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2014年12月20日 (土)

『ある過去の行方』

今日はイラン映画をひとつ、ご紹介♪

これイラン映画といっても、舞台はフランスやし、どちらかというと登場人物のひとりがイラン人の、イラン人監督が撮ったフランス映画って言う方が合ってるのかも(笑)

そんな作品は、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞にノミネートされ、カンヌ国際映画祭では女優賞を受賞してるんよ。

イラン人の監督のアスガー・ファルハディってひとは、以前に紹介したように『彼女が消えた浜辺』や前作の『別離』で、国際的にも評価され、これまでの退屈さが勝るようなイラン映画とは違うテイストの、繊細で重厚な人間ドラマを作り出してるんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.........................?!

ある過去の行方 / Le Passe   ★★★★   (2013年)

監督:アスガー・ファルハディ

出演:ベニレス・ベジョ、アリ・モサファ、タハール・ラヒム、ポリーヌ・ビュルレ、ババク・カリミ、ヴァレリア・カヴァリ、サブリナ・ウアザニ

離婚手続きをするために4年ぶりにパリに戻ってきたイラン人の男は、元妻に新しい恋人がいることを知る。そんな彼女の再婚に長女が反発し、再婚相手に自殺未遂で昏睡状態となっている妻がいるとのことなのだが...............ってなドラマ?!

久しぶりに会った、かつて愛した女性は、子供たちと上手くいっておらず、問題を抱えていた。そんな状況を見過ごすことができず、男は解決の糸口を探るのだが..........ってなことで、なかなかヘビーな人間関係が描かれてるんよ。

例によって一見すると地味なドラマなんやけど、そこに程よくヒネリを加えて、登場人物を絡み合わせ、その巧みな語り口に、気がついたら夢中にさせられてもうてるんよなぁ。

それぞれが胸に抱える“秘密”が重なり合い、霧のなかにいるような混沌とした状況から次第にすべてが明らかになっていく、そんな洗練された展開は、見事としか言いようがないんよね。

ちょっと重たすぎて好みは分かれるかもしれんけど、完全にイラン映画の新時代を築きつつある監督さんの今後は、ますます注目かな!?

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