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2013年7月

2013年7月31日 (水)

『マリー・アントワネットに別れをつげて』

今日は、フランスの時代ものをひとつ、ご紹介♪

この作品、王宮で暮らす女性が主人公ってことで、なかなかキレイどころが揃ってるんよ。主役のレア・セドゥは、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にも出演し、ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』でも顔を出してて、注目のフランスの若手女優なんよね。

ダイアン・クルーガーと言えば、ハリウッドでも活躍する国際派女優なわけやけど、ドイツ出身の彼女がマリー・アントワネットを演じるってのは、王妃がオーストリア出身やったってことからも、妙に説得力があったりして。少なくともキルスティン・ダンストよりは当たり役やと思う(笑)

もうひとりのベッピンさんのヴィルジニー・ルドワイヤンは、最近でこそあまり出演作が日本で話題になることは少ないんやけど、かつてはデカプリオと共演した『ザ・ビーチ』や、フランソワ・オゾンの代表作『8人の女たち』なんかにも出てて、なかなかの女優さんなんよね。

というわけで、そんな華やかな顔ぶれの作品の感想は..........?!

マリー・アントワネットに別れをつげて / Les Adieux A La Reine   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ブノワ・ジャコー

出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、グザヴィエ・ボーヴォワ、ノエミ・ルボフスキー、ヴラジミール・コンシニ、ミシェル・ロバン、ドミニク・レイモン、ジャック・ブーデ

革命の波が押し寄せる18世紀後半のベルサイユ宮殿で、王妃マリー・アントワネットの読書係をしていた若い女性の目線で見た当時の宮殿内の様子を描いた歴史ドラマ?!

王妃のそばに仕え、憧れを抱く若い女と、王妃が心を寄せるひとりの女性、女同士の心に秘めた思いをテーマにしながら、時代に翻弄される女たちの姿を描くってなことで、フランス映画らしいテイストやったね?!

これまでのマリー・アントワネットのイメージというと、ワガママな世間知らずで、傍若無人ってな感じなんやけど、ダイアンくんが演じる王妃は、繊細で、弱々しく、その美貌もあってか、より共感しやすい雰囲気に仕上がってたかな(笑)

メインに美人女優をそろえて、映像的にも見せ場(露出シーン)を作ってゴージャスにってことなんやろうけど、肝心の話の方は、「へぇ~、こんな感じやったんや」って感想を持つぐらいで、それ以上のドラマチックなものは、残念ながらなかったね(苦笑)

歴史の裏側を垣間見るという意味では、それなりに興味深いんやけど、映画作品としては、もうひとつ盛り上がりに欠けたかなぁ........?!

2013年7月30日 (火)

『ミツコ感覚』

今日は、ちょっとクセのある邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、これが長編映画デビューになるらしいんやけど、CMディレクターとしては、それなりに有名なひとなんやって。代表的なところでは、ソフトバンクの白戸家のCMを手掛けてるらしく、ちょっと古いところでは、マイケル富岡のUFO仮面ヤキソバンとか、あのスーパー・モデルのナオミ・キャンベルを出演させて話題になったCMを作ったひとらしい(Wikipedia情報)。

舞台でも演出家として活躍してるらしく、今回の作品に出演してる人たちは、ハリウッド映画のヒロインとして抜擢された初音くんも含め、この監督さんが過去に演出した舞台の出演者が多いみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

ミツコ感覚   ★★★☆☆   (2011年)

監督:山内ケンジ

出演:初音映莉子、石橋けい、古館寛治、三浦俊輔、山本裕子、永井若葉、菅原直樹、金谷真由美、金子岳憲

カメラマン志望の女の子は、ある日、家の近所の公園で写真を撮っているときに、写真雑誌の編集をしてるという、怪しい男に声をかけられる。つきまとう男から逃げようとしたときに、偶然、通りかかった姉とその不倫相手に出会うのだが........ってな、ふたり暮らしをしてる姉妹の日常を描いた.......コメディ(?)ドラマ?!

不倫相手である上司との結婚を決意した姉、将来のことで目標が持てずに迷う学生の妹、そんなうまくいかない人生に割り込んできた変な男、意味不明なタイトルの印象のとおり、なんとなくズレた姉妹の日常が展開するんよ。

コテコテのコメディなのかと思いきや、特に声を出して笑えるようなシーンはなく、どちらかというとシュールでイタイ感じの線を狙ってるんかな。

出だしから「これ、何やろなぁ.....」って思いながら観てたんやけど、まったくオモロくないかと言われると、そういうわけでもなく、意外と最後までたどり着けてまう、ちょっと不思議な作品やったね?!

まぁ、個人的な楽しみ方としては、最近、脇役で個性を発揮しまくってる古館くんのダメな中年サラリーマン役がツボやったなぁ......このヘタレ具合がアカンやろって思いながら、どこか共感(?)してもうたりして.........(苦笑)

2013年7月29日 (月)

『カルタヘナ~陽だまりの絆~』

今日は、劇場未公開の作品の中から、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、どうやら話の内容が似てるってことで、同じフランス映画の『最強のふたり』の大ヒットの勢いに乗るべく、DVD化されたっぽいんよなぁ。まぁ、製作年でいうとこの作品の方が前やから、こちらが“元祖”ってことなのかもしれんけど。

主演のソフィー・マルソーといえば、フランスを代表する“いい女”女優(?)なわけやけど、かつて『ラ・ブーム』で子役からキャリアをスタートさせた彼女も、気がつけば40代の後半に差し掛かってるんやねぇ........なんてことを思って、ちょっと感慨にふけってもうたよ(笑)

そんな彼女の相手役をしてるのが、クリストファー・ランバート(クリストフ・ランベルト)なんやけど、彼って、子供の頃に夢中になった『ハイランダー』で主役を演じてた俳優さんなんよなぁ。こちらもかなり“クタビレて”もうたようで.......。

そんな主演のふたりは、ソフィーくんの監督主演作『ソフィー・マルソーの過去から来た女』でも共演してる仲なんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

カルタヘナ~陽だまりの絆~ / L'homme De Chevet   ★★★☆☆   (2009年)

監督:アラン・モネ

出演:ソフィー・マルソー、クリストファー・ランバート、マルガリータ・ロサ・デ・フランシスコ、ロドルフォ・デ・ソウザ

元欧州チャンピオンだったボクサーの男は、故郷のコロンビアに戻って来たものの、仕事がなく、友人の紹介で交通事故により首から下が麻痺した女性の介護をする職を手に入れるのだが.......ってなお話?!

体が不自由でちょっと偏屈な女性と、アル中でボロボロの男が出会い、次第に心を開いていき........ってなことで、一応はロマンスってことなんかな。

ただ、ちょっと話の方向性が定まってない感じで、余計な(?)エピソードが入り込むもんやから、それによって誰が主役なのかがハッキリせんようになってる感じなんよね(苦笑)

人生の再起であったり、生きる勇気であったり、そんなものをメッセージにしながら、出会いがキッカケで新たな人生を歩み出すふたりを描くってことなんやろうけど、どうにも盛り上がりきらん印象やった。

ヒロイン役のソフィーくんは、相変わらず美しく知的で、難しい役どころを頑張って演じてるんやけど..........作品としては、ちょっと中途半端な感じやったね?!

2013年7月28日 (日)

『さよなら渓谷』

今日は、公開から少し時間が経ってもうてるんやけど、劇場で公開中の作品のなかから邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したってことがニュースになってたやんね。まぁ、この映画祭の世界的評価ってのがどの程度かってのは少しあるんやけど、それでも、他の国のひとが観て、一定の賛辞をくれてるわけやから、大したもんなんやろう。

そんな作品は、『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『まほろ駅前多田便利軒』でお馴染み(?)の大森家の長男が監督し、弟が出演してるんやけど、今回はパパさん(麿 赤兒)は出てなかったらしく、一家そろい踏みにはならんかったらしい(笑)

というわけで、そんな作品の感想は............?!

さよなら渓谷   ★★★☆☆   (2013年)

監督:大森立嗣

出演:真木よう子、大西信満、大森南朋、鶴田真由、鈴木 杏、井浦 新、新井浩文、木野 花、三浦誠己、木下ほうか

隣に住むシングルマザーが息子を殺したことでマスコミが殺到し、あらぬ容疑をかけられる夫。そんな彼を妻が警察に告発するという奇妙な事件を調べるジャーナリストの男は、ある事実を知るのだが.........ってな、ちょっと“いびつ”な人間関係を描いたドラマ?!

山あいの町で起こった事件をきっかけに、掘りかえされる過去、幸せそうに暮らす夫婦に隠された意外な真実とは........ってなことで、出だしのエロを前面に押し出した展開に、少し嫌な予感がしたんやけど、そこから先は、なかなかやったね。

主役を務める真木くんは、今回はその“大胆な演技”ってところばかりが注目されてもうてるみたいで、その評価は分かれるんやと思うけど、主人公の複雑な心境を、あえてどこか客観視したような無表情さで、淡々と演じてるところが印象的やった。

なかなか理解に苦しむものの、それぞれの胸の内を考えると、どこか分かるような気がする、そんなふたりの関係性ってのは、お互いの傷をさらけ出し、自分を守るために相手を必要とするってことなのかもね。

そんな屈折した愛情を描いたドラマは、どこか切なく、哀しいんよなぁ.........?!

2013年7月27日 (土)

『バーニー/みんなが愛した殺人者』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるリチャード・リンクレイターと主演のジャック・ブラックのコンビと言えば、あの痛快コメディの『スクール・オブ・ロック』やんね。暴走気味のジャックくんを、うまく遊ばせながら操ってた(?)作品は、見事やったよなぁ。

そんな二人に加え、今回は大女優のシャーリー・マクレーンも参戦し、ついでに最近、少し調子に乗ってる(?)マシューくんも付いてくるってことで、ちょっとワクワクしてみたんやけどねぇ.........。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

バーニー/みんなが愛した殺人者 / Bernie   ★★★☆☆   (2011年)

監督:リチャード・リンクレイター

出演:ジャック・ブラック、シャーリー・マクレーン、マシュー・マコノヒー、ブランドン・スミス、ブレイディ・コールマン、リック・ダイアル、リチャード・ロビショー

テキサスにある田舎町で葬儀社のアシスタントをする男は、誰にでも優しく、機知に富んでいて、みんなから信用され、愛されていた。そんな彼は、町一番の嫌われ者の未亡人と懇意になり、彼女の世話をするようになるが、ある日、彼は彼女を殺害してしまうのだが.......ってな、実際に起こった事件を基にしたドラマ?!

人殺しでありながら、町の人からは無罪とまで言われ、擁護される、そんな男に一体何が起こったのかを描いてるんよね。

主役がジャックくんと言うことで、彼の芸達者なキャラを前面に、どこかコミカルにってところが狙いやったんやろうけど、う~ん、ちょっと展開にキレがなかったかもね(苦笑)

いかに話に真実味を出すかってことで、実際の町の人たちのインタビューを間に挟み、主人公となってる男の人となりを出したかったんやろうけど、そのふたつのパートが上手くかみ合ってこなくて、どうも中途半端な感じになってもうてるんよなぁ。

心から愛される殺人者ってのはオモロイ話ではあるんやけど、映画の作品としては、イマイチな感じやったね?!(苦笑)

2013年7月26日 (金)

『ひみつのアッコちゃん』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

“ひみつのアッコちゃん”ってのは、その存在は知ってるんやけど、例えば赤塚不二夫が原作漫画を描いてたことも含めて、あまりよう知らんかったんよ。おそらく、夏休みなんかで、再放送されてるのを眺めてたような記憶が、うっすらとあって、すごいダミ声の親友がいたような.........。

この歳になって考えてみると、鏡を媒介にして変身願望を満たすなんて話は、どことなくシュールで、実は深かったりするのかも、なんて思ったりもしてね。

そんなわけで、すっかり天然キャラでお馴染みの綾瀬くんが、アッコはアッコでも、和田アッコになりたいって言い出さないか、ちょっとドキドキして観た作品の感想は...........?!(笑)

ひみつのアッコちゃん   ★★★☆☆   (2012年)

監督:川村泰祐

出演:綾瀬はるか、岡田将生、吹石一恵、谷原章介、鹿賀丈史、もたいまさこ、吉田里琴、堀内敬子、大杉 漣、塚地武雅、香川照之

お化粧が大好きな10歳の女の子は、ある日、鏡の精から魔法のコンパクトをもらい、なりたい自分に変身できるおまじないを教えてもらう。女子大生になった彼女は、ひょんなことから化粧品会社でバイトすることに........ってな、TVアニメの実写もの?!

いやぁ~まさか“ひみつのアッコちゃん”で会社乗っ取りみたいな経済ドラマを見せられるとは.........思ってもみんかったよなぁ(笑)

まぁ、大人の姿をした子供が、素直な目線で社会をぶった切る(?)みたいな話を、基本的に主演の綾瀬はるかのコスプレとイケメン俳優を眺めながら堪能するってコンセプトみたいで........って、マジメに分析するようなもんでもないんやけど。

要するに、いくつになっても素直な気持ちは忘れたらアカンってことと、大人はいろいろ大変やってことなんかなぁ.........なんてね?!(笑)

しかし、香川くん、たまには仕事を選んだ方がエエんと違うかなぁ...........。

2013年7月25日 (木)

『15歳、アルマの恋愛妄想』

今日は、昨日のフランスの女性監督の作品に続き、ノルウェーの女性監督の青春コメディをひとつ、ご紹介♪

この作品、ノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞で作品賞と脚色賞を受賞したのをはじめ、デ・ニーロ主催のトライベッカ映画祭でも賞を受賞したんやって。

監督さんは、もともと短編映画やドキュメンタリーで評価されてたらしく、長編映画としてはこれが初めてみたいなんやけど、その筋では前から注目を浴びてたらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

15歳、アルマの恋愛妄想 / Fa Meg Pa, For Faen   ★★★★☆   (2011年)

監督:ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン

出演:ヘレーネ・ベルグスホルム、マーリン・ビョルホフデ、マティアス・ミーレン、ベアテ・ステフリング、ヘンリエッテ・ステーンストルプ

山あいの田舎町に住む15歳の少女は、性への好奇心が旺盛で、毎日、妄想にふけっていた。そんなある日、パーティーでお気に入りの男の子との間で起こったことを親友に話したことで、学校で孤立することに.........ってな、青春(?)ドラマ?!

この作品、退屈な日常の中で妄想を膨らませ、ピンチに立たされる少女の姿を、独特のユーモアでシュールに描いてるんよね。少しキワドイ描写もあるんやけど、その暴走する妄想の世界が、ちょっと微笑ましくてなぁ........(笑)

ちょっと大胆なテーマで、イメージとしてはキワもの映画ってことになりそうなんやけど、これがなかなか侮れない、エエ青春コメディに仕上がってるんよ。

主人公やその個性的な友人のキャラがナイスなのと、困難にぶち当たりながら、少し大人になっていく、そんな青春の1ページが、清々しく捉えられてる作品は、クスッと笑えて、どこかほのぼのとした、キュートな仕上がりになってたね!?

オチもきれいについて、いやぁ~“ナイス妄想”♪(笑)

2013年7月24日 (水)

『愛について、ある土曜日の面会室』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、これが長編第1作目の30代前半(この作品を作ったときは、まだ20代後半)の若い女性監督なんよね。フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、新人監督に与えられる賞にノミネートされ、大いに注目されてるらしい。

作品を観た感想としては、細やかな人物描写とその感情表現から、同じ女性監督として世界的に評価されてるスザンネ・ビアに近いテイストを感じたね。新たに現れたフランスの新星、これはちょっと要チェックかも。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

愛について、ある土曜日の面会室 / Qu'un Seul Tienne Et Les Autres Suivront   ★★★★   (2009年)

監督:レア・フェネール

出演:ファリダ・ラウアジ、レダ・カテブ、デルフィーヌ・シュイヨー、マルク・バルベ、ヴァンサン・ロティエ、ジュリアン・リュカ、ポーリン・エチエンヌ

仕事もうまく行かず、金に困っている時に、たまたま知り合った男から身代わりを頼まれた男、恋人が暴行で刑務所に入り、知り合いの立ち会いのもと面会にくる少女、そして大切な息子を殺され、その加害者の姉に近づくアルジェリア人の母、とある土曜日の刑務所の面会室にやって来た3組の人たちの、それぞれの事情を描いたフレンチな群像ドラマ?!

いやぁ~、やられてもうたよ。出だしはバラバラの話が展開するために、相関関係がつかめずに分かりにくいんやけど、それぞれのドラマが進むうちに、その複雑な人間ドラマがクリアになり、気づいたら夢中にさせられてまうんよ。

それぞれが人生に答えを探し求め、そして決断をする、そんな人間ドラマは、どこかやるせない気持ちを与えながら、ストレートに胸にグッとくるんよね。

一見すると、どこか淡々とした退屈な話に思えるかもしれんけど、この味わい、ズッポリとはまると、なかなか秀逸なんよなぁ!?

2013年7月23日 (火)

『シグナル~月曜日のルカ~』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、仲 里依紗が主演して話題になった(その後、共演の男優と子供を作って結婚)実写版の時をかける少女を監督したひとなんよ。

でもって、主演の女優さんは、女性ファッション誌の専属モデルをやりつつ、今回、映画で初主演となったらしく、これから売り出していこうってことなんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

シグナル~月曜日のルカ~   ★★★☆☆   (2012年)

監督:谷口正晃

出演:三根 梓、西島隆弘、井上 順、宇津井 健、梅沢昌代、高良健吾、趣里、緑 友利恵、白石隼也、おかやまはじめ、宮田早苗

実家の近くにある映画館で夏の間バイトすることにした大学生の青年は、そこで映写技師をしている、ちょっとミステリアスな若い女性と出会う。ワケあって、3年もの間、その映画館から一歩も外に出ていない彼女だったが.........ってなお話?!

仕事を教わりながら、彼女のことが気になり、少しずつ距離を縮めようと頑張り.......ってな感じで、田舎の映画館での人間関係を描いてるんかな。

この作品で映画初主演となった女優の三根くんは、演技の方はさすがに褒められたもんやないんやけど、時折、カメラに向かって印象的な表情を見せるときがあり、なかなか雰囲気のある役どころやった。

そんな彼女の相手を務めるる西島くんは、いつも通りの“軽~い”演技を見せてくれて、リアリティには欠けるものの、逆に全体のバランスが取れてる感じで、まぁ、これはこれでアリかなぁって思わんでもなかったね。

ただ、作品の内容としては、ツッコミたくなるところが満載で、あまりにも安っぽいネタに、思わずオイオイってね?!(苦笑)

若手俳優の顔見せ作品としては、ボチボチな感じやけど、映画としての完成度としてはイマイチってとこかもなぁ..........。

2013年7月22日 (月)

『ハートボール』

今日は、劇場未公開の作品の中から、コメディ系のスポーツ・ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品で主演してるサム・ロックウェルって役者さん、90年代後半あたりからスクリーンで見かけるようになって、少し気にはなってたんやけど、同じく未公開映画の『スノー・エンジェル』ってので準主役を演じてるのを見たときに、「エエ役者やなぁ」って思って、それ以降、かなり注目してるんよ。

とりわけ、デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズ監督の『月に囚われた男』なんて、作品自体も見事な作りやったんやけど、サムくんの演技が秀逸やったんよなぁ?!

そんな感じで“リキんで”みても、この作品はどうもジュリア・ロバーツの姪っ子のエマ・ロバーツや、『ドラゴン・タトゥーの女』で主役の座を射止めたルーニー・マーラなんかの若手女優の売り込み映画のようなんやけど..........(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.........?!

ハートボール / The Winning Season   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ジェームズ・C・ストラウス

出演:サム・ロックウェル、マーゴ・マーティンデイル、エマ・ロバーツ、エミリーリオス、ルーニー・マーラ、ロブ・コードリー、ジェシカ・ヘクト、シャリーカ・エップス、シャナ・ダウデスウェル、コナー・パオロ

かつては高校バスケの名選手で、男子チームのコーチとしても名を馳せた男は、アル中でレストランで皿洗いをしていた。そんな時、かつての友人から、高校の女子チームの監督にならないかと誘われるのだが.........ってなスポーツ・コメディ?!

冴えない男が教えるのは、やる気のない女子高生。別れた妻と暮らす、同じ年頃の娘にも嫌われ、生徒ともどう接していいか分からず、前途多難なシーズンの幕開けとなったが.......ってことで、ユル~い展開の中で、コーチと生徒の絆のようなものを描いていくんよね?!

ダメっぷりをいかんなく発揮するサムくんに、エマやルーニー、エミリーくんといった若手女優が絡んで、オモロイものをってことなんやけど、コメディとしては、笑いはそれほどなかったかな。

ただ、なんとなくホノボノした雰囲気があって、清々しいドラマになってるあたりは、なかなか悪くなかったね。まぁ、ダメなチームがカリスマのあるコーチによって強くなり......ってな、この手の作品の定番ともいえる展開ながら、どこかB級感が色濃く漂うあたり、特に感動とか期待すると、ハズしたなぁって思うんかもしれんけど(苦笑)

それにしても、邦題は「ハートボール」(もともとは“プリティ・フープ”)ってなってるんやけど、これ、どういう意味なんやろ..................ホンマ理解に苦しむよなぁ......??

2013年7月21日 (日)

『アンコール!!』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、ちょっとステキなイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、なんといっても注目は主演のふたりのベテラン俳優さんなんよ。ヴァネッサ・レッドグレーヴと言えば、お父さんも有名で、若い頃から活躍してる女優さんで、歳を重ねてからは、実に味わい深い演技で作品に重みを出してくれる、貴重な役者さんなんよなぁ。

もうひとりのテレンス・スタンプといえば、どちらかというと悪役のおじさん的なイメージが強くて、ヴァネッサおばちゃんほど日本ではメジャーやないとは思うんやけど、それでもなかなかエエ役者さんなんよね。

そんなふたりが大活躍ってことで、期待して観に行った作品の感想は..........?!

アンコール!! / Song For Marion   ★★★★☆   (2012年)

監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムス

出演:テレンス・スタンプ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェマ・アータートン、アン・リード、クリストファー・エクルストン、ジャメイン・ハンター、カリータ・レインフォード、バリー・マーティン

ガンが再発し、余命宣告された妻と、そんな彼女の病状に心を痛めながら看病する夫。妻は、体が辛くてもメンバーとなっている合唱団で歌うことを望み、夫は素直にそれを受け止められなかったのだが.........ってな夫婦、そして家族の愛を描いた、ちょっといい話?!

どんな時も明るく前向きな彼女と、頑固で気難しい彼、長年連れ添ってきたふたりの絶妙なバランスを、イギリスを代表するベテラン俳優のふたりが、時にコミカルに、そして感情を込めて、見事に演じてるんよね。

夫や息子のことを思う妻の優しさと、家族に対して不器用にしか気持ちを表現できない夫のジレンマ、そんな“家族の形”をイギリス映画らしいユーモアと温かさで包んだドラマは、気づいたら涙がこぼれるエエ仕上がりになってた。

ひとりで強がって生きて行くよりも、大切なひとと支え合って、共に人生を歩む、そんな夫婦、家族の絆の大切さを、歌に込めて素直に表現してるところに、心がハゲしく動かされるんやろね。

いやぁ、お見事♪♪

しかしなぁ........なにが悔しいって、この無意味な邦題、なんとかならんかね。そもそも、まったく“アンコール”やないし、原題の“妻に捧げる歌”って意味を消してまで、こんな意味不明なタイトルを付けるセンスが理解できんよなぁ。ホンマに作品に申し訳なくて..........(苦笑)

2013年7月20日 (土)

『ベルリンファイル』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、韓国のサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるリュ・スンワンってひと、以前にも『生き残るための3つの取引』って作品を観たことがあって、そのヒネリの効いた犯罪ドラマで結構、楽しませてもらったんで、今回もちょこっと期待してたんよ。

でもって、主演のハ・ジョンウは、あのキム・ギドク監督の『絶対の愛』に出演してた役者さんで、他にも『チェイサー』『哀しき獣』なんかでも印象的な演技を見せてくれてたやんね。

というわけで、そんな作品の感想は...............?!

ベルリンファイル / The Berlin File   ★★★☆☆   (2013年)

監督:リュ・スンワン

出演:ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、チョン・ジヒョン、リュ・スンボム、イ・ギョンヨン、チェ・ムソン、クァク・ドウォン、キム・ソヒョン

アラブの武装集団と武器の取引をしようとしていた北朝鮮の諜報員だったが、イスラエルのモサドに邪魔され、更に韓国の情報当局にも監視されていた。内部からの情報のリークが疑われ、西側に亡命申請した者がいるという情報もあり..........ってな、ベルリンを舞台にした韓国のサスペンスもの?!

祖国を裏切っているのは誰なのか、妻さえも信じられず苦悩する男、そんな彼を追いかける韓国側の男、様々な思惑が交錯するベルリンの街で、事態は思わぬ方向に.......ってことで、なかなかテンポよく、飽きさせない内容になってたね!?

韓国映画でありながら、ドイツを舞台にってことで、作る側も相当に気合いが入ってるのは分かるし、それなりに話にヒネリもあって、なかなかのテンションやった。

主演のハ・ジョンウは、クールに決めてて、存在感があったし、そんな彼の妻を演じるチョン・ジヒョンは、久しぶりにスクリーンで目にしたんやけど、シリアスに頑張ってたね。

作品としては、肝心のところで“ベルリン感”がなくて、ちょっと違和感があったものの、この小気味いい展開のドラマは、この手のサスペンス&アクションでいうと、成功した方なんと違うかな?!

2013年7月19日 (金)

『真夏の方程式』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

まぁ、言わずと知れた大人気TVシリーズの劇場版ってことで、シネコンは大賑わいやったね。宣伝に使われてる福山くんの写真を携帯でパチパチやりながら、嬉しそうにしてる人たちを横目で見つつ、ハゲたオヤジは少し引いてたわけなんよ(苦笑)

まぁ、そもそもTVドラマはまったく見てないし、実は劇場版の1作目も腰を据えて観てないだけに、この作品もスルーするつもりでいたんやけど、たまたま時間が合ったのと、シネコンのポイントが貯まってたのとで、こういう流れになってもうたんよなぁ。

というわけで、このシリーズのファンの熱狂とは違った視点で、ちょっと勝手にボヤかせてもらおうかってなことで、作品の感想は............?!(笑)

真夏の方程式   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:西谷 弘

出演:福山雅治、吉高由里子、杏、風吹ジュン、塩見三省、前田 吟、北村一輝、西田尚美、根岸季衣、山﨑 光、田中哲司、永島敏行

美しい海を臨む小さな町で見つかった変死体、海底資源開発の地元説明会のためにその町に来ていた物理学者の湯川は、捜査への協力を依頼され、事件の謎に迫る.........ってなことで、人気TVドラマの劇場版第2弾?!

16年前に東京で起こったある事件と変死体との奇妙な関係をひも解きながら、真相を追究するってな話を、人気キャラを使って極上のサスペンスにってことなんやろうけど..........う~ん、よう分からん(苦笑)

何が分からんかって、この作品の魅力がなぁ.........なんて言うと身も蓋もないんやけどね。

いや、あまりにもグタグタすぎる展開に、まったく気分は乗らず、主人公のナルシズムにも共感するものもなく、特にヒネリもなく想定内で展開する話にワクワクするものもなく、どう楽しんでいいものか、途方に暮れてもうたんよ。

“なんとなくキレイに話をまとめてる体”になってるけど、結局のところ、徹底的な捜査が行われたわけでもなく、“先生”の仮説がさも実証されたかのようなまとめ方になってるんやけど、それで“解決”してまうサスペンスって......どないなの??

まぁ、きっと主役の大ファンだとか、TVシリーズに夢中になったとか、原作が好きで.......なんて、この作品に思い入れがあれば、十分すぎるくらい楽しめるんやろうけど、そういうものが何もないと、これ、ちょっとキツかったね?!(苦笑)

2013年7月18日 (木)

『危険なメソッド』

今日は、歴史上の人物を描いた伝記ものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるデヴィッド・クローネンバーグといえば、彼を一躍有名にした80年代半ばの『ザ・フライ』って作品で蠅男を作って以来、どこか“キワもの好きなホラー系のひと”っていうイメージやったんよ。

そんな彼が21世紀に入って、ヴィゴ・モーテンセンと組んで作った『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』って作品は、それまでのイメージとやや異なる感じやったんよなぁ。

でもって、今回、再びヴィゴくんの協力を得て作った久々の作品は、監督さんの地元のカナダの映画賞で絶賛され、ゴールデングローブ賞でもヴィゴくんが助演男優賞にノミネートされてたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

危険なメソッド / A Dangerous Method   ★★★☆☆   (2011年)

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

出演:マイケル・ファスベンダー、キーラ・ナイトレイ、ヴィゴ・モーテンセン、サラ・ガドン、ヴァンサン・カッセル

スイスの精神科医ユングのもとに運び込まれた、心を病んだひとりの女性。そんな彼女をフロイトが提唱する治療法で治そうと試みたことで、後世に影響を及ぼした二人の心理学者が巡りあったのだが.........ってな伝記ドラマ?!

フロイトとユングの友情と確執、そしてそんな彼らに影響を与えたひとりのロシア人女性の関係を描きながら、男と女の愛憎をってなとこなんかな?!

この作品、まず驚くのは、キーラ嬢のナリキリぶりなんよ。その半端ない“シャクレ”具合が賛否両論になってるんやけど、個人的には、その鬼気迫る演技に、完全に圧倒されてもうたんよ。

この作品の各賞の受賞履歴を見ると、フロイトとユングの師弟関係がメインになってるせいか、マイケルくんとヴィゴくんに集中してるんやけど、この作品でのキーラ嬢の頑張りは、なかなか特筆すべきものがあると思うんやけどね?!

一方で、世間的に評価されてる男優ふたりの演技はというと、渋みと貫禄を体現するヴィゴくんも、情熱的でナイーブさを表現するマイケルくんも、なるほどエエ演技をしてた。

作品全体の評価としては、少し4文字熟語が頻発して小難しいセリフ回しになってる印象があって、また、“へぇ~、そうやったんや”っていう感想はあるんやけど、ドラマとしては少し物足りなさがあったかも。

それでも、なかなか悪くないデキやとは思うんやけど........ちょっと惜しいかな?!

2013年7月17日 (水)

『悪人に平穏なし』

今日は、スペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2004年にマドリッドで起こった同時多発テロをモチーフにして作られたってことらしく、スペインのアカデミー賞に当たるゴヤ賞では、主演男優賞、監督賞、作品賞など、主要6部門を独占したってシロモノらしいんよ。

主演のホセくんは、以前に紹介した『密会1723号室』って作品にも主演してた俳優さんで、『抱かれる女』ってのにも顔出してたっけ。これまでに、この作品意外でも賞を受賞したりしてるみたいで、スペインでは名の知れた役者さんみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は........?!

悪人に平穏なし / No Habra Paz Para Los Malvados   ★★★☆☆   (2011年)

監督:エンリケ・ウルビス

出演:ホセ・コロナド、ロドルフォ・サンチョ、エレナ・ミケル、ペドロ・マリア・サンチェス、フアンホ・アルテロ、ナディア・カサード

かつては優秀な刑事だった男は、酔った勢いで入ったバーで、経営者を含む3人を射殺してしまう。証拠を隠滅しようとするが、目撃者をひとり取り逃がしてしまい、その男を見つけようと必死になるのだが........ってなクライム・サスペンス?!

悪徳警官による証拠隠しと事件の真相を追う検事による捜査、スリリングな展開から、事件が意外な方向にってなことで、なるほど少し意外性のあるドラマやったかな。

悪徳警官が主人公という設定で、善悪の枠を越えた犯罪ドラマをってことで、皮肉のきいた話やとは思うんやけど、何となく物足りなさが残る結末やったかなぁ。

主人公を演じるホセおじさんのヤサグレ具合は、なかなか味わい深いものの、ゴヤ賞の主要部門を独占と言われると、正直、もう少し期待してもうたんよ.......。まぁ、スペインのテロ事件ってのがあって、それを体験した人たちにとっては、衝撃的なドラマってことやったんかもしれんけどね?!

2013年7月16日 (火)

『ふがいない僕は空を見た』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタは、デビュー作にして山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞でも2位になった窪 美澄って作家さんの短編集なんやってね。

そんな作品を監督してるタナダユキと言えば、蒼井 優が主演した『百万円と苦虫女』やバーター息子が主演してた『俺たちに明日はないッス』で知られてるひとなんよ。個人的には、少し注目された『赤い文化住宅の初子』って作品からチェックはしてるんやけど、個性的ではあるものの、正直、イマイチ好みが合わない印象やったんよ。

というわけで、今回もそれほど期待せずに、ヒマつぶし程度の気分で鑑賞した、その感想は.......?!

ふがいない僕は空を見た   ★★★☆☆   (2012年)

監督:タナダユキ

出演:永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、三浦貴大、原田美枝子、小篠恵奈、田中美晴、山本浩司、梶原阿貴、藤原よしこ、山中 崇

コミケで知り合ったコスプレ好きの主婦と男子高校生は、やがて彼女の夫のいない昼間に、彼女の部屋で体を重ねるように。同級生に告白され、一度は関係を清算しようとする彼だったが........ってな、男女の関係を軸に、どこかうまく行かない人生にもがく人たちを描いたドラマ?!

キャスティングを見た限りやと、若手のイケメン俳優に中堅、ベテランの役者を配して、ボチボチな人間ドラマかと思ったら.......結構なディープさやった(笑)

田畑くんというと、何となく“近所にいる感じのいいお姉さん”キャラのイメージやったんやけど、それをぶち壊すほどの大胆さやったね。

出だしだけ見てると、かなりイタくて、キワもの的なエロ優先ドラマかと思えて、少し引いてもうたんやけど、そこに至る事情を丁寧に追いながら人物を描写してるもんやから、どこか切なく、悲哀のこもった作品に仕上がってるんよ。

ひとつの相関関係の中で、いくつかのエピソードがあるがために、多少、散漫な印象もあるんやけど、善悪の判断は別にして、“生きる”ってことの難しさを垣間見るドラマは、思いのほか味わいがあったね。

久々の監督作品となったタナダくん、なかなかの仕事っぷりやったんと違うかな?!

2013年7月15日 (月)

『最高の人生のはじめ方』

今日は、劇場未公開の作品ながら、ちょっと気に入ったのがあったので、そいつをおススメ♪

監督のロブ・ライナーといえば、80年代なかばに『スタンド・バイ・ミー』のノスタルジックな青春ドラマで有名になり、その後の『恋人たちの予感』で大人の恋愛を巧みに描いて人気となり、『ミザリー』で人々を凍りつかせた(?)ひとやんね。

まぁ、そんな彼のキャリアも、これら80年代から90年初頭の作品がピークやったかなぁ........なんて思ってたんやけど、まだまだ頑張ってるらしい(笑)

ちなみに、この作品の邦題、監督さんの前作と同じモーガン・フリーマンが主演ってこともあってか、その『最高の人生の見つけ方』ってのに倣って付けられたと思われるんやけど、当然ながら原題とはまったく異なってるわけで、つくづく芸がないよなぁって思うんよ(苦笑)

というわけで、そんな残念な気持ちを抑えて、作品の感想は...........?!

最高の人生のはじめ方 / The Magic Of Belle Isle   ★★★★☆   (2012年)

監督:ロブ・ライナー

出演:モーガン・フリーマン、エマ・ファーマン、ヴァージニア・マドセン、マデリン・キャロル、キーナン・トンプソン、C・J・ウィルソン、アッシュ・クリスチャン、ケヴィン・ポラック、フレッド・ウィラード

かつて売れっ子だった初老の作家は、今では酒に溺れ、まったく書けなくなっていた。そんな彼は、甥っ子の知り合いの留守宅を借りて、夏の間そこで過ごすことになり、隣に住む母子家庭の一家や住人と交流するうちに、次第に彼のなかに変化が........ってな人生ドラマ?!

心を閉ざし、後ろ向きに生きていた男が、他人と触れ合い、心を通わすことで、人生を見つめ直す、そんなちょっと心温まる話が展開するんよね。

これ、もちろんモーガンおじさんの控えめながら味わい深い演技に注目なわけやけど、そんな彼と一緒に演技してるエマ・ファーマンって子役がエエんよ。

子どもらしい素直な気持ちと無邪気さを表現しながら、キラリと光る存在感があって、この子、ひょっとすると“Nextクロエ(・グレース・モレッツ)”になるかも?!(笑)

確かに、作品としては“いかにもベタ”な内容なんやけど、さりげなく心に響くセリフたちと、自然とホンワカしてくるドラマは、小粒ながらも、観終わって幸せな気分にさせてくれるんよなぁ。

人生に迷ったときに、ひとつの出会いが“魔法のように”人々を優しく包む..........アホな邦題は置いといて、こういうドラマ、好きなんよなぁ.........!?(笑)

2013年7月14日 (日)

『ワイルド・スピード EURO MISSION』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、夏の暑さをぶっ飛ばす(?)アクションものをひとつ、ご紹介♪

このシリーズ、一時は北川景子をヒロインに迎えて東京でドリフトしだした頃(『ワイルド・スピード×3 TOKYO DORIFUT』) は、かなりの限界やったんやけど、その後に電撃的にオリジナルのメンバーが復帰し、勢いを取り戻した感じやんね。

ただ、『ワイルド・スピード MAX』『ワイルド・スピード MEGA MAX』ときて、“メガ”の次はどないすんねんってのが個人的に非常に心配やったんやけど、なるほど、そうきたかってね。当然ながら、原題には“MAX”も“MEGA MAX”も“EURO MISSION”もなく、そもそも“ワイルド・スピード”でもないんやけど.........(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は..............?!

ワイルド・スピード EURO MISSION / Fast & Furious 6   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジャスティン・リン

出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、サン・カン、ジョーダナ・ブリュースター、ジーナ・カラーノ、ルーク・エヴァンス、ガル・ギャドット、ジョン・オーティス、シェー・ウィガム、エルサ・パタキ

ヨーロッパを舞台に強盗を繰り返す謎の犯罪組織を捕まえるために捜査協力を求められた元犯罪者の男たち、特殊車両を駆使する敵に、勝負を挑むが.......ってな、おなじみのシリーズの第6弾?!

今回も心地よいエンジン音を轟かせて、ハイスピードでかっ飛ばしつつ、大暴れってね!(笑)

ノリノリの音楽をバックにして、カー・アクションに肉弾バトル、いろんなアクション“てんこ盛り”で、小気味いい流れが生み出すこの勢いは、なかなかのもんやったね。そんでもって、ただ走り回るだけやなく、話の中に友情や愛情、“家族”なんてものも織り込まれてて、これが結構、楽しめたりするんよなぁ!?

それぞれにキャラが出来上がってるところで、絶妙な絡みで笑いを取りつつ、熱いドラマが展開するあたり、思いのほか夢中になって観てもうたよ。まぁ、ところどころに、オイオイってツッコミを入れたくなるシーンもあったんやけど...........それも愛嬌ってことで?!(笑)

すでに『ソウ』の監督のジェームズ・ワンがメガフォンを取って製作することが決まってるシリーズ第7弾へのサプライズな演出も最後にあったりで、まだまだこの勢いは止まらんねぇ~♪

2013年7月13日 (土)

『ハングオーバー!!! 最後の反省会』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、あのコメディの続編をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、熱狂的なファンのリクエストで劇場公開にこぎつけ、人気になった『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』から、まさかの第2弾『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』になり、そんでもって今回の第3弾と、まさかこんなことになるとはねぇ(苦笑)

その間、ブラッドリー・クーパーやザック・ガリフィナーキスはすっかり人気になって、そういう意味ではインパクトがあるシリーズ作品ってことにはなるんやろね。まぁ、個人的には微妙な感じではあるんやけど、とりあえず最後らしいんで、シネコンのポイントを使って、無料で鑑賞してみたんよね。

ということで、そんな作品の感想は.............?!

ハングオーバー!!! 最後の反省会 / The Hangover Part Ⅲ   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:トッド・フィリップス

出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス、ジャスティン・バーサ、ケン・チョン、ヘザー・グレアム、ジョン・グッドマン、ジェフリー・タンバー、マイク・エップス、ジェイミー・チャン

問題ばかりを起こす義弟を施設に入れて更生させるため、仲間3人で車に彼を乗せて目的地に向かうが、途中でギャングに襲われ、“あの男”を探すように言われるのだが.........ってな、コメディ&アクション?!

いやぁ...........何と言うか...........笑えないんよ.........今回も(苦笑)

もはやメインの話に二日酔い(ハングオーバー)すら関係ないし、単に、お馴染みの面々でドタバタやってますっていうだけの、普通のノリ重視のコメディ調のドラマになってて、更にグタグタなところがイタすぎるってね。

回を重ねるごとに人気になった(?)謎のアジア系キャラを前面に出し、ガンガンと笑いを取ったるでぇ~って思ったかどうかは知らんけど、空回りというか回ることすらなく、ただただ退屈で、思わず途中で眠気が........zzz?!

もともと、個人的には“どうってことのないコメディ調の作品”っていう印象やったわけやけど、さすがに3作目になると、本来のコンセプトもなく、ただただ惰性で作ってる感がハンパなく、ちょっとどうなんやろって思ったよ。

まぁ、ブラッドリーくんのイケメンぶりがいいとか、ザックくんのキャラが最高~なんてひとなら、なんとなく楽しめるんかもしれんけど............でも、お願いやから、これで本当に最後にしたってください!?(苦笑)

2013年7月12日 (金)

『ホテル・ハイビスカス』

今日は、暑い夏を目前にして、そんな季節に合った、お気に入りの邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の中江監督は、県外から沖縄に移住し、そこで映画を撮り続けてるひとなんやってね。この作品の前に撮った『ナヴィの恋』って作品で注目されて、この作品で東京国際映画祭の審査員特別賞を受賞したらしい。

以前に紹介した『真夏の夜の夢』でも、この作品と同じような顔ぶれの面々が出演してるんやけど、その中に、この作品で主役を務めた女の子が少し大人になって出てたんよなぁ。

そんなマニアックな楽しみもあったりする作品の感想は.............?!

ホテル・ハイビスカス   ★★★★☆   (2002年)

監督:中江裕司

出演:蔵下穂波、平良とみ、余貴美子、照屋政雄、ネスミス、亀島奈津樹、和田聡宏、大城美佐子

沖縄にある客室1つの小さな民宿“ホテル・ハイビスカス”。昼寝ばかりの父ちゃんと、陽気な母ちゃん、黒人とのハーフのお兄に、白人とのハーフのお姉、そして優しいおばあと、迷い込んできた客1名、そんな家族に囲まれて暮らす小学生の女の子を中心とした、ストレートな笑いと心温かな人々のお話?!

いやぁ~、なんやろねぇ、このユル~い感じと、さりげなく心に沁みてくる優しさは。無邪気に突っ走る主人公の女の子の日常をメインにしながらも、妖精のキジムナー探しというファンタジーから家族の絆を描くホームドラマ、先祖との係わりや伝統を大切にする気持ちとか、いろんなものを“さりげなく”包みこんであるんよなぁ。

天真爛漫な女の子を見ながら、同じように野山を駆け回った自分の子供時代が鮮烈に甦ってきて、なんか懐かしく、それでいて微笑ましい雰囲気になったりして(笑)

イベント事のたびに、ビシッと「かつら」をかぶって決める“父ちゃん”はじめ、スクリーンの中には、素朴で素敵な人たちが出てきて、のどかななかに、いっぱい“愛”が溢れてるんよ。ユーモアと愛情、それこそが究極の“癒し”なのかも、なんて思ったりして。

都会のせせこましい景色の中で、忘れられた温もりが、ホテル・ハイビスカスには詰まってるんやねぇ♪

2013年7月11日 (木)

『恋愛だけじゃダメかしら?』

今日は、恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この映画、元ネタは妊婦さんのためのガイド本としてベストセラーになった話なんやってね。そんな話を、豪華な女優陣とほどほどの男優陣を使って、笑いあり、涙ありってとこなんかな。

そんな作品を監督するカーク・ジョーンズってひとはイギリス出身なんやけど、前作のリメイクもの『みんな元気』がなかなか秀逸やったし、あの『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』を撮ったひとってことで、個人的には少し期待したりして。

というわけで、そんな作品の感想は..............?!

恋愛だけじゃダメかしら? / What To Expect When You're Expecting   ★★★☆☆   (2012年)

監督:カーク・ジョーンズ

出演:キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、アナ・ケンドリック、ブルックリン・デッカー、チェイス・クロフォード、デニス・クエイド、マシュー・モリソン、ロドリゴ・サントロ、クリス・ロック、ベン・ファルコーン

2年間の不妊治療の末に妊娠した夫婦、息子よりも若い後妻が妊娠した歳の差夫婦、番組での共演をきっかけに妊娠したセレブなカップル、妻が妊娠できない体質のため、養子を取ることを検討中のカップル、久しぶりに再会した高校の同級生と関係を持ち、妊娠してしまった若い男女、“子どもを持つこと”にまつわるコメディ・ドラマ?!

待ち望んだ妊娠もあれば、戸惑いや困惑もあり、人生の一大転機でのそれぞれの決断をユーモアを交えてってことなんやろね。

それなりに楽しめる内容にはなってるんやけど、ただ、それぞれのエピソードは、この手の話でどこかで耳にしたようなエピソードなもんやから、ちょっと新鮮味に欠けてたのが残念やったかな。

それにしても、こうして出演してる女優さんの演技を見比べてみると、ホンマに“ジェニロペ”って演技が下手くそやよなぁ.........これだけキャリアを積みながら、ラジー賞にノミネートってのが特に異論なく納得できてまうあたり、ある意味、驚きやったね(苦笑)

2013年7月10日 (水)

『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』

今日は、マドンナの新作を........なんて言っても、当然ここは音楽の話やなくて、映画なわけで、そんな彼女の監督第2弾となった作品を、ご紹介♪

初監督作品となった『ワンダーラスト』では、元ダンナであるガイ・リッチー監督さながらの、テンポのいいコメディ調のドラマを手掛けたマドンナなわけやけど、そんな彼女が今回は歴史に残るロマンスを描くってことで、ちょこっと話題になってたんよね。

彼女自身もアメリカからイギリス人のダンナと結婚して、ロンドンでしばらく暮らしてたわけで、そんな自分自身と、“ウォリス・シンプソン”の生き様とを重ねる部分があるのかも、って思ったりして。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋 / W.E.   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マドンナ

出演:アビー・コーニッシュ、アンドレア・ライズブロー、ジェームズ・ダーシー、オスカー・アイザック、リチャード・コイル、ローレンス・フォックス、ナタリー・ドーマー、デヴィッド・ハーバー、ジェフリー・パーマー、ジェームズ・フォックス

ハンサムで優秀な医者と結婚し、周りも羨む幸せな日々のはずが、子宝に恵まれず、夫は留守がちで、不安ばかり。そんな彼女は、自分の名前の由来となったひとりの女性の恋愛に興味を持ち........ってな恋愛ドラマ?!

アメリカ人の人妻に恋をし、王位を捨てて一緒になった英国王エドワード8世とウォリス、ナチスがヨーロッパで勢いを増していいた時代に、“世紀のスキャンダル”としてイギリスを騒がせたロマンスを、過去と現在をシンクロさせながら、女性の立場から描くってとこなんかな?!

“国王に国を捨てさせた女”、そんな“悪女”として見られがちなんやけど、彼女もまた多くを犠牲にし、悩み、苦しみながら一緒になったってことなんよね。そんな視点から、ふたりの愛を考えつつ、女性の幸せをってのが、監督さんのメッセージなのかもなぁ。

これが長編2作目ってことで、前作とは趣の異なるテーマに挑戦し、十分に意欲は伝わってくるんやけど、ちょっと違和感のある音楽の使い方や、落ち着かないカメラワークが気になって、もうひとつ入り込めない感じやったかなぁ。

それでも、いろいろと随所に工夫を入れながら、話を上手くまとめてるあたりは、監督業も少し手馴れてきた感じで、なかなか悪くなかったね?!

2013年7月 9日 (火)

『朱花(はねづ)の月』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

河瀬監督といえば、今、活躍している日本の女性監督のハシリのような存在で、カンヌ映画祭でカメラ・ドールや審査員特別賞を受賞したりして、海外で評価されたことで、それなりの知名度があるんかな。

個人的にも『萌の朱雀』から始まって、『沙羅双樹(しゃらそうじゅ)』『殯(もがり)の森』と鑑賞して、それなりに注目はしてるんやけど、正直に言って、ちょっとシンドイんよなぁ(苦笑)

ここ最近の作品は、どうにも食指が動かず、評判もイマイチやったこともあって、ずっとパスしてきたんやけど、とりあえず久々に試してみるかってことで、手に取ったってわけ。

というわけで、そんな作品の感想は............??

朱花(はねづ)の月   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:河瀬直美

出演:こみずとうた、大島葉子、明川哲也、樹木希林、西川のりお、麿 赤兒、小水たいが、山口美也子

心優しい男と同棲している染色家の女は、近くに住む彫刻家の男と恋に落ちてしまい、ふたりの男の間で心揺れるのだが........ってな、奈良の飛鳥地方を舞台に描く男女の愛憎ドラマ??

う~ん、なんやろねぇ..........あまりのマッタリ感に、ちょっと付き合いきれんかった(苦笑)

役者と地元の住人のコラボは気持ちとしては分からんでもないんやけど、素人のなかに役者が混ざると、どうしても違和感が出てまうし、無名な役者を使う一方で、大ベテランを脇に添えて、キャスティングにインパクトを出したいんやろうけど、この取ってつけたような扱いは、さすがにアカンやろって思うんよ。

途中の構成も迷走気味で、叙情的に映像で語りたいってことなんやろうけど、残念ながら伝わってくるものはなかったね。

ストーリーと関係のないところで、自然の風景の捕え方なんかは、映像としてキレイやとは思うんやけど、肝心の話がこれでは、どうにもなぁ..........これを“芸術的”というんかもしれんけど、正直に言って苦痛でしかなかったかな?!(苦笑)

2013年7月 8日 (月)

『360』

今日は、劇場未公開の作品の中から、群像ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるメイレレスくんはブラジル出身のひとなんやけど、2002年に発表した『シティ・オブ・ゴッド』って作品で世界をアッと言わせ、その後も『ナイロビの蜂』なんかで評価されてるひとなんよね。

この作品の元ネタってのは、どうやら過去にも映画化されたことのある有名な戯曲らしいんやけど、そこそこ名の知れた監督さんが作ってて、アンソニー・ホプキンスやジュード・ロウ、レイチェル・ワイズなんかが出演してるにもかかわらず、なぜか劇場では公開されんかったってのが不思議やよなぁって思ったりして。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

360 / 360   ★★★☆☆   (2011年)

監督:フェルナンド・メイレレス

出演:ルチア・シポシーヴァ、ガブリエラ・マルチンコワ、ジュード・ロウ、ヨハネス・クリシュ、モーリッツ・ブライブトロイ、レイチェル・ワイズ、ディナーラ・ドルカーロワ、アンソニー・ホプキンス、マリア・フロール、ベン・フォスター、マーク・イヴァニール、ヨハネス・クリシュ、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ

娼婦になって金を稼ごうとスロヴァキアからウィーンに来た女と、その付添いの妹、出張で来ていて、彼女を買おうとしたイギリス人の男、その妻も夫に内緒でブラジル人の若手カメラマンと不倫し、それを知った彼の恋人は、単身でブラジルに帰ることになり、そんな彼女と同じ飛行機に乗り合わせた老人は、行方知れずの娘を探していて........ってな感じで、ウィーン、パリ、ロンドン等、様々な街で繰り広げられる人生の分かれ目を描くってとこなんかな?!

夫婦、恋人、片想い、父娘、元犯罪者、それぞれが悩み、苦しみ、生きている、そんないろんな人生が交差し、互いに影響を与えながら、さりげないドラマが繰り広げられるってね。

とりあえずアンソニーおじさんが味わい深い演技をしてるのがナイスで、そこにいろんな国の中堅、若手の役者が絡みながら、様々な人間模様が描かれてるんよなぁ。

人は、人生のなかでいろんな決断をしながら生きてる、そんな瞬間を切り取りながら、悲喜こもごもを映すドラマは、確かに地味で、ちょっと散漫ではあるんやけど、個人的には悪くないなぁって思うんやけどね?!

2013年7月 7日 (日)

『嘆きのピエタ』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、韓国映画をひとつ、ご紹介♪

“韓国映画”って言っても、このキム・ギドク監督の作品ってのは、他とは一線を画すと思うんよ。これまでにブログで紹介したのは、オダギリくんが出演した『悲夢』と恋愛ドラマとしておススメした『絶対の愛』の2本だけやったと思うんやけど、その他の作品も独特のテイストがあって、ハマると結構クセになるってね(笑)

この作品でヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞したんやけど、これまでもベルリン映画祭で銀熊賞を受賞したり、カンヌ国際映画祭でも評価されてるんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は............?!

嘆きのピエタ / Pieta   ★★★☆☆   (2012年)

監督:キム・ギドク

出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン、ウ・ギホン、チョ・ジェリョン、カン・ウンジン、クォン・セイン

闇金の返済不能となった債務者を障害者にし、保険金を奪う取り立て屋をする孤独な男。そんな彼の前に、幼い自分を捨てたという母を名乗る女が現れ、最初は戸惑う彼だったが、次第に彼女に心を開き..........ってなドラマ?!

人の温もりを知らずに育った男が初めて知る他人からの愛情、それは彼の情け容赦のない氷の心を溶かすが.......ってことで、またまた“ギドク節”炸裂の痛い人間ドラマが展開するんよね。

出だしから終始、重苦しく殺伐とした流れのなかで、じっくりと傷ついた人間を描きながら、ちょっとした波紋から変化する心の様子を拾いつつ、最後はガツンとオチをつけて突き放す、いやぁ~、ヘビーやわ(笑)

ちょっと中盤までが余りにもテンション低くて、少し辛いんやけど、終盤に向けての組み立ては、スゴイなぁって思うんよ。

立場の違うふたりの人物をメインに、人間の心の中にある悲しみや痛み、苦しみや憎しみを描ききるその感覚は、やっぱりこの監督さんならではやね。

まぁ、これだけ陰鬱な作品が万人ウケするわけもなく、他人にススメる気にはならんのやけど、この監督さんの作品が好きなひとには、この刹那な感じ、悪くないと思うんやけど?!

2013年7月 6日 (土)

『欲望のバージニア』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされてて、作品の前評判もなかなかやったもんやから、ちょっと期待してたんよね。

出演陣も、評価急上昇中のトム・ハーディにアカデミー賞に2年連続でノミネートされてるジェシカ・チャスティン、そしてクセモノ役者のゲイリー・オールドマンとくれば、そりゃ放っておいても気分は盛り上がってくるやんか!(笑)

そんなわけで、ノリノリな気分で映画館に乗り込んだ作品の感想は...........?!

欲望のバージニア / Lawless   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジョン・ヒルコート

出演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェイソン・クラーク、ジェシカ・チャスティン、ミア・ワシコウスカ、ガイ・ピアース、ゲイリー・オールドマン、ノア・テイラー、デイン・デハーン、クリス・マクギャリー

禁酒法時代のアメリカで、密造酒を作って儲けていた3兄弟だったが、町に新任の取締官がやって来て、高額な賄賂を要求し.......ってな、実話を基にしたお話だそうで?!

数々の伝説で地元でも有名な兄弟と、そんな彼らを執拗に付け狙う男、そんなハゲしい攻防に恋の話なんかを織り交ぜ........ってなことなんやけど、う~ん、ちょっと期待しすぎたか(苦笑)

巷ではトム・ハンクス、トム・クルーズに続く“次世代トム”なんて言われてるらしいトム・ハーディくんは、イギリス出身ながらバリバリの南部なまりで存在感たっぷりで良かったし、ちょい役のゲイリーおじさんが、またまた渋いんよ。悪役のピアースくんの“ハゲ真ん中ワケ”もとってもステキsmileで、インパクト十分やし、更に、ずっと注目してるミア嬢は、なかなか今回もキュートな魅力を振りまいててエエんよね。

ただ.........三男坊役のシャイアくんが間抜けすぎて、最初から最後までイライラしてもうて、その中途半端な存在のせいで、全体が一向に締まらんかったんよなぁ(苦笑)

シリアスで重厚なドラマを期待してたんやけど、どこか間抜けでユルさの残る展開は、ハードルを上げ過ぎてもうたせいか、物足りなさがかなり残ってもうたかな?!

2013年7月 5日 (金)

『みなさん、さようなら』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

監督の中村義洋と主演の濱田くんといえば、『アヒルと鴨のコインロッカー』に始まって、『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』、最近ではちょっと前に紹介した『ポテチ』でも一緒に仕事をしてる仲なんよね。

正直に言うと、最初の頃は濱田くんの演技って、どうも好きになれんかったんよなぁ。どこか薄くて、軽いって........別にポテトチップスの批評をしてるわけやないんやけど........(笑)

でも、なんか最近、その稀有な存在感ってのがアリかもって思うようになってて、今回も中学生から大人までを演じるってことが話題になってたらしく、まぁ、それが成功したのかどうかってのは、個人的には疑問もあるんやけど、そんなことをさせてみようって監督さんが思える役者が他にいるかって考えると、それが役者 濱田 岳の現在の位置なんかなぁ、なんて思ったりもするんよね。

というわけで、そんな彼が主演の作品の感想は............?!

みなさん、さようなら   ★★★☆☆   (2012年)

監督:中村義洋

出演:濱田 岳、倉科カナ、永山絢斗、波瑠、ベンガル、大塚寧々、田中 圭、志保、安藤玉恵、ナオミ・オルテガ

商店街のある団地に、母とふたり暮らす少年は、小学校を卒業したある日、自分は団地の中だけで一生暮らすと宣言し、団地の外にある中学には通わず、自分なりのスケジュールで日々を過ごすのだが........ってな、ちょっと風変わりな男の“団地愛”を描いた(?)ドラマ?!

80年代からの約20年、活気のあった“町”も徐々に人が減り、老朽化して、寂れていく、そんな時代の流れを背景にしながら、その中で頑なに生きる男の物語なんよね。

どこか気弱で純粋な主人公を演じる濱田くんは、監督さんとのコンビネーションがいいせいか、話に合ったイメージを作り出してた感じやった。

退屈で一本調子になりそうなところを、何となくコミカルな出だしから、途中でテイストを変え、そこに恋愛やら友情やらを挟みつつ、ドラマをまとめ上げるあたり、この監督らしさが出てるよなぁって思うんよ?!

まぁ、傑作というほどのモノではないんやけど、ノスタルジックな雰囲気の中で繰り広げられる、ちょっと切ない人生ドラマは、なかなか悪くないし、それなりに楽しめるんと違うかな?!

2013年7月 4日 (木)

『アイアン・スカイ』

今日は、コメディ系のSFものをひとつ、ご紹介♪

この作品、あまりにも奇抜で独創的で、そんでもってスキャンダラス(?)なストーリーで、公開当時は結構な話題やったんよね。

聞くところによると、広く一般からの資金提供を求めたところ、マニアな人たちから1億円のカンパが集まって、完成したってことらしい。この作品での成功によって、どうやら続編やら関連作品の製作が決定したとか........(笑)

というわけで、そんな問題作の感想は...............?!

アイアン・スカイ / Iron Sky   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ティモ・ヴオレンソラ

出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービィ、ステファニー・ポール、ティロ・ブリュックナー、ペータ・サージェント、ウド・キア、マイケル・カレン

第2次世界大戦で敗れたナチスの残党が、月の裏側に逃れ、第四帝国を築き、地球侵略を計画していた..........ってな、ナンセンスSFもの?!

宇宙からの侵略者、それが宇宙人やなくてナチスやった..........すばらしくアホな発想やよなぁ........(笑)

いや、てっきり相当くだらない、グタグタなB級SF映画ってのを想像してたんやけど、これが意外にも、思ったよりもマトモに作られてるんよね。

確かに、ツッコミどころは満載で、そもそもどないして移住したとか、資材はどこから調達してんねんとか、突き詰めるとアリエへんことだらけではあるんやけど、例えば映像的には、期待してなかったせいか、細部までよくできてるように見えるし、話の方も、基本的にはクダラないコメディの体で攻めつつ、アメリカをおちょくったり、世界政治を皮肉を込めて描いてみたり、工夫されてるんよね。

まぁ、インパクト先行で、完全なB級映画の印象ではあるんやけど、じっくり味わってみると案外、奥が深かったりして..........って考えすぎ??(苦笑)

2013年7月 3日 (水)

『ルビー・スパークス』

今日は、ちょっと変わった恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる二人は夫婦らしいんやけど、前作の『リトル・ミス・サンシャイン』って作品でアカデミー賞をはじめ、いろんな賞で評価されてたんよね。

でもって、この話の脚本を書き、主演までしてるゾーイ・カザンって女優さんは、ちょっと前に紹介した『ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち』って作品に出演してたんやけど、おじいさんが有名な監督やったっていう、業界のサラブレットってことらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

ルビー・スパークス / Ruby Sparks   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス

出演:ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アネット・ベニング、アントニオ・バンデラス、スティーヴ・クーガン、クリス・メッシーナ、デボラ・アン・ウォール

スランプに陥り、まったく書けなくなった小説家の男は、夜な夜な夢に出てくる女性のことが気になり、彼女のことを想像し、それをネタに話を書き出したところ、ある日、突然に彼女が目の前に現れ.........ってな、妄想系(?)の恋愛ドラマ?!

思い描いた理想の相手の出現に戸惑いながらも、彼女と幸せな時間を過ごすが........ってことで、意外性のある設定を使い、恋愛における男女の距離感のようなものを描いてるんかな。

このドラマ、とびっきりのイケメンと美女が主人公というのではなく、ホドホドのふたりが演じてるところが、キャスティングの妙な気がするね.......まぁ、こんなオレに“ホドホド”なんて言われる筋合いはないんやろうけど........(笑)

かなり能天気なラブ・コメディを想像してただけに、少し想定外ではあったんやけど、理想と現実の間で、ちょっぴり皮肉を込めて語られる話は、甘さとしょっぱさが混じり合ってて、悪くはないのかもね。

それにしても、もし理想な相手が現れたら..........なんて妄想してるところで、こんな“イケてない”オヤジになってまうんかもなぁ.........?!(苦笑)

2013年7月 2日 (火)

『王様とボク』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる前田くんは、前作の『極道めし』がなかなかユニークで、オモロイ作品やったんで、少し注目はしてたんよね。

そうは言っても、その前の『猿ロック THE MOVIE』『ブタがいた教室』なんかのデキを考えると、ちょっと微妙ではあるんやけど.......(苦笑)

今回は仮面ライダーにシンケンジャーが集結(?)ってことで、どんな戦いが............って、そういうのではなかったっけか(笑)

と久しぶりにクダラないボケをかましたくなってまうような作品の感想は.............?!

王様とボク   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:前田 哲

出演:菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、二階堂ふみ、松田美由紀、中河内将貴、村田駿介、上田瑠星

6歳のときに事故で昏睡状態となった親友が、12年後に目覚めたことを知った青年は、恋人と一緒に彼に会いに病院に向かったのだが........ってな、ちょっとビターな青春ドラマ??

ずっと忘れられずに心の片隅で気になっていた親友のこと、あの頃の自分と今の自分、大人になるってことをテーマにした話なんやろね。

いやぁ~、悩んだよ.......をひとつにするか、思い切って(?)2つ付けるか(苦笑)

なんやろね、この中途半端で意味不明なドラマは??イケメンの若手俳優を使って、映画っぽいことして、観客から金巻き上げてみました、ってとこなんやろか。

そもそも6歳の心をもった主人公ってのが、単に頭の打ち所が悪くて、ダメになってもうたひとになってて、描きたいのはそうやないやろってツッコまずにはおれんかったよ。

ヒロイン役のふみちゃんは、もう少しデキる女優やと思ってたんやけど、いろんな意味でちょっとヤバいかも........(苦笑)

あまりのお粗末さに、怒る気分にすらならんかった.......?!

2013年7月 1日 (月)

『俺の笛を聞け』

今日は、劇場未公開の作品の中から、ルーマニアの映画をひとつ、ご紹介♪

未公開って言っても、この作品、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞してて、昨年の「三大映画祭週間」ってきう企画上映に出品されてたらしいんよ。

監督さん自身は、アメリカで映画製作を学んで、ルーマニアに帰って作品を作ったらしいんやけど、本国ではこれで数々の賞を受賞したみたいで、今後が期待される新星ってことなんかな。

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

俺の笛を聞け / Eu Cand Vreau Sa Fluier, Fluier   ★★★☆☆   (2010年)

監督:フロリン・セルバン

出演:ジョルジェ・ピステレアヌ、アダ・コンデースク、クララ・ヴォダ、ミハイ・コンスタンティン

少年院で4年の年月を過ごし、あと10日で出所を迎える青年は、面会に来た弟から、8年間連絡のなかった母親が現れたことを知る。弟を一緒にイタリアに連れて行くと言っているのを聞き、戸惑うのだが........ってなドラマ?!

母親に対する複雑な感情と、外に出ることができず、自由がきかないジレンマ、そんな中で思いつめた彼が取った行動は......ってなことで、淡々とした流れのなかで主人公の心の中の葛藤に焦点を当てた、ヨーロッパ映画らしい作品やったかな。

まぁ、ちょっと地味すぎるところで、あまり万人受けする作品ではないんやと思うけど、シンプルなドラマから、静かに暴走する若さってのは伝わってきたかな?!

大人に楯突きながら、必死に心の傷の痛みに耐える、そんな主人公の中にある不器用な素直さが見え隠れしてて、そんでもって大切なものを守りたいっていう心の叫びが聞こえてくるようで、何となく共感してまうのかも。

じっくりと味わうと、悪くないってね?!

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