« 『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』 | トップページ | 『中学生円山』 »

2014年2月20日 (木)

『25年目の弦楽四重奏』

2週間ほど前に、仕事中になにげなくネットを見てたら、あのフィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなったってニュースがあって、思わず絶句してもうたんよ。記事によれば、死因は薬物の過剰摂取によるものらしく、発見されたとき、彼の腕に注射針が刺さってたんやってね。

40代半ばの役者として油の乗った時期に、なんでこんなことにって思うんやけど、彼自身、このままクスリを止めなかったら死ぬかもしれないって友人に話してたらしい。

彼の演技を初めて目にしたのは、アル・パチーノが主演の『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』って作品で、金持ちのちょっと嫌みなボンボンの役を演じてたときなんよね。それほど長くない出演時間ながら、強烈なインパクトがあって、忘れられへんかったんよ。

その時と同じように、どんな作品でも出てくると必ず記憶に残る演技をする、そんな彼の役者としての存在感ってのは、誰にもマネできない、独特の才能やったと思う。

そんな名優の死に哀悼の意を表して、今日は彼の出演作をご紹介♪

25年目の弦楽四重奏 / A Late Quartet   ★★★★☆   (2012年)

監督:ヤーロン・ジルバーマン

出演:クリストファー・ウォーケン、フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、マーク・イヴァニール、イモージェン・プーツ、ウォーレス・ショーン、リラズ・シャルヒ、マドハール・ジャフリー

結成して25年を迎えた弦楽四重奏団だったが、チェロ奏者がパーキンソン病になり、他のメンバーに引退を告げると、これまで盤石のチームワークで一緒に演奏してきた彼らのなかに、波紋が広がり..........ってなドラマ?!

チームの存続の危機に、追い打ちをかけるように噴出する問題、それぞれの25年間の思いがぶつかり合い、練習もままならないまま、演奏会の舞台に向い.........ってな感じで、音楽ドラマと言うよりも、音楽をネタにしつつ、友情や愛情で結ばれてたはずの仲間の複雑な心情を描いた人間ドラマになってるんよ!?

クラシックって聞くと、ちょっと敷居が高く感じてまうし、小難しくて退屈そうにも思えるんやけど、4人の役者の人間臭い演技に、なんや見入ってもうたなぁ。

一緒に美しい音を奏でるために、それぞれが犠牲にしてきたもの、そして手にしてきたもの、かけがえのない人生の欠片が、美しい音色とともに流れ出すってね♪

« 『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』 | トップページ | 『中学生円山』 »

お・ス・ス・メ!」カテゴリの記事