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2015年2月

2015年2月28日 (土)

『きっと、星のせいじゃない。』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、若い男女の恋愛ストーリーをひとつ、ご紹介♪

この作品、ベストセラーになった小説が元になってるらしいんやけど、作者のひとが小児病院で牧師の見習いをしていた時に出会った女の子をモチーフに書かれてるんやって。

映画のほうも絶賛されてるらしく、ティーン・チョイス・アワードでは、作品賞や主演男優賞、主演女優賞を受賞して、若者から絶大な支持を得てるんやって。

そんな作品は、使ってる音楽が個人的にツボで、Ed SheeranJake BuggTom Odel KodalineBirdy といったアーティストの曲が、エエ感じでタイミング良く流れてくるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

きっと、星のせいじゃない。 / The Fault In Our Stars   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジョシュ・ブーン
出演:シャイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー、ナット・ウルフ、サム・トラメル、アナ・デラ・クルス、ロッテ・ファビーク

甲状腺ガンが肺に転移している末期ガン患者の女の子は、患者同士が励まし合う集まりで、骨肉腫で片足を切断した青年と出会う。惹かれあう二人は、彼女の愛読書である小説の作者に会うため、アムステルダムに行くことになったのだが...............ってな、純粋な若者の愛の物語?!

酸素ボンベを常に持ち歩き、なんとか生活している女の子が、明るくてイケメンの男の子と出会い、戸惑いながらも恋に落ちる。ガンという病気と闘いながら、心惹かれあう二人の恋愛模様を、甘く切なくってとこなんかな。

主演のふたりの若手俳優に注目が集まってるみたいなんやけど、なるほど、病気を抱える難しい役どころを、爽やかにかつ繊細に演じてたかな。

話の方はというと、なかなか悪くはないんやけど、どうも先が読めてまうところが、もう一息って感じで、個人的にはちょっと感情移入できず、思ったほどの感動はなかったかも。

それでも、この監督さん、音楽のチョイスにセンスがあって、絶妙にマッチした音で上手くシーンを盛り上げてたね。生きること、そして死ぬということ、いろいろと悩みながらも人を愛し、愛される、そんなことの素晴らしさをってのは、それなりに伝わったかなぁ?!

2015年2月27日 (金)

『悼む人』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作となってる小説は、直木賞を受賞してるんやってね。残念ながら、そんな原作は未読なんで、この作品が小説の世界をどこまで表現できてるのか、よう分からんのよね。

実は個人的に、昔から石田ゆり子が結構なお気に入りで、一時、妹の石田ひかりとドラマやらで引っ張りだこやった頃に、どちらかというと妹の方が人気があったなかでも、断然、ゆり子ちゃん支持を貫いてたんよ(笑)

そんな彼女が久々にスクリーンに登場ってことで、ちょっと楽しみにしてたんやけど..........ってことで、そんな作品の感想は.......................?!

悼む人   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:堤 幸彦
出演:高良健吾、石田ゆり子、井浦 新、大竹しのぶ、椎名桔平、平田 満、戸田恵子、貫地谷しほり、山本裕典、眞島秀和、大後寿々花、甲本雅裕、上條恒彦、麻生祐未

人々が事件や事故で亡くなった現場を訪れ、その人たちを“悼む”ことをしながら旅を続ける青年。理由があって夫を殺してしまった女は、そんな彼の旅に同行するのだが...............ってなことで、ちょっと不思議な青年と、そんな彼にかかわる人たちの人間模様を描いたドラマ?!

う~ん、予告を観た限りでは、それなりに興味深いドラマに仕上がってるのかと思ったんやけど...................なんや、“悼む人”っていうよりは、単に“イタイ人”に思えてもうて...............(苦笑)

いろいろと旅の始まりについて説明されてるんやけど、その意味や意義ってのが、凡人には理解ができなくてなぁ。様々なエピソードを盛り込みながら、人と人のつながりや愛情を語ろうとしてるんやろうけど、そもそもの設定がすんなりと入ってこんもんやから、なんか白々しさしか感じられなくて、まったくと言っていいほど何も伝わってこんかった。

そもそも、監督の堤くんが、まったく“悪ノリ”せんって時点で、“クリープを入れないコーヒーみたい”でシャバダ~って音楽が流れてきてまうで(笑)

すっかり大竹くんに主役の座を奪われてもうてる高良くんの存在感の軽さといい、なんやバランスの悪い、なんともビミョーな映画やったね?!

2015年2月26日 (木)

『ジゴロ・イン・ニューヨーク』

今日は、ニューヨークを舞台にしたドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品で監督と主演を務めるジョン・タートゥーロってひとは、スパイク・リー監督の初期代表作の『ドゥ・ザ・ライトシング』で知って、その後も『ジャングル・フィーバー』『クロッカーズ』なんかにも出演し、スパイク・リー作品の常連さんやったんよね。

他では、『ミラーズ・クロッシング』からコーエン兄弟の作品にも出演するようになり、主演を務めた『バートン・フィンク』での演技は、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、見事やったんよなぁ。

そんな、コメディ調のものからシリアスなものまで、さりげない存在感で演技ができる芸達者な役者であるタートゥーロくんが、『天井桟敷のみだらな人々』以来、十数年ぶりに自らメガホンを取った作品がこれなんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ジゴロ・イン・ニューヨーク / Fading Gigolo   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョン・タートゥーロ
出演:ジョン・タートゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、シャロン・ストーン、リーヴ・シュレイバー、ソフィア・ベルガラ、ボブ・バラバン、トーニャ・ピンキンス、ンバルカ・ベン・タレブ

祖父の代から続いた本屋をたたむことにした男は、かかりつけの皮膚科の女医から“プロの男”を探しているという話を聞き、友人の男を“ジゴロ”として紹介することになったのだが............ってな、コメディ調のドラマ?!

普通の心優しい男がジゴロになり、ウディおじさんが営業して客を取る、そんな妙なコンビが繰り広げる恋愛ドラマってとこなんかな。

監督兼主演のタートゥーロくんは、イケメンではないものの、その雰囲気が色気があって、“ジゴロ”と言われても不思議と違和感なかったね。

共演にアレンおじさんを起用するってのは、作品のインパクトとしては成功なんやろうけど、彼が出演すると良くも悪くも“ウディ・アレン”が前面に出てきてもうて、少し評価としては難しくなる気がするんよなぁ。

まぁ、彼の自虐的で内省的な“つぶやきマシンガントーク”は、個性的ではあるんやけど、ちょっとアクが強すぎて、そこをすんなりと受け入れられるかどうかで、どうしても好き嫌いが出てまうからね(苦笑)

というわけで、一応は大人の恋の物語ではあるんやけど、まるでアレンくんが監督してるような錯覚に陥る、そんな作品やった?!

2015年2月25日 (水)

『ファーナス/訣別の朝』

今日は、なかなか豪華な面々がそろったドラマをひとつ、ご紹介♪

監督のスコット・クーパーってひとは、ジェフ・ブリッジスに初のアカデミー賞をもたらした、カントリー・シンガーを描いたドラマ『クレイジー・ハート』で評価されて、これが監督2作目になるんよね。

そんな作品は、リドリー・スコットに加えてレオナルド・ディカプリオまでも製作に加わってるらしく、なるほど実力のある役者が揃ったわけや、って納得かな。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ファーナス/訣別の朝 / Out Of Furnace   ★★★☆☆   (2013年)

監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル、ケイシー・アフレック、ウディ・ハレルソン、ウィレム・デフォー、サム・シェパード、ゾーイ・サルダナ、フォレスト・ウィテカー、トム・バウアー

製鉄所で真面目に働いて暮らしていた男は、飲酒運転で事故を起こし、刑務所に入ることに。刑期を終えて出所すると、同棲していた彼女は別の男と暮らしており、イラク帰りの弟はトラブルに巻き込まれ..........ってな犯罪ドラマ?!

行方不明の弟を探して、組織のアジトに乗り込む兄、そんな男気の塊のような主人公を演じるベイルくんが、ごっつい渋いんよ。凄みの利いた目線で睨みつける様が、キレキレでカッコええんよね。

でもって、脇役がまた豪華でなぁ。ウィレムおじさんとウディくんの悪人顔がふたつ並ぶなんて、それだけでお腹いっぱいになるやんか(笑)

ついでに弟役のケイシーくんもヤンチャなところを見せてくれて、隅っこでサムおじさんが見守るやなんて、キャスティングには文句は言えんよね。

話としては、復讐ドラマなわけやけど、全体的にトーンが暗くて重たいもんやから、ちょっと息苦しい感じがしてもうて、見方によっては退屈に思うかもなぁ。

ただ、前述のとおりキャスティングは悪くないんで、そんな彼らの演技を堪能するという点では、悪くない気はするんやけどね?!

2015年2月24日 (火)

『ほとりの朔子』

今日は、海外の映画祭で賞を獲った邦画をひとつ、ご紹介♪

海外の映画祭といっても、カンヌやベルリンといったメジャーなものやなくて、“ナント三大陸映画祭”っていうのと“タリンブラックナイト映画祭”っていうのらしいんやけどね。まぁ、マイナーとはいえ、評価されるってことは、それなりに意義があるんやろうとは思う。

監督の深田くんは、劇団青年団ってのに参加してるらしく、前作『歓待』って作品では、東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞を受賞したみたいで、そこそこ注目の監督さんなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ほとりの朔子   ★★★☆☆   (2013年)

監督:深田晃司
出演:二階堂ふみ、太賀、鶴田真由、古館寛治、渡辺真起子、志賀廣太郎、杉野希妃、小篠恵奈、大竹 直、想田和弘

受験に失敗し、浪人中の女の子は、叔母に誘われて、夏の終りの数週間を海辺の町で過ごすことに。そこで叔母の幼なじみや、その娘や甥と知り合い、一緒に時を過ごすなかで、ちょっぴり人生を見つめ直してみるのだが.........てな、マッタリ系のドラマ?!

日記のような散文調に一日一日を追いかけながら、非日常の人間関係のなかで繰り広げられる些細な出来事を綴っていくっていう感じの、ちょっと独特な雰囲気の作品やったね。

時折、映し出されるシーンがドキッとするくらいキレイやったり、どこかシュールなエピソードやったりで、人と人のつながりを繊細に映し出してるようで、細かくかみ砕くと、それなりに個性的な内容になってるのかも。

ただ、何気ない日々を切り取ったような作りになってるために、この“マッタリ感”が肌に合わないと、ちょっと観てて辛くなるかもなぁ。

個人的には主演の二階堂くん目当てで眺めてたんで、将来に漠然とした不安を抱く18歳という役柄を、なかなか巧く演じてたなぁって感心したんやけどね?!

2015年2月23日 (月)

『博士と私の危険な関係』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、フレンチなやつをひとつ、ご紹介♪

監督のウィンクールさんは、これまで数本の短編映画を撮ったらしいんやけど、長編映画はこの作品がデビュー作になるんやって。脚本も自分で書いてるみたいで、なかなかマルチな才人らしいんよ。

長編デビュー作でカンヌ映画祭に出品してて、現在、編集の段階にある次回作には、あのダイアン・クルーガーが出演してるらしく、結構、将来を嘱望されてる期待の女性監督なのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!、

博士と私の危険な関係 / Augustine   ★★★☆☆   (2012年)

監督:アリス・ウィンクール
出演:ソコ、ヴァンサン・ランドン、キアラ・マストロヤンニ、オリヴィエ・ラブルダン、ソフィー・カッターニ、ロクサーヌ・デュラン、グレゴワール・コラン

仕事中に発作を起こし、体の右半分に麻痺が残ったために病院に入院することになった若いメイドは、そこで神経系の病気の研究をしている医師と出会うのだが................ってな医者と患者の関係を描いたドラマ?!

特異な病状のために彼女に興味を持ち、治療を進める医師と、診察を受けながら、次第に特別な感情を抱く彼女、そんなふたりの微妙な距離感をってとこなんやろね。

研究を続けるために成果が必要な男にとって、彼女の存在が単なる研究の対象でしかないのか、それ以上のものなのか、そんな揺れる心情をいかにもフレンチの“時代劇”らしい、曖昧な表現でじんわりと描写していくんよ。

まぁ、そういう意味で、この手の作品が苦手なひとには、少しエロいだけの、どうにもスッキリせん、ひどく退屈なドラマってことになってまうんやろうけど、良くも悪くも、とても“らしさ”の出た作品なんと違うかな?!

ヒロインの顔がもう少し魅力的やったりすると、男目線から言うとエエんかもしれんけど、まぁ、ギャップという点では、程よい感じなのかもなぁ(笑)

2015年2月22日 (日)

『アメリカン・スナイパー』

今日は、アカデミー賞の候補にもなってる、劇場での公開が始まったばかりの作品をひとつ、ご紹介♪

クリント・イーストウッドの監督最新作でもあるこの作品は、間もなく発表のアカデミー賞で、作品賞、主演男優賞、脚色賞の主要3部門を含む、6部門でノミネートを受けてるんよ。

アカデミー賞の候補に入れるために、時期を狙ってアメリカで公開された作品は、ノミネーションの効果もあってか、興行的に大成功を収めてるってことらしく、アカデミー賞でも大穴の候補なのかも。

というわけで、そんな話題作の感想は........................?!

アメリカン・スナイパー / American Sniper   ★★★☆☆   (2014年)

監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス、ケヴィン・レイス、カイル・ガルナー、ジェイク・マクドーマン、コリー・ハードリクト、ベン・リード、サミー・シーク、ナヴィド・ネガーバン

頻発するテロに国家の安全が脅かされていることを知り、愛国心からネイビー・シールズに志願し、イラクでの戦闘に4度参加した、実在の“伝説”のスナイパーの男を描いたドラマ?!

戦場では、仲間を守るため、冷徹に“仕事”をこなす男、そんな彼にも美しい妻や子どもたちがおり、戦争に心を囚われていく自分に気づきながらも、心の平静を保とうと苦悩するのだが..........ってなことで、ひとりの男の生き様を通して、戦争について考えるってことなんかな。

国家のため、そんな大義名分のなかで、戦場で英雄となっていく男、そんな彼の心のなかでは、簡単には整理できない複雑な感情がってな感じで、ブラッドリーくんが主人公を熱演してるんよ。

演技としては悪くないんやろうけど、どうもブラッドリーくんというとハメをはずすコメディ系のイメージが強すぎて、終始シリアスに頑張る姿ってのは、どこか物足りなさを感じてまうんよなぁ(苦笑)

あと、妻役を演じるシエナくん、こんなに演技が下手やったんやね.............残念ながら、ちょっと拙すぎて、“家族ドラマ”としてのインパクトが弱かったかも。

戦場の英雄の内なる苦しみを描くことで、イーストウッド監督ならではの問題提起がなされてるってことやとは思うんやけど、きっと実際に身近な人たちが命がけで戦ってるアメリカ人には伝わることもあると思いつつ、個人的には少し響くものがなかったかもね?!

2015年2月21日 (土)

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、その“エロさ”で話題の(?)作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作の小説がベストセラーになったものらしく、それ故に映画化が決まってキャストが発表されると、イメージが違うとか、原作のファンからのブーイングが起こったみたいで、そのせいもあってか、評判はイマイチみたいやね。

そんな作品を監督してるのは女性監督のサム・テイラー=ジョンソンなんやけど、このひと、前作でジョン・レノンの若い頃を描いた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』を監督してるんやけど、その時の主演の23歳年下の彼(アーロン・テイラー=ジョンソン)と結婚したらしい。

ちなみに、主演女優のダコタ・ジョンソンは、“マイアミ・バイス”でお馴染み(?)のドン・ジョンソンと、女優のメラニー・グリフィスの間に生まれた娘さんなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ / Fifty Shades Of Grey   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:サム・テイラー=ジョンソン
出演:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、ヴィクター・ラサック、エロイーズ・マンフォード、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェニファー・イーリー、ディラン・ニール、マックス・マーティーニ、ルーク・ダイムラス、リタ・オラ

ルームメイトの代役で、若くして成功した会社経営者にインタビューすることになった女子大生は、ハンサムな彼に惹かれ、そして彼もまた、彼女に興味を持ち、近づくのだが................ってな、ちょっとキワものの愛の物語??

ワケありなイケメンの金持ち男に、恋に憧れる純粋な田舎娘が夢中になる、そんな話なんかな。まぁ、普通のサラリーマンをやってるサエない中年オヤジと化した者からすれば、どこか別の世界の話で、そんなリッチな若造の性癖がどうのって、どうでもエエわけで、まったく響かんドラマやったね(苦笑)

逆に、女のひとからすれば、こんなイケメンの金持ちに迫られたら、どこまで許すってなことで、ひょっとしたら盛り上がるんかもしれんね。

きっと性的な欲求を満たすためなのか、それとも愛のためなのかなんてテーマがあるんやろうけど、深く考えさせられるような作りにはなってなかったんと違うかな。

あと、別に下世話な意味で言うわけやないんやけど、ボカシの入れ方があまりにも酷くて、過激な描写なのは分かるんやけど、やっぱり外から手を加えて作品の雰囲気をブチ壊してもうたらアカンと思うよなぁ。

というわけで、カップルで鑑賞して新たな世界を求めて盛り上がるんかどうかはハゲおやじには分からんけど、後味としてエロと少しの音楽センスだけしか残らん、そんな作品やったね?!(苦笑)

2015年2月20日 (金)

『るろうに剣心 伝説の最期編』

今日は、邦画の大作(?)シリーズの結末をひとつ、ご紹介♪

『るろうに剣心』から始まり、続編の前半『るろうに剣心 京都大火編』ときて、正直、個人的にはさして盛り上がるものもなく、どうでもエエかなぁとは思いつつ、とりあえず最後は“伝説”なんやってツブヤキながら、レンタル屋で手にしてみたってわけ(笑)

内容をどう判断するかは別にして、興収的には大ヒットってことなんやろうから、公開前にキャスティングがどうしたこうしたって、原作のファンからいろいろ言われてたことを考えれば、ひとまず成功ってことなんやろう。

時代劇と言って、こういうのしか作れないってのは、映画ファンとしては少し寂しい気持ちもあるんやけど、とりあえずは、そんな作品の感想を.............................?!

るろうに剣心 伝説の最期編   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大友啓史
出演:佐藤 健、武井 咲、藤原竜也、青木崇高、蒼井 優、神木隆之介、福山雅治、江口洋介、小澤征悦、土屋太鳳、滝藤賢一、高橋メアリージュン、小市慢太郎、田中 泯、窪田正孝、伊勢谷友介、大八木凱斗

明治政府を倒して国家征服を企む志々雄一派は、浦賀沖に到着し、政府に対して剣心を殺すよう要求する。その頃、師匠に助けられた剣心は、凶悪な敵を倒すため、奥義を教えてくれるよう頼むのだが...........ってなシリーズ最終章?!

京都での激闘(?)から舞台は東京(方面)へ...........宿命の対決の結末は..................ってなことで、熱いバトルが繰り広げられるわけやけど、まぁ、細かい部分の設定が雑すぎて、ツッコミどころ満載な話やね(笑)

いくつかの“対決”を描いたアクションシーンが、きっと自慢したいポイントなわけで、それなりにワイヤーを利かせて(?)、うまく音楽を使いながら盛り上げるあたりは、なかなか気合いが伝わってきたかな。

しかし、話のほうはと言えば、“武装集団の勢力が.....”っていう割に、冷静に考えると船1隻にビビりまくる明治政府の軍事力って、どうなんやろね。戦闘シーンでも、あまりの人の少なさに、思わず“このスケール感はないやろう”ってツッコミを入れてもうたよ(苦笑)

細かいことは考えずに、イケメンを揃えて、華麗に刀を振り回し、そんなクールで非現実的なアクションで魅了する........要はそれを楽しめればエエんやろね。

まぁ、原作を知らず、イケメンにもなれないハゲおやじの卑屈な心では、あまり中身のないド派手なチャンバラとしか映らんかったかなぁ...............?!(苦笑)

2015年2月19日 (木)

『インサイド・ディープ・スロート』

というわけで、『ラブレース』を紹介したついでに、久々にオマケということでドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

『ディープ・スロート』って作品は実際には観たことがないんで、よう分からんところもあるんやけど、イケなくて悩んでた女性が医者に相談したところ、性感帯がノドのなかにあったって設定で、ようは咥えまくる作品らしく、日本で公開されたときの邦題が『喉の奥深く』やったってことで................そのままや(笑)

元ネタの映画がセンセーショナルすぎたこともあってか、このドキュメンタリー自体も公開されるかどうかで物議を醸してたらしいんやけど、社会学という観点からも、悪くなかったと思うんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

インサイド・ディープ・スロート / Inside Deep Throat   ★★★★   (2004年)

監督:フェントン・ベリー、ランディ・バルバート
出演:ジェラルド・ダミアーノ、ハリー・リームス、リンダ・ラヴレース、ゴア・ヴィダル、ジョン・ウォーターズ、カール・バーンスタイン、ラリー・フリント、ヒュー・ヘフナー、(ナレーション)デニス・ホッパー

70年代初頭に上映された1本の低予算映画、莫大な利益をあげながらも、その過激な内容から論争を巻き起こし、様々な弾圧を受けることになった、そんな作品に関わった人々の証言をつないだドキュメンタリー?!

果たして“芸術”なのか、それとも単なる“猥褻”なのか..........ある人は“性の解放、革命”といい、ある人はただの“悪”やという。

そんな問題作によって狂ってしまった監督や出演者たちのその後の人生や、裏社会との繋がり、取締る側の主張といった具合に、様々な視点から作品が与えた社会への影響や現代のポルノへの考察が映し出されてて、なんとも興味深い内容になってるんよ。

“たかがポルノ”と切り捨てることは簡単やけど、それだけでは済まないインパクトがあったように思ったね。まさに「そのとき、時代は動いた」........ってことかな?!(笑)

『ラブレース』

今日は、伝記ものの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の主人公ってのが、ポルノ女優として人気になった女性なんやけど、それを演じるアマンダ・セイフライドくんが体を張って演技をしてるってのが話題やったんよ。

このアマンダくんといえば、ミュージカル映画『マンマ・ミーア!』で可憐な(?)娘役を演じてた女優さんで、その当時はアイドル女優路線で売ってくんやろうって思ってたんやけど、どういうわけか彼女、豊満な胸をアピールしたいのか、ことあるごとに脱ぎたがる傾向にあるんよなぁ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は..................?!

ラブレース / Lovelace   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン
出演:アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、アダム・ブロディ、ハンク・アザリア、ジェームズ・フランコ、ボビー・カナヴェィル、クロエ・セヴィニー、ジュノー・テンプル、シャロン・ストーン、エリック・ロバーツ、デビ・メイザー、ウェス・ベントリー

70年代に一代ブームとなった映画『ディープ・スロート』、その作品で主演を務めたリンダ・ラブレースの真実の姿を描いた伝記ドラマ?!

厳格なカトリックの母親に育てられ、反発するように、出会ったバーの経営者と結婚するも、金に困った彼にポルノ映画への出演を求められ.........ってなことで、たった1本の映画への出演で、セックス・シンボルとなった女性の波乱の人生を切り取ってるんよ。

華やかにスポットライトを浴びたひとりの女性の、苦悩に満ちた生き様を、アマンダくんが惜しげもなく裸体を晒しながら熱演ってとこかな。

70年代という時代のなかで、その価値観やら宗教観といったものが絡み合って、ある意味“悲劇”が起こってもうたってことなんやろね。

ただ、なんとなく話に深みがなくて、物足りなさがあるんよ。そのために、主人公に思い入れできる感じやなくて、“そうやったんや”くらいのものしか残らんかった。

特にアマンダくんの胸に興味がないと、時間つぶしくらいにしかならんかもね?!(笑)

2015年2月18日 (水)

『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』

今日は、スポーツの素晴らしさを描いたドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

この作品、アメリカ領サモアのサッカーの代表チームを描いてるんやけど、恥ずかしながらも、そもそも、サモアとアメリカ領サモアがあるってことを初めて知ったよ。

歴史的には、19世紀末にドイツ帝国とアメリカが領土を分け合って、ドイツが占領した部分が現在のサモアになり、もう一方がアメリカの自治領としてアメリカ領サモアになったんやって。

そんな小さな国を舞台に、ワールドカップの表舞台とは別のところで起こったドラマは、なかなか素敵なドキュメンタリー作品になってるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦 / Next Goal Wins  ★★★★   (2014年)

監督:マイク・ブレット、スティーヴ・ジェイミソン

出演:トーマス・ロンゲン、ニッキー・サラプ、ジャイヤ・サエルア、ラミン・オット

ワールドカップの地区予選でオーストラリアを相手に31点も取られて負けたアメリカ領サモア。勝てないどころか点すら決められず、FIFAランクで最下位のチームが勝利を目指してブラジルW杯の予選に挑む姿を追いかけたドキュメンタリー?!

選手はみんな、昼間は働くアマチュア集団、そんな代表チームは、アメリカのサッカー連盟に指導者の応援を依頼し、ただひとり、そんな求めに答えたオランダ人の男が島にやって来る。

予選を前に、試行錯誤を繰り返しながら、次第にチームが変わっていくのだが............ってなことで、爽やかで熱いドラマがあるんよね。

選手たちの挫けない気持ち、それに応えてチームを導く外国人監督の想い、その先にある“奇跡”は、まさに感動のドラマやった。

そこにはスポーツならではの純粋さと、美しさがあり、すばらしき仲間と勝ち取ったモノは、きっとランキングの上位にいる強豪国のW杯での勝利と比べても劣ることのない“価値”があるんやろうと思う。

2015年2月17日 (火)

『L・DK』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、遅ればせながら、ちょっと前に話題になってた“壁ドン”なるものを研究(?)しようなんて思ってみたりして、その時に注目されてた作品をレンタルで借りてみたってわけ。

まぁ、自分のようなハゲおやじが“壁ドン”なんかしようものなら、綾瀬はるかやないけど、別の意味でドキッとするっちゅうか、悲鳴をあげられてまいそうで、くれぐれも勘違いせんようにせんとイカンなって自覚はしてるんやけどね(笑)

そんなわけで、作品を観た感想は...........................?!

L・DK   ★★★☆☆   (2014年)

監督:川村泰祐
出演:剛力彩芽、山﨑賢人、岡本 玲、中尾明慶、桐山 漣、福士誠治、石橋杏奈、白石美帆、高島礼子、藤井 隆

ヒョンなことから同級生のイケメンくんと同居することになってしまった女子高生、最初は嫌なヤツだと思っていたが、一緒の時間を過ごすうちに次第に気持ちに変化が...............ってな恋愛ドラマ?!

学校中の女の子が好きになるような男の子との秘密の同居生活、デリカシーのない相手にムカついていたが、いつしか彼のことが気になり.......ってなことで、一途な女の子の不器用な恋の話をってとこなんやろね。

こういうのを見てると、つくづく年を取ったって感じてまうんやけど、最近の高校生の恋愛ものって、なんでこんなにオラオラ系の男がモテるんやろか。中年のハゲおやじにしたら、どうみても勘違いのイタイ奴にしか見えんのやけどなぁ............(笑)

まぁ、ハゲおやじが“壁ドン”すりゃドン引きするけど、イケメンくんであれば、とりあえずOKってことなんやろうってのは理解したかな。

“壁ドン”といえば、話題になってたイケメンくんのやつよりも、石橋くんが剛力くんに対して見せた女の執念溢れる“壁ドン”の方が、なんや迫力あったなぁ(笑)

というわけで、お世辞にも上手いとは言えない演技で描かれた恋愛ものは、ある意味、想像どおりの(程度の)デキで、恋に憧れる若者をターゲットにっていう目的は、きっと満たすんやろうから、まぁ、これはこれで...........ってとこかもね?!

2015年2月16日 (月)

『パリ警視庁:未成年保護部隊』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、フレンチなやつをひとつ、ご紹介♪

この作品、本国フランスでは評価が高かったらしく、カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞し、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、作品賞や監督賞、脚本賞といった主要部門でノミネートをされ、若手女優賞と編集賞を受賞したんやって。

監督さんは女優として活躍してるようで、リュック・ベッソンの作品なんかにも出演したことがあり、彼との間に娘をもうけてるらしい..............??

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

パリ警視庁:未成年保護部隊 / Polisse   ★★★☆☆   (2011年)

監督:マイウェン
出演:カリン・ヴィアール、マリナ・フォイス、ジョーイ・スタール、ニコラ・デュヴォシェル、エマニュエル・ベルコ、カロル・ロシェ、フレデリック・ピエロ、ネドラ・アヤディ、アルノー・アンリエ

虐待や性犯罪など、子どもたちを犯罪から守るために活動するパリ警察のチームの活動を追った、ドキュメンタリー調のドラマ?!

親や近親者から暴力を受けていたり、性の対象とされて苦しむ子供たちを守るため、日夜働く彼らもまた、それぞれに問題を抱えながら、それでも困っている子供たちを助けようと頑張る、そんな姿を追いかけてるんよ。

正直、パッケージから受ける印象では、ゴリゴリのフレンチ・ノワールな犯罪ドラマが展開するんかって思ってたもんやから、かなり拍子抜けしてもうた(苦笑)

何か大きな“事件”が起こるわけやなく、日常の出来事をつなげながら、そのなかで警察官たちがどう感じ、行動するかってのを写し出すわけで、フランスの警察に、こんな専門のチームがいるんやっていう“お勉強”にはなるんやけど、想像と違った作品やったせいか、ちょっと物足りなさが残ってもうたかなぁ。

未来を担った子供たちを守ろうとするも、すべての者の救いになるのは難しく、そんな熱い想いと現実とのギャップに苦しむってなところは、ちょっと感じるところはあるんやけど?!

2015年2月15日 (日)

『はじまりのうた』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、音楽を使ったドラマをひとつ、ご紹介♪

監督のジョン・カーニーくんは、前作『ONCE ダブリンの街角で』でも音楽をフィーチャーしたステキな作品(アカデミー賞の歌曲賞を受賞)を作ってたひとで、その時の主役やったグレン・ハンサードくんのバンドの元メンバーってことで、音楽への思い入れが強いんやろね。

でもって、今回はあのキーラ・ナイトレイが歌声を披露してて、それに加えて人気バンドMAROON 5 のボーカルのアダム・レヴィーンが出演し、熱唱してるってところもウリなのかも。ついでにジェームズ・コーデンくんは、ちょっと前に紹介した『ワン チャンス』って作品でポール・ポッツ役でオペラを歌ってたんよ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

はじまりのうた / Begin Again   ★★★★   (2013年)

監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レヴィーン、ジェームズ・コーデン、ヤシーン・ベイ、キャサリン・キーナー、ヘイリー・スタインフェルド、シーロー・グリーン

かつては敏腕のプロデューサーだった男は、今では仕事をクビになり、家族に見限られ、酒に溺れる日々だった。そんなある日、たまたま入った小さなライブ・ハウスで友人のステージに飛び入り参加した女性の歌を耳にし、プロデュースを申し出るのだが............ってな、人生の壁にぶち当たった男と女の新たなスタートを描いた音楽ドラマ?!

売れっ子ミュージシャンの彼にフラれて失意の彼女と、人生どん底の中年オヤジ、そんな“負け組”なふたりが音楽を通して新たな一歩を踏み出していく様子を描いてるんよ。

これ、なにがいいって、やっぱり音楽をネタにしていて、その音楽が作品のなかで実にうまく活かされてるところが見事なんよ。

ニューヨークの街角で、前作と同様に魅惑のハーモニーが生まれる瞬間を素敵に映し出してみせる監督さんのセンスは、サスガやよなぁって思ってもうた。

平凡な風景も、音楽がそこに流れるとたちまち違って見えてくる、そんなセリフが素直に心に入ってくるくらいに説得力があるんよね!?

それにしても、プロのミュージシャンのアダムくんの熱唱は納得なんやけど、キーラくんが思いのほか歌えるところが驚きやった(笑)

こりゃまたサントラについ手が出てまう、そんな音楽好きにはたまらん作品やったね♪

2015年2月14日 (土)

『トランスフォーマー/ロストエイジ』

バレンタインデーには恋愛映画でも........なんてことは、モテないハゲおやじには全く関係なく、むしろムキになってアクションもので押してみる、そんな“自分で傷口に塩をコッテリと塗る”ような、ステキ(?)な週末をこの作品で演出してみたりして.................(笑)

祝!ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)ノミネートってことで、トランスフォーマーといえばラジー賞やね。今回もみごとに期待を裏切ることなく、最低作品から最低監督、助演男優と助演女優その他、トータルで8部門にノミネートされてるんよ。

まぁ、そうは言いながら、この作品のノミネートはラジー賞の“お祭り”みたいなもので、アメリカでの興収はそれほど悪くなく、世界規模の興収でいけば、十分に掛けた金は回収してるっぽいところが大したもんやなぁって思う。

というわけで、そんなキャストが一新されたシリーズ最新作の感想は..................?!

トランスフォーマー/ロストエイジ / Transformers: Age Of Extinction   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォルバーグ、ニコラ・ペルツ、ジャック・レイナ―、スタンリー・トゥッチ、リー・ビンビン、ソフィア・マイルズ、(声の出演)ピーター・カレン、渡辺 謙、ジョン・グッドマン

シカゴでの激闘から5年の月日が流れ、人類はオプティマス率いるオートボットとも手を切り、逆に彼らを捕獲する作戦を進めていた。廃品回収をしてロボットを作っている男は、ある日、ボロボロのトラックを見つけ、買い取るのだが............ってなシリーズ第4弾?!

オプティマスを助けたことでCIAから命を狙われることになった親子が、とある企業が絡んだ陰謀を突き止めようとするのだが........ってなことで、ハラハラドキドキのアクションが.......ってなるハズやったんやけど........(苦笑)

確かに相当な金をかけて作ってるだけに、仕掛けはかなり派手なんやけど、どうにもムダが多すぎて、途中で飽きてもうたよ。どう考えても165分も尺を使うような内容やないんと違うかな。

それに、このシリーズ、どうもヒロイン役がビミョーなんよ。今回はマークくん演じるオヤジの娘役が、スタイル重視なのか、サッパリ華がないんよなぁ(苦笑)

キャストが変わったことで、もっとドラマ性を強めてくるのかと思いきや、前作以上に中身がカラッポになった感のある仕上がりを見て、毎度のシャレのノミネートやなく、これはホンマにラジー賞の最有力かもって思ってもうたよ(笑)

あと、邦題、なんや意味が変わってもうてる気がするんやけど..............まぁ、真剣にツッコミを入れるようなものでもないんやけど?!

2015年2月13日 (金)

『2つ目の窓』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

監督の河瀬くんの作品は、これまで尾野真千子を世に出した『萌の朱雀』にはじまり、『沙羅双樹』『殯(もがり)の森』『朱花(はねづ)の月』と観てきたけど、なかなか一言で評価しづらいものがあるんよなぁ。

カンヌ国際映画祭でのカメラ・ドールや審査員特別グランプリの受賞など、海外での評価が高いのは分かるんやけど、どちらかと言うと、芸術性の面が評価されて、作品そのものがストレートに伝わるかっていうと、ちょっと個人的には違う気がするんよ。

この作品もカンヌで上映されて、ある程度の評価を得たらしく、ウラジオストク国際映画祭でグランプリを受賞し、サハリン国際映画祭で主演の吉永くんが主演女優賞を受賞したんやって.............なんや寒い場所のひとが南国映画に興味を持っただけのような気も..........なんて(笑)

そんなわけで、“世界的に”話題になった(?)作品の感想は................ちなみに主演の村上虹郎くんは、父親役で出てる村上 淳と歌手のUAの息子で父子共演ってことになってるらしい?!

2つ目の窓   ★★★☆☆   (2014年)

監督:河瀬直美
出演:村上虹郎、吉永 淳、杉本哲太、松田美由紀、村上 淳、渡辺真起子、榊 英雄、常田富士男

美しい自然に囲まれた奄美大島を舞台に、両親の離婚により母子家庭で育った少年と、そんな彼に想いを寄せる少女の恋心と、彼らが学ぶ“生きることと死ぬこと”をテーマにしたドラマ?!

多感な10代を過ごす男の子と女の子、それぞれに悩みを抱えながら、その答えを模索してる、そんな彼らの様子を淡々とした描写で静かに映し出す............ってなところなんかな。

う~ん、よく言えば監督さんらしさが十分にでた作品、悪く言えばピンボケして間延びした平板なドラマかなぁ?!(苦笑)

美しい島の自然を巧みにフレームに収めながら、映像から風を感じさせ、雰囲気を作るあたりは、映像作家としての河瀬くんの良さが出てると思うんよ。ただ、内容に関しては、それが彼女の特徴でもあるんやろうけど、中途半端に哲学的で、その強烈なナルシズムとセンチメンタリズムがどうにも個人的には鼻についてもうて、まったく楽しめないんよなぁ。

終始、凡庸な流れのなかで、センセーショナルなものが欲しかったのか、最後に若い俳優にあそこまでさせる意味が、よう分からんし、それを“芸術”っていう言葉で簡単に片づけてまうのも、少し違うと思うんよね。

あと、即興的なセリフ回しで“リアルさ”を表現したいってのは、監督さんの作品ではこれまでにもあるんやけど、結局のところそれはある程度の技量のある役者が掛け合う時に成立するものであって、素人に求めたらアカンと思うんやけどなぁ...........たとえホンマの親子でもね?!

2015年2月12日 (木)

『コーヒーをめぐる冒険』

今日はドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国ドイツでは絶賛されたらしく、ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞に脚本賞と、主要部門を制覇したんやって。

ドイツ映画でモノクロームの映像の作品というと、ちょっと古いけどヴィム・ヴェンダースなんかを思い出してまうやんね。考えたら、『ベルリン・天使の詩』は、もう30年近く前の作品になるんやなぁ................(苦笑)

というわけで、“ヴェンダースの再来”なんて安っぽいことを言うつもりはサラサラないんやけど、ドイツでヒットした作品の感想は...................?!

コーヒーをめぐる冒険 / Oh Boy   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ヤン・オーレ・ゲルスター
出演:トム・シリング、フリーデリッケ・ケンプター、マルク・ホーゼマン、ユストゥス・フォン・ドナーニー、ウルリッヒ・ヌーテン、アンドレアス・シュレーダース、ミヒャエル・グヴィスデク、マルティン・ブラムバッハ、カタリーナ・シュットラー

親に内緒で大学を中退し、“学費”の仕送りで漫然と日々を送る青年の、とあるツイテない一日を白黒の映像で綴った、コメディ調のドラマ?!

彼女の部屋でのケンカで始まる一日は、免停取り消しの審査でしくじり、手持ちの金が足らずにカフェでコーヒーも買えない、そんなツキのない日だった.......ってなことで、全編、白黒でひとりの青年の一日を追いかけながら、人生の悲喜こもごもを映しだしてるんよ。

監督さんは、これが初の長編映画らしいんやけど、センスが抜群なんよなぁ。さりげないユーモアをチラつかせながら、小気味よくエピソードをつなぎ、光の強弱をうまく使った洗練された映像でドラマをまとめてるんよね。

どうも全てのことが上手く行かない、そんな一日ではあるんやけど、それぞれの瞬間で主人公が感じ取る人生の奥深さのようなものが、白黒の映像からさりげなく伝わってくるようで、不思議な味わいを感じてもうたよ。

邦題は、おそらくアメリカかどこかで上映の際のポスターに、“a coffee in Berlin”ってキャッチがあって、そこから取ってきたんやと思うんやけど、実際の話の内容は、たまたまコーヒーを飲もうとしたときに、いろんな理由で口にできないだけで、別にコーヒーを探し求める“冒険”をするわけやないんで、かなり違和感がある。

いつも思うことなんやけど、日本の配給会社は、もう少し作品の内容を理解した上で、それに合ったタイトルをつけないと、作品そのもののイメージさえ壊してまうと思うんやけどね?!

作品そのものの評価は、個人的には“おススメ”の4つなんやけど、モノクロで少し観るひとを選ぶ作品やと思うんで、控えめにボチボチと!

2015年2月11日 (水)

『バトルフロント』

今日は、アクションものをひとつ、ご紹介♪

“エクスペンダブルズ”のシリーズで、すっかり熱い友情を交したシルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサム、そんなふたりが作り上げたのが、この作品ってことらしい。

これ、脚本をスタローンがジェイソンくんのために書き、製作でも名前が出てて、しっかりとサポートしてるんよ。で、そんなスタローンの粋な計らいに応えるべく、ジェイソンくんがアクションで暴れまくるとくれば、そりゃハゲやなくても盛り上がるやろ.........??(笑)

ちなみに、この監督さん、かつて『ニューオリンズ・トライアル』っていう、なかなか傑作のサスペンスを作ったことがあるんやけど、最近はTVドラマを主戦場にしてるようで、ちょっと残念かなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

バトルフロント / Homefront   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ゲイリー・フレダー
出演:ジェイソン・ステイサム、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ジェームズ・フランコ、ケイト・ボスワース、ウィノナ・ライダー、ラシェル・ルフェーブル、フランク・グリロ、クランシー・ブラウン、マーカス・へスター、オマー・ベンソン・ミラー

インターポールの麻薬潜入捜査官をしていた男は、警察官であることがバレてしまったため、引退して亡き妻の故郷の近くでひとり娘と穏やかな暮らしを始めた。しかし、娘が学校でケンカをした相手の母親の兄が悪人だったために、思わぬ騒動に巻き込まれることに..........ってなクライム・アクション?!

いやぁ、ジェイソンくん、キレキレですわ。思わず見とれてまう見事なアクション、ハゲおやじがカワイイ娘を守るために必死に悪党をブッ倒す、もうハゲ冥利につきまんがな(笑)

この作品、イケメン俳優のジェームズ・ブランコが少しゆるい感じに悪役を演じてるところも注目ポイントかもね。もひとつ、かつては『ブルークラッシュ』でキュートなサーファーを演じて注目されたケイト・ボスワースが、あんな役をやるなんて..........別人かと思う変貌ぶりに、ちょっと驚きやった。

ジェイソンくんのロン毛を見れるっていうマニアックなハゲ目線での楽しみもありつつ、キレのあるアクションで楽しませてくれる作品は、少々ありきたりな内容ではあるんやけど、ジェイソンくんマニアには、十分満足なデキやったかな!?

2015年2月10日 (火)

『春を背負って』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、公開当時から評判が悪かったよなぁ。なんで、まぁ、特に何を期待するわけでもなく、というか、むしろ“けなす”気満々で手に取ってるところもあるんで、かなり先入観ゴリゴリの感想と思ってもらった方がエエかも。すんません、先に謝っとくわ(苦笑)

とはいっても、木村大作“先生”は、前作『剣岳 点の記』で日本アカデミー賞が大絶賛の監督賞を受賞し、あの程度のデキであわや作品賞を受賞しかけ、更にあの大根な演技で浅野くんが主演男優賞まで受賞しそうになるっていうほどの、日本映画界的には“ビック”なひとやからねぇ.......................!?

てっきり今年の日本アカデミー賞でもノミネートされるんやろうって思ったんやけど、さすがの彼らも思いとどまったらしい。とはいえ、作品賞の候補はすべて大手配給会社の作品で、これでも胸張って“持ち回りやない”って言いきる根性が、すでに日本映画界をダメにしてるんやろうってツッコミを入れたくなるんやけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

春を背負って   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:木村大作
出演:松山ケンイチ、蒼井 優、豊川悦司、小林 薫、檀 ふみ、新井浩文、安藤サクラ、螢 雪次朗、吉田栄作、池松壮亮、市毛良枝、石橋蓮司、井川比佐志、でんでん、モロ師岡、仲村トオル

立山で山小屋を営んでいた父親が、滑落した登山者を助けようとして代わりに亡くなり、東京で投資会社のディーラーをやっていた息子は、会社を辞めて父の後を継ぐ決心をするのだが...............ってな山岳ドラマ?!

慣れない暮らしに苦労しながらも、父のもとで働いていた若い女性と、父の友人の男と3人で、何とか山小屋を運営するのだが......ってなことで、大自然のなかで繰り広げられる人間ドラマをってことなんやろね。

いやぁ~、景色がキレイやなぁ.............それだけ。以上!?(笑)

いやね、スゴイと思うんよ。今どきこんな演出せんやろっていうようなベタすぎる演技を役者にさせるセンス、そうはお目に掛かれんよなぁ。

まったくシーンと合ってない音楽が後ろで鳴り続け、演じ手が下手すぎるのか、さっぱり活きてこないセリフ、あまりのヒドさに、苦笑いせずには観てられへんて(苦笑)

そもそも、大阪出身のトヨエツが、なんであんな胡散臭い関西弁をしゅべってるのかが不思議でならんのよね。それも何かの演出なんやろか??

まぁ、この人はホンマに撮影監督でキャリアを終えてれば、きっと絶賛されたんやろうけど、正直、映画監督としてのセンスは限りなくゼロに近いと思う。

2015年2月 9日 (月)

『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』

今日は、音楽にまつわるドキュメンタリーものをひとつ、ご紹介♪

この作品、2013年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞してて、他にもインディペンデント・スピリット賞や放送映画批評家協会賞なんかでもドキュメンタリー賞を受賞してるんやって。

スプリングスティーンやミック・ジャガー、スティーヴィー・ワンダーにスティングといった有名アーティストがインタビューに答えてたり、懐かしい映像なんかもあったりで、音楽好きにはたまらん作品やった。

というわけで、そんな作品の感想は.................?!

バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち / 20 Feet From Stardom   ★★★★   (2013年)

監督:モーガン・ネヴィル
出演:ダーレン・ラブ、ブルース・スプリングスティーン、リサ・フィッシャー、メリー・クレイトン、タタ・ヴェガ、スティーヴィー・ワンダー、ミック・ジャガー、スティング、クラウディア・リニア、ジュディス・ヒル、シェリル・クロウ、ベット・ミドラー、クリス・ボッティ

レイ・チャールズやデヴィッド・ボウイ、スティングやストーンズ、ヒットを飛ばす人気アーティストの数々の曲でバックコーラスとして歌う人たち。同じように音楽の才能に恵まれながらも、バックで歌う人々にスポットライトを当てたドキュメンタリー?!

華やかな音楽の世界で、誰もが知ってる曲で歌いながらも、そのほとんどの場合、世間には名前すら知られないバックコーラスの人たち。彼らへのインタビューから、ソロとバックの距離を描いた作品は、まさに音楽業界の光と影を映し出してるようで、かなり興味深いものやった。

トップ・アーティストたちに認められ、請われて一緒に歌っても、自分の名前が大きくクレジットされることはない。厳しい現実のなかで、たとえ夢に描いた成功を手にできなくても、それでも音楽が好きで、歌わずにはいられない、そんな彼らの音楽への情熱が伝わるんよなぁ。

声そのものが感情のこもった楽器であり、音楽をより完成度の高いものにする、そんな想いが彼らを支えてるんかもしれんね。

それにしても、あのルーサー・ヴァンドロスがデヴィッド・ボウイの曲でバック・コーラスをしてたとはなぁ...........ちょっと驚きやった♪(笑)

2015年2月 8日 (日)

『我が道を往く』

なんか最近、体が疲れてもうて、なかなか映画館に足を運ぼうっていう気力がなくて............なんて、どうでもいいような個人的なボヤキは程々にして、そんな理由もあって少し“引きこもり”ガチな週末に、名作をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞で作品賞や監督賞といった主要部門をはじめ、7部門で賞を獲ってるらしいんよ。主演男優賞を受賞したビング・クロスビーが歌う“Swing On A Star”って曲も歌曲賞を受賞したんやって。

この作品のヒットで、監督のレオ・マッケリーは、ビング・クロスビーを主演に、ヒロインとしてあのイングリット・バーグマンを迎えて、続編『聖メリーの鐘』を作ってるらしい。そちらの評価は、この作品ほどではなかったらしいんやけど.......。

ちなみに、マッケリー監督のもうひとつの代表作といえば、ケイリー・グラントとデボラ・カーが共演した恋愛映画の傑作『めぐり逢い』があるんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの作品の感想は......................?!

我が道を往く / Going My Way   ★★★☆☆   (1944年)

監督:レオ・マッケリー
出演:ビング・クロスビー、バリー・フィッツジェラルド、ジーン・ロックハート、フランク・マクヒュー、リーゼ・スティーヴンス、ジーン・ヘザー、ジェームズ・ブラウン

ニューヨークの下町にある財政難の教会に、老神父の補佐役として着任してきた若い神父は、なんとか教会を立て直そうと奮闘するのだが............ってなドラマ?!

近所の悪ガキたちを集めて、歌の楽しさを教えながら聖歌隊を結成し、新たな試みで教会を変革していく男と、そんな彼に抵抗しながらも、次第に受け入れていく老神父、そんな二人のやり取りを中心にドラマが展開していくんよね。

この作品、なんといってもクロスビーくんの魅力あふれる役柄と、その絶品の歌声がウリなんよ。正直、タイトル・チューンの“Going My Way”はあまり心に響かなかったんやけど、それ以外の曲はすばらしく、思わず聞き入ってもうたよ。

古い映画だけに、少し途中に“かったるさ”を感じなくもないんやけど、爽やかな青年神父を演じるクロスビーくんの人間味を引き出した演出は、そのまま作品の評価につながってるんやろうと思う。

それほど派手さはないんやけど、安心感のある名作のひとつってことなんやろなぁ?!

2015年2月 7日 (土)

『チョコレートドーナツ』

今日は、ちょっと感動のドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、昨年の春に劇場で公開されてたときは、密かに評判になってて、シネコンでもやってはいたものの、1日に何度もやってるわけやなく、行くといつもチケットが売り切れで、結局、映画館では観れなかったんよ。

インディーズ系の作品ってことで、それほどメジャーな映画賞には引っかかってないんやけど、トライベッカ映画際では観客賞を受賞したらしい。

主演のアラン・カミングは、イギリス出身の俳優さんなんやけど、そこそこ名前の知られてはいるものの、あまり主役を張って注目を浴びるという感じではなかったんで、この作品での彼の演技は、ちょっと意外で驚かされてもうたかな。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

チョコレートドーナツ / Any Day Now   ★★★★   (2012年)

監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、ドン・フランクリン、フランシス・フィッシャー、グレッグ・ヘンリー、ケリー・ウィリアムズ、ミンディ・スターリング、ダグ・スピアマン、ランディ・ロバーツ、ジェイミー・アン・オールマン、ジェフリー・ピアース

ゲイ・バーでダンサーとして働く男は、アパートの隣室に住む麻薬中毒者の息子のことが気になっていた。ある日、母親が逮捕され、その息子は施設に入れられるが、そこを抜け出して街を彷徨ってるところを見つけ、家に連れて帰り、彼に気のある出会ったばかりの弁護士に助けを求めるのだが..........ってな、ダウン症の少年と一組のゲイ・カップルの絆を描いたドラマ?!

ゲイであることに今ほど寛容やなかった70年代の終りに、自分たちの実の息子のように愛を注いだ少年との絆とそしてそれを阻む社会の偏見、困難に挑む男たちの姿がそこにあるんよ。

正しいことをしようとしても、それを許さない理不尽な理屈、本当に少年を愛する男たちの心の叫びがグッと胸に響いてくるんよなぁ。特に、アラン・カミングの歌声が、あまりにも切なく締め付けるんよ。

特にBob Dylan の "I Shall Be Released" って曲のカバーなんやけど、オリジナルとはアレンジが違うものの、どんなセリフよりも気持ちが伝わる歌になってるんよなぁ。

邦題の“チョコレートドーナツ”も確かに主人公たちと少年の絆を表すものではあるんやけど、カミングの歌がすばらしく、それがこの話を雄弁に物語ってるだけに、やっぱりタイトルは曲の歌詞のフレーズでもある“Any Day Now”にこだわって欲しかったなぁ.............?!

2015年2月 6日 (金)

『マエストロ!』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画の話題作をひとつ、ご紹介♪

この作品、公開前の評判をみてると、なんやエライ良かったんよなぁ。予告なんかでも感動をウリにしてるらしく、芸達者な西田くんが出てるってこともあって、存分に泣かせてもらおうかって思いながら映画館に足を運んだんよね。

そんな作品を監督してる小林くんは、あの上岡龍太郎の息子で、『ホテル・ハイビスカス』なんかで中江監督の監督助手をしたりしながら修行し、『かぞくのひけつ』でデビューし、『毎日かあさん』でメジャー入りってところかな。

というわけで、そんな“期待の(?)”作品の感想は........................?!

マエストロ!   ★★★☆☆   (2015年)

監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李、西田敏行、miwa、古館寛治、濱田マリ、大石吾朗、池田鉄洋、モロ師岡、嶋田久作、河井青葉、小林且弥、斉藤 暁、中村倫也、でんでん、中村ゆり、松重 豊、淵上泰史、宮下順子、石井正則

資金難で解散に追い込まれた名門楽団が再結成されることに。しかし、有望な楽団員は他に引き抜かれ、残ったのは行き場のない者たち。そんな彼らを集めた指揮者は、名前も知られていない胡散臭いオヤジだった................ってな音楽ドラマ?!

横暴な指揮者に反発する楽団員、予定のコンサートもスポンサーが降りたり、様々な問題が噴出するなか、彼らはコンサートを成功させることができるのか............ってなことで、困難を乗り越えながら、頑張って音を奏でる楽団の奮闘を描くってとこなんかな。

う~ん、前評判やらで絶賛されてたのを聞いて期待しすぎたのか、思ったほど感動せんかったなぁ(苦笑)

西田くんの指揮者ぶりは、なかなかカリスマ性があってサスガやなぁって思ったんよ。きっと“演じる”っていう部分で役者と指揮者ってのは共通点があるんやろうと思う。楽団人のメンバーも、古館くんや嶋田くん、師岡くんあたりの名脇役が個性を出してて悪くなかったんやけどね。

やっぱり松坂くんが感動を呼ぶには“軽すぎる”のと、あと、関西弁をしゃべってる女の子、あれはアカンわ。観てるあいだずっと違和感があったんやけど、どうやら生粋の関東人らしく、そうと知って納得してもうた。

あと、演出の部分で、役者が演じてるからしょうがないんやけど、練習シーンなんかで明らかにスタジオ録音の音をかぶせてるのを聴かされると、なんやリアリティのなさにシラケてもうたよ。

まぁ、作品としては悪くはないんやろうけど、スゴイ感動を期待していくと、ちょっと肩すかしをくらうんと違うかなぁって思うんよね?!

2015年2月 5日 (木)

『フライト・ゲーム』

今日は、60歳をすぎてアクションに磨きがかかったと評判(?)のリーアムおじさんの作品をひとつ、ご紹介♪(笑)

最近はすっかり“戦うオヤジ”のイメージがついた感のあるリーアム・ニーソンなわけやけど、今回の作品を監督してるジャウマ・コレット=セラとは、監督さんの前作『アンノウン』に引き続いての主役抜擢なんよなぁ。

で、そのスペイン人のジャウマ監督といえば、『エスター』でなんとも衝撃的なホラー作品を作り上げたひとで、なんとアメリカで3月公開予定の新作“Run All Night”では、またまたリーアムおじさんを主演に迎えてるんやって。

というわけで、そんな仲良しコンビが贈る作品の感想は...................?!

フライト・ゲーム / Non-Stop   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、スクート・マクネイリー、ミシェル・ドッカリー、ネイト・パーカー、ジェイソン・バトラー・ハーナー、ライナス・ローチ、シェー・ウィガム、ルピタ・ニョンゴ、アンソン・マウント

航空保安官の男は、任務でニューヨーク発ロンドン行きのフライトに乗り込む。離陸してしばらくすると、知らない相手から、乗客の命と引き換えに指定口座に金を払えという脅迫メールが入るのだが..........ってなパニック・サスペンス?!

高度1万メートルの密室での殺人予告、誰が何のために.......ターゲットにされた男は、必死に犯人を見つけ出そうとするが..........ってなことで、なかなかスリリングな展開やった。

“時間”をうまくネタとして活かしながら、話にメリハリをつけて、まさに“ノンストップ”で突っ走るところが勢いがあって良かったね。

ただ、ちょっと惜しいのが、肝心の結末が少しショボイんよ(苦笑)

まぁ、“飛行機もの”の場合、どうしてもヒネリってのに限界があるのは分かるんやけど、終わって冷静に振り返ると、なんや色々とツッコミたい気分になってもたりして................?!

最近すっかりアクションづいてるリーアムおじさんの頑張りに夢中になれる作品は、なかなかエエ線いってるんやけど、全体的に悪くないだけに、逆に何となく“もったいない”デキやったかな?!

2015年2月 4日 (水)

『アクト・オブ・キリング』

今日は、ドキュメンタリー作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっとショッキングな内容と斬新な手法から、かなり話題になってたもので、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、全米批評家協会賞をはじめ、数々の映画祭などで賞を受賞したんよね。

製作総指揮には、自らもドキュメンタリー作品で評価されてるヴェルナー・ヘルツォーク監督や、『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』でアカデミー賞を受賞しているエロール・モリス監督が名を連ねてるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

アクト・オブ・キリング / The Act Of Killing   ★★★★☆   (2012年)

監督:ジョシュア・オッペンハイマー
出演:アンワル・コンゴ、ヘルマン・コト,アディ・ズルカドリ、イブラヒム・シニク、ソアドゥオン・シレガル

1965年の軍部によるクーデターをキッカケに行われたとされる100万人規模の大虐殺、その実行者は罪に問われることなく、街の権力者として今もなお生活している。そんな彼らに、かつて自らが行った行為を再現してもらい、その映画を作らせて欲しいと頼んだのだが............ってなドキュメンタリー?!

共産主義者を撲滅したとして、自らを正義だと主張し、歴史を後世に残すために快諾した彼らだったが、拷問を再現し、演じることで心のなかに変化が..........ってなことで、加害者が見せる罪の意識の芽生えを映しだしたという点で、見事なドキュメンタリーやったね。

最初は嬉々として、どう殺したかを語り、自慢話を繰り返す男たち、それが次第に自らの犯した罪の大きさに気づく、そんな結末は、なんとも皮肉に溢れてるんよなぁ。

今なお、人を殺した者たちが権力の中枢にいて、強大な民兵組織を率いて、守られている、そして、この作品に携わった多くの人たちが彼らを恐れ、エンドロールで“Anonimous (匿名)”としか記せないという事実が、この問題の大きさを語ってるんやろね?!

2015年2月 3日 (火)

『gift』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、制作をやってるメディアミックス・ジャパンって会社が、全国の都道府県の中から、1つの地域にスポットを当てて映画を作るっていう“Mシネマ”なる企画の第一弾なんやって。

公式HPをのぞいてみると、どうやら俗にいう“ご当地映画”とは一線を画すってことらしく、ご当地映画がその地域の風景やら慣習なんかをネタに、地域色を前面に出して作られるのに対し、より普遍的なテーマで作るんだそうで............。

で、ちなみにそのスポットを当てられた地域ってのが“愛知県”らしいんやけど、どうもその“スポットの当て方”ってのが意味不明で、エンドロールを見てるとロケ地は千葉やったりするようで、唯一スポットが当たってるのは、“愛知県のアイドルが主演してる”ってことだけなんと違うかって気がするんよ(苦笑)

それを愛知のひとたちが「おぉ、愛知県、スポット当たってるやん」って思うんやったら、それはそれで間違ってないんやろうとは思うんやけど.....................??

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

gift   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:宮岡太郎
出演:遠藤憲一、松井玲奈、柿澤勇人、佐伯 新、西丸優子、水野 勝、阿南敦子、石井貴就

一代で富を築いた男は、自分のカバンを盗もうとした金に困ったキャバ嬢を運転手兼カバン持ちとして雇うことに。そうして、ワケありな男の東京までの旅に、文句を言いながら彼女も付き合わされることになるのだが...............ってなドラマ?!

金はあるが偏屈で孤独な中年オヤジと、借金取りに追われる金なしのキャバ嬢、ぶつかり合いながらも次第にお互いを知り、そして男の“目的”のために.........ってなことでグタグタと展開するんよ。

いやぁ~、なんというか、思わず“ド素人か”って言いたくなるようなシロモノで、疲れたときに見ると疲れが確実に倍増する感じやったよ(苦笑)

遠藤くん以外の演技がヒドイのもあるんやけど、監督さんの演出がどうしようもなかったね。これは完全に某アイドルさんのファンのための作品であって、その他の用途はないんと違うかな。

まぁ、ある意味、それはそれで十分目的を果たしてるんやろうけど..........遠藤くんも少し仕事を選んだらエエのにね(苦笑)

2015年2月 2日 (月)

『あなたとのキスまでの距離』

今日は、劇場未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるドレイク・ドレマスってひとは、前作の『今日、キミに会えたら』って作品がサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したってことで注目されたんよ。

女優のフェリシティ・ジョーンズが前作でも出演してたところをみると、どうやら監督さんのお気に入りなってるみたいやね。ちなみに、アメリカで今年公開される予定の新作には、クリス点ン・スチュワートとニコラス・ホルトが出演してるらしく、ついで(?)にガイ・ピアースも出てるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

あなたとのキスまでの距離 / Breathe In   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:ドレイク・ドレマス
出演:ガイ・ピアース、フェリシティ・ジョーンズ、マッケンジー・デイヴィス、ベン・シェンクマン、エイミー・ライアン、マシュー・ダダリオ、アレクサンドラ・ウェントワース、カイル・マクラクラン、ヒュード・ベッカー

妻と娘と郊外の一軒家で暮らす男は、高校で音楽教師をやっていた。そんな彼の家に、留学生としてロンドンから来た女子高生がホームステイすることに.........ってなドラマ?!

本当は音楽家として生きて行きたいが、家族の生活のため教師を続ける男は、音楽の才能を持つ、娘ほど年齢の離れた女の子に惹かれ、彼女もまた彼のことを.........ってな感じで、許されない恋の話が展開するんよね。

この作品、邦題からは、どこか軽妙なラブコメの印象があったんやけど、実際の内容はジメジメした不倫もので、なんやそのギャップのせいか、終始、違和感ばかりが気になってもうて、イマイチやったなぁ(苦笑)

夢があっても思うような生き方ができないオヤジ世代が、若者に刺激を受けて、忘れかけていた情熱を思い出すってのは悪くないんやけど、それが不倫となると...............ね?!

2015年2月 1日 (日)

野球にまつわるちょっとエエ話 ② 『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』

金曜日に紹介した『アゲイン 28年目の甲子園』に引き続き、劇場で公開中の作品のなかから、もうひとつ高校野球をネタにした感動ものを、今日はご紹介♪

高校野球って数々のドラマを生み出してきたわけやけど、実は日本が海外に植民地を作ってた時代には、外地でも予選が行われ、朝鮮、満州そして台湾の代表が出場してたらしく、初出場で決勝戦まで行ったチームの話がネタになってるのが、この作品なんやって。

監督さんは、もともと役者をしてるひとみたいで、これが監督作としてはデビュー作になるんやって。そんな監督さんを支えてるのが、『海角七号/君想う、国境の南』って作品で知られるウェイ・ダーションくんで、製作と脚本を担当してるんよね。

この作品、本国台湾で大ヒットしたらしく、台湾の有名な映画賞である金馬奨で主要6部門でノミネートされ、永瀬くんも日本人として初めて主演男優賞にノミネートされたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

KANO ~1931海の向こうの甲子園~ / Kano   ★★★★☆   (2014年)

監督:マー・ジーシアン
出演:永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、チェン・ジンホン、大倉裕真、シェ・ジュンチャン、チェン・ビンホン、大沢たかお、小市慢太郎

1931年、日本が統治していた台湾で、農村地帯にある1勝もしたことのない嘉義農林学校の野球部に、ひとりの鬼監督がやって来る。甲子園を目指すと宣言した彼の指導により、チームは力をつけていくのだが.............ってな、実話を基にしたドラマ?!

これ、初出場の台湾の高校生が甲子園の舞台に立ち、そして決勝まで行った、そんな奇跡のような実際にあった話をネタにしてるんよ。

日本人だけやなく、いろんな民族の混成チームにもかかわらず、仲間を信じ、野球を愛する気持ちで団結した青年たちが、ボールを追いかけて一生懸命に頑張る姿を見てると、なんやごっつい熱い気持ちにさせられるんよ。

いろいろな困難を乗り越えながら、着実に成長していく選手たちを応援しながら、最後はとめどなく涙があふれ出してもうて...............(号泣)

かつての弱小チームが挑む、異国での大舞台、爽やかなスポーツマンシップと野球への愛が詰まったドラマは、ステキな余韻と深い感動をもたらしてくれるんよなぁ!?

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