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2015年1月

2015年1月31日 (土)

『ビッグ・アイズ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、ティム・バートン監督の最新作をひとつ、ご紹介♪

この作品、先に発表されたゴールデン・グローブ賞では、主演のエイミー・アダムスがコメディ/ミュージカル部門の女優賞を受賞し、来週発表の英国アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされてて、クリストフ・ヴァルツもゴールデン・グローブ賞ではノミネートされてて、本国アメリカでは、それなりの評価を受けてるみたいやね。

実話がベースのドラマなわけやけど、“ビック・アイズ”こと、目の大きな子どもを描いた絵は、60年代のモダン・アート界で人気になったもので、かのアンディ・ウォーホールも認めたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ビッグ・アイズ / Big Eyes   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:ティム・バートン
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・ポリト、ダニー・ヒューストン、ジェイソン・シュワルツマン、クリステン・リッター、テレンス・スタンプ、デラニー・レイ、マデリン・アーサー

夫との離婚を決意し、幼い娘を連れてサンフランシスコに移住した女は、そこでひとりの男で出会う。やがて結婚したふたりは、彼女の描く目の大きな子どもの絵を売り込み、成功を手にするのだが............ってな、実話を基にした伝記ドラマ?!

自分の描いた絵を夫の作品として世に出し続け、後に真実を暴く裁判を起こしてスキャンダルになった、ひとりの女性画家の波乱万丈の人生をってとこなんかな。

絵を描く自分と、その絵を売り込む夫、不本意ながらもそんな関係に陥ったことで、心のなかの葛藤に苦しみながら生きる女性の苦悩をってことなんやろうけど、これ、なんとも盛り上がりに欠ける平板なドラマやった(苦笑)

どうも伝記ものとしてイベントのエピソードを入れ込みながら結末に向かうことに集中してもうてる感じで、キャラクターの心情ってのがイマイチというか全く伝わってこず、ほとんど胸に響くものがないんよなぁ。

例えば夫役のヴァルツくんあたりは、いつもどおり個性を出した演技をしてはいるんやけど、エエ演技やなぁって思いはするものの、話に深みがないせいか、それ以上に感じるものがなかったね。

有名な絵にまつわるストーリーとして、「へぇ、そうやったんや」とは思うけど、ただそれだけの素っ気ない伝記ドラマとしか印象が残らんかった?!(苦笑)

2015年1月30日 (金)

野球にまつわるちょっとエエ話 ① 『アゲイン 28年目の甲子園』

春のセンバツ高校野球の出場校も決まり、プロ野球もキャンプ・インまで数日で、いよいよ球春到来かな。で、センバツの地元の兵庫代表は.........................ん、近畿は奈良と京都が2校で、あとは大阪と滋賀..............まさかの兵庫なし?!(苦笑)

なんて、ちょこっとショックを受けてみたりしつつ、そんな時期に高校野球をネタにした映画が2本、劇場で公開されてたので、今日と次の日曜を使って、ご紹介ってね♪

監督をしてる大森くんは、これが長編2作目で、ちなみに前作の『風が強く吹いている』では、箱根駅伝をネタに、感動的なドラマを作ってたっけなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!(涙)

アゲイン 28年目の甲子園   ★★★★   (2014年)

監督:大森寿美男
出演:中井貴一、柳葉敏郎、波留、和久井映見、門脇 麦、工藤阿須加、太賀、西岡徳馬、木村 仁、安田 顕、久保田紗友、浜田 学

28年前の夏に、甲子園を目指した地区大会の決勝戦の前日に部員が起こした暴力事件により、出場辞退となった元高校球児だった男のもとを、事件を起こした部員の娘と名乗る女子大生が訪れ、彼女が事務局として手伝っている“マスターズ甲子園”への出場を勧められるのだが............ってなドラマ?!

決して忘れることのできない過去、そして28年後の現在、複雑な心情を抱えながら生きる人たちの葛藤と新たなスタートを描くってとこなんかな。

これ、何が素晴らしいかって、野球をテーマにしながらも、仲間との絆や家族との関係といったものを扱いつつ、大人になった野球少年たちがそれぞれの人生と向き合いながら、その家族を含めて、前に進む姿が描かれてるんよ。

過去の出来事の真相と、そこに秘められた想い、生きて行くなかでの悔いや赦しを語りながら、ひとつのボールに込められる“愛”が伝わってくるんよなぁ。

いくつかの伏線から、セリフが上手く活かされてて、そんな言葉を聞きながら、途中から何度も涙が止まらんようになってもうて、胸が熱くなってもうたよ。

勝つことも、負けることもできなかったあの日、高校野球ならではのドラマに、思わず目蓋を腫らす傑作やった!?

2015年1月29日 (木)

『美しい絵の崩壊』

今日は、フランス系の監督さんによるオーストラリア映画をひとつ、ご紹介♪

監督さんはルクセンブルグ出身のひとで、過去に『ドライ・クリーニング(Nettoyage A Sec)』って作品でヴェネチア国際映画祭の最優秀脚本賞(金オゼッラ賞)を受賞したことがあったりして、そこそこ名前が知れてる女性監督さんみたい。

この作品のポイントは、主演の美人女優2人と、そこに“絡む”若手のイケメン俳優ってことなんやろうけど、ゼイヴィアくんは、あの白塗りに恋する妙な吸血鬼ものの“トワイライト・シリーズ”に出てて、一方のジェームズくんは『アニマル・キングダム』って作品で真面目な青年を演じてた彼で、それぞれ注目されてるんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

美しい絵の崩壊 / Two Mothers   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ロビン・ライト、ナオミ・ワッツ、ゼイヴィア・サミュエル、ジェームズ・フレッシュヴィル、ベン・メンデルソーン、ソフィー・ロウ、ジェシカ・トヴェイ

海辺の町で一緒に育った親友のふたりは、それぞれに年を重ね、お互いに息子をひとり授かり、家族ぐるみの付き合いをしていた。たがて息子たちも大人になり、ひとりが親友の母親に恋をしてしまい........ってな禁断の愛の物語?!

美しすぎる母親から生まれた美青年たち、それぞれが相手の母親を好きになり、母と子という世代を越えた愛が..........ってなことで、なんとも言えない、妙なドラマが展開するんよ(苦笑)

話だけやと、かなり微妙な感じなんやけど、実際にロビンくんとナオミくんを見ると、まぁ、分からんでもないかなって思えてまうんよね。

親友の息子だとか親友の母親だとかっていう“肩書”や倫理観をなくせば、美しい者が美しい者に惹かれ、そこに愛が成立するってなことで、自然なことやないかっていう論法なんやろなぁ。

まぁ、ごく普通のハゲおやじには、なかなか理解できん話で、下世話な興味以上に感じるものはなく、少々ハードルの高い(?)内容ではあるんやけど.................(笑)

それにしても、原題は“ふたりの母親”なわけで、この邦題はどこから来たんやろか。話のなかで“絵”に関するコメントは皆無な中で、主人公のひとりがアート・ギャラリーのオーナーやからって理由だけでヒネリ出したとしたら................かなりの“想像力”やね?!(苦笑)

2015年1月28日 (水)

『オールド・ボーイ』

今日は、日本の漫画を韓国で映画化してヒットした作品のハリウッド・リメイク版をひとつ、ご紹介♪

オリジナルの『オールド・ボーイ』は、韓国のパク・チャヌク監督の作品なんやけど、カンヌ国際映画祭で審査員長をやってたクエンティン・タランティーノが絶賛して、審査員特別グランプリを受賞したんよね。

そんな作品を、あのスパイク・リーがリメイクして、主役が年を重ねて最近ちょこっと渋みが出てきたジョシュ・ブローリンおじさんが演じると聞いたら、どう料理するか楽しみやったんやけどなぁ................。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

オールド・ボーイ / Oldboy   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:スパイク・リー
出演:ジョシュ・ブローリン、エリザベス・オルセン、サミュエル・L・ジャクソン、シャールト・コプリー、マイケル・インペリオリ、ジェームズ・ランソン、マックス・カセラ

酔っぱらって夜の町を歩いているときに何者かに連れ去られ、気がついたら見知らぬ部屋に監禁されていた男は、やがてテレビのニュースで妻が殺され、自分が容疑者となっていることを知り絶望する。それから20年の月日が過ぎたある日、突然に開放された彼は、自分を監禁した相手への復讐に燃えるのだが..............ってな、韓国のパク・チャヌク監督が作った作品のハイウッド・リメイク版?!

誰が、何のために、そんな疑問を解明しようと必死の男と、彼の身の上を知り、手助けする女、そんな彼らの前に現れた男は、あざ笑うかのようにゲームを仕掛け.......ってな感じで、ザックリとした話の筋はオリジナル版と似てるんやけど.................う~ん、アメリカ人には分からんのかなぁ............(苦笑)

チャヌク版にあるシュールさや、独特のユーモア、抜群のテンポといった良さがすべて欠落してもうて、ただ、暴れる男のバイオレンス&サスペンスになってもうてるんよ。

中途半端に手を入れたことで、話の必然性が弱くなり、この復讐ドラマの持つ面白味が半減してもうて、ガッカリしてもうたよ。

美しい旋律のなかで描かれたエロとグロ、チャヌク版がいかに完成された作品やったかが実感できるという意味では、この作品にも多少の価値はあるのかも?!(笑)

2015年1月27日 (火)

『捨てがたき人々』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタは、ジョージ秋山ってひとの漫画らしいんよね。でもって、監督をしてる榊くんは、役者としてもいろいろな作品に出演してたりしてるらしく、以前に紹介した高橋克典が主演の『誘拐ラプソディ』って作品の監督でもあるんよ。

エンドロールを見てると、この作品の主題歌を歌ってるひとが“榊いずみ”ってあって、調べてみたところ、どうやら奥さんらしいってのが分かって、更に見てると、なんと橘いずみやったんよ。と言ってみたところで、この名前に反応するのは、一定の年齢のひとのみやとは思うんやけど、「失格」や「サルの歌」なんて曲で、ちょっと異彩を放つ歌い方が脚光を浴びたんよなぁ。で、更に驚いたことに、どうも高校の先輩らしい................(笑)

というわけで、そんな驚きいっぱい(?)な作品の感想は....................?!

捨てがたき人々   ★★★☆☆   (2012年)

監督:榊 英雄
出演:大森南朋、三輪ひとみ、田口トモロヲ、美保 純、滝藤賢一、内田 慈、伊藤洋三郎、諏訪太朗、佐藤蛾次郎、寺島 進、荒戸源次郎

生きる目的をなくし、故郷である五島に戻ってきた男は、仕事を探すこともなく、ただ無為に日々を過ごしていた。そんな彼は、“行きつけ”の弁当屋で働く、顔におおきなアザのある女性と知り合うのだが...........ってな男と女の愛憎劇?!

生きることを半ば放棄した男と、辛い人生を明るく生きようと頑張る女、そんな正反対の生き方をするふたりが出会いがもたらすものとは...........ってなことで、ドロドロのドラマが展開するんよね。

美しい島のなかで繰り広げられる、究極的な俗物世界の営みってのは、対比としてインパクト十分やったかな。で、そんな話の主人公を演じる大森くんは、そのどうしようもなくサイテーな男ぶりが見事やった!(笑)

かなりエロに焦点が当たってるキワドイ作品ではあるんやけど、性欲に駆られて生きる人たちの姿を映しだしながら、ある意味“人間らしさ”を表現しようという点は、分からんでもないかな。

でもって、少しグタグタぎみの流れのなかで、ラストからエンドロールへ続く締め方が、ごっつい力強くて、“終わりよければ何とやら”ってなことで、うまくまとまった感のある作品ではあったかも?!

2015年1月26日 (月)

『ブロークン』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、イギリス映画をひとつ、ご紹介♪

監督をやってるルーファス・ノリスってひとは、俳優として何本かの映画に出演した後、舞台の方の監督をやって、トニー賞のノミネーションを受けたりしたらしく、満を持して(?)この作品で長編映画デビューとなったんやって。

そんな作品は、英国インディペンデント映画賞で最優秀賞と助演男優賞を受賞したり、インディーズ系の作品としては、各方面で評価されてたらしい。

この監督さんの次回作は、トム・ハーディーが主演するみたいで、この作品で主役(?)として印象的な演技をしてたエロイーズ・ローレンスくんも出演してるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

ブロークン / Broken   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ルーファス・ノリス
出演:エロイーズ・ローレンス、ティム・ロス、キリアン・マーフィ、ロバート・エムズ、ロニー・キリア、クレア・バート、ビル・ミルナー、ザーナ・マリアノヴィッチ、デニス・ローソン

郊外にある住宅街の一角で起こったひとつの騒ぎをきっかけに、3軒の家族が徐々に“崩壊”していく様子を描いたドラマ?!

家の前で、近所に住む男が知り合いの青年に殴りかかる現場を目撃した少女はショックを受ける。騒ぎの原因は、加害者の男の娘がついた嘘だったのだが、やがて事件がそれぞれの家族とその関係者の日常に波紋を与えることに..........ってなことで、連鎖しながら崩れていく人間関係を映し出すってとこなんかな。

大人ではないけど、もう子どもでもない、そんな年頃の女の子の目を通して、どこか歪んだ大人の世界を切り取りながら、やるせない現実を描いてるのかもね。

細かな出来事の積み重ねから、少しずつ歯車が狂っていく様子を語っていくあたり、派手さはないものの、なかなかの味わいやった。

何か突飛な事件を描いてるわけやなく、何気ない日常のなかに潜む狂気の芽が、少しずつ大きくなっていく様子が表現されてるところがエエんかも。

繊細さと大胆さが組み合わさったドラマは、小粒ではあるんやけど、なかなか悪くないデキやったかな?!

2015年1月25日 (日)

『神様はバリにいる』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画のコメディをひとつ、ご紹介♪

実は、正月にボーっとNHKの朝ドラのダイジェスト版を見て、なんや知らんけどハマってもうたんよ。で、そこに“鴨居の大将”として出てる堤くんのオーバー・リアクションな演技が結構ツボで、このあいだ放送されたマッサンを送り出すシーンでは、思わず号泣してもうた(笑)

そんなわけで、“鴨居の大将”がどうやらバリ島で大暴れしてるって聞いて、これは観とかんとって思って、いそいそと映画館へ出向いたってわけ。

ちなみに、この作品の監督をしてる李くんは、映画デビュー作である中島らも原作の、今、“ワンダー・コア”のCMでがぜん注目の宇梶くんが主役を務めた『お父さんのバックドロップ』がお気に入りやったんやけど、その後の作品は個人的にもう一息で、その点がちょっと不安ではあったんやけどね。

てなことで、そんな作品の感想は.......................?!

神様はバリにいる   ★★★★   (2014年)

監督:李 闘士男
出演:堤 真一、尾野真千子、玉木 宏、ナオト・インティライミ、菜々緒

事業に失敗し、借金を抱えて傷心のままやって来たインドネシアのバリ島で、死に場所を探していた女は、ひょんなことから現地で大富豪となった日本人の男と出会い、その成功の秘訣を教えてもらおうとするのだが................ってな人生コメディ?!

チンピラのような出で立ちに、コテコテの関西弁でしょーもないダジャレを連発する男に戸惑いながらも、行動を共にしながら、徐々に自分の人生を見つめ直す様を描くってとこなんかな。

いやぁ~、ホンマに強烈なキャラやった(笑)

あまりにもキャラ立ちしすぎると、かえって観てる側がひいてまうってこともあるんやけど、この作品での堤くんには、どうやら“笑いの神様”が降りとったね。

そんな堤くんと、実は関西系(奈良出身)の尾野くんの掛け合いの妙で楽しませながら、さりげなく(?)人生について語る話は、笑いだけやなくて、ホロリ&ホッコリの人情ドラマでもあるんよなぁ。

“感謝の気持ちを常に持って生きる”そんな人生のエッセンスのように、確かに日本人が忘れてしまった大切なものが、バリにはあるんかもね。ちょっと行ってみたくなったなぁ~?!(笑)

2015年1月24日 (土)

『トラッシュ! -この街が輝く日まで-』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、子どもたちが大活躍の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタはカーネギー賞の候補にもなった有名な児童小説らしいんやけど、それをブラジルのスラムを舞台にして作られてるんやって。

そんな小説を映画の脚本にしたのが、『ノッティングヒルの恋人』の脚本を書いたり、『ラブ・アクチュアリー』で監督&脚本を務めたリチャード・カーティスくんで、監督をしてるのが『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のスティーヴン・ダルドリーくんなんよね。

この“ワーキング・タイトル(Workinng Title Films)が贈る最高コンビ(?)”による作品ってことで、期待して観に行った作品の感想は.......................?!

トラッシュ! -この街が輝く日まで- / Trash   ★★★★   (2014年)

監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ヒクソン・テヴェス、エドゥアルド・ルイス、ガブリエル・ワインスタイン、マーティン・シーン、ルーニー・マーラ、ワグネル・モウラ、アンドレ・ハミロ、セルトン・メロ

リオデジャネイロ郊外のゴミ山で暮らす少年は、ある日、運ばれてきたゴミのなかから財布を拾う。ロッカーの鍵の入った財布は、ある理由で警察が探していたものだったのだが..............ってな、サスペンス&アドベンチャー?!

財布が原因で悪徳警官に追われ、身の危険を感じながらも、真実を追究しようと頑張る3人の少年たち、そんな彼らの冒険の結末は..............ってなことで、ハラハラ、ドキドキのドラマが展開するんよ。

貧しい暮らしをしながらも、子どもらしい真っ直ぐな気持ちを持ったイキイキとした少年たちが、とてつもない困難に立ち向かいながら、汚れた大人の世界に一矢を報いる、そんなところが痛快なんよなぁ!?

まったく演技の経験がない子どもたちから、その良さを巧みに引出し、観てて思わず応援したくなるキャラクターに仕立ててるダルドリー監督の演出の上手さは秀逸やったね。

ゴミ山のなかで輝く3つの原石、観終わって何とも言えない爽快な気分にさせてくれる作品は、ちょっとおススメかも!?

2015年1月23日 (金)

『るろうに剣心 京都大火編』

今日は、大ヒットした(らしい)邦画をひとつ、ご紹介♪

キャスティングがどうのっていう不安も関係なく、興行的には大ヒットした1作目の『るろうに剣心』に引き続き、続編を連続でってことで、昨年の夏から秋にかけて、なかなか盛り上がってたやんね。

いろいろと違和感は感じながらも、1作目を劇場で観たもんやから、とりあえず続編もと思ってはみたものの、藤原くんだけやなくて、江口くんに伊勢谷くんまで出演するって聞いて、どんだけ“大根の安売り”すんねんって、すっかり気分が萎えてもうて、結局、スルーしてもたんよなぁ(苦笑)

それでも、一応、原作コミックはまったく知らんとはいえ、話の結末ぐらいは見届けるかってことでレンタルしてみた作品の感想は....................?!

るろうに剣心 京都大火編   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大友啓史
出演:佐藤 健、武井 咲、青木崇高、蒼井 優、藤原竜也、江口洋介、神木隆之介、滝藤賢一、渡辺 大、田中 泯、伊勢谷友介、中村達也、土屋太鳳、高橋メアリージュン

動乱の幕末が終わり、新しい時代のなかで穏やかに暮らしていた剣心だったが、彼が人斬りをやめた後に後継者となった男が新政府の転覆を企て、暗躍しているので助けて欲しいと新政府に依頼され、京都に向かうのだが..............ってな続編のパート1?!

極悪非道な仕打ちで犠牲となり、嘆き悲しむ人たちを放っておけず、悪と立ち向かう孤高のヒーローの活躍を描くってとこなんやろなぁ。

まぁ、巷では大ヒットの人気シリーズってことらしいから、あまり悪くも言えんのやけど、やっぱり茶髪やら金髪やらパーマでチャンバラやられても、なんぼ自由な明治やからって、それはないやろうって、一応ツッコミは入れてみたくなるんよね(笑)

コミック原作で劇画調になってるとはいえ、なんかチャラすぎて、しかも大スケールで描くって言われるほどスケール感もなかったりで、もとから斜に構えて観てるせいか、完全に腰が引けてもうたよ(苦笑)

1作目はまだ耐えられたんやけど、2作目以降の主要キャストがことごとく“苦手”な役者って時点で、個人的には相当ハードルが高かったんやけど..........?!

それにしても、京都の中心から馬を飛ばして、どこの海に行ったんやろなぁ.................(笑)

2015年1月22日 (木)

『カニバル』

今日は、少し異色のホラー作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国スペインではかなりの評価やったみたいで、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞といった主要部門を含む8部門にノミネートされたんやって。

監督さんは、他の作品でも賞レースに絡んだ実績があるらしく、この作品が日本での初公開作品らしいんやけど、おそらく本国スペインでは、すでに注目されてるひとなんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は................................?!

カニバル / Canibal   ★★★☆☆   (2013年)

監督:マヌエル・マルティン・クエンカ
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、オリンピア・メリンテ、アルフォンサ・ロッソ、フローリン・フィルダン、マノロ・ソロ

グラナダの町で仕立て屋を営む男には、若い女性を殺して、その肉を食べるという猟奇的な別の顔があったのだが...............ってなホラー・テイストの恋愛ドラマ?!

女性を愛することができない孤独な殺人鬼が、ひとりの女性と出会い、心惹かれてしまう、そんな様子を淡々とした流れのなかで繊細に描写するってとこなんかな。

人肉を食するカニバリズムがネタに使われてることもあって、ホラー調な要素もあるんやけど、ひとりの男の内面の揺れをメインに捉えてるため、それほどエグい描写はないんよね。

それ故に、全体的に静かなトーンのなかで繊細に心理描写がされてて、ある種の異常さはあるものの、どちらかと言うと“愛の芽生え”を映しだそうってのが中心なんやと思うんよ。

なかなか雰囲気があって、個性的な作品に仕上がってるんやけど、グイっと内面をえぐるといったものではないために、余韻の残るドラマではあるものの、同時にモヤモヤ感もあったりで、個人的には消化しきれんかったかな。

まぁ、芸術性の高いホラーってことなんかもしれんけど?!

2015年1月21日 (水)

『ヴァンパイア・アカデミー』

今日は、吸血鬼ものをひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタはアメリカで大人気のベストセラー小説らしいんよね。おそらく位置づけとしては、例の“白塗り系”(勝手にカテゴライズしてもうてるんやけど.......)の“トワイライト”シリーズと同じようなもんなんやろうと思う。

この作品に主演の若手女優ゾーイ・ドゥイッチって子の経歴を見ると、なんとリー・トンプソンの娘なんやって..........って驚いてみても、“リー・トンプソンって誰やねん”って声が聞こえてきそうやね(笑)

リー・トンプソンと言えば、あの『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の冴えない(?)ヒロインの子で、青春映画で根強い人気の『恋しくて』でボーイッシュな魅力を振りまくメアリー・スチュアート・マスターソンの恋敵を演じたパッとしないお嬢様役の女優さんなんよ。

というわけで、そんな誰も気にしなさそうなマニアックな小話は置いといて、作品の感想は.....................?!

ヴァンパイア・アカデミー / Vampire Academy   ★★★☆☆   (2014年)

監督:マーク・ウォーターズ
出演:ゾーイ・ドゥイッチ、ルーシー・フライ、ガブリエル・バーン、オルガ・キュリレンコ、ドミニク・シャーウッド、ダニーラ・コズロフスキー、キャメロン・モナハン、サラ・ハイランド、ジョエリー・リチャードソン、サミ・ゲイル

良いヴァンパイアである“モロイ族”と邪悪なヴァンパイア“ストリゴイ”が対立する世界で、モロイ族の子息と彼らの護衛となる人間とのハーフの子息を集めた学園を舞台に、王位継承者のプリンセスと、そんな彼女と特別な絆で結ばれた護衛見習いの女の子の活躍を描いたファンタジー&アクション?!

ヴァンパイアの学園でのイジメ問題や恋愛、そして陰謀をネタに、若手の俳優が大暴れってなところなんかな(笑)

内容的にはアリガチなもので、どうってことないわけで、要するに男目線でいけば主演のゾーイくんのキュートなお転婆ぶりに注目で、女目線でいけば若手のイケメン俳優の青田買いのための作品ってことなんやろなぁ。

そういう意味では、ゾーイくんの存在は十分に魅力的ではあったんやけど、欲を言えば、プリンセス役をもう少し真剣に選んだら良かったのに..............って思ったりしてね(苦笑)

どうやら続編ありきのようなので、Goサインが出るほどヒットしたのか知らんけど、もし続くなら若手の更なる奮起に期待ってとこかな?!

2015年1月20日 (火)

『サケボム』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

監督さんは、アメリカで映画を学んで、10数年いろいろと苦労しながら、ようやく長編デビューを果たしたってことらしく、その甲斐あってか、アジア系の映画を上映する映画祭で賞を獲ったり、レインダンス映画祭でも上映されたんやって。

ちなみに、タイトルになってる“サケボム”ってのは、ジョッキのビールにおちょこに入った日本酒を落として作るカクテルのことを言うらしく、アメリカではポピュラーな飲み方らしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

サケボム / Sake-Bomb   ★★★☆☆   (2013年)

監督:サキノジュンヤ
出演:濱田 岳、ユージン・キム、渡辺裕之、マーレーン・バーンズ、でんでん、ジョシュ・ブロディス、クリシー・フィット、サマンサ・クアン、ジェシカ・ヴァン

造り酒屋で働く青年は、社長から後継者に指名され、就任前に1週間の休みを与えられる。彼は、休暇を利用して、別れて帰国したアメリカ人の元カノに逢いに行くことを決意したのだが.............ってなドラマ?!

忘れられないひとを探す旅に出た青年と、ひょんなことからそんな彼の旅に付き合うことになったアメリカ育ちのいとこ、彼らの旅の結末は..............ってなことで、ゆるめのロードムービーってとこなんかな。

純朴で控えめな典型的な日本人を演じる濱田くんと、アジア人として苦労し、世の中への怒りを毒舌でぶちまけるアジア系アメリカ人を演じるキムくんのキャラを対比させながら、旅を通していろいろな出会いと経験をして、それぞれの人生の再スタートを描くってね!?

アメリカから見た日本と日本から見たアメリカ、そんな視点の違いを利用したドラマは、とっても小粒ではあるんやけど、ユーモアがあって、ちょっとビターながら、希望をもたせる、なかなか悪くないデキやったかな。

2015年1月19日 (月)

『レ・ブロンゼ/再会と友情に乾杯!』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、敬愛するパトリス・ルコント監督のコメディものをひとつ、ご紹介♪

この作品、原題に“3”ってあることからも分かるとおり、もともとはルコント先生の70年代後半に作られた初期の人気シリーズ(?)の続編として作られてるんやって。

当時、フランスで人気の喜劇の舞台が元ネタになってたらしく、今やフランスでは名優と言われるミシェル・ブランがブレイクした作品ということでも有名なんかな。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

レ・ブロンゼ/再会と友情に乾杯! / Les Bronzes 3: Amis Pour La Vie   ★★★☆☆   (2006年)

監督:パトリス・ルコント
出演:ティエリー・レルミット、ジェラール・ジュニョ、ジョジアーヌ・バラスコ、ミシェル・ブラン、クリスチャン・クラヴィエ、マリ=アンヌ・シャゼル、ドミニク・ラヴァナン

仲間のひとりが経営するイタリアのリゾート・アイランドにあるホテルでのバカンスを楽しむため、久々に集まった面々が巻き起こすドタバタな様子を描くコメディもの?!

女シェフと不倫中のオーナー、息子のことで悩む夫婦、婚約中でラブラブ(?)なカップルに、裁判に負けて無一文の元医師、70年代後半にヒットしたシリーズの久々の続編やってね。

前2作を観てれば、この人間関係もより楽しめるんかもしれんけど、過去ネタを使った笑いの部分は、残念ながらよう分からんかった(苦笑)

作りとしては、実に“ベタ”な笑いの連続で、これといった意外性はないんやけど、逆に言えば安心して楽しめるタイプの娯楽作品ってことなんかな。

まぁ、フレンチな笑いってのは、どこか上品さがウリ(?)になってたりして、あまり爆笑するような感じではないんやけどね............!?(笑)

2015年1月18日 (日)

『96時間/レクイエム』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、リュック・ベッソン製作のアクションものをひとつ、ご紹介♪

そもそも、それほど“96時間”にこだわった内容でもなかったのに、“ウッカリ”(?)と『96時間』と邦題をつけてしまったばっかりに、1回きりのハズが、まさかのシリーズ化でそのタイトルをひきづらざるをえない状況になり、もはや全く時間とは関係のないストーリーのなかで、無理やりぎみに『96時間/リベンジ』となり、今回もまったく意味不明なことになってるシリーズの最新作の登場ってね!?(笑)

ちなみに、原題は“奪われた”大切なひとを助けだすために、必死に頑張るオヤジを描いた作品ってことで、“taken”なんやと思うんやけど..........。

そんなわけで、配給会社には、主人公の気合いを見習って、赤っ恥タイトルに耐え忍んでもらいつつ、そんな作品の感想は........................?!

96時間/レクイエム / Taken 3   ★★★☆☆   (2014年)

監督:オリヴィエ・メガトン
出演:リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、フォレスト・ウィテカー、ダグレイ・スコット、リーランド・オーサー、サム・スプルエル

別れたとは言え、今も愛する元妻が何者かに殺され、自宅の一室が発見現場となったことで、殺人の容疑者にされてしまった元CIAの秘密工作員の男は、必死に犯人を捜すのだが................ってな“怒れるオヤジ”のシリーズ第3弾!?(笑)

パリ、トルコと来て次はどこに行くかと思ったら、今回はアメリカ国内でおとなしく..........と言っても、場所に関係なく、カーチェイスに殴りあい、銃の撃ち合いで、存分に大暴れやった。

今回はフォレスト・ウィテカーをキャストに加えたりして、どうやらシリーズの認知度も上がって、いろいろとバージョン・アップに成功したらしい(笑)

内容としては、犯人探しのサスペンスでヒネリ(簡単に読めるんやけど.......)を加えながら、ド派手なアクションでグイグイと攻めるっていう、いつもながらの作りかたで、まぁ、一度乗っかってまえば、安心して楽しめる、そんな感じかもね。

毎度のことながら、細かいことを言えばツッコミどころは満載で、オイオイってところもあるんやけど、そこを気合いでぶっ飛ばすリーアムおじさんの頑張りでカバーってことかな?!(笑)

次は娘とその子どもまで絡めて、“おじいちゃん、孫のために頑張る”ってとこまで行くんかな...............なんて思いつつも、問題はリーアムくんが受けるかどうかやろうけどね。

2015年1月17日 (土)

『シン・シティ 復讐の女神』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、新春公開の話題作(?)をひとつ、ご紹介♪

年末から年始にかけて、やたらと“ゆるい映画はたくさんだ!”ってCMを流しまくってたこの作品なわけやけど、前作『シン・シティ』の世界的なヒットから、続編の製作はかなりの話題になってたんよね。

ただ、ヒット作の続編の宿命なのか、本国アメリカで公開されたときは、思ったほど興行収入の数字が伸びず、期待が大きかっただけに、どうやら“コケた”って話がチラホラと耳に入って来て、ちょっと不安な気分やったんよなぁ..............。

というわけで、CMの勢いを信じて観に行った作品の感想は......................?!

シン・シティ 復讐の女神 / Sin City: A Dame To Kill For   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
出演:ミッキー・ローク、ジョシュ・ブローリン、ジェシカ・アルバ、エヴァ・グリーン、ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ロザリオ・ドーソン、デニス・ヘイスバート、レイ・リオッタ、クリストファー・ロイド、ジェイミー・チャン、ジュノー・テンプル、ステイシー・キーチ、レディ・ガガ

悪のはびこる街を舞台にして、お馴染みの面々に新たなキャラも加えて繰り広げられる愛憎劇を描いた、バイオレンス・アクションもの?!

久々となる続編は、前作と同様に基本的には白黒の映像で、部分的にカラーを加えて、ロドリゲス監督の遊び心を前面に出した(?)、インパクトのある映像になってるんよね。

ヒットした1作目と同じテイストで、キャストも変わらず、更に話題の面々が加わり、作品のクオリティも全体的にパワーアップして.................と言いたいところなんやけど、う~ん、個人的にはちょっとマイナス評価やった(苦笑)

原作コミックの4つのエピソードを組み合わせてるってことらしく、そのせいか1本の映画としての“まとまり”がイマイチで、豪華な出演陣に気を遣う部分もあったのか、どうしても散漫な印象なんよ。

でもって、ダークさを強調するために、終始トーンが低いもんやから、一本調子なモノクロ映画になってもうて、観てて辛くなってもうたんよなぁ。

それでも、いい具合に年を重ねて、最近、評価が上がってるジョシュおじさんが、なかなか味のある演技をしてるし、久々に大スクリーンで見たジェシカ嬢は、変わらぬキュートさを振りまいてくれてたんやけどね?!(笑)

それでもエエっていうコアなファンはいるんやろうけど、期待が大きかっただけに、個人的にはちょっとガッカリやったなぁ...............。

2015年1月16日 (金)

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画のアニメをひとつ、ご紹介♪

この作品、すでにフジテレビの深夜枠のアニメで2シーズン放映されてるものなんやってね。まったくTVで見たこともなく、映画館でも観る予定はなかったんやけど、たまたま新年早々の行きつけのシネコンのサービス・デーで、観たかった作品の上映時間までの“つなぎ”の空いた時間にはまったんで、気軽な気持ちで試してみたってわけ。

総監督をしてるのが“踊る~”シリーズでお馴染みの本広克行くんってことで、そんな所も話題なのか、公開1週目の劇場は、サービス・デーってこともあってか、ほぼ席が埋まってる状態で、意外なほどの周囲の“熱”に、ちょこっと驚いてもうたよ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス   ★★★☆☆   (2014年)

監督:塩谷直義
出演:(声の出演)花澤香菜、野島健児、伊藤 静、佐倉綾音、沢城みゆき、櫻井孝宏、日高のり子、関 智一、石塚運昇、神谷浩史

人々の精神状態を数値化し、犯罪に関わる数値を基に統治する“シビュラシステム”によって管理された近未来の日本。そこで公安局の刑事として働く女性監視官は、密入国者の捜査の関係で、同様のシステムを導入している東南アジア連合の首都に行くことになったのだが..............ってなSFアニメ映画?!

コンピューターにより管理された社会のなかで、人間の持つ強欲さや支配欲といったものと、究極の正義との軋轢を描きだすってとこなのかもね。

ちょっぴり“ヘタウマ(?)”なアニメーションを使い、時折“大人要素”を交えながら(笑)描かれるサスペンス調のアクション・ドラマは、まったく予備知識なく試してみたわけやけど、それなりにオモロかった。

単純なヒーローものにすることなく、少し泥臭い人間ドラマに焦点を当てて話を作り上げてるところで、意外とノメリ込める内容に仕上がってたんと違うかな?!

恐らく引き続きTVなり劇場版って形で続編が作られていくんやろうけど、十分にヒマつぶしにはなるし、また機会があれば試してみてもエエかもね。

2015年1月15日 (木)

『友よ、さらばと言おう』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

フランスの“ノワール系(犯罪ドラマ)”の監督さんでお気に入りなのは、このブログで何度も取り上げてるオリヴィエ・マルシャル監督なんやけど、彼に次いで個人的に注目してるのが、この作品で監督をしてるフレッド・カヴァイエくんなんよ。

以前に紹介した、この作品の主役ヴァンサン・ランドンとダイアン・クルーガーが共演した『すべて彼女のために』や、同じくこの作品に出演してるジル・ルルーシュと“スペインのミューズ”エレナ・アナヤが共演した『この愛のために撃て』と、これが3作目ではあるんやけど、いずれの作品でも高いクオリティで才能を証明してるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

友よ、さらばと言おう / Mea Culpa   ★★★★   (2014年)

監督:フレッド・カヴァイエ
出演:ヴァンサン・ランドン、ジル・ルルーシュ、ジル・コーエン、ナディーン・ラバキー、メディ・サドゥン、マックス・べセット・ドゥ・マルグレーヴ

飲酒運転で死亡事故を起こしてしまい、懲戒免職になった元刑事は、母子を死なせてしまったことで自責の念にかられ、妻と息子と離れて暮らしていた。そんなとき、たまたま息子が殺人事件の現場を目撃してしまい、犯人から狙われることに............ってなクライム・アクション?!

最愛の息子を守るためにマフィアと対峙する男と、そんな彼を支えるかつて相棒だった刑事、緊迫した攻防の末に明らかになった真実とは..............ってなことで、今回もカヴァイエくんの見事な手腕が炸裂なんよ。

何がスゴイって、過去により家族と向き合えない男の苦悩をしっかりと描きながら、そこに緊迫したアクションを無駄なく加えて、90分という時間のなかで硬軟織り交ぜながら、濃厚なドラマを作り上げてるところがたまらんのよね。

絶妙な効果音を駆使してアクションを盛り上げながらも、偏りすぎることなくドラマで魅せる、お見事としか言えんよなぁ?!

いかん、もう完全に“カヴァイエ中毒”になってるかも................♪(笑)

2015年1月14日 (水)

『複製された男』

今日は、カナダの映画をひとつ、ご紹介♪

監督のドゥニ・ヴィルヌーヴってひとは、以前に紹介した『灼熱の魂』や、ヒュー・ジャックマン主演のサスペンス『プリズナーズ』で世界的にも注目されてるひとなんよ。

そんな監督さんが選んだネタは、ノーベル文学賞を受賞したこともあるポルトガルの作家ジョゼ・サラマーゴってひとの小説なんやって。ちなみに、伊勢谷くんがサイテーの演技で「最悪だよ」ってセリフでつぶやいたことで有名(?)な『ブラインドネス』の元ネタも、サラマーゴさんの作なんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

複製された男 / Enemy   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニーロラン、サラ・ガドン、ジョシュア・ピース、イザベラ・ロッセリーニ、ケダー・ブラウン、ティム・ポスト、ダリル・ディン

大学で歴史を教えてる男は、ある日、同僚からススメられた映画のDVDを自宅で鑑賞したところ、自分とウリふたつの役者が脇役としている出演してるのに気づき..............ってなサスペンス?!

あまりにも似すぎた他人のことが気になり、彼と会おうとしたことで、人生の歯車が狂いだすってな感じで、ちょっと奇妙な展開のドラマなんよ。

まったく同じふたりの人間が対峙するってところが話のポイントで、ストーリーには深い意味があるらしいんやけど、なんや分かりにくいよなぁ(苦笑)

必ずしも明快な答えを出す必要はなく、観る側に考えさせるのも、また映画の手法としてはアリなわけやけど、それが言葉での解説なしには読み取れないとなると、ちょっと作り手のナルシズムなんと違うかなって思うんやけどね?!

まぁ、読み取る力が弱い観る側の問題なのか、それとも作り手のせいなのか、そこら辺で評価がきれいに別れる、そんな作品なんやろなぁ...........。

2015年1月13日 (火)

『TOKYO TRIBE』

今日は、邦画の異色ミュージカルをひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタは累計で250万部を超えるヒットのコミックなんやってね。公式HPを見ると、90年代のストリートカルチャーを牽引した“伝説的”な作品らしい。

そんな話を映画として料理してるのが、園 子温 監督ってことで、前作『地獄でなぜ悪い』で初めて(?)コメディに挑戦し、味をしめたのか、その流れでのミュージカル&エンタメ系作品ってことなんかな。

今年は、綾野 剛の主演で山田孝之や沢尻くんも出演する、新宿・歌舞伎町のスカウトを描いた作品が公開されるらしく、キャストを見ると少しビミョーな感じではあるんやけど、とりあえず楽しみ...............??(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

TOKYO TRIBE   ★★★☆☆   (2013年)

監督:園 子温
出演:染谷将太、鈴木亮平、竹内 力、窪塚洋介、YOUNG DAIS、清野菜名、大東駿介、中川翔子、佐藤隆太、石田卓也、市川由衣、叶 美香、でんでん、高山善廣、丞威、佐々木心音

いくつかの“トライブ”と呼ばれる集団によって、池袋、新宿、渋谷といった地域ごとに縄張りが分かれている近未来の東京。それぞれ対立しながら均衡を保っていたが、ひとつのグループが完全支配を目論んだことで、戦いが始まる............ってな、ラップによるミュージカル調のアクション・エンターテイメント?!

池袋を仕切る仏波とその子分のメラは、武蔵野を制圧するため、陰謀を仕掛けるが.........ってな感じで、ハゲしいバトルが繰り広げられるんよ。

まぁ、全編、ラップによる掛け合いを軸に話を進めるっていう斬新な作りになってるわけやけど、遊び心と斬新さは伝わってくるかな。

ラップが本業のひとたちは、なるほど上手くノッてるんやけど、染谷くんをはじめ、そちらが本業やないひとたちは、ちょっとキツかったかも(苦笑)

まったく音楽に乗れずに何を言ってるのかサッパリな竹内くんを筆頭に、ヘタなラップほど、様にならんものってないんよなぁ...........ひょっとすると、そこがコメディなのかもしれんけど??

鈴木くんのマッチョ具合を前面に出しつつ、エロとグロをミックスしながら、エンタメ作品を作るあたりが監督さんらしいかもね。“男の器はナニの大きさやない”ってところだけ、ごっつい心に響いた作品やった!(笑&拍手)

2015年1月12日 (月)

『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』

今日は、劇場未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めてるのは、なんとあの偉大な作家であるヘミングウェイのひ孫さんなんやって。まぁ、彼女の母親(ヘミングウェイの孫娘)も実は女優さんやったらしく、ウディ・アレンの監督・主演作『マンハッタン』でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたんやって。

いかにも未公開作品らしい、センスの欠片もないベタな邦題がついた作品ではあるんやけど、インデペンデント・スピリット賞ではロバート・アルトマン賞なるものを受賞したみたいで、ロカルノ国際映画祭でも賞を獲ったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密 / Starlet   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ショーン・ベイカー
出演:ドリー・ヘミングウェイ、ベセドカ・ジョンソン、ステラ・マイーフ、ジェームズ・ランソン

友人の家を間借りして、愛犬のチワワと一緒に暮らすポルノ女優は、ある日、ガレージ・セールで老女から古い魔法瓶を買ったところ、その中に大金が隠されてて...........ってな、若い女と老いた女の奇妙な関係を描いたドラマ?!

自由気ままに生きてる今どきの女の子と、ちょっと気難しい、ひとり暮らしの老女、ふとしたキッカケで知り合ったふたりは、次第に心を開き.........ってなことで、孤独に生きるふたりの女性が世代を超えて交流するってね。

この作品、ポイントは文豪ヘミングウェイのひ孫にあたるドリーくんの初主演ってことなんやろなぁ。しかも、かなりキワどいシーンも大胆に演じてたりして、男の目線は釘づけってね(笑)

そんなエロに集中してまう輩もいるかもしれんけど、これ、ドラマとして真面目に作られてて、主演のふたりの心の距離が次第に近づいていく様子がよく出てて、ホンワカと心温まるものがあるんよね。

地味で小粒な作品ではあるんやけど、悪くはないかもなぁ............邦題の“家政婦は見たに動物で癒しフレーバーをつけて、あとは.ダメ押し調の説明を加えてみました”的なところは、あまりにもセンスがないと思うやけど?!(苦笑)

2015年1月11日 (日)

『バンクーバーの朝日』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、大作系の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、年末にかけて映画館で予告編を何度か目にして、その時点で少し目頭を熱くするものがあって、かなり期待してたんよ。ただ、実際に公開されてからの評判が、どうもイマイチな様子で、そんなハズはないやろうって思ってたんやけどね。

作品のクオリティを信じたのは、ひとえに監督を務める石井くんに期待してたわけやけど、これまでにこのブログで何度も取り上げてきたように、『川の底からこんにちは』『君と歩こう』『あぜ道のダンディ』といった初期の傑作や、最近では『舟を編む』や昨年の『ぼくたちの家族』など、良質な作品を発表し続ける若手監督への信頼があったからなんよなぁ。

というわけで、感動を疑うことなく観に行った作品の感想は......................?!

バンクーバーの朝日   ★★★☆☆   (2014年)

監督:石井裕也
出演:妻夫木 聡、亀梨和也、勝地 涼、池松壮亮、佐藤浩市、石田えり、光石 研、鶴見辰吾、岩松 了、高畑充希、貫地谷しほり、宮﨑あおい、上地雄輔、ユースケ・サンタマリア、本上まなみ、田口トモロヲ、徳井 優、大杉 漣

新天地を求めてカナダに渡った日本人とその二世たちは、厳しい労働条件や差別に耐えながら、日系人の野球チームを作り、地元のリーグに参戦していたのだが..................ってな実話を基にしたドラマ?!

低賃金で肉体労働を強いられる毎日で、野球でも体格の違いから負けてばかり。それでも何とか勝とうとするチームは、やがて人々の勇気となり..............ってなことで、異国地の地で頑張る人たちの希望の星となったチームの頑張りを軸に、当時の日系人の苦悩を描くってとこなんかな。

いやぁ~、話のネタとしては、きっと素晴らしいんやとは思うんやけど、折角の素材も料理の仕方がなぁ................(苦笑)

豪華な出演者を集め、フジテレビの記念事業ってことで資金も潤沢に、気合いの製作ってことやったんやと思うんやけど、どうにも作品として“締まらん”のよ。

野球のシーンに迫力がなく、カメラが迷走し、話の展開もマッタリしすぎてメリハリがなく、ムダに豪華な役者は、一部が顔みせ程度の出演でほとんど活きてなくて、まったくと言っていいほど感動せんのよ..........(苦笑)

これまで、小粒ながら個性的な良作を連発してきた石井監督なわけやけど、製作の器が大きくなって、この程度の作品になってまうってのは、ちょっと残念やよなぁ........?!

2015年1月10日 (土)

『あと1センチの恋』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、ちょっと甘い恋愛ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めてるリリー・コリンズって若手の女優さん、ジュリア・ロバーツと共演した『白雪姫と鏡の女王』って作品で白雪姫に抜擢されて、ちょこっと注目されてたんよ。

個人的には、それ以上に彼女がフィル・コリンズの娘やってのが驚きやったんよ。フィル・コリンズはイギリスのミュージシャンで、“ジェネシス”ってバンドのドラムをやってて、ボーカルやったピーター・ガブリエルが脱退してソロになって以降は、ドラム叩きながらボーカルも担当し、数々のヒットを飛ばした..............“ハゲおやじ”なんよなぁ(笑)

というわけで、ハゲ目線でもそんな娘の活躍が気になる(?)作品の感想は.....................?!

あと1センチの恋 / Love, Rosie   ★★★☆☆   (2014年)

監督:クリスティアン・ディッター
出演:リリー・コリンズ、サム・クラフリン、ジェイミー・ウィンストン、スーキー・ウォーターハウス、クリスチャン・クック、タムシン・エガートン、ジェイミー・ビーミッシュ

幼い頃からいつも一緒で、大親友のふたり。高校を卒業したら、一緒にアメリカのボストンにある大学に行き、彼は医者をめざし、彼女はホテル経営を学ぼうと話していたが、互いに合格したものの、彼女は別の男とのセックスで妊娠してしまい.................ってな、とある一組の愛の変遷を描いた恋愛ドラマ?!

友情から始まり、やがて愛情に変わるものの、ずっと近くにいすぎたふたりは、素直に気持ちを伝えることができず、すれ違いながら年を重ね.........ってなことで、もどかしい恋愛模様が描かれてるんよ。

いやぁ~、ヒロイン役のリリーくん、キュートやわぁ。パッチリした瞳で爽やかな笑顔、そりゃ惚れてまうわ。まさか、あの父親からこんな娘が................でも、父親役の俳優さんが丸顔でツルっとしたところが、リリーくんの実の父親似で.............(笑)

話の内容としては、ちょっと安っぽい恋愛ドラマで、恋の相手役のイケメンの彼のキャラが、えらい勘違いな傲慢男なところで、オイオイって思ったんやけど、最後はキレイにまとめて、ラブ・コメとしては程々に悪くないかもね。

運命の相手、愛の絆、そんな淡い幻想をコミカルに描くあたりは、恋に憧れる世代やラブラブなカップルにはもってこいの作品なのかも。

さすがにオヤジには、もう夢を見てる場合やないよなぁ............なんて、現実を思い知らされたりもして、勝手に滅入ってたりもするんやけど..............?!(苦笑)

2015年1月 9日 (金)

『女子ーズ』

今日は、ちょっとぶっ飛んだ(?)邦画のコメディをひとつ、ご紹介♪

普通やったら、まずレンタル屋でさえスルーするような内容とキャストやったんやけど、他の作品をレンタルした際に目にした予告が少し気になって、ついウッカリと手にしてもうたんやけど、いやぁ~、まさかこんな作品をおススメすることになるとは............想定外やった(笑)

とはいえ、監督は以前におススメした鈴木亮平くん主演の『HK/変態仮面』の福田くんってことで、彼のあまりにもベタすぎる、究極的にアホらしいノリが、ひょっとして個人的にツボなだけかもしれんね(苦笑)

というわけで、万人受けするハズはないと分かっていながらも、とりあえず試しにおススメで.........................?!

女子ーズ   ★★★★   (2014年)

監督:福田雄一
出演:桐谷美玲、有村架純、藤井美菜、高畑充希、山本美月、佐藤二朗、大東駿介、安田 顕、岡田義徳、黄川田将也、きたろう

ただ名前に色が入ってるという理由だけ(?)で集められた女だけの戦隊“女子ーズ”は、宇宙から地球征服のためにやって来た怪獣たちを相手に世界平和のために戦うのだが................ってな戦隊ヒーローものをネタにしたコメディ?!

いやぁ~、まさかと思ったんやけど、どういう訳か、いい具合にツボに入ってもうたよ(笑)

超生真面目なOLに世間知らずな超お嬢様、貧乏なガテン系女子に渋谷系のギャル、そして大根役者の劇団員、あまりにもユルすぎるキャラの女の子たちが、脱力系でヒロインを演じるところがオモロイんよ。

キャスティングも上手くハマってて、特に桐谷くんの空回りブリが見事で、シリアスものでは全く評価してなかったんやけど、案外、コメディで活きるかもしれんね。

とことんオフビートなノリと、ムダに暑苦しい部分と究極のテキトーさ、いろんなものが絶妙のバランスで組み合わさって生み出される、何とも言えない笑い、まぁ、ちょっと褒めスギなきらいはあるんやけど、期待してなかっただけに、余計にインパクト十分やった!?

2015年1月 8日 (木)

『やわらかい手』

今日は、ヨーロッパで作られた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてるマリアンヌ・フェイスフルってひとは、もともと60年代に清純派のアイドル歌手としてデビューして話題になって、その後、ストーンズのミック・ジャガーの恋人やった時期もあったりしたらしいんよ。

年を取ったとはいえ、そんな人がこんな役を演じるとは...........っていう驚きもあったのか、この作品、公開当時はそれなりに話題やったんよね。

特にイタリアでの評価が高かったみたいで、イタリアのアカデミー賞にあたる賞で最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞し、イタリアのゴールデン・グローブ賞でも賞を受賞してるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

やわらかい手 / Irina Palm   ★★★☆☆   (2007年)

監督:サム・ガルバルスキ

出演:マリアンヌ・フェイスフル、ミキ・マノイロヴィッチ、コーリー・バーク、ケヴィン・ビショップ、シヴォーン・ヒューレット、ジェニー・アガター、ドルカ・グリルシュ

難病を患う孫を助けるためには、オーストラリアへの渡航費が必要だった。担保にするような家もなく、仕事もない中年のおばさんは、風俗店で働くことを決意するのだが...........ってな、人間ドラマ!?

それまで、ごく平凡に暮らしてきた主婦が足を踏み入れた、自分の知らない別の世界、それでも何とか孫の命を助けたいと願う気持ちが、思いもよらない行動の原動力になり、そこがなんとも切ないんよなぁ。

お金のためとはいえ、男の性欲の解消を手助けするという“行為”への罪悪感、羞恥心、そういった主人公の心のなかにある微妙な感情が、実にうまく表現されてるんよ。

そんでもって、母親の行動にとまどう息子との関係や、息子の妻との関係、そして店のオーナーとの不思議な距離感、意外な設定のなかで描かれる人間模様もなかなか味わい深いんよね。

確かに、倫理的な部分で性産業に従事することが認められるかという疑問はあるんやろうけど、彼女の胸のなかにある想いや強い意思を考えると、なんとなく納得できんでもないなぁって思ったりして?!

まぁ、このおばさんに..............って思ったら、ちょっとムスコの元気もなくなりそうな気もせんでもないけどね.................(苦笑)

2015年1月 7日 (水)

『アデル、ブルーは熱い色』

今日は、様々な映画賞を賑わせたフランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ国際映画祭で作品賞にあたるパルム・ドールを受賞したことで、その内容も相まって、かなり注目されることになったんよね。

カンヌ以外でも、全米批評家協会賞での外国語映画賞をはじめ、インデペンデント・スピリット賞の外国映画賞やLA批評家協会賞での女優賞、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞での有望若手女優賞の受賞など、世界で80もの賞を受賞したんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

アデル、ブルーは熱い色 / La Vie A'adele   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥ、モナ・ヴァルラヴェン、サリム・ケシュシュ、アルマ・ホドロフスキー、ジェレミー・ラウールト、バンジャマン・シクスー

ちょっとイケメンの先輩に誘われ、彼と付き合い体を許し合うものの、何か満たされないものを感じる女子高生は、ある日、道ですれ違った青く髪を染めた女性に目を奪われ、バーで再会した彼女に惹かれていくのだが.................ってな、女性同士の恋愛ドラマ?!

年上の美大生の彼女は、インテリで大胆、かつ繊細な優しさを持ち合わせ、互いに惹かれあうふたりは、幸せなひと時を過ごすが..............ってなことで、一組のカップルの愛憎を描いてるんよ。

同性愛をテーマにしていながら、性別を超えた“愛”を中心に語られることで、キワもの要素はなく、しっかりと“恋愛ドラマ”に仕上がってるところは良かったね。

主演のアデルくんの初々しい演技は嫌味がなく、多少のぎこちなさはあるものの、揺れる女心を上手く出してたんと違うかな。

全体として、ほぼ3時間という尺は、中だるみ感もあって、やや長すぎるように思ったものの、“レズビアンを描いた映画”ってな感じの安っぽいカテゴライズに陥ることなく、愛し合う人と人の喜びと苦しみを描いたドラマに仕上がってるところが、この作品の評価につながってるんやろね?!

2015年1月 6日 (火)

『誘拐少女』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、SDPといって、芸能プロダクションのスターダスト・プロモーションの作った作品らしく、オープニングでその文字を画面で見た時に、「あぁ、やってもうた.........」って一気に気分が盛り下がってもうた(苦笑)

とは言いつつ、主演のふたりの所属タレントさんは、TVドラマや映画なんかにもパラパラと出演してるようで、それなりに事務所も押してるんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

誘拐少女   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:菱沼康介
出演:高橋春織、浅見姫香、緑川良介、森田彩華、田中登志哉

父親によるDVで幼い頃に両親が離婚し、今は母親と一緒に暮らしている高校生の姉と中学生の妹。未だにトラウマに苦しむ彼女たちは、父親への復讐のために、家に忍び込んで金を盗もうと計画するのだが..............ってなドラマ?!

小さい頃の記憶を忘れることができずに悩む姉妹の決意、しかし事態は思わぬ方向に..........ってことで、過去と決別するために必死になる女の子たちの奮闘をってことなんやろうけど、う~ん、まさにスターダスト・プロモーションの所属タレントの宣伝のための作品やったね(苦笑)

主役のタレントさんたちの“ぎこちない”演技は大目に見るとしても、話の内容にしても、意味不明な演出にしても、全体的にどうにもならない低レベルやった。

それでも、こうやって所属タレントのキャリアに書くことができて、思い出作りにはエエかもしれんけど、これで金払って観るひとがいるかと思うと、ちょっと考えてまうよなぁ(苦笑)

彼女たちに興味がなければ、ほとんど観る意味はないような..................?!

2015年1月 5日 (月)

『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、ナオミ・ワッツとエドワード・ノートンが共演し共同プロデュースしたものをひとつ、ご紹介♪

この作品、音楽が評価されたらしく、ゴールデン・グローブやLA批評家協会賞の音楽賞を受賞したりしてるんよ。確かに繊細なピアノの旋律が、中国の山間の美しい風景とマッチして、印象的ではあったかな。

内容の方でもナショナル・ボード・オブ・レヴューで脚本賞を受賞し、インデペンデント・スピリット賞でも脚本賞と主演男優賞にノミネートされてたらしいんで、それなりに評価された作品なんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち / The Painted Veil   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ジョン・カラン
出演:ナオミ・ワッツ、エドワード・ノートン、トビー・ジョーンズ、リーヴ・シュレイバー、ダイアナ・リグ、ロレーン・ローレンス、アラン・デイヴィッド

パーティーで知り合った細菌学者にプロポーズされ、結婚して上海で暮らすのだが、不倫が夫にバレてしまい、半ば強制的に、山あいの村で大量発生しているコレラを食い止めるための任務に同行することになったのだが.................ってな、屈折した夫婦の愛を描いたドラマ?!

相手の不貞を赦すことがっできず、何もない田舎の村で、会話のない生活をする夫婦だったが、妻は必死に病気を食い止めようと奮闘する夫の姿に心打たれ、夫は親がコレラで亡くなり孤児となった子どもたちの世話をする妻の姿を見て、忘れていた愛情を思い出し.......ってな感じで、壊れた夫婦の愛情の再生をってとこかな?!

個人的な見どころは、夫役のノートンくんの“さりげなく印象に残る”絶妙な演技やね。妻への複雑な愛情や病気に立ち向かう医師としての苦悩なんかを、抑えた演技のなかで表現してるんよ。

作品全体としては、話のスジが途中で読めてまうんで、オチに意外性がなく、なんとなくアッサリとした印象に落ち着いてもうて、ちょっと物足りんかったかもね?!

2015年1月 4日 (日)

『寄生獣』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は80年代後半から90年代に連載されてたコミックらしく、どういうわけかハリウッドのニュー・ライン・シネマが映画化権を保有したまま製作されずにいて、その後、東宝が権利を買い、今回の映画化になったらしいんよ。

原作はまったく知らないし、TVでアニメ版がやってるってのも知らないもんやから、監督が“映像バカ”の山崎くんという時点で、ちょっと興味がなくなってもうてたんやけど、染谷くんの主演作ってことで、とりあえず暇つぶし程度の気持ちで鑑賞したってわけ。

ということで、そんな作品の感想は...........................?!

寄生獣   ★★★☆☆   (2014年)

監督:山崎 貴
出演:染谷将太、橋本 愛、深津絵里、國村 隼、山中 崇、東出昌大、池内万作、岩井秀人、螢 雪次朗、余 貴美子、北村一輝、浅野忠信、(声の出演)阿部サダヲ

食物連鎖の頂点に立つ人間だったが、そんな人間の脳に寄生し、体を支配した上で人間のみを捕食する新種の生物が現れ、次々と人を殺していく。たまたま脳ではなく右手に寄生してしまった高校生は、その寄生生物と一緒に戦うことに.............ってなSFもの?!

出だしからインパクトのあるエグさで、思わずオイオイってツッコミを入れてもうたんやけど、原作をまったく知らないことが功を奏したのか、これ、なかなかオモロかったね(笑)

主役の染谷くんの良さが上手く出てるキャスティングの妙ってのがあるんやろうと思う。冴えないダメ高校生が、戸惑いながらも運命を受け入れ、悲しみを乗り越えて戦う、そんな姿を見ながら、こっちも力が入ってもうたよ。

でもって、まだ演技がちょっとビミョーな若手の人気イケメン俳優があんなことに....................なんてのもあったりで、いろいろと楽しめるのかもね(笑)

環境を破壊し続け、ごみをまき散らす人類への警鐘.........なんてテーマは置いといて(?)、まさか山崎作品を楽しんでる自分ってのに複雑な心境を覚えつつも、単純に染谷くん演じる主人公の今後が気になる後篇が、なんや楽しみになってきた!?(笑)

2015年1月 3日 (土)

『ゴーン・ガール』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、このウィンターシーズンで注目の作品をひとつ、ご紹介♪

11日に発表されるゴールデン・グローブ賞で、監督賞、女優賞、脚本賞、音楽賞にノミネートされ、放送映画批評家協会賞でも作品賞や監督賞をはじめ6部門でノミネートを受けて、アカデミー賞の前哨戦での高い評価は、話題になってるんよ。

監督のデヴィッド・フィンチャーといえば、やっぱりブラピ&モーガンおじさんの『セブン』が有名で、最近ではフェイスブックの創設者を描いた『ソーシャル・ネットワーク』や、スウェーデン映画のハリウッド・リメイク版の『ドラゴン・タトゥーの女』も彼の作品やんね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ゴーン・ガール / Gone Girl   ★★★☆☆   (2014年)

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、タイラー・ペリー、キム・ディケンズ、ニール・パトリック・ハリス、キャリー・クーン、リサ・ベインズ、デヴィッド・クレノン、ケイシー・ウィルソン、ミッシー・パイル、エミリー・ラタコウスキー

結婚して5年、結婚記念日に妻が突然に姿を消した。夫は捜索願を出し、警察の捜査が始まるが、状況証拠は彼に不利なものばかりで、次第に殺しの容疑者として扱われることに................ってなサスペンス?!

最愛の妻がいなくなり、必死に捜査の協力を訴える夫、しかし、そんな彼にも他人には言えない秘密があり、そして消えた妻にも夫が知らない過去と秘めた思いがあり.............ってなことで、事件の真相を夫の側と妻の側で追いかけるんよ。

なんかね、予告編で想定していた話とまったく違う内容のドラマになってて、いい意味で“裏切られた”話やったし、暴走する内なる狂気を描きだすってところが、いかにも“フィンチャーらしさ”が出てて、納得やったかな。

ただ、ちょっとツッコミどころがあったりで、ストーリーとして多少の“都合のよさ”ってのが気になってもうて、完全にはノリきらんかった(苦笑)

それでも、妻役のロザムンドくんの演技は、彼女のこれまでのキャリアのなかで最高のものやったと思うし、それを引き出す監督さんの手腕はさすがなんやろね。

まぁ、作品の評価は、きっと“男目線”で観てるから、ちょっとビビッてもうたところもあるんかもなぁ..........なんて(笑)

2015年1月 2日 (金)

『MONSTERZ モンスターズ』

新年1発目が“おススメ初め”やったんで、二日目は“けなし初め”ってことで、そんな目的にぴったり(?)な邦画をひとつ、ご紹介♪

中田秀夫といえば“リング”のシリーズなわけで、Jホラーを広めたひとってことで評価はされてるみたいなんやけど、ハリウッドで成功した日本人監督みたいな取り上げされ方をされることもあるみたいで、その勘違いブリが個人的には受け入れがたいんよなぁ。

そんなわけで、この作品の場合、主演の同じく勘違いの役者さんもあり、鼻からケナス気満々で鑑賞してるもんやから、まぁ、作品の評価としては、相当な個人的な偏見が入りまくった上でってのは、最初に言っとくか(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

MONSTERZ モンスターズ   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:中田秀夫
出演:藤原竜也、山田孝之、石原さとみ、松重 豊、木村多江、田口トモロヲ、落合モトキ、太賀、三浦誠己、藤井美菜、森下能幸、川尻達也、平山祐介

見た相手を思いのままに操ることのできる男は、ある日、ただ一人、自分の特殊な能力が通用しない男がいることに気づき、何とか彼を殺そうとするのだが............ってなドラマ?!

オープニングで木村多江に思いっきり不幸をしょわせるあたり、これはひょっとして.........なんて期待をもたせたんやけど、やっぱりグタグタやったね(苦笑)

意外性のある設定のドラマで、狂気や孤独を軸にドラマを組み立てってことなんやろうけど、いろいろと中途半端なんよ。

視線を切ったら呪縛が解けるハズが、明らかに視界に入ってない人までフリーズしてもうたり、なんや思わずツッコミ入れてまうやんか(笑)

相変わらず力みまくった藤原くんの演技が、実に程度の悪いコメディのようで、彼は一体いつまでこの成長のない演技で押し通せるんやろうって、ちょっと余計な心配をしてもうたよ?!

2015年1月 1日 (木)

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』

2015年の1作目を何にしようか迷ったんやけど、やっぱり最初はおススメできる作品をってことで、コーエン兄弟の最新作をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞して注目され、その後、全米批評家協会賞で作品賞、監督賞、主演男優賞を受賞してオスカーもって言われたものの、結局、主要部門ではノミネートがなかったんよね。

コーエン兄弟は、『ノーカントリー』でようやく監督賞と脚色賞を受賞したものの、もともとアカデミー会員にはどういうわけかウケが良くないもんやから、しょーがないんかもしれんけどなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 / Inside Llewyn Davis   ★★★★☆   (2013年)

監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク、ギャレット・ヘドランド、スターク・サンズ、ジョン・グッドマン、F・マーレイ・エイブラハム、アダム・ドライバー

ニューヨークでフォーク歌手として活動する男は、鳴かず飛ばずで金も住むところもなく、知り合いの家を転々とし、その家のソファーで寝泊まりするような暮らしをしていたのだが.................ってな、実在したフォーク歌手をモデルにした音楽ドラマ?!

ソロでレコードを1枚出したが売れず、才能はあるものの世間には認められない辛い日々、微かな希望にすがるが思い通りにはいかない人生、なんや哀愁がにじみ出たドラマやった。

これ、何が秀逸かっていうと、主役のオスカー・アイザックのレイドバックした立ち振る舞いと、憂いのある歌声が見事なんよなぁ。

そんな男の姿を60年代初頭の燻った雰囲気を前面に出しながら、さりげなく映し出してみせるコーエン兄弟の映像センスっても素晴らしかった。

フォーク・ミュージックがネタのドラマだけに、音楽的な興味がないと楽しめないかもってことで、ちょっと観る人を選ぶ作品なのかもしれんけど、この映像と音楽のクオリティは、賞賛に値すると思うよね。

商業音楽には乗らない、ひとりの男の内から絞り出される哀愁を帯びた歌声は、じんわりと胸に響くんよなぁ♪

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