『ほとりの朔子』
今日は、海外の映画祭で賞を獲った邦画をひとつ、ご紹介♪
海外の映画祭といっても、カンヌやベルリンといったメジャーなものやなくて、“ナント三大陸映画祭”っていうのと“タリンブラックナイト映画祭”っていうのらしいんやけどね。まぁ、マイナーとはいえ、評価されるってことは、それなりに意義があるんやろうとは思う。
監督の深田くんは、劇団青年団ってのに参加してるらしく、前作『歓待』って作品では、東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞を受賞したみたいで、そこそこ注目の監督さんなんやって。
というわけで、そんな作品の感想は.......................?!
ほとりの朔子 ★★★☆☆ (2013年)
監督:深田晃司
出演:二階堂ふみ、太賀、鶴田真由、古館寛治、渡辺真起子、志賀廣太郎、杉野希妃、小篠恵奈、大竹 直、想田和弘
受験に失敗し、浪人中の女の子は、叔母に誘われて、夏の終りの数週間を海辺の町で過ごすことに。そこで叔母の幼なじみや、その娘や甥と知り合い、一緒に時を過ごすなかで、ちょっぴり人生を見つめ直してみるのだが.........てな、マッタリ系のドラマ?!
日記のような散文調に一日一日を追いかけながら、非日常の人間関係のなかで繰り広げられる些細な出来事を綴っていくっていう感じの、ちょっと独特な雰囲気の作品やったね。
時折、映し出されるシーンがドキッとするくらいキレイやったり、どこかシュールなエピソードやったりで、人と人のつながりを繊細に映し出してるようで、細かくかみ砕くと、それなりに個性的な内容になってるのかも。
ただ、何気ない日々を切り取ったような作りになってるために、この“マッタリ感”が肌に合わないと、ちょっと観てて辛くなるかもなぁ。
個人的には主演の二階堂くん目当てで眺めてたんで、将来に漠然とした不安を抱く18歳という役柄を、なかなか巧く演じてたなぁって感心したんやけどね?!
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