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2014年3月

2014年3月31日 (月)

『プレミアム・ラッシュ』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、疾走系(?)の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、チャリンコで混雑した街中を走り回るっていう映画(?)なんやけど、ワールド・スタント・アワードっていうスタントを表彰する賞で、そのチャリンコを使ったアクションが賞にノミネートされてたらしい。

そんな作品で主役を務めるのは、今、キャリア絶好調のジョセフ・ゴードン=レヴィットなんよね。まぁ、初監督作品の評判はもうひとつみたいやけど、演じる方は『シン・シティ』の続編に出演したり、ロバート・ゼメキス監督の新作に主演が決まったみたいで、ノリにノッてるってことなんやろう。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

プレミアム・ラッシュ / Premium Rush   ★★★☆☆   (2012年)

監督:デヴィッド・コープ

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・シャノン、ダニア・ラミレス、ローレン・アシュリー・カーター、ジェイミー・チャン、ショーン・ケネディ、キンバリー・パーフェクト、チャールズ・ボーランド

NYマンハッタンで自転車で配達員をしている男は、ある日、知り合いから一通の郵便物を指定の相手に手渡して欲しいと依頼を受ける。そんな彼の運ぶ“荷物”を狙う悪徳刑事が迫り...........ってなチャリンコ・アクション?!

マンハッタンを縦横無尽に走り抜けるチャリンコ、なかなかの迫力やったね。主演のジョセフくんは、ムチャな乗りっぷりでカッ飛ぶヤンチャな男ってイメージにピッタリやった。

単に荷物を届けるって話に、ちょっとドラマチック(?)な要素を足して、悪と戦うなんて演出で頑張って盛り上げようとはしてるんやけど、ちょっと風呂敷ひろげるのにも限界があるかなぁって思ってもうたよ(苦笑)

それでも、スピード感はあるし、展開も悪くないんで、それなりに飽きずに楽しめる作品にはなってるかな?!

それにしても........シャノンくんは、すっかり悪役顔になってもうたねぇ................(笑)

2014年3月30日 (日)

『サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~』

今日は、ちょっと変わったテイスト(?)のイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、以前に紹介した『キル・リスト』ってのを監督してたひとなんやけど、その前作もインデペンデント系の作品として、かなり評価されてたんよね。

でもって、今回についても、前作と同様に本国では英国インデペンデント映画賞の最優秀脚本賞を受賞したり、作品賞や監督賞、主演女優賞などの主要部門でノミネートされてたんやって。

B級な感じではあるものの、なかなか個性的なノリの映画を作るひとみたいで、今後ますます注目される監督さんなのかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~ / Sightseers   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ベン・ウィートリー

出演:アリス・ロウ、スティーヴ・オーラム、リチャード・グローヴァー、アイリーン・デイヴィーズ、ジョナサン・アリス、モニカ・ドラン

年老いた母親の世話に追われている娘は、付きあい始めて3か月の彼に誘われ、一週間の予定でキャンピングカーでの旅行に出ることに。最初の目的地で、彼が誤って人を轢き殺してしまい、そこから旅はおかしな方向に...........ってなコメディ調の........バイオレンスで調理した(?)ロード・ムービー?!(笑)

出だしからすると、ごく普通のボチボチ年を重ねたカップルの、普通の旅行を追うってな感じやったんやけど、それが徐々に暴走しだすんよね。

どう見ても冴えないカップルが見せる狂気ってところに、何とも言えないシュールさとブラックなユーモアが出てるあたりが、そのヒネクレ具合からして、いかにもイギリス映画やなぁって思うんよ。

まぁ、何というか、ちょっと“キワモノ”的な臭いがプンプンするんやけど、そんなオフ・ビートな感じも悪くはないかも.................ね?!(笑)

2014年3月29日 (土)

『トゥ・ザ・ワンダー』

今日は、“巨匠”テレンス・マリックの作品をひとつ、ご紹介♪

この監督さん、“巨匠”なんて呼ばれてるんやけど、長編作は6作くらいしかないんよね。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭で賞を受賞したり、アカデミー賞にノミネートされたりで、気がついたら“巨匠”って呼ばれるまでになったらしい(笑)

かなり話題になった前作の『ツリー・オブ・ライフ』は、個人的にはサッパリで、あまりにも常人の理解を越えた内容は、ある意味スゴイと思ったんやけどね。

聞くところによると、このひと、相当のインテリらしく、映画監督になる前はマサチューセッツ工科大学で哲学の講師をしてたらしい。前作から強調されてる哲学的、宗教的な作風ってのは、そういうところから来てるんやろなぁ。

というわけで、レンタル屋で手にする前から半分、後悔しつつ(?)鑑賞した作品の感想は.......................?!

トゥ・ザ・ワンダー / To The Wonder   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:テレンス・マリック

出演:ベン・アフレック、オルガ・キュリレンコ、ハビエル・バルデム、レイチェル・マクアダムス、チャールズ・ベイカー、ロミーナ・モンデロ、マーシャル・ベル、タチアナ・シラン

シングル・マザーのフラン人とアメリカ人の男がパリで恋に落ち、アメリカで一緒に暮らし始めるのだが.........ってな、一組のカップルの愛と喪失を美しい映像で綴る恋愛ドラマ.............??

前作での思わぬ好評価に気を良くしたのか、今回も前作と同様に、映像に心の中の“つぶやき”をかぶせるっていう作りになってるんよ。その時点でかなり異質なわけやけど、そこに唐突に環境問題やら宗教を組み込んでくるもんやから、なんやエラい中途半端な感じが残るんよね(苦笑)

監督さんとしたら、哲学的に恋愛を描写してってことなんやろうけど、これを観て楽しいと思えるほどの高尚な脳みそは、自分にはちょっとないなぁ.........?!

オルガくんがキレイやなぁっていうのと、レイチェルくんがキュートなことを確認できる以外に、特に楽しむ要素が見つけられんかった(苦笑)

前作でも書いたけど、結局、“映画は芸術や”って言いたい映画評論家が、監督のナルシズムを分かったような気分になって絶賛するためだけの、単なる“映像遊び”のような気はするんやけどね?!

2014年3月28日 (金)

『たとえば檸檬』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、以前に紹介した『アジアの純真』って作品を作ったひとなんよね。故 若松孝二監督の遺志を継ぐ者ってことで、ちょこっと注目してるんよ。

とっても“アナーキー”やったその前作でも主演を務めた韓くんを再び主演に迎え、若手の人気俳優の綾野くんをキャスティングしてくるあたり、監督さんも少しメジャーの仲間入りしたらしい(笑)

個人的には、もうひとりの主役の有森くんに注目で、実は、若い頃、彼女のこと結構好きやったんよ。昔は、どこかホンワカした癒しがあって、その雰囲気がお気に入りやったんやけど、彼女の場合、声が個性的すぎて(?)、若い頃はちょっと女優としては大成せんかった感じかな。

さすがに年齢を重ねたなぁって実感してまうようになったものの、テレビの2時間サスペンスやない、久しぶりの映画での主演ってことで、注目ってね!?

というわけで、そんな作品の感想は..................................?!

たとえば檸檬   ★★★☆☆   (2012年)

監督:片嶋一貴

出演:有森也実、韓 英恵、綾野 剛、伊原剛志、室井 滋、内田春菊、佐藤寛子、白石隼也、古田新太、松本若菜、町田啓太、信太昌之、渡邉紘平

大手商社で派遣で秘書として働く一方で、ブランド品を万引きし、売って金を手にしては、若い男に貢ぐ女、宝飾デザイナーを目指しながらも、アル中の母親に振り回され、辛い日々を送る女の子、ある女性の人生を切り取り、同時進行で映しながら、彼女とその周りの人間模様を描いたドラマ?!

ひとりの女性の現在と過去、彼女はなぜそんな生き方をしなければならないかを、ふたつの物語を対比させながら語っていくんよ。

主演のふたりの女優さんは、それぞれかなり気合の入った演技を見せてくれてたね。特に有森くんは、ギリギリの精神状態のなかで堕ちていく女の悲哀のようなものを、鬼気迫る演技で表現してた。

まぁ、ドラマとして内容がオモロイかどうかってのはあるんやけど、個々の役者の演技には、なかなか見応えがあったんと違うかな?!

2014年3月27日 (木)

『ローマでアモーレ』

今日は、ウディ・アレンの“ヨーロッパ・シリーズ(?)”をひとつ、ご紹介♪

かつてはニューヨークでしか映画を撮らなかったアレンおじさんも、最近は、随分と長くヨーロッパを転々としてて、ロンドン(『マッチポイント』『タロット・カード殺人事件』『ウディ・アレンの夢と犯罪』)からバルセロナ(『それでも恋するバルセロナ』)、またロンドン(『恋のロンドン狂騒曲』)に戻りパリ(『ミッドナイト・イン・パリ』)へ行き、そしてとうとうローマまで来てもうたってね!?

この間、スカーレット・ヨハンソンにご執心かと思いきや、ペネロペ・クルスもどうやらお気に入りに入ってたらしく、まぁ、彼の場合、どの女優さんを出演させるかってのも、作品を作り続けるモチベーションになってるんやろね..........って、推測ではあるんやけど(笑)

ちなみに、この“ヨーロッパ・シリーズ”のなかでは、パリが抜群に良かったかなぁ.........それ以外は、ちょっと............って感じやったよね。

というわけで、そんなローマ編の感想は.......................?!

ローマでアモーレ / To Rome With Love   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ウディ・アレン

出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アレック・ボールドウィン、エレン・ペイジ、ペネロペ・クルス、ロベルト・ベニーニ、ウディ・アレン、ジュディ・デイヴィス、グレタ・ガーウィグ、アントニオ・アルバネーゼ、アレッサンドラ・マストロナルディ、オルネラ・ムーティ、ファビオ・アルミリアート、アリソン・ピル、フラヴィオ・パレンティ、アレッサンドロ・ティべり

旅行で訪れたローマで出会ったイタリア人と婚約した娘に会いに来た夫婦、田舎町からローマに越してきたイタリア人の若い夫婦、ローマで建築を学ぶアメリカ人の青年とその彼女を訪ねてきた友人の女、ある日、突然にカメラに追い回されることになった平凡な男、ローマの街を舞台に大騒ぎ.......ってな群像劇?!

陽気なイタリア人気質を前面に出しつつ、アレンくんの相変わらずのヒネクレ具合を存分にセリフに散りばめ、人生の悲喜こもごもをシュールな笑いでってことなんやろうけど、まぁ、良くも悪くも“ウディ・アレン作品”やったね(苦笑)

例によって、やたらと詰め込まれたセリフはどこか不自然で、違和感がありまくりな上に、意味不明な演出で突き放され、それを軽妙なタッチでなんとなくまとめ上げ..........ってなると、なんというか、「ウディ・アレン作品やなぁ」ってことになるわけよ?!(笑)

久々に本人がスクリーンに登場で、いつものとおり神経質な中年オヤジをミジメに演じるあたりが、“らしい”なぁって思うんやけどね。

そんな諸々を楽しめるかどうかが、アレン作品の評価が分かれるところで、個人的な意見としては、今回はボチボチかなぁ..........。

2014年3月26日 (水)

『ミッドナイト・ガイズ』

今日は、渋めのキャストを揃えた作品をひとつ、ご紹介♪

アル・パチーノにクリストファー・ウォーケン、そしてアラン・ラーキンと70歳を超えたベテラン陣を主役にした作品なわけやけど、それぞれがアカデミー賞を受賞したことがあるってことで、それが作品のウリ文句にもなってるみたいやね。

この3人のなかで、クリストファーおじさんはどうも個人的にあまり印象がよくなくて、アカデミー賞?って思うんやけど、若い頃に出演したロバート・デ・ニーロの代表作のひとつ『ディア・ハンター』で助演男優賞を獲ってるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は................?!

ミッドナイト・ガイズ / Stand Up Guys   ★★★☆☆   (2012年)

監督:フィッシャー・スティーヴンス

出演:アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキン、ルーシー・パンチ、ジュリアン・マルグリーズ、アディソン・ティムリン、マーク・マーゴリス、ヴァネッサ・フェルリト、キャサリン・ウィニック

罪をひとりでかぶり、28年ものあいだ刑務所にいた男が出所し、そんな彼をかつての仲間が出迎える。親友の彼は再会を喜びながらも、マフィアのボスから出所したばかりの友人を殺すよう指示されており、複雑な心境で.........ってなドラマ?!

3人のベテラン俳優を擁して、渋いハードボイルド系のドラマが展開するのかと思いきや...............なんかユル~い感じやった(苦笑)

特に出だしのグタグタした展開は、嫌な予感がしたんやけど、年老いた元ギャングの男たちが再会し、友情の絆を強めながら、老いを忘れて(?)チョイと暴れてみるって話は、無難にまとまってたかな。

まぁ、簡単に話のスジが読めてまうもんやから、特にサプライズもなく、豪華な面々が揃ったワリに盛り上がりに欠けるってのが、もう一息な印象になってもうた原因かもね?!

それにしても、“立ち上がれ、オヤジたち”ってニュアンスやと思われる原題なわけやけど、それを敢えて“真夜中のオヤジたち”にする必要はあったんやろか。確かに夜通しぶらつく不良オヤジなわけやけど、肝心の最後は夜が明けてもうてるからね........(苦笑)

2014年3月25日 (火)

『サンゴレンジャー』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる中前くんは、どうやらTBSお抱えの演出家らしく、「とんび」や「ビギナーズ!」といったTVドラマを手掛けたり、『ROOKIES -卒業-』では助監督をしてたらしいんよね。

でもって、主役の青柳くんは、先日、紹介した佐々部監督の『東京難民』って作品にも主人公が仲良くなるホスト役で出てたんやけど、どうやらEXILEの関係のひとなんやって。

まぁ、その他に佐々木 希がヒロインで出てるとかってことも含めて、そんなどうでもエエような情報は置いといて、この作品を手にした本当の理由ってのは、夏八木さんが出演してたってことやったんやけどね(笑)

というわけで、作品の感想は............................?!

サンゴレンジャー   ★★★☆☆   (2012年)

監督:中前勇児

出演:青柳 翔、田中 圭、佐々木 希、池田鉄洋、菅原大吉、高畑淳子、田中律子、水橋研二、夏八木 勲、小日向文世、藤木勇人、坂田 聡

石垣島と竹富島を橋でつなぐ計画が進められ、賛成派と反対派がハゲしく争うなか、石垣島にある環境省の自然保護のための施設に、ひとりの男が赴任してきたのだが.........ってなドラマ?!

いやぁ~、出だしのグタグタな感じとムダに下世話なところで、正直“やってもうたなぁ~”って思ってもうて、レンタル屋で手にしたことを後悔したんよ(苦笑)

だいたい、南国の島で育ったひとっていう設定に、秋田生まれの色白のひとをキャスティングする時点で、オイオイってツッコミはとりあえず入れるやんか(笑)

そんなミスマッチのキャスティングと、ヤリすぎ感たっぷりのイケてないストーリーも、八重山の美しい海と景色に救われた感じかなぁ。それと、夏八木さんのとびっきりの笑顔が見れたのが、なんや良かったね。

作品としては“どうしようもない”レベルなんやけど、便利さを追求するあまり、大切なものを切り捨ててしまったらアカンってことと、次の世代のためにも美しい自然を守らなアカンってことは、真剣に考えていかんとって思ったよ?!

あぁ、石垣島、行ってみたいなぁ~。南国で癒されたいわぁ............♪(笑)

2014年3月24日 (月)

『メトロマニラ 世界で最も危険な街』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、思わずおススメしたくなるほど良くできたドラマをひとつ、ご紹介..........って、そもそもなんでこれ、劇場未公開なんやろ?!

これ、マニラが舞台の作品なんやけど、作品はイギリス人の監督さんが作ったものなんよ。監督のショーン・エリスは、以前にも紹介した男の妄想を見事に映像化した『フローズン・タイム』って作品や『ブロークン』なんてホラー調のサスペンスを作ったひとなんよね。

実はこれ、サンダンス映画祭のワールドシネマ部門で観客賞を受賞したりして、かなり評価された作品らしいんよ。日本では劇場では公開されず、どうやらWOWWOWで放映されたみたいなんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

メトロマニラ 世界で最も危険な街 / Metro Manila   ★★★★   (2013年)

監督:ショーン・エリス

出演:ジェイク・マカパガル、アルセア・ヴェガ、ジョン・アルシラ、アナ・アバド=サントス、マイルス・カナピ、エリン・パンリリオ

山間部にある農村で米を作っていたが、生活が苦しく、幼いふたりの子どもを連れてマニラに出てきた夫婦。大都会に出てきて簡単に他人に騙され、全財産を失くしてしまうが、スラムに住む場所をみつけ、なんとか警備会社の面接を受けるのだが........ってなサスペンス調のドラマ?!

都会の片隅で必死に生きようとする家族を追いながら、思わぬ事件に巻き込まれ、ある決断を迫られる様をスリリングに描いてるんよね。

かすかに見えてきた光明と、それを打ち砕く現実、そのなかで家族のために男が取る行動は..........ってなことで、なんかね、後半の盛り上がり方が見事なんよ!?

写真家でもある監督さんが切り取る、都会の貧困というリアリティのなかで、巧みに織り込まれる犯罪ドラマ、それが家族の物語になってるってところが実に秀逸なんよなぁ。

切なさと希望が入り交じった、ちょっとヒネリの効いたエンディングに、なんや熱いものを感じてもうて、思わず心動かされてもうた。

いやぁ~、お見事!?

2014年3月23日 (日)

『ウォルト・ディズニーの約束』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、伝記ものをひとつ、ご紹介♪

『メリー・ポピンズ』といえば、60年代なかばに作られた、ジュリー・アンドリュース主演の名作ミュージカル映画やんね。実家にDVDがあって、それを小学生の甥っ子や姪っ子が夢中になって観てるらしく、そのキャッチーな音楽やファンタジーは、大人から子供まで幅広い層を魅了するんやろなぁ。

そんな名作の誕生秘話を描いた作品は、本国アメリカでもなかなかの評判やったらしく、アカデミー賞では作曲賞にノミネートされ、主演のエマ・トンプソンは、ゴールデン・グローブ賞やイギリスのアカデミー賞なんかで主演女優賞にノミネートされてたやんね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ウォルト・ディズニーの約束 / Saving Mr. Banks   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョン・リー・ハンコック

出演:エマ・トンプソン、トム・ハンクス、コリン・ファレル、ポール・ジアマッティ、ジェイソン・シュワルツマン、ルース・ウィルソン、メラニー・パクソン、アニー・ローズ・バックリー、ブラッドリー・ウィットフォード、B・J・ノヴァク、レイチェル・グリフィス、キャシー・ベイカー、アンディ・マクフィー

悲願だった「メリー・ポピンズ」の映画化にようやく近づいたウォルト・ディズニーだったが、原作者をロスに呼んで打ち合わせを始めるも、ことごとくダメだしをくらい..........ってな、名作ミュージカル映画の誕生秘話を描いたドラマ?!

かなり頑固なイギリス人の女性を相手に、なんとか映画化の権利を得ようと必死のディズニーさんとスタッフたち、提案はことごとく却下され、暗礁に乗り上げそうになるが........ってなことで、「メリー・ポピンズ」の小説が生まれた背景となる原作者の幼少期の出来事を使いながら、巧く物語を作り上げてたね。

この作品、キャスティングがなかなかエエんよ。まぁ、トム・ハンクスのディズニー役がイメージと合うかどうかは置いといて、エマ・トンプソンの孤独で偏屈な中年イギリス女性っぷりは見事やったし、物語のカギとなるコリン・ファレルの演技も良かったよなぁ。

子どもたちを虜にしたファンタジー小説の裏側に秘められたエピソード、そんでもってそこに作者が込めた想い、なんやちょっと切ないものもあったね?!

それにしても、この邦題やとディズニーおじさんが主役な風で、映画化するっていう娘との約束を守ったみたいな解釈もされかねない感じやけど、この話、あくまでも主役は原作者のトラヴァースさんとその父との関係で、それ故の原題なんやけどなぁ........(苦笑)

2014年3月22日 (土)

『ロボコップ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、SFアクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品、ご存じのとおり80年代後半に作られた作品の“リブート版”なんよ。当時もそれなりの話題作になってて、続編がいくつか作られたくらいやから、人気のシリーズってことやったんかな。

個人的には、それほど惹かれるものがなくて、TVでの放映のときにチラチラと眺めたことはあっても、実は腰を据えて観たことはなかったんよね。

オリジナルを監督してたのが、『トータル・リコール』『氷の微笑』『インビジブル』なんかを撮ったオランダ人のポール・ヴァーホーヴェンで、今回がブラジル人の監督ってことで、ハリウッド映画でありながら、違ったテイストでって狙いがあるんかもなぁ。

ちなみに、このジョゼ・パジーリャ監督は、以前に紹介した『エリート・スクワッド』やドキュメンタリー映画の『バス174』って作品を撮ったひとなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ロボコップ / Robocop   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジョゼ・パヂーリャ

出演:ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、アビー・コーニッシュ、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェニファー・イーリー

武器の横流しの事件を追っていた刑事は、何者かが仕掛けた爆弾により瀕死の重傷を負う。ロボット技術で巨万の富を築く企業は、アメリカ本土でのロボット導入を阻む法案を潰すため、瀕死の男を“ロボット刑事”に改造するのだが..........ってなSFアクション?!

変わり果てた自らの姿にショックを受けながらも、愛する妻と息子と再会するため、そして犯罪者を捕まえるために運命を受け入れる男、そしてそんな彼を作り出した科学者、そして家族、それぞれの苦悩を描きながら、能天気なアクション・ヒーローものになってないところが、なかなかの味わいなんかな。

特に、この手の作品でゲイリー・オールドマンをキャスティングしてくるあたりが、なんや渋すぎやよね。その抜群の演技力が、話に重みを与えてるんよ?!

ちょっとサミュエルおじさんの立ち位置が落ち着かない感じやったのが惜しい感じではあったんやけど、金掛けてるだけあってビジュアルも気合いが入ってるし、少し陰のあるヒーローの誕生ってことでストーリーも悪くはなかったかな。

アメリカでの評価も良かったみたいやから、オリジナル版と同様に、これもシリーズ化されるんかもね?!

2014年3月21日 (金)

『おだやかな日常』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、スターダスト・プロモーション製作ってことで、まさかアイドル女優を使って震災ネタかって心配したんやけど、どうも主演とプロデュースをやってる女優さんが元所属ってこともあっての関係性らしい。

それにしても、震災からもう3年が経ったんやね。まぁ、早いようで、被災地の復興が進まない現状をみると、まだまだって気もするし、なんや複雑やよね。

関東で暮らしてると、外見上は生活は震災前と変わらないようにも思えるんやけど、個人的な感想では、やっぱりすべてが同じではないし、原発の事故で失ったものは計り知れないって思うんよ。“おだやかな日常”のようでも、さざ波のように物事は変わってもうてるんと違うかなぁ................。

そんなわけで、震災をテーマにした作品の感想は.....................?!

おだやかな日常   ★★★☆☆   (2012年)

監督:内田伸輝

出演:杉野希妃、篠原友希子、山本剛史、小柳 友、渡辺真起子、渡辺杏実、山田真歩、寺島 進、志賀廣太郎、古館寛治、木引優子、松浦祐也

震災の日に夫が家を出て行き、幼い娘と取り残された妻は、放射能から娘を守ろうと必死になる。同じマンションに夫婦で暮らす女性もまた、放射能を恐れ、夫に転勤願いを出すように勧めるのだが..........ってな、原発事故のその後を描いたドラマ?!

これまでに経験したことのない状況のなかで、母親として必死に子どもを守ろうとするも、そんな彼女の行動を周囲は冷ややかに眺め、やがて孤立していくってなことで、事故後の社会を女性の立場から切り取るってことなんかな。

原発が爆発してメルトダウンが起こるなんてことは、誰も予想してなかったわけで、何が正しくて何が間違いなのかも分からないなか、母として、妻として、不安に駆られながら戸惑う心境ってのは、よく分かるやんね。

何事もなかったかのように振る舞おうとする、そんな日本人の奇妙な資質のようなものが垣間見えたりして、視点として興味深いものがあったかな。

放射能の影響はすぐに出るものではなく、これから何十年と経るなかで、きっと何らかの結果が出るんやろうと思う。未来を担う子供たちのためにも、今の大人たちが覚悟を決めんとアカンと思うんやけどなぁ........ねっ、安倍ちゃん!?(苦笑)

2014年3月20日 (木)

『素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~』

今日は、ちょっとアイデア勝負なドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、インディペンデント・スピリット賞でノミネートされたり、サンダンス映画祭で賞を受賞したりして、それなりに評価されてるらしいんよね。

まぁ、出演陣も大ベテランのフランク・ランジェロにベテランのスーザン・サランドンが出てるってことで、押さえるところは押さえてるって感じかな?!

なんかリヴ・タイラーってところが、妙に久しぶりな感じがしてもうて、最近、どないしてるんやろって、ちょっと心配してみたりして...............まぁ、余計なお世話なんやろうけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~ / Robot & Frank   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジェイク・シュライアー

出演:フランク・ランジェロ、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、リヴ・タイラー、ジェレミー・ストロング、ジェレミー・シスト、(声の出演)ピーター・サースガード

かつては宝石泥棒をしていた男も、年老いて記憶が曖昧になってきて、ひとりでの生活もおぼつかなくなっていた。そんな父親のことを心配した息子は、嫌がる父親を無視して、強引に介護ロボットを贈りつけるのだが.........ってな老人とロボットのちょっと意外な“バディ”映画?!

最初は邪魔に思っていたロボットやったのが、昔培った“技”を教え込み、相棒としてある計画に巻き込み.......ってな感じで、近未来のロボット社会という設定を使いながら、頑固じいさんとロボットで犯罪ドラマっていう、オチャメな作り(?)の作品に仕上がってたね(笑)

これがそれなりに形になったのは、やっぱり主役のフランクおじさんの存在感と演技力なわけで、そういったところは流石やなぁって思う。

少しオフビートな感じで、ベテラン俳優の味のある演技で遊び心を発揮させる、小粒な仕上がりではあるんやけど、作品としてそんな作りかたってのもアリなんやろね?!

2014年3月19日 (水)

『スマイル、アゲイン』

今日は、家族ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、アメリカの映画なんやけど、監督してるのはイタリアのひとなんよ。まぁ、ちょっと前からアメリカに進出してきてて、息子をかわいがりすぎて最近はスッカリ落ち目(?)のウィル・スミスと組んだ『幸せのちから』『7つの贈り物』を監督したひとって言うと、あぁ、あの“やってもうた”ひとやって、個人的にはなるんやけどね(笑)

そんな期待薄な作品ではあったんやけど、どういうわけか女優陣が豪華なんよなぁ。なかでも、ジェシカ・ビールは個人的にツボやった。彼女、ジャスティン・ティンバーレイクと結婚したんよなぁ.................だからどうしたって話なんやけど。

というわけで、くだらないコメントは置いといて、作品の感想は........................?!

スマイル、アゲイン / Playing For Keeps   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ガブリエレ・ムッチーノ

出演:ジェラルド・バトラー、ジェシカ・ビール、ノア・ロマックス、デニス・クエイド、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ユマ・サーマン、ジュディ・グリア、ジェームズ・タッパー、エイダン・ポッター

かつてはフットボール(サッカー)のスター選手だった男は、離婚して離れて暮らしていた妻と息子のいる街に越してきたものの、仕事はなく、金もツキ、困っているときに、別れた妻の願いで、息子が所属するチームでコーチをすることになるのだが.......ってなコメディ調の家族ドラマ?!

もう一度やり直したいと思いつつも、あれやこれやと“問題”が降りかかり、願った方向にコトは進まずってなことで、ちょっとドタバタ気味やったかな(苦笑)

まぁ、ジェラルドくんのセクシーさを前面に、少しコミカルな要素を含めてってことで、こんな内容になってるんやとは思うけど、どちらかと言うと、もっとストレートに人生立て直しドラマを展開した方が良かった気がするね。

特に、途中のプレーボーイぶりをアピールするくだりは、かなりムダな感じやった。最後がキレイにまとまってるだけに、もっとエエ家族ドラマになったものをって思うと、ちょっと残念やったね。

それと、更に“残念”なのは、例によって邦題なわけやけど、もともと分かりづらい原題ではあるものの、それを差し引いても、“なんでこの邦題になったのか”とか、“なんで<スマイル>と<アゲイン>の間が読点なのか”って、どうしてもツッコミたくなるやんか(苦笑)

ホンマ、いろんな意味で惜しい作品やったね?!

2014年3月18日 (火)

『かぞくのひけつ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんて、実はあの上岡龍太郎の息子さんなんよ。まぁ、上岡さんも芸能界を引退してしばらく経つから、「そのひと誰や?」って言われてまうんかもしれんけどね。

そんな作品にヒロインとして出てるのが谷村美月くんなわけやけど、彼女、NHKの朝ドラでデビューしてから、コンスタントにTVから映画まで、いろんな作品に出演してるんよ。

単独でメインを張るような感じではないんやけど、さりげなく存在感を出しつつ、しっかりとした演技ができる若手の女優さんって印象なんよね。まぁ、若手って言っても、キャリアはすでに10年ほどになるわけなんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

かぞくのひけつ   ★★★☆☆   (2006年)

監督:小林聖太郎

出演:久野雅弘、秋野暢子、桂 雀々、谷村美月、ちすん、九十九 一、長原成樹、南方英二、水木 薫、平野麻樹子、友田安紀

父親の行動を怪しむ母親から、その行動を監視するよう頼まれた高校生の息子は、父親が若い女と一緒のところを目撃してしまう。その女に父と別れるよう迫ったが、実家の不動産屋で募集したアルバイトに応募してきたのは、なんとその浮気相手だった....................ってな、関西系のコテコテ家族ドラマ?!

付き合って半年のキュートな彼女との関係はなかなか進まず、家では父親の浮気が嫉妬深い母親にばれないかハラハラし、おまけに性の悩みまで...............なんや青春やねぇ(笑)

10代の甘酸っぱい恋愛ドラマかと思いきや、ちょっとドタバタのコメディで、十三を舞台に繰り広げられる話は、エエ塩梅に脱力系で、案外ハマってもうたよ。

ちょっと主役の男の子の演技力が頼りないものの、まぁ、そんな初々しさってのも愛嬌かなぁ。でもって、そんな青年の彼女を演じる谷村くんは、この当時、デビューしてまだ数年の“駆け出し”やったんやけど、なるほど妙に気にある雰囲気を醸し出してたね。

どうしようもない親父に、別れられない母親、それに振り回される息子、コテコテの大阪人のオカシな日常を描いた作品は、いわゆる“浪花節”ってやつなんかなぁ........なんて思いつつ、これ、関西以外のひとが観たらどない思うんやろう.......なんて心配してみたりして.............?!(笑)

2014年3月17日 (月)

『マーシャルの奇跡』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、今ノリに乗ってる男が出演した作品をひとつ、ご紹介♪(笑)

いやぁ~、マシューくん、見事にアカデミー賞の主演男優賞を受賞してもうたねぇ。実は、あの程度の演技でプリオくん(レオナルド・デカプリオ)が受賞してもうたら、どないしようかって心配してたんよ。まぁ、肝心の賞の対象になってる『ダラス・バイヤーズ・クラブ』はまだ観てないんで、比較はできんのやけどね?!

それでも、『リンカーン弁護士』あたりからのキレ具合、『マジック・マイク』での存在感、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』での唯一の(?)見せ場での弾けた演技を見ると、ペネロペとイチャイチャしながら“チャラ系”イケメン俳優をやってた頃とは変わったなぁって、最近のマシューくんを見かけるたびに思うんよ。

ラブ・コメとは違う路線への気持ちの現れってのは、この作品あたりからやったのかもっていうことで、アカデミー賞の受賞を祝して(=便乗して)、作品の感想を......................?!(笑)

マーシャルの奇跡 / We Are Marshall   ★★★☆☆   (2006年)

監督:マックG

出演:マシュー・マコノヒー、マシュー・フォックス、デヴィッド・ストラザーン、イアン・マクシェーン、アンソニー・マッキー、ケイト・マーラ、キンバリー・ウィリアムス・ペイズリー

移動中の飛行機事故で選手とコーチを失った大学のアメフトチーム、街中が悲しみに暮れる中、残された者は新たなシーズンを闘うことを決断したのだが.........ってな、実際にあった話を基にしたスポーツドラマ?!

突然の悲劇に、残された者たちは深い悲しみに暮れ、ハゲしい心の痛みや、受け入れられない喪失感、決して消えることのない傷に苦しむが、新たにコーチに就任した男は、そんな周囲のひとたちを鼓舞し、前に進もうと頑張る..........ってなことで、なんや実話って聞くと、熱いものを感じてまうやんね。

主役を演じるマシューくんは、持ち前の(?)少しトボケた雰囲気を振りまきながら、信念を持った、芯の強い男ってのを体現してて、なかなかエエ味出してた。

スポーツもので、同じように“再生”を描いた作品ってのは他にもあって、どこか似たようなものを観たような........なんて思ってまうような演出の仕方は、どこか“ありきたり”で、盛り上げ方に物足りなさはあったかな。

ただ、実際の話としては強いメッセージがあって、この偉業は文句なしなだけに、作品としては、ちょっと勿体なかったかもなぁ..........!?   

2014年3月16日 (日)

『それでも夜は明ける』

今日は、今年のアカデミー賞で作品賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品を、ご紹介♪

前評判通りに見事に作品賞を受賞したこの作品を作ったのは、アフリカ系イギリス人の監督さんなんよね。これが長編3作目で、前作のマイケル・ファスベンダー主演の『SHAME -シェイム-』も含め、これまでの2作とも各方面で評価されてたとはいえ、すごい勢いで登りつめたなって印象やね。

そんな作品で主役を務めたキウェテル・イジョフォーくんは、イギリス人の俳優さんなんやけど、オドレイ・トトゥと共演した『堕天使のパスポート』って作品で知って、その後も『ラブ・アクチュアリー』でも印象に残る演技をしてたし、『キンキーブーツ』では女装してインパクトのある役を演じてたりして、ずっと注目してたんよなぁ。

というわけで、個人的には今年は納得(?)のアカデミー(助演女優賞は、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』のジューン・スキッブおばちゃんでも良かった気はするんやけど.....)ってことで、作品賞の感想は.............?!

それでも夜は明ける / 12 Years A Slave   ★★★☆☆   (2013年)

監督:スティーヴ・マックィーン

出演:キウェテル・イジョフォー、ルピタ・ニョンゴ、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、サラ・ポールソン、ポール・ジアマッティ、ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード、ドワイト・ヘンリー、アシュリー・ダイク、ケルシー・スコット

自由黒人として北部の町で生きてきたバイオリニストの男は、ある日、何者かに拉致され、そのまま南部の奴隷市場に連れて行かれ、それから12年間の黒人奴隷としての生活を強いられることに.............ってな、実話を基にしたドラマ?!

突然、自由を奪われ、愛する妻や子供たちとも離れ離れになり、横暴な白人に虐げられるなんて、なんとも辛い現実やよなぁ。

この作品、最初から最後まで、いかに奴隷制度が非人道的でヒドイものやったかを淡々と描写してるんよ。こんなことが当たり前のように行われてたってのを目の前で突きつけられると、なんとも悲しい気分になってまうやんか。

主演のキウェテルくんは、そんな不遇な時間をグッと耐えながら、歯をくいしばって生きる主人公ってのを、感情を抑えた演技で演じてたね。各賞レースでキウェテルくんと並んで評価の高かったファスベンダーくんの狂気を孕んだ悪人ぶりも、確かに見事やった。

奴隷制度がアメリカの負の歴史であり、それを正面から取り組んで描いた作品という意味では、きっとアカデミー賞の作品賞を獲ることに意義があったんやろうと思うんやけど、映画の作品としては、かなりヘビーな内容になってるし、気軽に“感動”を期待して観ると、少し違和感を感じるんと違うかなぁ?!

少し評価が難しい作品なのかもね..........。

2014年3月15日 (土)

『ホビット 竜に奪われた王国』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、ピーター・ジャクソン監督によるホビット第2弾を、ご紹介♪

前作の『ホビット 思いがけない冒険』で、新たなシリーズの可能性をみせてくれたジャクソン監督なわけやけど、アカデミー賞では視覚効果賞や音響賞にノミネートされてたものの、ちょっと相手が悪かったね(笑)

そんな作品は、TVドラマのシャーロック・ホームズのヒット以来、世界的に人気になってるベネディクト・カンバーバッチが出演ってことでも話題になってたんやけど.............よくよく調べると“竜の声”をやってるってことで、その姿をスクリーンで見ることはなく、声の演技だけってのは、ちょっと“もったいない”感じかな。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ホビット 竜に奪われた王国 / The Hobbit: The Desolation Of Smaug   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ピーター・ジャクソン

出演:マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イアン・マッケラン、オーランド・ブルーム、エヴァンジェリン・リリー、ルーク・エヴァンス、スティーヴン・フライ、ジェームズ・ネズビット、ミカエル・パーシュブラント、エイダン・ターナー、ケン・ストット、(声の出演)ベネディクト・カンバーバッチ

竜に奪われた王国を取り戻す旅に出たドワーフと、そんな旅に加わったホビット族のビルボくんの冒険を描いた三部作の第2章?!

目的地である“はなれ山”に向って旅する一行なわけやけど、邪悪なオークに追い回され、森には巨大な怪物が.........ってな感じで、今回も次々と困難が迫ってくるんよね。

今作の目玉のひとつは、やっぱりオーリーことオーランド・ブルームが再びエルフの役で登場することかな。金髪ロングでしなやかに弓を射る姿ってのは、なかなか様になってたね!?

ピーター・ジャクソンがすごいと思うのは、こういったスケール感のある作品の雰囲気を作るのが巧いところかな。2時間半以上の尺ながら、適度にアクションを入れて、飽きさせずにグイグイと引きこむあたりが流石やなぁって思う。

というわけで、作品としての評価は、期待を裏切らないクオリティで良かったんやけど、ただ、三部作の真ん中ってことで、どうしても中途半端な感じが残ってもうてるのが惜しかったかな。

まぁ、それも次への期待ってことなんやろうけどね?!

2014年3月14日 (金)

『銀の匙 Silver Spoon』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、例によってアイドル映画なんやろうってことで、映画館で観る気はなかったんやけど、なんとなく評判が良さげやったんで、たまたま時間が合ったこともあり、鑑賞してみたんよね。

ヒロイン役で出演してる広瀬アリスって、以前に紹介した『スープ~生まれ変わりの物語~』に出てたときに(“電波人間タックル”っていう経歴も含め)少し気になってたんやけど、事務所の先輩の北乃きいがダメすぎるせいか(?)、なかなか映画で名前を見かけることがなかったんやけど、この作品でようやくってところなんかな。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

銀の匙 Silver Spoon   ★★★☆☆   (2013年)

監督:吉田恵輔

出演:中島健人、広瀬アリス、市川知宏、吹石一恵、黒木 華、吹越 満、西田尚美、哀川 翔、竹内 力、石橋蓮司、中村獅童、上島竜兵

中学受験して入った進学校をドロップアウトし、親元を離れたいという理由で全寮制の農業高校の酪農学科に入ったものの、同級生は酪農関係者の子どもばかりで、親の跡を継ぐわけでもないサラリーマン家庭の彼は、戸惑いを感じるのだが.........ってな、目標を見失った高校生が、知り合った仲間や新しい体験を通して成長する姿を描いた青春ドラマ?!

競争社会から弾き出され、親にも見放された高校生が、酪農を学び、生きる気力を得るってのを、コメディタッチでってことなんやろうけど...........まぁ、悪くはないんやけど、それほど笑えるもんでもなかったね(苦笑)

酪農の厳しい現実や問題点をさりげなく語りつつ、若い世代が感じる不安や背負ってるものを描いてる点はエエんやけど、どう見ても不似合な、先生役の吹石くんのキャラ設定のように、“ヤリすぎ”感がなぁ.........。

おそらく世間的には、主演の某事務所タレントくんが注目なんやろうけど、同じように拙い演技力なら、どちらかと言うと市川くんの方が将来性を感じたかな。

オヤジ目線で観たときの盛り上がりとしては、竹内くんと哀川くんの“熱い抱擁”ってのが、“ありそうであり得ない”ってので、一番の驚きやったかも.........(笑)

見間違えかもしれんけど、なんで青鹿毛の馬が突然、芦毛になってもうたんやろか..............?!

2014年3月13日 (木)

『モスダイアリー』

今日は、ホラー調の学園ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、『I SHOT ANDY WARHOL』って作品で注目されたカナダの女性監督で、『アメリカン・サイコ』『ベティ・ペイジ』なんて作品でもショッキングな描写で話題を振りまいてたんよね。

そんな監督さんの最新作には、『Dr.パルナサスの鏡』なんかに出てたリリー・コールや、『危険なメソッド』に出てたサラ・ガドン、『スパイダーウィックの謎』に出てたサラ・ボルジャーといった若手女優さんたちが出てるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

モスダイアリー / The Moss Diaries   ★★★☆☆   (2011年)

監督:メアリー・ハロン

出演:サラ・ボルジャー、リリー・コール、サラ・ガドン、スコット・スピードマン、ジュディ・パーフィット、ヴァレリー・ティアン、メリッサ・ファーマン、ジュリアン・ケイシー

寄宿制の女子高で暮らす女の子は、親友たちと楽しい日々を過ごしていたが、ある日、ひとりの転校生がやって来てから、徐々に人間関係が崩れていき.........ってな、ホラー調のミステリー・ドラマ?!

不思議な雰囲気をもった転校生が来て以来、次々と親友が自分の周りから離れていき、彼女のことを疑うが、そんな主人公に誰も耳を貸さず、次第に孤立していき........ってな感じで、ホラーに時折ファンタジー要素も織り交ぜて、ハラハラドキドキの学園ドラマをってことなんやろうけど、なんか“ありきたり”な展開やったね(苦笑)

結局のところ、若手の女優さんたちの顔見せ的なドラマなんやろなぁ。ただ、残念なことに、その目的も果たせたのかどうかは疑問やね。少なくとも、個人的jには、今後、主役を張るような“輝き”は見当たらんかったかな。

まぁ、転校生役を演じたリリー・コールの不気味さは際立ってたんで、その路線でメジャーになるのかもしれんけど...........?!(笑)

2014年3月12日 (水)

『コンプライアンス 服従の心理』

今日は、低予算ながら賞レースで話題になってたインディーズ系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の前哨戦として毎年注目されてるナショナル・ボード・オブ・レビューで助演女優賞を受賞したんよね。まぁ、本番のアカデミー賞には掛からんかったんやけど、インディペンデント・スピリッツ賞にノミネートされたりして、インディーズ系の作品としては、かなり注目されてたらしい。

監督さんは、この作品が評価されて、新作でクリス・パイン出演で“核戦争サバイバルもの”を撮影中なんやって。一気にメジャーに進出ってところなんかな。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

コンプライアンス 服従の心理 / Compliance   ★★★☆☆   (2012年)

監督:クレイグ・ゾベル

出演:アン・ダウド、ドリーマ・ウォーカー、ビル・キャンプ、パット・ヒーリー、アシュリー・アトキンソン

とあるファーストフード店に掛かってきた、警察を名乗る男からの一本の電話。若い女性店員が客の金を盗んだという話を聞いて、女店長は言われるがままに、自らがひとりの店員を取り調べることに..........ってな、実際の出来事を基に作られたドラマ?!

言葉巧みに電話で誘導する男と、そんな男の言葉を信じてしまった人たち、実際に起こった事件を基に、なぜ、そんな理不尽な出来事が起こったのかを描いてるんやね。

“店長”として店を上手く運営していかなければならないという過度の気負いからくる心のスキ、仕事を失いたくないという従業員の弱みを突いた犯人の話術は、なかなかやったんかな。

冷静に考えたら“オイオイ”ってツッコミを入れたくなるような話なんやけど、“警察”っていう権威に過剰に反応してまう心理ってのは、交番の前で無意識のうちにツイツイ挙動不審になってまう者としては、まぁ、分からんでもないよね(苦笑)

普通なら違和感のありまくる話を、リアルな感覚で巧くまとめたってところは、作品として評価できるのかもなぁ?!

2014年3月11日 (火)

『風切羽~かざきりば~』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる小澤監督は、1作目が海外の映画祭で招待上映されたりしたらしく、この作品も児童虐待がテーマになってるんやけど、今後も三部作として、同じテーマで作品を企画中っていうことらしいから、社会派ドラマの路線で頑張ろうってことなんやろね。

そんな作品で出演してる若手俳優の戸塚くんは、今、流行りの“仮面ライダー系(仮面ライダーのシリーズをステップにして人気になるイケメン(?)若手俳優)”らしいんやけど、個人的には、それ以上に“ミラーマン”やった俳優さんが出てるってところに注目したいかな。まぁ、“ミラーマン”なんて言っても、知ってる世代は少ないんんやろうけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

風切羽~かざきりば~   ★★★☆☆   (2013年)

監督:小澤雅人

出演:秋月三佳、戸塚純貴、川上麻衣子、寺田有希、五大路子、重松 収、佐藤 太、石田信之、川口貴弘、葉山 昴、山崎登月

複雑な家庭に育ち、施設で暮らしている女の子は、問題ばかりを起こし、同じ施設で暮らす子どもたちとも折り合いが悪く、孤立した日々を送っていた。携帯を欲しくて、施設に面会に来た父親に頼むが、そのまま貯金通帳を持ち逃げされ、町を彷徨う彼女だったが........ってな、親の愛情と無縁の子どもを描いた、ちょっと切ないドラマ?!

幼い頃から母親に虐待され、家族はバラバラ、誰も構ってくれず、孤独な人生を送る少女と、そんな彼女がたまたま出会った、ちょっと変わった青年。そんな二人の逃避行の結末は........ってことで、ある意味、とってもインディーズらしい作品やったね。

他人を信じることができず、愛情を求めても、それを受け止めてくれるひとはいない、そんな悲しい現実のなか、やり場のない気持ちを胸にしまい込み、日々、悶々と過ごしている、そんな閉塞感は出てたかな。

鳥のように自由に飛びたくても、過去の因縁に縛られて、気がついたらカゴのなか、そんな鳥に自分を重ねる主人公ってのは、なんか悲しいよなぁ..............?!

2014年3月10日 (月)

『ある殺人に関するテーゼ』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、アルゼンチンの映画をひとつ、ご紹介♪

未公開作品といっても、どうやらWOWWOWでは放送されてたらしいんよ。まぁ、そんな“ブルジョワ”なものには加入してない身としては、知る由もないんやけど(笑)

でもって、この作品、本国アルゼンチンでは、アルゼンチンのアカデミー賞で作品賞や主演男優賞、脚本賞や編集賞にノミネートされたらしく、それなりに評価されてるんやって。

そんな作品で主役を務めるリカルド・ダリンって俳優さんは、以前に紹介した傑作『瞳の奥の秘密』『ハゲ鷹と女医』に出演してたひとで、アルゼンチンではアカデミー賞の主演男優賞を2度受賞してるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ある殺人に関するテーゼ / Tesis Sobre Un Homicidio   ★★★☆☆   (2013年)

監督:エルナン・ゴルドフリード

出演:リカルド・ダリン、アルベルト・アンマン、カル・リベロ、アルトゥーロ・プイグ、ファビアン・アレニラス、アントニオ・ウーゴ

大学で司法について講義をしている元弁護士の男は、授業の最中に大学の構内で発見された女性の惨殺死体について調べるうちに、自分のクラスで学ぶ親友の息子を犯人と疑うのだが.........ってなサスペンスもの?!

現場に残された痕跡を頼りに、真相を究明しようとする男と、過去の因縁から、そんな彼に不敵に挑む青年、抑えたトーンでありながら、なかなかスリリングにドラマが流れていくんよ。

それほど派手さはないんやけど、巧みに構築されたストーリーで描かれる“静かな攻防”に、観てて思わずグイグイと引きこまれてまうんよね!?

なんといっても主役のリカルドおじさんの存在感なわけで、その渋くて、それでいて繊細な演技が、いい具合に重厚感を演出してるんかな。

少し突き放した終わり方なのがチョッと落ち着かない感じがしてもうて、個人的には残念な気がするんやけど、ただサスペンス作品としては、なかなかの逸品やったね!?

2014年3月 9日 (日)

『東京難民』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、佐々部 清って監督さん、好きなんよなぁ。このブログで何回か取り上げてきたんやけど、独特の“泣きのツボ”ってのがあって、うまいこと観る側の心を揺さぶってくるんよ。

今回は、堺 雅人と宮﨑あおいが共演した前作の『ツレがウうつになりまして。』以来の久々の監督さんの新作映画ってことで、ちょこっと期待してたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

東京難民   ★★★☆☆   (2013年)

監督:佐々部 清

出演:中村 蒼、大塚千弘、青柳 翔、山本美月、金子ノブアキ、中尾明慶、金井勇太、落合モトキ、吹越 満、津田寛治、福士誠治、小市慢太郎、井上 順

東京に出てきて、何となく日々を送っていた大学生の男は、ある日、学費未納で大学を除籍処分となってしまう。父親は失踪し、仕送りもないまま、マンションも追い出された彼は、ネットカフェ難民となるのだが..........ってな、都会の片隅でもがき苦しむ若者を追った社会派ドラマ?!

普通の大学生が半年でホームレスに、その転落人生を追いかけたドラマなんやけど、見事な“転がりぶり”に、なんや切ない気分になってもうたね(苦笑)

主役の中村くんの演技力について言えば、正直、物足りなさが目立ってまうんやけど、その拙さってのが逆に監督さんの必要としてた要素なのかもなぁ。

そうやってメインは若手を起用しながら、脇のさりげない役に吹越くんや津田くん、小市くんあたりを使ってくるあたり、佐々部監督らしいなぁって思ったよ。

いつもは的確に“泣きのツボ”を突いてくる監督さんなんやけど、今回は、社会問題をテーマにってことで、そこまで泣かせにくるような演出はなかったものの、それでも「このまま生きてていいですか」なんてセリフに、グッと胸を打つものがあったね。

一度落ちると再スタートできない社会、多くの人生が交錯している都会の片隅で、こうやって這いつくばって生きてる人たちがいる、そんな社会の底辺を切り取った作品は、ちょっと考えさせられてもうたかな?!

2014年3月 8日 (土)

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、今年のアカデミー賞の候補になった作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるアレクサンダー・ペインといえば、ジャック・ニコルソンが主演の『アバウト・シュミット』や、ワインをネタにした『サイドウェイ』といった、人生模様を描いたロード・ムービーを得意とする監督さんやんね。

ジョージ・クルーニーが主演の前作『ファミリー・ツリー』は、人生ドラマではあったんやけどロード・ムービーではなかっただけに、今回は久々に原点に帰ったってことなんかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 / Nebraska   ★★★★   (2013年)

監督:アレクサンダー・ペイン

出演:ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ジューン・スキッブ、ボブ・オデンカーク、ステイシー・キーチ、ランス・ハワード、メアリー・ルイーズ・ウィルソン、アンジェラ・マキューアン、ティム・ドリスコル

雑誌社のツリ広告で100万ドルが当たったと信じ込み、賞金を受け取りに行くといってきかない年老いた父親と、そんな父を放っておくことができず、車で送っていくことになった息子の旅を描いたロード・ムービー?!

大酒飲みで、昔からあまり子どもに関心を示すことなかった父親、そんな父親の勝手気ままな行動に呆れながらも、どうしても無視できない息子、久しぶりに二人で過ごす旅の時間でホンネが.......ってことで、親子や夫婦の絆を感じさせながら、珍道中をホノボノと描いてるんよね。

父親の育った場所を訪ねたりしながら、自分の知らなかった若い頃の父を知ったり、気づかなかった父の気持ちを知ったり、どこかオフビートな雰囲気のなかで、しっかりと家族の物語が語られるあたりが秀逸やった。

特に母親役のジューンおばちゃんの強烈なキャラがすごかったね。ダンナのことを散々けなしながら、それでいて実は深く愛してる、そんなことをさり気ない演技のなかで表現できるのは、ベテラン女優のなせるワザってやつやよなぁ。

全編、白黒の映像を使い、どこかセンチメンタルでノスタルジックな味わい出しつつも、さいりげない演出のなかで“家族愛”を存分に描いて見せた作品は、派手さはないものの、なかなかの味わいやったね!?

2014年3月 7日 (金)

『シャニダールの花』

今日は、話題の女優さんが出てる邦画をひとつ、ご紹介♪

誰が話題かっていうと、ちょっと前に紹介した『小さいおうち』の演技で、ベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞した黒木 華が出てるんよ。

そこにイケメン俳優で人気の綾野くんが共演とは、なかなか流行りのキャスティングってことなんかな。果たして“前掛け姿”で出てくるのかって期待したら、今回は白衣やった(笑)

そんな作品は、劇場公開の際の評価もなかなか良かった感じなんで、少し期待をしてみたんやけど......................その感想は................................................??

シャニダールの花   ★★★☆☆   (2012年)

監督:石井岳龍

出演:綾野 剛、黒木 華、伊藤 歩、古館寛治、山下リオ、刈谷友衣子

一部の女性の胸に咲く花“シャニダール”を、花が開花した段階で摘み取り、新薬の開発に使っている研究所に配属された新人の研究員は、開花するまで、花の提供者となる女性たちのケアをするのだが.........ってなファンタジー調のドラマ?!

提供者の心理状況が花の開花に影響するってことで、神秘の花を大切に見守るが、とある事件をきっかけに疑念が.........ってな感じで、ユニークな設定のドラマが展開するんよね。

話のネタとしては悪くないと思うんやけど、これ、作品としてどないなんやろなぁ.............あまりにもツッコミどころが多すぎて、途中から思わず失笑してもうたよ(苦笑)

主演の綾野くんは、気難しい表情で気合い入れて演じてる“風”なんやけど、いかんせん、相変わらず演技が軽いんよね。どうにもスカスカな感じが痛くて.........。

それと、監督さんの演出、かなり中途半端やった。そもそも、2分割画面でやる意味がよう分からんし、途中で試しに小手先でこねくり回して見たけど、どないやろ、的な感じがどうにもみっともなくて(苦笑)

脇役で古館くんが、さりげなく弾けてたのが、唯一の楽しみやったかなぁ...........期待しただけに、余計にガッカリな作品やったね?!

2014年3月 6日 (木)

『建築学概論』

今日は、韓国の恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

これ、例によって派手な宣伝文句で韓国からやって来たみたいで、何万人が観たのかはし知らんのやけど、とりあえず“恋愛映画の記録を塗りかえる大ヒット”で“一大ブーム”になったんやって(笑)

どうやら韓国にも“流行語大賞”ってのがあって、そこで選ばれたらしく、この作品に出演してるスジって若手女優さんは、どうも“国民の初恋”って言われたらしい...........ん(?)、こないだのオリンピックで銀メダル獲ったひとも、似たような呼び方されてたような...........。

そんなわけで、作品の感想は....................?!

建築学概論 / (ハングル)   ★★★☆☆   (2012年)

監督:イ・ヨンジュ

出演:オム・テウン、ハン・ガイン、スジ、イ・ジェフン、チョ・ジョンソク

建築士をする男のもとを訪ねてきた美しい女は、彼に家を建てて欲しいと依頼する。学生時代に出会い、恋心を抱いた相手からの頼みに戸惑いながら、彼は仕事を引き受けるのだが..........ってな韓流恋愛ドラマ?!

大学の“建築学概論”の講義で出会ったふたり、互いに相手への想いを伝えることなく別れてしまった切ない思い出を辿りつつ、それぞれに大人になって再会したふたりの気持ちの揺れを描くってとこなんかな。

まぁ、なんというかコテコテの韓国の恋愛ドラマではあるんやけど、自分が若かった頃の、不器用でどうしようもなかった日々ってのを、ちょっと思い出してもうたりして、なんや思いのほか入り込んでもうたよ(笑)

この作品、女優さんがカワイイってのがポイント(?)なんやけど、とりわけ学生時代の彼女を演じてるスジくんが、かなりキュートでツボやった。

エンディングが、個人的には少しスッキリせん気がしたんやけど、まぁ、これ以上ヤリ過ぎると、それはそれで、もっとチープになってまうんかもね。

それにしても、たまらなく好きやなのに、恋愛ベタでどう伝えてエエか分からず、クヨクヨと悩む、そんな若い男のミジメな姿ってのは、青臭く切ないものやんね..........自分の場合、恋愛ベタなところは、あの頃と大して変わってない気もするんやけど..........成長せんね?!(苦笑)

2014年3月 5日 (水)

『アップサイドダウン 重力の恋人』

今日は、ちょっとファンタジーが入った恋愛ものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、アルゼンチン出身のひとなんやけど、彼のお父さんってのがカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したり、ヴェネチア国際映画祭で賞を受賞したことのある、有名な監督さんなんやって。

そんな監督さんの作品で主役を務めるジム・スタージェスくんは、『アクロス・ザ・ユニバース』っていう、ビートルズの曲を使ったミュージカル映画に主演した頃から、注目してきたんやけど、残念ながら期待したほどメジャーにはなってない感じやね。

個人的には好きな役者ではあるんやけど、今後はジョニー・デップの新作に参加したり、ケイト・ベッキンセールとの共演作が編集段階にあったりするらしく、なんとか頑張って欲しいなぁって思うんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

アップサイドダウン 重力の恋人 / Upside Down   ★★★☆☆   (2012年)

監督:フアン・ソラナス

出演:ジム・スタージェス、キルステン・ダンスト、ティモシー・スポール、ジェームズ・キドニー、ブル・マンクワ、ジェイン・ハイトメイヤー、ケイト・トロッター、ヴラスタ・ヴラナ

隣り合って存在する2つの惑星は、異なる方向に重力が作用し、上下逆さまな世界が重なり合っていた。貧しい世界で生まれた少年は、豊かな世界に暮らす少女と出会い恋に落ち、大人になった彼は、忘れられない彼女との再会を夢見るのだが........ってな恋愛ドラマ?!

すぐ近くにいながら、許されない恋、しかし青年の一途な想いは重力を越えて.........ってなことで、なかなかロマンチックな恋の話が展開するんよね。

この作品、なかなか映像がユニークなんよ。要するに、とてつもなく困難なシチュエーションっていう恋愛ドラマのキモのような設定に、“重力”っていう意外性を持ち込んで、それをインパクトのある映像で表現してるってのが、なかなかの見どころなんよね!?

そんな主人公を演じるスタージェスくんは、ちょっと素朴で素直な“好青年”を演じさせると抜群で、この作品でも彼のキャラが見事にフィットしてる感じやった。あと、脇役のティモシーおじさんが、今回もエエ味出しとった。

ただ、惜しいのはヒロインがなぁ...................キルステンくんって、この手の恋愛ものによく起用されてるんやけど、どうもその魅力がよう分からんのよ............まぁ、好みの問題ってことなんやろうけど(苦笑)

2014年3月 4日 (火)

『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、製作してるのが大手芸能プロダクションのスターダスト・プロモーションってことで、まぁ、要するに所属タレントの見本市みたいなノリなんよね。

そんななかで、ちょっと注目なのは、今、劇場で公開中の『愛の渦』ってチョイエロ(?)な作品に出演して評判になってる(?)門脇 麦って若手の女優さんかな。彼女、ちょっと前まで竹野内 豊が出てた東京ガスの“ガスの仮面”ってシリーズCMで、バレリーナの役をやってた子なんやって。

ちなみに、彼女の所属事務所は、満島ひかりや朝ドラで人気の東出昌大くんなんかと同じユマニテって事務所らしく、どうやらスターダストではないみたい。まぁ、どうでもエエんやけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

スクールガール・コンプレックス~放送部篇~   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:小沼雄一

出演:森川 葵、門脇 麦、吉倉あおい、近藤真彩、高井つき奈、今野鮎莉、新木優子、寿 美菜子

とある女子高の放送部で部長を務める女の子は、問題児と言われていた同級生が入部すると聞いて戸惑うが、彼女に不思議な感情を抱いている自分に気づき...........ってな、女子高を舞台にした女の子たちの恋愛感情を描くドラマってとこかな?!

頑張って部をまとめようと必死のマジメな女の子と、いろいろと問題を抱えたミステリアスな女の子、友情ではない“好き”という気持ちを抱き、幼なじみの親友との関係も含めて、若い感情が交錯するってね。

まぁ、当然、男には“女の園”の実態ってのはよう分からんわけで、実際はどうなのかは知らんけど、きっとこれ、ある意味、監督さんの妄想が形になった作品ってことなんかもね(笑)

ふとしたキッカケで他人を好きになり、気がついたら、どうしようもなく夢中になってる、そんな感情は、相手が男か女かってことに関係なく、分からんでもないかな?!

それなりに“青春やなぁ”って思いつつ観てたんやけど、あまりにもお気楽な終わり方に、オイオイってツッコミを入れつつ、分かってたつもりででも、結局のところ未熟な若手女優さんたちの顔見せのための、学芸会ノリの映画かってことを思い知らされて、最後はちょっとグッタリしてもうたよ(苦笑)

2014年3月 3日 (月)

『ディア マイ ファーザー』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、オーストラリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国オーストラリアでは数々の賞を受賞したらしく、かなりの評判やったらしい。そんな作品が未公開になってまうってのは、ちょっと寂しいもんやよね。

主演のエリック・バナくんは、『ブラックホーク・ダウン』『ハルク』なんかに出てて、かつては“セクシーなイケメン俳優”ってことで、かなり注目されてたんやけど、もうひとつ作品に恵まれてないのか、ブレイクしきれん感じかなぁ。悪い役者やないとは思うんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ディア マイ ファーザー / Romulus, My Father   ★★★☆☆   (2007年)

監督:リチャード・ロクスバーグ

出演:エリック・バナ、フランカ・ポテンテ、マートン・ソーカス、ラッセル・ダイクストラ、ジャセック・コーマン、コディ・スミット=マクフィー

父親とふたりで暮らす少年のもとには、父親の親友の弟と出て行った母親が、気が向くとふらりと姿を現す。そんな母に愛想を尽かしながらも、別れられない父、しかし、狂った家族の歯車は、悲しい結末へ..........ってな、ある家族の物語?!

一緒には暮らせない両親の姿に心を痛める少年、寂しさを募らせる姿が悲しいもんやね。大人の事情になす術もなく、ただ現実を受け入れるしかないなんて、やりきれんもんがあるよなぁ。

父親を演じるバナくんの演技からは、愛しているのに支えてやれない、そんな男としての苦悩ってのが、哀愁と一緒に出てたかな。しかし、こんな救いのない話しやと、観てるほうも辛くなってくるやんね(苦笑)

ひとり者には実感はないんやけど、“家族の幸せ”のあり方ってのは、なかなか難しい問題やなぁって、ちょっと思ってもうたよ?!

2014年3月 2日 (日)

『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

今日は、公開を楽しみにしてた続編ものをひとつ、ご紹介♪

前作『キック・アス』が思わぬ大ヒットになってから3年、続編が作られるっていうニュースが流れたときは、すでに心が躍ってもうて、待ち遠しくてしょうがなかったんよね。その間、クロエ・グレース・モレッツは、すっかり人気若手女優になり、続投するかどうかヤキモキしたりして。

そんな続編も、アメリカでの公開されると、前作の監督マシュー・ヴォーンがプロデュースに回ったせいなのか、どうもイマイチな評判で、やっぱりニコラスくんの“ハゲ要素”がないからか.........なんて思ったりしつつ、心配してたんよ。

というわけで、少し高まる期待を抑えつつ鑑賞した作品の感想は.......................?!

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー / Kick-Ass 2   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジェフ・ワドロウ

出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ジム・キャリー、リンディ・ブース、ジョン・レグイザモ、モリス・チェスナット、クローディア・リー、クラーク・デューク、オルガ・クルクリーナ、トム・ウー、ギャレット・M・ブラウン、リンジー・フォンセカ、ソフィー・ウー、クラーク・デューク、オーガスタス・プリュー

“キック・アス”として一躍有名になった青年は、一度はヒーローになることを辞めたのだが、同じ高校に通う“ヒット・ガール”に頼み込み、再びヒーローを目指すことに。一方、キック・アスに父親を殺され、恨みをもつ青年は、悪党を集め、復讐を企むのだが............ってな大ヒットしたアクションものの第2弾?!

より良い世界を作るために奮闘する“普通”の青年と、父親の意志を継いで悪と戦う少女、そんな彼らに迫る悪の軍団、その勝負の行方は..........ってことで、ヒット・ガールことクロエくんが、またまた大暴れってね?!(笑)

前作で強烈な存在感を出してたニコラスおじさんがいなくなり、監督も変わってもうたことで、インパクトに欠けてもうた感は否めんよなぁ。ニコラスくんの代わりがジム・キャリーってことやったんやろうけど、マスクのせいか、終わるまでジムくんとは気づかんかった。

でもって全体的に前作の“毒気”や“シュールさ”が薄くなって、学園もののエピソードなんか盛り込むあたり、ちょっと方向性がね?!

そんなところが、きっと作品の評価として“イマイチ”になってもうてるんやろうとは思うんやけど、ただ、個人的には、出だしからクロエくんのキュートな魅力にKO状態になってもうたわけで、これはこれでエエんと違うかなぁって思ってもうた♪(笑)

最後は続編への布石のような感じやったけど、この興収では続くかどうかは微妙な気もするものの、もう一度、クロエくんの“ヒット・ガール”、観たいよなぁ.............?!

2014年3月 1日 (土)

『サタデー・ナイト・フィーバー』

今日は、ちょっとクラシックな映画の中から、一大ブームを巻き起こした(?)作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、ご存じのとおりダンス映画として大ヒットとなり、当時まだそれほど売れてなかったジョン・トラヴォルタを一躍有名にしたんよね。20代前半やったトラヴォルタの人気は、翌年に公開された『グリース』のヒットもあり、かなりのものやったらしい。

そんな作品の存在は、当然、前から知ってたんやけど、実は、個人的にあまり“ダンス映画”ってお気に入りやなくて、『フットルース』にしろ『フラッシュダンス』にしろ、それほどハマったこともなかったんで、長い間これも特に食指が動かんかったんよ。

まぁ、BEE GEESを聴いてた頃に、この映画の主題歌を耳にして、ノリノリやなぁって思ったのはあったんやけど、たまたまちょっと前に、“単なるダンス映画やないよ”って知り合いにススメられて、ようやく試してみる気になったってわけ。

ということで、そんな作品の感想は..........................?!

サタデー・ナイト・フィーバー / Saturday Night Fever   ★★★☆☆   (1977年)

監督:ジョン・バダム

出演:ジョン・トラヴォルタ、カレン・リン・ゴーニイ、ジョセフ・カリ、バリー・ミラー、ポール・ペイプ、ドナ・ペスコウ、ジュリー・ボヴァッソ

ペンキ屋で店員をしている青年の唯一の楽しみは、流行りの服装でビシッとキメて、週末のディスコで思いっきり踊ることだった。彼は、そこで踊っていたひとりの女性に心惹かれ、ダンス大会のパートナーになって欲しいと頼むのだが..............ってな青春ダンス・ムービー?!

友だちとバカをやりながら、踊ることに夢中になりつつ、その日、その瞬間を生きていた若者が、自分とまったく違う生き方をしている女性と知り合い、その気持ちにも変化が........ってな感じで、悩める若者の心の成長を描いてるんかな。

もちろんディスコ・ダンスで注目された作品だけに、トラボルタの華麗な踊りはドラマの重要な要素になってるんやけど、なるほど単に能天気に踊ってるだけの内容やなくて、それぞれに悩みを抱える若者たちの姿を映しながら、青春のビターな側面と、自分を見つめながら人生を歩き出す彼らの成長を語るあたりに、観る者の心を捉える魅力ってのがあるんやろね!?

それにしても.........若き日のトラボルタ、キレキレやった♪(笑)

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