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2013年6月 5日 (水)

『ムースの隠遁』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるフランソワ・オゾンといえば、これまでもカトリーヌ・ドヌーヴ主演の『しあわせの雨傘』やリュディヴィーヌ・サニエをメジャーにした『スイミング・プール』、奇妙な家族ドラマの『Ricky リッキー』にロモーラ・ガライをフィーチャーした『エンジェル』といった作品を紹介してきたんやけど、今回はファンタジーもサスペンスもコメディもない、真面目(?)なドラマを作ってるらしい。

昨年行われたカンヌ、ヴェネチア、ベルリンの受賞作を集めた「三大映画祭週間」なる企画上映で公開されたんやって(この作品が受賞したのはサン・セバスチャン国際映画祭の審査員賞やったんやけど.......)。

というわけで、フランスの映画界でも異彩を放つ監督さんの作品の感想は.........?!

ムースの隠遁 / Le Refuge   ★★★☆☆   (2009年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:イザベル・カレ、ルイ=ロナン・ショワジー、メルヴィル・プポー

一緒にドラッグをやってるときに、彼が過剰摂取で死んでしまった主人公の女のお腹には、子どもがいることが判明する。迷いながらも産むことを決意した彼女は、知り合いのいない、海辺の田舎町で独り暮らしをしていたが、そこに死んだ彼の弟がやってきて、しばらく滞在することに.......ってなドラマ?!

愛する恋人を失い、そして彼の子を身ごもった女の複雑な心境と、兄を失った、ちょっとワケありな弟、そんなふたりが一緒に生活して、結ばれる.......そんな単純な展開かと思ったら、そこでスンナリと行かないのが“オゾン流”やね?!(笑)

地味な流れのなかで、登場人物のさりげない心の揺れや関係を描きつつ、意表をつく“落とし”にオイオイって思いながら、それでもどこか納得させられたような気持になるのは、きっと演出の妙なんやろなぁ。

原題の意味は、きっと邦題みたいに主人公のムースだけを指してるわけやなく、傷ついた男女が人生に迷い、それぞれ心の“避難場所”を探してるってことなんと違うかなぁって、個人的には思うんやけどね?!

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