『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
劇場公開が始まってかなり経ってもうてるんやけど、今日は、遅ればせながら猿の惑星のシリーズ第2弾を、ご紹介♪
いやね、実は予告編を観た時点で、映画館で観るのをやめにしようって思ってたんよ。前作の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』はジェームズ・フランコの活躍もあり(?)、それなりには楽しめたんやけど、正直、夢中になるまではいかんかったんよ。
今回はゲイリーおじさんが出るってことで、少し気にはなったんやけど、どうも大味なハリウッド映画の王道を行くような印象が強くて、どうしても映画館でって思うほどのモチベーションはなかったんよなぁ。
ただ、評判がボチボチ良くて、そこそこ話題になってる(?)みたいやったんで、ヒマな時間を潰すのにってくらいの軽い気持ちで、鑑賞してみたんよね。
というわけで、そんな作品の感想は........................?!
猿の惑星:新世紀(ライジング) / Dawn Of The Planet Of The Apes ★★★★☆ (2014年)
監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、ニック・サーストン、トビー・ケベル、ジュディ・グリア、カーク・アセヴェド、ケヴィン・ランキン、コディ・スミット=マクフィー
ウィルスの蔓延により人類の多くは死滅し、生き残った者たちは身を寄せ合って暮らしていた。一方で、リーダーのシーザーに率いられた猿たちは、サイン・ランゲージを身につけ、独自の社会を築いていた。そんな時、電力の確保のために古いダムの調査で森に入った人類が猿たちと遭遇し、両者の間は緊迫した状況に.............ってな、新シリーズの第2弾?!
平和的な共存を望む者たちと、相手を力で支配しようとする者たち、人間と猿、それぞれの中で繰り広げられる葛藤を経て、新たな局面に入っていく両者の関係を描いてるんよね。
前作でも見せつけた圧倒的な視覚効果で、リアルに描かれる猿たちの動きは、迫力がありまくりやった。この作品で猿のリーダーをモーション・キャプチャーで演じるアンディ・サーキスの演技が評価されてる(実際にクレジットの先頭やし)わけやけど、確かにスゴイって感心するやんね。
そんなビジュアルだけやなく、今回は話の内容もかなり楽しめた。猿を見下す人類の姿に傲慢さを見つつ、同時に進化を遂げる猿のなかの権力闘争も、人間社会を投影したもので、人類の愚かさを痛感させられるように思うんよ。
憎しみを銃で晴らそうとしても、それは更なる憎しみを生み、平和は決して訪れない。戦争は何の解決も生み出さないって言われてるようで、どっかの総理大臣さんにも観て欲しいなぁって思ったりして...........でも、雄たけびを上げる方にだけ夢中になってまうかもしれんね(苦笑)
エンタメ作品としての迫力や勢いを十分に持ちつつ、じっくりと練り込まれたドラマは、思った以上に良くデキてたんと違うかな?!
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