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2014年8月

2014年8月31日 (日)

『グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、1ヶ月以上も週末“引きこもり”生活が続いてて、まったく気分が乗らずに映画館から足が遠のいてたんやけど、ようやく“観たい”と思える作品が出てきて、久々に劇場に乗り込んだんよ。

前情報で素直に感動できそうな内容やったっていうのと、主演のフランス人俳優ジャック・ガンブランがお気に入りの役者やったってのもあるんよね。

あまり日本ではメジャーやないんやと思うんやけど、『パリのレストラン』ってのや『クリクリのいた夏』って作品でその“さりげない”演技に感心して、以前に紹介した『戦争より愛のカンケイ』『最初の人間』なんて作品でも存在感を出してた。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子- / De Toutes Nos Forces   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ニルス・タヴェルニエ

出演:ジャック・ガンブラン、アレクサンドラ・ラミー、ファビアン・エロー、パブロ・ポーリー、グザヴィエ・マチュー、ソフィー・ドゥ・フュアスト

車いす生活をしている息子の世話を妻にまかせっきりで、仕事に明け暮れていた男は、失業して家に帰ることに。息子とどう接していいか戸惑っていると、一緒にトライアスロンに出たいと言われ、一度は断るものの..............ってなことで、父子の絆を描いたフレンチ・ドラマ?!

障害を持つ息子と向き合えない父親と、そんな父親に寂しさを感じる息子、そして息子中心の生活をしてきた母親、ひとつの挑戦が崩壊しかかった家族を再び強く結びつけるってなとこなんかな。

いやぁ、ジャックおじさん、相変わらず渋いよなぁ。不器用な父親をさりげなく演じてるあたり、エエ役者やなぁって再確認してもうた。

話の方は、簡単に言ってしまえば“よくデキた話”ってことで切り捨てられるんやけど、ただ、体の不自由な我が子を連れて、必死にゴールに向かうオヤジの姿ってのは、分かってても胸を熱くするものがあるんよね。

諦めずに挑戦することの大切さってのもあるんやけど、それ以上に“父子の絆”を強く感じさせてくれるストーリーに、なんや涙が止まらんようになってもうた!?

2014年8月30日 (土)

『リベンジ・マッチ』

今日は、ちょっと熱いオヤジのドラマをひとつ、ご紹介♪

ロバート・デ・ニーロの代表作のひとつが、アカデミー賞を受賞した、実在のボクサーを描いた『レイジング・ブル』で、シルヴェスター・スタローンの代表作のひとつが、言わずと知れた『ロッキー』のシリーズなわけで、そんなボクサー役で名を馳せたふたりの役者を、実際に戦わせてしまうとは..............なんてステキな企画なんやろ!?(笑)

そうは言っても、デ・ニーロは70歳をすぎ(1943年生まれ)、スタローンも60代後半(1946年生まれ)、そんな彼らにボクシングをやらせるとは.................ってことで、劇場公開のときは、過去のカッコいいイメージを壊したくない気持ちもあって、結局のところ観に行かなかったんやけど、レンタル屋に並ぶパッケージで、ファイティング・ポーズをとってるオヤジふたりの姿を目にして、ついつい我慢が...................。

ということで、ちょっと複雑な気持ちを胸に抱えながら鑑賞した作品の感想は.................?!

リベンジ・マッチ / Grudge Match   ★★★★☆   (2013年)

監督:ピーター・シーガル

出演:ロバート・デ・ニーロ、シルヴェスター・スタローン、キム・ベイジンガー、アラン・アーキン、ケヴィン・ハート、ジョン・バーンサル、LL・クール・J、アンソニー・アンダーソン

かつてライト・ヘビー級のタイトルを争ったライバルのふたり、1勝1敗の対戦成績で決着をつけるために再戦を行うはずが、片方が突然に引退してしまう。それから30年、伝説のボクサーだった彼らを特集したTV番組がきっかけで、ふたりは再びリングで勝負することに...............ってな、相当にムチャな企画を映像化したドラマ?!(笑)

栄光を忘れ、ひっそりと造船所で働く男と、バーや自動車の販売店を経営し、そこそこの暮らしをするも、過去を引きずる男、とある事情で流れた再戦が、長い時を経て実現するってなことで、まぁ、とりあえず贅沢な顔合わせやった。

これ、何がムチャかって、デ・ニーロはすでに70歳を越えてるし、スタローンも一応は現役のアクション俳優とはいえ、60代後半、そんなふたりを戦わすなんて..................って思ってたんやけど、いやぁ、スゴイ!?

コメディで体よくお茶を濁すような展開かと思ったら、このふたり、マジやもんね。そのあまりの“熱さ”に、観てる側も思わず拳を固めてもうたよ(笑)

また、秀逸なのは、ロッキーの名シーンを小気味よく挿入して笑いをとりつつも、そこに男同士の友情や、親子の絆、適度なロマンス(?)なんかも散りばめて、ドラマとしても十分に楽しめるんよ。

補聴器を使って、“ロッキー”シリーズのミッキーを彷彿させるアラン・アーキンの適度にヤンチャなトレーナ役もハマってて、なんや良かったね。

もちろん『レイジング・ブル』と『ロッキー』シリーズにどっぷりとハマった世代限定ではあるんやけど、とりあえず勢いで“おススメ”しとくかな?!(笑)

2014年8月29日 (金)

『キッズ・リターン 再会の時』

今日は、懐かしの作品の続編となる邦画をひとつ、ご紹介♪

『Kids Return キッズ・リターン』といえば、北野 武 監督の初期の代表作のひとつで、主演のひとりに抜擢された安藤正信は、その後、エエ役者になってるよね。

正直、作品の内容はほとんど覚えてないんやけど、青春映画として、それなりのデキやったような気はするかな。でもって、今回、当時、助監督を務めてたひとが、北野くんの原案をもとに、主人公たちのその後を描いたのが、この作品ってことらしい。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

キッズ・リターン 再会の時   ★★★☆☆   (2013年)

監督:清水 浩

出演:平岡祐太、三浦貴大、倉科カナ、杉本哲太、中尾明慶、小倉久寛、市川しんぺー、ベンガル、池内博之

かつての親友だったふたりは別々の道を進み、ひとりはヤクザとなり、5年の刑を務めて出所し、もうひとりは負け続きのボクサーをやっていた。そんな彼らが10年ぶりに再会し、それぞれの人生の岐路に立つ..............ってな青春ドラマのその後を描いたお話?!

それぞれに人生の挫折を味わいながら、それでもどん底から這い上がろうともがく、そんな男たちの友情を軸に、男の生き様のようなものを描きたいんかな。

少し感心したのは、ボクシングのシーンが、手を抜くことなく、リアルに作られてるんよ。平岡くんもシッカリと体を作って、ガチで戦ってるように見せてるところが良かったね。

若手のイケメン俳優ふたりに、倉科くんで癒しを加えてってキャスティングは、それなりに悪くなかったんやけど、もう少し脇の役者をうまく使える話にしたら良かったのになぁって思ってもうた。

なんとなく小じんまりとした印象が残ってまうドラマは、ファイトシーンの気合いは感じるものの、作品としては“ボチボチ”の域を出るほどの“勢い”はなかったかもね?!

2014年8月28日 (木)

『ボーダータウン 報道されない殺人者』

今日は、ちょっと前に作られた社会派ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めるジェニファー・ロペスといえば、歌手としてアメリカでブレイクし、女優としてもセクシー系のラテン女優として人気があったやんね。

一時ベン・アフレックと付き合ったりして、その当時にふたりが共演した『ジーリ』(2003年)は大コケしてしまい、今や監督としても注目を浴びるベン・アフレックの“暗黒時代”の象徴として有名やったりして!(笑)

残念ながらジェニファーの女優としての運気は、その後も低迷する(?)んやけど、唯一、“ジェニ・ロペ復活か”って騒がれたのが、この作品やったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ボーダータウン 報道されない殺人者 / Bordertown   ★★★☆☆   (2006年)

監督:グレゴリー・ナヴァ

出演:ジェニファー・ロペス、アントニオ・バンデラス、マヤ・サパタ、ソニア・ブラガ、マーティン・シーン、フアネス

アメリカとの国境にあるメキシコの街フアレスは、工場誘致をして産業で栄えている。しかし、そこでは女性が過酷な労働条件で酷使され、挙句に犯罪者の餌食となってレイプされ、殺されているという。そんなネタを追いかけることになった女性記者の戦いを描いた社会派ドラマ?!

久々のジェニ・ロペの登場で、かつてはラテン系のセクシーさが売りやった彼女も、なんやだいぶ腰周りが座ってもうて.............なんて(笑)

正直ジェニ・ロぺが社会派ドラマって聞くと、無意識に“オイオイ”ってツッコミを入れたくなるんやけど、実際の演技は、それほど悪いものやなかったね。

それにしても、事実を基にしたという話は、あまりにもヒドイもんやった。この街では資本主義が暴走し、そのために社会の悪を野放しにするどころか、政府や警察が一緒になって隠蔽しようとしてるってのが衝撃的やった。

数え切れない殺人事件が、事件として扱われず、闇に葬り去られる、そのなかで呆然とするしかない社会の弱者たち..........あまりにも厳しすぎる現実やよなぁ。

映画の存在価値ってのはいろいろやけど、こうやって映画化されることで、少しは世間の注目を浴びて、状況が改善されるとエエンやけどね!?

2014年8月27日 (水)

『さよなら、アドルフ』

今日は、第二次世界大戦をテーマにしたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、監督がオーストラリア人の女性で、製作はオーストラリアにドイツとイギリスが加わって作られたものらしく、敗戦直後のドイツの様子を、14歳の女の子の目線で描いてるんよ。

監督さんの出身地であるオーストラリアや、ドイツの映画賞で監督賞を受賞したり、主演してる若手俳優が賞を受賞したりしてるらしく、ロカルノ国際映画祭でも観客賞を受賞してるみたいやね。

監督のケイト・ショートランドってひとは、以前に紹介した若き日のサム・ワーシントンが出演してた『15歳のダイアリー』で注目されてて、オーストラリア期待の女性監督ってことらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

さよなら、アドルフ / Lore   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ケイト・ショートランド

出演:ザスキア・ローゼンダール、カイ・マリーナ、ウルシーナ・ラルディ、ネーレ・トゥレプス、ハンス=ヨヘン・ヴァークナー、ミカ・ザイデル、アンドレ・フリート

ドイツの敗戦により、ナチスの将校を父に持つ14歳の女の子は、幼い妹弟を連れて、遠くに住む祖母の家に向かうのだが...........ってな戦争ドラマ?!

ヒトラーを信奉し、勝利を信じていたのに、戦争に敗れ、両親は連合国に捕えられてしまう。幼い妹や弟たち、そして赤ん坊を抱えながら、少女は過酷な旅に出る...........ってなことで、なかなか重厚なドラマが展開するんよ。

それまで信じていた価値観が目の前で崩れ、食べる物にも困るような状況に陥りながら、必死に耐え忍ぶ姿が胸にズシリとくるんやね。

主演のザスキアくんは、その透明感のある佇まいと、心の内面の揺れる思いを上手く表現した演技で、各方面から高評価やったみたいやけど、なるほど印象に残る存在感を見せてくれてた。

戦争は多くの人たちを傷つけてきたけど、罪のない子供たちが、大人の都合でこんな経験をしなければならないってのも、やっぱり悲しすぎるやんね?!

争いのない世界が実現できれば.................。

2014年8月26日 (火)

『赤々煉恋』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務める土屋太鳳って女優さんは、今ちょっと注目されてるらしい。もともとテレビ東京のドラマ“鈴木先生”でメインキャストになって、公開中の“るろうに剣心”の後半でも出演し、NHKの朝ドラにも出てるんやってね。

そんな彼女はウルトラマンのシリーズものにも出てて、共演してるイケメン(?)の吉沢くんと清水くんは仮面ライダーのシリーズ、でもって監督の小中くんはウルトラマンやらミラーマンを手掛けってことで、なんやヒーローものオンパレードなキャスト&スタッフみたい(笑)

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

赤々煉恋   ★★★☆☆   (2013年)

監督:小中和哉

出演:土屋太鳳、吉沢 亮、清水富美加、秋本奈緒美、吉田 羊、有森也実、堀内正美、石田信之、鈴木貴之、(声の出演)大杉 漣

マンションから飛び降り、自殺した女子高生は、なぜか浮遊霊として自分の家や町を彷徨っていた。自分がなぜ死のうと思ったのか、そんなことを考えながら、霊となった自分に誰も気づいてくれないことに寂しさを感じつつ、漫然とぶらぶらするのだが................ってなドラマ?!

最初は楽しかった高校生活、それがいつしか苦痛になり、やがて生きてる意味を見失った過去、霊となってから“生きる”ことの意味を考え、反省するってことなんかな。

う~ん、もう少しシリアスに“自殺問題”を描くのかと思いきや、どちらかというと主演の土屋くんのイメージビデオにストーリーがくっついてるようなノリやった(苦笑)

個人的には、『HK/変態仮面』のヒロインとして少し注目してる清水くんも出てたりして、それなりの楽しみ方はできたんやけど、ただ、作品としては中途半端やよなぁ...................。

結局のところ心霊ファンタジーに強引に笑いや友情や親子の愛情を絡めたドラマってことで、特に残るものはなかったかな?!

2014年8月25日 (月)

『スティーヴとロブのグルメトリップ』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、イギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の主演スティーヴ・クーガンはイギリスの俳優さんで、日本での彼の代表作というと、この作品と同じマイケル・ウィンターボトムが監督した“マンチェスター・ムーブメント”を描いた作品『24アワー・パーティー・ピープル』かな。

他にも、時代モノなんかで脇役として味のある演技をしたりする、個人的には嫌いやない役者さんなんやけど、そんな彼と盟友の主にTVで活躍する俳優のロブ・ブライドンが、実名でまるでガチの取材旅行をしてるかのような作品がこれなんよ。

ちなみに、日本では当然のようにDVDスルーになってもうてるわけやけど、本国ではヒットしたらしく、すでに続編が公開されてて、どうやら彼らはイタリアに行ったらしい。でもって、そんな彼らの“旅行”は、TVでシリーズ化もされてるとか。

というわけで、とりあえずは最初の旅の感想を.................................?!

スティーヴとロブのグルメトリップ / The Trip   ★★★☆☆   (2010年)

監督:マイケル・ウィンターボトム

出演:スティーヴ・クーガン、ロブ・ブライドン、クレア・キーラン、マルゴ・スティリー、レベッカ・ジョンソン、ベン・スティラー

俳優のスティーヴ・クーガンは、雑誌社の依頼でイギリス北部のレストランを巡る旅企画に出ることに。当初は恋人を連れて行くハズが、彼女がアメリカに帰ってしまったことで、代わりに親友の俳優ロブ・ブライドンを誘うのだが..................ってな、ちょっと異色のロードムービー?!

中年の男ふたりが田舎町の評判のレストランを巡る、そんな様子を追いかけながら、ふたりのモノマネによる掛け合いや、ホンネのぶつけ合いをコミカルに捉えつつ、旅の様子をドキュメンタリーのタッチで描いてるんよ。

基本のノリはコメディ調なんやろうけど、そこはウィンターボトム監督らしく、40代で人生に迷う男の苦悩ってのを取り入れて、むしろ上質な人生ドラマにしてしまってるところがエエんよなぁ。

個人的には4つなんやけど、とはいえ、彼らの繰り出すネタを含め、これを“オモロイ”と感じるひとは、残念ながら日本だとそれほどおらんやろうってことで、あえておススメにはせず、あくまでも“マニアックなひと向けの良品映画”という評価に、とりあえずはしとくかな!?(笑)

2014年8月24日 (日)

『ザ・コール [緊急通報指令室]』

いやぁ~、今月はスッカリ“引きこもりな週末”になってもうて、いまだに映画館で1本も観てないんよなぁ。こんな1ヶ月近くも映画館に行かないってのは、数年前に膝をケガして、身動きがとれなかったとき以来かも..........(苦笑)

というわけで、今日はレンタルしたサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

ハル・ベリーって女優さんは、ビリー・ボブ・ソーントンと共演した『チョコレート』って作品で、黒人の女優さんとして初めてアカデミー賞の主演女優賞を受賞したわけやけど、その後のキャリアとしては、演技派というにはチョット寂しい感じやよね。

まぁ、結果的に、この作品での演技でゴールデン・ラズベリー賞のワースト主演女優賞にノミネートされることになったんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ザ・コール [緊急通報指令室] / The Call   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ブラッド・アンダーソン

出演:ハル・ベリー、アビゲイル・ブレスリン、モリス・チェスナット、マイケル・インペリオリ、デヴィッド・オトゥンガ、マイケル・エクランド、ジャスティナ・マシャド

緊急電話(911)のオペレーターをしている女性は、ある日、自宅に何者かが侵入し、助けを求める少女からの電話を受けたが、自らのミスで通報者が殺されてしまう。トラウマから新人オペレーターのための教官となった彼女だったが、何者かにより拉致され、トランクに閉じ込められた少女からの電話に対応することに..............ってなサスペンスもの?!

恐怖のあまりパニックに陥る被害者をなだめ、彼女を救おうと限られた手がかりをたぐりながら、必死に手を尽くすのだが.........ってなことで、なかなかテンポよく、スリリングな追跡劇が繰り広げられるんよ。

途中でいろいろとツッコミどころはあるものの、コンパクトにまとまってて、全体的には悪くなく、それなりに楽しめたんやけど、ただ...................あの終わり方はどうなんやろ(苦笑)

ヒネリを利かせて“ドヤっ”って思ったんやろうけど、個人的には“そりゃないなぁ........”って思ってもうたよ?!

ということで、アイデアと展開は悪くなかっただけに、ちょっと惜しい、ボチボチな作品やったかなぁ.................。

2014年8月23日 (土)

『ノーカントリー』

今日は、2007年度のアカデミー賞を賑わせた作品をひとつ、ご紹介♪

発表する作品で次々と賞を受賞しているジョエル&イーサンのコーエン兄弟なわけやけど、彼らが念願のアカデミー賞の作品賞と監督賞をW受賞した作品がこれなんよ。

そんでもって、今では世界的にも知られるようになったスペイン人俳優のハビエル・バルデムが、アカデミー賞の助演男優賞を受賞した作品でもあるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ノーカントリー / No Country For Old Men   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ケリー・マクドナルド、ウディ・ハレルソン、テス・ハーパー、ギャレット・ディラハント、べス・グラント

偶然にマフィアの麻薬取引の現場に出くわし、大金を手にした男。しかし、そんな彼を腕利きの殺し屋が追っていた..........ってな、アカデミー賞独占の、コーエン兄弟によるクライム・サスペンス?!

これはもう納得の助演男優賞って思わせる、ハビエルくんの演じる殺し屋の強烈なキャラは、凄まじいほどのインパクトやった。

容赦なく邪魔者を殺していくその姿には、ただただ圧倒されてもうて、完全に観てて飲まれてまうような演技で、しかも使ってる武器が改造空気銃ってとこが、またなんとも不気味で.............(笑)

極端に凶悪な殺人鬼を描きながら、一方で日常のなか耳にするような殺人事件を意識させるあたりは、それが突飛な空想ではなく、現実と大して変わりないことを伝えてるように感じられるんよね。

「物事は常に変化し、それを止めることはできない」そんなセリフが、タイトルに込められる意味につながってるんかも、なんて思いつつ、キャラの特異性は置いといて、物語自体は淡々とした流れで展開させつつ、時折、垣間見せる見えるメッセージってのは、いかにもコーエン兄弟らしさやなぁってね?!

まぁ、作品としては、ちょっとクセがあり過ぎかもなぁ...............(笑)

2014年8月22日 (金)

『あかぼし』

今日は、ちょっとマイナーな邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、東京国際映画祭に出品されたものらしいんやけど、監督さんは、これが長編デビューとのことで、もともとは映画学校で照明を学びながら映画作りをしてたみたいなんやけど、今はラジオ番組を作ったり、ディレクターをしたりと、なかなかマルチな活躍をしてるんやって。

でもって、母親役で出演してる朴さんは、どうやら知る人ぞ知る有名人らしく、声優の世界では数々の作品で主役をこなす実力派なんやって。実写映画で演技をするのは、これが初めてってことらしいんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

あかぼし   ★★★☆☆   (2012年)

監督:吉野竜平

出演:朴 路美、亜蓮、ブラダ、鯨井和幸、藤井かほり、千葉美紅、大林佳奈子、四條久美子

父親が突然に蒸発し、塞ぎこんでしまった母親は、宗教に救いを求め、のめり込んでいく。そんな母親の姿に戸惑いながらも、言われるままに“伝導”活動に付き合う小学生の男の子だったが..............ってな家族ドラマ?!

突然、壊れてしまった家族、そして“救い”によって生まれたつかの間の平和、しかし、それは長くは続かなかった........ってなことで、親の事情に巻き込まれる子供の苦悩、そして成長を描いてるんかな。

とってもイビツな環境のなかで問われる母子の絆ってのを、子供の目線で追いかけるあたりは、難しいテーマながら、なかなか繊細で丁寧に作られた感じがしたね。

ただ、淡々とした流れのなか、比較的静かな雰囲気で狂気を描くことで、尺の長さもあってか、どうしても少し間延びした感がしてもうたかも。

ほとんど無名の役者を使った低予算映画ながら、スターダストのイチオシ(?)子役の亜蓮くんと、その相手を務めたブラダくんの頑張りは、評価できるんと違うかな。

とっても地味な作品ではあるんやけど、人間の弱さと、それでも“生きる”ってことの意味を考えさせられる、そんな作品やったかもね?!

2014年8月21日 (木)

『鉄くず拾いの物語』

今日は、東欧の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ベルリン国際映画祭で審査員グランプリと主演男優で銀熊賞をダブル受賞したってことで話題になったらしいんよ。アカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされてたみたいやしね。

そんな作品を作ったのは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のダニス・タノヴィッチ監督で、『ノー・マンズ・ランド』っていう戦争をテーマにした作品でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞したことのあるひとなんよ。

以前にここで紹介したなかでは、コリン・ファレルが主演した『戦場カメラマン 真実の証明』って作品を撮ったのも、この監督さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

鉄くず拾いの物語 / Epizoda U Zivotu Beraca Zeljeza   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ダニス・タノヴィッチ

出演:ナジフ・ムジチ、セナダ・アリマノヴィッチ、セムサ・ムジチ、サンドラ・ムジチ

山あいの村で暮らすロマ族の一家。ある日、妊娠中の妻が腹痛を訴え、病院に連れて行くと、すでに流産していることが判明する。すぐに手術をする必要があるものの、保険証も持たない一家は、高額の手術代を支払わない限り、手術はしないと病院に言われてしまうのだが.............ってな、実際の新聞記事を基にして作られたドラマ?!

愛する妻を救うためには手術が必要なのに、鉄くずを拾って生活している男には、その費用を支払うことはできず、どうしようもない状況のなか、必死に打開策を探して奔走する、そんな彼の姿を追うんよね。

実際の出来事の当事者が、本人役で出演してるってことで、まるでドキュメンタリーのような作りになってるんよ。

リアリティ重視で、ドラマ性を排除した感じになってるもんやから、ちょっと“面白味”に欠けるような気はするんやけど、人命を救う場所であるはずの病院で、お金と命を天秤にかけられてるっていう現実への問題提起としては、なかなか強烈なメッセージかも。

2014年8月20日 (水)

『光にふれる』

今日は、実在の台湾のピアニストを主人公にしたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、地元の台湾では台北映画祭で観客賞を受賞したり、台湾金馬奨で新人監督賞を受賞し、アカデミー賞の外国語映画賞の台湾代表作品になったらしい。

そもそも、この作品の企画は、監督さんの短編作品をウォン・カーウァイがエラく気に入り、自身の製作会社を使って実現させたものなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

光にふれる / 逆光飛翔   ★★★☆☆   (2012年)

監督:チャン・ロンジー

出演:ホアン・ユィシアン、サンドリーナ・ピンナ、リー・リエ、シュウ・ファンイー

生まれながら目が不自由な男の子は、ピアノの才能を伸ばすため、親元を離れ、台北にある大学で音楽を学ぶことに。新しい環境に馴染めずに戸惑う日々だったが、陽気なルームメイトや素敵な出会いもあり、徐々に変わっていくのだが........ってな実在のピアニストが本人役で出演してるドラマ?!

差別や偏見のなかで、音楽という夢を追いかける主人公と、そんな彼と出会い、ダンサーになるという夢と向き合う決心をする女の子、そんなふたりの関係を軸に、男同士の友情や息子を思う母親の気持ちなんかを絡めて描いてるんよ。

主人公を本人が演じてるってことで、当然にリアリティがあるし、その奏でる音楽に説得力みたいなものを感じるやんね。

この手の作品は、もちろん感動を狙って作られてるんやけど、それほど過度に押し付けてこないところが好感が持てるというか、逆に泣ける感動を期待しすぎてると、盛り上がりに欠けるってことになるのかもしれんけど?!

ちょっと安っぽいコメントになるんやけど、辛い現実に負けることなく、夢を必死に追いかける、そんな純粋な気持ちを忘れたらアカンなぁって思ってもうたよ.........簡単やないけどね(苦笑)

2014年8月19日 (火)

『パズル』

今日は、少し怖い系の邦画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ~、こんだけ“うだるような”暑い日が続くと、ちょっとホラーっぽいのでも観て、背筋でも凍らしてみたろうかって思うやんね..................って、そんなことない??(笑)

涼み方はひとそれぞれってことで置いとくとして、『天然コケッコー』以来、さりげなく(?)追いかけてきた夏帆くんが、血みどろになってるってのが心配になって、思わず借りてもうたのが、この作品なんよ。

監督さんは、以前に紹介した『先生を流産させる会』って作品で物議を醸した内藤くんで、これが2作目の鑑賞になったんやけど、どうやらキワどい描写をするのが好きらしい(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

パズル   ★★★☆☆   (2014年)

監督:内藤瑛亮

出演:野村周平、夏帆、高橋和也、佐々木心音、八木さおり、大和田 獏、渡辺 凱、冨田佳輔、佐伯 亮、馬場ふみか、吉満涼太

校舎の屋上から、ひとりの女子高生が飛び降り自殺を図った1か月後、謎の集団が女性教師を教室に監禁し、他の教師たちを相手に恐怖のゲームを始めるのだが..............ってな“痛い”系の復讐(?)ドラマ?!

犯人によって次々と仕掛けられるゲーム、果たしてその目的は........、そして心を閉ざした女の子と、そんな彼女を見守る男の子の関係は............ってなことで、時折グロテスクな描写をはさみながら話が展開するんよ。

ただ、内容的には、海外の同系の作品を安っぽく焼き直したようなテイストで、それほどのインパクトは正直なかったね。

そんな中、ヒロインを演じる夏帆くんは、これまでの“清楚系”の女の子というイメージと決別するっていう覚悟が伝わる演技やった。この作品が代表作になるとかっていうことではなく(まず、そうはならない)、女優としてひとつの枠を越えた、そんなターニングポイントになった演技やったかも。

というわけで、作品の評価はどうでもエエ(?)として、“夏帆ウォッチャー”目線では有意義な作品やったかな?!(笑)

2014年8月18日 (月)

『長い裏切りの短い物語』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるダヴィデ・マレンゴくんは、ずいぶん前に紹介した『あのバスを止めろ』って作品を作ったひとでもあるんよ。サスペンスと恋愛ドラマをいい塩梅にミックスした、なかなかの佳作やったんよね。

その作品でイタリアのアカデミー賞で新人監督賞にノミネートされ、注目されたらしいんやけど、その後はどうやらTVドラマを作るのに忙しかったみたいで、これが久々の映画作品になるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

長い裏切りの短い物語 / Breve Storia Di Lunghi Tradimenti   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ダヴィデ・マレンゴ

出演:グイド・カプリーノ、カロリーナ・クレシェンティーニ、カロリーナ・ラミレス、マヤ・サンサ、フィリップ・ルロワ、ニーノ・フラッシカ、フランチェスコ・パノフィーノ、パオロ・カラブレージ

小さな銀行の顧問弁護士として働いていた男は、その銀行を乗っ取った大手銀行から来た新役員の女の命令で、一緒に南米のとある国に行くことになったのだが...........ってな、資源をめぐる陰謀をテーマにしたサスペンスもの?!

100年も前に結ばれた広大な塩田の採掘権に関する契約書を巡り、暗躍する巨大企業とその陰謀に巻き込まれるひとりの男、すべての謎が解けた時に男が下す決断は.......ってな感じで、それなりにスリリングな話が展開してるんよ。

資源開発という旬なネタをテーマにして、少し社会派の雰囲気を醸し出しつつ、家庭にも仕事にも問題を抱え、悩めるイケメンの葛藤を前面に出して盛り上げるってのは、悪くない手やったかも。

ただ、細かいことをいうと、どうしても強引さがあって、“ヤリすぎ感”が残ってもうてるところがマイナスやったかもね?!

2014年8月17日 (日)

『ハッピー フィート』

今日は、先日訃報が届いた大好きな俳優、ロビン・ウィリアムズを偲んで、彼の出演した作品をひとつ、ご紹介♪

ロビン・ウィリアムズという役者を知ったのは、青春映画の傑作『いまを生きる』やったんよ。優しい表情で生徒に語りかけながら、強い信念をもって教育に打ち込む先生役で、感動のラストもあって、ずっと心に残る1本になってるんよなぁ。

その後もコメディからシリアスなものまで、その人柄を反映したような演技は、常に上手さと優しさがこもってて、ついつい見入ってしまう、そんな不思議な魅力をもった役者さんやったと思う。

いろいろと病気やらで悩んだ末のことやったとのことらしいんやけど、その存在を失ってみると、彼の功績の偉大さってのをしみじみと実感してもうたよ。

というわけで、今日は声の出演ながら、芸達者な味わいがあふれた作品をね?!

ハッピー フィート / Happy Feet   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ジョージ・ミラー

出演:(声の出演)イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムス、ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、ブリタニー・マーフィー

歌は下手くそだが踊りの上手い一匹の皇帝ペンギン、求愛の歌が歌えない彼は仲間から追放され、冒険の旅に出ることに...........ってな、2006年度のアカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したミュージカル・アニメ!?

普段はあまり進んでアニメ映画は観ないんやけど、この作品を観たときに、そのリアルな映像にちょっとびっくりしてもうたのを覚えてるんよ。

作品としては、懐かしの名曲の数々をうまく料理しながら、ミュージカルの形式で巧みに物語を展開させてて、なかなか心躍る楽しさってのがあったね。

特に芸達者なロビン・ウィリアムズが出てくるあたりで、しっかりと笑いのツボを突いてきて、たまらんなぁって思いつつ、ニヤリとさせられてもうた。

前半のゴリゴリのエンターテイメントからすると、話としては後半の流れは少々子供だましかなって思いつつ、まぁ、そもそもファミリー向けの娯楽映画なわけで、真面目に“斬って”も仕方ないってね(苦笑)

それでも大団円のフィナーレの弾けっぷりは悪くなく、細かくメッセージを詰め込む製作者の意図はあるんやろうけど、これは単純にノリを楽しむのがエエんかも?!

2014年8月16日 (土)

『ユアン少年と小さな英雄 (ぼくとボビーの大逆転)』

今日は、ちょっと感動的なイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この話のモチーフになってるテリアは、19世紀にスコットランドで実在してたんやってね。映画化するに当たっては、どうやら“ちゃっかり(?)”と忠犬ハチ公を参考にしたってことらしいんやけど。

そんな話の舞台になってるスコットランドは、今、独立問題で揺れてるみたいで、ショーン・コネリーが独立を支持する一方で、ミック・ジャガーやハリー・ポッターシリーズの作者J・K・ローリングやデヴィッド・ボウイあたりは独立反対を表明したらしい。

まぁ、そんな本編とさして関係のない政治ネタを挟みつつ、作品の感想は...................ちなみに、出演してる犬、カンヌ国際映画祭で“パルム・ドック”を受賞してるんよね?!(笑)

ユアン少年と小さな英雄 (ぼくとボビーの大逆転) / Greyfriar's Bobby   ★★★★   (2005年)

監督:ジョン・ヘンダーソン

出演:オリバー・ゴールディング、ジェームス・コスモ、グレッグ・ワイズ、ジーナ・マッギー、クリストファー・リー、ショーン・パートウィー、カースティー・ミッチェル

飼い主である警官と死別した犬のボビー、亡き主人の墓を守りつつ、仲良しの少年の窮状にも孤軍奮闘するってな、スコットランドで有名なハートウォーミングな“ハチ公ばり”の忠犬の話?!

墓に寄り添う犬の姿に人々は心打たれ、やがて人気者になるが、そんな彼を疎ましく思う街の権力者が、あの手この手で犬を排除しようとするが...........ってなことで、ありがちな感動秘話で、そのデキ過ぎた内容に途中までは家族向けの子供だましと思って観てたんやけど、やっぱり最後は涙がこぼれてもうて................(笑)

なんと言っても犬の表情がなかなかキュートで、おまけにこいつが相当に賢いときたもんだ!まぁ、子供と動物の併せ技は、映画ではなかば反則技なんやけど..............。

一匹の犬の存在によって、人々の心が癒され、勇気付けられ、そして、いつしかみんなの気持ちが一つになる、そんな様子が心をくすぐるんやなぁ!?

あぁ、オレも犬でも飼って癒されたい気分やなぁ.............でも、犬にも相手にされんかったら..............(苦笑)

2014年8月15日 (金)

『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』

今日は、日本と韓国の合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作は、サントリーミステリー大賞で読者賞を受賞したベストセラー小説なんやってね.................まぁ、例によって内容もどの程度ベストセラーなのかも、よう知らんかったんやけど。

でもって、そんな作品を映画化したのは、これが長編2作目になるらしい、韓国の若手監督さんで、前作の『美しき野獣』って作品は、クォン・サンウ主演ってこともあってか、日本でもそこそこ話題になってかな。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間   ★★★☆☆   (2013年)

監督:キム・ソンス

出演:西島秀俊、キム・ヒョジン、浜田 学、パク・トンハ、伊武雅刀、イ・ギョンヨン、中村ゆり、真木よう子

イラストレーターとして生計をたてる男は、自分の誕生日の日に、結婚して1年の妻が待つ家に帰ると、そこに“彼女”の死体が。動揺する彼を謎の男たちが警察を名乗って連行しようとするのだが................ってなサスペンスもの?!

最愛の妻の行方が分からなくなり、何者かに追われ、そして頭の中には別の記憶が錯綜する.........ってなことで、アクションを交えてスリリングな謎解きをってことなんかな。

後半の畳み掛けるような展開ってのは、まぁ、悪くないんやろうけど、どうも全体的な印象として野暮ったいというか、垢抜けない感じがしてもうて、もうひとつやった。

無理して片言の日本語を話してるせいもあるんやろうけど、どうもヒロインに魅力がなくて、乗り切れんかったってのが大きかったのかも(苦笑)

主役を張る西島くんは、ちょっと不器用な男として色気をプンプンと漂わせてて、よう頑張ってたんと違うかな。ただ、逃げ回ってるなかで、最初から最後までずっと破れたスーツを着続けるっていう“律儀(?)”な設定が、違和感がありすぎやったんやけど..........まぁ、それは演出の問題か?!

というわけで、旬の日本のイケメン俳優の活躍を堪能するっていう観点では合格点かもしれんけど、それ以上を期待すると、ちょっと物足りない作品かもなぁ.............。

2014年8月14日 (木)

『ダージリン急行』

今日は、ちょっとユルめのコメディ作品をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるウェス・アンダーソンと言えば、ちょっと前に劇場で公開されてた『グランド・ブタペスト・ホテル』でベルリン国際映画祭の審査員特別賞を受賞して、ちょこっと注目されてたやんね。

独特のコメディ・センスをもったひとで、爆笑するような能天気な笑いやなくて、どこかズレたシニカル系のブラックな笑いを繰り出してくるところが、個人的には大好きなんよ。

ちなみに、前にも書いたような気はするんやけど、この作品にも出てるオーウェン・ウィルソンは大学の友だちらしく、また、初期の作品から参加してるビル・マーレーは、すっかり彼の作品の常連として、欠かせない存在になってるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ダージリン急行 / The Darjeeling Limited   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ウェス・アンダーソン

出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、ビル・マーレー、ナタリー・ポートマン、アンジェリカ・ヒューストン

1年もの間、互いに連絡を取り合うことなく音信普通だった3兄弟は、父親の死をきっかけに、長兄の提案でインドを一緒に列車で旅することに。それぞれに問題を抱えた、変わり者の彼らは、互いを信頼できずに、ギクシャクした関係のまま始まる旅は、思わぬ方向に.............ってなコメディ調の家族ドラマ?!

最初から最後まで、少しズレた登場人物たちがドタバタと大騒ぎで、なんやアンダーソン監督の“らしさ”が存分に出た作品やったね。まぁ、この監督さんの作品に興味がなかったら、このノリに付いていけず、ちょっと退屈になってまうかもなぁ。

インドの特徴的な景色をバックに、とことん“ゆる~い”兄弟の絡み合いを楽しみつつ、マッタリほのぼのした感じに心地よさを覚えつつ、グタグタと............(笑)

この監督さんのセンスのよさって、使ってる音楽にもあるんよね。気がついたら、不思議な雰囲気が作品全体を覆ってるんやなぁ。そういう細かい部分も含めた演出が心憎かったりして。

この作品、何気にインパクトがあったのは、サイドストーリーとして上映された短編のナタリー・ポートマンの出演シーンで、その美しい肢体に思わず魅せられてもうてなぁ...........♪(笑)

あと、是非、注目したいのは、オープニングで走るビル・マーレー、そんな意外性がマニアの心をくすぐるんってね?!

2014年8月13日 (水)

『いつか眠りにつく前に』

今日は、ちょっとシットリ系の作品をひとつ、ご紹介♪

この監督さん、ハンガリーの出身のひとで、ジュゼッペ・トルナトーレ監督やイシュトバン・サボー監督の作品で撮影監督をしてたひとらしく、そんな彼が豪華な役者陣を集めて作ったのが、この作品なんよ。

メリル・ストリープとグレン・クロースが共演して、更に大ベテランのヴァネッサ・レッドブレイブが加わるなんて、ちょっと考えられないやんか。ちなみに、メイミー・ガマーはメリルくんの実の娘で、母娘共演ってのも少し話題やったんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

いつか眠りにつく前に / Evening   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ラホス・コルタイ

出演:クレア・デインズ、ヴァネッサ・レッドグレイブ、メリル・ストリープ、グレン・クローズ、トニー・コレット、メイミー・ガマー、パトリック・ウィルソン、ヒュー・ダンシー、ナターシャ・リチャードソン

重い病気で死を目前にした老女、彼女はそんな自分を見守る娘たちの前で、どうしても忘れられない“彼”の名前を呟くのだが.................ってな、過去の思い出にまつわるドラマを描いた作品?!

親友の結婚式で出会った男に惹かれながらも、うまく行かなかった辛い思い出、死を前にしてその頃に思いを馳せるのだが................ってことで、切ない恋の話をネタにってことなんやろうけど、う~ん、ちょっと中途半端で消化不良な感じやった。

娘の知らない過去を語って聞かせ、親子の絆なり、女性の行き方なりを語るのかと思いきや、“過去は本人のみぞ知る”って言われて突き放した挙句に、周りで勝手に盛り上がられてもね...............(苦笑)

ヴァネッサ婆さんの演技は、味わい深かったのと、クレア嬢の歌声が思いのほか素敵やったのが印象に残ったぐらいで、あとは“しみじみと...........”って雰囲気だけかな。

人生の“黄昏”に何を思うかってことなんやろうけど、予告で感動を煽るような雰囲気やっただけに、ちょっと期待はずれやった。あまりにも話の流れが悪すぎたんかなぁ.............??

2014年8月12日 (火)

『楽隊のうさぎ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作の小説は、“新潮文庫の100冊”に指定されてるらしく、中高生の課題図書になったり、センター試験の問題に出たりもしてるらしい。

そんな作品を、音楽の盛んな町、静岡県の浜松市が地元の文化育成事業の一環として、映画化しようと頑張って作ったのが、この作品なんやって。

監督の鈴木卓爾ってひとは、役者 兼 監督として活躍してるひとらしく、監督した作品としては吹石一恵と宮藤官九郎が主演した『ゲゲゲの女房』あたりが有名なんかな。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

楽隊のうさぎ   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:鈴木卓爾

出演:川崎航星、山田真歩、寺十 吾、小梅、徳井 優、井浦 新、鈴木砂羽、ニキ、鶴見紗綾、井出しあん、佐藤菜月

中学に入ったばかりのオトナシイ性格の男の子は、ひょんなことから吹奏楽部に入部することに。なかなか馴染めないなかで、周囲に励まされながら、少しずつ前に進み、成長していくのだが..............ってな青春ドラマ.............なんかな?!

吹奏楽部を舞台に、いろいろと傷ついたり、挫けそうになりながら、それでもいろんな事を考え、成長していく子どもの姿を追いかけるってとこなんやろね。

出演してる子どもたちは、みんな浜松の地元の子たちってことで、演技云々ってことを言うのはナシにしようと思う。ただ、演出として、成長した子どもたちの姿をっていうほど、その成長具合がスカッと出てないところがスッキリとせんのよね。

それとタイトルにもなってる“うさぎ”のくだりが、ほとんど意味不明で不気味さしか感じられないあたりが、ちょっと耐えられへんかった(苦笑)

なんとなく、もっと爽やかでフレッシュな青春ドラマを期待してただけに、どうにも突きぬけない“マッタリ感”に失望してもうたんかもね?!

2014年8月11日 (月)

『愛の原罪』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、ポーランドの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、サンダンス映画祭で賞を受賞したらしく、地元ポーランドだけやなくて、シカゴ国際映画祭なんかでも賞にノミネートされてたみたいで、世界的に注目のポーランド人監督ってとこなんかな。

監督さんは、もともと俳優さんみたいで、その経歴を見てみると、TVドラマを中心に監督業もやってたらしい。

というわけで、そんなちょっとマニアックなヨーロッパ映画の感想は...................?!

愛の原罪 / Nieulotne   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ヤツェク・ボルツフ

出演:ヤクブ・ギェルシャウ、マグダレーナ・ベルス、アンヘラ・モリーナ、ヨアンナ・クーリグ、アンジェイ・ヒラ、フアンホ・バイェスタ

ワーキングホリデーで訪れたスペインの田舎町で出会った学生の男女は、恋に落ち、ふたりで幸せな一時を過ごしていた。そんなとき、彼はいざこざが原因でとある事件を起こしてしまうのだが.........ってな、若い男女の関係を描いたドラマ?!

ひとつの出来事がキッカケで大きな罪を背負い、それが原因でふたりの強い愛の絆が揺さぶられる、そんな若い男女の葛藤を描くってとこなんかな。

淡々とした情景、繊細な映像を駆使して、なかなか雰囲気のある作品になってるんやけど、これ字幕が悪すぎるのか、そもそものドラマがそうなのか、よう分からんのやけど、あまりにも説明が足らな過ぎて、設定や関係性が理解できんまま、話だけが淡々と進んでいくんよ。

字幕で読む会話もどこか取ってつけたような感じになってもうてて、恐らくオリジナル言語のセリフ回しでは、もっと周辺部分が語られてるんやろうと思うんやけど、いかんせんポーランド語は理解できんからね(苦笑)

作品の雰囲気としては悪くないなぁと思いつつ、どこか取り残されたまま話が終わるという、消化不良な感じになる、そんな作品やった?!

2014年8月10日 (日)

『アメリカン・ギャングスター』

今日は、デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウが共演したギャングものをひとつ、ご紹介♪

ほんまやったら週末は公開中の作品を、って思ってたんやけど、ここ数週間、なんか気乗りがしなくて、足が映画館に向かわないんよなぁ。別に夏バテしてるってワケでもないんやろうけど、まぁ、ちょっと疲れてるのかも........。

なんて少し弱気なことをツブやいててもしゃぁないんで、リドリーくんの作品でパッーと..........と言いつつ、彼の過去作品でそこまで景気のいい作品は................(笑)

というわけで、どうでもエエような字数稼ぎはやめて、作品の感想は.....................?!

アメリカン・ギャングスター / American Gangster   ★★★☆☆   (2007年)

監督:リドリー・スコット

出演:デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディングJr、ジョシュ・ブローリン、アーマンド・アサンテ、テッド・レヴィン

60年代後半のニューヨークのハーレムで、麻薬ビジネスで財を築いた黒人ギャングと、そんな彼を追い詰める正義感の強い刑事の姿を描いた、実話に基づく犯罪ドラマ?!

高純度のヤクを売りさばき、一気に街を支配した男と、そんな彼を追いかける熱血デカ、デンゼルくんとラッセルくんの主演ふたりの対決が見もの..............って評判やったけど、それほど熱く対峙することもなく、なんやちょっと肩透かしやった(苦笑)

それでも、2時間半の尺の長さがありながら、観る側を話しにのめり込ませるだけの勢いは十分にあったね。丁寧に人物を描くことで、単なる悪者、いい者という以上の感情を植えつけてくれるあたりが、上手いのかも。

公開前の前フリで、さんざん煽っといて、これはアカンやろう........って、ようは売り方がマズいってことか。まぁ、もう少し男臭さがぶつかり合うような絡みがあると、作品として良かったんやろうとは思うんやけど、そこらへんの娯楽優先のハリウッド調なところが、物足りなさってやつかな。

どーでもいい事ながら、ギャングの奥さん役のライマリ・ナダルって女優さんが............妙に色っぽくて、かなり気になってもうたよ(笑)

期待し過ぎただけに、もう一息感は否めないものの、普通に観れば全体としては平均以上のデキなんやろね、きっと!?

2014年8月 9日 (土)

『31年目の夫婦げんか』

今日は、ベテラン俳優が大活躍(?)の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で、主役のひとりを務めるメリル・ストリープが、ゴールデン・グローブ賞の女優賞にノミネートされたんよね。まぁ、出演する作品で、毎年のようにどこかの賞を受賞したりノミネートされたりしてるメリルおばちゃんのクオリティってのは、ホンマさすがやなぁって思う。

ちなみに、この作品の監督のデヴィッド・フランケルくんとは、アン・ハサウェイが主演した『プラダを着た悪魔』で、すでに一度タッグを組んでるんよね。

というわけで、そんなベテランが頑張るコメディ調の作品の感想は.......................?!

31年目の夫婦げんか / Hope Springs   ★★★☆☆   (2012年)

監督:デヴィッド・フランケル

出演:トミー・リー・ジョーンズ、メリル・ストリープ、スティーヴ・カレル、エリザベス・シュー、ミミ・ロジャース、ダミアン・ヤング、ブレット・ライス、ジャック・ヘイリー

結婚して31年、子どもたちも自立し、夫婦ふたりの生活をしているが、妻は今後の夫婦関係に不安を抱き、夫にカウンセリングを一緒に受けて欲しいと頼むのだが................ってなドラマ?!

ひとつ屋根の下に暮らしながら、寂しさを感じて生活している妻と、何も問題はないと頑なに主張し、現実を直視しようとしない夫、短期集中カウンセリングを受けた結果、ふたりが出した答えとは...........ってなことで、ベテランのトミーおじさんとメリルおばちゃんが、熟年離婚の危機に瀕した夫婦を演じてるんよ。

すごく近い距離にいながら、ほんの少しのボタンの掛け違いから気づいたら大きな溝ができてるんやけど、いつしかそのことに気づかないフリをして日々を過ごしてる、そんな夫婦が描かれてるんやけど、こういうのってあるんやろね。

まぁ、独り身で夫婦生活ってのはよう分からんのやけど、やっぱり愛する気持ちってのは、時に口に出して相手に伝えるってことが大切なんやろうって思ったよ。

この手の話に新鮮味はあまりないんやけど、夫婦とはどうあるべきかなんてことを考えさせてくれるあたりは、悪くなかったかな。

俺もケンカできる相手を探したいもんやよなぁ..............なんて?!(笑)

2014年8月 8日 (金)

『殯〈もがり〉の森』

今日は、日本を代表する女性監督(?)の作品をひとつ、ご紹介♪

河瀬監督といえば、『萌の朱雀』がカンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞して以来、世界的に活躍する女性監督の草分け的存在でもあり、常に注目されてるやんね。

確かにその存在は評価できるんやろうけど、ちょっと前に紹介した『朱花(はねず)の月』にしてもそうなんやけど、個人的には、最近の世間の評価と彼女の作品の評価ってのは、少しギャップが生じてる感じがしてもうて、しょうがないんやけどなぁ..........。

最新作が劇場で公開されてるのに合わせ、そんな彼女の過去作品の感想をってことで............?!

殯〈もがり〉の森   ★★★☆☆   (2007年)

監督:河瀬直美

出演:うだしげき、尾野真千子、渡辺真紀子、斉藤陽一郎、ますだかなこ

山間の老人ホームにやって来た新人の介護士と、先立った妻を思い続けるホームで暮らす老人との心の交流を描いたドラマ?!

心に傷をもつ介護士は、ある日ボケた老人を追って森のなかに迷い込み..........ってなことで、映像的には、田んぼや茶畑の鮮やかな緑で印象的な感じなんやけど、内容的にはちょっとなぁ...........?!

ドラマの背景となる部分の説明が足らないために、話の流れに必然性が感じられず、観ててどうにも入り込めないんよね。

いろいろと雰囲気やらイメージやら表現したかったんやろうけど、ひたすら暗闇の映像を延々と流されても、おっちゃんの集中力はもたへんって...............まさに苦行やね(苦笑)

まぁ、なんとなく雰囲気は伝わらんでもないんやけど...........恐ろしく退屈な作品やった。唯一の救いは、尾野くんがとっても“べっぴん”なことかな!?

2014年8月 7日 (木)

『地中海式 人生のレシピ』

今日はスペイン映画をひとつ、ご紹介♪

この作品でヒロインを演じてるオリビア・モリーナくんは、『シチリア!シチリア!』なんかにも出演してたスペインのベテラン女優アンヘラ・モリーナの娘さんなんやってね。

監督さんは、これまでマヌエル・ゴメス・ペレイラって監督さんの作品で脚本を担当してたひとらしく、どうやら本国スペインでは、TVドラマを中心に活躍してるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

地中海式 人生のレシピ / Dieta Mediterranea   ★★★☆☆   (2009年)

監督:ホアキン・オリストレル

出演:オリビア・モリーナ、アルフォンソ・バッサベ、パコ・レオン、カルメン・バラゲ、ヘスス・カステホン、ロベルト・アルバレス

小さい頃から両親の経営する食堂で手伝いをし、いつか最高の料理人になるという夢を抱いて大人になった女の子と、彼女を愛し、支えるふたりの男の関係を描いた恋愛ドラマ?!

料理の道を究めようと必死に頑張る女と、彼女の才能を信じ、そばで応援しようとする奔放な男と、彼女のことを心配し、守ろうとするマジメな男、気まぐれな彼女を中心に、振り回される男たちの様子をコミカルにってとこなんかな。

恋の三角関係で熱いバトルが............って思ってたら、幸せやったら三角でもエエやんかって大胆に開き直ってくるところが、いかにもラテンやなぁってね!?(笑)

男女3人の強い絆をちょっとキワドイ形で描きつつ、ひとりの女性のサクセスストーリーをってことで、まぁ、道徳心が強いオヤジには、ちょっと刺激が強すぎたんやけど、それなりに楽しめる..................ドラマやったかなぁ....................?!

2014年8月 6日 (水)

『クロワッサンで朝食を』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ロカルノ国際映画祭でエキュメニカル賞なるものを受賞したんやって。この作品に出演してるジャンヌ・モローといえば、有名なフランスの女優さんで、御年86歳にもなるんよなぁ。

当然のことながら、最近はすっかりお婆ちゃん役のイメージではあるんやけど、かつては美人の女優さんってことで、かなり人気があったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

クロワッサンで朝食を / Une Estonienne A Paris   ★★★☆☆   (2012年)

監督:イルマル・ラーグ

出演:ライネ・マギ、ジャンヌ・モロー、パトリック・ピノー、フランソワ・ブークラー、フレデリック・エポー、ヘニ・クニンガス、トゥヌ・ミキヴェル、イタ・エヴァル、エレーヌ・ヴァナリ

看病をしていた病気の母親が亡くなり、これから何をしようかというときに、パリで家政婦をしないかと誘われ、エストニアを後にしたのだが、待っていたのは気難しい老女で..........ってなドラマ?!

若い頃からの憧れだったパリ生活、しかし、世話をする相手は彼女のことを受け入れず、事あるごとに悪態をつかれ、険悪なスタートとなるが、そんな二人の関係も次第に変化し..............ってな感じで、なかなかのドラマが展開するんよ。

なんといってもフランスの大女優、ジャンヌおばぁちゃんの存在感ってのが流石なわけで、頑固で偏屈な老女を見事に演じてるんよね。

強がりを言いながらも、寂しさを隠しきれずにいる、そんな孤独な老人を演じるのに、彼女が持っているオーラってのが、キャラクターに説得力を持たせてるんやと思うんよ。

話としては、よくある類のもので、特に目新しさもないし、フランス映画ってことでどちらかというと地味な雰囲気ではあるんやけど、的確なキャスティングと丁寧な作りが活きた作品やったかな?!

ちなみに、原題はおそらく“パリのエストニア人女性”ってことなんやと思うんやけど................(苦笑)

2014年8月 5日 (火)

『劇場版 おかっぱちゃん旅に出る』

今日は邦画(?)をひとつ、ご紹介♪

これ、“劇場版”ってつくことからも分かるように、元は別メディアでやってたものらしく、どうやら電気通信大学のWeb放送で連続もののドラマとして流れてたんやって。

そこで主演してるのは、イラストレーター本人ってことらしく、例によって全然知らんかったんやけど、バックパッカーもののイラストエッセイで知られているみたいで、由紀さおりの40周年記念アルバムのジャケットを手掛けてるんやって(Wikipedia情報)。

というわけで、よう分からんまま鑑賞した、不思議なノリ(?)の作品の感想は.....................?!

劇場版 おかっぱちゃん旅に出る   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:ナガタタケシ

出演:Boojil

イラストレーターを夢見る女の子が、ある日、グウタラな毎日から抜け出し、一念発起してタイとラオスに旅に出る、そんな様子を描いたコメディ調(?)のドラマ?!

本人が原作を書き、出演ってことで、まぁ、アートと映像のコラボってのを出しつつ、コミカルに旅のエピソードをってことなんやろうけど...........う~ん、まぁ、演技は素人なわけで、その雰囲気を逆に活かしてってことなのかもしれんけど、これを“映画”って言われると、ちょっとキツイかも(苦笑)

全体の雰囲気も“作り物”感を出してってことで、狙いすぎなエピソードもどうかと思いつつ、いちいちツッコミを入れるほどのものでもないのかもね!?

まぁ、学生さんの自主製作映画の延長なわけで、作品としてはイマイチ感たっぷりなんやけど、あまり自分では行かない場所の旅行ガイドとしては、ラオスは少し興味深かったかもなぁ....................(笑)

2014年8月 4日 (月)

『朝食、昼食、そして夕食』

今日は、ちょっとマイナー(?)なスペインとアルゼンチンの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、タイトルはスペイン語で18の食事ってことで、食事をネタにしたものなんやけど、地元スペインの独立系の映画祭で観客賞や審査員賞なんかを受賞したりして、それなりに評価が高かったらしい。

監督さんは、その経歴を見てみると、どうやら主にTVドラマで活躍してるひとのようで、長編のドラマは、これが2作目になるみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は...............?!

朝食、昼食、そして夕食 / 18 Comidas   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ホルヘ・コイラ

出演:ルイス・トサル、ペドロ・アロンソ、クリスティーナ・ブロンド、セルヒオ・ぺリス=メンチェータ、エスペランサ・ペドレーニョ、フェデ・ぺレス、ビクトル・ファブレガス、ビクトル・クラビホ

スペインのとある街で暮らす人々の一日の食事を取り上げつつ、それぞれのシーンの人間関係やドラマを綴った話?!

意気投合して飲み明かした男ふたり、熱い夜を過ごしたカップル、通学・通勤前の家族見守る妻、恋人を待ちながら朝食を作る役者、そんな彼らの一日を、さりげなく重ねながら人間ドラマをってとこなんかな。

出だしは、なんとなく取り留めもない話が展開すんのかなぁって雰囲気やったんやけど、朝から昼、そして夜へと時間が経過していくうちに、なかなか上手い具合に話がまとめられてたね。

夫婦の問題や性の問題、現在、過去そして未来へと続くなかの一日で、それぞれに悩み、苦しみ、喜びを分かちながら生きてる、そんな人生のささやかな瞬間が切り取られてるようで、出だしと終わりで印象が異なる、なかなかの味わいのドラマやった?!

2014年8月 3日 (日)

『ブロークン・イングリッシュ』

今日は、昨日のコッポラ家の娘に引き続き、もうひとり奮闘する(?)二世監督の作品をひとす、ご紹介♪

カサヴェテス家というのも、コッポラ家に負けず劣らずの、なかなか華麗な一族なんよ。まず、父親のジョン・カサヴェテスといえば、ロマン・ポランスキー監督の『ローズマリーの赤ちゃん』なんかに出演してて、監督としても奥さんをフィーチャーした『フェイシズ』『グロリア』『こわれゆく女』といった作品で、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したり、アカデミー賞にノミネートされたりしてるんよ。

お母さんのジーナ・ローランズは、そんな旦那の作品で名を売りつつ、女優としてキャリアを築き、すっかりベテラン大女優の貫録やんね。

でもって、兄ちゃんはというと、俳優業をやりつつ、90年代頃から監督業にも乗りだし、『きみに読む物語』『私の中のあなた』なんて作品を世に送り出してるんよなぁ。

というわけで、そんな一族の娘が監督するってことで、それなりに話題になってたんやけど.........?!(苦笑)

ブロークン・イングリッシュ / Broken English   ★★☆☆☆   (2007年)

監督:ゾーイ・カサヴェテス

出演:パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジャスティン・セロー、ピーター・ボグダノヴィッチ、マイケル・ペインズ、ジーナ・ローランズ、ティム・ギニー、ドレア・ド・マッテオ

30代独身の女性、素敵な恋を夢見るが、現実にはそんな出会いはなく、悪い男にだまされては、傷つく日々をおくっていた。そんな彼女が、友人のパーティーで出会ったフランス人の青年と恋に落ち.........ってな恋愛ドラマ?!

偉大な映画監督を父にもつサラブレットの作品..........新たな才能..........前評判はいろんな宣伝文句で飾られてたんやけど............勘弁してくれってな!?(苦笑)

驚くほどセンスのない会話に、無理のあるつなぎ方、無駄にアップのカットを多用するのをグタグタと見せられて、ごっついイライラしてまうし、どこに監督としてのセンスがあるのやら??

中途半端な話のフリのおかげで、単純なストーリーも何やら意味なく“意味深”で.........もう、わけ分からんよね!(苦笑)

コッポラ家の娘といい、このカサヴェテス家の娘といい、親の七光りでほんまに光った試しはないってことだけは、この作品を観てるとようわかっるわ。

しかしまぁ、この程度で騒がれるとは、なんとも幸せな話やね。ついでに、主演のパーカー嬢も、とっても微妙やし...............これ、どこ押すよ?!(笑)

2014年8月 2日 (土)

『ブリングリング』

今日は、二世監督さんの話題作(?)をひとつ、ご紹介♪

ソフィア・コッポラのパパさんといえば、ご存じのとおりフランシス・フォード・コッポラなわけで、華麗なる一族の出身ってことで、監督業に取り組みだしてからは、何かと話題にはなってるんよね。

ただ、これまでの作品は、あのアカデミー賞で脚本賞を受賞した『ロスト・イン・トランスレーション』ですら、正直、個人的にはそれほどインパクトを感じんかったんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

ブリングリング / The Bling Ring   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:ソフィア・コッポラ

出演:ケイティ・チャン、イズラエル・ブルサード、エマ・ワトソン、タイッサ・ファーミガ、クレア・ジュリアン、ジョージア・ロック、ギャヴィン・ロズデイル、レスリー・マン

転校してきたばかりの、見た目の冴えない男子高校生は、派手なブランド好きの女の子と知り合い、友だちになる。彼女に連れられ、最初は知り合いの留守宅に入り、勝手に物を盗んでいたふたりだったが、パリス・ヒルトンがパーティーに参加するニュースを聞き、住所を調べて、誰もいない彼女の家に盗みに入るのだが........ってな、実際にあった事件をドラマにした作品?!

なんやろなぁ........なにがしたくて、こんな作品を作ってるのか、サッパリ理解できんのよ(苦笑)

そこそこ金持ちの家に育った高校生たちが、ヒマつぶしにセレブの家に押し入り、勝手に金や物を頂戴して、酒やドラッグに溺れて大騒ぎしてるのをダラダラと見せられても、だから何やのって話やないですか。

例えば、彼らの内面をえぐるとか、事件の別の一面を追うとか、そこから若者の何かを描くとか、そんなものはサッパリ感じられず、ただ世間知らずのガキどもの、お気楽な犯罪を、(おそらく小洒落てると思って使ってると推測される)音楽を軽快に鳴らして“どうよ”って言われても、なんやアホらしくなってくるんよなぁ。

いつも作品を観るたびに思うんやけど..............ソフィア・コッポラ、ある意味“大した才能”やわ?!(笑)

2014年8月 1日 (金)

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、行きつけのレンタル屋にDVDが1本だけ入庫してたんやけど、いつも貸出し中でなかなか観られへんかったんよ。注目した理由は、10年くらいずっと女優として追いかけてる麻生久美子が主演してるからやったんやけど、世間的にはもう一方の某事務所タレントなのかも.................(苦笑)

監督の吉田恵輔ってひとは、もともと塚本晋也監督の作品で照明係で参加して、自分で作るようになったみたいやね。2013年は監督作品が3作も公開されってことで、それなりに評価されてるんかな?!

ただ、その3本のうち2本は某事務所絡みってことで、そちらさんご用達の映画監督ってことなのかもね。まぁ、それでも資金が集まって作品が撮れるってことが、この業界で生きていくためには重要なのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ばしゃ馬さんとビッグマウス   ★★★☆☆   (2013年)

監督:吉田恵輔

出演:麻生久美子、安田章大、岡田義徳、清水 優、秋野暢子、井上 順、松金よね子、山田真歩

脚本家を夢見て、コツコツと作品を書きためてはコンクールに応募するも、なかなか結果の出ない女の子は、シナリオスクールで口先だけで偉そうな年下の男と出会う。まったく正反対なふたりは、事あるごとに衝突するのだが...........ってなお話?!

超マジメで不器用な女と、言うことは一丁前やのに、いい加減で行動が伴わない男、そんなふたりが同じ夢を追うなかで、悩み苦しみながら次第に距離が縮まっていく、そんな様をちょっとコミカルにってとこなんやろね。

これ、なんと言ってもポイントは麻生くんのさりげないキャラの出し方やろなぁ。一生懸命やのに上手く行かない、人生の大きな壁を目の前に、どうしていいか分からずに佇む、そんな微妙な年頃の女の子を表現しとったね。あと、元カレ役で出てる岡田くんが、なかなか味のある演技をしてたかな。

まぁ、その他のキャスティングは、相手方を含めどうなんやろうって思わんでもないんやけど、作品としては悪くはなかった。夢に向かって走り続けながらも、現実に晒され、どうしていいか分からない、誰もが感じたことのある思い、ホンマに人生ってのは難しいもんやよなぁ......................?!

それにしても、関西弁がチャラいのか、それとも出てる本人がチャライのか........関西人としてはちょっと複雑やったりして............(苦笑)

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