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2014年5月 8日 (木)

『危険なプロット』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品は、フランス映画というカテゴリーのなかでは、すっかり有名になったフランソワ・オゾンが監督してるんよね。最近は、日本でも“オゾン作品”っていうブランドがあるかのように扱われてて、その一方で直近ではコメディや恋愛ドラマが多かったなかで、個人的にはあまり初期の“オゾン色”を感じられずに違和感があったりしてね。

そんな、ちょっと“名前先行”の感があったんやけど、この作品はフランスのアカデミー賞であるセザール賞で、受賞はせんかったものの、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞の主要部門でノミネートを受けたってことで、少し期待してたんよ。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

危険なプロット / Dans La Maison   ★★★★   (2012年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:ファブリス・ルキーニ、エルンスト・ウンハウアー、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ、ドゥニ・メノーシュ、ヨランド・モロー、バスティアン・ウゲット、ジャン=フランソワ・バルメ

高校で国語を教える男は、生徒たちの文章力のなさを嘆いていたが、そんな中で、あるひとりの生徒が書いた作文が目に留まる。表現力豊かな文章が気になり、その生徒の才能をのばすべく、特別に個人授業をすることに........ってな、オゾン流のシュールなサスペンス・ドラマ?!

クラスメートに近づき、その家での出来事を綴った作文、男はそれを基に生徒を指導しながら、他人の家のなかを覗くようなその内容が徐々に気になり........ってことで、ちょっと淫靡で怪しげで、それでいてスリリングなドラマが展開するんよ。

現実と虚構の曖昧な間に、溢れんばかりの若い欲望が暴走し、禁断の世界が広がる、そんな物語の主人公として登場する若いエルンストくんの演技が絶妙やった。

かつてリュディヴィーヌ・サニエを見出したオゾン監督が、新たに探し出した原石ってことで、ちょっと彼の今後には注目してみたいね。

クセがありすぎて、万人受けはせんのかもしれんけど、この作品全体に漂う独特の緊迫感と普通やないヒネクレ具合、久々にオゾン監督らしい見事な語りっぷりやった!?

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