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2013年4月 4日 (木)

『パラダイス・ナウ』

というわけで、アサド監督の評判を落とさないようにする(?)ため、彼の代表作をオマケでひとつ、ご紹介♪

この作品は、アカデミー賞に初めてノミネートされたパレスチナ映画らしいんやけど、自爆テロを描いてるだけに、当然のことながらイスラエル側から反発をくらって、大騒ぎになったんやって。ハリウッドなんかはユダヤ系が強いだけに、さすがにアカデミー賞は......ってとこなんやろうけど、それでもゴールデングローブ賞やインデペンデント・スピリット賞を受賞したり、なかなか頑張ってたんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

パラダイス・ナウ / Paradise Now   ★★★☆☆   (2005年)

監督:ハニ・アブ・アサド

出演:カイス・ネシフ、アリ・スリマン、ルブナ・アザバル、アメル・レヘル、ヒアム・アッバス、アシュラフ・バルフム

イスラエル占領地域に住むパレスチナ人の男は、ある日親友と一緒に自爆テロをするよう命令を受ける。心の中の葛藤と戦いつつ、彼の下した決断は...ってなイスラエルに住むパレスチナの人々を描いた、ちょっとヘビーなドラマ?!

宗教的、政治的な対立のなかで、後を絶たない自爆テロ、少し距離のあるこの国で暮らしてると、「なんで爆弾を抱えて罪のない人々を巻き添えにし、自分の命を投げ捨ててまで自爆テロをするのか?」ってのは理解しがたいものがあるやんね。

この作品は、ふたりのごく普通のパレスチナ人の男たちを主人公にしながら、そんな大きな疑問に対する答えを示そうとする、かなり意欲的な内容になってるんよ。

パレスチナ人の監督さんは、決してその行為を肯定するわけでなく、反対意見も語りながら、逆に人々に何が出来るかを問いかけてるんよなぁ。

イスラエルとパレスチナ、歴史のなかで互いに苦しめあう人々の苦悩が伝わるドラマを観せられながら、「平等に生きられなくても、平等に死ぬことはできる」そんなセリフが胸にグッと突き刺さるんよ。

音楽もなく展開する映像はシンプルで、また平和に暮らす者にとってその行為が完全には理解できず、すぐには共感できる内容やないんやけど、観終わって「なぜ」を自問しながら、いろいろと考えさせられた作品やったね!?

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