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2013年4月21日 (日)

『リンカーン』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、賞レースを賑わせたスピルバーグの新作が公開されたので、そいつをご紹介♪

スピルバーグというと、インディー・ジョーンズや『E.T.』といった作品の監督ということで、どちらかと言うと“娯楽作品”のイメージがあるんやけど、実はシリアスな作品にもエエのがあるんよね。

初期でいえば、あのウーピー・ゴールドバーグが世に出るきっかけとなった『カラーパープル』は名作やし、アンソニー・ホプキンスやモーガン・フリーマンが出てた『アミスタッド』もエエ作品やった。『シンドラーのリスト』は言わずもがなやんね!?

そんな本気(?)のスピルバーグ作品で、3度目の主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイスは、イギリスの俳優さんなんやけど、その演技もさることながら、生き様も個性的なんよ。

若い頃から『眺めのいい部屋』『存在の耐えられない軽さ』『マイ・レフト・フット』『ラスト・オブ・モヒカン』『父の祈りを』といった作品で演技を評価され、人気になったんやけど、どういうわけか、突然に靴職人になると言いだして、ホントに俳優をやめてイタリアで修行生活に入ったってニュースを聞いたときは、驚いてもうたよね(笑)

無事に俳優業にカムバックしてくれたおかげで、またこうして素晴らしい演技が見れることになったわけやけど、そんなダニエルくんが気合いで演じたリンカーンの感想は.........?!

リンカーン / Lincoln   ★★★☆☆   (2012年)

監督:スティーヴン・スピルバーグ

出演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、トミー・リー・ジョーンズ、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィ、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック、ジャッキー・アール・ヘイリー、ブルース・マッギル、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョン・ホークス

南北戦争で激しい戦闘が続くなか、2期目の大統領を目指すリンカーンは、奴隷制度を廃止するための憲法改正法案を下院に提出しようとするのだが.......ってな、アメリカの歴史を変えた出来事の裏側を描いた政治ドラマ?!

共和党の党内ですら一枚岩ではない状況で、更に法案の成立のために民主党議員の賛成を必要とする困難な状況のなか、己の信念を貫き、歴史を変えたひとりの男の姿がそこにはあったんやね。

「奴隷制度、いつやめるの?」「今でしょ、今!!」って、まさかスピルバーグがどこかの塾の先生を意識したわけやないと思うんやけど、そんなリンカーンの熱い思いが伝わるんよなぁ(笑)

一国のリーダーとしての包容力のようなものを漂わせながら、一方で何事にも屈することのない強い意思をもった男を演じて見せたダニエルくんは、自伝ものが大好きなアカデミー会員ってのを差し引いても、納得の主演男優賞やったと思う。

そんな見事な演技を堪能しつつも、作品としての評価となると、ちょっと内容が難しすぎたかも。特に前半は、議会内の政治的な駆け引きがメインになるんやけど、その当時の状況や政治の仕組みが分からないと、ちょっと観てて疲れてまうんよね(苦笑)

それでも、さすがにスピルバーグ作品だけに、最後の盛り上げ方は上手いし、リンカーンの人間性もよく描けてて、悪い作品ではないと思うんやけど、誰が観ても楽しめる作品かと言われると、ちょっと違うかも。まぁ、そんなところが賞レースで注目されながら、受賞を逃した理由なのかもね?!

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