『プリズナーズ』
今日は、劇場で公開中の作品のなかから、サスペンスものをひとつ、ご紹介♪
この作品、アカデミー賞では撮影賞にノミネートされただけやったんやけど、それでも前評判がなかなか高くて、ちょっと気になってたんよね。
まぁ、気になった理由ってのは、カナダ出身の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴにあって、以前におススメとして取り上げた、監督さんの前作『灼熱の魂』ってのが、かなり衝撃的でインパクトのある作品やったんで、期待も込めて、注目してたってわけ。
ちなみに、そんな監督さんは、すでに次作が夏に公開予定で、ちょっと興ざめ気味な邦題なんやけど『複製された男(原題:Enemy)』ってのが、今回も出演してるジェイク・ギレンホール主演で待機中ってことらしい。
というわけで、そんな作品の感想は.....................?!
プリズナーズ / Prisoners ★★★★☆ (2013年)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、テレンス・ハワード、マリア・ベロ、ヴィオラ・デイヴィス、ポール・ダノ、メリッサ・レオ、ディラン・ミネット、ゾーイ・ソウル、ウェイン・デュヴァル
友人宅でパーティーをしているときに、幼い娘2人が姿を消してしまう。警察が拘束した容疑者は、10歳児程度の知能しかなく、犯行の確証を得られないまま釈放されることになり、納得できない娘の父親は、男を誘拐し、娘の居所を聞き出そうとするのだが.............ってなサスペンス?!
娘の無事を祈り、探し出すために暴走する父親、そんな彼の行動に戸惑う、同じく自分の娘の身を案じる友人、犯人探しに奔走する刑事、そして謎の男..........いやぁ、それほどキレのある流れではないんやけど、タイミングよく二転三転する展開は、緊迫感があってスリリングやった。
途中の描写が結構グロくて、ちょっとヘビーではあるんやけど、このヒネリの効いたドラマは、サスペンスとしては、かなり上質やね!?
単なる犯人探しで終わることなく、ふたりの父親をさりげなく対比させながら、倫理観を問うあたりも、話に深みを与えてるんやろうと思う。
作品全体のトーンが抑えめになってて、かなり重たい感じなんで、ちょっと万人受けはせんとは思うんやけど、そんな重厚感があるからこそ、良質なサスペンスに仕上がってるんと違うかな?!
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