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2013年6月13日 (木)

『デタッチメント 優しい無関係』

今日は、劇場では公開されてないものの、東京国際映画祭で上映され、最優秀芸術貢献賞なる賞を受賞した作品を、ご紹介♪

この作品の監督さんって、実は“お気に入り作品”として紹介してる『アメリカン・ヒストリーX』を作ったひとなんよね。今回のが日本ではトニー監督の久々の作品ってことで、その間にも何本か作品を発表してるみたいなんやけど、残念ながら、日本では商品化されてないらしい。

今後の予定を見ると、まだ未定ではあるものの、今回の“Detachment”と対になるのか、“Attachment”っていうプロジェクトが進行中みたいなんよね。作品として形になるかどうかは分からんけど、ちょっと期待したいところかな。

というわけで、小粒ながらいろいろな映画祭で賞を受賞してる作品の感想は........?!

デタッチメント 優しい無関係 / Detachment   ★★★★   (2011年)

監督:トニー・ケイ

出演:エイドリアン・ブロディ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリスティナ・ヘンドリックス、ルーシー・リュー、ジェームズ・カーン、ブライス・ダナー、ティム・ブレイク・ネルソン、ウィリアム・ピーターセン、ベッティ・ケイ、サミ・ゲイル

代理教員を務める男は、しばらくの間、問題児を多く抱えた学校で英語を教えることに。勉強をしようとしない生徒と向き合いながら、彼自身の私生活も、様々な問題があり........ってな、少し違う角度から学校教育について描いた異色作?!

教師を無視し、挑発する生徒、すぐに学校に責任をなすりつける親、そして現場を無視して圧力をかけてくる役人、教師は疲弊し、学校は崩壊の危機に......ってことで、教育ものというと、ひとりの教師の活躍で学校が変わり.......ってな熱いドラマを想像するんやけど、これは逆にドキュメンタリーのようなタッチで、学校の現状を写し出してるんよね。

主演のブロディくんも、ある意味“熱血教師”ではあるんやけど、どこか世の中に失望し、傷つき、苦悩する男を演じてて、それは生徒を救うヒーローでもなく、人生に迷いながらも、もがき続けるひとりの人間として描かれてるんよなぁ。

そんな、どちらかというと重苦しいドラマではあるんやけど、静かな中に伝わってくる作品の“凄み”みたいなものが、ズッシリと後からくるんよね。

なかなか一言でこの作品の価値を言い表すことはできんのやけど、何とも言えない深みを感じさせてくれる、いいドラマやった!?

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