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2014年10月

2014年10月31日 (金)

『まほろ駅前狂騒曲』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、売れっ子の三浦しをんの小説をシリーズ化したものってことで、前作の『まほろ駅前多田便利軒』はボチボチのヒットやったみたいで、その後、TVシリーズをやって、今回、映画第2弾ってことになったらしい。

今回も脱力キャラを中心にしながら、どこにでもあるような町で繰り広げられる、たわいもない騒動を、少しコミカルにユーモアを交えてってとこなんやろね。

前作を“何となく”楽しんでもうた関係で、とりあえず暇つぶし程度の軽い気持ちで観た作品の感想は.......................?!

まほろ駅前狂騒曲   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大森立嗣

出演:瑛太、松田龍平、本上まなみ、新井浩文、麿 赤兒、永瀬正敏、大森南朋、真木よう子、高良健吾、奈良岡朋子、松尾スズキ

まほろの駅前で、便利屋を営んでる男と、そんな彼のところに居候している幼なじみの男。そんな便利屋に、知り合いの女性から幼い娘をしばらく預かって欲しいという依頼がくるのだが................ってなコメディ調のドラマ?!

慣れない子どもの世話に苦労しながら、バスジャックやら新興宗教やら、様々なトラブルで大騒ぎになり........ってな感じで、相変わらずユル~いドラマが展開するんよ。

今回も監督を務める大森家の長男のために、お父さんの麿おじさんや、弟の南朋くんが脇で悪ふざけをしつつ、他にもプチ豪華な出演者が前回同様に顔見せしてたりして、ある程度、ひとつのパッケージとして出来上がりつつあるのかもね。

ムチャくしゃオモロイかと言われると、そういうノリの作品ではなく、あえて映画として上映する必要があるかと言われると、少し疑問を覚える、そんなビミョーな作品かもなぁ。

松田家の長男坊のマッタリした演技を楽しむとか、とりあえず“何となく”この雰囲気をってことやなかったら、ちょっと耐えられないかも............ね(苦笑)

2014年10月30日 (木)

『おとなの恋には嘘がある』

今日は、コメディ調の恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、かなり小粒ではあるんやけど、ゴールデングローブ賞でヒロイン役のジュリア・ルイス=ドレイファスが女優賞にノミネートされたり、インディペンデント・スピリット賞や放送映画批評家協会賞でジェームズ・ガンドルフィーニが助演男優賞にノミネートされたりで、それなりに評価されてるんやって。

監督さんは女性のひとで、大人気となったTVドラマ“セックス・アンド・ザ・シティー”のTV版のエピソードをいくつか書いたりしてて、それなりに名の知れたひとらしい。

この作品が公開された昨年の6月に、ガンドルフィーニおじさんは急逝してもうたわけで、そう考えるとちょっと寂しいんやけど、そんな作品の感想は..........................?!

おとなの恋には嘘がある / Enough Said   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ニコール・ホロフセナー

出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、トニ・コレット、キャサリン・キーナー、イヴ・ヒューソン、ベン・ファルコーン、エイミー・ランデッカー、タヴィ・ケヴィンソン

出張マッサージ師をして生計を立てている主人公は、夫と離婚して娘と二人暮らしをしている。友人に誘われて行ったパーティーでひとりの男性と知り合うのだが.........てな、大人の恋の物語?!

見かけは良くないが、話が合う、そんな相手に徐々に惹かれていくが、彼が自分の顧客の別れた夫で、彼女から元ダンナの悪口を散々聞かされ、彼女の心に迷いが............ってなことで、母娘の関係なんかも交えながら、中年女性のままならない恋バナをってね。

ハゲでデブなオヤジを強烈にデフォルメしたようなガンドルフィーニおじさんが恋愛の相手ってことで、同じようなオヤジの自分も妙に勇気がわいてきたりして............(笑)

自分の気持ちと他人の評価、その間で揺れる気持ち、なんや歳を重ねれば重ねるほど、余計なことを考えすぎて、恋愛って難しくなるような気がするんよなぁ。

若い頃のように突っ走れればエエんやけど、なかなかそうもいかず、何とかせんとアカンとは思うんやけど...............なんてことを考えてみたりして?!(苦笑)

2014年10月29日 (水)

『ニューヨーク 冬物語』

今日は、冬までもうすぐ(?)ってことで、寒い季節をホットにする(?)作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督のゴールズマンってひとは、これが初監督作品らしいんやけど、もともとは脚本家として有名で、スーザン・サランドンと“宇宙人”ジョーンズさん共演の『依頼人』を共同執筆し、ラッセル・クロウ主演の『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞の脚色賞を受賞してるんやって。

他の脚本や製作に携わった作品には、ラッセルくんとウィル・スミスが出演してるものが多くて、そんな関係でこの作品のキャスティングが決まったんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ニューヨーク 冬物語 / Winter's Tale   ★★★☆☆   (2014年)

監督:アキヴァ・ゴールズマン

出演:コリン・ファレル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、ウィリアム・ハート、ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エヴァ・マリー・セント、ウィル・スミス、マット・ボマー

腕利きの盗人の男は、親代わりだったギャングのボスを裏切り、追われる身に。そんな時に忍び込んだ屋敷で、結核を患う美女と出会い、ふたりは恋に落ちるのだが...............ってなファンタジー&ラブストーリー?!

愛を知って心を入れ替えた男だったが、そんな彼の命を狙う者たちがいて、運命の愛は100年の時を超える...........ってなことで、深い愛情と絆の物語ってとこなんかな。

前半の儚い恋の話は、いい具合にセンチメンタルで切ないんやけど、そこに堕天使やら悪魔やらが出てきて掟がどうのって言われると、ちょっと違和感があったかなぁ(苦笑)

人にはそれぞれの生きる目的があり、愛の力で奇跡が起こせるってことなんやろうけど、後半への流れは想像してたストーリーとは少しズレがあって、なんとなく気分が乗り切らんかった。

作品としてはボチボチやったんやけど、注目されてるらしい若手女優のジェシカ・ブラウン・フィンドレイくんが、なかなかのキュートさで、それが確認できただけでも、とりあえず観た甲斐があったかなぁ.......なんて?!(笑)

2014年10月28日 (火)

『I LOVE YOU』

今日は、邦画..........といっても、どうやらWEBドラマってやつらしいんやけど、そいつをひとつご紹介♪

愛にまつわる3つの話をオムニバス形式でひとつにまとめてるんやけど、それぞれの話を伊坂幸太郎に石田衣良、そして本多孝好という3人の売れっ子作家さんたちが書き下ろしてるんやって。

でもって監督をしてるのが『ヴァイブレーター』『やわらかい生活』『余命1ヶ月の花嫁』『軽蔑』『RIVER』『きいろいゾウ』なんかを作った廣木監督ってことで...................期待していいのか、したらアカンのか...............微妙やったりして(笑)

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

I LOVE YOU   ★★★☆☆   (2013年)

監督:廣木隆一

出演:戸田恵梨香、濱田 岳、金子ノブアキ、鈴木 杏、三津谷葉子、多部未華子、池松壮亮、リリー・フランキー、小野ゆり子、真木よう子、金井勇太

彼氏の転勤が決まり、遠距離恋愛になることに不安なカップル、恋人にフラれて幼なじみの女の子に助けを求める男の子、離婚が決まって、最後の食事をレストランでするカップル、ちょっと不器用な恋愛関係を描いたオムニバス形式のドラマ?!

恋人との距離の変化、男女の友情が愛情に変わる様子、そして愛情が終わろうとする瞬間、そんな男と女のすれ違う感情をってことなんかな。

まぁ、ありがちな話ではあるんやけど、それでも3話とも工夫されてて悪くはなかったね。特に多部ちゃんの“オヤジ”っぷりが逆にキュートやったのと、3番目の夫婦の別れ話における男のウジウジした気持ちに“なんか分かるわぁ......”なんて思ってもうた(苦笑)

それにしても、最近、人気の池松くん、なんかいつも同じような役柄をやってるよなぁ。これはこれでハマってるからエエんやけど、同じこと繰り返してると成長せんぞって、ちょっとエラそうに心配してみたりして.....................?!

2014年10月27日 (月)

『ランナウェイ・ブルース』

今日は、ちょっとマイナー系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役のひとりを務めてるエミール・ハーシュって役者さん、個人的にごっつい気になってるんよ。キャリアを見ると子役からスタートしてて、出たばかりの頃は、てっきりイケメンのアイドル俳優になるもんやとばっかり思ってた。

それが、ショーン・ペンが監督した『イントゥ・ザ・ワイルド』での演技を観て以来、その見方が変わったんよ。“さりげなさ”のなかに、いろんな表情を見せてくれて、圧倒的な演技力っていうのではないんやけど、確実に存在感を植え付ける、そんなところに役者としての才能を感じるんよ。

というわけで、そんな彼の良さが出てる作品の感想は.................?!

ランナウェイ・ブルース / The Motel Life   ★★★☆☆   (2012年)

監督:アラン・ポルスキー、ガブリエル・ポルスキー

出演:エミール・ハーシュ、スティーヴン・ドーフ、クリス・クリストファーソン、ダコタ・ファニング、ジョシュア・レナード、デイトン・キャリー、ノア・ハープスター

幼い頃に母親を病気で亡くしてからは、ずっと兄弟で一緒に生きてきた仲のいいふたり。ある日、兄が車で少年を轢き殺してしまい、次第にふたりは追いつめられるのだが.............ってな、兄弟の絆を描いたドラマ?!

弟は兄に空想の物語を語り、兄はその登場人物を絵に描く、どん底の生活のなかで、なんとか必死に生きているモーテル暮らしの兄弟の生き様は、ちょっと切ないものがあるんよなぁ。

全体的に暗めの話のなかで、空想部分にアニメーションを使うことで、いい具合に展開にメリハリが出て、なかなか良い演出やったね。その部分でテンポを変えることで、兄弟にとって非現実の世界が生きて行く上でいかに大切かってのが、伝わってくるように思うんよ。

主演のふたりも、地味なドラマのなかで、上手く抑えた演技をしてたし、過去と現在をさりげなく演じ分けてたエミールくんの演技は、玄人好みの味わいがあった。

低予算の地味な作品ではあるんやけど、細かい部分で丁寧に作り込まれてるところが、なかなか悪くなかったかな?!

2014年10月26日 (日)

『泣く男』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、韓国の重厚なアクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてるイ・ジョンボムくんは、ウォンビンを主役にした前作『アジョシ』で、結構、注目を浴びてたやんね。“韓国のアカデミー賞”と言われてる大鐘賞で主演男優賞を受賞したみたいやし。

今回は、『友よ チング』『ブラザーフッド』、オダギリジョーと共演してた『マイウェイ 12,000キロの真実』なんかで知られてるイケメン(?)俳優のチャン・ドンゴンを主役に迎えて、シリアスなアクション映画を作り上げてるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................

泣く男 / (ハングル)   ★★★★☆   (2014年)

監督:イ・ジョンボム

出演:チャン・ドンゴン、キム・ミニ、キム・ジュンソン、ブライアン・ティー、カン・ジウ、キム・ヒウォン

中国系の犯罪組織で殺し屋をやる男は、ある任務で誤って少女を殺してしまう。彼は、組織の重要な秘密を知っている可能性のある少女の母親を、次に殺すよう命令されるのだが..............ってなクライム・アクション?!

孤高の殺し屋と、組織が送り込む腕利きの刺客たち、容赦のない攻防がハゲしく繰り広げられ..............ってことで、いやぁ~スゴかった。話のベースは、罪の意識に苛まれる殺し屋が組織に追われる女性を守りながら、敵とハゲしく撃ち合い、命がけの戦いを仕掛けるってことなんやけど、単なるド派手なアクションや、ドギツイ血みどろの抗争で終わらせることなく、そこに主人公の心の内の迷いや苦悩を丁寧に出しつつ、それを活かした“終わり”に向けて、一気に突っ走るところが味わい深いんよ。

それに、この監督さん、さりげないシーンでの映像センスが抜群で、確かに血生臭い映像が続くんやけど、そのなかでサラリと印象的なシーンを挟んで、格調高い雰囲気を作り出してるんよなぁ。

とっても重厚でハードボイルドなアクション映画は、“赦し”をテーマにしながら、インパクト十分なラストで完全に観客をノックアウト(?)、ってな感じで、見事なデキやったね!?

2014年10月25日 (土)

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、伝記ものをひとつ、ご紹介♪

グレース・ケリーといえば、女優としては実働6年くらいではあるんやけど、アカデミー賞の主演女優賞を受賞したこともある、人気の女優さんやったんよなぁ。この作品にも出てくるんやけどヒッチコックのお気に入りやったらしく、ジェームズ・スチュアートと共演した『裏窓』なんかは有名やんね。

そんな女優としての輝かしいキャリアに加え、人気の絶頂期にモナコ公国の大公と結婚し、女優を引退して公妃になったってことで、世間を驚かせたんよなぁ。

そんな彼女の伝記映画を監督したのは、マリオン・コティヤールにアカデミー賞の主演女優賞をもたらした『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』を作ったひとってことで、ちょっと期待してもうたりして。

ということで、そんな作品の感想は...........................?!

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 / Grace Of Monaco   ★★★☆☆   (2014年)

監督:オリヴィエ・ダアン

出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パーカー・ポージー、パス・ベガ、ロバート・リンゼイ、デレク・ジャコビ、ニコラス・ファレル

ハリウッドの人気女優からヨーロッパの小国モナコの公妃となったグレース・ケリーは、2児の母となり幸せなハズだったが、愛する夫は公務が忙しく、自身も皇室での暮らしに馴染めず、辛い日々を送っていた。そんな折、アルジェリア紛争で苦戦するフランスが、モナコに対して強硬姿勢を敷き、国家存亡の危機に............ってな、伝記ドラマ?!

女優としてのキャリアへの未練を抱えながら、古いしきたりに馴染めなず、夫との距離を感じ、思い描いていた幸せにはほど遠い日々、そんなときに国家の危機が迫り、モナコのために立ち上がる.......ってなことで、グレース・ケリーの活躍を描くってとこなんかな。

いろいろと迷いながら苦労しつつ、それでも愛する夫や家族のため、人々のために頑張る、そんな姿はスゴイと思うんよ。

主役のグレース・ケリーを演じるニコールくんは、確かにベッピンやし、悪くはないと思うんやけど、演出のせいなのか、どうも“軽さ”が気になってもうて、“クール・ビューティー”と言われた本人の聡明さや凛としたものがないような気がするんよ。そんなわけで、それなりに盛り上がりもあるんやけど、もうひとつ胸を打つ感動といったものは、残念ながらなかったね?!

2014年10月24日 (金)

『愛の渦』

今日は、ちょっとキワものなテイストで話題になった邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、乱交パーティーを舞台にした人間模様を描いたドラマっていうことで、その設定の奇抜さ(?)から、劇場公開時に話題になってたんよね。レンタルが開始されてからも、なかなかの人気みたいで、ずっと貸出し中やったりして。やっぱり世の中“エロ”なのか、なんて思ったりして(笑)

もともとは賞を受賞したこともある舞台劇ってことらしく、その舞台をやってた劇団を率いる監督さんが、今回、自らの手で映画化したんやって。

ちなみに、ちょっと前に紹介した似たようなタイトルの『恋の渦』ってのは、原作と脚本がこの作品の三浦監督がやってて、過去の監督作品では『SOUL TRAIN ソウルトレイン』ってのや『ボーイズ・オン・ザ・ラン』ってのがあるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

愛の渦   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三浦大輔

出演:池松壮亮、門脇 麦、新井浩文、田中哲司、滝藤賢一、三津谷葉子、駒木根隆介、中村映里子、赤澤セリ、窪塚洋介、柄本時生、信江 勇

東京・六本木にあるマンションの一室に集まった男女8人。彼らは見知らぬ相手とセックスをするために、乱交パーティーにやって来たのだが..............ってな欲望渦巻く(?)ドラマ?!

目的はただ一つ、セックスをすること、そんな彼らが繰り広げる朝までの5時間の駆け引きを通して、性欲にまつわる人間模様を描くってとこなんやろね。

2時間ちょっとの尺のうち、そのほとんどのシーンをタオル1枚巻いただけっていう、なんとも斬新な設定やった(笑)

ちょっと淫靡な非日常において、単なるエロやなくて、すべてをさらけ出したなかでの人間のエゴや虚栄心、揺れる感情ってのを描こうってことなんやろなぁ。

売出し中の若手女優が惜しげもなく裸体をさらすっていうこともあって、俳優さんたちの体を張った演技ってのは、評価できるのかもしれんけど、まぁ、センセーショナルな部分が勝ってまうのと中途半端なコメディ調のせいか、思ったほど“深み”ってのは感じられんかった。

チャラい店員役で出演の窪塚くんの、いつもながらの軽い演技が、妙に役にハマってたのはオモロかったんやけどね(苦笑)

2014年10月23日 (木)

『レイルウェイ 運命の旅路』

今日は、真田広之も出演してる戦争ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品の基になってる話は、実際に第二次世界大戦で日本軍がタイとビルマ(ミャンマー)の間に建設しようとしていた鉄道にまつわるもので、シンガポールで日本軍に降伏したイギリス軍兵士が綴った本が原作になってるらしい。

監督はオーストラリアのひとで、作品はオーストラリアの批評家協会の賞を脚本で受賞してるみたいなんよ。サン・セバスチャン国際映画祭では、監督さん自身も賞をもらってるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

レイルウェイ 運命の旅路 / The Railway Man   ★★★★   (2013年)

監督:ジョナサン・テプリツキー

出演:コリン・ファース、ニコール・キッドマン、ステラン・スカルスガルド、ジェレミー・アーヴィン、石田淡朗、真田広之、サム・リード、マイケル・マッケンジー

鉄道好きの退役軍人の男は、たまたま乗った電車で出会った女性に恋をし、ふたりは結婚することに。幸せな日々が始まるハズが、第二次世界大戦中に捕虜として日本軍から受けた仕打ちが、今もトラウマとなって彼を苦しめていた..............ってな、実話に基づいたドラマ?!

決して消し去ることのできない過去の傷、苦しみを抱えて生きる男の赦しの物語は、戦争中のこととはいえ、加害者である日本人としては、なかなか辛いドラマなんやけど、その結末はグッと胸にくるものがあった。

特に、ひとりで“過去”と対峙するコリンくんの演技は、静けさの中に張り詰めた緊張が、ある種の狂気となって全身から出てて、必死に過去を整理しようとするんやけど、気持ちのやり場に困る、そんな主人公の苦しみを見事に体現してるんよ。

戦争という、特殊な状況の中の出来事とはいえ、それはひとりの人間の人生にかかわるもので、戦争が終われば全て消え去るってものやなく、傷跡はいつまでも残るんよね。

争いのない世界、それが実現できればエエんやけどなぁ..............?!

2014年10月22日 (水)

『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』

今日は、イタリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、イタリアのアカデミー賞で最優秀助演男優賞と助演女優賞を受賞し、主要部門でノミネートを受けたのを始め、本国では数々の賞を受賞したらしんよ。

マルコ・ジョルダーナ監督は、『ペッピーノの百歩』って作品でヴェネチア国際映画祭の脚本賞を受賞したことがあって、その後に作られた『輝ける青春』って作品も評判になってたっけ。以前に紹介した『13歳の夏に僕は生まれた』って作品はカンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミネートされてて、イタリアでは人気の監督さんなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

フォンターナ広場 イタリアの陰謀 / Romanzo Di Una Strage   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ

出演:ヴァレリオ・マスタンドレア、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ラウラ・キアッティ、ファブリツィオ・ジフーニ、ジョルジョ・コランジェリ、デニス・ファゾーロ、ディエゴ・リボン、ステファノ・スカンダレッティ、アントニオ・ペナレッラ

60年代後半のイタリアでは、政治的混乱が続き、極右勢力と左翼無政府主義者が乱立し、テロが続いていた。そんな時、ミラノのフォンターナ広場の前にある農業銀行で爆破事件が起き、多くの死傷者を出すのだが.........ってな、実際に起こった事件の裏側を描いた社会派ドラマ?!

事件の真相を追究する警察の捜査線上に浮かぶ左派勢力、しかしそこには右派の影があり、そして事件の後ろには国家権力が暗躍し........ってなことで、未だに未解決となっている事件の全容を追いかけたドラマは、なかなかの見応えやった。

とにかく登場人物が多くて、少し分かりにくんやけど、現場の先頭に立つ警視の苦悩を中心に、ひとつの事件の裏側に潜む巨大な闇をスリリングに描いてるんよ。

イタリアというと、陽気なラテン系の国っていうイメージなんやけど、こんなどす黒い暗黒の時代があったんやなぁって、ちょっと勉強になったかな?!(笑)

2014年10月21日 (火)

『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、確か公開当時は結構な評判で、興収も絶好調やったんと違うかったっけ。予告編でも楽しそうな雰囲気があって、ちょっと興味はあったんよ。

ただ、監督が三池くんで脚本がいつも笑えない彼、でもって主演があそこの“役者っぽいひと”で、“お笑い”がモレナク付いてきてっていうと、そんなに必死に観に行かんでもって気になってもうた(苦笑)

しかし、三池崇史って監督さんは、つくづくスゴイと思うんよ。いや、別に名監督やって言ってるわけやなくて、なんでこうも毎年ドーデもエエような作品を作り続けられるんやろってこと。無数にある監督作をかなり観てきたけど、“これは”っていう作品が1つもないんやけど、それでも資金が集まってきて、監督できるんやから、それはそれで才能なのかもね??

というわけで、そんな“三池印”な作品の感想は...................?!

土竜の唄 潜入捜査官 REIJI   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三池崇史

出演:生田斗真、堤 真一、山田孝之、吹越 満、遠藤憲一、大杉 漣、岩城滉一、岡村隆史、仲 里依紗、上地雄輔、伊吹吾郎、渡辺 哲、的場浩司、斉木しげる

交番勤務の巡査だった男は、失敗続きでクビを宣告される一方で、その無鉄砲さを見込まれて、凶悪なヤクザに潜入捜査するよう命じられるのだが................ってなコメディ映画?!

ヤケくそで乗り込み、認められて組員になり、合成麻薬の取引で組の幹部をしょっ引こうとするが.........ってなことで、ハチャメチャな暴れっぷりで攻める勢い勝負のコメディ.........ってことなんやろうけど、まぁ、ある意味、いかにもな三池&宮藤コンビの作品やったね(苦笑)

堤くんや吹越くん、遠藤くんにクセものの山田くんと、脇に個性的な面々が揃ってて、なかなか贅沢なんやけど、しょせんは某事務所とフジテレビのコラボ企画ってことなんよなぁ。

まぁ、作りの軽さやくだらなさってのは、そもそもこれを観ようと思った時点で想定内ではあるんやけど、それでもこれで2時間以上もグタグタとやられると、途中からどうでもよくなってもうて........(笑)

ちゃっかり続編も企画中って感じをプンプンと臭わせつつ、まぁ、適当に頑張って欲しいもんやね?!

2014年10月20日 (月)

『セルフィッシュ・サマー』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、男同士の友情を描いたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、いちおうWOWOWで放映されてたらしいんやけど、劇場での公開はなく、DVDスルーらしいんよ。とは言っても、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した作品で、それなりに評価されてるんよね。

そんな監督のデヴィッド・ゴードン・グリーンってひとは、以前におススメで紹介した、ケイト・ベッキンセールとサム・ロックウェルが共演した『スノー・エンジェル』って作品の監督でもあるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

セルフィッシュ・サマー / Prince Avalanche   ★★★☆☆   (2013年)

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

出演:ポール・ラッド、エミール・ハーシュ、ランス・ルゴール、ジョイス・ペイン

大火災で被害をこうむったカリフォルニアの森林を走る道路で、センターラインや道路標識の設置の仕事をする男は、会社に付き合ってる彼女の弟をアシスタントとして雇ってもらい、誰もいない場所でふたり、黙々と仕事をこなすのだが.................ってな人間ドラマ?!

人生に慎重で真面目に生きている男と、彼よりも若く、エネルギーを持て余してる男が、ふたりっきりで寝食を共にし、時間を過ごすなかで、ぶつかり合いながらも次第に距離を縮めていく、そんな様子を描くってとこなんかな。

なんとも地味な作品ではあるんやけど、キャスティングのバランスがエエんよ。ポールくんの少しネガティブな雰囲気と、エミールくんの軽さと時折みせるシリアスさってのが、ふたりの“さりげない演技”のなかで活きてて、派手さはないんやけどシックリと噛みあってた。

性格も考え方もまったく異なるふたりが、互いの胸の内をさらけ出しながら強い絆で結ばれていく、そんなドラマは、主演ふたりの演技を味わえる、良質な作品やったかな?!

それにしても、毎度ながら未公開作品の邦題のタイトルの適当さ加減、なんとかならんもんかな。この邦題、素直に訳すと“利己的な夏”とでもなるんやろうけど、それって一体どういう意味??

謎すぎる.......................(苦笑)

2014年10月19日 (日)

『ジャージー・ボーイズ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、話題作をひとつ、ご紹介♪

これ、御大クリント・イーストウッドの監督最新作で、かなり前評判がエエんよね。でもこれ、いろんなところで“ミュージカル映画”って説明を目にしてたから、テッキリそうなんやろうと思ったら違うやんか。

正確に表現すると、“トニー賞を受賞した大ヒット・ミュージカルのストーリーをベースにして作ったドラマ”ってことで、この作品自体はミュージカル映画やないと思うんよね。

まぁ、そんな細かいツッコミは誰も気にしないってことなんかもしれんけど、これを“ミュージカル映画”って言ってる評論家は、ホンマに作品を観たんかって聞いてみたくなったんで、これから観ようってひとのためにも、とりあえずご案内と。

てなことで、そんな作品の感想は...........................?!

ジャージー・ボーイズ / Jersey Boys   ★★★☆☆   (2014年)

監督:クリント・イーストウッド

出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、ヴィンセント・ピアッツァ、マイケル・ロメンダ、クリストファー・ウォーケン、レネー・マリーノ、マイク・ドイル、エリカ・ピッチニーニ

ニュージャージーの貧しい地区で育った若者が、苦労を重ねながら栄光を掴み、そして挫折を味わう、そんな姿を描いた音楽ドラマ?!

盗みのかたわら、音楽活動をしていた男たちは、才能のある作曲家をメンバーに加え、ヒット曲を連発してスターダムをのし上がるが、様々な問題を抱え、やがてバラバラに.........まぁ、音楽の世界ではよくある話やんね(笑)

そんな栄光と挫折の物語を、フォー・シーズンズの数々の名曲と併せてってことで、スターの素顔やヒットの裏側を知るっていう点では、なかなか楽しめたかな。

ただ、この作品がやたらと絶賛されてて、必見の1本って煽られてるのを知って観てると、正直、そこまでの“凄み”ってのは、作品からは感じられんかったんよ。

確かに、イーストウッド監督らしい丁寧な作りで、4人のメンバーの心情を繊細に捉えてるのかもしれんけど、全体として何か普遍的なメッセージがあるとか、絶賛するような“何か”ってのは見つからんかった。

“イーストウッド作品”ってことでのブランド力ってのもあるんかもしれんけど、個人的な評価としてはボチボチやったかなぁ?!

2014年10月18日 (土)

『ザ・テノール 真実の物語』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、日韓合作のドラマをひとつ、ご紹介♪

この映画、出演者に伊勢谷くんと北乃くんの名前を見つけた時点で、“これはないな”って正直思ったんよ。ただ、Yahoo!の口コミの評判が妙によくて、ドラマもどうやら実在のひとの話やって聞いて、ちょっと試してみようかなってことになったんよね。

主演のユ・ジテくんは、パク・チャヌク監督の『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』なんかにも出演してたし、そう言えば、ちょっと前にやってた阪本順治監督の『人類資金』にも出てたっけ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ザ・テノール 真実の物語 / The Tenor Lirico Spinto   ★★★☆☆   (2014年)

監督:キム・サンマン

出演:ユ・ジテ、チャ・イェリョン、伊勢谷友介、北乃きい、ナターシャ・タプスコビッチ、ティツィアーナ・ドゥカーティ、ディーン・ドーソン

アジア最高のテノール歌手と言われ、ドイツで活躍していた韓国人のオペラ歌手だったが、これからと言う時に甲状腺ガンであることが分かり、手術によって声が出なくなる。日本での公演に呼んで以来、友人となった日本人のプロデューサーは、彼の復活のために尽力するのだが.............ってな、実在のオペラ歌手の実話に基づくドラマ?!

世界で注目を浴びていたオペラ歌手が、突然の病気で歌を歌えなくなり、すべてを失う。そんな苦境から彼を助けだすべく、必死に支える友、う~ん、なかなかエエ話やないですか(笑)

主演のユ・ジテは、おそらく(というか間違いなく)歌は口パクなんやとは思うんやけど、なかなかステージ映えする演技で、困難に苦しみながら、必死に立ち向かう主人公ってのを、抜群の存在感で演じてたね。

それに対する日本人凸凹(?)コンビは...............?!(苦笑)

伊勢谷くんの、いつもと変わらない“軽さ”ってのが個人的にどうしても“シックリ”とこなくて、こびりついた先入観ってやつなのか、どうにも受け入れがたいんよ。まぁ、頑張って英語しゃべってるんやけど、何語であれ、セリフが心に響かんのよなぁ(苦笑)

話としては、実話ってこともあり、最後はウルっとくるんやけど、どうしてもキャスティングをもう少し慎重にすればって思ってまうと、ボチボチの評価ってことで...........ね?!

2014年10月17日 (金)

『ぶどうのなみだ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、主演の大泉 洋くんが北海道の出身ってことで、以前に紹介した『しあわせのパン』に続き、“北海道愛”を詰め込んだ作品ってことらしく、何度もバイクでツーリングして個人的に北海道が大好きな者として、ちょっとハズせんかなぁって思って劇場に足を運んだんよ。

そんな作品を監督するのは、『しあわせのパン』に続き三島くんということで、前作はヒロインに原田知世を起用して、その独特の“ふんわり感”がマッチしとったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ぶどうのなみだ   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:三島有紀子

出演:大泉 洋、染谷将太、安藤裕子、田口トモロヲ、前野朋哉、きたろう、大杉 漣、りりィ、江波杏子

かつて将来を嘱望された指揮者だったが、その夢を断たれ、実家の農場の片隅にぶどう畑を作り、ワインの醸造を始めた男は、畑の隣りに突然やって来て、地面を掘り始めた女に戸惑うのだが..........ってなドラマ?!

北海道の大地で、挫折感を抱えながら必死に生きる男が、周りの人々や家族との“つながり”を知り、新たな一歩を踏み出す様を描くってとこなんかな。

この監督さんの前作の“マッタリ感”から、ある程度の心構えはあったんやけど、それにしても2時間弱の尺が長く感じたよ。ひたすら低いテンションで一本調子にやられると、さすがに耐えられへんようになるってね(苦笑)

そもそものところで、ヒロインに歌手の安藤くんをキャスティングした理由が分からんのよ。ただ単に畑で鼻歌を歌わせたかっただけやったら、歌える役者を使えばエエわけで、キャストが楽器を演奏するシーンも、誰もまともに弾いてないんやし、しかも別の演奏をシーンに被せてるわけやから、敢えて演技のできないひとをチョイスする意味がないと思うんよ。

あと、細かいことを言うと、警察官と郵便局員になぜかコスプレさす等、中途半端にこだわった衣装が鼻についてもうて、ひどく“座りの悪い”感じやった。

誰につられたのか、セリフ回しもみんなギコちなくて、安易な話のオチもあってか、ひたすら苦痛なだけの作品やったね?!(苦笑)

2014年10月16日 (木)

『鑑定士と顔のない依頼人』

今日は、劇場での公開当時から話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、評判がすこぶる良いせいか、レンタルが開始してからもずっと貸出し中が続いてて、なかなか観れなかったんよ。ようやくこの3連休中に、何本かレンタル屋の棚に並んでるうちの1本を手にすることができたんで、小走りに家に帰って、早速、鑑賞したってわけ。

監督が『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』で知られるイタリア人のジュゼッペ・トルナトーレってことで、これ実は製作国はイタリアになってて、イタリアのアカデミー賞で最優秀作品や最優秀監督などの賞を受賞してるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

鑑定士と顔のない依頼人 / The Best Offer   ★★★★   (2013年)

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド、ダーモット・クロウリー、フィリップ・ジャクソン

誰もが一目置く一流の美術鑑定士の男は、ある日、若い女性から亡くなった両親のコレクションを処分したいという鑑定依頼の電話を受ける。指定された屋敷に行くものの、依頼人は姿を見せず、戸惑うのだが..............ってなミステリー?!

孤独な男とミステリアスな依頼人、ぶつかり合いながらも徐々に縮まるそんな二人の距離感を軸にしながら、不器用な男の幼気(いたいけ)な恋を切り口に、巧みに話が展開していくんよ。

そんな物語のなかで、偏屈な中年オヤジでありながら、どこかピュアな感情を持つ主人公をジェフリーおじさんが上手く演じてるんよなぁ。

そんでもって、もはやトルナトーレ作品には欠かすことのできないモリコーネの繊細な音楽が、静かな熱情と悲哀を演出してるんやね。

正直、結末はなんとなく途中で想像できるんやけど、それでも観る者を飽きさせることなく夢中にさせるところは、ホンマに見事やった?!

それにしても、女性を知らない中年オヤジが、思わぬ恋に心躍らせ........ってのが、なんや妙に理解できてもうて、自分自身を見てるようで切なくなってもうたよ(苦笑)

2014年10月15日 (水)

『とらわれて夏』

今日はジェイソン・ライトマン監督の新作を、ご紹介♪

この監督さん、ご存じのとおり、エレン・ペイジが主演して話題になった『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞の監督賞にノミネートされ、つい最近、長い独身生活にピリオドを打ったジョージ・クルーニーが主演した『マイレージ・マイライフ』でゴールデン・グローブ賞の脚本賞を受賞したひとやんね。

前作『ヤング≒アダルト』は少しイマイチやったように思うんやけど、この作品を観ても、なにか他と違う、キラリとしたものを持った若手の監督さんやなぁって思うんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

とらわれて夏 / Labor Day   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジェイソン・ライトマン

出演:ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン、ガトリン・グリフィス、トム・リピンスキー、J・K・シモンズ、アレクシー・ギルモア、クラーク・グレッグ、マイカ・モンロー、アレクシー・ギルモア

癒えない心の傷を抱える母親と、そんな彼女を気遣いながら暮らす少年は、スーパーでケガをした脱獄囚と出会い、なかばお強制的に彼を家に匿うことに...........ってなドラマ?!

殺人を犯して服役していた男との暮らしに最初は戸惑う母子だったが、彼の優しさを知り、次第に心許すようになり.......ってなことで、傷ついた男女が惹かれあう様を子どもの視線で描いた恋愛ドラマってとこなのかもね。

この作品のポイントは、なんといってもケイトくんとジョシュくんの主演コンビの演技やろなぁ。すでにアカデミー賞女優になってるケイトくんの演技は納得なんやけど、それと合せてジョシュくんの渋みがエエんよ。あの『グーニーズ』の子役が、少しイカツイ顔ながら、男臭い演技ができるようになtっとはなぁ.......(笑)

サラりと描かれた少しイビツな男と女、短い時間でも、それがいつしか永遠の愛に................そんな運命の出会い、あったらエエなぁ...................ムリか?!

2014年10月14日 (火)

『大人ドロップ』

今日は、人気の若手俳優をフィーチャーした(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてる池松くんのブレイクぶりが、今ハンパないんよ。『鉄人28号』でロボットを操る小学生だった男の子が、まさかこんなに役者として人気になるとは...........ね(笑)

2012年くらいまでは、小粒な作品も含めて、だいたい出演作が年に2本くらい公開されるペースやったのが、昨年はこの作品も含めて3作になり、今年はなんと倍の6作品も公開されるんよ。

個人的には、林 遣都と共演した『ダイブ!!』あたりから注目してて、ちょっと前に紹介した『ぼくたちの家族』では、脱力系の演技で、なかなかの存在感を発揮してて、演技が上手くなったなぁって、少し感心したんよなぁ。

というわけで、あまちゃん人気が続く(?)橋本くん(←実は世間的にはこっちの方がメインやったりして......)も共演の作品の感想は..................?!

大人ドロップ   ★★★☆☆   (2013年)

監督:飯塚 健

出演:池松壮亮、小林涼子、橋本 愛、前野朋哉、美波、香椎由宇、河原雅彦、諏訪太朗、渡辺大知、馬渕英俚可

サエない高校生活を送る男子2名は、クラスのカワイイ女の子に密かに想いを寄せていた。告白を決意した親友のために、もうひとりは彼女の友だちに頼んでダブル・デートをセッティングするがうまくいかず、その後、彼女が学校を辞めるという話を聞き、動揺するが................ってな、青春の1ページを切り取ったドラマ?!

異性を意識するも、恋の経験もなく、自分に自信もなければ、本当に“好き”なのかどうかもよく分からない、そんな高校生の悶々とした気持ちと、ひと夏の出来事で成長していく様を描くってとこなんかな。

最近すっかり売れっ子になってる池松くんの独特のテンションを活かしつつ、どことなくコミカルなテイストを持たせながら、切なく淡い恋模様をってことで、コメディ一辺倒のドラマかと思ってただけに、いい意味で意外性があって、悪くなかったかな?!

駆け足で大人になっていく子もいれば、回り道をしながら自分を探し、一歩前に進む子もいる、そんな高校生の人生で最も忘れられない夏の日は、なかなかの味わいやった。

2014年10月13日 (月)

『リーガル・マインド ~裏切りの法廷~』

今日は、ケイト・ベッキンセイルが主演の法廷ドラマをひとつ、ご紹介♪

ケイトくんは、もともとイギリス出身の女優さんではあるんやけど、イギリス映画での印象ってあまりなく、シリーズ化された“アンダーワールド”でのヴァンパイア役をはじめ、どちらかというとハリウッド女優っていうイメージやんね。

美人で演技もできて、なかなか優秀な女優さんではあるんやけど、作品に恵まれないのか、賞レースを争うようなことも少なく、ちょっと惜しい気がするんよ。

個人的には、劇場未公開の作品ではあるんやけど、サム・ロックウェルと共演した『スノー・エンジェル』って作品は秀逸やったと思うんやけどね。

リーガル・マインド ~裏切りの法廷~ / The Trials Of Cate Mccall   ★★★☆☆   (2013年)

監督:カレン・モンクリーフ

出演:ケイト・ベッキンセイル、ニック・ノルティ、アナ・アニシモーワ、クランシー・ブラウン、ジェームズ・クロムウェル、マーク・ペルグリノ、テイ・ディグス、デヴィッド・ライオンズ、イザイア・ワシントン、キャシー・ベイカー、ジェイ・トーマス

ストレスからアル中になり、法廷で判事に楯突いたことで処分を受け、社会奉仕としてある裁判の弁護を引き受けることになった女弁護士。殺人罪で無期刑となっている事件は、誰がみても勝ち目のない裁判だったのだが.............ってな、ひとりの弁護士が直面する真実との戦いを描くってね?!

無期刑を宣告されたが、頑なに無実を訴える女性、警察の証拠ねつ造や偽証誘導、不正の痕跡に判決の正当性を疑い始める弁護士だったのだが.........ってなことで、仕事も家庭もボロボロのどん底弁護士の苦悩の戦いをってなとこなんかな。

殺人事件の真相と、娘の親権を争う私生活をふたつの軸にしながら、ひとりの弁護士の人生立て直しを描いてるんやけど、どことなく中途半端な感じがしてもうたよ。

サスペンスの部分は、早い段階でなんとなく先が読めてもうて、結論への持って行き方がちょっと強引なところがシックリとこないんよなぁ。

主演のケイトくんは、母親とキャリアの間で悩むって役どころを熱演はしてるんやけど、もとが整いすぎてるせいか、アル中でって言われてもイマイチ共感できなかったりして.........まぁ、一種の僻みなのかもしれんけど(苦笑)

スリリングな法廷ドラマを期待してただけに、もう一息、盛り上がりきらんかった気がするね?!

2014年10月12日 (日)

『舞妓はレディ』

今日は、劇場で公開してる作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

周防監督といえば、ここ最近は『それでもボクはやってない』『終の信託』といった作品で、どちらかというと社会派路線で勝負してるイメージやったやんね。

そんな監督がコテコテのコメディをっていうと少し意外な感じもするんやけど、そもそも『ファンシィダンス』『シコふんじゃった。』で注目を浴びて、『Shall We ダンス?』で人気になった監督さんだけに、エンタメ系の作品を作るのは、きっと嫌いやないんやろうって思うんよ。

というわけで、前評判も抜群にいい作品の感想は..........................?!

舞妓はレディ   ★★★★   (2014年)

監督:周防正行

出演:上白石萌音、長谷川博己、富司純子、岸部一徳、草刈民代、田畑智子、渡辺えり、竹中直人、濱田 岳、高嶋政宏、草村礼子、中村久美、小日向文世、高橋長英

京都の花街のひとつ、下八軒にある老舗の茶屋を、田舎から上京してきた女の子が舞妓になりたいと言って訪れる。鹿児島弁と津軽弁の混ざった言葉をしゃべる女の子を見て、女将は追い返そうとするが、たまたまその場にいた言語学者が、彼女に京言葉マスターさせると約束し、見習いとして受け入れることになるのだが.........ってなミュージカル仕立てのコメディ・ドラマ?!

言葉のハンディに厳しい芸の稽古、失敗と挫折を繰り返しながら、ひとりの女の子が成長していく様を、歌と踊りを交えてオモシロおかしくってとこなんかな。

なんかね、気がついたらノメリ込んでて、楽しんでる自分がいるっていう、不思議な感じやった。

歌や踊りをっていうと、例えば宮藤官九郎の脚本みたいに少しガチャガチャしたノリで、ドタバタぎみの大騒ぎっていう感じもするんやけど、同じようにドタバタしても、決してチープにならないところが周防くんのスゴイところで、しっかりと“大人のエンターテイメント”に仕上がってるんよ。

実生活の奥さんである草刈くんをはじめ、富司おばちゃんや岸部くん、田畑くんと、若い新人ヒロインの脇で、しっかりと中堅&ベテランが要所を押えてるんよなぁ。でもってヒロインの上白石くんも、少し野暮ったい感じと素直さが前面に出てて、ナイスなキャスティングやった。

京都の伝統芸能の裏側を垣間見ながら、ひとりの少女の成長とそれを見守る人たちの人情を上手く表現した作品は、なかなかの味わいやったね!?

2014年10月11日 (土)

『ミリオンダラー・アーム』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、実話に基づくスポーツ感動秘話もの(そんなカテゴリーがあるかどうかは別にして)をひとつ、ご紹介♪

これ、クリケットが人気のインドから、野球に挑戦した若者の話を基にしてるんよ。宣伝では“インド発のメジャー・リーガー誕生”ってのを目にするんやけど、リンク・シンとディネシュ・パテルのふたりは、実際にはメジャーに昇格しておらず、正確に言うと、“メジャー球団と初めて契約したインド人”ってことになるらしい。

ディネシュくんは2年ほどマイナーで挑戦をした後インドに帰国し、大学に復学してやり投げの選手をしてるみたいで、リンクくんはそのままアメリカに留まり、マイナーで挑戦を続けてるものの、肘を故障して手術をしたらしく、現在はまだリハビリ中ってことらしいんよ。

そんな彼らの挑戦の物語を監督してるのは、ちょっとエキセントリックな心温まるドラマである『ラースと、その彼女』を作ったギレスビーくんってことで、前評判の良さもあって個人的に期待してたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.................?!

ミリオンダラー・アーム / Million Dollar Arm   ★★★☆☆   (2014年)

監督:クレイグ・ギレスビー

出演:ジョン・ハム、アーシフ・マンドヴィ、スラージ・シャルマ、マドゥル・ミッタル、ビル・パクストン、レイク・ベル、アラン・アーキン、アリン・レイチェル、ピトバッシュ

スポーツ・エージェント会社を経営する男は、有望な選手との契約が取れず、経営に行き詰っていた。会社存続の危機を打開すべく、巨大な潜在的マーケットとなりうるインドで、野球選手のスカウティングのためにオーディション番組を企画するのだが............ってな実話を基にしたドラマ?!

野球というスポーツも知らず、まともにボールを投げたこともない若者を、わずか1年でメジャーリーグ球団と契約するまでに育てる、そんな無謀とも思える挑戦の様子を描いた話なんよね。

若者の人生を懸けた挑戦は、単にビジネスと割り切れるものやなく、いろいろな苦労を通して、エージェントの男と選手たちとの間に強い絆が生まれていく様が描かれてるところに熱いものがあるんよなぁ。

ディズニー映画なせいか、全体的に軽いタッチで展開していく印象で、少し重厚感という点で物足りなさがあるかなぁって思いつつも、盛り上がる部分では少しウルっときてもうた(笑)

しかし、インドの人口を考えると、近い将来、偉大な選手が出てくるかもしれんよね?!

2014年10月10日 (金)

『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』

今日は、NHKの番組の劇場版をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタになってるTV番組の存在は知ってて、SF的な要素と歴史のお勉強を上手くMixした構成のバラエティやなぁって思ってたんよ。とは言っても、実際の番組はそれほど観たことはないんやけど...............。

主役の要くんは、デビューが“ライダーもの(仮面ライダーアギト)がデビューやったらしく、最近の若手俳優のブレイクの法則のようになってる仮面ライダーや戦隊もの出身ってのの“ハシリ”ってことらしい。まぁ、藤岡 弘まで遡らんかったらの話なんやけど.............(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日   ★★★☆☆   (2013年)

監督:中尾浩之

出演:要 潤、夏帆、時任三郎、嶋田久作、杏、カンニング竹山、宇津井 健、上島竜兵、山中 崇、小島 聖、吉家章人

時空を自由に行き来し、その時代の人々に密着して歴史の真実を取材する時空ジャーナリストの男は、本能寺の変の直後の混乱した京都で、行き場を失った人たちを助ける一人の侍に密着をするが、彼が博多の商人の護衛を引き受けたことで、大きな事件に巻き込まれるのだが...........ってなSFもの?!

本能寺の変から安土城の焼失まで、歴史の裏側で何が起こったのかを再現しながら謎を追うってことなんやけど、ちょっと強引すぎる設定で、ツッコミどころが満載やった!?(苦笑)

当時の暮らしが分かるという点では、なるほどNHKらしく教育的で興味深いんやけど、歴史を変えてはいけないとか言いながら、影響を与えまくってるところがなぁ...........。

キャスティングは、竹山&上島の芸人コンビが意外なほど熱演してたのが驚きやったかな。あと、久々にスクリーンで見た時任くん、なかなか渋い役どころで頑張とったね。

楽しみながら歴史に触れるってことでは悪くないんかもしれんけど、いくら“劇場版”で気合いが入りすぎたにしても、もう少し“ヤリすぎ感”を抑えた方がエエような...............?!(笑)

2014年10月 9日 (木)

『17歳』

今日は、ちょっと話題になったフランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、なにが話題になったかって、主演のマリーヌ・ヴァクトっていう若い女優さんの大胆な演技があまりにもセンセーショナルで、注目されたんよ。

そんな、ほぼ無名な女優さんを操ってるのが、フランス映画界で異彩を放つフランソワ・オゾン監督で、『8人の女たち』『スイミング・プール』あたりで人気になって、その後、ちょっと低迷気味やったんやけど、前作の『危険なプロット』とこの作品で、再び話題の中心にって感じなのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

17歳 / Jeune & Jolie   ★★★☆☆   (2013年)

監督:フランソワ・オゾン

出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェラルディーヌ・ペラス、フレデリック・ピエロ、ナタリー・リシャール、ヨハン・レイゼン、ロラン・デルベック、ファンタン・ラヴァ

17歳になったばかりの女子高生は、夏に家族とやって来たバカンスの地で、知り合ったドイツ人の青年と初めて体を重ねてから性に目覚め、普段の高校生活に戻ると、ネットで客を取るようになるのだが、ある日、常連の中年の客が腹上死してしまい............ってな思春期の女の子の揺れる気持ちを描いたドラマ?!

好きでもない男から金をもらって、その代わりに体を抱かれる女の子、もう子どもではないが大人にもなりきれない、そんな年頃の不安定な心をエロを交えて描くってとこなんかな。

とにかく主演のマリーヌくんが印象的なんよ。モデル出身だけあって、スラリとしたスタイルで、化粧をキメると大人なんやけど、時折、幼い表情を見せるあたりが、観ててドキッとさせられるんよね。

まぁ、話の内容としてはどうってことないようにも思うんやけど、多感な10代の性を切り取る監督さんの独特のセンスってのが、エロに惹かれる男の欲望と相まって、作品の評価を作り上げてるってとこなのかも?!(笑)

2014年10月 8日 (水)

『フルートベール駅で』

今日は、本国アメリカを始め、世界各国で評価された作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、サンダンス映画祭で観客賞や審査員賞を受賞したのを皮切りに、NY批評家協会賞やインディペンデント・スピリット賞なんかで新監督の作品として賞を獲ったりして、世界で38の賞を受賞し、44のノミネーションがあったんやって。

新人の監督さんが自ら脚本も書き、世界の注目を集めたってわけなんやけど、その後ろには、俳優のフォレスト・ウィティカーが製作に名を連ねてたりするんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

フルートベール駅で / Fruitvale Station   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ライアン・クーグラー

出演:マイケル・B・ジョーダン、メロニー・ディアス、ケヴィン・デュランド、オクタヴィア・スペンサー、アナ・オライリー、チャド・マイケル・マーレイ

新しい年を迎えたばかりの地下鉄フルートベール駅で、ひとりの黒人の若者が白人警官に射殺される。そんな彼が死に至るまでの1日を追いかけたドラマ?!

かつてはドラッグの売人をして日銭を稼いでいた前科者ではあるが、恋人や幼い娘、母のためにそんな生活から脱して、まともな暮らしをしようと決意するものの、スーパーの仕事をクビになり、途方に暮れるが.........ってなことで、人生に迷いながらも、どん底を抜け出そうともがく若者が命を落とすまでを、時間を追って映しながら、悲しい事件の顛末を語るってことなんかな。

実際の事件をモチーフにしてるってことで、確かに余りにも“やるせない”出来事で、胸に来るものはあったね。ただ、どこまで実際の被害者を描いてるのかは分からんのやけど、どことなく“作り込みスギ”な感じがしてもうたかなって思うんよ。

結論が分かってて、こんな心優しい若者が........ってところがポイントになるわけで、それが分かって観てるもんやから、挟み込まれるエピソードがどことなく“作為的”に思えてもうて........。

こんな穿った見方をせんと、素直になればエエんかもしれんのやけど.............ね?!(苦笑)

2014年10月 7日 (火)

『正しく忘れる』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の井上監督ってひとは、若手監督の登竜門であるPFF(ぴあフィルムフェスティバル)でグランプリを受賞した経歴の持ち主らしいんよ。

まぁ、受賞者全員がその後、活躍してるってわけではないんで、“だからどうした”って言われるとそれまでなんやけど、でも、ひょっとしたら園 子温や中島哲也、石井裕也や荻上直子みたいになるかもしれんしね。

というわけで、そんなちょっと“青田買い”な作品の感想は..........................?!

正しく忘れる   ★★★☆☆   (2010年)

監督:井上真行

出演:小野まりえ、篠田光亮、染谷将太、なかみつせいじ、平川行弘、石川紗彩

父親が自殺して5年が経ち、未だにその死と上手く向き合えない娘は、残された家族や、恋人との関係に苦悩するのだが.........ってな喪失と再生の物語ってとこかな?!

ある日、夢のなかで死にそうな父親の姿を見るが、現実では父はすでに亡くなっていた。父がいなくなって、母親や弟との関係も前のようには行かず、なんとなく日常を過ごしているが、現実を受け止められていない自分がいることに気づくのだが.........ってなことで、シンプルさのなかに工夫やセンスの見える、そんな作品やったね。

商業映画としては、粗さや不器用さってのがあるようには思うんやけど、それでも若手俳優の個性を引出し、独特のテイストで語りかけてくるところは、なかなかやった。

染谷くんは、『ヒミズ』でのブレイク前の作品で、まだ初々しさも垣間見れるんやけど、それでも短い出番でインパクトを残すあたり、やっぱり役者としての才能を感じさせるよなぁ。

作品全体としては、絶賛とまではいかないんやけど、荒削りではあるものの、どこか心にひっかかる、ちょっと印象的な作品やった!?

2014年10月 6日 (月)

『スティーブ・ジョブズ』

今日は、伝記モノをひとつ、ご紹介♪

スティーブ・ジョブズと言えば、アップル・コンピューターを創業したひとで、2011年に56歳の若さで亡くなった時には、ずいぶんとニュースで取り上げられてたやんね。

そんなカリスマ経営者を演じたアシュトン・カッチャーは、残念ながら(?)受賞はならなかったんやけど、見事にゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)のワースト主演男優賞にノミネートされたんよ。

すでに過去にラジー賞のワースト主演男優賞を受賞したことがあり、ノミネートの1度や2度やないところを見ると、ある意味、ラジー賞の選考委員の大のお気に入りってことらしい(笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

スティーブ・ジョブズ / Jobs   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョシュア・マイケル・スターン

出演:アシュトン・カッチャー、ルーカス・ハース、ダーモット・マローニー、J・K・シモンズ、ジョシュ・ギャッド、レスリー・アン・ウォーレン、マシュー・モディーン、ジェームズ・ウッズ、ジョン・ゲッツ

大学を中退したひとりの男が、仲間と一緒に実家のガレージで始めたコンピューター会社を世界有数の大企業にするまでを描いた伝記もの?!

誰よりも頭がキレて、夢を現実にする男、そんなカリスマの波乱万丈の生き様をってことなんやろうけど...............実際のジョブズさんの“人となり”をあまり知らんだけに、エラそうなことは言えないものの、なんか“スゴイ”って印象が伝わってこないんよ(苦笑)

それは、主役を演じるアシュトンくんの軽めの演技が原因なのか、それともアッサリなストーリー展開が問題なのかは分からんのやけど、とにかく世界有数の企業の創業者の人生を語るっていうほどのインパクトがないんよなぁ..............。

あまりにも有名な人物を描くってことで、もとからハードルが高すぎたってことなんかもしれんけど、それにしてもちょっと物足りないデキやったね?!(苦笑)

2014年10月 5日 (日)

『蜩ノ記』

今日は、劇場で公開が始まったばかりの邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は直木賞を受賞した時代小説なんやってね。作者の葉室さんは、時代物を中心に書かれてるみたいで、50歳から執筆活動を本格的に始めたらしい。

そんな小説を映画にした監督の小泉くんといえば、寺尾 聰が主演した『雨あがる』で監督デビューし、注目を浴びたひとで、同じく寺尾くんが主演の『阿弥陀堂だより』『博士の愛した数式』、そして藤田まことが主演の『明日への遺言』を監督したひとでもあるんよね。

脇役のうち約1名に不安を感じながらも、そんな監督さんが役所くんとタッグを組んだと聞けば、これはひょっとして......って気分も高ぶるし、期待せんわけにはいかんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

蜩ノ記   ★★★☆☆   (2013年)

監督:小泉堯史

出演:役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子、寺島しのぶ、青木崇高、井川比佐志、小市慢太郎、石丸謙二郎、矢島健一、渡辺 哲

城内で騒ぎを起こし、切腹は免れたものの、代わりにひとりの男の監視役を命じられた若侍。監視することになった男は7年前に側室と不義密通した罪で幽閉され、3年後までに藩の歴史を編纂し、切腹することになっていたのだが................ってな時代もの?!

生きる期限を定められ、死を待ちながら残された時間を家族とともに精一杯生きる男のそばで、監視するはずの男の心境に変化が.........ってなことで、感動のドラマが...............と言いたいところなんやけど、う~ん、どうなんやろ(苦笑)

役所くんの演技は、“さすが”と唸らせるものがあって、その存在感から細かい感情の出し方といい、見事やったんやけど、それについてこれる役者が周りにいないってのが痛かったね。

大河の主役を務めて時代劇に慣れてる(ハズ)ってことでキャスティングされたであろう“俳優っぽいことをしてるひと”は、相変わらずの薄っぺらさで、アクションを嬉々として演じてるあたり、ある意味、いつもと変わらんなぁって感心してもうた(笑)

基本的に演出が上手くなく、例えば子役のお粗末な演技や、役所くんのキャラ以外でまともに人物が出てる者がいないとか、全体として何とも深みがないドラマに仕上がってもうてるんよ。

役所くんと時代劇ってことで、かなり期待してたんやけど、ちょっと残念やったね?!

2014年10月 4日 (土)

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』

劇場公開が始まってかなり経ってもうてるんやけど、今日は、遅ればせながら猿の惑星のシリーズ第2弾を、ご紹介♪

いやね、実は予告編を観た時点で、映画館で観るのをやめにしようって思ってたんよ。前作の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』はジェームズ・フランコの活躍もあり(?)、それなりには楽しめたんやけど、正直、夢中になるまではいかんかったんよ。

今回はゲイリーおじさんが出るってことで、少し気にはなったんやけど、どうも大味なハリウッド映画の王道を行くような印象が強くて、どうしても映画館でって思うほどのモチベーションはなかったんよなぁ。

ただ、評判がボチボチ良くて、そこそこ話題になってる(?)みたいやったんで、ヒマな時間を潰すのにってくらいの軽い気持ちで、鑑賞してみたんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

猿の惑星:新世紀(ライジング) / Dawn Of The Planet Of The Apes   ★★★★   (2014年)

監督:マット・リーヴス

出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、ニック・サーストン、トビー・ケベル、ジュディ・グリア、カーク・アセヴェド、ケヴィン・ランキン、コディ・スミット=マクフィー

ウィルスの蔓延により人類の多くは死滅し、生き残った者たちは身を寄せ合って暮らしていた。一方で、リーダーのシーザーに率いられた猿たちは、サイン・ランゲージを身につけ、独自の社会を築いていた。そんな時、電力の確保のために古いダムの調査で森に入った人類が猿たちと遭遇し、両者の間は緊迫した状況に.............ってな、新シリーズの第2弾?!

平和的な共存を望む者たちと、相手を力で支配しようとする者たち、人間と猿、それぞれの中で繰り広げられる葛藤を経て、新たな局面に入っていく両者の関係を描いてるんよね。

前作でも見せつけた圧倒的な視覚効果で、リアルに描かれる猿たちの動きは、迫力がありまくりやった。この作品で猿のリーダーをモーション・キャプチャーで演じるアンディ・サーキスの演技が評価されてる(実際にクレジットの先頭やし)わけやけど、確かにスゴイって感心するやんね。

そんなビジュアルだけやなく、今回は話の内容もかなり楽しめた。猿を見下す人類の姿に傲慢さを見つつ、同時に進化を遂げる猿のなかの権力闘争も、人間社会を投影したもので、人類の愚かさを痛感させられるように思うんよ。

憎しみを銃で晴らそうとしても、それは更なる憎しみを生み、平和は決して訪れない。戦争は何の解決も生み出さないって言われてるようで、どっかの総理大臣さんにも観て欲しいなぁって思ったりして...........でも、雄たけびを上げる方にだけ夢中になってまうかもしれんね(苦笑)

エンタメ作品としての迫力や勢いを十分に持ちつつ、じっくりと練り込まれたドラマは、思った以上に良くデキてたんと違うかな?!

2014年10月 3日 (金)

『全然大丈夫』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めてる荒川良々って役者さん、もともと舞台で人気のひとやったんやってね。一度見たら忘れない風貌と、いつも独特の間合いで演技をするのが印象的なんやけど、正直に言うと、個人的には苦手なんよなぁ。この作品も、主役が......というよりは、木村佳乃を目当てに鑑賞した記憶があったりして(笑)

この作品と同じ監督さんで、荒川くんも出演する新作ってのが今秋に公開されるんやけど、主演がなんと森三中の大島くんで、坊主頭で男役を演じるらしい。

坊主頭の大島くんと荒川くんの並んだ姿を想像して、とりあえずは“オイオイ”ってツッコミは前もって入れといたんやけどね(苦笑)

というわけで、公開当時はそれなりに話題になってた(ような気がする)作品の感想は...........?!

全然大丈夫   ★★★☆☆   (2007年)

監督:藤田容介

出演:荒川良々、岡田義徳、木村佳乃、田中直樹、蟹江敬三、きたろう、根岸季依、小倉一郎、江口のりこ

古本屋を営む家の長男で、気ままに日々を過ごしてるホラーマニアの男と、とってもお人好しな幼なじみの男、そんな幼なじみのふたりが恋した相手は、究極に不器用な女だった.............ってな、ちょっと変わった人々が繰り広げるオカシな人間模様!?

ひゃぁ~、とことん“ゆるい”話やったね。ゆるすぎて、観る側の思考回路を完全に止めてまうやろってくらいに、隅々までズレたドラマやった(苦笑)

まったりとした展開のなかで、不器用な人たちのとことん不器用な恋愛ドラマが描かれるんやけど、あまりのオフビート感にどうにもリズムに乗れんかったよ。

まぁ、ある意味とっても個性的な作品ではあるんやろうけど、荒川くんの微妙なセリフ回しが、やっぱり好きになれんのよね。

その部分がすんなりと受け入れられるかどうかってことも含めて、きっと非常に好みの分かれる作品なんかもなぁ。少なくとも自分にとっては“全然大丈夫”やなかったわ..................(苦笑)

2014年10月 2日 (木)

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』

今日は、今年のアカデミー賞で主演男優賞を獲得した作品をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、ほんとマシュー・マコノヒーがここまでの役者になるとは、ペネロペとイチャついてた頃の彼のイメージを引きずってると、想像もできへんよね(笑)

ジャレッド・レトーも一時キャメロン・ディアスに夢中になってたなんてところは、マシューくんとかぶるのかも。若い頃にそこそこ注目を浴びて、少しキャリアに行き詰まりが見えてた感じやったから、このアカデミー賞の助演男優賞は、いいターニング・ポイントかもなぁ。

ちなみに監督さんは、エミリー・ブラント主演の『ヴィクトリア女王 世紀の愛』っていう秀作を作ったひとで、この後に作られたリース・ウィザースプーン主演の作品(原題“Wild”)ってのも評判がいいらしく、その後にはジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツ、クリス・クーパーが共演する作品を撮影してる最中なんやって。

というわけで、そんな話題作の感想は...........................?!

ダラス・バイヤーズ・クラブ / Dallas Buyers Club   ★★★★   (2013年)

監督:ジャン=マルク・ヴァレ

出演:マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトー、ジェニファー・ガーナ―、スティーヴ・ザーン、デニス・オヘア、グリフィン・ダン、ダラス・ロバーツ、マイケル・オニール

酒とドラッグに溺れ、自由気ままに暮らしてきた男は、ある日、病院の血液検査の結果、HIVの陽性反応が出たと言われ、余命が30日だと宣告される。現実を受け入れられない彼は、裏ルートで臨床試験が始まったばかりの薬を手に入れるが、副作用でボロボロになり、メキシコで未承認薬を手に入れるのだが........ってな、実在の人物を描いたドラマ?!

この作品でマシューくんが主演男優賞でジャレッドくんが助演男優賞に輝いたわけやけど、いやぁ~、彼らの役作りは凄まじいものがあるね。まるで別人のように、極限まで体重を落とし、余命宣告をされた男のギリギリの生き様を演じ切る姿は、ただただ賞賛しかあらへんよ。

実話を基にしてるわけやけど、政府と製薬会社の関係といった、アメリカの医療制度の問題点を鋭く突きながら、同じ病気で苦しむ多くの人たちを助けようと、必死に戦う男の姿を抑えたトーンで丁寧に描くあたり、なかなか見応えあるしね。

不屈の精神で困難に挑む、そんなちょっと人間臭いカウボーイに、観てる方も熱くなってもうた。納得のアカデミー賞主演男優賞やったね!

2014年10月 1日 (水)

『クローバーフィールド/HAKAISHA』

今日は、劇場で公開中の話題作(?)の監督さんの過去作品をひとつ、ご紹介♪

映画館で公開中の『猿の惑星:新世紀(ライジング)』は、前作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編で、ルパート・ワイアットって監督さんから、今回、マット・リーヴスってひとに監督が交代してるんよ。

このマットくんが以前に作ったSF映画が今日の作品で、マイナーな役者を使ってアイデア勝負した低予算映画やったんやけど、その斬新さ(?)が注目されたんよ。

この作品の後は、クロエ・グレース・モレッツを主演にした、スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド・リメイク版『モールス』の監督に抜擢され、“猿の惑星シリーズ”への参戦となってるんよね。

というわけで、そんな監督さんの出世作(?)の感想は.......................?!

クローバーフィールド HAKAISHA / Cloverfield   ★★★☆☆   (2008年)

監督:マット・リーヴス

出演:マイケル・スタール・デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、ジェシカ・ルーカス、リジー・キャプラン、オデット・ユーストマン、T・J・ミラー

ある日のニューヨーク、弟の日本転勤を祝うパーティーをしている時に、突然に“それ”がマンハッタンの街を襲うのだが..............ってな、アクション・スリラー?!

パニックに陥り逃げ惑う人々、そこに容赦なく襲いかかる未知の恐怖、そんな様子をハンディ・カメラの記録として表現するってなことで、確かに斬新なアイデアやったかな。

ただ................素人の撮った映像(という設定)のものを映画として観せられるってのは、いかがなもんなんやろなぁ............(苦笑)

まぁ、緊迫感が出て、リアルな感覚を味わえるってのが狙いなんやろうけど、出だしからブレた映像の連続で、観てる方はかなり疲れてまうんよ。

テープに残った記録を見る.........っていう設定なんやけど、結局“それ”が何なのか、どこから来たのか、なぜそうなったのか.........そんな疑問に一切答えない作品の作りってのは、終わった後がかなり消化不良で中途半端やし、まったくもってしてスッキリせんのよ。

リアリティの追求ってことに尽きるんやろうけど、結果的に“勢いだけのパニック物”って感じは否めんかったね?!

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