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2014年9月24日 (水)

『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』

今日は、ちょっと変わった作りの作品をひとつ、ご紹介♪

何が変わってるかっていうと、この作品、出演者はロバート・レッドフォードひとり。しかも、セリフらしいセリフはなく、ひたすら大海原を漂流する姿をカメラで追いかけるだけっていうシロモノなんよ。

そんな作品は、アカデミー賞で音響賞にノミネートされ、NY批評家協会賞で主演男優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞でも男優賞にノミネートされたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~ / All Is Lost   ★★★☆☆   (2013年)

監督:J・C・チャンダー

出演:ロバート・レッドフォード

ひとりでヨットで大海原を航海していた男だったが、漂流するコンテナに衝突したことで船側に穴が開き、必死の応急措置で沈没を免れ、何とか生き延びようと手を尽くすのだが.............ってな、海洋サバイバルもの?!

この作品、かなりの異色作で、冒頭の主人公によるナレーションを除き、セリフらしいセリフなはく、彼がどういうバックグラウンドの人物かも語られることなく、ひたすら困難な状況のなかでもがき苦しむ初老の男の姿を追いかけるだけなんよ。

浸水や嵐、無線機器の故障、次々と起こる“不測の事態”に冷静に対処する寡黙な男をロバートおじさんが静かに、かつ熱く演じてるんよなぁ。

いやぁ、何もない海をバックに、陽の光を浴びて遠くを眺めるそのシワの刻まれた表情が渋くて............(笑)

正直、映画の内容を聞いたときに、70代なかばを過ぎたロバートおじさんに何をさせるんやって思ったんやけど、例えばこの役をトム・ハンクスがやると軽くなりすぎるわけで、セリフなしで演じるなかで、人生の重みのようなものを出すためには、このキャスティングは必然やったのかもって、観ながら思ったよ。

とっても実験的な作品で、評価は分かれるんやろうけど、とりあえず独り芝居で奮闘したロバートおじさんに「お疲れ!」って言いたいね(笑)

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