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2015年2月12日 (木)

『コーヒーをめぐる冒険』

今日はドイツ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国ドイツでは絶賛されたらしく、ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞に脚本賞と、主要部門を制覇したんやって。

ドイツ映画でモノクロームの映像の作品というと、ちょっと古いけどヴィム・ヴェンダースなんかを思い出してまうやんね。考えたら、『ベルリン・天使の詩』は、もう30年近く前の作品になるんやなぁ................(苦笑)

というわけで、“ヴェンダースの再来”なんて安っぽいことを言うつもりはサラサラないんやけど、ドイツでヒットした作品の感想は...................?!

コーヒーをめぐる冒険 / Oh Boy   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ヤン・オーレ・ゲルスター
出演:トム・シリング、フリーデリッケ・ケンプター、マルク・ホーゼマン、ユストゥス・フォン・ドナーニー、ウルリッヒ・ヌーテン、アンドレアス・シュレーダース、ミヒャエル・グヴィスデク、マルティン・ブラムバッハ、カタリーナ・シュットラー

親に内緒で大学を中退し、“学費”の仕送りで漫然と日々を送る青年の、とあるツイテない一日を白黒の映像で綴った、コメディ調のドラマ?!

彼女の部屋でのケンカで始まる一日は、免停取り消しの審査でしくじり、手持ちの金が足らずにカフェでコーヒーも買えない、そんなツキのない日だった.......ってなことで、全編、白黒でひとりの青年の一日を追いかけながら、人生の悲喜こもごもを映しだしてるんよ。

監督さんは、これが初の長編映画らしいんやけど、センスが抜群なんよなぁ。さりげないユーモアをチラつかせながら、小気味よくエピソードをつなぎ、光の強弱をうまく使った洗練された映像でドラマをまとめてるんよね。

どうも全てのことが上手く行かない、そんな一日ではあるんやけど、それぞれの瞬間で主人公が感じ取る人生の奥深さのようなものが、白黒の映像からさりげなく伝わってくるようで、不思議な味わいを感じてもうたよ。

邦題は、おそらくアメリカかどこかで上映の際のポスターに、“a coffee in Berlin”ってキャッチがあって、そこから取ってきたんやと思うんやけど、実際の話の内容は、たまたまコーヒーを飲もうとしたときに、いろんな理由で口にできないだけで、別にコーヒーを探し求める“冒険”をするわけやないんで、かなり違和感がある。

いつも思うことなんやけど、日本の配給会社は、もう少し作品の内容を理解した上で、それに合ったタイトルをつけないと、作品そのもののイメージさえ壊してまうと思うんやけどね?!

作品そのものの評価は、個人的には“おススメ”の4つなんやけど、モノクロで少し観るひとを選ぶ作品やと思うんで、控えめにボチボチと!

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