『俺の笛を聞け』
今日は、劇場未公開の作品の中から、ルーマニアの映画をひとつ、ご紹介♪
未公開って言っても、この作品、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞してて、昨年の「三大映画祭週間」ってきう企画上映に出品されてたらしいんよ。
監督さん自身は、アメリカで映画製作を学んで、ルーマニアに帰って作品を作ったらしいんやけど、本国ではこれで数々の賞を受賞したみたいで、今後が期待される新星ってことなんかな。
というわけで、そんな作品の感想は..........?!
俺の笛を聞け / Eu Cand Vreau Sa Fluier, Fluier ★★★☆☆ (2010年)
監督:フロリン・セルバン
出演:ジョルジェ・ピステレアヌ、アダ・コンデースク、クララ・ヴォダ、ミハイ・コンスタンティン
少年院で4年の年月を過ごし、あと10日で出所を迎える青年は、面会に来た弟から、8年間連絡のなかった母親が現れたことを知る。弟を一緒にイタリアに連れて行くと言っているのを聞き、戸惑うのだが........ってなドラマ?!
母親に対する複雑な感情と、外に出ることができず、自由がきかないジレンマ、そんな中で思いつめた彼が取った行動は......ってなことで、淡々とした流れのなかで主人公の心の中の葛藤に焦点を当てた、ヨーロッパ映画らしい作品やったかな。
まぁ、ちょっと地味すぎるところで、あまり万人受けする作品ではないんやと思うけど、シンプルなドラマから、静かに暴走する若さってのは伝わってきたかな?!
大人に楯突きながら、必死に心の傷の痛みに耐える、そんな主人公の中にある不器用な素直さが見え隠れしてて、そんでもって大切なものを守りたいっていう心の叫びが聞こえてくるようで、何となく共感してまうのかも。
じっくりと味わうと、悪くないってね?!
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