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2013年3月 4日 (月)

『バスルーム 裸の2日間』

今日は、劇場未公開の作品の中からスペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この“いかにも”な邦題や若い女の尻をオヤジが掴んでるパッケージに、“密室で絡み合うインモラルとエロティシズム”なんてキャッチを目にしたら、ほぼエロ満載の作品かと思われるんやろなぁ......(苦笑)

以前に紹介した『蒼ざめた官能』『ローマ、愛の部屋』なんかもそうなんやけど、映画は見た目だけで判断したらアカンと思うんよ。どれもスペイン映画なわけやけど、スペインには一見エロながら、実はそこに人間の本質を掘り下げるような、ちょっと味のある作品がある......“かも”ってこと.......?!

ちなみに、この作品で主演のマリア・バルベルデって女優さん、ちょっと前に紹介したイギリス映画『汚れなき情事』で印象的な役を演じてたひとで、美しさの中にかわいらしさがあって、しかも表情豊かに雰囲気で演技ができる、個人的に注目してる女優さんなんよね♪

というわけで、そんな作品の感想は........?!

バスルーム 裸の2日間 / Madrid, 1987   ★★★☆☆   (2011年)

監督:デヴィッド・トルエバ

出演:マリア・バルベルデ、ホセ・サクリスタン

何十年も新聞にコラムを書いている男は、物書きを目指していて、自分に相談してきた女子大生を誘い、友人の画家のアトリエへ。彼女を何とか口説こうとする彼は、彼女がシャワーを浴びにバスルームに入ったときに、後に続くが、ドアを閉めたところ開かなくなり.........ってなドラマ?!

初老のオヤジと若く美しい女子大生が裸で狭いバスルームに閉じ込められ、ああだ、こうだと語り合う、そんなやり取りで構成された、ちょっと個性的な作品やった。シチュエーションを想像すれば、“どんなエロ話やねん”って思うんやろうけど、これ、ひたすら“しゃべり倒す”密室の会話劇なんよ。

お爺ちゃんと孫くらいの年の差ながら、有名なコラムニストとそんな彼を尊敬してた女の子が、互いの裸身を見つめながら、ホンネとタテマエで距離感を計りながら、いろんなことを語る、そんな様子がちょっとした緊張感と互いの心の揺れを使って描かれてるんよなぁ。

同じ時代を生きながら、老人のちょっと捻くれた、それでいて諦めの入った見方と、どこかまだ無限の未来を信じている若者の真っ直ぐな見方、そんな世代間のギャップがひとつの空間の中ですれ違うところに原題に込められた意味があるんやろうし、ドラマとしての面白味があるんかもね。

確かにシチュエーションはエロなんやけど、作品の内容はもっと違うところにあるわけで、個人的にはこういうの好きなんよなぁ.......TSUTAYAでは、当然のようにエロ系の洋画のコーナーに置いてあるんやけど.......?!(苦笑)

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