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2014年9月23日 (火)

『柘榴坂の仇討』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

浅田次郎って作家さんについては、前にも書いたことがあるんやけど、個人的にごっつい好きなんよ。時代物でも現代ものでも、その洒落の効いた軽妙な語り口と、さりげなく心の琴線に触れる温かさ、読み手を巧みに惹きつける文章で、いつも夢中にさせられるんよなぁ。

そんな“浅田作品”は、これまでも数多く映画化されてるんやけど、残念ながら小説の世界をうまく表現できたと言える作品は少ないように思うんよ。個人的には『天国までの百マイル』あたりは合格点かなぁって思うものの、高倉 健が主演の『鉄道員(ぽっぽや)』にしろ『壬生義士伝』にしろ、ちょっと前に公開された『日輪の遺産』にしろ、結果的にイマイチなデキやったんよね。『オリヲン座からの招待状』は悪くなかったんやけど。

というわけで、期待と不安が半分半分な気持ちで鑑賞した作品の感想は....................?!

柘榴坂の仇討   ★★★☆☆   (2014年)

監督:若松節朗

出演:中井貴一、広末涼子、阿部 寛、高嶋政宏、藤 竜也、中村吉衛門、吉田栄作、真飛 聖、木﨑ゆりあ、近江陽一郎

藩主の井伊直弼の身辺警護の任につきながら、水戸浪士による桜田門外での襲撃を防ぐことができなかった男は、藩の家老から暗殺者を見つけ、そのクビを亡くなった藩主の墓前に供えるよう命じられ、残党の居場所を探して回るのだが...........ってな時代モノ?!

責任を取って自害するつもりが、死ぬ頃すら許されず、江戸時代から明治になり、世の中が劇的に変わるなか、それでも主君の仇討のために生かされる男と罪人となりながら身を隠して生きる男の苦悩を描くってとこなんかな。

中井くんと阿部ちゃんの“がっぷり四つ”なところは、お互いの背負ってきたモノがヒシヒシと伝わってきて、なかなかの見応えやったんやけど、そこに行くまでの過程がちょっと一本調子で盛り上がらんかったところが惜しかったね。

そんでもって..............広末くん、苦しみ夫を支える妻って役どころなんやけど、このメンツのなかで演じると彼女がいかに“大根”かってのが際立ってもうてなぁ...............重要な役どころだけに、この“ひとり学芸会”状態は、かなり観ててキツかったわ!?(苦笑)

結局のところ、いい場面もありつつも、全体的には約1名の“負の貢献”なんかもあって、凡庸な作品っていう印象に落ち着いてもうた感じやったね。

残念...............。

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