『ショートバス』
今日は、ちょっと刺激的な(?)テーマを取り上げた作品をひとつ、ご紹介♪
監督のジョン・キャメロン・ミッチェルといえば、ちょっとカルト的な人気になった『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』を監督・脚本・主演して注目を集めたひとやんね。
ちょと前に、ニコール・キッドマン&アーロン・エッカート主演で『ラビット・ホール』って作品を作ってて、少し地味な感じではあったんやけど、悪くないドラマを監督してたんよ。
どうやら最近はテレビを主戦場にしてるみたいで、映画の方は予定がないらしいんやけど、結構、味のある演出をするひとなんで、また、スクリーンで作品を観たいなぁって思うんやけどね。
というわけで、そんな作品の感想は..............................?!
ショートバス / Shortbus ★★★☆☆ (2006年)
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:リー・スックイン、ポール・ドーソン、PJ・デボーイ、リンジー・ビーミッシュ、ラファエル・バーカー、ジャスティン・ボンド、ピーター・スティクルス
恋愛カウンセラーでありながらオーガズムを経験したことのない女に、人を愛したことのないSM女王、愛し合いながらも将来に不安を感じるゲイのカップル、そんな彼らを覗き見するストーカー、愛や性に関する悩みを抱えたひとたちが集うアングラなバー“ショートバス”。ニューヨークを舞台にした、ちょっと切なくもおかしな人間ドラマ!?
オープニングから、趣向を凝らした、個性的な演出を披露してくれるミッチェル監督の物語の語り方に、思わず“グイグイ”と引き込まれてもうたよ。
確かに露骨な性描写はかなり大胆で、キワもの的は要素はあるんやろうけど、それがあるからこそ表裏のない、人々の心の悩みってのが伝わるんやろうって思う。
そんなちょっと下世話な話を、時にユーモアをもって軽妙に描いてみせるところが、この監督さんの見事な“腕”なんよね。
映像の見せ方だけやなく、相変わらず音楽の使い方もうまくて、盛り上がるところで奏でる“キメ”の曲は、寂しさを超えた勇気を表現してるようで、なんや微笑ましい気分になったよ。
まぁ、テーマがテーマだけに、正当に評価されなかったり、内容に好き嫌いが出る作品なんやろうとは思うんやけど、個人的にはこの雰囲気、好きなんよなぁ...................!?
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