『かしこい狗は、吠えずに笑う』
今日は邦画をひとつ、ご紹介♪
いやぁ~、これ、久々の衝撃やったよ!
この作品、自主製作映画らしいんやけど、その製作費は150万円で、スタッフはネット募集して集めたらしく、主演のひとりは歌手で、もうひとりも役者としての演技経験なしっていう、究極のナイナイづくしで作られたものなんやって。
いやね、そのどこか意味深で挑戦的なタイトルが気になって、レンタル屋で手に取ってみたものの、パッケージを見たら、犬童くんだか誰かが絶賛ってあって、正直、そのレベルで絶賛されても、たかがしれてるって思ったんよ(苦笑)
日本映画プロフェッショナル大賞の新人監督賞って言われても、そもそも“どんだけプロフェッショナルやねん”ってツッコミを入れることが多い賞だけに、眉唾ものやなぁって思ったんやけど、いい意味で完全に予想を裏切られてもうたよ。
というわけで、そんな作品の感想は......................?!
かしこい狗は、吠えずに笑う ★★★★☆ (2013年)
監督:渡辺亮平
出演:mimpi*β、岡村いずみ、もりこ、石田剛太、ほりかわひろゆき、瀬古あゆみ、中澤 功、筧 十蔵、坂本なぎ
外見に自信が持てず、クラスでも目立たないようにしていた女子高生、そんな彼女は、ある日、同じクラスのカワイイ子から友だちになろうと言われる。彼女もまた、イジメを受けてて、自分と同じように孤独だと知り、次第にふたりは親友として仲良くなっていくのだが...............ってな学園ドラマ?!
いやぁ~、製作費150万円でこのクオリティとは................恐るべしやね。無駄のない映像とさりげない工夫、とてつもない緊迫感で狂気の結末へと徐々に突き進む............その圧倒的な世界観に完全にKOされてもうたよ(笑)
主演のふたりは演技経験がないらしいんやけど、そんなことを全く感じさせない演出は、うまく演じ手の個性を引き出してて、見事やったね。
屈折した感情のなかに芽生える純真な気持ち、その下に潜む心の闇と凶暴な牙、切なくも恐ろしい狂気の世界に、ぐさりと胸を刺される気分やった。
すでに犬童くんあたりのレベルを軽く超越してる(?)この監督さんの次回作、ちょっと注目やね!?
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