『ぼくたちの家族』
今日は、劇場で公開中の作品のなかから、始まったばかりの邦画をひとつ、ご紹介♪
石井裕也監督といえば、奥さんになった満島ひかり主演の『川の底からこんにちは』での木村水産の社歌でKOされて以来、その才能にベタ惚れしてもうたんよなぁ(笑)
『舟を編む』ですっかりメジャー監督になってもうた感はあるんやけど、その独特の感性と、それを表現する手腕ってのは、他にはない個性やと思うんよ。
今回主演した妻夫木くんとは、12月に公開が予定されてる監督さんの新作『バンクーバーの朝日』ってので再びタッグを組むらしく、その他のキャスティングで少し気になるのがいるものの、今からちょっと期待かな。
というわけで、作品の感想は.............................?!
ぼくたちの家族 ★★★★☆ (2013年)
監督:石井裕也
出演:妻夫木 聡、長塚京三、原田美枝子、池松壮亮、黒川芽以、鶴見辰吾、ユースケ・サンタマリア、板谷由夏、市川実日子
郊外のベッドタウンにある一軒家で暮らす夫婦には、2人の息子がいるが、長男は結婚して別に所帯を持ち、次男は東京で大学生をしていた。ある日、母親に脳腫瘍が見つかり、余命1週間と宣告され、久々に集まった家族は動揺してどうしたらいいのか途方に暮れるのだが..........ってな家族ドラマ?!
いやぁ~、正直、途中まではグタグタ気味でハズしてもうたかなぁって思ったんやけど、終盤にかけての流れが見事で、最後はキッチリと泣かされてもうたよ(笑)
話としては、母親の病気をきっかけに、バラバラの家族がまとまるってことなんやけど、この“家族”ってのが絶妙なキャラ設定なんよ。
ちょっぴり強面ながら、まったく頼りにならない父親に、元引きこもりの長男、そんな家族を冷静に見つめながら、少し距離を置いて気ままに生きる次男、それぞれのキャスティングがエエ具合にはまってた。
どうしようもなく不格好なダメ家族でも、やっぱり“家族”なわけで、そこには強い絆と信頼があるんやってのを見せられて、観終わって温かな気分にさせられたよ。
なんか、ひとりで暮らしてないで、自分の家族を作りたいなぁって思ってもうた..........?!(笑)
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