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2013年6月

2013年6月30日 (日)

『ハード・ラッシュ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、アクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品で主演のマーク・ウォルバーグと言えば、これまでも触れてきたように、アイドルやってた兄ちゃんたちと一緒に歌手デビューしたものの、すぐに方向転換して、何を思ったか白人ラッパーになって、そこから役者の道に進んだってキャリアの持ち主なんよ。

役者になってからは、ずっとボチボチなキャリアで、可もなく不可もなくってイメージやったんやけど、シリアスなドラマの『ファイター』での好演や予想外にヒットしたコメディ『テッド』なんかで評価され、まさにノリにノッってる感じやね。

個人的にはMarky Mark & The Funkky Bunchのアルバム2枚がコレクションに入ってるもんやから、そんな彼の頑張りは、ちょっと嬉しかったりするんやけど(笑)

というわけで、そんなマークくんが大暴れ(?)の作品の感想は.........?!

ハード・ラッシュ / Contraband   ★★★☆☆   (2012年)

監督:バルタザール・コルマウクル

出演:マーク・ウォルバーグ、ケイト・ベッキンセイル、ベン・フォスター、ジョヴァンニ・リビシ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ルーカス・ハース、J・K・シモンズ、ディエゴ・ルナ、デヴィッド・オハラ、ロバート・ウォルバーグ

家族のために“運び屋”から足を洗った男だったが、義弟が麻薬の密輸に失敗し、その後始末のために再び貨物船に乗って偽札の密輸をすることにしたのだが.......ってなアクション&サスペンス?!

大切な家族の命を狙われ、限られた時間のなかで一発勝負に挑むが、想定外のハプニングが続き.......ってな感じで、スリリングな展開で盛り上がれってね(笑)

当然のことながら、この流れで行けば次々と襲う危機を乗り切って、最後は丸く収まるやろって分かってるわけで、そう考えると都合よく進むよなぁってことにはなるんやけど、かといってオモロないかというと、これが結構、楽しめたりするんよね。

最近、ちょっと調子に乗ってる感のある主演のマークくんが、ゴリゴリにリーダーシップを発揮し、“家族のために命がけで頑張るオヤジ”を演じてて、これがウマくハマってるんよなぁ。

多少、「それってムリがあるんとちゃうの」ってツッコミを入れたくなるところや、「お決まりやね」ってのはあるんやけど、小気味いいところは、軽い気持ちで楽しめるエンターテイメントとしては、十分に及第点なんと違うかな?!

ちなみに原題の“Contraband”は“密輸”って意味なんやけど、なんでこの邦題なんかね。きっとこの題をつけた人が思ってるのとは違う意味になってるような気がするんやけど.........(苦笑)

2013年6月29日 (土)

『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、波乗り映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を共同で監督してるふたりのうち、カーティス・ハンソンと言えば、『L.A.コンフィデンシャル』でメジャーになって、その後、EMINEM主演の『8Mile』やキャメロン・ディアスが主演の『イン・ハー・シューズ』を監督したひとなんよね。

もうひとりのマイケル・アプテッドはイギリス出身の監督さんで、ピアース・ブロスナン時代の007シリーズの作品を手掛けたことで名前が知られてるんやけど、最近の作品では、2年ほど前に公開された『アメイジング・グレイス』『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』が有名かな。

というわけで、主演しながら製作総指揮にも名を連ねてるジェラルド・バトラーの鼻息も荒い(?)作品の感想は..........?!

マーヴェリックス/波に魅せられた男たち / Chasing Mavericks   ★★★☆☆   (2012年)

監督:カーティス・ハンソン、マイケル・アプテッド

出演:ジェラルド・バトラー、ジョニー・ウェストン、エリザベス・シュー、アビゲイル・スペンサー、レヴェン・ランビン、クーパー・ティンバーライン、テイラー・ハンドリー、ハーリー・グレアム、キーガン・ブース

海辺の町で母親と二人で暮らしていた少年は、いつしかサーフィンのトリコになり、かつて海で溺れていた自分を助けてくれた近所に住む男を慕い、巨大な波に挑戦するため彼に弟子入りすることに........ってな、実在の天才サーファーを描いたドラマ?!

子ども付合いの苦手な男と、そんな彼に認めてもらおうと必死の若者、最初はぎこちなかった二人の関係も、次第に強い絆で結ばれ.......ってなことで、自然を相手に、共に過ごす時間のなかで、それぞれが人生を学ぶ、そんなステキな関係が描かれてるんやね。

困難に果敢に挑もうとする無鉄砲な若さと、そんな彼を見守り、不器用に応援するオヤジ、血のつながらないものの、まるで親子のような、ふたりの間の愛情が、ぐっと胸にくるってとこなんかな。

大迫力の波の映像と、見事なサーフ・シーン、自然の美しさと恐怖を同時に感じさせるあたり、かなりリアルに海を捉えた作品やったね。

ストーリー的には、もっと感動を煽ってくるんかと思ってたんで、逆に少し物足りなさを感じてもうたんやけど、過度に演出しないという意味では、むしろ良心的な作りってことなのかも。

しかし........あんな波に挑もうとは、チキンなオレには、到底ムリやなぁ........(苦笑)

2013年6月28日 (金)

『二流小説家 シリアリスト』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作はデイヴィッド・ゴードンっていうアメリカの作家さんが書いたベストセラーらしく、それを日本で映画化したんやって。

なんか公開前にYahoo!の映画レビューをチェックしてたら、軒並み高評価で、久々に当たりの邦画サスペンスかって、ちょっと期待したんやけど.............ね?!(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は............. ......................... ...................................

二流小説家 シリアリスト   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:猪崎宣昭

出演:上川隆也、武田真治、伊武雅刀、片瀬那奈、小池里奈、高橋恵子、本田博太郎、佐々木すみ江、戸田恵子、中村嘉葎雄、賀来千賀子、平山あや、黒谷友香、でんでん、長嶋一茂

官能小説で何とか食いつないでる売れない小説家の男のもとに、獄中の死刑囚から自伝の執筆の依頼が来る。訳も分からず、とりあえず会いに行くと、彼の熱狂的な信奉者である3人の女性と会い、彼とその3人それぞれを主人公にした官能小説を書くことと引き換えに、誰にも語られなかった彼自身のことを話すというのだが.........ってなサスペンス?!

謎の依頼の真意と連続する殺人事件、やがて事態は思わぬ方向に.........ってことで、盛り上がるハズやったんやろうけど.........別に結論を決めてコメントを書いてるわけやないんやけど、思わず“「二流小説家」ってタイトルだけに、映画としても二流で......”って言わずにはおれん気分やね。

特に長嶋一茂が不意にスクリーンに顔を出した瞬間に、“オイオイ、三流かっ!?”って呟いてもうたよ(苦笑)

いや、何がいただけないかって、演出がヒドイ。きっと雰囲気を出そうとアイデアを絞った結果なんやろうけど、終始、映像が暗くて、役者の表情もよう分からんし、スッキリせん話をスッキリせん映像でグタグタやるもんやから、かなりイライラしてもうた。

そんでもって、役者の演技がヒドイ。せっかく雰囲気を作った(と思ってる)のなら、もっと真面目に演技させればエエのに、TVあがりの監督さんやからか、どう見ても学芸会みたいな演出に、かなりドン引きしてもうたよ。

一部で悪役の武田くんの演技を絶賛するコメントが目につくんやけど、客観的に言わせてもらえば、役を作りすぎてて、キャラクターの内面の狂気や感情が一切感じられず、エライ薄っぺらい印象しか残らんかった。

アメリカの作家の原作を日本風にアレンジしたからなのかは分からんけど、何とも期待ハズレな作品やったね?!(苦笑)

2013年6月27日 (木)

『ソハの地下水道』

今日は、ドイツとポーランド合作の戦時ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされたものらしく、監督の地元ポーランドでは、数々の賞を受賞して、評価されてるみたいなんよ。

監督さんは、ディカプリオ主演で話題(?)になった『太陽と月に背いて』なんかを作ったひとで.........って言うと、ディカプリオの名前だけで、なんや“ミーハー”な感じがする(......のはオレだけ??)んやけど、ポーランド出身だけあって、戦争は常にテーマとなってるらしく、過去にも戦争中の実話を映画化したりしてて、その時は監督さん自身もアカデミー賞の脚色賞にノミネートらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

ソハの地下水道 / In Darkness   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アグニェシュカ・ホランド

出演:ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、ベンノ・フユルマン、アグニェシュカ・グロホウスカ、ヘルバート・クナウプ、マリア・シュラーダー、キンガ・プレイス

第二次世界大戦中のポーランドで、ナチスによるユダヤ人迫害がハゲしさを増すなか、なりゆきでユダヤ人を匿うことになった男だったが.......ってな、実話を基にしたドラマ?!

下水の修理をしながら、混乱に乗じてコソ泥をして稼いでいたが、ある日、下水道に逃げようとしていたユダヤ人の一団と出会い、金を巻き上げる目的で支援を申し出るのだが........ってなことで、ヨコシマなきっかけで始まった人助けから、いつしか主人公の心に変化が現れ、困難な状況の中で必死に助けようとする様を描いてるんよね。

細かいドラマはあるものの、どちらかと言うと淡々とした流れやし、それに話が話だけに、重苦しい感じもあるんやけど、実際にこんなことがあったんやって思うと、ちょっと考えさせられてもうたよ。

いわれのない理由で迫害され、逃げ惑う人たちを前に、自分に何ができるのかってことで、人間の本質にある“善良な心”を描いてるんやろね?!

あの時代に多くの人たちが犠牲になった一方で、こうして助かった人たちもいたってことが、救いなのかもなぁ.......。

2013年6月26日 (水)

『ジャッジ・ドレッド』

今日は、SFアクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品、実は90年代にシルヴェスター・スタローン主演で一度映画化されてるんよね。ちょうど80年代の大活躍から、少しキャリア的にスタローンが迷走しだした頃で、『ロッキー5/最後のドラマ』で“道端でケンカして終わりかよ!”ってヒンシュクをかって、意気消沈してた(?)あたりやから、作品自体も注目されず、個人的にもほとんど記憶に残ってないんよね?!(笑)

そんな作品を今回監督したピート・トラヴィスといえば、以前におススメした『バンテージ・ポイント』ってので注目されたんやけど、『エンド・ゲーム ~アパルトヘイト撤廃への攻防~』なんてシリアスなドラマも手掛けてたりして、ちょっと注目してるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

ジャッジ・ドレッド / Dredd   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ピート・トラヴィス

出演:カール・アーバン、レナ・ヘディ、オリヴィア・サールビー、ウッド・ハリス、ラングレー・カークウッド、ドーナル・グリーソン、ルーク・タイラー

核戦争により荒廃した近未来では、人類は限られた場所に都市を築き、密集して暮らしていた。そんな街には、犯罪者があふれ、治安を守るために、警察と司法の機能を兼ね備え、刑の執行を行うことができる“ジャッジ”がいた........ってな、ちょっとダークなテイストのヒーローもの?!

ジャッジ候補生の新人を連れて現場に向かった腕利きのジャッジは、巨大なビルを支配する犯罪組織と対峙することに.......ってなことで、原作がイギリスのコミックだけに、アメリカのものとは違って、ちょっと異色な感じやったね。

この作品、映像的なこだわりを強く感じられて、ストップ・モーションの使い方なんか、かなりインパクトがあったかな。

主人公が最初から最後まで顔のほとんどを覆うヘルメットをかぶってるもんやから、表情が分からず、低音ボイスもあって、ちょっと“クール”な感じになってるんやけど、そんな主役を演じるカールくんにとっては、せっかくのイケメン(?)をアピールすることなく、メインのハズやのに顔を売ることもできず、少しかわいそうな気もするんやけど......(笑)

所々エグイ描写もあったりで、ちょっとアクが強すぎる感はあるものの、こういう“変化球”も、まぁ、ありかもね........?!

2013年6月25日 (火)

『ヴァンパイア』

今日は、邦画.......というわけやないんやけど、日本の岩井監督が久しぶりに自ら監督した作品をひとつ、ご紹介♪

岩井俊二というと、もともとミュージック・ビデオの監督として評価され、その後、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』なんかで一気にメジャーになって、その携わる作品は、いつもメディアの注目を浴びるようになったんよね。

でも、最近は、『ハルフウェイ』なんかで、お友だち(?)の北川悦吏子の監督作品に肩入れして、逆にスッカリ評判を落としてる印象やったんよね。

そんな監督さんが久々に自ら監督をし、海外の若手俳優を使って“ヴァンパイアもの”を作ったってことで、この作品もそれなりに話題にはなってたんやけど.........。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

ヴァンパイア / Vampire   ★★★☆☆   (2011年)

監督:岩井俊二

出演:ケヴィン・ゼガーズ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、アデレイド・クレメンス、蒼井 優、トレヴァー・モーガン、クリスティン・クルック、レイチェル・リー・クック、アマンダ・プラマー

自殺志願の女性とネットで知り合い、一緒に死のうと持ちかけながら、相手の血を抜き取る男と、そんな彼が出会う人たちとの関係を描いたドラマ?!

血に飢えた男の抑えきれない欲求と、人生に絶望し、死にたがる人たち、そしてヴァンパイアに憧れるひとたち、少し壊れた世界を独特の雰囲気でってとこかな。

どこか物悲しいドラマを意表をつくカットや、個性的な色使いで表現するあたりは、岩井俊二が優れた映像作家やってことを証明してるんよね。

ひとりで脚本、撮影、編集、音楽までをこなす作品は、まさに“岩井印”やったね。特に印象的な音楽を使った、混沌とした刹那の表現ってのは、静かなインパクトがあるかも。

ただ、残念ながら、彼は一流のストーリー・テラーではないんよね。イマイチまとまりのない話に、ムダの多い構成では、作品としての評価ってのは、もう一息ってことになってまうんよなぁ。

まぁ、惜しいとは思うけど、これが“岩井作品”ってことなのかも..........?!

2013年6月24日 (月)

『シージャック』

今日は、劇場未公開の作品の中から、デンマーク映画をひとつ、ご紹介♪

デンマークというと、あまりピンとこないかもしれんけど、この監督さん、実はトマス・ヴィンターベア監督と組んで『光のほうへ』や、今年の初めに紹介した『偽りなき者』といった作品の脚本を担当してたんよ。

そんなリンホルム監督は、これが長編2作目になるらしく、前作でもこの作品の主演とのタッグで本国では話題となり、この作品もデンマーク国内で高く評価され、他の国の映画祭でも賞を受賞したり、数多くノミネートされたりしたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

シージャック / Kapringen   ★★★☆☆   (2012年)

監督:トビアス・リンホルム

出演:ヨハン・フィリップ・アスベック、ソーレン・マリン、ダール・サリム、ローランド・ムーラー

インドのムンバイに向かっていたデンマークの貨物船が、ソマリアの海賊に沖で占拠され、人質となった船員を助けるため、オーナーの船会社と犯人の間で交渉が始まる。一方で、囚われた船員たちは、銃を持った相手に抵抗できず、次第に追い詰められていく.......ってなサスペンス・ドラマ?!

差し迫った身の危険に怯えながら、必死に耐える船の上の船員と、人質の解放を目標としながらも、海賊の言いなりにならないように、身代金の交渉を進める会議室の中の社長たち、そんな対比をしながら、事件解決のための静かな戦いをリアルに描いてるんよね。

派手な銃撃戦や救出劇が繰り広げられるといったアクション要素はまったくなく、それぞれの状況を追いつつ、交渉の過程を描くってことで、どちらかというと地味な話なんかもしれんけど、適度に保たれた緊迫感ってのが、エエ感じで刺激になってるんよなぁ。

リアリティを追究した作り方は、確かに娯楽性という意味での面白味に欠けるんかもしれんけど、ドラマとしては、なかなか興味深い内容やったね?!

2013年6月23日 (日)

『イノセント・ガーデン』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっとおススメなサスペンスをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督を務めるパク・チャヌクと言えば、『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』そして『親切なクムジャさん』の“復讐三部作”で有名な韓国のひとで、前作の『渇き』もカンヌ映画祭で審査員賞を受賞したんよね。

そんな才能にハリウッドも黙ってられなかったってことなのか、あのリドリー・スコットの製作会社がバックアップして、ハリウッド進出となったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

イノセント・ガーデン / Stoker   ★★★★   (2013年)

監督:パク・チャヌク

出演:ミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ニコール・キッドマン、ジャッキー・ウィーヴァー、ダーモット・マローニー、フィリス・サマーヴィル

大好きな父親が交通事故で突然亡くなり、心の通わない母親とふたりになった女子高生だったが、父親の葬儀の後、それまで存在すら知らなかった父の弟である叔父が姿を現し、一緒に暮らし始めるのだが........ってなサスペンス&バイオレンス?!

感受性が人一倍強く、他の子とは違う感性をもった女の子は、父を失った悲しみから心を閉ざすが、そんな彼女に叔父は近づこうとする........ってなことで、ワケありな家族の秘密をネタに、なかなかスリリングなドラマが展開するんよね!?

抑えたトーンで進む前半で、「なんとなく先が読めるよなぁ.....」なんて思いながらマッタリと観てたら、途中からクライマックスへの流れで、思いっきり“ガツン”とやられてもうたよ(笑)

狂気が暴走し、バイオレンスでインパクトをってことなんやけど、視覚と聴覚に訴えながら、それをどこか洗練された“美”で飾ってまうあたりが、このパク・チャヌクって監督さんの見事なところなんよなぁ。

感情を内に秘め、それをあるキッカケで解き放つ、そんな主人公を演じるミア嬢の繊細な演技も見事やったし、母親役のニコール・キッドマンの存在が霞んでまうほどの頑張りやったよ。

まぁ、この邦題はちょっとどうかと思いつつも、後半の見事なテンションに、思わず「やられてもうたぁ~」って唸ってまうほどの作品は、久々に出会ったインパクト十分なサスペンスやったね!?

2013年6月22日 (土)

『華麗なるギャツビー』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、デカプリオの主演作をひとつ、ご紹介♪

「華麗なるギャツビー」と言えば、F・スコット・フィッツジェラルドの名作なわけやけど、映画でいうと70年代半ばに作られた、若き日のロバート・レッドフォード主演のものが真っ先に頭に浮かぶんよ。

今回の主役がプリオくんって聞いて、どうしてもレッドフォードと比較してもうて、かなり心配になったんやけど、監督がバズ・ラーマンってことと、予告編を見た限りでは、かなりロックな感じやったから、とりあえず試してみるかってことになったわけ。

ということで、そんな作品の感想は...........?!

華麗なるギャツビー / The Great Gatsby   ★★★☆☆   (2012年)

監督:バズ・ラーマン

出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、アイラ・フィッシャー、ジョエル・エドガートン、ジェイソン・クラーク、エリザベス・デビッキ、アミターブ・バッチャン

ニューヨークの郊外ロングアイランドに移り住んだ男の家の隣には、まるで城のような豪邸があり、そこではいつも盛大なパーティーが開かれていた。家の主であるギャツビーと知り合った彼は、やがて男の過去とその秘めた想いを知るのだが.........ってな、アメリカ文学史に残る名作を再映画化した作品?!

バズ・ラーマン.........またヤリやがった........1920年代を舞台にしたドラマに、まさかのHIPHOP..........ノリまくりやろ♪(笑)

敢えて違和感をぶつけて、強引に納得させてしまう演出、そこに監督さんの大胆さが個性として出てくるんやね。そんでもって、豪華絢爛なお祭り騒ぎ、きらびやかな世界にニヤリとさせられてもうたよ。

でもって肝心の作品としてのデキの方はというと、キャリー・マリガンのキュートな魅力がナイスなのと、主役のプリオくん、今回は悪くないんよ。いや、演技が上手くなったって褒めるわけやなくて、大金持ちでありながら、成金であるがゆえの“浅さ”ってのに、いつも通りの内面に入り込めない薄い演技がマッチしてたんよね。

作品全体を評価するとなると、なるほど監督らしさが随所に出てるし、キャスティングも悪くなく、それなりに楽しめるものの、深みがあるかと言われると、ちょっと軽さが気になる、そんな感じやったね?!

2013年6月21日 (金)

『箱入り息子の恋』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主人公を演じる星野 源って、曲自体はあまり聴いたことないんやけど、ずっと歌手のイメージが強くて、キャスティングを見たときに、正直、また畑違いがシャシャリ出て、って思ったんよね。

でも、どうやら彼の場合、歌と同じくらい演技にも力を入れてるらしく、そういえば、熊切監督の『ノン子36歳(家事手伝い)』で坂井真紀の相手役を演じてたってことを後で思い出して、この作品の演技も妙に納得したってわけ。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

箱入り息子の恋   ★★★☆☆   (2013年)

監督:市井昌秀

出演:星野 源、夏帆、平泉 成、森山良子、大杉 漣、黒木 瞳、竹内郁子、穂のか、柳 俊太郎、古館寛治

生まれてから一度も異性と付き合ったこともなく、仕事の野心もなく、ただ漫然と日々を送っている35歳の独身男。そんな彼の将来を心配した両親が息子のために婚活パーティーに行き、相手を見つけてくるが、見合い相手の父親は、目の見えない、かわいいひとり娘の相手に、冴えない公務員では納得できず........ってな不器用な恋愛ドラマ?!

人付き合いが苦手で、職場でも変人扱いされ、誰も相手にしてくれず、内向的に生きてきた男が恋をする........その不格好な姿に笑わされながら、いつのまにか応援してる、そんな恋愛コメディは、ちょっと不思議な感じやったね。

それほどテンポがいいわけでもなく、むしろグタグタぎみの展開ながら、無様に恋愛に溺れる、ダサダサな男の一途な気持ちに、胸が熱くなったりして(笑)

まぁ、それに個人的にヒロインが◎で、キャスティングの時点で文句が言えんってね?!

世の中のモテない男たちに希望を与えるこのストーリー、共感してもうたなぁ...........それにしても、まさか吉野家の牛丼で泣かされるとは...........(笑)

2013年6月20日 (木)

『恋するローマ、元カレ・元カノ』

今日は、イタリアの恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、本国イタリアではかなりヒットしたらしく、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞や監督賞、脚本賞など、主要部門でノミネートされたんやって!?

この作品で、さりげなくキュートな魅力を振りまいてるクリスティーナ・カポトンディっていう女優さんは、以前に紹介した『副王家の一族』って作品にも出演してたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

恋するローマ、元カレ・元カノ / Ex   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ファウスト・ブリッツィ

出演:アレッサンドロ・ガスマン、セシル・カッセル、ナンシー・ブリッリ、シルヴィオ・オルランド、クリスティーナ・カポトンディ、アンジェロ・インファンティ、クラウディア・ジェリーニ、エンリコ・モンテサーノ、エレナ・ソフィア・リッチ

離婚調停中の夫婦は、互いに子どもの養育権を押し付けあい、そんな調停を担当する判事は、妻とケンカして別居することになり、その娘は、仕事の関係で大好きな彼と離れて遠距離恋愛をすることに。離婚して8年、気ままに独身生活を楽しんでいた大学の教授は、別れた妻が交通事故で亡くなり、二人の娘とぎこちない同居生活をすることになるが.......ってなことで、ローマを舞台に男と女のちょっと微妙な関係を、何組かのカップルのエピソードで綴るコメディ調の群像劇?!

長年連れ添った夫婦から、結婚前のふたり、若いカップルに彼女の元カレともめる男、愛はあるのにどこか上手くいかない、そんな男女の関係を、イタリアらしい陽気なテイストで包みながら、愉快に(?)話が展開していくんよね。

ちょっと出だしのまとまりがなくて、登場人物をある程度把握できるまでは、入り込みにくいんやけど、それぞれのエピソードにドラマがあり、ハッピーエンドに向かって突き進むってな感じで、それほど悪くはなかったかな。

まぁ、程よくそれなりにロマンチックやったりして、恋愛ドラマとして楽しめるんやけど、全体的に小粒な印象は拭えんし、特別に盛り上がるってとこまではないから、評価としてはボチボチってとこなんかもね?!

2013年6月19日 (水)

『ゲットバック』

今日は、アクションものをひとつ、ご紹介♪

監督のサイモン・ウェストってひと、イギリス人でBBCでドキュメンタリーを作ってたらしいんやけど、その後、映画に進出し、前作では『エクスペンダブルズ2』を監督したんよね。

もともと監督デビュー作がニコラス・ケイジ主演のアクションもの(『コン・エアー』)やったってこともあって、この監督さんつながりで、スタローンが計画中のエクスペンダブルズの続編への出演交渉をニコラスくんとしてるなんて噂もあったりして........。

というわけで、そんな監督さんの作品の感想は............?!

ゲットバック / Stolen   ★★☆☆   (2012年)

監督:サイモン・ウェスト

出演:ニコラス・ケイジ、ジョシュ・ルーカス、マリン・アッカーマン、サミ・ゲイル、ダニー・ヒューストン、M・C・ゲイニー、マーク・ヴァレー

警察がマークする腕利きの強盗の男は、まんまと銀行から大金を盗むが、逃走の途中で仲間割れをし、自分だけ逮捕されてしまう。8年の刑期を務め、出所したところ、かつての仲間に最愛の娘を誘拐され、8年前の分け前を要求されるのだが.........ってなクライム・アクション?!

愛する娘を救うため、必死の形相で頑張るパパさん、カーチェイスやら殴り合いやら、主演のニコラスくんも気合いはいりまくりなんやけど、このグタグタ感はなんなんやろなぁ(苦笑)

あまりにもユルい設定に、キレのない展開、おまけに効果音がどうにも安っぽくて、これでは盛り上がらんって?!

必死に走るニコラスくんを見て、年をとったなぁって思わず感じさせてまうようでは、アクション映画としてどうなんやろね。更にきわめつけは、クライマックスの攻防.......いやぁ、それはアカンやろって思ってもうたよ(苦笑)

そんなイケてない内容が影響したのか、この意図不明な邦題、どうなの。“盗まれたもの”から“取り戻す”へ、あえて変更する意味はないんと違うかなぁ...........??

2013年6月18日 (火)

『I’M FLASH!』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督が『空中庭園』『蘇りの血』の豊田利晃って時点で“ちょっとドナイよ”って思って、更に主演が藤原くんで、加えて柄本家のバーター息子が出演ってことで、まったく食指が進まんかったんやけど、松田家の長男坊が出演ってことで、それならばと思ってレンタルしてみたんよね。

まぁ、結果的に柄本くんは速攻で姿が消えたんで、特段の害はなかったんやけど、作品としてはなぁ.........ってことで、感想は..........?!

I’M FLASH!   ★★★☆☆   (2012年)

監督:豊田利晃

出演:藤原竜也、松田龍平、永山絢斗、仲野 茂、水原希子、板尾創路、北村有起哉、大楠道代、原田麻由、柄本 祐、中村達也

新興宗教のカリスマ教祖を護衛することになった3人の殺し屋。飲酒運転で事故を起こした教祖は、教団を運営する母親と姉に、教祖を辞めると宣言するのだが.........ってなお話?!

一緒に事故に遭った謎の美女との因縁と、カリスマ教祖の苦悩を軸に、“死”を巡って様々な思惑が絡みあうってとこなんかな。

う~ん、なんと言うか、サスペンス調の中に緊張感をもたせながら、少しユルい笑いも演出して、アクションも取り入れって、いろいろと欲張ってみたんやろうけど、結果的に中途半端な感じが残るデキやったね。

「そもそも何でこの3人?」っていう疑問が最初から最後まで頭にこびりついてもうて、いろいろと薀蓄のありそうなセリフを並べてるんやけど、一向に頭に入ってこんかった(苦笑)

松田家の長男坊は、相変わらず個性を出した演技をしてるんやけど、周りが軽すぎて、ちょっと落ち着かない感じやったかな。

結局のところ、観終わっての感想といえば、「あぁ、やっぱり沖縄の海はキレイなんやぁ.....」ってことくらいで、単なる時間つぶし程度の作品やったね?!(笑)

2013年6月17日 (月)

『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ちょっと異色(?)のスペイン映画をひとつ、ご紹介♪

監督のナチョ・ビガロンドってひとは、短編映画でアカデミー賞にノミネートされた経験があるらしく、他にもファンタジー系の映画祭で作品がノミネートされたり、受賞したりしてて、それなりに注目の若手監督ってことらしい。

その他にも、『ABC・オブ・デス』なるホラーのオムニバス映画で監督のひとりとして参加してるらしいんやけど、この作品には、日本から“あの”B級映画の巨匠(?)井口 昇監督も参加してるらしいってことで..........その手の仲間ってことか........なんて(笑)

そんな作品の感想は..........?! 

エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる / Extraterrestre   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ナチョ・ビガロンド

出演:ユリアン・ビラグラン、ミシェル・ジェネール、ラウル・シーマス、カルロス・アレセス、ミゲル・ノゲーラ

朝目覚めると、知らない美女の部屋のベッド上におり、顔を合わせた彼女とは、どこか気まずい雰囲気が......。そんなとき、上空に巨大な飛行物体が浮かんでいて、隣人の変わり者の男を除いて、みんなどこかに避難したことに気づいたふたりだったが........ってな、コメディ調のお話?!

UFOが出てきてエイリアンも登場し、地球が侵略される......なんてSF映画を期待すると、この作品、見事にハズしてくれるんよ(笑)

単にSFを“ダシ”に使ってるだけで、実はひとりの美女と、そんな彼女に恋をした男、ちょっと抜けてる彼女の彼氏と、彼女を好きでしょうがないストーカー気味の隣人という4人の恋の四角(?)関係を描いてるんよね。

というわけで、何ともいえないオフビートで、少しシュールなやり取りで間をつなぎながら、ちょこっとだけ清々しい展開をラストにもってくる、そんな個性的な作りの作品は、案外楽しめたりしてね。

まぁ、そうは言っても、基本的にはクダラナイB級映画ではあるんやけど........?!(笑)

2013年6月16日 (日)

『奇跡のリンゴ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の基になってるのは、実際に無農薬リンゴの栽培に成功したひとの話ってことで、あまり詳しくは知らないものの、そういう話があるってのは耳にしたことがあったんよね。

いかにも感動できそうな話を中村監督がメガフォンを取って作ったってことで、ちょっと期待してたんよなぁ。まぁ、個人的に主役に不安はあったものの、それ以外はなかなかのメンツやし。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

奇跡のリンゴ   ★★★☆☆   (2013年)

監督:中村義洋

出演:阿部サダヲ、菅野美穂、山﨑 努、池内博之、伊武雅刀、原田美枝子、笹野高史、畠山 紬、渡邉空美、小泉颯野

リンゴ農家のひとり娘と結婚することになり、婿養子になった男は、農薬にアレルギー反応を示す妻を気に掛けていたときに、無農薬の自然農法の本を読んだことで、無農薬リンゴの栽培に挑戦することを決意するのだが.........ってな、実話を基にしたお話?!

おいしいリンゴを栽培するためには、必要悪として広く使用されていた農薬に疑問を持ち、様々な困難にぶち当たりながら、成功した感動秘話を映画にってことで、いわゆる“感動がウリ”の作品なんよね。

さすが中村監督ってことで、そつなく無難に盛り上げてる感じではあるんやけど........限られた時間で感動を演出せなアカンとはいえ、ちょっと細かいエピソードが“あざとい”んよなぁ.....(苦笑)

主演の阿部くんは、確かに他にはない個性を持った役者で、ある種の作品ではハマるのかもしれんけど、やっぱりコメディ系の役者なわけで......というか、演技の仕方が基本的にいつもコメディ調なもんやから、意識してるんかどうかは知らんけど、何をやっても軽すぎるんよ。

脇でベテランの山﨑くんや伊武くん、笹野くんあたりが味のある演技をすればするほど、薄っぺらさが際立ってもうて、感動する前にシラケてもうたよ(苦笑)

まぁ、不可能を可能にしたのは、良き理解者である家族の支えがあってこそ、って話は確かに感動的ではあるんやけどねぇ.........?!

2013年6月15日 (土)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、アクションものをひとつ、ご紹介♪

この夏は、どうもホワイトハウスが大変らしく.......って、もちろん映画での話なんやけど、この後に続く、ローランド・エメリッヒの『ホワイトハウス・ダウン』なる作品でもボコボコにされてまうらしく、なんか政治的意図でもあるんかいなって、思わず勘ぐってみたりしてね?!(笑)

そんな作品を監督してるアントワーン・フークアくんと言えば、デンゼル・ワシントンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した『トレーニング・デイ』って作品で評価されてた(個人的には、イマイチやったんやけど.....)ひとで、どちらかと言うとアクションに定評があるって感じかな。

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

エンド・オブ・ホワイトハウス / Olympus Has Fallen   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アントワーン・フークア

出演:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、リック・ユーン、アンジェラ・バセット、ロバート・フォスター、コール・ハウザー、アシュレイ・ジャッド、メリッサ・レオ、ラダ・ミッチェル、ディラン・マクダーモット

交通事故で大統領の妻を救えなかったことで、大統領の警備から外された元シークレット・サービスの男は、謎のテロリストによって占拠されたホワイトハウスにひとり潜入するのだが.........ってな、サスペンス&アクションもの?!

厳重な警備で守られていたはずの場所が狙われ、大統領が人質になるってなシチュエーションで、国家の危機、世界の危機をひとりの男が救う........なんて、う~ん、いかにもな展開やねぇ!?(笑)

タイマーが残り何秒なんて、お決まりの演出にオイオイってツッコんでみたりもしたんやけど、このドラマ、思いのほか楽しめたんよ。

展開のリズムが良くて、飽きさせない内容やったし、相変わらずマッチョで渋い役柄で攻めてくる主演のジェラルドくんも、随分と気合いが入ってた(?)ようで.......。

まぁ、確かに“そもそも”の部分で、領空侵犯を野放しにしすぎとか、随所に都合がよすぎる展開が満載ではあるんやけど、アクション・エンターテイメントとしては、十分に楽しめる内容やったね?!

ちなみに、原題は、劇中でのホワイトハウスのシークレット・サービスのコードネーム“Olympus”(ホントかどうかは知らんけど)を使って「ホワイトハウスが奪われてもうた~」って意味なんやけど、これを「ホワイトハウスの終わり」って、わざわざカタカナでタイトルを変更するのって、どうなんやろね。むしろ“ホワイトハウスを取り返せ”ってことなんやろうと思うんやけどなぁ........(苦笑)

2013年6月14日 (金)

『はじまりのみち』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

木下恵介監督というと、黒沢 明や小津安二郎なんかと並び称される往年の名監督ってことで、名前は知ってるんやけど、リアルタイムで知ってる作品というと、大原麗子が出てた『新・喜びも悲しみも幾歳月』くらいなんよなぁ。

そんな監督さんの生誕100周年を記念して作られたのが、この作品なんやって。でもって、作品の中で、過去の名作の映像を散りばめたりして、オマージュを捧げる内容になってるんよね。

そんな作品を監督してるのは、アニメ出身の監督さんで、『クレヨンしんちゃん』のシリーズや、以前に紹介した『カラフル』って作品で注目され、これが初の実写ものになるらしい。少し調べたところ、監督さんは学生時代に木下監督の作品を数多く観て、相当の影響を受けたってことらしく、気持ちのこもった作品に仕上がってるのかも。

というわけで、そんな作品の感想は............?!

はじまりのみち   ★★★☆☆   (2013年)

監督:原 恵一

出演:加瀬 亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア、濱田 岳、斉木しげる、光石 研、濱田マリ、大杉 漣、宮﨑あおい、山下リオ、藤村聖子、松岡茉優、相楽 樹

戦時中に国策映画として製作した作品のエンディングを軍部に批判され、職を辞した青年監督は、病気の母親を安全な場所に疎開させるため、兄と雇った便利屋と一緒に、母親を乗せたリヤカーを引いて、山道を行くことに........ってな、日本を代表する監督、木下恵介の若き日を描いたドラマ?!

戦局は悪化し、米軍による空襲もハゲしさを増すなか、病気で体が不自由な母親を想い、困難な旅を決意する青年が、旅を通して自分を見つめ直す、そんな様子が語られるんよね。

若き日の苦悩する名監督を演じた加瀬くんは、なかなか頑張ってたんやけど、この地味な話のなかで、“お笑い担当”を務めた便利屋役の濱田くんのオチャラケ具合が、話の中でいいアクセントになってて、オイシイところを独り占めしてた感じやったね(笑)

内容としては、母と息子の情を軸にしながら、戦後、数々の名作を世に残した名監督の“はじまり”のきっかけを描くってことで、監督さんを支えたは家族の愛やったんやなぁって感じさせてくれるドラマは、シンプルではあるんやけど、なかなかの味わいやったかな!?

2013年6月13日 (木)

『デタッチメント 優しい無関係』

今日は、劇場では公開されてないものの、東京国際映画祭で上映され、最優秀芸術貢献賞なる賞を受賞した作品を、ご紹介♪

この作品の監督さんって、実は“お気に入り作品”として紹介してる『アメリカン・ヒストリーX』を作ったひとなんよね。今回のが日本ではトニー監督の久々の作品ってことで、その間にも何本か作品を発表してるみたいなんやけど、残念ながら、日本では商品化されてないらしい。

今後の予定を見ると、まだ未定ではあるものの、今回の“Detachment”と対になるのか、“Attachment”っていうプロジェクトが進行中みたいなんよね。作品として形になるかどうかは分からんけど、ちょっと期待したいところかな。

というわけで、小粒ながらいろいろな映画祭で賞を受賞してる作品の感想は........?!

デタッチメント 優しい無関係 / Detachment   ★★★★   (2011年)

監督:トニー・ケイ

出演:エイドリアン・ブロディ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリスティナ・ヘンドリックス、ルーシー・リュー、ジェームズ・カーン、ブライス・ダナー、ティム・ブレイク・ネルソン、ウィリアム・ピーターセン、ベッティ・ケイ、サミ・ゲイル

代理教員を務める男は、しばらくの間、問題児を多く抱えた学校で英語を教えることに。勉強をしようとしない生徒と向き合いながら、彼自身の私生活も、様々な問題があり........ってな、少し違う角度から学校教育について描いた異色作?!

教師を無視し、挑発する生徒、すぐに学校に責任をなすりつける親、そして現場を無視して圧力をかけてくる役人、教師は疲弊し、学校は崩壊の危機に......ってことで、教育ものというと、ひとりの教師の活躍で学校が変わり.......ってな熱いドラマを想像するんやけど、これは逆にドキュメンタリーのようなタッチで、学校の現状を写し出してるんよね。

主演のブロディくんも、ある意味“熱血教師”ではあるんやけど、どこか世の中に失望し、傷つき、苦悩する男を演じてて、それは生徒を救うヒーローでもなく、人生に迷いながらも、もがき続けるひとりの人間として描かれてるんよなぁ。

そんな、どちらかというと重苦しいドラマではあるんやけど、静かな中に伝わってくる作品の“凄み”みたいなものが、ズッシリと後からくるんよね。

なかなか一言でこの作品の価値を言い表すことはできんのやけど、何とも言えない深みを感じさせてくれる、いいドラマやった!?

2013年6月12日 (水)

『理想の出産』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作はフランスの人気女性作家が、出産にあたって自らが体験した話を基に書いた話で、そんなベストセラーになった小説を映画化したものなんやって。

主演のルイーズ・ブルゴワンといえば、リュック・ベッソンが監督した『アデル/ファラオと復活の秘薬』で主役に抜擢され、ベッソンの新たなミューズとして注目された、なかなかキュートな女優さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

理想の出産 / Un Heureux Evenement   ★★★☆☆   (2011年)

監督:レミ・ブザンソン

出演:ルイーズ・ブルゴワン、ビオ・マルマイ、ジョジアーヌ・バラスコ、ガブリエル・ラズール、ティエリー・フレモン、アナイス・クローゼ、フィルミーヌ・リシャール

恋に落ちた若いふたりは、愛に満ちた幸せな日々を送るが、やがて彼女が妊娠し、出産のときを迎える........ってな、男女の出会いから出産、育児と、その過程での女のホンネを描いたドラマ?!

愛する人の子どもを身ごもり、幸せいっぱいのはずが、次第に体も変化し、不安は募るが、パートナーの男はどこか頼りなく......ってなことで、女性の男に対する気持ちが炸裂した作品なんかな(笑)

そんな相手もなく、経験がないんでよう分からんのやけど、ここで描かれてる男女の“温度差”のようなものは、なんとなく分かる気がするし、男の立場で観てると、イタイところを突くなぁって思うんよね。

きっと出産を経験し、子育てに奮闘してる女性からしたら、かなり共感できる内容なんやろなぁ.........夫婦で鑑賞すると、かなり横からツッコミが入りそうなんで、その点は要注意な作品かも??(苦笑)

出産という部分だけを描いてるわけやなくて、男女の出会いから子育てまで、女性の立場がメインではあるんやけど、夫婦のあり方のようなものを問われてるようで、コメディ調な軽めの展開ながら、なかなか興味深いドラマやったね!?

2013年6月11日 (火)

『からっぽ』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督さんの長編デビュー作で、出身地の群馬県桐生市を舞台にした、いわゆるご当地映画のひとつらしい。そんな監督さんが学生時代に作った作品に大杉 漣くんが出演してたらしく、なかなか期待の若手監督ってことなんかな。

ヒロイン役の平 愛梨といえば、『20世紀少年<第2章>最期の希望』から『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』でインパクトのある役柄で注目され、どちらかと言うと美少女系で売ってた印象なんやけど、最近はバラエティで弾けてるんやってね(笑)

なんか名前からして沖縄系やとばっかり思ってたら、親が鹿児島の島出身ではあるものの、本人は関西生まれの関西育ちらしく、まぁ、そういう素質があったのかもねぇ.......??

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

からっぽ   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:草野翔吾

出演:清水尚弥、平 愛梨、三浦誠己、山本浩司、大杉 漣、品川 徹、宮下順子、岡田浩暉、向 清太朗

早くに両親を亡くし、不遇な幼少期を過ごした青年は、高校では誰もその存在に気づかないような、孤独な日々を送っていた。そんな彼には、いつしかテレポートという特殊な能力が身につき、ある日、テレポートした先でひとりの女性と知り合うのだが………ってなドラマ?!

ひとりぼっちの男と、ちょっとワケありな女、行動をともにするようになったふたりの奇妙な日常を通して、人とつながるってことを描きたいんやろね。

ただ、出だしから主演の若者の拙い演技を見せられて、すっかり気分が萎えてもうて、かなり苦痛やったよ(苦笑)

まぁ、ひとは独りでは生きていけないとか、誰か自分を理解してくれる存在の必要性なんてのは、長年独り暮らしをしてると分からんでもないんやけど、いかんせん、このグタグタな演出と学芸会レベルの演技では、説得力がなぁ…….?!

タイトルが“からっぽ”だけに、内容の方も…….ちょっとスカスカ♪(笑)

2013年6月10日 (月)

『トリシュナ』

今日は劇場未公開の作品の中から、インドを舞台にしたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、監督はイギリス人のマイケル・ウィンターボトムで、イギリスの文学作品を舞台をインドに、インド人キャストを使って描いてる、ちょっと異色の作品ってことらしい。

そんな作品の主役を務めるのは、『スラムドッグ&ミリオネア』や、ウディ・アレンの『恋のロンドン狂騒曲』、ちょっと前に紹介した『ミラル』って作品でも主役を演じてたフリーダ・ピントって女優さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

トリシュナ / Trishna   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マイケル・ウィンターボトム

出演:フリーダ・ピント、リズ・アーメッド、ロシャン・セス、メータ・ヴァシシュト、ハリシュ・カンナ

インドの田舎町で暮らす娘は、友人と旅行で町に来ていた富豪の息子と知り合いになる。そんな時、父親が交通事故で大ケガを負った彼女は、ホテルでの仕事を紹介してくれた彼を頼り、家族の生活のため、家を出るのだが.......ってな、トーマス・ハーディの「ダーバヴィル家のテス」を現代のインドに当てはめたドラマ?!

貧しいながらも幸せに暮らしていた主人公が、ひとりの男と出会ったことで、波乱の人生を送る様を描くってとこなんかな。なんか、とっても清々しい恋愛ドラマなのかと思ったら、かなり切ない話やった。

主演のフリーダくんの美しさに見とれて、ちょっと感情移入してもうてたら、あんまりな展開に、最後はやり切れない気持ちになってもうたよ(苦笑)

家族とのつながりという昔ながらの考えと、自分の夢というものの間で、身分の違う相手との恋愛をしながら、ひとりの女性が幸せや悲しみを噛みしめながら生きる、そんな悲劇的なドラマを.......ってことなんやけど、作品として悪くはないものの、肝心の部分で少し必然性に欠けるような気がして、ちょっと物足りなさが残ってもうたかなぁ........?!

2013年6月 9日 (日)

『バレット』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、スタローンの新作をご紹介♪

『エクスペンダブルズ』『エクスペンダブルズ2』の思わぬヒットで、60歳代後半にして、すっかりアクション俳優として再ブレイクしてる感のあるスタローンなわけやけど、かつてのライバル(?)のシュワちゃんもちょっと前に紹介した『ラストスタンド』でアクション俳優として(ちょっとコメディ入ってたけど......)主演復帰し、ブルースくんはダイハツ.....やなくて『ダイ・ハード/ラスト・デイ』で暴れまわって、オジサン達、ちょっと張り切りすぎやろって感じやね!?(笑)

この作品を監督してるウォルター・ヒルと言えば、『エイリアン』シリーズの製作総指揮をしてたりするひとで、基本的にアクション系の監督さんというイメージなんやけど、これまでにシュワちゃんやブルースくんとは作品を作ったことがあったものの、スタローンとはなかったんよね。これが“満を持して”ってことなのかも。

まぁ、個人的にウォルター・ヒルの作品でおススメというと、ちょっとマイナーではあるんやけど、『ブロークン・トレイル 遥かなる旅路』って西部劇なんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

バレット / Bullet To The Head   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ウォルター・ヒル

出演:シルヴェスター・スタローン、サン・カン、サラ・シャヒ、クリスチャン・スレイター、ジェイソン・モモア、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ジョン・セダ、ブライアン・ヴァン・ホルト

プロの殺し屋を何十年もやっている男は、いつも通り依頼を受けた相手を片付けたが、報酬を手にする前に相棒を何者かに殺されてしまう。そんな時、彼が殺した男を追っていた刑事から捜査協力を持ちかけられ、共通の敵のために手を組むことに......ってなクライム・アクション?!

殺し屋と刑事、そんな意外な組み合わせのふたりが、協力して事件の黒幕に迫るなんて、話としてはちょっと無理がある気もするんやけど、そこをなかなか上手くまとめてたかな?!

主演のふたりの掛け合いで楽しませながら、ハードな部分はハードに、エグイところはエグくって感じで、どちらかと言うとシリアスな路線で攻めてるところは悪くなかったね。

そんでもって、この監督さんのこだわりなんやろうけど、所々で細かくスタイリッシュさを出そうとしてるところがエエんかも.......と思いつつ、そんな所がスタローンには、ちょっと背伸びしてるかなぁって気もするんやけど......?!(笑)

まぁ、作品としては、秀逸とまでは言わないものの、十分に楽しめるデキやったかな。

しかし.........前にも書いたことあるんやけど、“銃弾”っていう“bullet”って単語、発音するときは“ブレット”って言うのに、なんでアルファベット表記は“バレット”なんやろ........カタカナ表記のルールでそうなってるッポイけど、なんか違和感ありまくり.........(苦笑)

2013年6月 8日 (土)

『オブリビオン』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、トム・クルーズの最新作を、ご紹介♪

この作品、アメリカのボックス・オフィスでは、なかなか好調やったって聞いてたんで、ちょっと期待してたんよね。それに、ここ最近のトムくんは、『ロック・オブ・エイジズ』にしろ『アウトロー』にしろ、世間の評判は置いといて、個人的にはハズレがなく、ちょっと評価を上げてたりするんよ。

さらに、『007/慰めの報酬』で話題になって以降、イマイチ作品に恵まれてない感じで、残念に思ってた元モデルのオルガ・キュリレンコを、予告編で久々に目にして、その美しさに目を奪われてもうたりして........(笑)

というわけで、勝手に盛り上がって、足早に劇場に向かった作品の感想は............?!

オブリビオン / Oblivion   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョセフ・コシンスキー

出演:トム・クルーズ、アンドレア・ライズブロー、メリッサ・レオ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、ニコライ・コスター=ワルドー、ゾーイ・ベル

侵略者とのハゲしい戦いの末、地球は壊滅的なダメージを受け、人々は他の惑星に移住した。荒廃した地球は、宇宙ステーションへの水の供給地となり、侵略者の残党の攻撃から施設を防御するロボットの修理担当として、一組のカップルが地球に残されていた.......ってなSFもの?!

消された記憶の中に残る微かなイメージ、隠された真実、そして残された人類の希望.......半信半疑で観てたんやけど、思いのほかよくデキてたね。

SFって何でもアリな展開になると、どうしても話にアラが出てまうもんやけど、多少のツッコミはあるものの、それを忘れさせるだけのドラマがあったんと違うかな。

映像的にも『トロン:レガシー』の監督さんだけに、迫力がある上に、なかなか細部まで手がかかってるようで、こだわりが十分に感じられて、楽しめるしね!?

個人的には、久々に大作映画で見たオルガ嬢が、とってもキュートでなぁ........なんて楽しみもあったりして(笑)

何となくエンディングがスッキリしないところが残念ではあったんやけど、娯楽作品としては、十分なデキやと思う!?

2013年6月 7日 (金)

『くちづけ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、出演者のひとり宅間孝行が自身の劇団のために書いたものを、堤くんが映画化したってことなんやって。出演者もベテランから“話題の”若手女優さんまで、なかなかの顔ぶれがそろってるんよね。

主演の貫地谷くんと言えば、デビューしたての頃はアイドル女優的な立ち位置やったのが、いつのまにか演技派(?)になって、好みの問題はあるものの、成長したなぁって思うんやけど、最近、どうもスクリーンで見かけるたびに“横への成長”も進んでるようで、まぁ、こんな肥満ぎみのオヤジが言うのもなんやけど、そろそろ気をつけたほうが.......なんて思ったりして(笑)

そんな余計な感想も含めて、作品のデキやいかに..........?!

くちづけ   ★★★☆☆   (2013年)

監督:堤 幸彦

出演:竹中直人、貫地谷しほり、宅間孝行、田畑智子、橋本 愛、麻生祐未、平田 満、嶋田久作、岡本 麗、伊藤高史、谷川 功、屋良 学

知的障害者が集団で生活するホームに娘を預け、自分も一緒に住みこみで働くことにした漫画家の男は、娘が入居者に心を開くのを見て、嬉しく思うのだが.......ってな、ある父娘の関係を描いたドラマ?!

出産の際に妻が亡くなってから、男手ひとつで障害のある娘を必死に育ててきた男の苦悩と、そんな父親が大好きな娘、ふたりの関係を軸に、周囲のひとたちとのふれあいをユーモアを交えて描くってとこなんかな。

障害をもつ子どもを育てる親の苦悩や現状の問題をテーマにしながら、そこに笑いや生き生きした人間ドラマを加えてってのは分かるし、それなりに涙腺を刺激するものはあるんやけど、もともと劇団用に書かれたシナリオってことで、セリフの掛け合いの仕方や構成がどうしても舞台での芝居になってもうて、それを映画として観ると、違和感があるんよなぁ。

そやから、竹中くんや貫地谷くんが気合いを入れてセリフを言えば言うほど、雰囲気に居心地の悪さが出てもうて、空回りしてるように見えて........。

監督の堤くんも、原作者が出演してるってこともあってか、いつもより“悪ノリ”するのを控えてる感はあったんやけど、どうにもなぁ........(苦笑)

ちょっと切ない終わりで、考えさせられるものはあるし、悪い作品ではないんやろうけど、映画としては個人的に好みやなかったね?!

2013年6月 6日 (木)

『ザ・ワーズ 盗まれた人生』

今日は洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品の注目は、最近すっかり売れっ子になったブラッドリー・クーパーが出演してるってことかな。TVドラマで人気になり、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』等のコメディ系の映画でブレイクし、そこからアクションやサスペンス、アカデミー賞を賑わせた『世界にひとつのプレイブック』と、活躍の場を広げてるやんね?!

ちょっとイケメンでありながら、二枚目半な役どころってのがウケてるんかな。この後も、ジェニファー・ローレンスとの共演でスザンネ・ビア監督やデヴィッド・O・ラッセル監督の作品に出演してるみたいやし、ますます注目の役者ってところかな。

というわけで、そんな彼がメインの作品の感想は........?!

ザ・ワーズ 盗まれた人生 / The Words   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ブライアン・クラグマン、リー・スターンサール

出演:ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・アイアンズ、ゾーイ・サルダナ、デニス・クエイド、オリヴィア・ワイルド、ベン・バーンズ、ノラ・アルネゼデール、ロン・リフキン、J・K・シモンズ、ジョン・ハナー

作家志望の男は、新婚旅行で訪れたパリのアンティーク・ショップで古い鞄を買う。その中には誰かが書いた古い原稿があり、それを読んだ彼は、自分には書けないような素晴らしい作品に夢中になり、それを打ち直して自分の作品として発表してしまうのだが......ってなドラマ?!

他人の作品を勝手に自分の物にしてしまった男と、そんな彼の前に現れた老人、そして彼が語る話、そんなふたりの出会いを小説として書く作家、現実とフィクションを織り交ぜながら、人生の機微を描くってなことで、なかなか凝った話の作り方をしてあって、さりげなく工夫されてるところが良かったね。

キャスティングて言うと、主役のブラッドリーくんのシリアスな演技も悪くなかったんやけど、それ以上にジェレミーおじさんの渋さが際立ってたかな。そんな彼が語る、ちょっとビターな過去の話ってのが、なかなか味わい深いんよね?!

まぁ、個人的にちょっとデニス・クエイドはどうなんよって思ってもうて、そのまま話のまとめが締まらんかったところがマイナスやったんやけど、作品としては、それなりに楽しめるかも?!

2013年6月 5日 (水)

『ムースの隠遁』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるフランソワ・オゾンといえば、これまでもカトリーヌ・ドヌーヴ主演の『しあわせの雨傘』やリュディヴィーヌ・サニエをメジャーにした『スイミング・プール』、奇妙な家族ドラマの『Ricky リッキー』にロモーラ・ガライをフィーチャーした『エンジェル』といった作品を紹介してきたんやけど、今回はファンタジーもサスペンスもコメディもない、真面目(?)なドラマを作ってるらしい。

昨年行われたカンヌ、ヴェネチア、ベルリンの受賞作を集めた「三大映画祭週間」なる企画上映で公開されたんやって(この作品が受賞したのはサン・セバスチャン国際映画祭の審査員賞やったんやけど.......)。

というわけで、フランスの映画界でも異彩を放つ監督さんの作品の感想は.........?!

ムースの隠遁 / Le Refuge   ★★★☆☆   (2009年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:イザベル・カレ、ルイ=ロナン・ショワジー、メルヴィル・プポー

一緒にドラッグをやってるときに、彼が過剰摂取で死んでしまった主人公の女のお腹には、子どもがいることが判明する。迷いながらも産むことを決意した彼女は、知り合いのいない、海辺の田舎町で独り暮らしをしていたが、そこに死んだ彼の弟がやってきて、しばらく滞在することに.......ってなドラマ?!

愛する恋人を失い、そして彼の子を身ごもった女の複雑な心境と、兄を失った、ちょっとワケありな弟、そんなふたりが一緒に生活して、結ばれる.......そんな単純な展開かと思ったら、そこでスンナリと行かないのが“オゾン流”やね?!(笑)

地味な流れのなかで、登場人物のさりげない心の揺れや関係を描きつつ、意表をつく“落とし”にオイオイって思いながら、それでもどこか納得させられたような気持になるのは、きっと演出の妙なんやろなぁ。

原題の意味は、きっと邦題みたいに主人公のムースだけを指してるわけやなく、傷ついた男女が人生に迷い、それぞれ心の“避難場所”を探してるってことなんと違うかなぁって、個人的には思うんやけどね?!

2013年6月 4日 (火)

『その夜の侍』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとは舞台で演じられてたものを映画化したんやってね。監督さんは、舞台を演出してたってことで、作品へのこだわりは相当のものらしく、そのお蔭か、監督さんの人脈等も駆使して、キャスティングは豪華な面々が揃ったんやって。

予告編の雰囲気や、出演者の顔ぶれを見て、かなり興味があったんやけど、劇場公開の際はタイミングが合わず、また思ったほど評価が盛り上がってなかったんで、結局スルーしてもうたんやけど、レンタル開始になったんで、早速、試してみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は...........?!

その夜の侍   ★★★☆☆   (2012年)

監督:赤堀雅秋

出演:堺 雅人、山田孝之、新井浩文、綾野 剛、高橋 努、坂井真紀、谷村美月、田口トモロヲ、でんでん、山田キヌヲ、安藤サクラ、木南晴夏

町工場を経営する男は、5年前にひき逃げで最愛の妻を殺され、それ以来、復讐するために犯人を監視していた。一方、ひき逃げした男は、2年の刑期を終え社会復帰したが、チンピラのような暮らしをしていて.......ってなサスペンス調のお話?!

被害者の夫と加害者、すれ違う二つの人生が“その夜”に遂に対峙し.....ってなことで、押さえきれない怒りや悲しみをフィーチャーした、なかなか雰囲気のある作品ではあったかな?!

主演の堺くんは、めずらしく“いい人”系のキャラではなく、かなり偏執的なキワドイ役柄を演じてるんやけど、普通のひとがこの状況になったら.....って意味では合ってたかも。対する山田くんは、相変わらず“クセモノ”の演技で存在感たっぷりやった。

他にも新井くんのさりげない頑張りや、田口くん、でんでんのベテランのワン・ポイント等、キャスティングについては悪くなかったね。

ただ、話としてどうかというと........まぁ、分からんでもないんやけど、どこか中途半端な感は否めんかなぁって思うんよ。“侍”っていう意味が、イマイチ伝わってこんしなぁ........(苦笑)

ということで、作品としてはボチボチってとこで?!

2013年6月 3日 (月)

『クライム・シティ』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ちょっと活きのいいメキシコ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国のメキシコではかなり話題になった作品らしく、メキシコのアカデミー賞に当たるアリエル賞ってので、主要部門でノミネートされ、主演男優賞や助演女優賞を受賞した作品なんやって。

この監督さん、これが長編第1作になるらしいんやけど、アレッハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウをはじめ、ギレルモ・デル・トロなど、最近は次々と新しい才能を送り出してるメキシコ映画界から、また新たな注目監督の誕生ってことなんかもね。

ちなみに、この作品の出演者の中には、今やハリウッドでも引っ張りだこのペネロペのダンナであるハビエル・バルデムのお兄さんのカルロス・バルデムもいたりして。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

クライム・シティ / Dias De Gracia   ★★★☆☆   (2011年)

監督:エベラルド・ゴウト

出演:テノッチ・ウエルタ、ドロレス・エレディア、クリスティアン・フェレール、カルロス・バルデム、マリオ・サラゴサ、パウリナ・ガイタン、ダゴルト・ガマ、エイレン・ヤニェス

2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯、そして2010年南アフリカW杯、それぞれの大会期間中にメキシコで起こる出来事を時間軸にとらわれず、交錯させながら描いた犯罪ドラマ?!

犯罪を憎み、正義のために奮闘する若い警官、身代金目当てで誘拐された資産家、勝利のためにリングに向かうボクサー、一見すると関係のない3つの話が、それぞれリンクしながら展開するってなことで、ちょっと実験的な構成になってて、なかなかの意欲作やったね。

話を細かく切って、時代を行き来しながらつなげられてるもんやから、ちょっと分かりにくく複雑なのが惜しいんやけど、クライマックスのもって行き方なんかは、「やるなぁ」って思わず唸るくらい見事やった。

メキシコの犯罪事情を背景にしながら、その中でもがき苦しむ人たちを写し、正義と悪を皮肉を込めて描く、この手の犯罪ドラマとしては悪くないデキやったね!?

原題は英語にすると“Days of Grace”ってことになるらしく、それを中途半端に安っぽくした邦題は、ちょっと頂けなかったかなぁ...........(苦笑)

2013年6月 2日 (日)

『県庁おもてなし課』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、先日公開された『図書館戦争』に続き、今年2作目の映画化で最近すっかり売れっ子の有川 浩の小説が基になってるらしいんよ。でもって、高知県出身で、自分が観光特使に選ばれたことをネタに、実際に高知県庁にある“おもてなし課”の話を書いたんやって。

そんな作品を監督するのが、同じく有川作品を映画化した『阪急電車 片道15分の奇跡』を監督した三宅くんってことで、前回はオープニングタイトルでの走る阪急電車の姿で涙してしまった地元愛を胸に秘めた“関西系オヤジ”は、今回も期待したってわけ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

県庁おもてなし課   ★★★☆☆   (2013年)

監督:三宅喜重

出演:錦戸 亮、堀北真希、関 めぐみ、甲本雅裕、高良健吾、船越英一郎、松尾 諭、生田智子、志賀廣太郎、石井正則、小日向文世

県の観光収入を上げるために新設された“おもてなし課”、観光特使をお願いした売れっ子作家のアドバイスで、優秀な女性のアルバイトをチームに加え、そしてかつて“パンダ誘致計画”を唱えたことで県庁を追いやられた元職員にアドバイスをもらうため、会いに行くのだが.........ってなドラマ?!

民間の力を借りて、困難を乗り越えながらプロジェクトを成功させる、そんな感動の話...........を想像してたら、あれっ、なんかメインはイケメンの職員とキュートなアルバイトのぎこちない恋愛話に高知県の豊かな自然を挿入してってことなんや........??(苦笑)

確かに堀北くんのキュートさは半端なく(好みの問題ではあるんやけど.....)、ひと目で惚れてまうやろって思う(?)んやけど、いきなり恋愛を前面に出されても、「おもてなし課はどこへ行く??」って思うやんか(笑)

あと、これを言うと特定の方面から文句言われそうなんやけど、錦戸くんって、確かに笑顔が爽やかなんやけど、しゃべりにパンチがないやんね。声を張れないところで、この役柄を演じるには物足りなさがなぁ.........?!

相変わらず高良くんは微妙な演技やし........観光特使としても微妙やし.........(苦笑)

まぁ、勝手な先入観で観たのがアカンかったんかもしれんけど、ちょっと内容のバランスがイマイチな気はするんやけどね。まぁ、主役のふたりのファンには、関係ないかっ?!

2013年6月 1日 (土)

『ドリフト』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、ちょっとノリノリ(?)な作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、70年代のオーストラリアを舞台に、サーフ・ブランドの誕生秘話を描く話やって聞いて、どこか特定のショップの話かと思ったら、どうやらクイックシルバーやリップカールといったお店の話をいいとこ取りして作ったんやって。

一応、海辺の街、茅ヶ崎に住んでるんで、サーフィンとも少なからず縁が........なんて言えると少しはカッコええんやろうけど、残念ながら貰い物のボードは玄関の置物となり、海辺を散歩することはあっても、足首以上は水に入らない、まったくのダメオヤジには、気持ちよく波乗りしてる他人の映像を眺めながら、その気になってみるぐらいしかないんよなぁ........(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

ドリフト / Drift   ★★★☆☆   (2012年)

監督:モーガン・オニール、ベン・ノット

出演:マイルス・ポラード、ゼイヴィア・サミュエル、サム・ワーシントン、レスリー=アン・ブラント、ショーン・キーナン、ロビン・マルコム、アーロン・グレナン

飲んだくれの父親のもとを離れ、母親と一緒に海辺の町に引っ越してきた兄弟。母親を助けるために真面目に木工所で働く兄と、サーフィンに明け暮れ、気ままに生きる弟だったが、ある日、兄が仕事をやめ、サーフショップをやると言いだし、兄弟で新たなビジネスに挑戦するのだが.......ってな、兄弟の絆を描いたドラマ?!

自宅のガレージを改造し、ゼロから始めた店は、徐々に大きくなっていくが、チンピラとのイザコザや兄と弟の間のわだかまりで、次第に窮地に陥いり........ってな感じで、波に魅せられた男たちの奮闘をってことで、それなりに楽しめる仕上がりやったかな。

まぁ、話としては、なんとなく想定してた範囲内で展開するもんやから、それほどインパクトのあるようなものではないんやけど、荒々しい波をかき分けてサーフする映像は、なかなかの迫力やったね!?

多少、サーファー御用達の映画という感はあるものの、そうでないひとでも、涼しげな波乗りシーンで“夏を先取り”ってことで、それなりに楽しめるかも??(笑)

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