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2014年9月

2014年9月30日 (火)

『RETURN』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとは携帯(スマホ)配信用に作られたドラマを、監督の原田くんが編集し直して劇場公開にしたものなんやって。

原田くんといえば、役所広司が主演した『突入せよ!「あさま山荘」事件』や堤 真一と堺 雅人が共演して日航機墜落事件を描いた『クライマーズ・ハイ』といった硬派なドラマから、井上 靖の自伝小説を映画化した『わが母の記』といったドラマまで、幅広い作品を手掛けてる監督さんやんね。

というわけで、そんな作品の感想は..............?!

RETURN   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:原田眞人

出演:椎名桔平、山本裕典、水川あさみ、でんでん、堀部圭亮、田中 泯、土屋アンナ、キムラ緑子、赤間麻里子、高嶋政宏、山路和弘

かつて旅行会社に勤める普通のサラリーマンだった男は、借金をしたことがキッカケで、ヤクザの組長の息子を撲殺してしまい、そのまま南米に逃亡する。10年の月日が経ち、カジノで知り合ったある男を暗殺するよう迫られ、男は仕方なく日本に帰国するのだが.............ってなアクションもの?!

男の帰国を待ちわびてたヤクザの三姉妹、謎の男の関係者、事態は徐々に動き出し.........ってなことで、アクションにいろいろ組み合わせてみました的な作品になってるんやけど、う~ん、ちょっとねぇ..........(苦笑)

最初は、珍しく(?)椎名くんが落ち着いた演技で雰囲気を出してて、ひょっとして........なんて思ったんやけど、強烈に出しゃばってくる土屋くんにイラっときて、そこからグタグタな展開を見せつけられ、最後はどうでもいいオチまでついて、なんやグッタリしてもうた。

強引に原発問題をネジこんでみたり、意味深に無意味な展開を挟んでみたり、もともと携帯配信用ドラマってことで、遊び半分なのかもしれんけど、それでもなぁ........って思ってもうたよ。

まぁ、よっぽどヒマならどうぞって程度のデキやったかな?!

2014年9月29日 (月)

『素敵な人生のはじめ方』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、ちょっとおススメしたくなる良質な作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、インデペンデント系の作品とはいいつつ、モーガン・フリーマンが主演しており、相手のパズ・ヴェガもハリウッドでの知名度はイマイチかもしれんけど、本国スペインでは人気の女優さんなんよ。

小粒な作品ってことで日本ではDVDスルーになったわけやけど、ナショナル・ボード・オブ・レビューでインデペンデント映画賞のトップ10に入ってて、それなりに評価されてたらしい。

モーガンおじさんの出演作では、似たようなタイトルでジャック・ニコルソンと共演した『最高の人生の見つけ方』や、『最高の人生のはじめ方』なんてのがあるんやけど、その中でもこの作品がピカイチやと個人的には思う。ちなみに、いずれの作品も原題は邦題とまったく違うんやけどね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

素敵な人生のはじめ方 / 10 Items Or Less   ★★★★   (2006年)

監督:ブラッド・シルバーリング

出演:モーガン・フリーマン、パズ・ヴェガ、ジョナ・ヒル、ボビー・カナヴェイル、アン・デュデック、リー・パールマン、ダニー・デヴィート

4年のブランクを経て久々に映画出演するため、スーパーの店長という役のリサーチにやって来た黒人のベテラン俳優と、そのスーパーでレジ係をするスペイン人女性とのひょんな交流を描いたドラマ?!

ワガママな客を相手にレジ打ちをしながら、何とか最低の生活を抜け出そうとしている女と、そんな彼女が気になり、いろいろとアドバイスをする俳優、まったく違う世界に住むふたりが、偶然のいたずらで出会い、奇妙な一日を共にするって感じかな。

この作品、金をかけずに作ってある、マイナーな作品でありながら、なんとなく心温まるストーリーがエエんよね。モーガンおじさんの軽妙な演技はさすがやし、なんと言ってもパズ嬢のセクシー&キュートなところが、とってもたまらんかったりして.......!?(笑)

恋も仕事も上手くいかず、自分に自信の持てない女性と、有名ではあるが、キャリアの先行きに不安を感じ、どこか寂しげな中年の役者、そんなふたりの出会いが、ちょっと素敵な人生のハーモニーを奏でる.........って、褒めすぎかな?!

地味な作品ではあるんやけど、ちょっとおススメしたくなるってね♪

2014年9月28日 (日)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、本国アメリカで大ヒットしたアクションものをひとつ、ご紹介♪

これ、マーヴェル・コミックのヒーローものをディズニー製作で作品化したものらしいんやけど、アメリカで今年一番の大ヒットになったんやって。

主演がクリス・プラットってことで、ちょっと注目されつつある俳優ではあるものの、奥さんがアンナ・ファリスってこと以上のインパクトは、正直ないような気がして、これだけのヒットになったのは、少し意外な気もするんやけどね。

ちなみに監督さんは、“スクービー・ドゥー”のシリーズで脚本を担当してたらしく、以前に紹介したエレン・ペイジが出演してたB級ヒーロー(?)もの『スーパー!』って作品を監督してたんよ。

というわけで、そんな話題の(?)作品の感想は........................?!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー / Guardians Of The Galaxy   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジェームズ・ガン

出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー、グレン・クローズ、デイヴ・バウティスタ、ベニチオ・デル・トロ、リー・ペイス、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、(声の出演)ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー

子供の頃にUFOに連れ去られ、成長してトレジャー・ハンターになった男は、廃墟となったとある惑星で“オーブ”と呼ばれるパワー・ストーンを手に入れる。しかし、それは銀河を支配しようと企む組織も探していたモノで、彼は悪の組織に狙われることに.................ってな、コメディ調のスペース・アドベンチャー&アクション?!

凶暴なアライグマに木の巨人、復讐に燃える凶悪な男、そして敵の一味だった女、ひょんなことから行動を共にすることになった仲間と一緒に、善良な人たちを悪党から守るために戦うってなことで、程よくアクションを交え、なかなか小気味よく展開するんよ。

クセものぞろいの個性的な面々が、“世界平和”というひとつの目標に向かって、強大な悪を相手に胸のスク活躍で大暴れっていう、まぁ、実に分かりやすい話で楽しませてくれるんよね。

デル・トロくんやグレン・クローズなんかも出演してたりして、そこそこ気合いの入った作品は、“ありがち”なドラマではあるんやけど、小粋な音楽の使い方もあったりで、良質なエンタメ作品に仕上がってたかな?!

2014年9月27日 (土)

『大いなる陰謀』

今日は、先日ちょうど御大ロバート・レッドフォードの渾身の演技が見れる作品を紹介したんで、その流れで彼の監督作をひとつ、ご紹介ってね?!(笑)

この作品、政治がテーマになってるんやけど、ロバートおじさん自身は熱烈な民主党支持者で、公の場で政治を語ることも多く、過去にはアカデミー賞の脚本賞に輝いた『候補者ビル・マッケイ』(1972年)って作品や、ダスティン・ホフマンと共演した『大統領の陰謀』(1976年)といった政治色の濃い作品にも出演してるんよ。

というわけで、そんな彼の思いのこもった(?)作品の感想は.................?!

大いなる陰謀 / Lions For Lambs   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ロバート・レッドフォード

出演:ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク

無気力な学生に語りかける大学教授、アフガニスタンのゲリラ掃討作戦を語る政治家と、その話を聞くジャーナリスト、そして戦場で体を張って戦う兵士、戦争と政治について観衆に語りかけるドラマ..............というよりは、かなり強烈なプロパガンダ映画の様相やったね?!(苦笑)

政治への無関心を戒め、政治家の傲慢を糾弾し、ジャーナリズムの責任を質す、そして犠牲となる若者の命の重さを問いかけるってなことで、監督の主張がかなり出てるんやけど、ちょっと熱くなりすぎたのか、やっぱり政治的すぎて、少し映画の一線を越えてもうたかなぁって思う内容やった。

その主張には個人的にはとっても共感できるし、考えさせられる内容になってるとは思うんやけど、冷静な立場で見ると、ちょっとヤリ過ぎ感ってのはあるかもね?!

しかしながら、原題が“政治と戦争”の関係を象徴したタイトルになってるにもかかわらず、娯楽映画の雰囲気をだすような邦題は、実に的外れで、かなり違和感を感じてまうよなぁ.......(苦笑)

様々な紛争が絶えず起こっているこの現実の世の中を、少しでも理想に近い姿に変える、より良くすること、その方法はみんなで考えないとアカンってね!!

2014年9月26日 (金)

『麦子さんと』

今日は、なかなか良質な邦画をひとつ、ご紹介♪

なんかね、最近、堀北真希って女優らしくなってきたなぁって思うんよ。『白夜行』って作品で少し陰のある女の役を演じてるのを見た頃から、それまでのどこか“アイドル女優”のようなイメージが抜けて、本気で職業として演技をしてるんやって思えるようになったんよね。

北乃きいは論外(?)として、新垣結衣や井上真央、長澤まさみといった同世代の若手女優のなかでは、演技力という点では少し抜けたかなぁって個人的には思うんよ。

そんなわけで、彼女が主演した新作の感想は........................?!

麦子さんと   ★★★☆☆   (2013年)

監督:吉田恵輔

出演:堀北真希、松田龍平、余 貴美子、麻生祐未、温水洋一、ガダルカナル・タカ、田代さやか、ふせ えり、岡山天音、佐々木未来、藤井びん

幼い頃に父親と離婚し、それ以来ずっと会っていなかった母親が、突然ふらりと現れ、一緒に暮らそうと言ってきた。父親が亡くなり、兄とふたりで暮らしてきた麦子は、母親に対して心を開くことができずにいるが、そんな時、急に病気で母親が亡くなり、彼女は納骨のために母親の故郷に行くことに.............ってな家族ドラマ?!

若い頃はアイドルを目指し、故郷の町の人気者だった母親の話を聞かされ、戸惑うのだが........ってなことで、自分の知らない“母親と呼ばれるひと”の過去を知り、少しずつ自分の中の母親への感情と向き合おうとする娘の姿を描いてるんよね。

この作品、どちらかと言うと淡々とした流れで進むんやけど、上手くキャスティングしてることで、飽きさせずに母娘のドラマを作り上げてるんよ。

主演の堀北くんの存在感や演技も悪くないんやけど、少しとぼけた母親を演じる余くんのいつもながらの味のある演技や、松田家の長男坊に温水くんといった個性的な脱力系の“ゆる~いキャラ”を適所に配して、独特の雰囲気を作ってた。

自分のなかで拒絶していた母親への想い、素直になれなかったことへの悔い、そんな複雑な親への気持ちが上手く描かれた作品は、なかなかのデキやったね!?

2014年9月25日 (木)

『ブレッド&ローズ』

今日は、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の過去作品をひとつ、ご紹介♪

ケン・ローチ監督といえば、最近は『天使の分け前』『エリックを探して』といった作品で、どちらかというとコメディ要素を前面に出してるんやけど、もともとは社会の底辺でもがき苦しむ人たちを主人公にした人生ドラマを得意としてて、そんな社会派なテイストが評価されてきたひとなんよね。

そんな作品は、カンヌやヴェネチア、ベルリンといったヨーロッパの主要な映画祭で高く評価されてて、この作品もカンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされてたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ブレッド&ローズ / Bread & Roses   ★★★☆☆   (2000年)

監督:ケン・ローチ

出演:ピラール・パディージャ、エルピディア・カリージョ、エイドリアン・ブロディ、ジョージ・ロペス、アロンソ・チャベス

ロサンジェルスに住む姉を頼りに、メキシコから密入国して来た妹は、姉と同じビル清掃の仕事に就くことに。そんな彼女の前に、組合活動を率いる、ひとりの活動家が現れ、よりよい暮らしのために立ち上がろうと、熱く語るのだが...........ってなドラマ?!

これが監督さんにとって、アメリカを舞台にした初めての作品らしいんやけど、陽気なロスの街でラテン系のキャストを使うと、いつもまじめなケン・ローチ作品も、どこかユーモアが出てくるからオモロイよね(笑)

それでも話の内容は、いつもどおり社会の底辺で苦しみながら、必死に日々を生きる人々を描いてるわけで、その鋭い視点で現実の厳しさってのを映し出すんよなぁ。

長くアメリカでマイノリティーの立場で暮らし、現実主義の姉と、アメリカに来たばかりで少し世間知らずな妹、そんなふたりを対比させながらその姿を追いつつ、アメリカ社会の実情をリアルにえぐるってとこなんかな。

“We want bread. But we want roses too!”そんなさりげないセリフが、彼女たちの姿を見てると、なんや、ずっしりと心に響いてくいるんよなぁ............!?

2014年9月24日 (水)

『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』

今日は、ちょっと変わった作りの作品をひとつ、ご紹介♪

何が変わってるかっていうと、この作品、出演者はロバート・レッドフォードひとり。しかも、セリフらしいセリフはなく、ひたすら大海原を漂流する姿をカメラで追いかけるだけっていうシロモノなんよ。

そんな作品は、アカデミー賞で音響賞にノミネートされ、NY批評家協会賞で主演男優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞でも男優賞にノミネートされたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~ / All Is Lost   ★★★☆☆   (2013年)

監督:J・C・チャンダー

出演:ロバート・レッドフォード

ひとりでヨットで大海原を航海していた男だったが、漂流するコンテナに衝突したことで船側に穴が開き、必死の応急措置で沈没を免れ、何とか生き延びようと手を尽くすのだが.............ってな、海洋サバイバルもの?!

この作品、かなりの異色作で、冒頭の主人公によるナレーションを除き、セリフらしいセリフなはく、彼がどういうバックグラウンドの人物かも語られることなく、ひたすら困難な状況のなかでもがき苦しむ初老の男の姿を追いかけるだけなんよ。

浸水や嵐、無線機器の故障、次々と起こる“不測の事態”に冷静に対処する寡黙な男をロバートおじさんが静かに、かつ熱く演じてるんよなぁ。

いやぁ、何もない海をバックに、陽の光を浴びて遠くを眺めるそのシワの刻まれた表情が渋くて............(笑)

正直、映画の内容を聞いたときに、70代なかばを過ぎたロバートおじさんに何をさせるんやって思ったんやけど、例えばこの役をトム・ハンクスがやると軽くなりすぎるわけで、セリフなしで演じるなかで、人生の重みのようなものを出すためには、このキャスティングは必然やったのかもって、観ながら思ったよ。

とっても実験的な作品で、評価は分かれるんやろうけど、とりあえず独り芝居で奮闘したロバートおじさんに「お疲れ!」って言いたいね(笑)

2014年9月23日 (火)

『柘榴坂の仇討』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

浅田次郎って作家さんについては、前にも書いたことがあるんやけど、個人的にごっつい好きなんよ。時代物でも現代ものでも、その洒落の効いた軽妙な語り口と、さりげなく心の琴線に触れる温かさ、読み手を巧みに惹きつける文章で、いつも夢中にさせられるんよなぁ。

そんな“浅田作品”は、これまでも数多く映画化されてるんやけど、残念ながら小説の世界をうまく表現できたと言える作品は少ないように思うんよ。個人的には『天国までの百マイル』あたりは合格点かなぁって思うものの、高倉 健が主演の『鉄道員(ぽっぽや)』にしろ『壬生義士伝』にしろ、ちょっと前に公開された『日輪の遺産』にしろ、結果的にイマイチなデキやったんよね。『オリヲン座からの招待状』は悪くなかったんやけど。

というわけで、期待と不安が半分半分な気持ちで鑑賞した作品の感想は....................?!

柘榴坂の仇討   ★★★☆☆   (2014年)

監督:若松節朗

出演:中井貴一、広末涼子、阿部 寛、高嶋政宏、藤 竜也、中村吉衛門、吉田栄作、真飛 聖、木﨑ゆりあ、近江陽一郎

藩主の井伊直弼の身辺警護の任につきながら、水戸浪士による桜田門外での襲撃を防ぐことができなかった男は、藩の家老から暗殺者を見つけ、そのクビを亡くなった藩主の墓前に供えるよう命じられ、残党の居場所を探して回るのだが...........ってな時代モノ?!

責任を取って自害するつもりが、死ぬ頃すら許されず、江戸時代から明治になり、世の中が劇的に変わるなか、それでも主君の仇討のために生かされる男と罪人となりながら身を隠して生きる男の苦悩を描くってとこなんかな。

中井くんと阿部ちゃんの“がっぷり四つ”なところは、お互いの背負ってきたモノがヒシヒシと伝わってきて、なかなかの見応えやったんやけど、そこに行くまでの過程がちょっと一本調子で盛り上がらんかったところが惜しかったね。

そんでもって..............広末くん、苦しみ夫を支える妻って役どころなんやけど、このメンツのなかで演じると彼女がいかに“大根”かってのが際立ってもうてなぁ...............重要な役どころだけに、この“ひとり学芸会”状態は、かなり観ててキツかったわ!?(苦笑)

結局のところ、いい場面もありつつも、全体的には約1名の“負の貢献”なんかもあって、凡庸な作品っていう印象に落ち着いてもうた感じやったね。

残念...............。

2014年9月22日 (月)

『我が家のおバカで愛しいアニキ』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、コメディ系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、低予算で作られていながら、どうやら製作費の5倍近くの興収になったみたいで、アメリカでは意外とヒットしたらしいんよ。なんて言っても、日本ではDVDスルーなわけで、ほとんどノーマークってことみたいやけど(笑)

ベテランから中堅どころ、若手とバランスよくそこそこの顔ぶれを揃えたキャスティングからは、それなりに“気合い”を感じるし、そんなところが評価されたのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

我が家のおバカで愛しいアニキ / Our Idiot Brother   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ジェシー・ぺレッツ

出演:ポール・ラッド、エミリー・モーティマー、エリザベス・バンクス、ゾーイ・デシャネル、スティーヴ・クーガン、ヒュー・ダンシー、ラシダ・ジョーンズ、キャスリン・ハーン、アダム・スコット、シャーリー・ナイト、T・J・ミラー

心優しくてお人好し、そんな4人兄弟の長男は、警察官に麻薬を頼まれ売ったことで刑務所に。久々に出所してきた彼を、3人の姉妹はかわるがわる自宅に泊めてあげるのだが.............ってなコメディ調の家族ドラマ?!

ふたりの子どもに恵まれ、一見幸せそうな長女、仕事に夢中のツンデレ系の次女、弁護士の“彼女”とラブラブなレズの三女、そんな彼女たちの日常が、兄の悪意のない言動で大騒ぎに........ってな感じで、それなりに軽妙なドラマに仕上がってたかな。

まぁ、他愛もないドラマではあるんやけど、出演陣がなかなかプチ豪華なんよ。エリザベスくんやヒュー・ダンシーなんかは、“あの人は今”的な扱いになりつつある気はするんやけどね(笑)

取り立てて爆笑したり感動したりするようなものではないんやけど、主演のポールくんのいつもながらも脱力系のいい人キャラのおかげか、何となくボーっとしながら時間つぶすのに利用するのであれば、特に害もなく、ほどほどにリラックスして楽しめる仕上がりになってたかな?!

2014年9月21日 (日)

『ローン・サバイバー』

今日は、アメリカでヒットして話題になった戦争の実話ものをひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞では音響系の賞でのノミネートどまりではあったんやけど、それ以外の映画祭や賞でも評価されてて、なかなかの評判やったんよ。まぁ、アフガンでの戦いの真実を伝えるってことで、アメリカのプロパガンダ的な意味合いでのヒットって要素もあるのかもしれんけね。

そんな作品を監督してるピーター・バーグくんと言えば、ちょっと前に真田広之も出演したことで話題(?)になった『バトルシップ』のひとで、アメフトの実話を描いた『プライド 栄光への絆』なんて作品も作ったりして、実話モノの映画化には定評があるのかも。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ローン・サバイバー / Lone Survivor   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ピーター・バーグ

出演:マーク・ウォールバーグ、エミール・ハーシュ、テイラー・キッチュ、ベン・フォスター、エリック・バナ、アレクサンダー・ルドウィグ、アリ・スリマン、サミー・シーク、ユセフ・アザミ、ジェリー・フェレーラ

アフガニスタンでタリバンの幹部をターゲットにした極秘任務“レッド・ウィング作戦”に参加し、他の仲間3人と数百人の敵に囲まれ、ただひとり奇跡の生還をなしとげた男の実話を映画化した作品?!

厳しい訓練を経て選び抜かれた海軍の精鋭部隊“ネイビーシールズ”は、タリバンの要人を始末する作戦を決行し、4人の男たちが偵察部隊として敵の拠点に近づくのだが..........ってなことで、極限状態の戦いが展開するんよ。

この作品の良さは、実話を基にしてるってことで、リアリティのある内容になってることと、キャスティングがなかなかエエってことなんよ。

主役のマークくん以外でも、エミールくんをはじめとする主要キャストが、それぞれに“さりげなく”存在感を出してて、敵に包囲されて逃げ場のない状態で、仲間と一緒に戦うっていうシールズの絆ってのが出てるところがナイスやった。

もちろんアメリカ側の視点で描いた戦争アクションで、シールズ礼讃ってことにはなるんやけど、ただ、そこに兵士たちの人間性を出しつつ、彼らの苦悩や悲しみを出してるところが評価できるんと違うかな。

殺し合いがメインの話になるんで、なかなか気分のエエもんではないんやけど、見応えのあるドラマにはなってたね!?

2014年9月20日 (土)

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

今日は、2007年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞した作品を、ご紹介♪

主役のダニエル・デイ・ルイスは、2012年にも『リンカーン』でアカデミー賞の主演男優賞を受賞していて、まさに“演技派”の名を欲しいままにしてるってとこかな。

かつては『ラスト・オブ・モヒカン』で半分マッチョなアクション俳優のような立ち位置にいたこともあるんやけど、次はどんな演技を見せるか、その名前だけで観客に期待をもたせる、そんな役者になったよね。

というわけで、そんな彼の演技を堪能できる作品の感想は......................?!

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

出演:ダニエル・デイ・ルイス、ポール・ダノ、キアラン・ハインズ、ケヴィン・J・オコナー、コリーン・フォイ、ディロン・フレイジャー

20世紀初頭のアメリカで、一攫千金を夢見てもがく男が、石油を掘り当てて成り上がっってく、そんな彼の半生を描いた泥臭い人間ドラマ?!

ゼロからスタートし、石油を掘り当てて巨万の富を手に入れる男の、波乱に満ちた人生、それを演じたダニエルくんの演技は、確かにアカデミー賞を受賞するにふさわしい、どエラい迫力やったね。

他人を信じることができず、頑なに自我を頼りに生きてきた男、そんな哀しみを背負った雰囲気が、演技からビシバシと滲み出てるんよなぁ。

確かに全体的に暗い話だけに、前半は少々退屈気味で、気を許すとついつい記憶が彼方に飛んでってしまったりしそうなんやけど、途中からダニエルくんの演技にクギ付けになってもうて、時間を忘れるくらいやった。

父子の不器用な関係や、信念を曲げて執念で事業を進める姿ってのは、なんやとっても男臭くて、軟弱なオヤジには、たまらんかったねぇ(笑)

傷つき、心身ともにボロボロになり、酒に溺れながらも貫く復讐の凄みが、男のセリフと表情が見事に合わさり、最高潮に...........ちょっと地味ではあるんやけど、“奇才”とよく形容される監督さんの技が存分に発揮された作品やった。

2014年9月19日 (金)

『ライヴ』

今日は、ちょっと強烈な邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、人気作家(?)の山田悠介ってひとの小説を元ネタにしてるらしい。そんでもって小説の出版元である角川文庫の65周年を記念して作られた作品なんやって。

そんな大切な(?)記念事業を、よりによって“B級映画の巨匠”こと井口監督に依頼してまうあたり、角川グループは懐が深いなぁって、ちょっと感心してもうた(笑)

井口監督といえば、これまでも取り上げ来たけど、『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』に始まり、『ゾンビアス』『デッド寿司』まで、数々のアホな作品を世に出してきた変なヒトなわけで、個人的にはスッカリそのセンスに中毒気味になってたりして..............。

というわけで、そんな監督さんの新作がレンタル開始になったってことで、早速の感想を.................?!

ライヴ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:井口 昇

出演:山田裕貴、大野いと、森永悠希、入来茉里、津田寛治、森田涼花、河合龍之介、森下能幸、諏訪太朗、生稲晃子、志垣太郎、村杉蝉之介、笠原紳司、佐々木心音

いつも嫌なことから逃げてばかりだった青年は、ある日、母親が何者かによって監禁されていることを告げられる。彼は、山田悠介の小説を手掛かりにしたゲームに強制的に参加させられるのだが................ってなホラー系のサスペンスもの?!

自分と同じように家族や愛する人を人質に取られ、レースに参加させられた人たちと一緒に、大切な人を救うための命がけの戦いが始まる.........ってな感じのストーリーなんやけど、そこはもう日本が誇る“B級映画の巨匠”井口くんが監督ってことで、もうやりたい放題のB級っぷり(笑)

ムダにエロさを強調しまくったりしつつ、首やら腕やらをちょん切って、いかにも安っぽいスプラッターやってことを自慢げに表現する血柱を見せつけてみたりで、これでもかってくらいにツッコませてくれるんよ。

まぁ、このアホらしさが妙にクセになってくるところが、井口くんを偉大なるB級映画監督たらしめるポイントってことなんやろうけどね。

そんな究極のベタなホラーで押しまくりつつ、どういうわけか最後は爽やかに締めくくって、エンディングでそれっぽい音楽でキレイにフェードアウトするあたり、憎いよなぁって思うんよ。

まぁ、コテコテの“井口作品”ってことで、当然のことながら評価は分かれるわけで、結局は“このアホらしさに、あなたはツイテ行けますか?”ってことなんよね?!(笑)

2014年9月18日 (木)

『さよなら。 いつかわかること』

今週は、もうひとつ家族ドラマをご紹介♪

ジョン・キューザックといえば、お父さんも役者や脚本家をやってたひとで、姉弟も俳優っていう“芸能一家”で育ったって略歴なんよね。

最近は、主役でどうのって言うよりは、不気味な悪役をやってみたり、どちらかというと脇で存在感を発揮する、そんな役どころに目覚めた感じが、個人的にはするんやけど。

そんなキューザックくんが父親役を務めたこの作品、実は音楽を担当しているのが御大クリント・イーストウッドってことが、公開当時、話題になってたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

さよなら。 いつかわかること / Grace Is Gone   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジェームズ・C・ストラウス

出演:ジョン・キューザック、ジェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、マリサ・トメイ、アレッサンドロ・ニヴォラ、メアリー・ケイ・プレイス

イラクで任務に就く妻の帰りを待ちながら、ふたりの娘と暮らす男だったが、ある日、妻が戦死したことを告げられる。どうしてもその事実を子供たちに伝えられず、話を切り出すタイミングを探して、彼らを連れて旅に出るのだが.................ってな人間ドラマ?!

戦場に赴くということで、覚悟はしていたつもりながらも、突然襲った悲しみに心は混乱し、どうしていいか分からずに狼狽する、そんな父親の苦しみが痛いんよなぁ。

真実を告げる“その瞬間”までの様子を、淡々とカメラで追いかけていくわけなんやけど、何も分からない無邪気な8歳の娘と、少し大人になった12歳半の娘のコンビネーションが、絶妙なアクセントになってたね!

話のスジは明白なわけで、ある程度分かりきった展開に沿って進むドラマでありながら、たどり着くまでの過程をずっと見せられると、最後はやっぱり泣けてまうよね。

抑え気味な前半は、少し退屈な感もするんやけど、それもラストへのプロローグということで、全体的に丁寧に作り上げられた話は、悪くなかったかな。

個人的にはキューザックくんのメタボ気味な体型がゴッツイ気になりつつも、いい演技やったなぁって思ったよ!?(笑)

2014年9月17日 (水)

『メイジーの瞳』

今日は、子どもが主人公の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、主役を務める子役のオナタ・アプリールの演技が注目されてたんよね。撮影当時はまだ6歳やったらしいんやけど、聞くところによると、おばぁちゃんが日本人で、鎌倉に住んでたんやって。だからどうしたってのは、確かにあるんやけど.............(苦笑)

そんな天才子役は、実は母親も女優らしく、幼い頃から英才教育を受けてるらしい。次の出演作も編集段階にあるみたいで、しばらくは注目されるんやろなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

メイジーの瞳 / What Maisie Knew   ★★★☆☆   (2012年)

監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル

出演:オナタ・アプリール、スティーヴ・クーガン、ジュリアン・ムーア、アレキサンダー・スカルスガルド、ジョアンナ・ヴァンダーハム、ジェシー・ストーン・スパダッチーニ、ディアナ・ガルシア、アメリア・キャンベル、サマンサ・バック、マディ・コーマン

ロック歌手の母親とアートディーラーの父親は、いつもケンカばかりで、ついに離婚することに。6歳の娘メイジーの親権を争う両親は、それぞれ新たなパートナーを見つけ、優位に立とうとするのだが..............ってな“大人の事情”に振り回されながらも健気に頑張る女の子の様子を映したドラマ?!

離婚した父親は、元ベビーシッターと再婚し娘の世話は彼女に任せっきりで、一方の母親も対抗しようと必死で、心優しいバーテンダーと再婚し、娘の相手をさせる。

そんな無責任な両親に寂しさを感じながらも、継母と継父との間で交互に暮らす日々だったが..........ってな感じで、見事にネジレた現代の家庭を、子どもの視線でシニカルに描くってとこなんかな。

なんかね、主人公の女の子がかわいそうで..............子供は親を選べないって言うけど、ちょっと切ない気分になってもうたよ。

そんな“悪役”演じるクーガンおじさんとムーアおばちゃんのアクと、爽やかな美男美女のスカルスガルドくんとヴァンダーハムくんの対比で、いろんな意味でメリハリが出てたのかも。

子供にとっての幸せは、絶えず無条件の愛情を与えてくれる人に育てられることで、それは必ずしも血のつながった親である必要はないってことなんかな........ちょっと究極やけど?!

2014年9月16日 (火)

『1/11 じゅういちぶんのいち』

今日は、若いものをフィーチャーした邦画の青春ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、どうやら人気マンガが原作になってるらしい。作品の公式サイトを見ると“泣ける青春漫画”って書いてあったよ。まぁ、例によってマンガはほとんど読んでないんで、累計60万部って言われても、正直、よう分からんのやけど..........。

そんな作品には、若手のイキのいい(?)役者がキャスティングされてて、NHKの朝ドラなんかにも出てた竹富くんあたりは、かなりの注目株らしいんよ。

意外なところでは、イケメンで元野球少年のチャラ男を演じる工藤くんは、お父さんがあの西武ライオンズなんかで活躍した工藤公康なんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

1/11 じゅういちぶんのいち   ★★★☆☆   (2014年)

監督:片岡 翔

出演:池岡亮介、工藤阿須加、阿久津愼太郎、竹富聖花、上野優華、東 亜優、鈴木一真、久遠さやか、河井青葉、古畑星夏

サッカー部のない高校で、自ら部を創ってメンバーを集めようとするが、なかなか上手くいかない。対外試合も決まり、懸命に勧誘する彼の姿が、次第に周囲に影響を与え.......ってな青春ドラマ?!

“遠い過去”との再会、挫折から逃げていた自分との戦い、忘れたフリをして無気力に生きてきた日々との決別、答えの見えない日常のなかで、何もせずに諦め、目標を見失った高校生たちが、ふとしたキッカケでまた走り出す、そんな様子が描かれてるんよ。

期待の(?)若手俳優を集めて、“顔見せ”的な企画ではあるんやろうし、彼らの演技はお世辞にも上手いとは言えないんやけど、ぎこちないながらも真剣に“青春”してる雰囲気には、爽やかさを感じたね!?

過去のトラウマや将来への不安、思い通りにいかない現実、いろんな悩みを抱えながらも、たとえ叶わない夢と分かっていても、愚鈍にもそれに向ってもがけるってのが若さの特権やと思うし、こんな自分にもそんな頃があったなぁ.........なんて、ちょっと遠い目をして物思いに耽ってもうたよ(笑)

それにしても、短い出番ではあるんやけど、見事なまでに“不幸を背負って”存在感を出す奥貫くんはサスガやったし、彼女にこの役を当てるとは、新人監督さん、分かってるねぇ~?!

2014年9月15日 (月)

『ヒラリー・スワンク ライフ』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、TV映画として作られたものをひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるフィリップ・ノイスってひとは、90年代にハリソン・フォードを主演にした“ジャック・ライアン”のシリーズものである『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』なんかで有名なんかな。

個人的には、ノイスくんが地元オーストラリアに帰って作った『裸足の1500マイル』って作品が印象に残ってるかな。アボリジニに対する迫害の歴史をテーマにした作品は、相当なインパクトやったなぁって思う。

これ、TV映画なわけやけど、監督もさることながら、脚本を書いてるのが『ラブ・アクチュアリー』の監督のリチャード・カーティスくんってことで、結構、気合いを入れて作られてるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ヒラリー・スワンク ライフ / Mary And Martha   ★★★☆☆   (2013年)

監督:フィリップ・ノイス

出演:ヒラリー・スワンク、ブレンダ・ブレシン、ジェームズ・ウッズ、サム・クラフリン、フランク・グリロ

学校でイジメにあっていた息子を心配し、気分転換のために半年間、南アフリカで暮らすことに。しかし、息子はマラリアにかかり、そのまま亡くなってしまい、母親は失意のどん底に...............ってなマラリアと闘う母親たちを描いたドラマ?!

予期せぬ病気により大切なひとり息子を失ってしまった母親が、同じような境遇にあった女性と出会い、ともにマラリア撲滅のための活動をするってな話なんよ。

しかし、これを観ててつくづく思うんやけど、ヒラリー・スワンクって女優さんは、“戦う女”“強い女”を演じさせると、妙にハマるんよなぁ。まぁ、逆に女性らしい女性の役ってのは、きっと難しいとは思うんやけど...........(笑)

それにしても、この作品、確かに子どもたちの“命”がテーマやから、邦題が“ライフ”になってるんやろうけど、内容からするとヒラリーくんの演じる主人公と一緒に頑張るブレンダおばちゃんの活躍もあるわけで、“メアリーとマーサ”というふたりの母親に焦点を合わせてって意味でも、原題の意味を無視せんで欲しかったね。

作品の評価は、母親として、人として、幼い子どもたちの命を守る、そんな気持ちが伝わるドラマになってて、思いっきり感動するってほどではないんやけど、なかなか悪くなかったかな。

2014年9月14日 (日)

『イン・ザ・ヒーロー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてる武くんは、『ホテル・ハイビスカス』の中江裕司、『パッチギ!』の井筒和幸、『69 sixty none』の李相日、『嫌われ松子の一生』の中島哲也など、これまでにいろんな監督さんのもとで助監督として修業してたらしい。

主演の唐沢くんは、映画でメインで見るのは久しぶりやなぁって思ったら、どうやら映画の主役は『20世紀少年』のシリーズ以来ってことみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

イン・ザ・ヒーロー   ★★★☆☆   (2014年)

監督:武 正晴

出演:唐沢寿明、和久井映見、福士蒼太、寺島 進、黒谷友香、小出恵介、杉咲 花、草野イニ、日向 丈、加藤雅也、松方弘樹、及川光博

“スーツアクター”として、25年ものあいだ特撮モノのヒーロー役を演じてきた男は、映画で初めて“役者”として顔出し出演する話がきて大喜びするが、直前でアッサリと若手イケメン俳優に役を取られてしまう。文句も言わず、スーツを着てヒーローを演じるのだが...............ってなコメディ調の熱い(?)ドラマ?!

役者として映画に出たい、そんな夢を追い続けて、ひたむきに子供たちに夢をあたえる仕事をしてきた男、しかし体力は限界に来て、若い者に役を取られ、それでも夢を諦めきれず..........そんな不器用な男を唐沢くんが男気で演じてるんよ。

特撮ヒーローものの製作現場の紹介のようなパートもあったりで、なかなか個人的には興味深かったかな。まぁ、ベテランに囲まれて、福士くんの演技力ってのが、ちょっとどうかなぁって気はするんやけど、そんな物足りなさ以上に唐沢くんの気合いで押し切られる感じで、悪くなかったね。

愚直にも夢を追いかけ、それを見守る家族や仲間がいて、そんでもって怒涛のクライマックスへ..............う~ん、ベタやなぁって思いつつ、やっぱり目頭が熱くなってもうたよ(笑)

サイドストーリーにやや無理があるのが気になってもうたんやけど、コテコテな作りながら、爽やかな“役者バカ”な男の物語は、なんや胸にグッとくるものがあったかな!?

2014年9月13日 (土)

『フルスロットル』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、リュック・ベッソンのチームが贈るアクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとは2004年にリュック・ベッソン製作・脚本で作られた『アルティメット』って作品のハリウッドでのリメイク作品ってことらしいんよ。

元ネタとなってる作品では、これまでのアクションを凌駕する“パルクール”っていう超人的な動きのアクションが話題になって、かなり注目されてたんよなぁ。

それにしても、この作品は昨年11月に自動車事故で亡くなったポール・ウォーカーの最後の主演作なんよ。あまり作品に恵まれたタイプではなかったんやけど、あの独特の声の響きとか、渋めの風貌が、個人的には好きやった。

というわけで、ちょっと複雑な感情を胸に鑑賞した作品の感想は........................?!

フルスロットル / Brick Mansions   ★★★☆☆   (2014年)

監督:カミーユ・ドゥラマーレ

出演:ポール・ウォーカー、ダヴィッド・ベル、カタリーナ・ドゥニ、RZA、グーチー・ボーイ、リチャード・ジーマン、フランク・フォンティン、ブルース・ラムゼイ、カルロ・ロタ、アイーシャ・イッサ

デトロイト市長は、街の活性化のために再開発を推し進めるが、その対象地区には“ブリック・マンション”と呼ばれる壁で周囲と隔絶された無法地帯があった。地区を仕切る組織により、中性子爆弾が強奪され、ひとりの捜査官が送り込まれることに............ってなアクションもの?!

爆弾の起爆装置が作動しており、爆発までのタイムリミットは10時間、その地区で育った犯罪者を相棒に、ハゲしい攻防が繰り広げられ.........ってなことで、ノンストップで大暴れってね(笑)

もともとがフランス映画『アルティメット』があって、それのリメイクということらしく、当時話題になったアクション“パルクール”が、今回もかなりフィーチャーされてるんよ。そこにポールくんを主役にってことで、どこか“ワイルドスピード的”なカーチェイスを盛り込みって...............ベッソンくん、かなり安直に脚本を書いてまんなぁ(苦笑)

それでも、これがポールくんの遺作かって思うと、どこか寂しさを感じてもうて、そんなセンチメンタルな作品でもあったかな。

それにしても、おそらくポールくんがアクセル全開に車をかっ飛ばすっていう理由だけで邦題が付いてるんやと思われるんやけど、話のメインは、原題にあるとおり“ブリック・マンション”っていう場所の名前なわけで、それを敢えて変えるセンスってのは...........ポールくん、勘弁やで?!

2014年9月12日 (金)

『抱きしめたい -真実の物語-』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実際のモデルとなるカップルがいて、そのひとたちを描いたドキュメンタリーを映画化したものなんやってね。“『余命1ヶ月の花嫁』の製作陣が.....”ってことで、その売り方が効果的かどうかは置いといて、感動の物語ってことらしい。

監督の塩田くんといえば、『黄泉がえり』を作ったひとで、今回は某事務所ご指名ってことなのかもね。『ギプス』『害虫』の頃は、この監督さんに少し注目してたんやけどなぁ...............(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

抱きしめたい -真実の物語-   ★★★☆☆   (2013年)

監督:塩田明彦

出演:北川景子、錦戸 亮、國村 隼、角替和枝、風吹ジュン、上地雄輔、平山あや、佐藤江梨子、窪田正孝、佐藤めぐみ、寺門ジモン

タクシーの運転手をしている男は、ふとしたキッカケで車いすの女性と出会う。交通事故により体が不自由になり、記憶障害もあるなかで、前向きに生きる彼女に惹かれた彼は、彼女との交際を決意するのだが..............ってな、実話を基にしたお話やそうで?!

いろんな困難を乗り越え、深い愛情で結ばれた一組のカップルの愛の軌跡を感動的にってことなんやろうけど、なんか観てて、もうひとつ気持ちが乗っていかんのよ。

そもそもの出だしで、恋に落ちる必然性が十分に語られてないように思うせいか、話がすべて予め引かれた筋道のうえを生真面目にたどってる感が強く出すぎて、ちょっとシラケてもうたんかもね。

北川くんは、スッピンまで披露して、かなり気合を入れての出演やったんやろうけど、気合いだけでどうにかなるようなレベルの演技力やないしなぁ...................(苦笑)

北川くん主演の時代劇『花のあと』以来、久々に北川くんのバーター出演(?)で佐藤めぐみくんが出てるのが、個人的には唯一のツボやったかな。思わず“頑張れ”って応援してもうたよ?!

2014年9月11日 (木)

『眠れる美女』

今日は、イタリアの映画をひとつ、ご紹介♪

イタリア人監督のマルコ・ベロッキオといえば、ヨーロッパの映画祭では常連の監督さんで、カンヌ国際映画祭ではノミネートどまりではあるんやけど、ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞してるし、ヴェネチア国際映画祭でも審査員特別賞なんかを受賞したことがあるんよね。

最近の作品では、以前にこのブログでも紹介したことのある『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』ってのがイタリアで大ヒットしたみたいで、当時の首相を誘拐して殺した“赤い旅団”を描いた『夜よ、こんにちは』って作品も話題になったかな。

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は.........................?!

眠れる美女 / Bella Addormentata   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マルコ・ベロッキオ

出演:トニ・セルヴィッロ、アルバ・ロルヴァケル、マヤ・サンサ、イザベル・ユペール、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ、ファブリツィオ・ファルコ、ミケーレ・リオンディーノ、ブレンノ・プラシド、ロベルト・ヘルリッカ、カルロッタ・チマドール

交通事故により植物人間となり、以後17年間眠ったままの女性に対し、彼女の両親は延命措置の停止を求め、議会はそれを阻止しようと法案を審議していた........ってなことで、実際にイタリアで問題となった尊厳死に関する事件をテーマに、別々の3つの話を絡めて生と死について綴ったドラマ?!

議会で法案に賛成票を投じるかどうか苦悩する議員と、そんな父に反発し、延命のための祈りを捧げに行く娘、薬物依存でボロボロになり、病院で自殺を図る女と、そんな彼女を放っておけず見守る医師の男、同じように植物状態の娘を看病するために女優のキャリアを捨てた女と、そんな母親に不満を持つ息子、それぞれに命について考えさせるエピソードが語られるんよ。

尊厳死という問題は、なかなか簡単には答えがでるものではないんやけど、命の価値を誰が決めるのか、そんでもって生きるってことの意味や人生の目的について考えさせるドラマは、丁寧に作られてて、ヨーロッパ映画らしい味わいがあったかな。

テーマがテーマだけに、少し重たい部分もあるんやけど、3つの話を組み合わせることで、様々な人間模様が描かれてて、なかなかの見応えやったね?!

2014年9月10日 (水)

『オン・ザ・ロード』

今日は、有名な小説を映画化したロード・ムービーをひとつ、ご紹介♪

この作品の原作は、50年代に書かれたジャック・ケルアックの自伝的小説「路上」なんやけど、ヒッピー世代に信奉者が多く、“ビート世代”を代表する作家って言われてるんやって。

そんな作品を映画化したのが、『モーターサイクル・ダイアリーズ』でお馴染みの、ブラジル人監督のウォルター・サレスなんよ。日本で公開された長編の商業映画は久しぶりってことで、同じように“ロード・ムービー”ってこともあって、ちょっと期待してたんよなぁ。

ちなみに、主演の若手俳優のひとり、ギャレット・ヘドランドくんは、『トロン:レガシー』で主役に抜擢され、以降、いろいろと注目されてて、アンジェリーナ・ジョリーの監督作に出演したり、ヒュー・ジャックマンがハゲになったことで話題(?)のピーター・パンものに出演してたりするんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

オン・ザ・ロード / On The Road   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ウォルター・サレス

出演:サム・ライリー、ギャレット・ヘドランド、クリステン・スチュワート、トム・スターリッジ、エイミー・アダムス、キルステン・ダンスト、アリシー・ブラガ、エリザベス・モス、ヴィゴ・モーテンセン、ダニー・モーガン

作家を目指す青年は、父親の死による喪失感から、何も書けなくなっていた。そんな時、友人の紹介で少年院帰りの同年代の青年と出会い、彼の破天荒な生き方に惹かれ、デンバーに戻った彼を訪ねるため、ニューヨークの実家を飛び出てヒッチハイクの旅に出るのだが............ってなロードムービー?!

酒を飲んだり、マリファナを吸ったり、一緒にバカ騒ぎをしながら、旅のなかでの出会いや経験から人生を見つめ直す、そんな若者の姿を描くってとこなんかな。

プライベートでも“白塗りの男”にゾッコンと言われながら、自らの浮気でドロドロの日々を送る(?)クリステンくんの“ヤケぎみ”(?)の露出に少し驚いたかな(笑)

作品の内容としては、どこか散漫で、とりあえずは“ロード・ムービー”的な要素もあるものの、それほど“ロード感”ってのがなくて、正直、少しガッカリしてもうた。

若手のイケメンふたりは、それぞれに個性を出して、悪くはないんやけど、全体的な印象がどうもキレを感じられなくて、ちょっと期待ハズレやったかもね?!

2014年9月 9日 (火)

『ジェリー・フィッシュ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっと前に紹介した竹中直人が監督した『R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私』と同じ企画である“女による女のためのR-18文学賞”の選考作品を映画化したものなんやって。

監督をしてるのは『DEATH NOTE デスノート』でお馴染み(?)の金子監督で、ちょっとメジャーな監督さんというイメージやけど、もともとはロマン・ポルノ出身ってことで、今回はエロモード全開ってとこなのかもね(笑)

ということで、そんな作品の感想は......................?!

ジェリー・フィッシュ   ★★★☆☆   (2013年)

監督:金子修介

出演:大谷 澪、花井瑠美、川田広樹、秋本奈緒美、竹中直人、川村亮介、柿本光太郎、奥菜 恵、清水真緒、仲田つばさ、桑名里瑛

水族館のくらげの水槽の前で初めて会話をし、唇を重ねた同じクラスの女の子ふたりは、互いに惹かれあいながら、危うい関係を深めていくのだが..................ってな、10代の女の子の愛と性を描いたドラマ??

人と接するのが苦手で、クラスでも浮いた存在だった女の子は、自分とタイプの異なる女の子から迫られ、彼女のことが好きに........ってな感じで、女子高生の同性との恋愛模様が繰り広げられるんよ。

まぁ、企画としてR-18の原作をドラマにってことで、相当なエロになってるわけやけど、そんな中、主演の女の子ふたりは、文字どおり体を張った演技で、なかなかの潔さやったね。

ただ、この作品、吉本が配給してるんやけど、例によって所属の芸人を使って強烈な“吉本臭”を漂わせてるもんやから、なんや途中でシラケてもうて..............(苦笑)

肌を自ら晒して頑張った若手のひとには、いいキッカケになって欲しいとは思うんやけど、監督さんのエロさと吉本の“しょーもなさ”が、作品の価値としては、ちょっとマイナスになってもうたかもね。

それにしても門脇 麦なんかもそうやけど、最近の若手の女優の卵のひとは、思いっきりがエエよなぁ.........................?!

2014年9月 8日 (月)

『ガーディアン』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、アクション系のドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、どういうわけかレンタル屋で人気みたいで、行きつけのTUTAYAでは4、5本入荷してるのに、ずっと貸出し中が続いてて、なかなか観れなかったんよね。

監督と脚本、製作までやって、更に主演までにしてるティル・シュヴァイガーってひとは、90年代後半に公開された『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』って作品で日本でも知られてて、結構、根強い人気になってただけに、そんな関係でこの作品も注目されたのかも。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ガーディアン / Schutzengel   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ティル・シュヴァイガー

出演:ティル・シュヴァイガー、ルナ・シュヴァイガー、カロリーヌ・シュッヘ、モーリッツ・ブライブトロイ、ライナー・ボック、コスティア・ウルマン、ハイナー・ラウターバッハ、アクセル・シュタイン、ヘルバート・クナウプ

高級ホテルで、ルームサービスを届けた際に、宿泊客のPCを盗もうとしたことで、一緒にいた従業員だった自分の後見人が射殺されるのを目撃した少女は、事件をもみ消そうとする加害者の武器商人の組織から命を狙われるのだが...........ってなクライム・アクション?!

少女を守ろうとする元兵士の警官と、容赦なく彼らを追いつめる殺し屋たち、警察すら信じられない状況のなか、ふたりは必死に逃げようとするが.........ってなことで、なかなかスリリングな展開に仕上がってるんよ。

まず、監督兼主演のシュヴァイガーくんが、硬派なマッチョぶりで渋さを炸裂してくれるんよね。守る少女役を実の娘が演じてるらしく、そこらへんのキャスティングの妙で、リアルに“頑張るパパ”感が出てるのかもなんて思ったりして(笑)

話としては、少しツッコミたくなる部分もあるんやけど、ハゲしい銃撃戦の迫力や、テンポのいい流れは、悪くないと思うんよ。

ただ、少し残念やったのは、終わり方がちょっとスッキリとせんかったんよなぁ。まぁ、ある種の“勧善懲悪”ではあるんやけど、少し強引にヒネリすぎた感はあったかもね?!

2014年9月 7日 (日)

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、今年2月のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した作品なんよ。監督のパオロ・ソレンティーノってひとは、以前い紹介した『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』って作品がカンヌ映画祭で審査員賞を受賞して注目された、イタリアの若手監督さんなんよ。

前作はショーン・ペンを主演に迎え、『きっと ここが帰る場所』って作品を作ってて、イタリアのアカデミー賞で6部門を受賞し、カンヌ国際映画祭でも賞を受賞してたんよなぁ。

というわけで、そんな注目の監督さんによる話題作てことやったんやけど....................?!(苦笑)

グレート・ビューティー/追憶のローマ / La Grande Bellezza   (採点なし)   (2013年)

監督:パオロ・ソレンティーノ

出演:トニ・セルヴィッロ、サブリナ・フェリッリ、カルロ・ブチロッソ、カルロ・ヴェルドーネ、パメラ・ヴィロレッジ、ジョルジョ・パソッティ、ルカ・マリネッリ、ダリオ・カンタレッリ、イザベラ・フェラーリ

若い頃に書いた小説がヒットし、以来、悠々自適のセレブ生活を送って来た初老の男は、かつて愛した女性が亡くなったと聞き、大きな喪失感に襲われるのだが.................ってな話...........らしい(苦笑)

今回、採点なしになってる理由は、約2時間強の尺の作品でありながら、ほとんど記憶がないからなんよ。

出だしから、ドラマがあるようで、ないような“不思議”な雰囲気で始まるんやけど、荘厳な音楽とキレイな映像のおかげか、急激な勢いで深い睡眠に堕ちてもうてなぁ...................(笑)

ローマという街をいろいろな角度から切り取って、その美しさや魅力を伝えつつ、ひとりの男の屈折した生き様をってことなんやろうとは思うんやけど、いかんせん断片的にしか記憶がなくて、どうにもね?!

アカデミー賞を受賞したってことで、とりあえず芸術性に富んでるってことなんやろうけど、少し観客を選ぶ作品なのかも。

ひとつ言えることは、残暑をしのぐために映画館に行き、ちょっと快適に涼むために鑑賞すれば、きっとぐっすりと眠れるってことかな。ただ、周りのひとにイビキで迷惑をかけないようにせんとイカンけどね!?(笑)

2014年9月 6日 (土)

『LUCY/ルーシー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、リュック・ベッソンの新作をひとつ、ご紹介♪

この作品、宣伝の謳い文句によれば“リュック・ベッソン監督の歴代No.1ヒット作”ってことらしいんよ。ってことは、『ニキータ』『グラン・ブルー』『レオン』まで超えるような傑作なのかって思ったら、ちょっと期待するやんか。

ベッソンくんの監督としての前作『マラヴィータ』では、デ・ニーロとミシェル・ファイファーのベテラン陣をうまく使いつつ、アクションとコメディを程よく散りばめた作品を作ってただけに、ひょっとして.........なんて思ったんやけどね(苦笑)

というわけで、そんな“期待の”作品の感想は........................?!

LUCY/ルーシー / Lucy   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:リュック・ベッソン

出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アナリー・ティプトン、アムール・ワケド、ヨハン・フィリップ・アスベック

知り合いの男のせいで特殊な薬の取引に巻き込まれ、薬の運び屋になった女だったが、体内に埋め込まれた薬が漏れ出たことで、脳に異変が起き、潜在能力を活性化することに..............ってなアクション&SFもの?!

わずか10%としか使われていないと言われる人間の脳が、もし100%覚醒したら、果たしてどんな世界が待っているのか.........そんなテーマをエンターテイメントで描くってことなんやろけどね。

う~ん、魅力的なヒロインを据えて、気合いの入ったアクションでグイグイと引っ張りつつ、そこにサイエンス要素をブチ込んで、単にドンパチだけやないドラマにしたかんたんやろうけど、中途半端に話が小難しくなってもうて、途中でウンザリしてもうたよ(苦笑)

映像的なこだわりやセンスは多少感じなくもないんやけど、話の結末の持っていきかたや、途中のダレっぷりがどうにもシックリとこなくてなぁ..........?!

スカーレット嬢の活躍を楽しむっていうんならエエんかもしれんけど、そうでもない限り、ちょっと素直に楽しめるような作品やないんと違うかな。少なくとも、単純なアクションを期待っして観ると、ちょっと違和感を覚えると思う。

2014年9月 5日 (金)

『ニシノユキヒコの恋と冒険』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、芥川賞作家の短編集のひとつを原作にしたものらしいんやけど、例によってまったく知らず、いろんな女優さんが出てくるなぁってことで、とりあえず鑑賞。

監督をしてる井口くんは、少し意味深なタイトルと永作博美がキワどい演技をしてたことで話題になた『人のセックスを笑うな』を監督したひとでもあるんよね..........っていうと、ちょっと不吉な印象が甦ってくるんやけど.............(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ニシノユキヒコの恋と冒険   ★★☆☆   (2014年)

監督:井口奈己

出演:竹野内 豊、尾野真千子、麻生久美子、阿川佐和子、本田 翼、成海璃子、木村文乃、中村ゆりか、田中要次、並樹史朗、藤田陽子

イケメンで優しく、彼に会った女性はみんな恋に落ちてしまう、そんなモテ男なのに、なぜかいつも女性から別れを切り出され、付き合いが終わってしまう。彼とその彼女たちとの、ちょっと不思議な関係を描いた.............恋愛ドラマ??

竹野内くん、男前やねぇ~。べっぴんさんに囲まれて、幸せもんやわなぁ。本物の愛を知らない男?だからどないした??というわけで、モテない男からしたら、何がいいたいのかサッパリ理解できないストーリーやったよ(苦笑)

最初から最後まで、ダラダラといろんな美女と爽やかっぽく絡みあって、楽しむことはチャッカリ楽しんで、でも幸せやないんよって言われても、ホンマにどうでもエエよなぁって思うやんか。

このドラマって、女性の視点から竹野内くんの男前っぷりにドップリと浸る趣旨で作られてるんやろか。要するに監督さんの自己満足??

自分の冴えない生活を変えるために、こんなモテ男の生き様から、少しは恋するヒントでも見つけたろうかって思ったけど、サエないオヤジには、まったく参考にならんかったね?!(笑)

2014年9月 4日 (木)

『早熟のアイオワ』

今日は、若かりし日のジェニファー・ローレンスが主演の作品を.................って、まだ十分若いか、ってしょうもないツッコミを入れたくなる(?)作品をひとつ、ご紹介♪

監督のロリ・ペティってひとは、もともとは女優さんで、トム・ハンクスとジーナ・デイヴィスが主演の女子野球を描いたドラマ『プリティ・リーグ』やイルカと少年の交流を描いた『フリー・ウィリー』なんかに出演してたらしい。

なかなか悲惨な幼少期を過ごしたらしく、そんな自分の半生を原案とし、監督&脚本を務めたのが、この作品なんやって。

ちなみに、ジェニファー・ローレンスは、この作品の演技でロサンゼルス映画祭の賞を受賞したらしく、ブレイクのきっかけになったってことなのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

早熟のアイオワ / The Poker House   ★★★☆☆   (2008年)

監督:ロリ・ペティ

出演:ジェニファー・ローレンス、ボキーム・ウッドバイン、セルマ・ブレア、ソフィア・べアリー、クロエ・グレース・モレッツ、デヴィッド・アラン・グリア

自宅は娼館で、母親は娼婦をしている、そんな環境で暮らしている三姉妹。14歳の長女は、妹たちを母親の世界から守ろうと必死に抵抗するのだが.........ってな、監督さんの子ども時代を描いた自伝ドラマ?!

家にはいつも母親の“客”が出入りし、ポン引きの男が迫ってくる、そんな荒んだ環境のなかで、かわいい妹たちを守ろうとする長女の苦悩を軸に、少女から大人に変わろうとする多感な女の子を描いてるんかな。

ジェニファー・ローレンスにクロエ・グレース・モレッツ、今や売れっ子の若手女優になったふたりが、完全にブレイクする前に共演した作品ってことで、このキャスティングは貴重ではあるよね。

それぞれに“その後”を感じさせる演技をしてて、まぁ、そういう目で見るからなんやろうけど、キラリと光るものがあるように思ったよ。

特にクロエくんは、撮影時はまだ10歳やそこらなわけで、少しマセた女の子って役柄なんやけど、堂々としたセリフ回しに、表情の作り方とか、タダならぬものを感じたね。

監督さんの自伝ということで、なんとも辛い日々やったんやなぁとは思うんやけど、それ以上の特別な感情は、残念ながら作品からは沸いてこんかったかな。

それにしても“早熟のアイオワ”って..............日本語としてどうなの??(苦笑)

2014年9月 3日 (水)

『ハンナ・アーレント』

今日は、ドイツの伝記映画をひとつ、ご紹介♪

ハンナ・アーレントってひとは、ユダヤ系のドイツ人で、ナチスによる迫害を逃れて戦時中にアメリカに亡命した女性の哲学者なんやってね。

この作品のテーマになってる“イエルサレムのアイヒマン”っていうナチスの親衛隊(SS)の中佐で、ホロコーストを指揮したといわれる人物の裁判に関するレポートで、彼を極悪人ではなく、凡庸な役人と称して、同じユダヤ人の同胞からハゲしく非難されたらしい。

そんな実在の人物を描いた作品は、本国ドイツの映画賞で主演のバルバラ・スコヴァの演技が評価され、なかなかのヒット作になったんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ハンナ・アーレント / Hannah Arendt   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ

出演:バルバラ・スコヴァ、アクセル・ミルベルク、ジャネット・マクティア、ウルリッヒ・ヌーテン、ミヒャエル・デーゲン、ユリア・イェンチ

ナチスの戦犯であるアイヒマンがイスラエルの諜報部に捕まり、裁判が行われることに。パリのユダヤ人キャンプからアメリカに亡命していた女性哲学者は、裁判を傍聴し、雑誌にレポートを発表するのだが.........ってな伝記ドラマ?!

ホロコーストを指揮し、多くの同胞の命を奪った憎き男の裁判、しかし、実際の裁判を目にして感じた違和感から導き出した結論は、センセーショナルな内容となり、多くの批判を受けることに。

それでも自分を信じ、考えを貫いたひとりの哲学者の苦悩の日々を、夫や友人との関係を交えて描いてるんよね。

自らも戦時中に辛い体験をしながらも、周囲に影響されることなく、思いを伝えようとする、そんな強い女性がそこにはいるんよなぁ。

真実を追究しようとする気持ちと、揺るぎない信念、そして友人や夫の愛情が支えとなり、彼女は戦い続けたってことなんかな。

ナチスを巡って、こんな騒動があったとは............いろいろと勉強になったかな?!(笑)

2014年9月 2日 (火)

『戦争と一人の女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品のプロデューサーをしてるひとは、元文部省の役人さんやったんやって。過激な描写を含む原作を、規制に挑む心意気で映像化したってことらしく、なかなか反骨精神の溢れる作品ってことなのかも(笑)

そんな作品の監督を務めてる井上くんは、主に脚本家として活躍してるひとらしく、アナーキーなストーリーで話題になった(?)片嶋一貴監督の『アジアの純真』の脚本を書いてたひとなんやって。

この作品で主役を演じてる江口くんは、いろんな作品で脇役としてよく見かける女優さんやんね。独特の風貌で存在感を発揮する、そんな印象なんかな。

というわけで、作品の感想は..........................?!

戦争と一人の女   ★★☆☆☆   (2012年)

監督:井上淳一

出演:江口のりこ、永瀬正敏、村上 淳、高尾祥子、大島葉子、柄本 明、佐野和宏、瀬田 直、千葉美紅、牧野風子

終戦直前の東京を舞台に、飲んだくれの作家と同棲することになった元娼婦の女と、彼女のまわりの男たちの悲哀を描いた...........戦争ドラマ??

日本の敗戦が濃厚となった戦況のなか、退廃的に肉欲に溺れるカップルと、戦争により人生を狂わされた帰還兵を軸に、ドロドロの人間ドラマをってことなんやろうけど、作り手側が思ってるほど芸術性を感じない、そんな印象やった。

主演の江口くんは、普段、脇役で目にする限りでは、なかなかインパクトがあって悪くない女優さんやと思ってたんやけど、こうやって主役としてずっと演技を見てみると、ホンマにただ下手なのか、それとも監督さんの演出の問題なのかは分からんけど、ちょっと痛いなぁって思ったよ..........(苦笑)

カメラワークも、時折ド素人のような動きをするのが気になって、ひどく落ち着かない感じやったし、話の方も特に深いものはなく、ただエロいだけで、それはそれで狙いどおりなのかもしれんけど、作品としてどうって聞かれたら、やっぱりアカンやろなぁって思うんよね?!

なんか、いろんな意味で“残念”な作品やったかな。

2014年9月 1日 (月)

『マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、イギリスのファミリー向けコメディをひとつ、ご紹介♪

それにしても、タイトルに“マーティン・フリーマンの~”って入るくらい、彼も日本でメジャーになったんやって思うと、ちょっと感慨深いものがあるんよなぁ。

個人的には『ラブ・アクチュアリー』で、マイナーなキャラながら、ちょっと印象に残る役柄で出演してたときに気になって、その後、この作品の監督であるデビー・イシトと組んだ『コンフェティ 仰天!結婚コンテスト』で注目し、彼の出世作であるBBCのドラマ“The Office”を観たりしつつ、ホビットで主役に抜擢されたときは、なんや嬉しかったんよ。

つい最近のニュースでは、TVドラマ“SHERLOCK”のワトソン役でエミー賞を受賞したってのもあって、ますます大活躍やんね。

というわけで、そんな彼オシの作品の感想は...................?!

マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル / Nativity !   ★★★☆☆   (2009年)

監督:デビー・イシト

出演:マーティン・フリーマン、マーク・ウートン、アシュレー・ジェンセン、ジェイソン・ワトキンス、パム・フェリス、リッキー・トムリンソン、ジョン・セッションズ

かつての演劇仲間のうち、元カノはハリウッドに行き、もうひとりは名門の小学校で演劇を児童に指導し、評価されていた。普通の小学校で教師をしてる主人公は、校長の命令でキリストの生誕祭に公演する劇を指導することになるのだが.............ってな学園コメディ?!

自分たちの舞台をハリウッドでプロデューサーになった元カノが見に来る、そんな小さな嘘が大きくなり、気づいたら引くに引けない状況に陥って..........ってな感じで、ドタバタ系のホノボノしたコメディが展開されるんよ。

子どもをネタにするってのは、まぁ、反則ぎみではあるんやけど、彼らの素直な演技と、うまい雰囲気づくりで、なかなか心温まるストーリーに仕上がってた。

主人公のマーティンくんのシリアス調にコメディをやるっていう個性も活きてて、なぜか最後はウルウルと涙腺が緩んでみたりして...............(笑)

ちなみに、この作品、タイトルに“マーティン・フリーマンの”って付けてもうてるけど、実は本国イギリスではすでに第3弾が製作中で、2作目以降にマーティンくんは出てこないんよなぁ.............そもそも“スクール・オブ・ミュージカル”でもないし..............。きっと日本でDVD化されることもないからエエんやろうけど............(苦笑)

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