« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »

2015年3月

2015年3月31日 (火)

『リュウグウノツカイ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタになってるのは、アメリカの漁村で起きた女子高生による集団妊娠事件なんやって。実際にそんなことがあったのかって思うと、ちょっと驚きではあるんやけど。

監督さんは、これが劇場映画のデビューとなるひとらしく、ゆうばり国際ファンタジック映画際で北海道知事賞なる賞を受賞したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

リュウグウノツカイ   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:ウエダアツシ
出演:寉岡萌希、武田梨奈、菅原瑞貴、佐藤 玲、樋井明日香、相葉香凛、石崎なつみ、古館寛治、菜葉菜、高木古都、小野木里奈

開発の影響で不漁が続く、貧しい漁村にある高校に通う女子高生たちは、仲間のうちの2名が妊娠し、他の全員も子どもを作って、“自分たちだけの国”を作ろうと決意するのだが.................ってなドラマ??

飲んだくれの父親や、開発業者の娘など、小さなコミュニティのなかで、悩みを抱えながら日々を過ごす女子高生たちが、突然に大胆な行動に出て...........ってなことで、意外性のあるストーリーでインパクト勝負ということなんかな(苦笑)

悩みやストレスを思いもよらない方向に発散(?)する10代の女の子たちのエキセントリックな思考で、カオスのなかの非現実的な世界を描こうってことなんやろか。

妙にポップでチープさが鼻につくノリと、キワもの狙いのストーリーにまったくついて行けず、なんや疲れてもうたよ。

若いエネルギーの衝動を表現したいのかもしれんけど、なんかちょっと違うように思うんやけどね。あと、黒帯の武田くんがアクションなしなのはどうよってツッコミながら観てたら、ビンタ一発やったね(笑)

話題性だけが先行して、さして中身のない作品のように個人的には思うんやけどなぁ.............中途半端に年を取ってもうたからなんかなぁ.............?!

2015年3月30日 (月)

『胸騒ぎの恋人』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、世界が注目する若手監督の過去作品をひとつ、ご紹介♪

グザヴィエ・ドランは、カナダのケベック出身の20代半ばの監督(兼 俳優)なんやけど、日本でも4月に公開される予定の『Mommy/マミー』って作品で、カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞し、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で外国語映画賞を受賞したんよ。

まだまだ荒削りな部分はあるものの、映像からにじみ出る瑞々しい感性や音楽の使い方の上手さには特筆すべきものが感じられて、将来が楽しみな若手監督さんなんよね。

というわけで、そんな彼の過去作品の感想は....................?!

胸騒ぎの恋人 / Les Amours Imaginaires   ★★★☆☆   (2010年)

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:モニア・ショクリ、ニールス・シュナイダー、グザヴィエ・ドラン、ルイ・ガレル、アンヌ・ドルヴァル

目の前に現れたイケメンの男に恋をしてしまった女と、同じようにそんな彼に心を奪われてしまった彼女の親友の同性愛者の男。ひとりの男をめぐる男と女のちょっとイビツな恋愛模様を描いたドラマ?!

3人で時間を過ごしながらも次第に気持ちを抑えきれずに互いに嫉妬心をいだく男と女。そんな彼らの恋の行方は..........ってなことで、ちょっと風変わりな恋愛ドラマが展開するんよ。

とっても個性的なカットを多用して、役者を接写しながら恋の芽生えから嫉妬、苦悩といった感情を巧みに表現したり、映像の端々に才能を感じさせるんよなぁ。

誰かを好きになる気持ちと、それが上手くいかないことの苦しみ、そんな恋愛のビターな瞬間を紡ぎ出したドラマは、なかなか興味深いものがあったかな。

この若手監督の才能を確かめるという意味では、観る価値は十分にあると思うんやけど、多少クセがあって万人受けするようなものでもないのかもしれんので、とりあえずグザヴィエ・ドランに興味がある人限定で“お・ス・ス・メ”?!

~~~~~~~~~~~~
その他 過去紹介作品はこちら
『マイ・マザー』
『わたしはロランス』

2015年3月29日 (日)

『くちびるに歌を』

今日は、ギリギリ(?)劇場公開中の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、なんや前評判が高かったみたいで、“感動できる”ってコメントを見聞きして、かなり興味があったんやけど、監督が『ソラニン』『陽だまりの彼女』『ホットロード』といった“チープ”な恋愛ドラマでお馴染み(?)の三木くんってことで、少し気が進まないものがあったんよ。

しかも主役を演じるのが新垣くんってことで、いろいろと話題作に出ながらも、毎回、変わり映えのしない演技で“マイペース”にキャリアを重ねてる彼女が、“感動的”なドラマを生み出せるかってところも懐疑的やったもんやから、映画館で観るのを躊躇ってたんやけど、なんとか気持ちを奮い立たせ、とりあえず公開終了間際にレイトショーで鑑賞してみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は.........................?!

くちびるに歌を   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三木孝浩
出演:新垣結衣、木村文乃、恒松祐里、下田翔大、葵 わかな、柴田杏花、山口まゆ、佐野勇斗、桐谷健太、木村多江、小木茂光、角替和枝、井川比佐志、石田ひかり、眞島秀和、渡辺大知、室井 響

長崎県の五島列島にある離島の中学で、産休となる音楽教師の代理教員として東京からやって来た、ちょっとワケありな元ピアニストは、コンクールを目指す合唱部の顧問も任されることになるのだが................ってな青春ドラマ?!

すべてに投げやりな教師と、それに反発する生徒、それぞれに人生の悩みを抱える彼らは、コンクールに向けて、ぶつかり合いながら、大切なものを見つけていく..........ってな感じなんかな。

いやぁ~、五島列島、ええとこやねぇ。海がキレイで緑がまぶしくて、一度行ってみたいなぁ..............てなことを実感させてくれる作品やった。うん、内容?...............(苦笑)

15歳という多感な時期に、将来への不安や悩みを抱える子どもたちと、過去にとらわれて前に進めない大人が触れ合って、ってなことで、それなりに感動ものの体裁になってるんやけど、監督の三木くんの演出が過剰ギミで、少しシラケてもうた。

でもって、ツンデレな役柄とはいえ、主役を務めるガッキーこと新垣くんの、相変わらずな平板な演技からは、キャラの感情がサッパリ伝わってこんのよね。木村文乃くんのキラキラ具合がまぶしくて、スッカリ主役が霞んでもうた感じやったよ(笑)

若い役者の顔見せ的な意味あいもある作品という点では、リーダー的な役柄を演じてる子よりも、その脇の子たちの方が、キラリとしたものがあったかも。まぁ、それは数年たってみんと分からんのやろうけど。

というわけで、期待したほどの感情の盛り上がりもなく、ボチボチな印象やったかなぁ..........?!

2015年3月28日 (土)

『サンシャイン/歌声が響く街』

今日は、イギリスのミュージカル映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、スコットランドの人気兄弟デュオのThe Proclaimers の曲をフィーチャーしてるんよ。で、このThe Proclaimers 、フォーク&ポップな曲調で兄弟でギター鳴らしてハモりながら、耳触りのいい曲を歌うんよね。

イギリスにいた頃に知って、以来、個人的にお気に入りやったんやけど、いかんせん日本での知名度がなくて、CD屋に行けば置いてあったりもするんやけど、少なくとも自分の周囲で彼らを知ってるひとは、これまでおらんかったなぁ。

最近になって、CD屋のネット販売で彼らの新譜を見つけて即買いをして喜んでたら、まさか更にこんなサプライズが待ってるとは..................感激ですわ!!(笑)

というわけで、言わずもがなの“お気に入り”ということで、そんな作品の感想は................?!

サンシャイン/歌声が響く街 / Sunshine On Leith   ★★★★☆   (2013年)

監督:デクスター・フレッチャー
出演:ジョージ・マッケイ、ピーター・ミュラン、ジェーン・ホロックス、アントニア・トーマス、フレイア・メイヴァー、ジェイソン・フレミング、ケヴィン・ガスリー

スコットランドの街を舞台に、とある一家に起こる出来事を The Proclaimers の数々のヒット曲で軽快に綴った、人気のミュージカルを映画化した作品?!

結婚25年目の夫婦に訪れた危機、親友と一緒に兵役から帰って来た息子の恋、恋と夢の間で悩む娘、そんな4人家族とそのまわりの人たちの日常を切り取りながら、そこに音楽を上手く乗せて作ってあるんよ。

なにが嬉しいって、The Proclaimers の音楽でミュージカル映画ができてまうところに感動するのと、その音楽が見事にキャラクターの感情や気持ちにフィットして、違和感なく使われてるんよね。

楽しかったり、切なかったり、いろんなシチュエーションで“人生の讃歌”として、曲がステキなシーンを生み出してて、それを“歌えるキャスト”が活き活きと歌い上げるところが、グッと心を惹きつける魅力となって溢れだしてる感じやったよ。

“The Proclaimersってなんかエエよね”って言っても、まったく周囲からリアクションのないまま過ごしてきた20年が、ようやく報われた気分なわけやけど、この作品で初めて曲を聞いた人でも、きっと気に入って楽しめると信じて、この作品、久々に“ハゲしく”おススメしたいね♪(笑)

2015年3月27日 (金)

『ドライブイン蒲生』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、これがデビュー作になるんやけど、実は撮影監督としては長いキャリアのひとらしく、伊丹十三や相米慎二、青山真治といった監督の作品でカメラを回してたひとなんやって。

出演してる永瀬正敏のデビュー作『ションベン・ライダー』の撮影をしてたのが、この監督さんやったらしく、その縁で監督デビュー作に友情出演してるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ドライブイン蒲生   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:たむらまさき
出演:黒川芽以、染谷将太、永瀬正敏、猫田 直、小林ユウキチ、吉岡睦雄、平沢宏々路、黒田大輔

流行らない小さなドライブインを営む蒲生家は、いい加減な飲んだくれの父親と、無感情な母親、そして姉弟の4人家族だった。父親に反発してグレる姉と、どこか父親を受け入れている弟だったのだが..............ってな、ちょっと奇妙な家族ドラマ??

ちょっと微妙な家族の関係と、それから年月を経た現在、ふたつの時間軸を織り交ぜながら、“蒲生家の人々”の様子を描いていくっていう感じなんかな。

非常に屈折した姉を演じる黒川くんのヤンキー具合や、ちょっと気弱でイキがってる弟役の染谷くんの何とも言えない雰囲気、キャスティングはなかなか妙味があると思うんやけど..................いかんせん話がなぁ...........(苦笑)

結局のところ何が言いたいのかサッパリ分からん、捉えどころのない展開に、おそらく意識的に演出としてやってるであろう意味不明な音楽の使い方、なんや観てて疲れるんよ。

山の撮影が大好きなどこぞの“先生”と同じで、結局のところ撮影監督のひとってのは、物語を語るのが下手なのかって思ってもうたよ。

芥川賞作家の短編が原作らしいんやけど、小説の方は未読なんで、実際のところは何とも言えんけど、映画の作品としては、どうもシュールさと退屈を区別できんかったんかなぁって気がするね??

2015年3月26日 (木)

『FRANK -フランク-』

今日は、そのビジュアルで話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

これ、被り物をかぶったミュージシャンの話なんやけど、その役をマイケル・ファスベンダーが演じてて、「世界で最もハンサムな顔100人」ってので1位になったらしいマイケルくんが、まさかの被り物ってことで、注目されたんやって。

でもって、実はこのキャラクターにはモデルがいるらしく、イギリスの実在のコメディ・ミュージシャンのフランク・サイドボトムの風貌と、ミュージシャンのダニエル・ジョンストンやキャプテン・ビーフハートを掛け合わせて作り出したらしい。

脚本を書いてるひとは、実際にフランク・サイドボトムのバンドで、キーボード担当として参加してたみたいで、そんな彼の実体験なんかもベースにしながら、物語が作られてるんやってね。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

FRANK -フランク- / Frank   ★★★☆☆   (2014年)

監督:レニー・アブラハムソン
出演:ドーナル・グリーソン、マイケル・ファスベンダー、マギー・ギレンホール、スクート・マクネイリー、カーラ・アザール、フランソワ・シヴィル、シェーン・オブライエン

ミュージシャンになることを夢見る青年は、ある日、男が入水自殺を図る現場に居合わせ、彼が演奏するはずだったインディーズ・バンドのライブに代役で出演することに。そこで被り物をかぶったバンドのリーダーに気に入られ、バンドのレコーディングにも参加することになるのだが............ってなドラマ?!

寝る時ですら張りボテのお面をはずさない、ちょっと風変わりな“フランク”とエキセントリックなその仲間と一緒に時間を過ごしながら、音楽での成功を夢見る青年と彼らの関係を描くんよね。

才能とカリスマをそなえたミュージシャンでありながら心の病の影響で顔を隠す男と、そんな彼との刺激的な時間に夢中の青年、一緒にミュージシャンとしての成功に向けて一歩を踏み出すはずが................ってなことで、奇抜な設定で能天気なコメディかと思いきや、少しビターなドラマに仕上がってるんよ。

バンドものってことで音楽が重要な要素ではあるんやろうけど、“フランク”の歌もなかなか様になってて、ストーリーに説得力をもたせるレベルにはなってたかな。

独特のユーモアとセンチメンタリズムで彩られた作品は、個性的で悪くないんやけど、期待してたほどのグッとくるものはなかったかも?!

2015年3月25日 (水)

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』

今日は、アートな世界にかかわるドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、ニューヨークに在住の日本人のジャーナリストらしく、これが初の映画作品なんやけど、マイナーではあるんやけど映画際で観客賞をいくつか受賞したりして、東京での上映の際も、少し話題になってたやんね。

モダンアートのコレクターである老夫婦を映しだした内容なんやけど、この夫婦、国立美術館に自分たちで買い集めた数千点の作品を寄贈したってことらしいんやけど、そんな彼らの人間性や芸術に対する愛や情熱を描いてるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 / Herb & Dorothy   ★★★☆☆   (2008年)

監督:佐々木芽生
出演:ハーバート・ヴォ―ゲル、ドロシー・ヴォ―ゲル、ロバート・マンゴールド、ウィル・バーネット、ロバート・バリー、チャック・クロース

郵便局で働く夫と図書館で司書をする妻、そんなふたりは数十年にわたりコツコツとアート作品を買い集め、自宅に飾られたそれらの作品たちは、いつのまにか世界でも注目される一大コレクションになっていたっていう、ウソのようなホントの話?!

家賃や食費といった生活費を払い、残ったわずかな金でお気に入りの作品を買う、そんな暮らしを数十年と続けてきたふたり。

そんな彼らの存在はアートの世界でも有名となり、アーティストとも特別な絆で結ばれてるんよ。でもって、その姿には、自分たちの感性を信じ、一心に芸術を愛する強い気持ちがあるんよなぁ!?

金のために作品を売ったりはせず、アーティストの成長を見守り、すばらしい作品との出会いを楽しむ、そうやって寄り添って生きてきた夫婦には、見た目ではお世辞にも裕福とはいえない暮らしのなかでも、大きな“人生の豊かさ”があるんやろうと思うんよね。

モダンアートの価値ってのは、なかなかよう分からん部分もあるんやけど、支え合いながら生きるふたりを見てると、なんや微笑ましかったよ?!

2015年3月24日 (火)

『婚前特急』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

吉高くんといえば、これまで散々、“大根役者”とか“プッツン系”だとかと言われてきながらも、NHKの朝ドラですっかり評価をひっくり返して、今やCM好感度でも上位にランクするとか、えらい出世したもんやよね(笑)

そんな世間の評判に、未だにひとりクビを傾げてる者としては、この作品を敢えて観るつもりもなかったんやけど、レンタルで100円ってことで、まぁ、たまには付き合ってもええかっていう、あくまでも上から目線で鑑賞してみたってわけ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

婚前特急   ★★★☆☆   (2011年)

監督:前田弘二
出演:吉高由里子、浜野謙太、青木崇高、加瀬 亮、榎木孝明、吉村卓也、杏、石橋杏奈、宇野祥平、吉岡睦雄、柳 英里紗、白川和子

ひとりの相手では満足できず、年齢や経歴もバラバラの5人の男と同時に付き合ってるOLは、親友の結婚をキッカケに、5人の彼氏の査定をし、相手を絞ろうとするのだが................ってな恋愛コメディ?!

中年のヘアーサロンのオーナー、バツイチ子持ちの営業、バイク屋のオーナー、年下の大学生に、パン工場の従業員、結婚相手として誰を選ぶのかを悩みながら、まずは簡単なところから切るはずが............ってなことで、恋愛をめぐる騒動をコミカルにってところなんかな。

これ、主演が吉高くんってことで、どうなんかなぁって思ったんやけど、シリアスな内容やないだけに、そのおバカキャラを活かしてってところでは、結構エエ感じではまり役やった(笑)

結婚相手をどうやって選ぶかってところで、デフォルメされた“彼氏軍”がどうにもイマイチで、そんな“狭い選択肢”から誰を選ぶかってところに意外性やドラマを盛り込んでるんよね。

まぁ、吉高くんと結婚したいかは別にして、モテない男からすると希望のある内容で、悪い気はせんかったかも........まぁ、どうでもエエようなドタバタであることに変わりはないんやけど?!(笑)

2015年3月23日 (月)

『コーチ・ラドスール 無敵と呼ばれた男』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、スポーツものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるトーマス・カーターってひとは、実はあのドン・ジョンソンが活躍してたTV版の“マイアミ・バイス”を作ってたひとなんよね。映画の方ではイマイチな感じではあるんやけど、数年前にサミュエル・L・ジャクソンを主演にして高校バスケの実在のコーチを描いた『コーチ・カーター』って作品を撮ってるんよ。

思わずコーチの名前を変えただけかよっていうツッコミが入りそうなんやけど、弁解(?)すると、その時の原題は“Coach Carter”やったんやけど、この作品の原題は“コーチ・・・”ではないからね(笑)

というわけで、そんなどうでもエエような話をしつつ、作品の感想は..................?!

コーチ・ラドスール 無敵と呼ばれた男 / When The Game Stands Tall   ★★★☆☆   (2014年)

監督:トーマス・カーター
出演:ジム・カヴィーゼル、マイケル・チクリス、ローラ・ダーン、アレクサンダー・ルドウィグ、クランシー・ブラウン、ジョー・マッシンギル、マシュー・ダダリオ、ジェシー・アッシャー

高校のアメフトで、151連勝という記録を打ち立てたチームで監督をしている男は、勝利へのプレッシャーからか、体調を壊し倒れてしまう。そんな彼が不在のなか、チームはまとまらないまま新しいシーズンに入り、負けてしまうのだが...............ってな、実話をモチーフにしたスポーツもの?!

ただ勝負の勝ち負けだけではなく、人間形成を大切にし、高校のアメフトに精力をつぎこんできた男と、そんな彼を信じてプレーする生徒たちとの関係を描いたドラマってとこなんかな。

チームとして互いを信頼し、仲間のために戦う、そんなチームのポリシーをテーマにしてる点は、なかなか清々しく、話としても悪くないと思うんよ。ただ、役作りなのか、監督役のジムくんにカリスマ性がなくて、表面から熱いものが伝わってこないところで、どうも観ててノメリ込めんのよ(苦笑)

人生において何が大切かを、アメフトを通じて教えようという姿は、確かに素晴しいんやけど、それが上手く伝わり切れないところが、作品として少し惜しいと思うんよね?!

2015年3月22日 (日)

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、今年のアカデミー賞でも話題になった作品をひとつ、ご紹介♪

今年のアカデミー賞は、比較的、順当な結果やったと言われるなかで、最も意外やったのは主演男優賞やったのかもね。大方の予想は、作品賞も受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンか、この作品で主役を務めたベネディクト・カンバーバッチくんが有力ってことやったんよ。

受賞した同じイギリス人俳優のエディ・レッドメインくんがホーキング博士を演じての受賞で、カンバーバッチくん自身も以前にホーキング博士を演じたことがあっただけに、本ににしたら、ちょっと複雑な感じやったのかもしれんね。

というわけで、アカデミー賞の脚色賞を受賞し、主演男優賞のほか、作品賞や監督賞などの主要部門でノミネートされてた作品の感想は....................?!

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 / The Imitation Game   ★★★☆☆   (2014年)

監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マシュー・グード、マーク・ストロング、キーラ・ナイトレイ、ロリー・キニア、チャールズ・ダンス、アレン・リーチ、マシュー・ビアードジェームズ・ノースコート

第二次世界大戦で、勢力を伸ばすナチスが誇る暗号機エニグマの解読に挑んだひとりの数学者の苦悩に満ちた日々を描いたドラマ?!

人との付き合いが苦手で、周囲とぶつかりながら解読不能とまで言われた暗号機の攻略に取り組む男、様々な困難を乗り越えてたどり着いた先には...........ってなことで、実在の人物にスポットを当てて、歴史の裏側の偉人を描くってとこなんかな。

天才であるがゆえに理解されず、孤立する男と、そんな彼の存在に戸惑いながらも、目的のためにまとまるチーム、戦時中の様々な思惑が交錯するなかで、秘められた歴史の真実ってのは、なかなか見応えのあるドラマやったね。

主役を務めるカンバーバッチくんは、少し抑え気味の演技ながら、複雑な心情を抱えた主人公を見事に演じてた。キーラくんも、鼻っ柱の強い女性役ってことで、持ち味を存分に発揮してて、キャスティングも悪くなかったね。

ただ、作品としての評価という点では、どこか心を揺さぶられるとか、意外性があるといったものではないんで、「そうやったんや........」で終わってまうところが、少し物足りなかったのかもね?!

2015年3月21日 (土)

『ブルックリンの恋人たち』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、音楽をネタにしたものをひとつ、ご紹介♪

この作品、サンダンス映画祭で観客賞にノミネートされてたらしいんよ。監督さんは、これが長編第一作になるらしく、『プラダを着た悪魔』でアシスタントをしてたみたいなんやけど、それ以外ではこれまでは短編作品を作ったりしてたんやって。

まぁ、そのあたりの繋がりでアン・ハサウェイが主役を引き受けたんやろね。ちなみに、相手役のジョニー・フリンくんは、これまでにアルバムを3枚ほど出してるミュージシャンでもあるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

ブルックリンの恋人たち / Song One   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ケイト・バーカー=フロイランド
出演:アン・ハサウェイ、ジョニー・フリン、メアリー・スティーンバージェン、ベン・ローゼンフィールド

モロッコで遊牧民の生活を研究していた女性は、弟が交通事故に遭い、重体であることを知らされ、ニューヨークに戻ることに。意識不明で病院のベッドで横たわる弟の部屋で、ミュージシャンを目指していた彼が尊敬する歌手のコンサートのチケットを見つけ、観に行くのだが..............ってな、音楽をネタにしたドラマ?!

弟が書き記した日記のなかの場所をたどり、音を集めながら彼の世界を知ろうとする姉と、そんな彼女と出会い、行動を共にするスランプのミュージシャン、やがてふたりは惹かれあい..........ってなことで、音楽を使いながら家族ドラマと恋愛ドラマをミックスしてってとこなんかな。

作品の印象はと聞かれたら、“ショートヘアのアン・ハサウェイがごっついキュートやなぁ”ってことやろね。よく知らんファンの病室を思わず訪れてまうっていうシチュエーションに、しっかりと説得力を持たせるほどのキュートさってことか(笑)

音楽が重要な要素ってことで、それなりに曲自体も悪くはないんやけど、フォーク調の曲がメインで、歌詞も内省的な感じやから、好き嫌いのでるところで、曲で盛り上がってドラマもテンション上がりまくり...........っていう感じではなかったかな。

ひとつの出会いが男女それぞれの人生を見つめ直すキッカケになる、そんなところは分かるんやけど、少し物足りなさの残る内容やったかもね?!

2015年3月20日 (金)

『味園ユニバース』

今日は、劇場で公開中(もうじき終わりそうやけど.....)の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、プロモーションで主演の渋谷くんが“放送事故”を起こして、マスコミに謝罪文を発表するハメになって、なんや妙なことで世間の注目を集めとったよね(苦笑)

タイトルになってる“味園ユニバース”ってのは、大阪の千日前にある味園ビルに“ユニバース”っていうキャバレーが昔あったらしく、現在は貸ホールになってるみたいなんよ。

ちなみに、作品の公式HPにコメントを寄せてる、あの“浪速のモーツアルト”ことキダタロー先生(?)は、コメントのなかで、かつてユニバースの専属バンドでピアノを弾いてたことを告白してるんよね。

作品のなかでカギとなってる曲“古い日記”を歌ってた和田アキ子も、プロとしてデビューする前に専属歌手としてユニバースで歌ってたんやって。

ということで、そんな作品の感想は........................?!

味園ユニバース   ★★★☆☆   (2015年)

監督:山下敦弘
出演:渋谷すばる、二階堂ふみ、鈴木紗理奈、宇野祥平、松岡依都美、川原克己、松澤 匠、野口貴史、康 すおん、赤犬

刑務所から出てきたばかりの男は、何者かに襲われ、記憶喪失になってしまう。そんな彼が歌うのを偶然に聞いた女の子は、経営する音楽スタジオで彼を働かせながら、マネージャーをするバンド“赤犬”のボーカルに抜擢するのだが.............ってなドラマ?!

過去を忘れた男と、過去に捉われた女、大阪の下町を舞台に繰り広げられるコテコテの音楽にまつわる人間ドラマってとこなんかな。

演技は置いといて、新鮮なサプライズやったんは、主役の渋谷くんの歌唱力かもね。絞り出す感じの歌声は、なかなかのインパクトやった。相手役を務める二階堂くんは、違和感なく個性的な関西人ガールを演じてて、その独特のキャラがエエ感じのスパイスになっとったね。

ただ、作品全体の質という点でいうと、もうひとつ盛り上がりに欠けるところがあって、あまりドラマに深みがなくて、流れとしても“かったるさ”があったかなぁ。

まぁ、二階堂くん目当てに、それほど期待することなく鑑賞してたんで、その意味ではそこそこ楽しめるボチボチな感じではあったんやけどね?!(笑)

2015年3月19日 (木)

『プロミスト・ランド』

今日は、ちょこっと社会派なドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、マット・デイモンが製作と脚本、主役を演じるってことで、なかなかの気合いの入りようやったみたいやね。製作と脚本に関しては、共演してるジョン・クラシンスキーも携わってるらしいんよ。

監督のガスおじさんと俳優のマットくんとは、かつて『グッド・ウィル・ハンティング』でタッグを組んでたらしく、どこまで“深い”仲なのかは知らんけど、そんな昔のよしみでマットくんの企画に参加ってとこなんかな?!

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

プロミスト・ランド / Promised Land   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・デイモン、フランシス・マクドーマンド、ハル・ホルブルック、ジョン・クラシンスキー、ローズマリー・デウィット、テリー・キニー、ベンジャミン・シーラー、ティム・ギニー、ルーカス・ブラック、タイタス・ウェリヴァー

大手のガス会社で働く男は、シェールガスの採掘権を取得するため、土地の所有者との交渉をする仕事をしていた。とある貧しい田舎町で、簡単に話がまとまると思っていたところ、住人の一部に強硬に反対され、環境保護団体もやってきて、町のなかは大騒ぎになるのだが.............ってな、エネルギー問題と企業倫理を捉えたドラマ?!

農業の他に産業のない貧しい町で、多少の金を積めば簡単に話は付くと思っていたところ、ひとりの老いた教師の反論をキッカケに、事態は複雑になりってな感じで、クリーン・エネルギーと環境破壊の問題に鋭くツッコミを入れた、なかなかの社会派ドラマやったよ。

大企業の傲慢と農家の貧困、そんでもって背後で渦巻く陰謀..........口が半開きのマットくんに妙にピッタりとくる役に、さすが仲良しの監督さんだけに、よう分かってはるわって思ってもうた(笑)

それにしても、“エネルギー革命”とまで言われたシェールガスの開発の裏側を描いた内容は、なかなかリアルで、実際にアメリカでこんなことが起こってるんかと思わせるほどやった。

まぁ、何が正しいかは一概には言えんけど、映画という形で、こういった問題提起をすることが、きっと意義のあることなんやろなぁって思うんよね?!

2015年3月18日 (水)

『旅人は夢を奏でる』

今日は、ちょっと変わったところでフィンランド映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてるミカ・カウリスマキってひとは、名前からもピンとくるように、『マッチ工場の少女』『浮き雲』『過去のない男』『街のあかり』といった独特のテイストの作品で評価の高いアキ・カウリスマキ監督のお兄さんなんよ。

弟はベルリン国際映画祭で賞を受賞したり、カンヌ国際映画祭の常連やったりするんやけど、お兄さんのほうは、ジョニー・デップなんかと作品を作ったことはあったりするものの、そこまで評価されてはないらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

旅人は夢を奏でる / Tie Pohjoiseen   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ミカ・カウリスマキ
出演:ヴェサ=マッティ・ロイリ、サムリ・エデルマン、マリ・ペランコスキー、ペーテル・フランツェーン、イリナ・ビョークルンド、アダ・クッコネン、エリナ・クニフティラ

3歳の時に別れて以来、音信不通だった父親が、突然に現れて戸惑うピアニストの男。会ったこともない異母姉を紹介すると言われ、強引にドライブに連れだされるのだが...............ってな、ちょっと風変わりなロードムービー?!

ほとんど記憶にもない父親に振り回され、最初は困惑するものの、次第にそのペースに巻き込まれながら、父と子の距離が縮まり.........ってな感じで、とってもオフビートな親子ドラマが展開するんよ。

巨漢を揺すりながら、豪快に振る舞う父親と、家族のことで問題を抱える繊細なピアニストの男という対比をしながら、旅を通じて人生が少し違って見えるようになる、そんな様が、なんや微笑ましく、どこか温かく描かれてるんよなぁ。

でもって、別々に暮らしていても、どこか血のつながりがある、そう感じさせる演出の妙が、作品を上手くまとめる要素になってるんよね。

相変わらず邦題の意味は、まったくもってして不明ではあるんやけど、ちょっと切なく、それでいてホノボノとした“男旅”は、マッタリと楽しむには程良い感じやったかな!?

2015年3月17日 (火)

『ホットロード』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の話題といえば、先日、発表された日本アカデミー賞なる“大そうな”賞で、主演のふたりが新人俳優賞を獲ったってことで、ニュースになってたっけ。今回の受賞は正直どうなんやろうって思わんでもないんやけど、考えたら、そもそも日本アカデミー賞っていう存在自体がどうなんやろうってことなわけで、そうなると、まぁ、どうでもエエかってなるんよね(笑)

能年くんといえば、世間的には“あのNHKの朝ドラの”ってことになるんやろうけど、個人的には、その前から『カラスの親指』での石原さとみの妹役とか、『グッモーエビアン!』での三吉彩花の親友役で印象に残ってるんやけど。

ちなみに、この作品、江ノ島を中心とする湘南エリアがロケ地として使われてるんやけど、その地域に住んでる者として、アンタらどこからどこへ向かって走ってるんよ、ってツッコミは一応入れておこうと思う(笑)

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

ホットロード   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三木孝浩
出演:能年玲奈、登坂広臣、鈴木亮平、木村佳乃、太田莉菜、竹富聖花、落合モトキ、小澤征悦、松田美由紀、利重 剛、野間口 徹

幼い頃に父親を亡くし、母親と二人で暮らす中学生の少女は、母親が幼なじみの男と付き合っていることに憤って反発していた。そんな時、友人の紹介で暴走族のメンバーの男と知り合うのだが.............ってな青春(?)恋愛ドラマ??

母親の愛を感じられない暮らしに嫌気がさし、粗野で口が悪いがどこか優しさのある青年に惹かれ、互いに恋に落ちるが........ってなことで、反抗期の小娘が少しグレて恋して大騒ぎってね(笑)

冗談はさておき、ある種の純愛ストーリーにしたかったんやろうけど............中学生が暴走族と同棲する時点でオヤジの理解を超越してもうって、う~ん、どうなんやろって思うんよ??

まぁ、能年くんは時折ドキッとするような表情を見せてくれてて、そのあたりに彼女のオーラを感じはするんやけど、そもそものところで、どうにもグレキャラが似合わないっていうのがね。

でもって、キャスティングで言うと、母親役の木村くんのキャラ設定が更に意味不明で、何がしたいのかサッパリで、なんやシックリとこんかった(苦笑)

同年代の子たちが観たら、少しは盛り上がるんかもしれんけど、どうにもパッとせんドラマやったね?!

2015年3月16日 (月)

『クローズド・サーキット』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、イギリスの陰謀サスペンスものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるジョン・クローリーってひとは、アイルランドの出身で、ベルリン国際映画祭で賞を受賞したりしたこともあるんやけど、サンダンスで評判になったシアーシャ・ローナン主演の新作“BROOKLYN”ってのが注目されてるらしい。フォックスが配給権を得るために900万ドルを払ったんやって。

主演のエリック・バナは、最近はあまりメジャーな作品で姿をみないんやけど、公開前の作品では、ジム・シェリダン監督の新作に出演してるらしく、ガイ・リッチー監督の“アーサー王もの”の企画で、ジュード・ロウなんかと共演するんやないかっていう噂もあるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.................?!

クローズド・サーキット / Closed Circuit   ★★★★☆   (2013年)

監督:ジョン・クローリー
出演:エリック・バナ、レベッカ・ホール、ジム・ブロードベンド、キーラン・ハインズ、ケネス・クランハム、ジュリア・スタイルズ、ジェマ・パウエル

ロンドン市内にあるマーケットで起きた爆破事件、すぐに容疑者が逮捕され、裁判が始まるが、担当の弁護士が自殺し、代わりに担当することになった男は、事件を調べるうちにある疑問を持つのだが................ってなサスペンス?!

テロとみなされた事件は、国家の安全に絡むという理由で非公開の法廷で裁かれることになるのだが、被疑者の弁護をすることになった弁護士の男は、事件の裏に潜む大きな闇に気づくのだが...............ってなことで、スリリングなドラマが展開するんよ。

これ、何がいいかって、緊迫感のあるテンションで、グイグイと事件の真相に迫りながら、強大な敵と対峙するっていうあたりの盛り上がりが堪らんのよ!?

確かにイギリスの司法制度がよう分からんっていう部分で、人間関係が掴みきれないところもあるんやけど、それを差し引いても、イギリスらしい極上のサスペンスに仕上がってると思うんよね。

それに、主役のエリックくん、なかなか渋くていい味出しとったなぁ..............そこがおススメ??(笑)

2015年3月15日 (日)

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、空腹時には避けたほうがいい(?)作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督 兼 主演をしてるジョン・ファヴローと言えば、“アイアンマン”シリーズでスッカリ監督としてもメジャーになってるわけやけど、この作品のキャスティングを見ても、その人脈の広さを感じさせるやんね。

ちなみに、この作品は、放送映画批評家協会賞でファヴローくんが主演男優賞にノミネートされたってことで、コメディ役者としても一定の評価を得てるんかな。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

シェフ 三ツ星フードトラック始めました / Chef   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジョン・ファヴロー
出演:ジョン・ファヴロー、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン、ソフィア・ベルガラ、オリヴァー・プラット、ロバート・ダウニー・Jr、ボビー・カナヴェイル、ダスティン・ホフマン、エイミー・セダリス、エムジェイ・アンソニー

ロスにある人気レストランで雇われシェフをしている男は、評論家が来店することを知り、新しいメニューで勝負しようとするが、オーナーの反対にあい、その結果、散々な批評をされ、更にSNSでの攻撃がキッカケで騒ぎを起こしてしまい、仕事もクビになる。失意の彼は、再起をかけてフードトラックをやることにしたのだが.................ってなドラマ?!

料理人としての自信も評判もズタズタにされ、ゼロからの再出発をすることに。そんな彼の元には親友の料理人と父親を慕う、普段は別れて暮らす息子が.............ってなことで、オイシそうなドラマが展開するんよ(笑)

キューバサンドが実際にどんなものか、よう知らんのやけど、チーズのとろけるホットサンドを映像で観てると、思わず食欲がそそられてまうって!?

ドラマとしては軽妙なタッチで、離婚した母親と暮らす息子と、父親との関係を軸にしながら、ホノボノとしたドラマが繰り広げられるんよ。特に感動するといった盛り上がりはないんやけど、当たり障りなく、ほどよく楽しめるってところで、悪くない作品なのかもね?!

個人的な先入観かもしれんけど、太った料理人が作る料理って、なんか美味そうに思えるんよなぁ。俺も料理でも覚えて、その線で売ってみようかなぁ..........なんて浅はかなことを考えてみたりして(笑)

2015年3月14日 (土)

『アモーレス・ぺロス』

気がついたら3週連続でアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品を.............って、単に週末が引きこもり状態で映画館に行けてないんで、ツナギのネタとして取り上げてるんやけど.............(苦笑)

なんて、ヨコシマな理由を書いてはみたものの、アカデミー賞監督にまで登りつめた彼の原点を知ってもらうためにも、この作品はハズせんやろってことで、気合いを入れてご紹介♪

実はこの作品、東京国際映画祭で作品賞であるグランプリ、最優秀監督賞、ついでに都知事賞(その時の都知事が誰やったかは知らんけど..........)を受賞してるんよ。

まぁ、カンヌ国際映画祭で賞を獲ったり、アカデミー賞やゴールデングローブ賞でもノミネートされ、英国アカデミー賞では外国語映画賞を受賞したりして、世界的に注目されてたから、それに便乗しただけかもしれんけど(笑)

とにもかくにも、監督さんのデビュー作の感想は..................?!

アモーレス・ぺロス / Amores Perros   ★★★★☆   (2000年)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、エミリオ・エチェバリア、アルバロ・ゲレロ、バネッサ・バウチェ、ホルヘ・サリナス、マルコ・ぺレス、グスターボ・サンチェス・バラ、ゴヤ・トレド

同居する兄嫁に想いを寄せる青年、不倫相手の男と暮らすことになったスーパー・モデル、かつて政治活動に身を投じるために家族を捨てた初老の殺し屋、ひとつの事故をキッカケに交錯した人間ドラマ?!

愛犬を闘犬で戦わせて勝った賞金を貯め、彼女の子どもを連れて別の町で暮らそうと持ちかける青年、事故ですべてを失いそうになるセレブな女性、そしてずっと離れて暮らす娘への気持ちを胸に封印して暮らす初老の男、どこか上手くいかない、まったく別々のそれぞれの人生を、独特のユーモアとセンチメンタリズムで彩りながら、巧みにつなぎ合わせてあるんよなぁ。

年齢も性別も異なる3人の“主人公”を、それぞれに魅力を引き出しながら、純粋さや切ない感情をメリハリを利かせながら語るあたり、見事やなぁって思うんよ。演じ手の良さを上手く引き出してる印象なんやけど、特に、これが長編映画デビューとなるガエルくんのギラギラした魅力を映すあたりは秀逸やった。

というわけで、デビュー作にして傑作を世に送り出したイニャリトゥ監督の凄さは、是非、試して欲しいなぁって思うんやけどね!?

2015年3月13日 (金)

『二郎は鮨の夢を見る』

今日は、邦画ではないんやけど、日本の鮨職人をテーマにしたドキュメンタリー作品をひとつ、ご紹介♪

銀座にある小さなスシ屋がミシュランの3つ星を取り、最高齢の3つ星シェフになってるってことで、このドキュメンタリーが上映されてる時に随分と話題になったよね。確かオバマさんが来日したときに、この“すきやばし次郎”で安倍ちゃんと会食したってのがニュースになってたような気がするんやけど............。

そんな職人を“ネタ”に作品を作ったアメリカ人の監督さんは、これが長編デビュー作やったらしいんやけど、監督さんのお父さんもエミー賞を受賞したことがあるらしく、今はメトロポリタン・オペラの総帥をやってるひとなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

二郎は鮨の夢を見る / Jiro Dreams Of Sushi   ★★★☆☆   (2011年)

監督:デヴィッド・ゲルブ
出演:小野二郎、小野禎一、小野隆士

銀座のビルの地下にある、客席がわずか10席のすし屋“すきやばし次郎”。ミシュランで5年連続3つ星の評価を受ける店の主、小野二郎とその息子や弟子たちにスポットを当てたドキュメンタリー?!

80代半ばを過ぎても飽くなき探求心で、より美味い鮨を客に提供することを目指す、そんな職人のこだわりと、その背中を見ながら店を手伝う息子や弟子たちの姿を追いかけてるんよ。

最高の食材を最高の技で握り、客に食べてもらう、そんなシンプルながら深い世界を、本人たちのコメントを引き出しながら、映し出してるんよね!?

偉大な親父とそれに負けないように頑張る息子たち、そんな親子の様子も印象的ではあるんやけど、やっぱり妥協を知らない職人気質ってのが、渋いよなぁって思ってもうた。

小さな店が見せる世界基準、こういうものがドキュメンタリーとなって、いろんな人に知られるってのも、日本人の誇りなのかもなぁ?!

なかなか3万円の鮨は手が出んけど、いつか行けるとエエなぁ............宝くじでも当たれば.............(笑)

2015年3月12日 (木)

『悪魔は誰だ』

今日は、韓国のサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

またまた出ました“韓国で200万人動員”の宣伝文句............で、200万人で実際の規模的にどんなもんなんやろ。まぁ、かなりの勢いのような雰囲気の体は出てるような気はするんやけど..............(笑)

主演のオム・ジョンファって女優さんが、韓国のメジャーな映画賞で主演女優賞を受賞したらしく、これがデビュー作となる監督さんも新人監督賞にノミネートされたってことみたいで、それなりに話題になったことは間違いないんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

悪魔は誰だ / Montage   ★★★☆☆   (2013年)

監督:チョン・グンソプ
出演:オム・ジョンファ、キム・サンギョン、チョ・ヒボン、ソン・ヨンチャン、パク・チョルミン、キ・ジュボン

15年前に起きた幼女誘拐殺人事件を追う刑事は、手がかりを頼りに犯人を追い詰めるが、もう少しのところで逃がし、事件はついに時効を迎える。失意の男は警察を辞めてしまうが、そんな時、同じような手口で幼女が公園で誘拐されるという事件が発生し、彼は捜査に協力しながら、再び犯人を追うのだが.............ってなサスペンスもの!?

犯人から突き付けられる15年前と同じ要求、つかめない足取り、子どもの行方は、そして犯人は誰なのか........ってなことで、なかなかスリリングに展開していくんよ。

この手の韓国のサスペンスものが上手いなぁって思うのは、実にテンポよく、観る側をグイグイと引きつけるところなんよなぁ。この作品でも、ヒネリの利いた結末を用意しつつ、そこまでを飽きさせない流れで持って行ってるんよね。

ただ、この作品、ちょっと残念やったのは、勢いは十分なんやけど、ツメが甘くて、どうしてもツッコミを入れたくなってまう箇所がイロイロとあって.........(苦笑)

娯楽サスペンスとしては、なかなか良質で、悪くはないとは思うんやけど、作品の評価としては、少し惜しいデキやったかもね?!

2015年3月11日 (水)

『私の、息子』

今日は、ちょっと変わったところでルーマニアの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したらしく、本国ルーマニアでは、映画賞の主要部門を独占したらしく、ヨーロッパでかなり評価されたんやって。

主役の母親役を演じてるルミニツァ・ゲオルギウっていう女優さんは、過去にロサンゼルス批評家協会賞で最優秀助演女優賞を受賞したことがあるみたいで、世界的に知られたルーマニアの大女優ってとこかな。

監督のカリン・ペーター・ネッツァーくんは、これが長編3作目らしいんやけど、過去の作品でもロカルノ国際映画祭なんかで賞を獲ったりしてて、なかなか将来が有望な監督さんなのかも。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

 私の、息子 / Pozitia Copilului   ★★★☆☆   (2013年)

監督:カリン・ペーター・ネッツァー
出演:ルミニツァ・ゲオルギウ、イリンカ・ゴヤ、ボグダン・トゥミトラケ、ナターシャ・ラーブ、ヴラド・イヴァノフ、フロリン・ザムフィレスク

建築家として名前の知られるセレブな女性の悩みは、ひとり息子との関係が少し疎遠なこと。そんなとき、息子が人身事故を起こし、子どもを轢き殺してしまい、息子のために奔走するのだが...........ってな母子の愛憎を描いたドラマ?!

ありとあらゆるコネを使い、息子の罪を軽くしようと必死になるが、息子は感謝するどころか、余計に反発し、ふたりの関係はより一層こじれるのだが...........ってなことで、母と子の複雑な関係をってところなんかな。

過剰なまでに息子を心配し、愛情を押しつけようとする母親と、そんな彼女の存在が煩わしいと思いつつ、他人任せの人生を送ってきた息子、なんやイタイ親子なんよなぁ。

それぞれに子離れ、親離れできずにいる彼らが、事故というひとつのキッカケで向き合いながら、悩み傷つく様は、親子の愛情について考えさせるのかも。

ハンディ・カメラを多用したと思われる映像は、出だしはセレブなおばちゃんを映した、訳の分からんドキュメンタリーかと思うような作りなんやけど、不思議と次第に“ドラマ”に引き込まれていく感じやった(笑)

息子を思う母親の気持ち、母性の持つ愛情の深さってのを、屈折したシチュエーションを使い描いた作品は、地味ながらも確かに見応えがあったかな?!

2015年3月10日 (火)

『恋のプロトタイプ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、例の青春とエロを絡めた(?)アートポートっていう映画製作会社がうやってる“青春H”って企画の第41弾作品なんやって。どうやら、この後の第42弾でしばらく休憩ってことらしく、次世代の育成ってことで始めたんやろうけど、なかなか難しいもんやなぁって思ったりして。

ちなみに、このアートポートって会社、単にエロ要素ありの男臭い(?)映画を作ってるだけかと思ったら、あのウルトラマンでお馴染みの円谷プロダクションの副社長がやってた円谷映像って会社の事業譲渡を受けて、円谷エンターテイメントって会社を傘下に入れて、子供向けコンテンツもやってるんやって。

まぁ、そんなどうでもエエ話(?)は置いといて、作品の感想は...................?!

恋のプロトタイプ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:中村公彦
出演:櫻井拓也、星咲優菜、阿部隼也、掘 有里、原田祐輔、米本千春、杉原 憂

恋愛シュミレーションゲームにハマり、ゲームのキャラクターとの疑似恋愛に夢中のフリーターの男は、新たに始めたコンビニでのバイトで、お笑いの追っかけをしてる女子大生と一緒に働くことになるのだが.............ってな妄想系恋愛ドラマ??(苦笑)

モテないオタク系の男と過去の恋愛で傷つき、異性との付き合いに消極的な女、そんなふたりが付き合うことになるのだが.............ってなことで、現実世界の恋愛とバーチャルな恋愛を掛け合わせながら、不器用な恋の話をってとこなんやろね。

なんかね、ゲームのなかの恋愛に夢中になってる主人公がイタすぎやなぁって思いながら引き気味に見てたんやけど、ふと、まともな恋愛をしてない自分も、案外、世間から見ると変わらんかもって思ったら、妙に凹んでもうたよ(苦笑)

バーチャルな世界で完結する恋愛の虚しさと、リアルな恋愛の難しさ、そんな視点は案外オモロイかもしれんけど、まぁ、作品としては.......ね。

それにしても、誰かを愛し、愛される、そんな日々を送りたいもんやよなぁ.........苦しくてもね?!(笑)

2015年3月 9日 (月)

『ラスト・ワールド』

今日は、劇場未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品、ある種の“学園モノ(?)”ってことで、若い俳優さんが大勢出てきて、ありがちな彼らの売り込み映画っていう側面はある感じかな。

なかでも中心的なキャラを演じてるソフィー・ロウって女優さんは、ちょっと前に紹介したナオミ・ワッツとロビン・ライトが共演した『美しい絵の崩壊』って作品にも出てて、この後もシャーロット・ランプリングが主演する作品に出演する予定もあるらしく、期待されてる若手女優さんみたいやね。

他にもハリー・ポッターに出てたイケメンや、ロンの妹役やった女の子や、『スパイ・キッズ』の子役だった彼や、いろいろと個性的な面々が出てるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

ラスト・ワールド / The Philosophers   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョン・ハドルズ
出演:ソフィー・ロウ、ジェームズ・ダーシー、ダリル・サバラ、フレディ・ストローマ、リース・ウェイクフィールド、ボニー・ライト、エリン・モリアーティ、ケイティー・フィンドレイ、ジェイコブ・アーティスト、ジョージ・ブラグデン

インドネシアの高校の哲学の時間に、“もしも世界の終りが来たときに10人だけシェルターで生き残ることができるなら誰を選ぶか”という問いかけで行われたシュミレーションを描いたドラマ?!

生徒が様々な職業のキャラを演じ、人類の存亡のために誰を生かすかを議論する、そんな授業の様子を架空世界とリンクさせながら描いてるんよね。

職業で選ぶのか、それとも人間性で選ぶのか、ある種の究極の選択を迫られるなかで、どう考えて行動するか、テーマとしては悪くないかな。

ただ、教室とヴァーチャルな世界を組み合わせて映し出すところに、どうしても無理があって、いろいろと工夫した結果ではあるんやろうけど、ビミョーなチープさが漂ってまうんよなぁ(苦笑)

しかもオチがどうにも意味不明というか、それはアカンやろうっていう感じで、何とも後味が悪いいんよね。アイデアは買うけど、作品としての評価はイマイチってとこかな?!

まぁ、ひょっとしたら哲学をテーマにしながら、えらい俗物的なオチを用意するところに、大いなる皮肉があるのかもしれんけど(笑)

2015年3月 8日 (日)

『冬のライオン』

週末は基本的に劇場で公開中の作品を紹介しようと思ってはいるんやけど、なんか日々の生活に疲れてもうて、完全な“週末引きこもり生活”になって、映画館に足が向かないんよ(苦笑)

そんなわけで、家で独り寂しく(?)マッタリとした時間を過ごしながら、何を紹介しようか悩んだ結果、過去にアカデミー賞を受賞した名画をひとつ、ご紹介♪

この作品、キャサリン・ヘップバーンに3度目のアカデミー賞主演女優賞をもたらし、その他に脚色賞と作曲賞を受賞したんよね。ピーター・オトゥールは、主演男優賞に3度目のノミネートやったんやけど、結局、アカデミー賞とは縁がなかったんよなぁ。

そんな二人以外でも、あのアンソニー・ホプキンスが映画デビューしたのがこの作品で、初出演とは思えない、堂々たる演技を見せてくれてるんよ。ついでに、後にジェームズ・ボンド(最も評判の悪い(?))になったティモシー・ダルトンもこの作品で映画デビューしてるんよね。

というわけで、いろいろ見どころのある名作の感想は........................?!

冬のライオン / The Lion In Winter   ★★★★☆   (1968年)

監督:アンソニー・ハーヴェイ
出演:ピーター・オトゥール、キャサリン・ヘップバーン、アンソニー・ホプキンス、ジェーン・メロウ、ジョン・キャッスル、ネイジェル・テリー、ティモシー・ダルトン、ナイジェル・ストック

イングランド国王ヘンリー2世は、自分の後継者を決めるため、クリスマスイブに3人の息子と幽閉していた王妃、そしてフランス国王を城に招いた。誰が王の権力を手にするのか、それぞれの思惑が交錯し、緊迫した事態に..........ってな歴史ドラマ?!

寵愛する末っ子を後継者にしようとするが、王妃は別の息子を跡取りにしようと画策し、もうひとりもフランス国王を巻き込んで陰謀を企てるが.........ってな感じで、丁々発止のやり取りが繰り広げられるんよ。

王を演じるピーターおじさんの風格と存在感、対抗するキャサリンおばさんの意地、そんでもってホプキンスくんの迫力、役者の演技を観てるだけで夢中にさせてくれるんよ。

歴史をネタにしているわけやけど、そこには夫婦の愛憎や親子の確執が描かれてて、とある一家の濃密な家族ドラマがあるんよね。

この作品でオトゥールおじさんがアカデミー賞の主演男優賞を受賞できなかったってのが意外に思うほど、繊細かつ大胆な見事な演技やった!?

2015年3月 7日 (土)

『バベル』

先週の『21グラム』に続き、イニャリトゥ監督のアカデミー賞監督賞の受賞を祝って(?)、彼の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品でも実はアカデミー賞の作品賞や監督賞にノミネートされてて、ついでと言ってはなんやけど、ちょっと前に染谷将太と電撃入籍した菊池凜子がアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたって、当時はかなり話題になってたっけ?!

個人的な意見としては、大した演技もしてないのに、言われるままに一糸まとわぬ姿でカメラの前に出たことで、どういうわけか世界中のひと(男?)が色めきだってもうて、思わず拍手してたら、アカデミー賞にまでノミネートされたっていう、その後の彼女の(演技派女優という)大きな勘違いの始まりになった作品なんやけど(笑)

イニャリトゥ監督にとっては、この作品でカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞して、監督としての初の“メジャー・タイトル獲得”ってことやったのかもしれんね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

バベル / Babel   ★★★☆☆   (2006年)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラット・ピット、ケイト・ブランシェット、役所広司、菊池凛子、ガエル・ガルシア・ベルナル、エル・ファニング、クリフトン・コリンズ・Jr、マイケル・ペーニャ、サイード・タルカーニ、ムスタファ・ラシディ

モロッコの荒地で響き渡った一発の銃弾、それを撃った現地の兄弟と、撃たれたアメリカ人の夫婦、銃の元所有者だった日本人の親子、そして撃たれたアメリカ人夫婦の子供を預かるメキシコ人の乳母................それぞれの物語綴った群像ドラマ?!

ひとつの事件に直接的、間接的に関わる人々の人間模様を、巧みに切り取りながら、綴っていくわけなんやけど、その話がどれもやりきれないくらいに、なんや切ないんよ。

すれ違いの夫婦に、分かり合えない父娘、軽い気持ちで引き起こしたことで引き裂かれる兄弟の関係、前作の『21グラム』と同様に、どこか乾いた映像で、何とも言えない殺伐とした雰囲気で描かれてるんよなぁ。

これまでの監督さんの作品と同様に、常に演じ手の顔をアップにしてとらえ、その表情で感情をにじませる手法は、映像的な技を感じさせるんやけど、群像劇として作品を評価するには、少々まとまりがなかったかもね。

世界をつないでスケール感をってことなんやろうけど、ネタになってるニュースのインパクトがイマイチでピンとこないため、どこか大袈裟さすぎる感があって、スンナリと入ってこんかった(苦笑)

シリアスなブラピは、なかなか悪くなかったんやけど、作品としては全体的にもう一息やったかなぁ..................??

2015年3月 6日 (金)

『太秦ライムライト』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場での公開時に話題になったのが、やはり主役を務める役者さんが異色ってことなんよね。70歳の大部屋俳優が人生初の主役を演じるってことは、かなりの意外性やったってことかな。

でも、この福本さん、その筋ではかなり有名なひとらしく、時代劇での斬られっぷりは職人の域に達してるんやって。あのトム・クルーズが主演したハリウッド時代劇『ラスト サムライ』でも、“寡黙なサムライ”っていう役どころで出演してたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

太秦ライムライト   ★★★☆☆   (2013年)

監督:落合 賢
出演:福本清三、山本千尋、萬田久子、本田博太郎、小林稔侍、松方弘樹、合田雅史、峰 蘭太郎、柴田善行、木下通博、尚玄、中村静香

時代劇の“斬られ役”として長年、映画に携わってきた男だったが、作られる時代劇作品の数が減り、出番が少なくなっていた。そんな時に、死体役で出演した作品で監督ともめ、謹慎処分になり、仕事がない彼に、女優の卵の女の子から殺陣の稽古をつけて欲しいと頼まれるのだが...........ってな、ひとりの大部屋俳優の生き様を描いたドラマ?!

いかに上手く斬られるか、そんなことに情熱を傾けて俳優をやってきた初老の男、時代遅れな不器用さで生きる男の哀愁をってとこなんかな。

長いキャリアのなかで、これが初主演となる福本さんの演技は、セリフ回しはたどたどしいものの、その姿はグッと胸にくるものがあったかな。あと、ヒロイン役の山本くんが、なかなかキュートで、思わず頑張れって応援したくなるところがエエんかもね(笑)

華やかなスクリーンの世界で、決して目立つことなく、それでいて主役を引き立たせるために魂を込めて演じる男の姿、こういう職人のような役者があっての作品なんやってのが、よう分かったよ?!

2015年3月 5日 (木)

『マチェーテ・キルズ』

今日は、究極のB級映画の続編をひとつ、ご紹介♪

1作目の『マチェーテ』でまさかの“ダニー・トレホ押し”で世間をアッと言わせ、首が転がる演出でホラー映画ファンを挑発(?)し、カルト的な人気を引き出した(??)ロバート・ロドリゲス監督が、思いっきり調子に乗って続編を繰り出してきたのが、この作品なんよ(笑)

最初のインパクトがありすぎたことで、2作目はどうしても慣れの部分もあってか、はたまた単に呆れられてもうたのか、作品の評判はイマイチで、結局、劇場公開時には観に行かなかったんやけど、やっぱり気になってもうて、ようやくレンタルして鑑賞したってわけ。

ちなみに、今作でお色気担当で出演してるアンバー・ハードは、あのジョニー・デップと結婚したってニュースで話題になったひとなんよね。そもそもバイ・セクシャルを公言してて、ジョニーくんが遊ばれてる説がまことしやかに言われてただけに、結ばれたってのは意外やったね。

ついでに、あのレディー・ガガもお色気担当で顔を出してるんやけど、この作品での演技が認められて、見事に昨年のラジー賞で最低助演女優賞にノミネートされたんよ♪

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

マチェーテ・キルズ / Machete Kills   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ、アンバー・ハード、キューバ・グッディング・Jr、ミシェル・ロドリゲス、アンバー・ハード、カルロス・エステべス、レディー・ガガ、アントニオ・バンデラス、ソフィア・ベルガラ、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェシカ・アルバ、ウィリアム・サドラー、メル・ギブソン

軍による武器の密売の現場を押えたマチェーテだったが、事件の裏にはメキシコの革命家が絡んでおり、アメリカ大統領から直々に男の暗殺を依頼されるのだが...................ってな超B級アクション映画の続編?!

いやぁ~、出だしでいきなりジェシカくんがフェードアウトしてもうて、楽しみにしてたメイン・ディッシュを取り上げられもうた気がして、どないなるかと思ったんやけど、ロドリゲスくんの相変わらずのチープでハチャメチャなアクションで、それなりに楽しませてもらったよ(笑)

このアホらしくて低俗なアクション映画は、間違いなく好き嫌いが分かれるんやと思うんやけど、乗っかってまうと案外クセになるんやけどね。

まぁ、そもそものところで、イカツイ顔以外に取り柄のないトレホおじさんが主役を張るって時点で、この作品を女性映画ファンが鑑賞する理由は、ほとんどゼロに近いわけで、実に潔く男臭い娯楽映画になってるんやけどね!(笑)

2015年3月 4日 (水)

『わたしは生きていける』

今日は、ちょっと小粒なイギリスの映画をひとつ、ご紹介♪

“小粒”といっても、監督をしているのはフォレスト・ウィッテカーにアカデミー賞主演男優賞をもたらした『ラストキング・オブ・スコットランド』を作ったひとで、ドキュメンタリー作品でアカデミー賞を受賞してる監督さんでもあるんよね。

それ以外の作品でも、『運命を分けたザイル』で英国アカデミー賞の作品賞を受賞し、ラッセル・クロウが主演した『消されたヘッドライン』でも良質なサスペンスを作り上げてた。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

わたしは生きていける / How I Live Now   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:シアーシャ・ローナン、トム・ホランド、ジョージ・マッケイ、ソフィ・スタントン、アンナ・チャンセラー、ハーリー・バード、ジョナサン・ラグマン、エイミー・ドーソン、ステラ・ゴネット、ダーレン・モーフィット

夏をイギリスの田舎町に住む叔母の家で過ごすためにニューヨークからやって来た少女は、最初は自分の殻に籠り、従兄弟たちとも距離を置いていたが、美しい自然のなか次第に打ち解けてきた矢先、ロンドンが核攻撃を受け............ってなサバイバル・ドラマ?!

“仲間”ができ、恋人ができ、穏やかな夏が過ぎようとしたときに、突然の戒厳令で大人の争いに巻き込まれ、そのなかで必死に希望を信じて歩き続ける.............苦難やねぇ(笑)

どうやら原作の小説は第三次世界大戦を背景にしてるらしいんやけど、この映画では国内での紛争程度で、そこまでのスケール感はなくて、全体的に作品としても小粒な作りやったかな。

まぁ、若者が主役のドラマだけに、すでに大作に出演して売れっ子のローナンくん以外でもマッケイくんやホランドくんあたりには、ちょうどいいアピールやったんやろね。

ヘタをすればチープなメロドラマになりそうなところを、こだわりの映像やきっちり組み立てられたドラマでまとめるところは、この監督さんならではで、作品としては悪くなかったかも?!

2015年3月 3日 (火)

『さまよう小指』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

何の気なしに手に取った作品ではあったんやけど、あのスターダスト・プロモーションが製作&配給ってことが判明した時点で、“やってもうたかぁ......”って思ったんよ。

そんなスターダストのイチオシ(?)女優の我妻くんは、以前に紹介したこともある『恋に至る病』って作品でも、とってもエキセントリックなヒロインを演じてた子なんよね。で、相手役の小澤くんは、もはや定番となってる戦隊モノ出身のイケメン(?)若手俳優ってことらしい(笑)

ちなみに、この作品、ゆうばり国際ファンタジック映画際でグランプリを獲得したらしく、公式のHPを見たところ、斉藤 工くんが監督さんのことを“天才かも”ってコメントを寄せてるのが書いてあった。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

さまよう小指   ★★★☆☆   (2014年)

監督:竹葉リサ
出演:我妻三輪子、小澤亮太、末永 遥、仁科 貴、かでなれおん、津田寛治、塩田時敏

ヤクザのボスの女に手を出して、小指をツメた男だったが、そんな彼を小学生の頃から好きだった女の子がその小指を手に入れて、彼のクローン人間を作り、恋人にして同棲生活を始めるのだが...........ってな恋愛ファンタジー&コメディ?!

どうしようもないダメ男と、そんな彼を一途に想う乙女な女の子、そして彼女によって作られたクローンの彼、ちょっと奇妙な三角関係で繰り広げられる真実の愛を求める物語(?)の結末は..............ってなことで、恋愛ドラマにエロとグロを織り交ぜたミクスチャー映画ってことかな?!

監督さんオリジナルの脚本ってことで、話も映像も個性的なデキにはなってるんやけど、個人的な印象としては、ちょっとポップで上品な“井口 昇”って感じやったね(笑)

主演の我妻くんは、独特の野暮ったい雰囲気を放ってて、そこにキュートさが見え隠れするあたりが、なかなか個性的やった。でもって、脇で津田くんが悪ノリしながら嬉々として妙なキャラを演じてるのが、なんや微笑ましかったかな。

くだらないと言ってまえばそれまでなんやけど、オリジナリティを感じさせる新人監督さんの登場ということで、少し注目してもエエんかもね?!

2015年3月 2日 (月)

『復讐少女』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、イギリスの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてるポール・ハイエットってひとは、これが初監督作品らしいんやけど、どうやら元々はメイクアップや特殊効果のほうで名前が知られてるひとらしく、マイケル・ファスベンダーが主演した『センチュリオン』や、イギリス系ホラーで有名(?)な『ディセント』、リーアム・ニーソンが主演の『アンノウン』なんかで特殊メイクの担当をしてたんやって。

主演のロージー・デイって女優さんは、年齢はこの作品の製作時で17歳くらいなんやけど、実は5歳から子役をやってるらしく、すでに短編映画を監督したりもしてて、かなり注目されてるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

復讐少女 / The Seasoning House   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ポール・ハイエット
出演:ロージー・デイ、ケヴィン・ハワース、アンナ・ウォルトン、ショーン・パートウィー、ケイティ・アレン、エミリー・タッカー、ジェマ・パウエル

紛争により目の前で母親を殺された耳の不自由な少女は、兵士のための娼館で働かされることに。ある日、そこにかつて母親を殺した部隊がやって来て.............ってなサスペンスもの?!

監禁されて、強制的に娼婦をされられる女性の世話をすることになった、耳も聞こえず話すこともできない少女が、感情を抑えることができずに復讐に..........ってなことで、少女の怒りの鉄拳が............!(笑)

前半の悲惨な状況から、一気に後半の流れへと、なかなかハラハラさせながら、うまく盛り上げてたかな。過酷な状況に追い込まれた少女が奮闘する様に、思わず共感してまうわけで、応援させてまう展開がニクイかも。

まぁ、そうは言っても、どこか低予算のチープさが漂ってもうてるわけやけど、そこらあたりは上手くシチュエーションを作って、か弱き少女が悪い男どもに復讐するっていう点に集中することで、かろうじて質を保ってる感じやったね。

絶賛するような作品ではないんやけど、それなりにボチボチと楽しめるかも?!(笑)

2015年3月 1日 (日)

『21グラム』

先日、発表された今年のアカデミー賞で、見事に監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥくんの作品をひとつ、今日はご紹介♪

この監督さん、メキシコの出身で、もともとはラジオのDJやったらしい。そこから映画音楽をやったりしつつ、初めて監督した作品『アモーレス・ぺレス』がカンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを受賞したり、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされて注目され、ハリウッドに進出して撮った2作目の作品がこれなんよ。

この作品でのアカデミー賞はなかったんやけど、ナオミ・ワッツが主演女優賞に、ベニチオ・デル・トロが助演男優賞にノミネートされ、ショーン・ペンはヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞したんよなぁ。

今回のアカデミー賞受賞で、映画界の頂点に登りつめた監督さんの新作の公開を心待ちにしながら、その代表作の感想は......................?!

21グラム / 21Grams   ★★★★☆   (2003年)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲンズブール、クレア・デュヴァル、ダニー・ヒューストン、メリッサ・レオ、デニス・オヘア、エディ・マーサン、ポール・カルデロン

事故で夫と娘を失った女、そんな彼女の夫の心臓を移植された男、そして事故を起こした加害者の男、ひとつの事件をきっかけに絡みあう3人の関係を描いたドラマ?!

家族を失い、生きる支えを失った女と、新しい心臓で死の淵から生き返った男、そんでもって神への信仰心を失った男..............そんな彼らが辿りつく先は、行き場のない苦悩の明日なんよなぁ。

時系列を無視して、つながれた映像は、出だしでスンナリと話しが入ってこないだけに、少し戸惑ってまうんやけど、一方でそれによって登場人物それぞれの個性をより印象付ける感じやったね。

ハンディ・カメラで役者の表情を追いかける映像は、どこか冷たさがあって、ザラザラした印象で、さりげなく物語の底にある深い切なさを写し出してるんよ。でもって、カメラの前で演じる主演の3人の迫真の演技は、なかなかの見応えやった。

人が死ぬときの魂の重さ“21g”と引換えに得るものは.........そんな、どこか哲学的な人生ドラマを個性的な映像で表現してみせる監督さんの手腕は、見事なものやったね!?

« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »