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2014年6月21日 (土)

『マイ・マザー』

今日は、若き才能がキラリと光る作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ国際映画祭で小さい賞を3つほど獲得し、本国カナダをはじめ、世界各地の映画祭で賞を手にし、フランスのセザール賞でも最優秀外国語映画賞にノミネートされたってシロモノなんよ。今年のカンヌ映画祭では、別の作品で観客賞を受賞したんやって。

でもって、そんな作品を作ったのが、自ら主役も務める若干19歳の青年やってのが驚いやんね。自ら書いた脚本は、17歳のときのものらしい。

ちょっと前に紹介した、性同一性障害をテーマにした『わたしはロランス』って作品でも、個性豊かで印象的なドラマを作り上げてた監督さんは、今後ますます注目かもね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

マイ・マザー / J'ai Tue Ma Mere   ★★★★   (2009年)

監督:グザヴィエ・ドラン

出演:グザヴィエ・ドラン、アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、フランソワ・アルノー

両親が離婚してから、ずっと母親と一緒に暮らしている高校生の青年は、母親の言うことや行動に対する苛立ちを抑えることができず、ことあるごとに衝突していたのだが............ってな思春期の若者の屈折した感情を描いたドラマ?!

ほんの些細なことでも無性に腹が立ち、気がつくと大ゲンカをしてしまう息子と、そんな反抗的な彼にどう接していいか戸惑う母親、母子の絆とその微妙な距離感のようなものを描いてるんかな。

何が驚きかって、監督&主演のグザヴィエくんが、当時、まだ若干19歳の若造やったってこと。まぁ、逆に等身大の自分を表現するっていう意味では、絶妙なタイミングでいいテーマの作品を作ったってことなんかもしれんけど、それでも初監督作品で、これだけ大胆かつ繊細なタッチのモノを作り上げるとは、大した才能やと思うんよ!?

母親という、最も身近な存在に対する自分の気持ちを、素直に伝えることができないもどかしさ、10代の頃に誰もが感じるそんな感情が、時に荒々しく、時に静寂のなかで表現されたドラマは、確かに多少の未熟さはあるものの、見事やったと思うんよね。

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