときにどうするか、愛するひとが苦しむ姿をどう受け止めるか、ふたりの間に強い愛情があるからこそ、悩み、苦しむんやろなぁ。

そんな夫婦を演じるトランティニャン&リヴァのふたりの演技は、夫婦間の微妙な距離感までも少ない言葉や仕草で表現してて、なるほど絶妙やったね!?

作品としては、夫婦の重ねる日々を淡々と追いかける静かなドラマで、テーマがテーマだけに、ちょっと重たいこともあって、観るひとを選ぶ作品なのかもしれんけど、丁寧に心理描写をしていくあたり、ヨーロッパ映画らしい作りになってて、賞レースで評価されたのも分かる気はするかな。

ただ、ちょっと重すぎて辛くなってもうたかなぁ.......?!(苦笑)

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