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2014年6月

2014年6月30日 (月)

『プライズ ~秘密と嘘がくれたもの~』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、メキシコ人の女性監督が撮った作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、ベルリン国際映画祭では撮影に対して銀熊賞を受賞したらしく、監督さんも金熊賞にノミネートされてたみたいやね。その他の小粒な映画賞で監督さんが賞を獲ったりしてて、今後の更なる飛躍に期待ってところらしい。

そんな監督さん、メキシコのアカデミー賞で11部門を受賞した『ダック・シーズン』って作品で脚本を書いてたみたいで、本国ではかなり注目みたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

プライズ ~秘密と嘘がくれたもの~ / El Premio   ★★★☆☆   (2011年)

監督:パウラ・マルコビッチ

出演:パウラ・ガリネッリ・エルツォク、ラウラ・アゴレカ、ヴィヴィアナ・スラニティ、シャロン・エレナ、ディエゴ・アルフォンソ

訳あって海辺のボロ屋で母親とふたりで暮らすことになった少女は、新しい学校で友だちもでき、それなりに楽しい日々を過ごしていたのだが..........ってなドラマ?!

軍政下のアルゼンチンで、身を隠して暮らす母娘の様子を追いながら、子どもの目線で日常を描くってとこなんかな。

まだ十分に事情が理解できない、そんな幼い女の子が、母親の愛情を求めながらも、素直な気持ちで日々を送る様子を、美しい映像で綴ってるんよね。

主演のパウラちゃんの純真な眼差しが印象的で、母親とのふたり暮らしで、必ずしも幸せとは言えないなかで、健気に頑張る姿がなんとも言えんのよ。

そんでもって、無邪気に遊ぶ子どもらしさと、大人の事情に理不尽に巻き込まれて、ちょっと背伸びする、そんな二面性が垣間見えたりしてね。

あまり背景を説明してないんで、ちょっとシチュエーションが理解しにくいっていう分かりにくさがあって、かつ流れが淡々としてるために、多少の退屈さがあって、どちらかというと映像や雰囲気を楽しむというヨーロッパ系の作品と似てるかもね?!

2014年6月29日 (日)

『超高速!参勤交代』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画のコメディをひとつ、ご紹介♪

この作品、なんかインパクトのあるタイトルで気になってたんよ。日本史で学んだ“参勤交代”って言葉と“超高速”って言葉のミスマッチが、妙に心をくすぐるやんか(笑)

監督さんは、“釣りバカ”シリーズの監督を少しやって、その後、『鴨川ホルモー』なんかを作ったりしてるから、コメディ慣れはしてるのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

超高速!参勤交代   ★★★☆☆   (2014年)

監督:本木克英

出演:佐々木蔵之介、寺脇康文、西村雅彦、六角精児、上地雄輔、知念侑季、柄本時生、伊原剛志、深田恭子、石橋蓮司、市川猿之助、陣内孝則、甲本雅裕、忍成修吾、和田聰宏

参勤交代から戻ったばかりの磐城の湯長谷藩に、ふたたび5日以内に参勤交代をするよう命令が幕府からくだり、十分な蓄えもない貧乏藩主は困惑しながら、お家取り潰しになるまいと、知恵を絞って決死の覚悟で江戸に向かうことになるのだが..............ってな時代劇コメディ?!

金もない、人もいない、しかも時間もない、そんな無茶な命令のために、必死に突っ走る武士の姿をコミカルに描いてるんよね。

まぁ、アホらしい内容ではあるんやけど、主役の佐々木くんの適度に力の抜けた殿様ぶりが秀逸で、そこに部下の面々や脇のキャラ(一部の七光りや役者っぽいひとたちを除く)がうまく絡みながら、なかなか楽しませてくれるんよ。

ちょっと強引に笑いを取りに来るあたりが少々アザとい感はあるんやけど、それでも軽妙に展開する話は、飽きさせない程度のクオリティは十分にあったかな。

個人的には、伊原くんが千葉真一率いるJAC(Japan Action Club)に所属してた頃に出演してた“影の軍団”以来の忍びの役ってのが、ちょっとウレシかったんやけどね。

しかし、まさか参勤交代がここまでネタになるとは...............目のつけどころが良いのかもね?!(笑)

2014年6月28日 (土)

『人生はマラソンだ!』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、オランダのコメディをひとつ、ご紹介♪

この作品、本国では意外なヒットになったらしい。オランダ映画祭(ロッテルダム国際映画祭のほかに、こんな“祭”があるとは知らんかったんやけど.......)では、観客賞や批評家賞、最優秀助演男優賞を受賞したんやって。

監督さんは、これまでCMなんかを手掛けてたひとらしく、これがデビュー作にあたるみたいで、今後の予定をチェックしてみたら、来年あたりに本国オランダで新作が公開予定になってるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

人生はマラソンだ! / De Marathon   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ディーデリック・コーパル

出演:ステファン・デ・ワレ、マルセル・ヘンセマ、マルティン・ヴァン・ワールデンベルフ、フランク・ラマース、ミムン・オアイッサ、シンシア・アブマ、アリーアネ・シュルター、マルタイン・ラケマイヤー、ルース・ルカ、マフーブ・ベンムーサ

自動車修理工場を営む男は、4人の従業員と気楽に仕事をして過ごしていたが、税金の未払いがかさみ、工場の経営は傾いていた。そんな窮地を脱すべく、ロッテルダム・マラソンで彼らが完走することを条件に、金を工面できそうにはなるのだが................ってな人情コメディ?!

職場を失うか、それともフルマラソンを走り切るか、そんな選択を迫られるなか、なかなか本気にならないダメおやじたちが、困難を乗り越え(?)スタートラインにってな感じで、とっても脱力系のコメディやったね(笑)

まぁ、だいたい、話のスジは分かるわけで、ドタバタとやりながらも、目標に向かってってことで、とってもベタではあるんやけど、それなりにまとまった作品にはなってたかな。

どうみてもメタボなオヤジたちが、重そうな体にムチ打って、必死に頑張ってる姿は、同じメタボ系のオヤジになりつつある身としては、それなりに共感できるものがあったかな(苦笑)

いろいろと話しのつなぎや、細かい演出で、素朴さがありすぎて盛り上げ切れない感はあるんやけど、それでも、単純なハッピー・エンドにせずに、ちょっと切なくも爽やかさを感じる展開にもってくるところが、嫌味のない作品に仕上がってる理由かもね?!

2014年6月27日 (金)

『チチを撮りに』

今日は、ちょっとおススメな邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭”なるもので監督賞を受賞して、注目されたらしい。あまりよく知らんのやけど、埼玉県の川口市で毎年開催されてて、新たな才能の発掘を目的にした映画事業なんやって。

監督さんは、これが長編第一作目らしく、これまでも“家族”をテーマに作品を作ってて、東日本大震災なんかを乗り越えて、この作品の完成にこぎつけたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

チチを撮りに   ★★★★   (2012年)

監督:中野量太

出演:渡辺真起子、柳 英里紗、松原菜野花、滝藤賢一、二階堂 智、小林海人、今村有希、星野晶子、関口崇則、宇野祥平、三浦景虎、木村知貴

キャバクラでバイトする姉と高校生の妹は、ある日、母親から話があるから早く帰宅するようにと言われ、家に帰ると、離婚して14年間ものあいだ会っていない父親が余命わずかなので見舞いに行くように言われる。そして、病院のベッドに横たわる父を写真に撮って来てほしいと頼まれるのだが............ってな家族ドラマ?!

幼い頃に家を出て行った父親について、ほとんど記憶がない娘たちは、あまり気乗りがしないものの、言われるがままに父のいる田舎町に向かうってなことで、ちょっと普通やない家族の話ながら、これがなかなかエエ感じなんよ。

とある母子家庭の2日間を切り取っただけのドラマなんやけど、そのなかで彼らの14年間が透けて見えるような気にさせるところがスゴイよなぁ。

女手ひとつで必死に娘ふたりを育ててきた母親の苦労や意地、そんなものをカラっと表現する渡辺くんの存在感。そんでもって、思わぬミッションを実行するために父のもとに向かう姉妹からは、そんな母親の背中を見つめながら成長したってのが伝わってきて、彼女たちを通して母娘の絆の強さを感じるんよ。

夫に対する妻としての気持ち、娘たちを思う母の気持ち、そして父に対する娘の気持ち、そして母を愛する彼女たちの気持ちがジンわりと心に響くってね。

そんなちょっとメロドラマのような話を湿っぽくすることなく、どこか爽やかに表現してるところがナイスやった。低予算の小粒な作品ではあるんやけど、この味わいは本物かも?!

2014年6月26日 (木)

『ベティの小さな秘密』

今日は、子どもを主人公にしたフランス映画をひとつ、ご紹介♪

監督のジャン=ピエール・アメリスってひとは、本国フランスではコンスタントに作品を発表してるみたいなんやけど、なかなか日本では紹介されてないみたいやね。

海外の映画祭なんかでも賞を受賞したこともあるみたいで、ジェラルド・ドパルデューが主演したのものあったりで、それなりに名前は売れてるようなんやけど、日本で大々的に公開されたのは、この作品くらいかも。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ベティの小さな秘密 / Je M'appelle Elisabeth   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ジャン=ピエール・アメリス

出演:アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ、ステファーヌ・フレス、ヨランド・モロー、バンジャマン・ラモン、マリア・デ・メディロス、ダニエル・ズニク、ヴィルジル・ルクレール

父の経営する精神病院のそばに住む小学生の女の子は、大好きな姉が寄宿学校に行ってしまい、両親は最近ケンカばかりで仲が悪く、ちょっと寂しい日々をおくっていた。そんなある日、病院から逃げ出した患者を見つけ、親に内緒で匿うことに...........ってな、フレンチ・ドラマ?!

誰にも相手にしてもらえず、好きな犬も取り上げられ、孤独な日々の暮らしの中で、ひとりの青年の世話をしながら、女の子が次第に成長していく様を描いてるんよね。

少しオマセな主人公の純真な気持ちが、なんとも微笑ましいんよ。普通の無邪気に遊ぶ子供が、いろいろな出来事や周りの人々との触れ合いを通じて、様々なことを経験し、考え、そしていつしか表情まで大人びる、そんな様子を、なんとも優しく描いてるんやなぁ。

まぁ、派手に盛り上がるところはないものの、いい意味でフランス映画らしく、全体的に丁寧に仕上がってるかな。

子供はいつまでも子供と思っていても、いつのまにか成長するもの、自分にもそんな純真な気持ちをもってた頃が.......................想像するのが難しい....................なんて?!(笑)

2014年6月25日 (水)

『ウォールフラワー』

今日は、期待の若手俳優が出演してる青春ドラマをひとつ、ご紹介♪

エマ・ワトソンは、もうちろん“ハリー・ポッター”シリーズで有名なわけやけど、この作品で主役を演じてるローガン・ラーマンも、注目の若手なんよね。現在、劇場で公開されてる『ノア 約束の舟』でもエマくんと共演してたり、“パーシー・ジャクソン”シリーズの主役ってことでも知られてるわけやけど、そもそも子役としてメル・ギブソンの『パトリオット』『バタフライ・エフェクト』といった作品に出てたらしい。

もうひとりの注目の若手俳優エズラ・ミラーは、ティルダ・スウィントン主演の『少年は残酷な弓を射る』って作品での息子役で、鮮烈な印象を残してたよね。この後も、ミア・ワシコウスカとの共演で“ボヴァリー夫人”をやってたり、再びティルダくんと共演する作品を撮影中らしい。

ちなみに、この作品の監督さんは、自ら原作本を書いてて、大ヒットミュージカルの映画版『RENT/レント』の脚本を書いてたひとなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................................?!

ウォールフラワー / The Perks Of Being A Wallflower   ★★★★   (2012年)

監督:スティーヴン・チョボスキー

出演:ローガン・ラーマン、エズラ・ミラー、エマ・ワトソン、ジョニー・シモンズ、ケイト・ウォルシュ、ディラン・マクダーモット、ポール・ラッド、メイ・ホイットマン

精神的に不安定で、中学時代は引きこもっていた青年は、高校では友だちを作ろうと思ったものの、うまくいかずに孤立していた。勇気を出して話しかけた上級生と仲良くなり、彼の義理の妹たちのグループともツルむようになるのだが.........ってな青春ドラマ?!

友だちのいない内気な青年が、自由奔放な兄妹コンビと知り合い、少しずつ変わっていく様を描きつつ、それぞれに悩みを抱える若者の青春の1ページを綴るってとこなんかな。

なんかね、単純な青春ドラマかと思ってたら、恋愛やアイデンティティの問題、勉強に仲間のこと、様々な悩みを織り込みながら、ちょっとビターな高校生活を映し出してるところが味わい深いんよ。

主演の若手俳優3人も、それぞれに個性を出しながら頑張ってたしね。もちろん、オヤジ目線でエマ・ワトソンに注目してたんやけど、エズラくんも役者として今後が楽しみな存在やなぁって思ったよ(笑)

“自分らしく生きる”、迷い苦しみながらも必死に答えを探して前に進もうとする、そんな若者の奮闘する姿に、なんやノスタルジックな想いと清々しさを感じてもうたよ?!

2014年6月24日 (火)

『ラブクラフト・ガール』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、LCラブコスメティックっていう実在の会社をモチーフにしたコミックが原作で、会社設立の際の出来事を使って書かれたものなんやって。

そんな作品を監督してるのは、中村義洋監督の作品なんかで助監督を務め、ちょっと前に紹介した小池栄子が主演した『ペンギン夫婦の作りかた』を監督したひとなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

ラブクラフト・ガール   ★★★☆☆   (2013年)

監督:平林克理

出演:安藤 聖、安藤倫也、黒瀬友望、羽鳥名美子、千葉雅子、矢柴俊博、小村裕次郎、木野 花、神戸アキコ

デザイナー志望の女の子は、人員整理で会社をクビになり、家に帰ると同棲中の彼氏が別の女との最中で、ズタズタになった彼女は、求人情報誌で“デザイナー募集”の文字を見て、とある会社に入社したものの、そこはアダルトグッズを作る会社だった............ってなコメディ?!

正社員になれたものの、後ろめたさか、仕事に身が入らず、ミスを連発するが、同じ会社の人たちから刺激を受け、次第に変わっていき.........ってな感じで、なぜか(?)爽やかなドラマに仕上がってたりして(笑)

てっきり“キワもの系”のB級映画かと思ったら、確かにチープな低予算の作品ではあるものの、かなり真面目に(?)作られたドラマなんよね。

仕事に対する姿勢や、働く意義、仲間の大切さみたいなものが、いい塩梅に織り込まれてて、思いのほか楽しめたりして。

まぁ、あえておススメするようなものでもないんやけど、ドラマとしてはそれほど悪くないかもね?!

2014年6月23日 (月)

『MUD マッド』

今日は、アカデミー賞受賞で注目のマシュー・マコノヒーの作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールの候補になってて、監督のジェフ・ニコルズくんは、前作のマイケル・シャノン主演の『テイク・シェルター』に続き、インデペンデント・スピリッツ賞の監督賞でもノミネートされてたんやって。

もちろんマシューくんの主演ってのも話題なんやけど、子役として出演してるタイ・シェリダンくんもまた、密かに(?)注目を浴びてるらしい。テレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』で子役としてデビューして、これが2作目の出演ではあるんやけど、この後に出演した作品でヴェネチア国際映画祭の新人俳優賞(染谷将太と二階堂ふみが『ヒミズ』で受賞したやつ)を受賞してるんよ。

今後の予定でも、ユアン・マクレガーの新作や、クロエ・グレース・モレッツとシャーリーズ・セロンの共演作、ジョン・トラボルタの出演作にも出てたりするんやって。

というわけで、いろいろと見どころのある作品の感想は............................?!

MUD マッド / MUD   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジェフ・ニコルズ

出演:タイ・シェリダン、ジェイコブ・ロフランド、マシュー・マコノヒー、マイケル・シャノン、サム・シェパード、リース・ウィザースプーン、レイ・マッキノン、サラ・ポールソン、ジョー・ドン・ベイカー、ポール・スパークス

洪水で木の上に引っかかったボートを見ようと、川に浮かぶ無人島に探検に来た少年2人は、そこでひとりの男で出会う。恋人のために人を殺し、島で身を隠しながら、いずれ彼女と合流して一緒に逃亡するという話を聞き、愛するふたりのために少年たちは協力することにしたのだが..........ってな、サスペンス調のビターな青春ドラマ?!

いつも喧嘩ばかりしている両親を見ている少年の前に現れた“愛のために生きる男”、純粋に愛を信じようとする少年がひと夏の経験を通して成長する様を描くってとこかな。

今、ノリに乗ってるマシューくん、ここでもエエ味出してたねぇ。謎めいた男を、カリスマを漂わせながら、男臭く抜群の存在感で演じてるところが、なんとも言えんのよ!?

そんでもって、脇にさりげなくマイケル・シャノンがいて、更にサムおじさんが渋く、ミステリアスなオヤジを演じる..........なんと贅沢な。

少年たちも悪くない演技を見せてくれてて、特にシェリダンくんは、繊細でナイーヴな役どころを印象的に演じてたかな。

単純に“好き”という気持ちだけではどうにもならない、そんな愛もあるってね..........なんや、ちょっと切なくなってもうたなぁ...........(苦笑)

2014年6月22日 (日)

『サード・パーソン』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから群像ドラマをひとつ、ご紹介♪

監督のポール・ハギスは、もともと脚本家として評価されてて、初監督作品の『クラッシュ』で見事にアカデミー賞の脚本賞を受賞したんよね。

その後、監督としては『告発のとき』『スリーデイズ』を世に送り出してるんやけど、今回の作品で久しぶりに群像劇をやるってことで、ちょこっと期待してたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

サード・パーソン / Third Person   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ポール・ハギス

出演:リーアム・ニーソン、オリヴィア・ワイルド、ミラ・クニス、ジェームズ・ブランコ、エイドリアン・ブロディ、モラン・アティアス、マリア・ベロ、キム・ベイジンガー

パリのホテルで“恋人”との一時を過ごす作家、ローマのバーで美しい女性と出会う産業スパイの男、息子の親権を芸術家の元夫と争っているニューヨークに住む元女優..............ってな、3組のカップルの恋愛模様を描いた群像ドラマ?!

ピュリッツァー賞を受賞したこともある有名作家の男は、パリのホテルでなかなか進まない新作を書きつつ、若い女性と不倫を楽しみ、ローマでは、娘の密入国の費用に困っている女を助けようと男が奔走し、ニューヨークでは、奪われた息子の親権を取り戻そうと、必死になっている母親がいて........ってなことで、それぞれに問題を抱えた男女が織りなすビターなドラマを、ひとつにまとめて描くってとこかな。

この監督さんの巧さってのは、例えば音楽をうまく使いながら、展開に変化を加えつつ、異なるドラマをまとめ上げていくあたりなんよなぁ。

そんななかで、役者の演技を引き出しつつ、ちょっと重みのあるドラマを重ね合わせていくってところが、さすがやなぁって思うんよ。

今回の話は、一応、パリ、ニューヨーク、ローマの3都市を舞台に、ってことなんやろうと思うんやけど、ちょっとその区切りがハッキリせずに、シックリとこない部分があるのが気になってもうて、個人的には盛り上がりきらんかったのが残念やったかなぁ...........?!

それでも、心のどこかで“赦し”を求めつつ、苦悩する男女の揺れる感情を繊細に写し出した作品は、なかなかの見応えやったとは思うけどね。

2014年6月21日 (土)

『マイ・マザー』

今日は、若き才能がキラリと光る作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ国際映画祭で小さい賞を3つほど獲得し、本国カナダをはじめ、世界各地の映画祭で賞を手にし、フランスのセザール賞でも最優秀外国語映画賞にノミネートされたってシロモノなんよ。今年のカンヌ映画祭では、別の作品で観客賞を受賞したんやって。

でもって、そんな作品を作ったのが、自ら主役も務める若干19歳の青年やってのが驚いやんね。自ら書いた脚本は、17歳のときのものらしい。

ちょっと前に紹介した、性同一性障害をテーマにした『わたしはロランス』って作品でも、個性豊かで印象的なドラマを作り上げてた監督さんは、今後ますます注目かもね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

マイ・マザー / J'ai Tue Ma Mere   ★★★★   (2009年)

監督:グザヴィエ・ドラン

出演:グザヴィエ・ドラン、アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、フランソワ・アルノー

両親が離婚してから、ずっと母親と一緒に暮らしている高校生の青年は、母親の言うことや行動に対する苛立ちを抑えることができず、ことあるごとに衝突していたのだが............ってな思春期の若者の屈折した感情を描いたドラマ?!

ほんの些細なことでも無性に腹が立ち、気がつくと大ゲンカをしてしまう息子と、そんな反抗的な彼にどう接していいか戸惑う母親、母子の絆とその微妙な距離感のようなものを描いてるんかな。

何が驚きかって、監督&主演のグザヴィエくんが、当時、まだ若干19歳の若造やったってこと。まぁ、逆に等身大の自分を表現するっていう意味では、絶妙なタイミングでいいテーマの作品を作ったってことなんかもしれんけど、それでも初監督作品で、これだけ大胆かつ繊細なタッチのモノを作り上げるとは、大した才能やと思うんよ!?

母親という、最も身近な存在に対する自分の気持ちを、素直に伝えることができないもどかしさ、10代の頃に誰もが感じるそんな感情が、時に荒々しく、時に静寂のなかで表現されたドラマは、確かに多少の未熟さはあるものの、見事やったと思うんよね。

2014年6月20日 (金)

『潔く柔く (きよくやわく)』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は人気コミックらしんやけど、毎度ながら、そんなものは目にしたこともなく、よう分からんかったんやけど、公開当時は予告の雰囲気がよくて、ちょこっと気になったりもしたんよね。

まぁ、評判のほうがイマイチ盛り上がってる風やなくて、結局のところ映画館では観んかったんやけど。同じようにコミックを元ネタにした恋愛ドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』の監督さんと同じやって言われると、「う~ん......」って首をかしげてもうてなぁ.............(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

潔く柔く (きよくやわく)   ★★★☆☆   (2013年)

監督:新城毅彦

出演:長澤まさみ、岡田将生、高良健吾、中村 蒼、波留、平田 薫、池脇千鶴、田山涼成、MEGUMI、和田聰宏、古川雄輝、大滝愛結

高校の時に幼なじみで親友だった男の子を交通事故で亡くして以来、恋することをやめてしまった女の子は、同じように過去を引きずって生きる男と出会うのだが............ってな、喪失と再生をテーマにした恋愛ドラマ?!

仕事の関係で出会ったふたりは、最初は互いに嫌悪感を抱いていたが、同じように過去をひきずる者同士、徐々に相手を意識するようになるのだが...........ってなことで、ちょっと切ない恋愛話に感動のドラマを織り込みってとこなんかな。

主演の長澤くんの見事な“泣きの演技”で大きな感動が.............ってことになればエエんやろうけど、そんなミラクルは起こらんしね(笑)

2時間を超える尺のせいか、どうにも“作られた感”が強い演出のせいか、途中でどうにもカッタるくなってもうて、一向に気分が盛り上がらんかった。

まぁ、それなりなレベルではあるんやろうけど、特にロマンチックな気分になるわけでもなく、なんや平板な恋愛ドラマやったなぁ...............?!

2014年6月19日 (木)

『セブン・サイコパス』

今日は、ロスを舞台にしたイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品のマーティン・マクドナー監督は、もともとは劇作家で、短編映画でアカデミー賞を受賞して注目されるようになったんよ。

長編第一作は、この作品と同じコリン・ファレルを主役に迎えた『ヒットマンズ・レクイエム』っていう犯罪ドラマやったんやけど、低予算のB級感のある作品でありながら、なかなかオモロくて、ちょっと個人的に注目してる監督さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

セブン・サイコパス / Seven Psychopaths   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マーティン・マクドナー

出演:コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、アビー・コーニッシュ、オルガ・キュリレンコ、トム・ウェイツ、マイケル・ピット、ハリー・ディーン・スタントン

映画の脚本を書いて生活している男は、新作で“セブン・サイコパス”というタイトルだけ決めたものの、スランプで何も書けずに困っていた。そんな彼の親友で、愛犬家の犬を誘拐して小金を稼いでいる売れない役者の男は、アイデアを提供したり、広告で凶悪犯を集めようとしたり、親友のために色々とお節介をやくのだが...........ってな、コメディ調のバイオレンスもの?!

この作品の見どころは、なんといってもコリンくんにサムくん、そしてウディおじさんのキャラ立ちした演技やろね。特に、サムくんのちょっと脱力系のクセもの演技は、パッと見は凄みはないんやけど、ジワジワと効いてくる感じで、つくづく上手い役者やなぁって思うんよ。

作品全体のデキとしては、適度にヒネリのある話になってて、飽きさせないだけのクオリティはあるし、キャスティングも悪くなくて、個人的には結構、楽しめたかな。

しかし.........あのトム・ウェイツがうさぎを抱えて出てくるとは、オチャメすぎるわ..........ホンマはすごい歌手なんやけどねぇ.............♪(笑)

2014年6月18日 (水)

『ショートバス』

今日は、ちょっと刺激的な(?)テーマを取り上げた作品をひとつ、ご紹介♪

監督のジョン・キャメロン・ミッチェルといえば、ちょっとカルト的な人気になった『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』を監督・脚本・主演して注目を集めたひとやんね。

ちょと前に、ニコール・キッドマン&アーロン・エッカート主演で『ラビット・ホール』って作品を作ってて、少し地味な感じではあったんやけど、悪くないドラマを監督してたんよ。

どうやら最近はテレビを主戦場にしてるみたいで、映画の方は予定がないらしいんやけど、結構、味のある演出をするひとなんで、また、スクリーンで作品を観たいなぁって思うんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

ショートバス / Shortbus   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル

出演:リー・スックイン、ポール・ドーソン、PJ・デボーイ、リンジー・ビーミッシュ、ラファエル・バーカー、ジャスティン・ボンド、ピーター・スティクルス

恋愛カウンセラーでありながらオーガズムを経験したことのない女に、人を愛したことのないSM女王、愛し合いながらも将来に不安を感じるゲイのカップル、そんな彼らを覗き見するストーカー、愛や性に関する悩みを抱えたひとたちが集うアングラなバー“ショートバス”。ニューヨークを舞台にした、ちょっと切なくもおかしな人間ドラマ!?

オープニングから、趣向を凝らした、個性的な演出を披露してくれるミッチェル監督の物語の語り方に、思わず“グイグイ”と引き込まれてもうたよ。

確かに露骨な性描写はかなり大胆で、キワもの的は要素はあるんやろうけど、それがあるからこそ表裏のない、人々の心の悩みってのが伝わるんやろうって思う。

そんなちょっと下世話な話を、時にユーモアをもって軽妙に描いてみせるところが、この監督さんの見事な“腕”なんよね。

映像の見せ方だけやなく、相変わらず音楽の使い方もうまくて、盛り上がるところで奏でる“キメ”の曲は、寂しさを超えた勇気を表現してるようで、なんや微笑ましい気分になったよ。

まぁ、テーマがテーマだけに、正当に評価されなかったり、内容に好き嫌いが出る作品なんやろうとは思うんやけど、個人的にはこの雰囲気、好きなんよなぁ...................!?

2014年6月17日 (火)

『JAZZ爺MEN』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画、埼玉県の本庄市を舞台にしたご当地映画ってことで作られたらしく、監督の宮武くんは、本庄市にある早稲田大学の大学院の出身らしく、どうやら地元愛に溢れた作品ってことらしい。

埼玉県のホームページを見ると、井上 順は、別の主演映画でも本庄市オールロケで撮影したものがあるらしく、どうも特別な関係があるんかな.........というか、本庄市が映画作りのメッカになってる(?)ってのが驚きやんね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

JAZZ爺MEN   ★★★☆☆   (2011年)

監督:宮武由衣

出演:井上 順、河原さぶ、清水章吾、徳井 優、上田耕一、ふくまつみ、宮下ともみ、川村亮介、水野神菜、岡まゆみ、酒井敏也

町おこしの目玉として、ジャズバンドを立ち上げようと企画するが、人が集まらず、なかば無理やりメンバーとなった面々は楽器の経験もない素人ばかり。お披露目コンサートまで数か月、いろいろと問題を抱えながら練習が始まるのだが...........ってなドラマ?!

なんというか、予想どおりのベタでコテコテなドタバタもののご当地映画やった(笑)

ケーキ店の店長に和菓子屋のおばちゃん、野菜農家のオヤジに製麺所の頑固オヤジ、ジャズをまったく知らないド素人集団と、そんな彼らを指導する元音楽教師が、ぶつかり合いながらも同じ目標に向かって頑張るってことで、まぁ、なんというか.................ね?!

あまりのワザとらしい演出に前半はイライラしながら、途中でここぞとばかりに“いい話”をブチ込んでくるアザとさにオイオイってツッコミつつ、終わってみれば、まぁ、ボチボチかって許せてしまうあたりが、B級映画の潔さってものなのかもね(苦笑)

それにしても、どら焼きにキュウリを入れるっていう“どらQ”、ホンマに商品として売られてるんやね...........ちょっと驚きやった?!

2014年6月16日 (月)

『エウロパ』

今日は、SFものをひとつ、ご紹介♪

この作品、レンタルが開始されたのは、少し前からやったんやけど、いつも貸出し中で人気やったんよ。作品自体も知らんかったもんやから、なぜ人気なのかも分からず、妙に気になってたんよなぁ。

そんな作品を監督してるセバスチャン・コルデロくんは、エクアドル出身のひとらしく、ジョン・レグイザモ主演のサスペンス映画『タブロイド』ってのが話題になったらしい。

出演者のなかでは、アナマリア・マリンカって女優さんが出てるんやけど、以前におススメした『セックス・トラフィック』って作品で主役を務めてたひとで、リーアム・ニーソンが主演した『レクイエム』って作品にも出てたっけ。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

エウロパ / Europa Report   ★★★☆☆   (2012年)

監督:セバスチャン・コルデロ

出演:クリスチャン・カマルゴ、アナマリア・マリンカ、シャールト・コプリー、ミカエル・ニクヴィスト、ダニエル・ウー、カロリーナ・ヴィドラ、ダン・フォグラー、エンベス・デイヴィッツ

木星の衛星であるエウロパに水が存在することが分かり、新たな生命体の探索のために6人の宇宙飛行士がその星に向かうことになったのだが.............ってなSFサスペンス?!

目的地にたどり着いたものの、その後通信が途絶え、消息が分からなくなった乗組員に一体なにが起こったのかを、残された映像を解析しながら辿るっていう作りなんよね。

てっきり安っぽいB級SFものなんやろうって思ってたら、これ、意外と本気で作られてるのに驚いてもうた(笑)

宇宙船の内部もかなりの凝りようやし、宇宙の映像なんかも手抜きなく、かなりリアルに表現されてるところがナイスやった。

話のスジとしては、ちょっとアリガチな感は否めないんやけど、それでもテンポよく盛り上げてくれるドラマは、なかなかのデキやと思うんよね?!

2014年6月15日 (日)

『私の男』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作が直木賞を受賞したベストセラーなんやってね。でもって、そんな原作を映画化した監督さんが、よく“鬼才”なんて冠をつけて表現される熊切くんなんよ。

熊切くんといえば、前作の『夏の終り』では満島ひかりを主演に迎え、ちょっとアンニュイなドラマを作ってたひとで、最近はどうもこの手のメロドラマ系にハマってる(?)らしい。

というわけで、そんな作品の感想は.................?!

私の男   ★★★☆☆   (2013年)

監督:熊切和嘉

出演:浅野忠信、二階堂ふみ、藤 竜也、モロ師岡、河井青葉、山田望叶、高良健吾、三浦誠己、安藤玉恵、三浦貴大

北海道を襲った地震による津波で、家族を失い孤児となった女の子は、避難所で遠縁の男と出会い、彼の養子となる。親子でありながら親密すぎる関係となったふたりの人生は、ある事件をきっかけに転がり始める...........ってなドロドロ系のドラマ?!

“家族”が欲しかった男と、拠りどころが必要やった女の子、孤独な男女が互いを求め合い、父と娘という関係を越えた親密すぎる存在となり.........ってなことで、禁断の愛を描くってことらしい(笑)

主演の二階堂くんは、一見、地味な普通の女子高生のように見えて、その内側に強烈な“メス”の部分を秘めた演技ってのが、なかなかのスゴミやった。

その相手役を務める浅野くんは..............こういう絞った登場人物に焦点を当てて、その人物をじっくりと追い回す場合やと、さすがにこの一本調子な演技を延々と見せられると辛くなってまうよなぁ..............(苦笑)

作品としては、熊切くんらしい、エゲつない毒を時折吐きながら、接写を多くして、繊細な心の揺れを描こうっていうのは分かるんやけど、唐突なイメージシーンや出だしの間延びした感じで、話に入っていきにくかったりで、ちょっとしんどかったね。

まぁ、いずれにしても、テーマもテーマやし、かなり好みの分かれる作品ってのは、間違いないんと違うかな?!

2014年6月14日 (土)

『ミルコのひかり』

今日は、イタリアの感動の実話を基にした作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、イタリアの映画界で活躍する実在のサウンドデザイナーさんの実話を基にしてるらしく、この作品で監督したボルトーネくんは、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で受賞したり、いろんな国のマイナーな映画祭なんかで賞を獲ったりして、それなりに評価されたんよね。

当然のことながら、モデルとなってるミルコさんは、この作品でも音響を手掛けてるらしい。他にも、メジャーなイタリア映画で仕事してたりしてるみたいで、イタリアの映画界では知られた存在なんかな。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ミルコのひかり / Rosso Come Il Cielo   ★★★★   (2005年)

監督:クリスティアーノ・ボルトーネ

出演:ルカ・カプリオッティ、シモーネ・グッリー、アンドレア・グッソーニ、ミケーレ・イオリオ、アレサンドロ・フィオーリ、パオロ・サッサネッリ、マルコ・コッチ、シモーネ・コロンバリ、フランチェスコ・カンポバッソ、ロッサーナ・ジェンティーリ

自宅にあった銃が暴発し、視力を失ってしまった少年は、盲学校に入学することになるが、なかなか学校に馴染めずにいた。塞ぎがちだった彼は、ある日テープレコーダーを使って“音”を表現することを覚え、次第にのめり込んでいく.........ってな、事実をもとにした物語?!

規律で生徒たちを型にはめ込もうとする学校と、子供らしさを失わず、大人たちに抵抗する子供たち、そんな様子を時にユーモラスなエピソードを挟みながら描いた、なかなかの良作なんよ。

なにがすばらしいかって、出演してる子供たちが、“らしく”伸び伸びと演技しているのがエエんよね。そんでもって、そんな子供の可能性に気づき、見守ろうとする教師の存在ってのが、なんや心にグッとくるんよなぁ!?

作品のテーマとしては、結局は大人の価値観を押付けることで、子供の才能や個性が失われてるってことなんやろって思うんよ。それはきっと目が見えるとか、見えないってことに関係なく、教育に横たわる根本的な問題なんと違うかな。

ハンディ・キャップを描きながらも、ジメジメしたドラマにならず、イタリア映画らしく、どこか爽やかな春風が吹き込むような、そんな清々しい気分にさせてくれる作品は、なかなかの味わいやったね!

2014年6月13日 (金)

『陽だまりの彼女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタは、ベストセラーとなった恋愛小説なんやってね。まぁ、毎度のことながら読んでないんで、まったく話は知らんかったんやけど、劇場で公開前の宣伝で、主演のふたりが、藤沢近辺で撮影したのでヨロシク的なことを言ってるのを、なんとなく覚えてる。

監督の三木孝浩くんといえば、『僕等がいた』を撮ったひとで、どうも某アイドル事務所の代表の娘である藤島ジュリーK.ってひとのご用達の監督さんになってる感がするね。まぁ、そういうメシの食いかたもあるんやろうから、どうでもエエといえばそうなんやけど(苦笑)

というわけで、さして期待することもなく、たまには生ぬるい恋愛ドラマでも暇つぶしにってくらいの気持ちで鑑賞した作品の感想は........................?!

陽だまりの彼女   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:三木孝浩

出演:松本 潤、上野樹里、玉山鉄二、谷村美月、大倉孝二、菅田将暉、木内みどり、塩見三省、葵 わかな、北村匠海、西田尚美、小籔千豊、夏木マリ、石橋杏奈、田中要次

中学のときに転校してきた同級生の女の子と、社会人になって10年ぶりに再会した彼は、かつての恋心を思いだし、再び彼女に恋するのだが.................ってな恋愛ドラマ??

クラスメートにイジメられてた彼女を助けたことから始まった淡い恋心が、大人になって再び巡りあい、結ばれるが...........ってなことで、普通の恋愛ドラマかと思ってたら、思わぬ方向に話が進んで、オイオイってツッコミいれてたら、そんなオチかよ~ってね(苦笑)

まぁ、おそらく主演のふたりが鑑賞の対象なんやろうから、話のオチなんてのはどうでもエエんやろうと思いつつも、ちょっとオヤジには付きあいきれんなぁって思ったよ。

そもそも、吉本とのコラボが必要かってのが疑問なわけで、瞬間で出番が終わる石橋くんの贅沢な使い方や、玉山くんのイケメンストーカーぶりも、なんや失笑ものやったしなぁ。

だいたい、東京まで1時間以内で行ける藤沢市民が、「この町を離れて、東京に行く」って宣言するほど、気合入れて決意するかってのが腑に落ちんのやけど.......まぁ、中学生ならあるんかな(苦笑)

しかし、それにしてもヒロイン役の上野くん、ここまで役者として成長できんとは想像せんかったね。完全にイケメンアイドルのお供えものになって、一緒に学芸会をやってるようでは、女優としてのキャリアの限界は近いかなぁ..............まぁ、余計なお世話なんやろうけど?!

2014年6月12日 (木)

『カイロ・タイム ~異邦人~』

今日は、大人のロマンスを描いたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品を撮った監督さんは、両親がシリア人とパレスチナ人っていうカナダ国籍の女性監督さんらしいんよ。でもって、この作品はトロント国際映画祭で最優秀カナダ映画ってのを受賞したらしく、カナダの監督協会賞ってのでも賞をもらったんやって。

個人的な注目ポイントは、『この愛のために撃て』『ローマ、愛の部屋』そして『私が、生きる肌』なんかに出演してるスペインの女優さんのエレナ・アナヤが出てるってことやったんやけどね。

ちなみに“異邦人”といえば、カミュか久保田早紀かって................そんなボケはいらんか.......♪(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

カイロ・タイム ~異邦人~ / Cairo Time   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ルバ・ナッダ

出演:パトリシア・クラークソン、アレクサンダー・シディグ、エレナ・アナヤ、トム・マッカムス、アミナ・アナビ

国連の職員としてパレスチナの難民キャンプで働く夫と休暇を過ごすために、エジプトのカイロにやって来た妻だったが、仕事が忙しくカイロになかなか出て来れない夫の代わりに、夫の元部下のエジプト人の男が街を案内することに...............ってな、おとなの恋愛ドラマ?!

右も左も分からない異国の地で、ひとり寂しく夫を待つ年配の女性が、魅力的で優しいエジプト人男性に惹かれていく様を、カイロの美しい景色をバックにってなとこかな。

それなりに年齢を重ね、夫や家族がいる身で、情熱だけで恋に落ちるわけやなく、それでも次第に心惹かれる、そんな気持ちを抑えることができず、エキゾチックな街の雰囲気のなかで密かに気持ちが燃え上がるってね?!

パトリシアおばちゃんの相手を務めるシディグくんの渋くダンディな感じが、大人の男の色香を漂わせてナイスやったかな。恋に落ちる必然性を感じるキャスティングってのは、良かったかも。

それにしてもピラミッドってのは、なかなか絵になるよなぁ.................俺も無精ヒゲでも生やして、民族衣装に身を包み、ピラミッドと夕景をバックに佇めば、少しはモテるのか.............えっ、方向性が間違ってる?!(笑)

2014年6月11日 (水)

『ムード・インディゴ うたかたの日々』

今日は、フレンチな恋愛ファンタジーものをひとつ、ご紹介♪

ミシェル・ゴンドリーと言えば、ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットが主演してアカデミー賞も受賞した『エターナル・サンシャイン』で有名なわけやけど、フランス出身でありながら、意外とフランスで映画を撮ってなかったりするんよね。

この作品は、おそらくガエル・ガルシア・ベルナウとシャルロット・ゲンズブールが共演した『恋愛睡眠のすすめ』以来のフランス映画ってことになるんと違うかな。でもって、オモシロイことに、その作品と同様に、この作品もコテコテのファンタジーものなんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ムード・インディゴ うたかたの日々 / L'ecume Des Jours   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ミシェル・ゴンドリー

出演:ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、オマール・シー、ガド・エルマレ、シャルロット・ルボン、アイサ・マイガ、フィリップ・トレトン、ナターシャ・レニエ、サッシャ・ブルド、ロラン・ラフィット、ヴァンサン・ロティエ

友人に囲まれ、気ままな暮らしをしていた男は、ある日、知り合いのパーティーで魅力的な女性と出会い、恋に落ちる。互いに惹かれあうふたりは、やがて結婚することになり、幸せの絶頂を迎えるが、そんな時に彼女が病気になり..........ってなファンタジー色豊かな恋愛ドラマ?!

出だしからポップでサイケデリックな映像で攻めてきて、どこかチープな感じを漂わせつつ、玉手箱を開くような、ワクワクさせる演出をしてくるあたり、久々にゴンドリー監督らしさが出てたね。

そんなちょっとエキセントリックな作品の主役には、ロマンくんとオドレイくんという、この手の軽妙な演技を得意とするふたりをキャスティングしてくるところが心憎いし、その持ち味を存分に発揮するふたりもなかなかやった。

ドラマとしては、イマジネーション溢れる世界観のなかで、甘く切ない愛の物語をってことで、前半と後半でガラリと雰囲気を変えてきて工夫されてるんやけど、個人的には、もう少し救いのあるオチやったらなぁって思わんでもないんやけどね?!

こういうゴリゴリのファンタジーものは、生真面目に観ると“なんのこっちゃ?”ってなってもうて、好みの分かれる作品やと思うんやけど、遊び心の溢れた“フレンチな愛のおとぎ話”としては、悪くないんと違うかな!?

2014年6月10日 (火)

『GHOST OF YESTERDAY』

今日は邦画をとつ、ご紹介♪

この作品、ぴあフィルムアワードで審査員特別賞と企画賞を受賞したんやって。これが初作品となった松野監督は、大阪芸術大学の卒業生らしく、“関西ゼロ年代監督”って言われてるらしい。

大阪芸大で言うと、ちょっと前に紹介した『-×-(マイナス・カケル・マイナス)』の伊月 肇監督は大学の1年先輩らしく、その作品では共同脚本をしてたみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

GHOST OF YESTERDAY   ★★★☆☆   (2006年)

監督:松野 泉

出演:西村仁志、寿 美菜子、原 尚子、玉置 稔、松尾みね、藤野ひかり、林 利隆、井内菜摘、岩田浩一

父親の死を受け入れられず、心を病んでしまった母親のために、兄のバイト先のリサイクル・ショップの店長に父になりきって欲しいと頼む高校生の妹と、そんな“家族ごっこ”を素直に受け入れられない兄、そして妹の計画に協力するオヤジ、ちょっと変わった“家族”の物語ってとこかな?!

母親に元気になって欲しいと願い、そのためなら手段を選ばない妹と、そんな作られた“家族”への違和感に苦しむ兄、どこか噛みあわない兄妹の関係を軸にしながら、家族のあり方を問うってところなんかな。

なんの迷いもなく突き進む妹と、戸惑いを素直に言葉にできない兄、ひとつ屋根の下で暮らすひとたちのなかの“違和感”ってのが映し出されてるのかもね。

2時間を超える尺を使い、少ない予算のなかで、丁寧に人間ドラマを描きたいって意欲は伝わってくるんやけど、役者の演技といい、演出といい、あまり感情がストレートに伝わってくることがなく、淡々とした雰囲気になってるだけに、ちょっと物足りなさがあったかなぁ?!

2014年6月 9日 (月)

『女教師』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、禁断の愛を描く(?)作品をひとつ、ご紹介♪

教師と生徒の恋愛ものといえば、真田広之と桜井幸子のドラマで、森田童子のテーマ曲が頭の中で鳴り響く、そんな年代なんよねぇ(笑)

逆パターンの女性教師と男子生徒の関係を描いたこの作品は、女性監督さんが作ったもので、自ら脚本も書いて、製作もやってるっていう気合いの入りようらしい。

レンタルのパッケージを見ると、サンダンスなんかでも上映されたみたいで、他にもテキサスで開催されてるSXSW映画祭で新人の女性監督として賞をもらってるみたいやね。

というわけで、少し淫靡な雰囲気を想像する(?)作品の感想は....................?!

女教師 / A Teacher   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ハンナ・フィデル

出演:リンジー・バージ、ウィル・ブリテン、ジェニファー・プレディガー、ジュリー・デル・フィリップス、ジョニー・マーズ、クリス・デュベック

高校で国語を教える若い女教師は、密かに教え子の男子生徒と付き合い、肉体関係をもっていた。誰にも知られることなく、幸せな関係は続くと思っていたが、ふとしたキッカケで、彼女の気持ちに迷いが生じ...........ってな、教師と生徒の禁断の愛を描くってね?!

教室のなかでは教師と生徒でありながら、外では男と女として体を重ねる、そんな関係に次第に疑問と不安を感じ、彼女は苦悩する.......ってなことで、恋する心と道徳心のせめぎ合いってとこなんやろね。

ストレートにエロ中心のドラマかと思いきや、意外と丁寧に心理描写をしてるあたりは評価できるんやけど、生徒との愛=肉欲としか描かれてないところが、ちょっと感情移入できんよなぁって思う。

結局は、若い体目当ての自業自得でアホな教師やなぁってことで終わってまうと、話としての深みがなくなってまうんと違うかなぁ.............まぁ、そこまで真剣に語るほどの作品でもないんかもしれんけど?!(苦笑)

2014年6月 8日 (日)

『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作はシリーズ化されてるミステリー小説なんやってね。まぁ、毎度のことながら、原作はサッパリ知らんのですが..........(笑)

どっかの週刊誌の記事では、売れっ子の綾瀬くんに、出演作がことごとくコケる(?)松坂くんの悪運がどう作用するかが注目なんて言われっぷりで、そもそも素が天然の綾瀬くんが、ビシバシと謎を解く姿が想像できないなんて声もあったりで、何かと話題(?)やったらしい?!

それでも、実際にルーヴル美術館で撮影を行って、作る側はかなり本気やったんかな。ちなみに、そんな作品の監督をしてるのは、『図書館戦争』『GANTZ』を撮った佐藤くんってね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-   ★★★☆☆   (2014年)

監督:佐藤信介

出演:綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、村上弘明、角替和枝、ピエール・ドゥラドンシャン、橋本じゅん、榮倉奈々

どんな物でも的確に鑑定してしまう才能を持つ女のもとに、40年ぶりに日本にやって来ることになったルーヴル所蔵のモナ・リザの警備のために、臨時で学芸員になるべく採用テストを受けて欲しいとの依頼が。たまたまその話を聞いた雑誌記者は、彼女に同行してパリへ向かうのだが..........ってな、モナ・リザをめぐる犯罪ミステリー?!

天才鑑定士と上司に怒鳴られてばかりのダメな記者、ふたりを待ち受けていたのは巧妙な罠やった........ってことで、このキャスティングに正直どないやろって半信半疑やったんやけど、それなりに楽しめるデキにはなってたね。

サッパリ“キレ者”のイメージがない綾瀬くん(あくまでも個人的な見解ではあるんやけど....)なわけやけど、その天真爛漫な“天然な感じ”が、意外にもキャラとして活きてるような気がしたね。まぁ、原作を知ってると別の意見もあるんかもしれっけど。

確かに、よくよく考えるとツッコミどころは色々とあるんやけど、名画をめぐる謎解きは、絶賛とはいかなうても、思ったほど悪くなかったんと違うかな!?

2014年6月 7日 (土)

『X-MEN:フューチャー&パスト』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、話題作(?)をひとつ、ご紹介♪

前作の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』では、X-MENの誕生秘話をプロフェッサーとマグニートの関係から描いてたわけやけど、そんな過去と未来が語られるのがシリーズ第2弾ってことらしい。

監督を務めた『キック・アス』のマシュー・ヴォーンは、アッサリと1作だけでオサラバしてしまい、誰がメガフォンを取るのかと思いきや、ブライアン・シンガーの返り咲きってことで一件落着したらしい(笑)

まぁ、正直な気持ちとしては、ブライアンくんには、あまり大味なハリウッドの大作ものやなくて、もっとクセのある小品で堪能したいって気持ちがあるんやけど、これだけメジャーになってまうと、もう無理なのかもなぁ..................。

というわけで、なにはともあれシリーズ最新作の感想は....................?!

X-MEN:フューチャー&パスト / X-Men: Days Of Future Past   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ブライアン・シンガー

出演:ヒュー・ジャックマン、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、エレン・ペイジ、ハル・ベリー、ニコラス・ホルト、ショーン・アシュモア、オマール・シー、エヴァン・ピーターズ、ファン・ビンビン、エイダン・カント

近未来の地球では、ミュータント掃討を目的に作られたロボットが、人類をも滅亡へと追い込んでいた。このロボット開発をなかったことにするため、ウルヴァリンは50年前の過去の世界に送り込まれるのだが.............ってな新シリーズの第2弾?!

人類とミュータントを救うため、過去を変えるという困難なミッションに向かうウルヴァリンが、若き日のプロフェッサーとマグニートを説得しにってことで、なるほど最初のシリーズと前作とを絡ませるために、こんな“つなぎ”のエピソードになったってことなんやろね。

ブライアン・シンガーが、久々に製作から監督へ復帰ってことで、ちょっと期待に胸を膨らませて鑑賞したんやけど、正直、少し拍子抜けやったかな。2時間強の尺で、最後はきっちりと盛り上げてくれてるんやけど、途中がなんとなく“かったるくて”なぁ.........。

あと、新シリーズからミスティーク役に納まったジェニファー・ローレンス、個人的には違うんよ。確かにビック・ネームを当て込みたかった気持ちは分かるんやけど、その存在(演技)が重苦しくて.........(苦笑)

再来年に公開予定の続編“X-Men: Apocalypse”では、引き続き監督をブライアンくんが引き受けることになってて、チャニング・テイタムが参戦するって噂もチラホラと出てるらしく、話としては今回のでもはや“何でもアリ”な感じになっただけに、この先どういう方向に向かうのか、ちょっと気になるかな?!

2014年6月 6日 (金)

『青天の霹靂』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、お笑い芸人の劇団ひとりが原作を書いて脚本も書き、自ら監督をしながら準主役で出演してるっていうシロモノなんよ。当然のことながら、芸人が片手間に映画を作りやがってってことで、ハナから劇場で鑑賞するつもりはなかったんやけど、なんか思いの外、世間様の評価が良いって話を聞いて、とりあえず“映画の日”に安い料金で鑑賞したってわけ。

最近は、すっかり吉本興業が映画界に出しゃばってきてて、勘違いした“巨匠”を大量生産してるもんやから、これもきっと同じやろうって思ったんよ。ただ、劇団ひとりは吉本やなくて、太田プロなんやってね。まぁ、そこにどれほどの違いがあるかってのはあるんやけど......(苦笑)

そんなわけで、そんな作品の感想は...................?!

青天の霹靂   ★★★☆☆   (2014年)

監督:劇団ひとり

出演:大泉 洋、劇団ひとり、柴咲コウ、風間杜夫、笹野高史、高橋周平、入江雅人、中村育二、今井隆文、岩井秀人

売れないマジシャンの男は、マジック・バーでバーテンをして生計をたてていた。生きる目標を見つけられず、人生に迷っている彼のもとに、高校を出てから会っていない父親が死んだと、警察から連絡があっり、ホームレスとして暮らしていたらしい父親の“家”に行くと、突然の雷で自分が生まれる直前の時代にタイム・スリップし..........ってな家族ドラマ?!

父親からは、他に男を作って出て行ったと聞かされていた母と、売れないマジシャンをしてる父と出会い、自分が生まれた時のことを初めて知るってなことで、授かった命の大切さのようなものを語るドラマになってるんかな。

芸人が作った映画ってことで、コメディかって言われると、残念ながらそれほど笑える箇所はなく、むしろ人間ドラマとしてエエ感じで盛り上がってたと思うんよ。

特に主演の大泉くんの気合いの入った熱演ぶりは、なかなかの見応えで、この高評価は、キャスティングの勝利ってことかもしれんね。

実は、これまで女優としてまったく評価してなかった柴咲くんなんやけど、すーちゃん まいちゃん さわ子さん』辺りから、いい具合に少し演技が変わってきた気がするんよね。そんな彼女のさりげない演技も悪くなかったかな。

というわけで、宣伝のように感動で涙がってほどではなかったんやけど、それなりに味わいのあるデキに仕上がってたんと違うかな?!

2014年6月 5日 (木)

『ミッドナイトチェイス』

今日は、ちょっと変わったところでオランダ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、他の作品をレンタルしたときに、作品紹介で目にして、なんとなくオモロそうやったんで、思わずTSUTAYAで借りてみたんよ。まぁ、このパターンって、“予告編がすべてやった......”ってな感じで、よく失敗することが多いんやけどね(笑)

でも、「異国の地で、目撃した殺人事件の犯人である警察官が追跡してきたら、あなたならどうする?」ってなことをパッケージに書かれると、なんとなく気にならんでもないでしょ?!

というわけで、そんなB級感を存分に漂わせながらも、妙に心をくすぐる作品の感想は..............?!

ミッドナイトチェイス / Taped   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ディーデリク・ヴァン・ローイェン

出演:バリー・アトスマ、スーザン・フィッサー、カルロス・ガルシア・エステべス、ロース・ディックマン、ダリオ・レヴィ

すれ違いギミの夫婦関係を取り戻すために、思い出の場所ブエノスアイレスを旅行で訪れたオランダ人夫婦だったが、偶然、警察官が人を殺す現場を目撃してしまい、追われることに...........ってなサスペンス?!

知り合いもいない旅先で、人殺しの警察官に銃を突き付けられながら追いかけ回される、そんな誰にも救いを求められない究極の状況に陥った離婚寸前の夫婦の必死の逃亡を描いてるんよ。

なんとなくあり得るかもって思わせるシチュエーションで、一気に突っ走る“瞬発系”のドラマは、ちょっと狙いすぎな感はあるんやけど、飽きさせない程度のクオリティはあったかな。

前半の必死の前フリで、スリリングなサスペンス&アクションに、究極の“雨降って地固まる”的な人間ドラマを組み込もうとした意欲は評価できるけど、ちょっと欲張りすぎたかもね(笑)

それにしても...........逃亡劇が夜中だけで終わらんのやけど、原題を完全に無視したこの邦題.................アリっすか?!

2014年6月 4日 (水)

『セイフ ヘイヴン』

今日は、恋愛系の洋画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作を書いてるのがアメリカのベストセラー作家ニコラス・スパークスで、監督がラッセ・ハルストレムなんよ。この組み合わせと言えば、アマンダ・サイフリッドとチャニング・テイタムが主演した『親愛なるきみへ』に続き、ってことなんよ。

ただ、ラッセ監督を敬愛するものとしては、前回のデキがもうひとつやったってこともあって、この組み合わせには少し懐疑的になってまうんやけど(苦笑)

主演のジョシュ・デュアメルくんは、元々はTVドラマから出てきて、“トランスフォーマー”シリーズで注目されて、これからブレイクするかってところなんかな。奥さんがThe Black Eyed Peasの女性ヴォーカルってのが、ちょっと意外かな。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

セイフ ヘイヴン / Safe Haven   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ジョシュ・デュアメル、ジュリアン・ハフ、デヴィッド・ライオンズ、コビー・スマルダーズ、ノア・ロマックス、レッド・ウェスト、ミミ・カークランド、マイク・ニュースキー

ボストンから逃げるように南部へ向かうバスに飛び乗った女は、休憩で停車したサウスカロライナのノースポートにある小さな港町でバスを降り、暮らし始める。そんな彼女のことを、ひとりの刑事が執拗に探すのだが........ってな、ラブ・ストーリーにサスペンスを織り交ぜたドラマ?!

過去から逃れて人生をやり直そうとする女と、妻を病気で失い、ふたりの子どもを育てるシングル・ファーザー、次第に打ち解け、惹かれあうふたりに試練が.........ってな感じの話なんやけど、ラブ・ストーリーとサスペンスの組み合わせが、なんとなくシックリとこんのよね。

ちょっと南部を意識した、センスのいい音楽のチョイスで恋愛ドラマとしては、なかなか悪くない盛り上がりやっただけに、どうせならそっち方面に集中して話を構成すれば良かったかなぁって思わんでもないかな。

まぁ、ニコラス先生のすばらしい(?)原作があるんで仕方がないんやろうとは思うけど、少し惜しい気はしたね?!

それにしても、ジョシュくん、イケメンでイクメンやなんて.................役柄とは言え、.こりゃ分厚い胸板もアピールされて、さぞモテることやろう.............って、ちょっと“メタボなオヤジ”のジェラシー入ってもうた!(笑)

2014年6月 3日 (火)

『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』

今日は、邦画のコメディ作品をひとつ、ご紹介♪

監督の深作くんといえば、パパさんの深作欣二の意志を継いで(?)『バトルロワイアルII ~鎮魂歌(レクイエム)~』を撮って注目されたわけやけど、個人的には、ちょこっと前に紹介した『夏休みの地図』のほのぼの感が悪くなくて、こんな作品も作れるんやって、少し見直したんやけどね。

そんな監督さんの新作で竹中くんと共演してるのが、中国人の俳優 兼 モデルって肩書らしいフー・ビンって役者さんなんよ。聞くところによると、NHKの中国語講座に出演してたらしく、なかなかイケメンで、嫌みのない感じかなぁって思ったよ。

そんなこんなで、作品のほうの感想は...........................?!

ケンとメリー 雨あがりの夜空に   ★★★☆☆   (2013年)

監督:深作健太

出演:竹中直人、フー・ビン、北乃きい、メンディ・チョン・イエ・ミン、ジザン・ラジャワーワク

マレーシアの小学校で働く娘が現地で結婚すると聞いて、父親は反対するためにクアラルンプールに向かうが、悪天候で田舎の空港に到着し、そこで中国人トラックドライバーと出会い、一緒に旅することに...........ってなコメディ・ドラマ?!

竹中くんが主演ってことで、暑そうなマレーシアを舞台に、最初からコテコテの暑苦しいドタバタのコメディが炸裂するんよ。

まぁ、逆にシリアスにやれって言っても無理なわけで、必然のノリなわけやけど、それでもちょっと、開始早々に腹いっぱいの気分になってもうた(苦笑)

特に何か後に残るわけでもなく、大方予定調和のなかで展開するドラマは、まぁ、可もなく不可もなくってことで、ボチボチな時間つぶしにはなるのかもね。

しかし、一応ヒロイン的な役回りの北乃くんってのは、初期の注目されてた頃は堀北くんとどっちって比較されてたような気もするんやけど、すっかり落ち着くところに落ち着いた感じやね...........まぁ、余計なお世話やけど(笑)

2014年6月 2日 (月)

『パイオニア』

今日は、北欧からノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この監督さん、クリストファー・ノーラン監督がロビン・ウィリアムズ、アル・パチーノそれにヒラリー・スワンク共演でリメイクした『インソムニア』って作品のオリジナル版を作ったひとらしいんよ。リメイク版の方は観たことがあって、アル・パチーノの眠そうな演技に“まさにインソムニア(不眠症)”やわ”って思った記憶がある(笑)

そのオリジナル版が評価されて、クリスティーナ・リッチとジェシカ・ラング共演の『私は「うつ依存症」の女』っていう作品を作ってて、今回が久々に名前を聞いたね。ちなみに、その作品の原題は“PROZAC NATION”で、それが“うつ依存症”って.........冷静に考えると何のこっちゃっていう、例によって“ステキ”な邦題が付いた作品なんよ(苦笑)

というわけで、作品の感想は........................?!

パイオニア / Pioneer   ★★★☆☆   (2013年)

監督:エーリク・ショルビャルグ

出演:アクセル・ヘニー、スティーヴン・ラング、ウェス・ベントリー、ステファニー・シグマン、ヨルゲン・ラングヘーレ、アーネ・ダール・トルプ、ジョナサン・ラパリア

海底油田からパイプラインを引くための調査で、潜水作業を行っている際に事故が起こり、兄を亡くした男は、原因を究明しようとするが、それを快く思っていない者がおり.........ってなサスペンス?!

深度500メートルの海の中で一体何が起こったのか、真相を究明しようと必死の男と、それを邪魔して隠ぺいしようとする者の攻防がスリリングに描かれてるんよ。

70年代から80年代にかけての話ながら、資源の利権を背景にうごめく思惑なんてのは、今の世の中と変わらんなぁなんて思ったりして(苦笑)

この作品、派手さは全くないんやけど、なかなか緊張感があって、良かったね。ただ、少し登場人物が分かりにくく、関係性が十分に説明されてない感じがして、ちょっと惜しかったかもなぁ?!

主役がイケメンでもなく、パッと見はサエないオヤジなのに、気づいたらグイグイと観る者を引きこんでいくっていうのは、この役者さんの演技の巧さなのかもね?!

2014年6月 1日 (日)

『闇金ウシジマくん Part2』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、前作の『闇金ウシジマくん』が主人公のキャラは立ってるものの、話がグタグタでサッパリやったもんやから、今回は映画館で観ようかどうか迷ってたんやけど、なんや評判がなかなかやったんで、とりあえず失敗してもいいように(?)、レイトショーで鑑賞してみた。

大手芸能事務所のスターダストが製作費を出してるだけあって、山田くんに窪田くん、柳楽くんにユイカくんと、所属タレントが大活躍ってね(笑)

そんなこんなで、続編の感想は....................?!

闇金ウシジマくん Part2   ★★★☆☆   (2014年)

監督:山口雅俊

出演:山田孝之、やべきょうすけ、綾野 剛、菅田将暉、門脇 麦、高橋メアリージュン、木南晴夏、中尾明慶、窪田正孝、光石 研、柳楽優弥、崎本大海、バカリズム、本仮屋ユイカ、キムラ緑子、マキタスポーツ

金に困ったひとに高い金利で金を貸す闇金“カウカウ・ファイナンス”を営む男のもとに、自分のバイクを壊した青年に金を貸し付けろと暴走族の男がやって来る。金を貸す代わりに青年を雇うことにした社長のウシジマだったが...........ってなシリーズ第2弾?!

店のNo.1を目指すイケメンのホストと、そんな彼に惚れる貧乏な女の子、目先の金に溺れて身を崩していく、そんな哀しい人たちを相手に商売する闇金業者をとおして、社会の底辺の“痛いひとたち”を描くってとこなんかな。

原作のコミックは、まったく見たことがないんで、それと比べてどうのってのは分からんのやけど、主役の山田くんの雰囲気の作りかたが妙にツボにハマる、そんな作品やよね。

感情を抑えた表情なかに、どこか達観したような鋭い視線、そんなカリスマが垣間見える演技ってのが、なかなかの見応えやったかな。

あと、最近、CMから映画へと露出が増えてる門脇くん、なんや脱ぎっぷりがエエよね。体張って女優やってますってのは分かるけど、違う方向に行かんけりゃええんやけど.........なんて、ちょっと心配してみたりして(笑)

そんな彼女を狙う柳楽くん、いやぁ~、ヤバいわ。今、この手の病んだひと系の演技させると、彼以上のインパクトを出せる役者って少ないかもねぇ(笑)

そんなこんなで、尺が2時間以上あるんやけど、それを感じさせない“闇金エンターテイメント”は、ちょっとイラっとくる出演者もいるものの、山田くんのクセものぶりが如何なく発揮されて、全体としてボチボチ楽しめるデキばえやったね!?

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