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2013年8月

2013年8月31日 (土)

『タイピスト!』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、フランスのラブ・コメをひとつ、ご紹介♪

この作品、フランスのアカデミー賞に当たるセザール賞では、新監督作品賞や撮影賞、音楽賞や衣装デザイン賞にノミネートされたらしいんよね。

そんな注目の新人監督さんのもとで主役を張ったデボラ・フランソワって女優さんは、ベルギーの出身で、同郷のダルデンヌ兄弟が監督する『ある子供』って作品でデビューし、注目されたんよ。最近では、阿部 寛と西島秀俊が出演したフランス映画で共演して、話題になってたっけ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

タイピスト! / Populaire   ★★★★   (2012年)

監督:レジス・ロワンサル

出演:デボラ・フランソワ、ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、ショーン・ベンソン、ミュウ・ミュウ、ニコラ・ドブス、メラニー・ベルニエ、エディ・ミッチェル、フェオドール・アトキン

田舎町から都会にやって来て、保険会社の見習い秘書になるものの、失敗続きのため1週間でクビの危機に。彼女のタイプの早さに目をつけた雇い主は、タイプライターの早打ち大会で優勝することを条件に、本採用にすると言うのだが........ってな、“お洒落キュート”なフレンチのラブ・コメディ?!

ドジでノロマな主人公が、鬼上司にシゴかれながら頂点を目指して頑張る.......そんなサクセス・ストーリーは、エスプリの利いた、なんとも微笑ましい恋愛ドラマなんよ。

田舎者の純朴さがありながら、芯の強さが垣間見え、それでいて繊細な乙女心も秘めている、そんな主人公のキャラが絶妙やった。

そんでもって、そんなデボラ嬢に対するデュリスくんはというと、持ち味の二枚目半な雰囲気を活かし、軽くなりすぎず、しっかりと楽しませてくれるんよなぁ。

まさかタイプライターの早打ちが、“お洒落キュート”な恋愛ドラマになるとは思いもしない、そんな意外性もあってか、最後は手に汗握りつつ(?)、爽やかな感動に包まれてもうた!?(笑)

暑さの残る夏の日に、清々しく軽やかに繰り広げられる恋愛ドラマは、なかなかオツな気晴らしになったかな。というわけで、ちょっとおススメ♪

2013年8月30日 (金)

『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』

今日は、豪華な顔ぶれが揃った邦画をひとつ、ご紹介♪

ホントね、映画を評価するときは、極力、先入観を取り除いて、冷静に感想を書こうって思ってるんやけど、このひとだけはアカンわ!?(苦笑)

別に悪口を書くためにレンタル屋で手に取ってるわけやないんやけど、結果的に、いつもある意味において期待を裏切らないというか.........きっと、個人的に相性が悪いんやろ........きっと.......。

劇場公開の際は、役者の顔ぶれをみて、ちょっと興味をもったんやけど、監督の名前を見て、一気に気分が盛り下がってもうて、“すべての女性へ贈る、新しい愛のカタチ”“愛の常識が変わる”なんて宣伝されたら、ますます胡散臭さ満点で、どん引きするやんか(笑)

まぁ、女やないんで、この謳い文句を批判する立場やないってことなんかもしれんけど、それにしても、なんでこんな監督がチヤホヤされるのか...........ってなことで、怒りの持って行き場に困って、愚痴が止まらないので、とりあえずここらで感想を..............................?!

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:行定 勲

出演:阿部 寛、小泉今日子、羽場裕一、荻野目慶子、野波麻帆、渡辺いっけい、岸谷五朗、風吹ジュン、渋川清彦、高橋ひとみ、真木よう子、永山絢斗、藤本 泉、水橋研二、大竹しのぶ、忽那汐里、田畑智子、奥田瑛二

病気により病院で意識不明となっているひとりの女、そんな彼女に複雑な感情を抱く夫は、かつて彼女と関わった“男たち”に、彼女が危篤であることを伝えようとするのだが.........ってな、ひとりの女の存在と、その周りの人々が抱く複雑な心境を描いたドラマ??

旬な俳優と、ベテランから若手まで、幅広く女優さんを集めて何をするのかと思ったら.........出来上がったものは、いつもながらの“行定印”ってやつで、最初から最後までグタグタ、グタグタと.........つくづく何かを期待した自分がアホやったって思い知らされる、そんな映画やったよ!?(苦笑)

きっと男女の情愛ってのを、女心ってのを通して表現したかったんやろうと推測するんやけど、冷静な目でこの作品を観たら、単に監督さんが若い女優さんを脱がして、自分の欲求を満たしてるだけの、随分と金をかけた“自己満足のなれの果て”としか思えんのよなぁ。

いやね、別に横山 剣に罪はないんやと思うんやけど、こんだけクダラないドラマを2時間以上も見せられて、最後に「まぁ、いいや~♪」って歌われたら、さすがにブチ切れてまうで!?(笑)

はぁ~、ホンマにグッタリやわ........。

2013年8月29日 (木)

『クラウド アトラス』

今日は大作映画をひとつ、ご紹介♪

『マトリックス』の三部作を作ってた頃はウォシャウスキー“兄弟”やったのに、いつの間にか気づいたら“姉弟”になってたっていウォシャウスキー家の子どもたちと、ドイツ映画界で異才を放つトム・ティクヴァが組んで、スゴイ作品を作ったってことで話題になったのが、これなんよね!?

一部では、あの“お人よしキャラ”のヒュー・グラントが、徹底的に悪役を演じてるってことで話題になったりもしたんやけど、人種や年齢、性別に関係なく、それぞれのキャストがいろんな役をやってるってのもウリになってるんかな。

というわけで、久々の“ウォシャウスキー作品”.........というか“ウォシャウスキー体験”と言った方が合ってる気もするんやけど、そんな作品の感想は.....................?!

クラウド アトラス / Cloud Atlas   ★★★★☆   (2012年)

監督:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ

出演:トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・ブロードベント、ジム・スタージェス、ベン・ウィショー、ペ・ドゥナ、ジェームズ・ダーシー、ヒュー・グラント、スーザン・サランドン、キース・デヴィッド、ジョウ・シュン

太平洋を航海する船に乗る青年、作曲家を目指す若い男、企業の闇を追究する女性ジャーナリスト、売れない本を売る編集者、クローンとして生きる若い女性、文明が崩壊した地球のとある島で暮らす男、異なる時代、場所で繰り広げられる6つのエピソードをつないだ人間ドラマ?!

いやぁ~、思わず“スゴイなぁ”って呟いてまう、そんな作品やったね。一見するとバラバラの6つのエピソードで、それぞれの役者が姿を変え、様々な役で登場するものを、輪廻転生に引っかけて、ひとつの物語にしてまうっていう、とっても実験的な作品なんやけど、そのスケールに圧倒されてもうた感じかな?!

確かに分かりにくさや難解さってのはあるんやけど、170分余りの尺がありながら、グイグイと引きこむ魅力があるってのは、ウシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァの語りの上手さってのを実感した気がする。

なぜか野蛮人になってるヒュー・グラントっていうお茶目なコスプレもありつつ、キャストはそれぞれにいい演技をしてたんやけど、個人的にはクローンの女を演じたペ・ドゥナの演技が良かったね。

なかなか評価が分かれる作品やとは思うんやけど、大胆かつ繊細に物語を紡いだ3人の監督と役者の頑張りは、見事やったと思うんよ。これは一見の価値アリなんと違うかな!?

2013年8月28日 (水)

『ヒプノティスト -催眠-』

今日は、大好きな監督さんの作品をひとつ、“オシ”でご紹介♪(笑)

ラッセ・ハルストレム監督といえば、本格的に映画ライフをはじめた大学生の頃に、このブログでもお気に入りとして紹介した『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』って作品と出会って以来、ずっと追いかけてるんよね。

前作の『砂漠でサーモン・フィッシング』も秀逸やったんやけど、そんな監督さんが久しぶりに故郷のスウェーデンに戻って作品ってのが、この映画なんやって。

奥さんのレナ・オリンに、「アンタ、たまには故郷で映画でも作ったらどないなんよ。わたしも出るから」って言われて、「ほな、そうしよかぁ」って関西風にデフォルメされたような会話が実際にあったかどうかは知らんけど、きっとそんなとこなんやろう........勝手な妄想やけど?!(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ヒプノティスト -催眠- / Hypnotisoren   ★★★★   (2012年)

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:トビアス・ジリアクス、ミカエル・パーシュブラント、レナ・オリン、オスカル・ペッタソン、アンナ・アスカラーテ、ヨナタン・ブークマン、エヴァ・メランデル、グスタフ・レヴィン、ウルフ・エクルンド、ヘレーナ・アフ・サンデバリ

体育館でひとりの男が刺殺され、男の自宅では妻と娘が殺されていた。現場でからくも一命を取り留めた息子が発見され、昏睡状態となっていたが、事件を捜査する刑事は、催眠療法で青年から情報を引き出そうと、ある男に依頼するのだが........ってなサスペンス?!

謎だらけの事件と、それに巻き込まれる過去を引きずる精神科医、果たして犯人は.......ってなことで、なかなか緊迫感のある良質のサスペンスが展開するんよ。

何がいいかって、単なる犯人探しのドラマになることなく、登場人物の心のうちを丁寧に描写しながら、人間ドラマを作り上げてるところなんよね。

まぁ、流れを見ていると、途中で犯人のメボシはついてまうんやけど、それでも観てて惹きつけられるものが、このドラマにはあるんよなぁ。

いつもながらの鋭い視点で“人間”を描く“ラッセ印”のサスペンスは、なかなか味わい深いドラマに仕上がってたね。先生、お見事っす!?(笑)

2013年8月27日 (火)

『バルーンリレー』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、ユナイテッド・シネマさんが募集した企画で賞を獲ったドラマを、新人の監督さんが作品にしたものらしいんよね。

そんな作品の注目はというと、主演の若手女優の刈谷友衣子ってことなんやろう。この子、中島哲也の『告白』で生徒のひとりとして映画デビューしたらしく、ちょっと前に紹介した『映画 鈴木先生』にも主要なキャストとして出てたんよね。

個人的には、『スープ~生まれ変わりの物語』ではじめて見かけて以来、ちょっと気になってたんやけど、嫌みのない雰囲気を持ってるんで、このまま精進して、頑張って欲しいなぁ、なんて思うんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

バルーンリレー   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:藤村亨平

出演:刈谷友衣子、大久保祥太郎、古館寛治、川島潤哉、美波、松金よね子、内田春菊、鈴之助

帰宅途中の女子中学生が見つけた赤い風船、そこには見知らぬカップルから結婚式への招待メッセージが付いていた。行けば商品券がもらえると知った彼女は、ヒマそうな同級生の男の子を誘って式場に向かうのだが..........ってなコメディ・ドラマ?!

どこか爽やかで、感動できそうな話ってのを勝手に想像してただけに、あまりのグタグタなコメディに、完全に肩すかしをくらってもうたよ(苦笑)

まぁ、この作品の趣旨としては、若手の俳優を世に売り込むべく、彼らを存分にフィーチャーしてってことなんやろうから、そういう意味では、主演の刈谷くんは、将来性は感じられるんで、“これはこれで”ってことなんやろね?!

ただ、映画の作品としては、それ以上の価値はなく、しいて言えば、今回も適度に脱力した役どころで個性を出してくれてる脇役の古館くんのクセのある演技が妙に気になるくらいで、あえて金払って鑑賞するようなものでもない気はするんやけど........(苦笑)

2013年8月26日 (月)

『彼女に首ったけ!』

今日は、劇場未公開の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品に出てるミーシャ・バートンと言えば、以前におススメしたリチャード・アッテンボロー監督の『あの日の指輪を待つきみへ』でキュートな魅力を振りまいてた、元モデルの女優さんなんよね。

実に安っぽい邦題やDVDのパッケージでは、見事なまでにミーシャ嬢がフィーチャーされてるんやけど、ぶっちゃけると彼女、この作品では主演ではないんよなぁ..........まぁ、売りにくいB級映画の販売戦略としては、常套手段ではあるんやけど(苦笑)

というわけで、そんなことにもメゲずに鑑賞した作品の感想は.......................?!

彼女に首ったけ! / Beauty And The Least: The Misadventures Of Ben Banks   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ブライス・クラーク

出演:ベン・バンクス、キャサリン・タウン、ミーシャ・バートン、エミリー・モファット、マイケル・ホバート、キム・ホフマン、デヴィッド・サリヴァン、ブラッド・トーマス

幼なじみの友人たちとドラッグでキメて、なんとなく毎日を過ごしてた大学生の男は、卒業するために、情報提供のあったある案件を調べ、学生新聞に記事をかくことに。そんな彼は、毎朝、行きつけのコーヒーショップで会う店員の子に密かに好意を寄せるのだが..........ってな、ラブコメ&サスペンス??

無気力なダメ男が、ひとりの美しい女の子と出会い、悩みながらも自分で人生を切り開く、そんな爽やかさとロマンチックさを売りにしたかったんやろね。

残念ながら話の方はコテコテ過ぎて、B級臭が強すぎるために、もうひとつ盛り上がらんかったんやけど、それでもまぁ、ダメ男が頑張るってところには、なんとなく共感できないこともないし、それがミーシャ嬢みないたベッピンさんとハッピー・エンドとなると、こっちも妄想したくなるやんか?!(笑)

あと、この作品、音楽がなかなかエエんよね。Cloud Cultってバンド、全然知らんかったんやけど、なかなかエエ音ならしてて、そんな彼らの曲の雰囲気が、ちょっとセンチメンタルな映像にマッチしてたかな。

映画の作品としては、残念ながら“ボチボチ”の域を出ることはないんやけど、ナイスな音楽に出会えたのとミーシャ嬢の笑顔が見れただけで、個人的にはレンタルした価値はあったかも........なんて?!(笑)

2013年8月25日 (日)

『ホワイトハウス・ダウン』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、アクションものをひとつ、ご紹介♪

夏はアクションでぶっ飛ばせ、ついでにホワイトハウスもぶっ飛ばせってっことで、『エンド・オブ・ホワイトハウス』に続いて、この夏2度目のホワイトハウス受難です(笑)

こちらの作品を監督してるローランド・エメリッヒと言えば、ウィル・スミス主演でヒットした『インデペンデンス・デイ』で有名なわけやけど、前作の『もうひとりのシェイクスピア』で時代ものっていう新境地を開拓し、ちょっと驚かされたんよね。

そんな彼が、やっぱり原点のパニック&アクションもので攻めたるでってこと(?)で、どんな作品に仕上がってるかが気になってたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ホワイトハウス・ダウン / White House Down   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:ローランド・エメリッヒ

出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジョーイ・キング、リチャード・ジェンキンス、ジェイソン・クラーク、ジェームズ・ウッズ、ニコラス・ライト、マイケル・マーフィ

大統領の警備担当の職を手に入れようと、娘を連れて見学がてらホワイトハウスを訪れていた男は、謎の集団によるテロに巻き込まれ.......ってなアクションもの?!

武装集団によって占拠されたホワイトハウス、大統領の命を守ろうと必死に戦う男だったが......ってなことで、ホワイトハウスに訪れたこの夏2度目の危機は........う~ん、どないなの、これ??(苦笑)

先の『エンド・オブ・ホワイトハウス』と比較せんかったら別にどうってことないんかもしれんけど、まず話が似すぎなんよ。どこかで見たシーンが繰り返されて、しかもエメリッヒ版は中途半端に笑いまで取ろうとするもんやから、緊迫感も途切れてもうて、B級感が漂いまくってたよ。

まぁ、フィクションなわけやから、基本的には何でもアリなんやけど、さすがに大統領がミサイルぶっ放してたらアカンやろぉ。最低限のリアリティはないと、って思うんよね(苦笑)

この作品だけを評価したら、ボチボチなのかもしれんけど、2時間以上かけてこの茶番を見せられたら、さすがにちょっとどうかと思ってもうたよ?!

2013年8月24日 (土)

『ワールド・ウォー Z』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、涼しげな(?)ゾンビの様子を、ご紹介.......?!

“ゾンビ映画”といえば、このブログでも『ゾンビランド』『ゾンビハーレム』『ゾンビ処刑人』『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』なんてのを取り上げてきたわけやけど、どれも笑いが重要なファクターになってて、“ゾンビ”をネット検索したら、『ゾンビ大陸』『ゾンビ革命』『ゾンビ・ストリッパーズ』『ゾンビ・ソルジャー』『ゾンビ・ナース』『ゾンビ・ホスピタル』で病院ですら大騒ぎし、『ゾンビの帰郷』もあれば『ゾンビの反乱』もあり、『ゾンビの秘宝』では(タイトルから察するに.......)宝探しまでやるようで、これを見ても“ゾンビ映画の立ち位置”ってのが、なんとなく分かる気がするやんね(苦笑)

そんな中、あのブラッド・ピットがゾンビ映画に主演するってことで、さすがに“ゾンビ”が“Z”で表記されるあたり、高級感が漂うやないか.......なんてことを思いつつ、楽しみにしてたんよ。

ただ、Yahoo!の映画レビューなんかを見ると、かなり酷評されてる感じやったから、少し期待感を下げて観に行ったんやけど、この流れでおススメするのは、ちょこっと勇気がいるんやけど、結論としては、個人的にはこれ“アリ”やと思うんよ。

ということで、世間の評価に負けず、ちょいとおススメってことで..........?!(笑)

ワールド・ウォー Z / World War Z   ★★★★   (2013年)

監督:マーク・フォスター

出演:ブラッド・ピット、ジェームズ・バッジ・デール、ファナ・モコエナ、ミレイユ・イーノス、ダニエラ・ケルテス、デヴィッド・モース、ルディ・ボーケン、マシュー・フォックス、ファブリツィオ・ザカリー・グイド、アビゲイル・ハーグローブ

感染した者が突然に凶暴化し、他人を襲う、そんな謎の疫病が急激に拡がり、世界は混乱に。そんな中、元国連の調査員だった男は、愛する家族の安全と引き換えに現場復帰を迫られ、原因の究明に乗り出すのだが........ってなパニック映画?!

わずかな手がかりを頼りに、命がけで調査する男、そんな彼を容赦なく襲うゾンビたち........ってなことで、ゾンビ映画っていうと、どこか安っぽいホラーっていうイメージが出来つつあるなか、ブラピが主演するだけで、こうもスタイリッシュになるんかって思ってもうたよ!?(笑)

作りかたとしては、この手の作品の典型的な手法で、単純に次から次へとゾンビが襲ってくるってことなんやけど、この作品、まずテンポが秀逸やった。うまく場所を変えつつ、そこで休みなくアクションの連続、そんでもって映像の迫力がなかなかなんよ。

そんな、これでもかって状況のなかで、冷静に解決策を模索するブラッドくんが、とってもクールで、カッコ良すぎなんよなぁ。久々にブラッド・ピットの存在にシビれてもうた。

ちょっとKYな奥さんは置いといて、抜群の緊迫感と勢いで突っ走る作品は、相当上質のゾンビ映画やったね.........まぁ、どのゾンビ映画と比較して上質って言うかって問題はあるんやけど........!!(笑)

2013年8月23日 (金)

『江ノ島プリズム』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

さすがに“江ノ島”ってタイトルにあるせいか、“ご当地映画”的な扱い(?)で、隣駅のシネコンで上映されてるこの映画なんやけど、てっきりB級映画で誰も観ないと思い、冷やかしで鑑賞してみるかってな気分で初日に行ったら、チケットがウリキレで観れんかったんよ(苦笑)

どうやら主演がNHKの朝ドラで人気になってるイケメンくんらしく、そこらへんが集客のポイントになってるんかもね。ちなみに、そんなイケメンくんは、仮面ライダーもやってたらしく、最近の売れる若手の出世コース(?)を歩んでるってことらしい。

でもって監督さんはというと、ちょっと前に紹介した『旅立ちの島唄 ~十五の春~』で注目の若手女優、三吉彩花くんを起用して、なかなかいい作品を作ってた吉田くんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

江ノ島プリズム   ★★★☆☆   (2013年)

監督:吉田康弘

出演:福士蒼太、野村周平、本田 翼、未来穂香、西田尚美、吉田 羊、赤間麻里子

幼なじみの親友が病気で死んだことに責任を感じてる青年は、ある日、偶然にも友人の死の前日にタイムスリップする。戸惑いながらも、何とか未来を変えようとする彼だったのだが..........ってな、“江ノ電”をフィーチャーした(?)青春ドラマ?!

あの時、もし、ああしなければ.......そんな過去をやり直そうと必死になる若者の様子を、男女3人の高校生のある一日を使って、ちょっぴり切なく描くってとこなんかな。

この作品、てっきりイケメンの若手俳優を売り込むための、ある種の“アイドル映画”かと思ったら、それほどチャラくもなかったね(笑)

ほどよく笑いを散りばめながら、青春の1ページをうまくネタにしつつ、甘酸っぱい瞬間を切り取ってた感じやった。

CMやらドラマでプッシュされまくりの本田くんのキュートさや、若者ふたりのイケメンぶりに注目が集まるところなんやろうけど、個人的には脇役で不思議な少女を演じてた未来くんの演技が印象的やったね。『映画 鈴木先生』でも頑張ってた彼女、ちょっと注目かも?!

タイムスリップものとしては、やっぱりツッコミたくなるところはあるものの、それでも作品全体としては、上手くまとまってるとは思う。ただ、少し最後が尻つぼみな感じがしてまうあたりが、もったいなかったかもねぇ.........?!

2013年8月22日 (木)

『逃走車』

今日は、ちょっとアクション系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さん、もともとはCM業界の出身らしく、長編映画第2作目を地元の南アフリカで撮影したってことらしい。どうやら1作目の完成度が高かったらしく、この2作目はきっとかなり期待されてたんやろなぁ............

タイトルからも分かるように、車を中心に据えた作品で主役を務めるのは、“ワイルド・スピード”のシリーズでお馴染みのポール・ウォーカーで...........って、彼、もともとイケメン俳優ってことで注目されてたのに、気がつけば“ワイルド・スピード”以外で代表作と言われると........う~ん、ちょっと苦しいか(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

逃走車 / Vehicle 19   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ムクンダ・マイケル・デュウィル

出演:ポール・ウォーカー、ナイマ・マクリーン、ジス・ドゥ・ヴィリエ

仮釈放の身でありながら、別れた妻に会うために南アフリカにやって来た男は、空港でレンタルした車に乗ると、そこには誰かの携帯と一丁の拳銃、そして縛られた女性が........ってな、サスペンス&アクションもの?!

たまたま乗り込んだ車のせいで、理不尽に事件に巻き込まれる、そんな男の戸惑いと苦悩、そして決断を描くってとこなんやろね。

この作品、特徴的なのは、車の中でカメラを構えて、ほとんどのシーンを車中から撮ってるところなんよ。そんな車メインにした作品で、ポール・ウォーカーを主役に迎えて、エッジの効いたヒップホップをバックに流せば、そりゃぁ“アレ”を意識するやんね。

でも、ポールくんのドラテクは、“ワイルド・スピードもの”に比べると、少々キレが........(笑)

全体的に、ちょっと“仕込みスギ”な感があって、ツッコミは入れたくなるんやけど、短めの尺で小気味よくってことでは、それほど悪くはない仕上がりにはなってる気がするんやけど?!

2013年8月21日 (水)

『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』

今日は、フランスのコメディ系のドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場公開時に見た予告は、結構エエ感じやったんよ。なんたってジャン・レノが出てるし、話の方も笑えて感動できそうな雰囲気で、観たかったんよなぁ。

残念ながら、劇場ではタイミングが合わずに観れなかったんやけど、レンタルが開始と聞いて、すかさず手に取ってみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は..........................?!

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ / Comme Un Chef   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ダニエル・コーエン

出演:ジャン・レノ、ミカエル・ユーン、ラファエル・アゴゲ、サロメ・ステヴナン、セルジュ・ラヴィリエール、ジュリアン・ボワッツリエ、イサ・ドゥンビア

数々の料理人のレシピを完璧にコピーし、料理の腕は確かながら、性格が災いして、仕事が長続きしない男は、経営者と衝突し、頭を抱える三ツ星レストランの有名シェフに、ふとしたキッカケから助手にならないかと誘われるのだが........ってなコメディ調のフレンチドラマ?!

シェフをクビにしたい経営者の策略で、信頼してた助手を失い、星を失う絶体絶命のピンチを、無名の料理人が救うってなことで、話としては爽やかな感動なんかが期待できそうな気がして、オモロそうやったんやけどねぇ........。

確かにコメディ優先で、楽しめないことはないんやけど、どうにも“ヤリすぎ”感がアリすぎてもうて、ちょっと引いてもうたよ(苦笑)

まぁ、全体の尺も短めでテンポよくってのは分かるんやけど、結局のところ落ち着くところもなく、バタバタと終わっていく、そんな印象しか残らんかったのは、ちょっと惜しかったかも?!

しかし.......フランスにおける日本人のイメージってのは、未だにあんな感じなんかなぁ..........ちょっと悲しくなってもうたよ(苦笑)

2013年8月20日 (火)

『恋に至る病』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、“ぴあ”のスカラシップ(PFFスカラシップ)を受けて作られたもので、これまで園 子温や熊切和嘉、矢口史靖、荻上直子、内田けんじ、石井裕也といった若き才能を支援し、メジャーにしてきたのを考えると、この監督さんも期待できる...........かも?!(笑)

実際に、ベルリン国際映画祭で公式上映されたらしく、香港国際映画祭では、審査員特別賞なる賞を受賞したってことで、“PFFスカラシップ印”は、安心のクオリティやったりして??

というわけで、そんな注目の(?)作品の感想は..............?!

恋に至る病   ★★★☆☆   (2011年)

監督:木村承子

出演:我妻三輪子、斉藤洋一郎、佐津川愛美、染谷将太

冴えない生物の教師が大好きでしょうがない、ちょっと変わった女子高生は、先生と自分の体が“溶けて混ざれば......”なんて妄想をしていたら、ふとしたキッカケでそれが現実となり........ってな、奇想天外(?)な青春&ロマンス??

どういうわけか男と女のデッパリとヘッコミが逆になって、喜ぶ女の子と動揺する男、とりあえず世間から身を隠すふたりのもとに、恋愛に冷めた彼女の同級生と、その同級生の隣人の幼なじみで、クールな彼女に夢中の男子学生がやってきて.......ってな感じで、ユルめのコメディ調で一風変わった恋愛ドラマが展開するんよ。

ちょっとドタバタぎみで、「アホな話やなぁ....」なんて思いつつも、意外とこれ楽しめて、不覚にも「案外悪くなかったりして」なんて思えてまうんよね?!

なんか、主役の我妻くんが、とっても“イタイ”風のエキセントリックな役柄を演じながら、時折、純真な乙女な表情を見せるあたりが、ちょっと爽やかやったりしてねぇ.......(笑)

そこに絡む佐津川くんのスレた感じや、染谷くんの空回り感が、それぞれ“立派に”キャラ立ちしてるところがエエんかも。

まぁ、全体的には少し間延びしてる気はするんやけど、キワモノ的な設定で描く青臭い青春の恋心ってのが、どこか微笑ましく、それでいてショッぱくて、ちょっと分からんでもないかって思ったりして..........ね?!(笑)

2013年8月19日 (月)

『クロール 裏切りの代償』

今日は、劇場未公開の作品の中から、オーストラリアの犯罪ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、“TSUTAYAだけ”ってやつでレンタルしたときに冒頭の予告でよく目にしてて、なんとなく気になってたんよね。でもって、パッケージには絶賛コメントが散りばめられてて、どういうわけかコーエン兄弟の再来みたいなノリになってたので、ますます興味をひかれたんよなぁ。

まぁ、要するに監督さんと製作をしているひとが双子の兄弟ってのと、過激(?)な犯罪ドラマってところで、なかば強引にコーエン兄弟を引っぱり出してきた感じみたいなんやけど(苦笑)

というわけで、そんな“TSUTAYA絶賛”の作品の感想は.....................??

クロール 裏切りの代償 / Crawl   ★★☆☆☆   (2011年)

監督:ポール・チャイナ

出演:ジョージナ・ヘイグ、ジョージ・シェヴソフ、ボブ・ニューマン、リンダ・ストーナー、ローレン・ディラン、ポール・ブライアント

知り合いの男を殺すために殺し屋を雇ったバーのオーナー、そんな彼の店で働く女の子は、久々に旅行から帰ってくる彼との再会に心躍らせるが、その彼は雇われた殺し屋に偶然、轢き殺され..........ってなお話?!

なんなんやろねぇ...........一生懸命に雰囲気を作ってサスペンス&ホラー“的”な演出で盛り上げようとしてるんやけど、どうにも話が流れて行かなくて、かなり強引に絡めてエンディングを作ってみました.........ってな感じの、実にお粗末なドラマやったね(苦笑)

もったいぶって、恐怖を煽ろうとしてるんやろうけど、かなり間延びしてもうて、途中でどうにもならず、気分はグッタリやったよ。

この作品、唯一の救いは、ヒロインの女優さんに監督さんの執拗なアップの演出に耐えうるだけのキュートさがあったことかなぁ..........!(笑)

まぁ、邦題の“裏切りの代償”ってのが一体何を意味してるのかも、そもそも理解できんのやけど、そこにコーエン兄弟を絡めて宣伝しようっていうTSUTAYAの思惑も、まったくもってして理解できん、そんなお粗末すぎるB級なシロモノやった?!(苦笑)   

2013年8月18日 (日)

『最愛の大地』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、戦争ものをひとつ、ご紹介♪

パートナーであるブラット・ピットといつ式を挙げるかとか、最近では乳ガン予防のために乳房を切除したとか、いろいろとプライベートでニュースを賑わせてるアンジェリーナ・ジョリーが、本業の方でもついに映画監督としてデビューってことで話題(?)なのが、この作品なんよね!?

出だしがアクション系で売れただけに、アクション女優のイメージもあるのかもしれんけど、『すべては愛のために』『マイティ・ハート/愛と絆』、クリント・イーストウッドが監督した『チェンジリング』といったシリアスものでも存在感のある演技をしてたアンジーが、社会派なテーマで映画を作った(脚本&監督)ってのも、結構、納得できる気がする。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

最愛の大地 / In The Land Of Blood And Honey   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アンジェリーナ・ジョリー

出演:ザーナ・マリアノヴィッチ、ゴラン・コスティッチ、ヴァネッサ・グロッジョ、ラデ・シェルベッジア、ブランコ・ジュリッチ、ニコラ・ジュリコ

ボスニア紛争が勃発し、強制的にセルビア兵に連行されたムスリム系の女性と、紛争前は彼女と付き合っていたセルビア人将校の関係を通して、戦争の悲劇を描くドラマってとこかな?!

兵士が駐留する宿舎に軟禁され、彼らの“世話”をさせられる女性たち、偶然にも再会した彼女を守ろうと手を尽くす男、しかし、紛争によって壊れた社会のなかでは、そんなふたりの関係は許されず.......ってなことで、人間性を無視した理不尽な暴力に苦しむ人たちを描きながら、戦争の無意味さを伝えたいってとこなんやろうと思う。

初監督作品となったアンジーの手腕は、争いのなかで踏みにじられる人権や人としての尊厳を問うってことで、真摯にテーマに取り組む姿勢は感じられたかな。

ただ、作品全体としてみると、少し中間が散漫になってもうてるようで、どうしても重いドラマにならざるをえないところで、少し観ててしんどかった。

結局のところ、戦争には勝者は存在せず、尊い命を奪い合うことからは、苦しみや悲しみしか生まれないってことなんやろなぁ.......?!

それにしても、自ら脚本も書いてるアンジーが、このタイトルに込めたものは、残念ながらこの邦題には表現されてないように思うんやけど、もう少しどうにかならんかったんかなぁ.........必ずしも耳触りのいい言葉を並べればエエってわけやないと思うんやけど..........。

2013年8月17日 (土)

『パシフィック・リム』

今日は、劇場で公開中の作品をひとつ、ご紹介♪

メキシコ出身のギレルモ・デル・トロって監督さん、好きなんよ。最近は自ら監督するよりも製作に回ったりする方が多くて、そのほかでは『ホビット 思いがけない冒険』なんかで脚本を書いたりして、ちょくちょく名前は目にするんやけど、監督作となると、この作品が久々なんよなぁ。

そんな彼が最新作に選んだのがロボットものってことで、予告編を観て、またマニアックそうなものを......って思いつつ、ちょっと不安な気分にもなったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

パシフィック・リム / Pacific Rim   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凜子、ロブ・かジンスキー、マックス・マーティーニ、チャーリー・デイ、バーン・ゴーマン、ロン・パールマン、クリフトン・コリンズ・Jr、芦田愛菜、ディエゴ・クラテンホフ

太平洋の亀裂から次々と出現し、都市を破壊する巨大な生物から人々を守るために作られた人型ロボット兵器。終わりの見えない怪獣との戦いを終わらせるため、人類はある決断をするのだが........ってなSFアクション?!

かつてロボットの優秀なパイロットだった男は、戦いで兄を失ったことが忘れられずに苦しんでいたが、最後のミッションに呼ばれ、戦うことを決意するってな感じで、人間ドラマを絡めて怒涛のアクションをってなところかな。

この作品、“怪獣”が“KAIJYU”って弱ばれる時点で、監督のギレルモくんの日本の特撮ものに対する“マニアック”なこだわりがヒシヒシと伝わってくるやんね(笑)

登場するロボットの細部のこだわりなんかを見ても、監督さんの気合いが分かるし、映像の凝り具合は悪くなかったかな。

そんな監督さんの“日本オシ”は日本人としては嬉しい限りなんやけど、ただ、個人的に理解できんのは、なぜ菊地くんをヒロインに抜擢したかってことなんよ。日本語でもロクな演技もできない女優が、重宝される理由が、ホンマよう分からんのよなぁ.......。ニュースの見出しで、菊地くんが芦田愛菜の演技を絶賛ってのがあって、思わず「そりゃ、あんたの演技と比べたら......」ってツッコミを入れてもうたりして?!(苦笑)

作品全体としては、“夏の大作映画”としてのスケール感は十分やとは思うものの、この手の作品への需要は限定的で、あまり万人受けするもんやないんと違うかなぁって気はするね。まぁ、暑い最中に、ちょっと映画館で涼むかってときには、ちょうどいいヒマつぶしにはなるかもしれんけど?!(笑)

2013年8月16日 (金)

『少年H』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演が水谷 豊で制作がテレビ朝日ってことで、なんか妙な安心感を覚えたりするんやけど、それに加えて、実生活でも夫婦の伊藤 蘭が共演ってところが、ちょっと話題になってるんかな。

ちょうど終戦記念日のあたりに公開ということで、自分たちの世代のように、戦争を直接的に知らない人が増えてるなかで、必要以上に小難しく考えて、身構える必要はないとは思うんやけど、戦争について考えるキッカケという意味でも、こういう作品はエエんと違うかなって思う。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

少年H   ★★★☆☆   (2012年)

監督:降旗康男

出演:水谷 豊、伊藤 蘭、吉岡竜輝、花田優里音、國村 隼、岸部一徳、小栗 旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介

第2次世界大戦の始まる前から戦中、戦後と、神戸を舞台に、困難な時代を生きたある家族の様子を描いたドラマ?!

洋服の仕立て屋を営む家で、クリスチャンとして暮らす少年の目を通して、激動する時代を映すってとこなんかな。

これ、戦争を題材にはしてるんやけど、悲惨な戦争映画っていうわけやなくて、どちらかというと当時の世相を反映しながら、父と息子の関係や、家族の絆、子どもの成長を描くことがメインになってるんよね。

そんななか、夫婦共演となった水谷くんと伊藤くんは、それぞれがエエ味を出してた。特に久しぶりにスクリーンで演技を見た伊藤くんの関西系オカンぶりは、しっかりボケツッコミもこなして、なかなか秀逸やったね(笑)

そんでもって何が正しく、何が間違ってるのかも分からないような時代のなかで、父親が息子に伝える言葉ってのが、なかなかズシリとした重みがあって、良かったんよ。そのメッセージってのは、時代に関係なく、同じなんやろうと思う。

全体的には、比較的アッサリとした描写が多く、無理に泣かせに入ったり、感動させるようなものはないんやけど、逆にそんなところが良心的な作りってことなのかもね。

強い信念と思いやりの気持ちを大切に、自分を見失うことなく生きていかんとアカンよなぁ.........なんて思ったりして。人生、フラフラしまくりやけど........?!(苦笑)

2013年8月15日 (木)

『エンド・オブ・ザ・ワールド』

今日は、案外悪くない恋愛ドラマを見つけたので、そいつをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるローリーン・スカファリアってひと、ずいぶん前に紹介した『キミに逢えたら!』って作品で脚本を書いてたひとらしく、これが長編映画第1作になるんやって。

主演を務めるスティーヴ・カレルと言えば、『40歳の童貞男』ってコメディ作品で注目された役者さんで、その後の『ゲット スマート』なんかもそうなんやけど、どちらかというとコメディ役者っていうイメージのひとやんね。

なので、この作品も主演の名前を見た瞬間に、どうせグタグタなコメディになってるんやろなぁって思ってたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.............?!

エンド・オブ・ザ・ワールド / Seeking A Friend For The End Of The World   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ローリーン・スカファリア

出演:スティーヴ・カレル、キーラ・ナイトレイ、アダム・ブロディ、メラニー・リンスキー、デレク・ルーク、ジリアン・ジェイコブス、マーク・モーゼス、パットン・オズワルド

数週間後に小惑星が地球に衝突し、人類が滅亡すると分かった瞬間に、妻に逃げられた男は、飛行機に乗り遅れて途方に暮れている階下の隣人の女と出会う。暴動がハゲしくなった街から一緒に避難するふたりだったが........ってな、年の離れた男女の旅を描く恋愛ドラマ?!

忘れられない元カノに会いに行く彼と、遠く離れた家族に会いに行く彼女、そんなふたりが旅をしながら、互いに相手を意識し.......なんて言うと、いかにもアリガチな話やなぁって思うやんね(苦笑)

実際に、人類滅亡という究極に限られた時間で、同じ時間を共有しながら、友情から始まったふたりの関係が、次第に変化して、やがて強く惹かれあうっていうベタな流れなんやけど、これがどういうわけか、意外とエエんよね。

スティーヴくんが主演と聞いて、てっきりコメディ路線で行くんやろうって思ったら、思いのほか笑いのない演技を見せてくれて、それが逆に新鮮やったのと、全体的にも笑いというよりも年の離れた男女の間の心の変化を描いてるんよ。

でもって、さりげないエピソードや、セリフが適度に効いてて、なんかエエ関係やなぁって思ってるうちに、気づいたら楽しんでたんよね。設定をうまく使いながら、王道の恋のかけ引きで楽しませる、そんな作品は、小粒ながら侮れない一品やった。

それにしても.......もしこんなシチュエーションになったら、誰と最後の時を過ごすかなぁ.......って、そもそもそんな相手.......おらんかぁ..........(苦笑)

2013年8月14日 (水)

『シャドー・ダンサー』

今日は、イギリス(アイルランド)映画をひとつ、ご紹介♪

この製作国の組み合わせでいくと、当然のことながらテーマはアイルランド共和軍(通称 IRA)ってことになるやんね。でもって、そんな作品を作ったイギリス人の監督さんは、実は『マン・オン・ワイヤー』っていう、ニューヨークの高層ビルの間を綱渡りしたフランス人の大道芸人を描いたドキュメンタリー作品でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した経歴をもつんよ。

更に、この作品で主役を務めるアンドレア・ライズブローっていう女優さんは、ちょっと前に紹介したマドンナの監督第2作『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』で主役を演じたり、トム・クルーズと共演したSFもの『オブリビオン』でも重要な役どころを演じてて、今、注目されてるイギリス人女優さんらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

シャドー・ダンサー / Shadow Dancer   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジェームズ・マーシュ

出演:アンドレア・ライズブロー、クライヴ・オーウェン、ブリッド・ブレナン、ジリアン・アンダーソン、ドーナル・グリーソン、デヴィッド・ウィルモット、スチュアート・グレアム

幼い頃に弟が銃で撃たれて殺された過去を持つ女は、大人になり、兄弟とともにIRAの工作員として活動していた。ロンドン地下鉄の爆破未遂事件で諜報機関に捕らわれた彼女は、内通者として兄たちグループの行動を報告するように迫られ.......ってなサスペンス調のドラマ?!

組織への裏切り、断ることができない状況に追い込まれ下した決断、ギリギリの選択の中で苦悩する女の生き様を描いてるんやろね。

テロリストを捕まえようと必死の諜報部と、内部で締め付けを強める組織、そんな間で悩む主人公をアンドレアくんが静かに、熱く演じてたかな?!

ドラマとして、なかなかスリリングな攻防の応酬があったりで、比較的抑えた演出ながら、良心的な仕上がりやった。ただ、話の内容として、なかば必然的に悲しい結末に向かうわけで、ちょっと後味が悪いかも(苦笑)

しかし、こういうのを観てると、イギリスとアイルランドの悲劇の歴史ってのは、そう簡単には終わらんよなぁって思ってもうたよ。でも、憎しみからは平和は生まれんのやけどね?!

2013年8月13日 (火)

『らもトリップ』

今日は、邦画をひとつ、ご紹介♪

今年の7月で、中島らもさんが亡くなって9年が経つんよね。“中島らも”って言われても、関西以外に住んでるひとには、あまりピンとこないかもしれんけど、独特の風貌で、ちょっと間延びした語り口で、いつも酔っぱらってるように見える(実際に酔っぱらってる?)ひとで、関西ではよくTVに出てたりして、なんか不思議な雰囲気を醸し出してたひとやった。

そんな“らもさん”は、作家、戯曲家、ミュージシャン、コピーライターなど、様々な才能を持った才人で、宇梶剛士が主演で神木隆之介くんも出演してた『お父さんのバックドロップ』や、津川雅彦が監督作として選んだ『寝ずの番』なんかは、彼が原作を書いてるんよなぁ。

そんな“中島らも”の“ひととなり”を形にすべく企画されたこの作品、その感想は............?!

らもトリップ   ★★★☆☆   (2011年)

監督:中野裕之、三間旭浩、今橋 貴、松尾健太

出演:松尾貴史、小島藤子、野村周平、宮下ともみ、清水くるみ、神崎れな、中村 綾、嶋田久作、永池南津子、忍成修吾、勝村政信、諏訪太朗、木村文乃、小松彩夏、(インタビュー)石田長生、宇梶剛士、大槻ケンヂ、竹中直人、チチ松村、中島さなえ、中島美代子、原田伸郎、古田新太、宮前賢一、山内圭哉

中島らもの短編小説3本を映像化し、それに彼をよく知る人たちへのインタビューを組み合わせ、“中島らも”の生きざまに迫った作品?!

思春期の女子高生の恋と友情と(ちょっと変な)将来への不安を描いた青春ドラマに、他人の血を吸って生きる美女とそんな彼女を愛したオヤジの恋愛ドラマ、自分のクローンを作った人気作家の苦悩、それぞれに独特のユーモアやヒネクレ具合が出てる話で、作家“中島らも”の個性が味わえるんよね?!

でもって、そんな話の合間に語られる数々のエピソードは、どれも笑いに満ちてて、語る人の表情から、いかに彼が周囲の人たちから愛されていたかが伝わってくるんよ。

大胆さと弱さが同居し、繊細なタッチながら、どこかシュールな視線で世の中を笑い飛ばす、そんな“らも節”が甦るようで、なんかエエ感じやったね(笑)

願わくば、もっと彼の世界を味わうことができたらよかったんやけど.........ね?!

2013年8月12日 (月)

『最低で最高のサリー』

今日は、劇場未公開の作品の中から、恋愛ものをひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めるフレディ・ハイモアくんは、ジョニー・デップ&ケイト・ウィンスレット主演の『ネバーランド』って作品で子役として注目されたんよね。その後も『チャーリーとチョコレート工場』『奇跡のシンフォニー』なんかにも出てたっけ。そんな彼も、いつの間にか大きくなって.........(笑)

一方のヒロインを演じるエマ・ロバーツは、名前からピンとくるかもしれんけど、あのジュリア・ロバーツのお兄さんの娘(ジュリアくんの姪にあたる)なんよね。まだまだ小粒な作品への出演が多いんやけど、ジェームス・フランコやジェニファー・アニストンとの共演作が控えてたりして、何気に女優としての注目度は上がってるのかも。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

最低で最高のサリー / The Art Of Getting By   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ギャビン・ウィーゼン

出演:フレディ・ハイモア、エマ・ロバーツ、マイケル・アンガラノ、サーシャ・スピルバーグ、エリザベス・リーサー、アリシア・シルヴァーストーン、サム・ロバーズ、リタ・ウィルソン、ブレア・アンダーウッド

あくせくと生きることを無意味と感じ、友達を作ることもなく、ひとり無気力な日々を送る高校生は、ふとしたキッカケでクラスの女の子と親しくなる。次第に彼女に惹かれていく彼だったが.........ってな、若い男女の恋のお話?!

人付き合いが苦手で、捻くれた性格のサエない青年が、美人のクラスメートと親しくなり恋をするが、気まぐれな彼女に振り回され、あれやこれやと........ってなことで、モテない野郎どもの心を癒す(?)話やったなぁ........なんて(笑)

人気子役からビミョウな感じ(?)で成長してるフレディくんは、どこか飄々としていて、ナイーブな主人公の役を、なかなか上手く演じてたかな。ヒロイン役のエマ嬢も、適度に魅力を振りまいてて悪くなかったね。

作品としては、この手のドラマにありがちな展開で、先が読めてまうのが面白味がないんやけど、まぁ、それなりに爽やかで、初々しい恋愛ドラマということで、デキとしてはボチボチといったところかな?!

2013年8月11日 (日)

『ローン・レンジャー』

今日は、劇場で公開中の作品の中から、夏の大作ものをひとつ、ご紹介♪

この作品、先週から公開されてたんやけど、初日に隣駅のシネコンに行ったら、チケットが“ウリキレ”で鑑賞できんかったんよ。そんなわけで、一週間ほど待って、ちょうどシネコンのサービスデーを狙って“Go♪”ってね(笑)

まぁ、ジョニー・デップ主演の話題作ってことでの人気(?)なんやろうけど、でも、この作品、アメリカでの評判は散々なもので、製作のディズニーは湯水のように金を使って作ったにもかかわらず、興行収入はサッパリで、かつでディズニー史上最悪と言われた『ジョン・カーター』の再現かってなことで、ニュースになってたんよなぁ。

そんな前評判なワリに、日本での出だしはボチボチな感じの作品の感想は...........?!

ローン・レンジャー / The Lone Ranger   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ゴア・ヴァービンスキー

出演:アーミー・ハマー、ジョニー・デップ、トム・ウィルキンソン、ウィリアム・フィクトナー、ジェームズ・バッジ・デール、ヘレナ・ボナム=カーター、ルース・ウィルソン、バリー・ペッパー、メイソン・クック

検察官となって故郷の町に帰って来た男は、同じ列車で護送中に逃亡した凶悪犯を追うため、テキサス・レンジャーの兄と一緒に行方を追うが、逆に待ち伏せされ、兄を殺されてしまう。ケガをした彼を助けたインディアンの男と一緒に、アイマスクをつけて悪党を追うのだが........ってなアクション系の西部劇?!

正義感は人一倍強いものの戦うことに不慣れな男と、見た目から異彩を放つ不思議な男、そんな凸凹コンビが悪党退治ってなことで、約150分という長めの尺ながら、それなりに飽きさせない内容にはなってたかな。

アクションをタップリと取り入れ、コミカルな掛け合いで笑いをとりつつ大暴れってな感じで、この監督さんと製作のブラッカイマーくんのコンビは、“パイレーツ”シリーズの西部劇版を作りたかったんやろなぁってのは分かるんやけど、その思いが強すぎたのか、結果的に“白塗りのひと”が目立ちすぎて、誰が主役か曖昧になってもうたあたりが、本国アメリカでの“大コケ”につながったのかもね(苦笑)

ただ、娯楽映画としては、十分に楽しめるクオリティやとは思うし、特にどこを推すってのはないんやけど、ボチボチ悪くないデキやとは思うんやけどね?!

2013年8月10日 (土)

『塀の中のジュリアス・シーザー』

今日は、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるタヴィアーニ兄弟といえば、イタリアの映画界ではそこそこ名前の通った重鎮なんよね。70年代に『父/パードレ・パドローネ』って作品でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、80年代に『サン・ロレンツォの夜』って作品でもカンヌ映画祭で審査員特別グランプリを受賞したらしい。

でもって、この作品でもベルリン映画祭で金熊賞を受賞し、本国イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最優秀監督賞や最優秀作品賞を受賞したんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

塀の中のジュリアス・シーザー / Cesare Deve Morire   ★★★☆☆   (2012年)

監督:パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ

出演:コジーモ・レーガ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ファビオ・カヴァッリ、ジョヴァンニ・アルクーリ、アントニオ・フラスカ、ヴィンチェンツォ・ガッロ、フアン・ダリオ・ボネッティ、ロザリオ・マイオラナ

とある舞台のラストシーンから始まる作品は、実はイタリアの刑務所で囚人たちが演じる演劇実習プログラムの上演会の模様だった.......ってなことで、舞台ができるまでの様子を描いたドラマ?!

マフィアに殺人犯、そして麻薬の売人、いずれも長期の刑に服している囚人たちが、シェークスピアの『ジュリアス・シーザー』を刑務所の中で稽古しながら作り上げる様子を追いかけた、ちょっと異色の作品なんよ。

これ、「刑務所はローマ帝国へと変貌する」なんてキャッチがついてるんやけど、これがまんざらウソでもないんよなぁ。演じてる人たちの真剣な眼差しと、セリフ回しは、観てる側にも伝わってくるようで、思わず引きこまれてまうんよ。

映像的にも、丁寧に演者の動きを捉えながら、白黒とカラーを使い分けてメリハリを出してるあたり、なかなか心憎い演出やないですか。

しょせん学芸会の延長の......なんてことは、とても口に出して言えないくらいの完成度の高い仕上がりに、彼らの演技にかける思いが伝わってきたね!?

2013年8月 9日 (金)

『映画 鈴木先生』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、TV東京でやってたドラマの続編という形で映画化になったらしい。TV版の方は、ちょっと個性的な学園ものをやってるっていう噂は耳にしたんやけど、結局、時間が合わなかったりで、まったく見てないんよね。

主演の長谷川くんは、ちょうど同じ時期にNHKでも注目されて、そちらも『セカンドバージン』ってことで映画化されて、かなりブレイクしてたのは記憶にある。なんかプライベートでニュースになったりで、少し人気に陰りがあるような気もせんでもないけど、今年は園 子温監督の新作『地獄でなぜ悪い』にも主要キャストで出てるらしいし、また少し注目かも。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

映画 鈴木先生   ★★★☆☆   (2012年)

監督:河合勇人

出演:長谷川博己、臼田あさ美、風間俊介、土屋太鳳、田畑智子、富田靖子、でんでん、斉木しげる、北村匠海、未来穂香、藤原 薫、小野花梨、刈谷友衣子、工藤綾乃、窪田正孝

自らの教育理論を実践すべく、担任する2-Aのクラスを“実験教室”として生徒たちの指導をする教師だったが、生徒会を選ぶ選挙で教室に不穏な空気が........ってな、ちょっと異色な教師とそのクラスを描いた学園ドラマ?!

子供たちの能力や個性を見極めながら、教室をコントロールしようとするが、学校の内外には様々な問題があり、鈴木先生に危機が迫る......ってな感じで、TV版はまったく見てないんやけど、それなりに楽しめる学園ドラマやったね。

キャラ立ちした個性的な教師を主人公にしてるんやけど、主人公をヒーローとして描くんやなくて、下世話な妄想も含めて、ひとりの“男”としてるあたりが、かえってエエんかも。

そんな主役を演じる長谷川くんは、なるほど当たり役で、完全さと不完全さを併せ持つ、教師像ってのを上手く表現してたかな。

あと、脇にいる富田くんの適度なハジケ具合や、でんでんの存在感が良かったね。それに、個人的には風間くんの屈折具合が良かったなぁって思うんよ。あまり某事務所タレントを褒めるつもりはないんやけど、彼は真面目に演じることと向かい合ってる気がするね。

全体としては、一部かなり“ヤリすぎ”なところがあったりで、「さすが“テレ東クオリティ”やなぁっ(笑)」て思ったりもしたんやけど、この手の作品としては、悪くなかったかな!?

2013年8月 8日 (木)

『リンカーン/秘密の書』

“リンカーン大統領は、実はヴァンパイア・ハンターやった”なんて設定で、公開当時、人々の度肝を抜いた(??)作品を、今日はご紹介?!

この作品の監督のティムール・ベクマンベトフってひとはロシア出身なんやけど、アンジェリーナ・ジョリーが出演したアクションもの『ウォンテッド』ってのが、通常よく知られてる作品なんやと思う。

個人的には、まだ監督さんがロシアにいた頃に作った作品『ナイト・ウォッチ』と『デイ・ウォッチ』(原作は三部作で、映画が3つ作られたかどうかは、よっと定かではないんやけど.......)ってのが好きで、“ダーク・ファンタジー”と言われてたその作品の独特の雰囲気に惹かれたんよなぁ。

そんな監督さんが、アカデミー賞を賑わせたスピルバーグの『リンカーン』に対抗しようとしたかどうかは定かではないんやけど、思いっきり暴走した設定で描かれた作品の感想は......................?!

リンカーン/秘密の書 / Abraham Lincoln: Vampire Hunter   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ティムール・ベクマンベトフ

出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、ルーファス・シーウェル、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、アンソニー・マッキー、ジミ・シンプソン、マートン・ソーカス、エリン・ワッソン

幼い頃に母親をヴァンパイアに殺された少年は、やがて大人になり、ヴァンパイア・ハンターの男と知り合い、彼のもとで修行し、復讐のために自らもハンターとなるのだが.........ってな、アクション&ファンタジー??

いやぁ、別にこれ、主人公がどっかの誰かさんやったら、どうってことのない話なんやけど、その彼が実はアメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンやったってところがね?!(笑)

まったくの架空の設定やったらエエんやけど、リンカーンの自伝にことごとく強引にヴァンパイアを引っかけてくるあたり、思わずオイオイってツッコミたくなるやんか。だって、まさか南北戦争の真実がそんなところに........マジかよぉ.........なんてことは決して信じないんやけど、中途半端にリアリティを絡めると、違和感だけが先行してもうてなぁ........(苦笑)

アクション系の監督さんだけに、頭をカラにして素直にそこだけ楽しめればエエんやろうけど、なんか笑うに笑われへんかったよ。このアホな設定を、ここまで真面目にやってるところが、潔しってことなんかもしれんね?!

割り切ってまえばエエんやろうけど、どうにも落ち着かん作品やった........(苦笑)

2013年8月 7日 (水)

『東ベルリンから来た女』

今日は、ドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

監督のクリスティアン・ペツォールトくんは、この作品でベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したらしいんやけど、調べてみたら、過去の作品でも、数々のドイツ国内の映画賞で受賞したりノミネートされてるみたいで、どうやらドイツ国内では、かなり実力を認められてる監督さんらしい。

そんな作品で主役を演じるニーナ・ホスって女優さんは、監督さんの過去の作品での演技が評価され、ベルリン国際映画祭の銀熊賞(女優賞)を受賞したことがあるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

東ベルリンから来た女 / Barbara   ★★★☆☆   (2012年)

監督:クリスティアン・ぺツォールト

出演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト、ライナー・ボック、マルク・ヴァシュケ、ヤスナ・フィリッツィ・バウアー

東ベルリンの大病院からワケあって地方のクリニックにやって来た女医は、秘密警察に監視され、同僚の医師も信用できず、孤立していたのだが........ってなベルリンの壁崩壊前の東ドイツの様子を描いたドラマ?!

優秀な医師でありながら、地方に追いやられ、行動は常に監視される、そんな不本意な日々のなかで、恋人の待つ西側への脱出の準備をしながらも、運び込まれる患者を診ながら、次第に同僚の医師に心を開く......ってな感じで、社会主義国家のなかで悩みを抱えながら生きる人たちの様子を丁寧に描いてるんよなぁ。

あまり設定についての十分な説明がないまま話が進むので、ちょっと意味深なワケアリ感がプンプンして、サスペンスのような雰囲気もあったりするんやけど、実際の内容はというと、とっても人間臭いドラマやったね。

まぁ、話のオチとしては、ちょっと先が読めてまうもんやから、結末に驚きはないんやけど、それでも、あまり表情に感情を表さない、ひとりの女性の心の揺れを丁寧に描写して作られたドラマは、派手さはないものの、なかなかの仕上がりやったかな?!

2013年8月 6日 (火)

『0(ゼロ)からの風』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2年前に亡くなった女優 田中好子の主演作なんよね。自分なんかの世代やと、ギリギリではあるんやけどキャンディーズでアイドルしてた頃をリアルタイムで知ってて、そんな彼女がいつのまにか女優として存在感を発揮してたってのは、ちょっと感慨深かったりもするんよなぁ。

あと、この作品の塩屋監督も、今年の6月に病気で亡くなったんやけど、遺作となった『種まく旅人~みのりの茶~』が、なかなかの秀作で、もっと彼の作り出す作品を観てみたいと思ってただけに、ちょっと残念やった。

というわけで、ちょっとセンチメンタルな気分になってもうた作品の感想は............?!

0(ゼロ)からの風   ★★★☆☆   (2007年)

監督:塩屋 俊

出演:田中好子、杉浦太陽、豊原功補、田口トモロヲ、袴田吉彦、菅原大吉、中島ひろ子、佐藤仁美

夫を早くに病気で亡くし、以来、女手ひとつで息子を育ててきたが、そんな息子が酒気帯びで無免許の男が運転する車にはねられ、死亡してしまう。息子の死を受け入れられない彼女は、加害者は業務過失致死で最長でも5年の刑期だと知り、法を変えるべく、活動を始めるのだが.........ってな、実話をモチーフにしたドラマ?!

被害者の家族としては受け入れがたい量刑、悲劇を繰り返さないために訴える命の尊さ、そして重さ、地道な活動はやがて国を動かし、法律を変える、そんな困難に挑むひとりの女性の苦悩と奮闘を描いてるんよね。

この作品、前半部分でノーマル車が“パラパラ”音をさせて走り抜けるシーンで、思わずオイオイってツッコミを入れてもうて、かなり先行きが不安になってもうたんよ(苦笑)

そんな不安を払しょくしてくれたのは、なんと言っても田中好子の演技に尽きるかな。まぁ、正直に言うと、途中までは主人公のキャラの作りかたに違和感があったんやけど、ただ、そこから後半にかけての鬼気迫る演技ってのは、かなりの迫力で、観る者を圧倒する雰囲気があるんよね。

迫真の演技から繰り出される言葉のひとつひとつが、しっかりと響いてくるってのは、なかなか悪くないってことやと思うんよ。

作品全体としては、もうひと踏ん張り欲しかった感じではあったんやけど、女優 田中好子が残した足跡を味わうという意味で、これ、試してみてもエエかもなぁ?!

2013年8月 5日 (月)

『ハゲ鷹と女医』

今日は、劇場未公開の作品の中から、アルゼンチン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国アルゼンチンでは、かなり注目されたらしく、アルゼンチンのアカデミー賞の主要部門にノミネートされただけやなく、いろいろと賞を受賞したんやって。

そんでもって主演のリカルド・ダリンくんは、以前に紹介したアカデミー賞の外国語映画賞を受賞したサスペンス『瞳の奥の秘密』でも主役を務めてた役者さんなんよ。

というわけで、タイトルの“ハゲ”つながりってこともあって(?)、いろいろと期待して鑑賞した作品の感想は...........?!(笑)

ハゲ鷹と女医 / Carancho   ★★★☆☆   (2010年)

監督:パブロ・トラペロ

出演:リカルド・ダリン、マルティナ・グスマン、カルロス・ウェバー、ホセ・ルイス・アリアス、ファビオ・ロンザーノ

毎年8千人以上のひとが交通事故で亡くなるアルゼンチン。事故の被害者への賠償金の支払いを仲介して金を稼ぐ元弁護士の男は、研修医として救急医療を担当していた若い女医と出会い、恋に落ちるのだが.........ってな、社会問題をテーマにした恋愛ドラマ?!

金の臭いを嗅ぎつけて、病院に運び込まれた患者に群がる弁護士たち、保険金の不正受給の問題と、そこで暗躍する組織、そんなサスペンスの要素を残しながら、裏稼業に手を染めた男の愛を皮肉を込めて描くんよね。

全体的には、ちょっと話が分かりにくかったりして、回りクドサを感じたりもするんやけど、複雑に絡み合う様々な思惑が見え隠れしてたりして、地味めなテーマでありながら、いろいろとドラマとしての工夫がなされてたかな。

まぁ、ちょっとアリがちな展開に、最期はツッコミを入れたくもなるんやけど、そんな物足りなさも含めて、評価としてはボチボチってとこかな?!

2013年8月 4日 (日)

『終戦のエンペラー』

今日は、日本を舞台にした日米合作映画をひとつ、ご紹介♪

コーヒーのCMで宇宙人役のジョーンズおじさんがマッカーサーを演じるってことで話題(?)の作品なわけやけど、それなりに期待をしてみつつ、TVの宣伝でデーブ・スペクターなんかにおススメされてもうたら、せっかくその気になってたのに、ちょっと引いてまうやんね(笑)

そんな少し後ろ向きになった気持ちを奮い立たせたのは、ちょっと前に病気で亡くなった夏八木さんが出演してるってところなんよ。正直に言うと、若い頃の演技って、あまり好きやなかったんやけど、年齢を重ねてからの存在感は、見事やった。独特の語り口や、雰囲気の出し方、なかなか上手く言葉では表現できんのやけど、彼にしかない個性っていうのが、存分に発揮できるようになった、そんなまさに“円熟”の時期やっただけに、少し早すぎる終わりは、ホンマに残念やったなぁって思う。

というわけで、そんなちょっと追悼の気持ちをもって観た作品の感想は.........?!

終戦のエンペラー / Emperor   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ピーター・ウェーバー

出演:マシュー・フォックス、羽田昌義、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、夏八木 勲、中村雅俊、伊武雅刀、火野正平、桃井かおり、片岡孝太郎、コリン・モイ

終戦直後の日本に連合国軍最高司令官としてやって来たマッカーサーは、天皇を裁判にかけるかどうか判断するため、部下に天皇の戦争責任について調べるよう命じるのだが.........ってな、日本の未来を決めた歴史的な決断の裏側を描くドラマ?!

当時の日本を動かしていたのは誰か、その答えを探そうとするんやけど、調査は困難を極め、本国からの圧力やマッカーサーの野心、忘れられないひとりの女性への思いなんかも絡み......ってなことで、調査に当たる将校の目線で、運命の10日間を描いてるんよね。

アメリカ側から見た終戦直後の日本ってことで、どこまで真実が描かれてるのかは分からんけど、話としてはなかなか興味をそそられる内容やったかな。

日本側の配役でいうと、やっぱり西田くんはエエ味出してたし、夏八木くんの演技が見事で、味わい深いものがあったね。そんなキャスティングも含め、完全なハリウッド映画にならず、製作に日本人も加わってるところが、いい方向にでたのかも。

ただ、歴史的な出来事を題材にしていながら、ひとりの将校の目線で描いてるせいか、どうもスケール感に欠けてて、こじんまりした印象やったのが残念やった。

どこまでホンマかは分からんけど、日本の未来が日本をよく知り、日本人を理解しようとした者の手に委ねられたってことが、今日の日本を作り上げた重要な要因やったってことなんかもね........?!

2013年8月 3日 (土)

『マーサ、あるいはマーシー・メイ』

今日は、数々の映画賞で話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

映画賞といっても、メジャーなものといえば、サンダンス映画祭での監督賞ぐらいなのかもしれんけど、これが初監督作品となったショーン・ダーキンは、新たな才能として認められてるらしく、この後は、どうやらジャニス・ジョップリンの伝記ものの企画に加わってるみたいやね。

でもって、この作品で主役を務めたエリザベス・オルセンは、その演技が絶賛されてて、一躍、注目の若手女優ってことになってるみたい。ちなみに、彼女はセレブ姉妹で有名(?)なオルセン姉妹の妹なんやって。実は、今年の初めに紹介したデ・ニーロが出演してた『レッド・ライト』って作品にも出演してて、脇役ながら、ちょっと気になってたんよなぁ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........?!

マーサ、あるいはマーシー・メイ / Martha Marcy May Marlene   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ショーン・ダーキン

出演:エリザベス・オルセン、サラ・ポールソン、ヒュー・ダンシー、ブラディ・コーベット、ジョン・ホークス、ジュリア・ガーナ―、ルイーザ・クラウゼ、クリストファー・アボット、マリア・ディッツィア

集団生活をしていた人里離れた農場から逃げ出した女性は、疎遠になっていた姉夫婦に助けを求め、湖畔の別荘で暮らすことになるのだが........ってな心理ドラマ?!

コミューンのような場所から逃げるワケあり風の女性を追いかける出だしから、徐々に彼女に何が起こったのかをフラッシュバックした記憶という形で描いていくんやけど、その語り口はある種の緊張感があって、うまく引きこまれてもうたよ。

一見すると普通なんやけど、どこか普通ではなく、過去を拭えずに苦悩する、そんな難しい役どころを演じた主演のオルセン家の三女は、なるほどエエ演技をしてたね。

心の安らぎを得たはずが、気がついたら狂気の最中にいる、そんでもって、一度受け入れたものを否定することは、決して容易なことやない、そんな心のジレンマを描いたドラマは、派手さがないだけに万人ウケするようなものではないんやけど、なかなかの味わいやったかな?!

2013年8月 2日 (金)

『今日、恋をはじめます』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演がこのふたりって時点で、「う~ん、これは違う」って思ってもうて、確実に映画館でオヤジが浮くやろうってことで、スルーしたんよ(苦笑)

まぁ、個人的な注目ポイントとしては、そのふたりやなくて、『極道めし』以来、『ポテチ』『劇場版 目を閉じてギラギラ』『ボクたちの交換日記』で目に付いた木村文乃って若手女優さんの演技やったんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は...........?!

今日、恋をはじめます   ★★★☆☆   (2012年)

監督:吉澤 健

出演:武井 咲、松坂桃李、木村文乃、青柳 翔、山崎賢人、高梨 臨、村上弘明、麻生祐未、長谷川初範、高岡早紀、新川優愛

真面目が取り柄の地味な女の子が、高校の入学式で出会ったイケメンのクラスメート、男の子を好きになったこともない彼女は、ちょっと強引な彼に戸惑うのだが.........ってな、高校生の初恋を描いた恋愛ドラマ?!

不器用な彼女と少しワケありな彼、次第に距離が縮まり、恋がはじまるが、あれやこれやと事件が起こり........ってな感じで、この手の恋愛ドラマの定番の展開やったね(笑)

イケメン俳優と人気の若手女優(?)を起用して、ロマンチックな恋のお話をって狙いは分かるものの、キャスティングの段階でやっぱり一抹の不安があったんよね。でも、これ、話としては案外、楽しめたりしてね?!

個人的には、若いふたりの惚れた腫れたよりも、脇役で久しぶりに見かけた村上弘明の“くたびれ具合”が秀逸で、さりげない演技の上手さも“さすがやなぁ”って思ったよ。

それにしても、好みの問題はあるものの、このヒロインに“地味でブスな”って言われると、ちょっとモテないオヤジは「えっ、それって嫌味?」って思わんでもないんよなぁ.........(苦笑)

それと、こんなことを言うと益々オヤジ的な感想になってまうんやけど、この結末でハッピーエンドっていうのは、う~ん、ちょっとね.........まぁ、でもそういう時代なのかね??

2013年8月 1日 (木)

『逢びき』

今日は、クラシックな恋愛映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞では主演女優賞、監督賞、脚色賞にノミネートされたものの受賞を逃したんやけど、カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得したんよね。

監督のデヴィッド・リーンといえば、以前に紹介した『旅情』『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』なんかで有名やんね。

というわけで、恋愛映画の古典ともいえる作品の感想は...................?!

逢びき / Brief Encounter   ★★★☆☆   (1945年)

監督:デヴィッド・リーン

出演:セリア・ジョンソン、トレヴァー・ハワード、ジョイス・ケアリー、スタンリー・ホロウェイ、アルフィー・バス、シリル・レイモンド

毎週木曜に電車に乗って街まで買い物に行き、映画を観て気分転換をしている主婦は、ある日、帰りの電車を待つ駅の喫茶室で、週に一度の街の病院での診察のために来ていた医師と出会う。街で再会したふたりは、楽しいひと時を過ごし、また会うことを約束するのだが..........ってな、ともに家族のある男女の不倫愛を描いたドラマ?!

心優しい夫と、ふたりの子どもに恵まれ、妻として幸せな日々を送っていた女が、ひとりの男と出会い、恋に落ちる。罪悪感や夫への不義理に悩みながらも、会うたびに気持ちは深まり、感情を抑え切れなくなる、そんな様子を繊細に描いてるんよね!?

この作品、なんといっても話の構成が巧いんよ。出だしの駅の喫茶室のシーンで、いかにもワケありな風の男女を映しながら、そこからふたりの出会いを回想していくという感じで、ヒロインの語りによって、その苦しい胸の内ってのが、シンプルかつドラマチックに描写されてるんよね。

結婚すらしたことのないオヤジには、この域に達する男女の気持ちってのは、完全には理解できんけど、でも、切ない恋のドラマは、その結末の悲しくも優しい情景とともに、なかなか印象的やったね?!

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