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2015年4月

2015年4月30日 (木)

『100歳の華麗なる冒険』

今日は、北欧スウェーデンのコメディをひとつ、ご紹介♪

この作品、世界的なベストセラーとなった小説がネタになってるらしく、スウェーデンの言葉はよう分からんのやけど、100歳の老人が窓から逃げるってのが小説のタイトルらしいんよ。

そんな作品は、シカゴ国際映画祭やダーバン国際映画祭(南アフリカ)なんかで観客賞を受賞したり、スペインのゴヤ賞で最優秀ヨーロッパ映画賞の候補になったりしたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

100歳の華麗なる冒険 / Hundraaringen Som Klev Ut Genom Fronstret Och Forsvann   ★★★☆☆   (2013年)

監督:フェリックス・ハーングレン
出演:ロバート・グスタフソン、イヴァル・ヴィクランデル、ミア・シャーリンゲル、アラン・フォード、ダーヴィド・ヴィーベリー

100歳の誕生日に老人ホームから逃げ出した老人は、ひょんなことから組織の金を持って旅することになり、命を狙われることになるのだが..........ってな、ちょっとナンセンスなコメディ・ドラマ?!

一見するとどこにでもいそうな普通の長生きの老人の、信じられないような驚くべき半生を振り返りつつ、悪い組織の追手からどう逃げるかってのをロードムービーで楽しくってとこなんかな。

スペイン内乱から第二次大戦、冷戦にベルリンの壁崩壊、歴史の裏側には実はこの男が..........ってなことで、どっかの映画でも使われてた手法で、ユル~いコメディが展開するんよ。

正直、目新しさはないものの、北欧のコメディらしい、どこか“ほんわか”した雰囲気や、それなりに強引なヒネリが入ってたり、時折グロかったりで、そんなオフビートなところがウリにはなってるんやろうと思う。

まぁ、高齢化社会が進むと、そこらへんをターゲットにした作品ってのも、需要が出てくるのかもね?!(笑)

2015年4月29日 (水)

『リスボンに誘われて』

今日は、ちょっと渋めのヨーロッパ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてるビレ・アウグストくんは、ネルソン・マンデラと看守の関係を描いた『マンデラの名もなき看守』を作ったデンマーク出身のひとで、初期のマックス・フォン・シドーが出演した『ペレ』(1987年)や『愛の風景』(1992年)っていう作品でカンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞した経歴を持つんよ。

その他では、この作品で主演のジェレミー・アイアンズやメリル・ストリープ、グレン・クローズにヴァネッサ・レッドグレーブといった豪華な面々が共演した『愛と精霊の家』(1993年)でも注目されたんよなぁ。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.......................?!

リスボンに誘われて / Night Train To Lisbon   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ビレ・アウグスト
出演:ジェレミー・アイアンズ、シャーロット・ランプリング、メラニー・ロラン、ジャック・ヒューストン、マルティナ・ゲデック、ブルーノ・ガンツ、レナ・オリン、クリストファー・リー、トム・コートネイ

スイスのベルンの高校で教師をする男は、橋の上から身投げをしようとする若い女性を助ける。一緒に学校まで来るが、急に姿を消した彼女が残したコートのポケットから、一冊の本とリスボン行きの夜行列車のチケットを見つけ、男は衝動的にリスボンに向かうのだが..........ってなドラマ?!

手にした本の内容に共感し、その作者の家を訪れたことで始まる、作者とその仲間たちの激動の日々を探求する旅の結末は............ってなことで、かつてレジスタンスとして戦った人たちの生きた証を探りながら、自分探しをするってとこなんかな。

世の中を変えようとした熱情、愛する人を守ろうとした献身、そしてハゲしい嫉妬、一冊の本の裏側に隠された人間模様を知ることで、男の人生にも変化が..........ってね?!

タイトルから、てっきり甘ったるい初老の男の恋愛ドラマかと思ったら、ポルトガルの歴史の転換点に命を燃やして生きた男と、その仲間たちの切ない感情を描いてて、なかなか胸にグッとくる話やった。

時代に翻弄されながらも必死に生きた若者たち、その生き様を知り、それぞれの人生の価値を考えるってことなのかもなぁ。

フラフラと漫然とした日々を過ごしてる自分自身に少し反省してもうたよ(苦笑)

2015年4月28日 (火)

『放課後ロスト』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっと前に紹介した『鬼灯さん家のアネキ』って作品の原作を書いてる人気漫画家の青春群像コミックってのが元ネタらしく、それを若手の女優さんを使って作品にしましたってことらしい。

3人の監督さんはいずれも女性で、この中では名倉くんが商業映画デビューってことらしく、大九くんは新垣結衣が主演の『恋するマドリ』や高岡早紀が主演の『モンスター』といった作品を撮ってて、天野くんは6月に新作の公開が控えてたりするみたいやね。

これをレンタルした理由は、最近、密かに(?)押してる若手女優の未来穂香が出演してるってことで、その演技をチェックしたかったってことなんやけど、ついでに他にも有望なのが見つかればと思ったけど................ね(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

放課後ロスト   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:天野千尋、名倉 愛、大九明子
出演:未来穂香、高嶋香帆、佐藤すみれ、中山絵梨奈、大石悠馬、松岡茉優、古泉 葵

どこか悩みを抱えた女子高生たちの友情やそれを少し超えた曖昧な甘酸っぱい関係を、3人の女性監督の感性を使って描いた青春オムニバスドラマってとこ?!

3つの別々のストーリーのなかで、注目の若手女優をフィーチャーしながら、女の子の同志の微妙な“好き”という感情を映しだそうとしてるんかな。

男目線で観ると、それぞれの出演者の演技や魅力ってのを比較して眺めることになるんやけど、この中では、ちょっと脱力系の女の子の役を自然に演じてる未来くんに可能性を感じてまうんよなぁ。

まぁ、そもそもストーリーや演出の部分で物足りなさが多々あって、もちろん出演者だけの問題ではないんやろうけどね..........っていうか、むしろ監督さんの技量の方が............(苦笑)

企画の趣旨は若手のアピールってことなんやろうから、あまり内容をトヤカク言うほどのことではないんかもしれんけど...............?!

2015年4月27日 (月)

『22ジャンプストリート』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、コメディものをひとつ、ご紹介♪

これ、前作の『21ジャンプストリート』の続編で、今回もピープルズ・チョイス・アワードでコメディ部門で受賞したりして、アメリカでは結構なヒットになったらしいんやけど、日本では今回も劇場公開とはいかんかったみたいやね。

監督を務めてるフィル・ロードとクリストファー・ミラーと言えば、アカデミー賞のアニメ部門でノミネートすらされなかったことで逆に話題になった『LEGO(R)ムービー』を作ったひとたちで、そういう点でも十分に話題作と言えなくもないと思うやけど。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

22ジャンプストリート / 22 Jump Street   ★★★☆☆   (2014年)

監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー
出演:ジョナ・ヒル、チャニング・テイタム、アイス・キューブ、ピーター・ストーメア、アンバー・スティーヴンス、ジリアン・ベル、ワイアット・ラッセル、ニック・オファーマン、クレイグ・ロバーツ、キャロライン・アーロン

前作で高校生に扮して潜入捜査をしたふたりの警官は、今度は大学に潜入し、蔓延するドラッグの元締めを捕まえるという任務に着くのだが.............ってな、コメディ&アクション?!

ドラッグが原因で亡くなった女学生の身辺を調査し始める凸凹コンビだったが、ひとりが才能を認められてアメフト部に入ったことで、コンビの絆にヒビが入ってしまい..............ってな感じで、今回も相変わらずのドタバタの学園ドラマ + 犯罪サスペンスをグタグタ気味の笑いで彩りってね(笑)

そんなに笑えない、よくあるハリウッドのコメディと同じではあるんやけど、このコンビ、なんや嫌味がないんよ。クダラないってことに間違いはないんやけど、主演のふたりのユルすぎる絡みが抜群なのか、ほど良いバディ映画になってて、不思議と楽しめてまうんよなぁ。

エンドロールでセルフ・パロディになってたけど、高校から大学へと舞台が変わり、いよいよ次はどこに...................って、ちょっと期待してみたりして(笑)

2015年4月26日 (日)

『王妃の館』

今日は、劇場での公開が始まったばかりの邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタになってるのは浅田次郎のベストセラー小説なんやってね。残念ながら小説は未読なんやけど、とりあえず浅田作品を愛読する者としては、ちょこっと期待したんやけどね。

まぁ、そうは言っても、過去に映画化された作品を振り返ってみると、個人的には『天国までの百マイル』や、原作とは少し趣が違ってたものの、作品として悪くなかった『オリヲン座からの招待状』くらいしか良作はない気がして、公開前の予告のビミョーさもあって、不安な気持ちもあったんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

王妃の館   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:橋本 一
出演:水谷 豊、田中麗奈、緒方直人、安達佑実、吹石一恵、尾上寛之、青木崇高、中村倫也、石橋蓮司、安田成美、石丸幹二、山中崇史、野口かおる、山田瑛瑠

会社存続の危機に直面している旅行会社が企画した2つのツアー、パリの高級ホテルを舞台に、ちょっとおかしな人間模様が繰り広げられる.........ってなコメディ??

豪華ツアーと安いツアー、同じ部屋をダブルブッキングでやり繰りしながら乗り切ろうとするが、ルイ14世を主人公にした新作の小説を執筆するために豪華ツアーに参加した作家や、個性的なツアー客が入り乱れ、事態は思わぬ方向に..............ってなことで、さりげなくルイ14世の秘話を織り込みながら、愉快なコメディをってことなんやろうけど..............ほとんど笑えんかった(苦笑)

ルーヴルやヴェルサイユでロケ敢行なんてのはウリなのかもしれんけど、撮影とはいえ、大声で騒いでるのを見ると、なんか申し訳なくなってもうて..............。

確かに登場人物のキャラは作ってるんやけど、どれも深みがない薄っぺらいひとばっかりで、余計に中途半端な軽すぎる笑いの連発が鼻について、大げさな“コスプレ”映画をダラダラと見せられながら、途中からウンザリしてもうた(苦笑)

この監督さんと水谷くんの主演でテレ朝製作となれば、それなりの興収を期待して作られてるんやろうけど、個人的には、なんともパッとせん作品やったわ。

それにしても、浅田くんの小説を映画化した作品ってのは、どうにも上手くいかんもんやよなぁ。文章にある軽妙さと物語の深さを映像で表現できた試しがないもんね............残念?!

2015年4月25日 (土)

『ワイルド・スピード SKY MISSION』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、アクションものをひとつ、ご紹介♪

この作品、いわずもがなではあるんやけど、出演してるポール・ウォーカーの遺作になったんよね。ちょうど撮影をしている時期に、車で事故を起こして、そのまま帰らぬ人となってもうたんよ。このシリーズで抜群のドラテクを持つ男を演じてただけに、車が原因ってのが、ちょっと皮肉やよなぁ。

それでも、一時は撮影続行が困難かなんて話もあっただけに、こうして作品として完成させて、劇場で公開できて、ホンマに良かったと思う。本国アメリカでの興収も好調やって聞くしね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ワイルド・スピード SKY MISSION / Furious 7   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、ドウェイン・ジョンソン、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジェイソン・ステイサム、エルサ・パタキ、ルーカス・ブラック、ジャイモン・フンスー、カート・ラッセル

前作で倒した犯罪組織のリーダーの兄が、弟の仇を討とうと暗躍し、仲間のひとりを殺害する。元英国の特殊部隊のエリート工作員だった神出鬼没の男を追うため、別の組織に拘束されている技術者を救出することになるのだが..............ってな、故ポール・ウォーカー最後の出演作?!

冒頭から英国アクセントの渋い声でビシッとキメる、“ハゲのカリスマ”ことジェイソンくんの登場で気分は一気にアゲアゲで、肉弾戦にカーアクションと大暴れな展開やったね(笑)

まぁ、正直なところ、話の内容はかなり“やりたい放題”で、冷静に考えるとヤリすぎ感がかなりあるんやけど、それでもアクション映画としてのスケール感やドキドキ感ってのは、かなり良くデキてると思うんよ。

それに加えて、今回はポールくんのラストっていう、センチメンタルな要素が観てる側にもあるもんやから、あのイタズラっ子のような笑顔と独特の声を耳にするたびに、胸がキュッと締め付けられるようで、寂しい気分にさせられてまうんよなぁ。

一度はとん挫しかけた作品ではあったんやけど、“家族”そして“仲間”として彼に捧げようっていう共演者や作り手側の想いもしっかり伝わってきた。アクションものでありながら、今回はそれにプラスαされたいろんな感情で、言葉では表現しづらい不思議な気持ちになってもうたよ。

月並みではあるんやけど、ポールくんの冥福を祈りたいね!?

2015年4月24日 (金)

『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

松尾スズキと言えば、個性派俳優ってイメージなんやけど、人気の劇団を主宰したり、小説で芥川賞の候補になったりと、かなりマルチな才能を発揮してるひとなんやね。

劇場公開の映画を監督するのは、内田有紀や蒼井 優が出演してた『クワイエットルームにようこそ』(2007年)以来やから、久々のメガフォンってことになるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ジヌよさらば ~かむろば村へ~   ★★★☆☆   (2015年)

監督:松尾スズキ
出演:松田龍平、阿部サダヲ、西田敏行、松 たか子、二階堂ふみ、モロ師岡、片桐はいり、中村優子、松尾スズキ、荒川良々、村杉蝉之介、伊勢志摩、宍戸美和公

元銀行マンの男は、お金によって苦しむ人たちを見続けたことで、いつしか“お金恐怖症”になってしまい、お金を使わずに生活するために、片田舎にある小さな村に移住を決意する。そんな彼は、世話好きな村長とその美人妻や、村人たちに助けられながら、なんとか暮らし始めるのだが................ってなコメディ・ドラマ?!

お金を見ただけで動揺し、触れると気を失う、そんな男の周りで起こるドタバタな日常で笑いを取りながら、時折スリルと色気(?)を加えて、なんとなくハートウォーミングなドラマをってとこなんかな。

監督さんの人脈で、とりあえず豪華な個性派の役者を集めてキャラで勝負ってところは、この監督さんらしいアプローチやったし、演じる側もそれにキッチリ応えてる感じやったね。
松田家の長男坊の、いつもながらの飄々とした雰囲気を存分に活かしたキャラの設定は、なかなか上手かったかな。

ただ、コメディとして爆笑するかと言われると、実際のところそこまでのインパクトはなかったようで、途中ちょっと“かったるさ”を感じてもうたよ。

勝手に思いっきり笑うつもりで、ハードルを上げて映画館に乗り込んでるのがマズいんかもしれんけど、悪くないものの、ボチボチって印象やったね?!

2015年4月23日 (木)

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』

今日は、ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーが共演した作品をひとつ、ご紹介♪

監督のデレク・シアンフランスくんは、長編デビュー作の前作『ブルーバレンタイン』で注目されたひとで、その時の主役やったライアンくんを再び迎えて作ったのが、この作品なんよ。

次回作は、マイケル・ファスベンダーとレイチェル・ワイズの共演作らしく、すでに撮り終わって、編集の段階にあるんやって。なんか原作も有名なものらしく、キャスティングの顔ぶれもあってか、期待されてるみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 / The Place Beyond The Pines   ★★★☆☆   (2012年)

監督:デレク・シアンフランス
出演:ライアン・ゴズリング、エヴァ・メンデス、ブラッドリー・クーパー、ベン・メンデルソーン、レイ・リオッタ、デイン・デハーン、エモリー・コーエン、ローズ・バーン、ブルース・グリーンウッド、マハーシャラ・アリ、オルガ・メレディス

バイクの曲乗りで各地を転々として暮らしていた男は、いつも訪れる街で知り合いの女性と再会し、彼女が自分の子どもを産んだことを知る。家族として暮らすことを望んだ男は、街に留まることを決意したが、仕事はなく、やがて銀行強盗をするようになり、ある時、強盗をして逃げる際に、ひとりの警官に追いつめられるのだが............ってな、ふたりの男の因縁を描いたドラマ?!

家族になるために犯罪に手を染めた男と、そんな彼を追いつめたことがキッカケに、家族とキョリができてしまった男、そんな彼らの因縁は、15年の月日を経た後も切り離すことができず..........ってな感じで、巡り巡って繋がる悲しみの連鎖を描くってとこなんかな。

う~ん、“運命のいたずら”ってやつを、ふたりの登場人物を中心にしてじっくりとってなことなんやろうけど、ちょっと間延びしてるところが話として辛かったかも。

なんとなく人生の“やるせなさ”のようなものを表現したかったのかもしれんけど、あまり共感できるキャラがいないもんやから、うまくノレないまま、尺の長さが気になってもうてなぁ...........(苦笑)

個人的には、お気に入りの BON IVOR の曲がエエ感じで使われてたところで、後味だけはスッキリやったんやけどね?!

2015年4月22日 (水)

『レッド・ファミリー』

今日は、韓国の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、東京国際映画祭で観客賞を受賞したんやって。まぁ、もう27回もやっていながら、未だにこの映画祭の価値がよう分からん者にとっては、そんな賞の意味ってのもイマイチ伝わらんのやけど(苦笑)

ところで、これ、DVDのパッケージを見たときに“キム・ギドク”って名前が目に入って、『春夏秋冬そして春』って作品での映像のすばらしさと独特の世界観に衝撃を受けて以来、韓流ブームや嫌韓で乱高下するおばちゃんたちと距離を置きつつ(?)、ずっとこの監督さんを追いかけてきた者として、レンタル屋でよく確認もせず、喜んでレジに直行したんよ。

でもこれ、よく見るとキムくんは脚本&製作総指揮ってことらしく、メガフォンを取ってるわけやなかったんよなぁ(泣)

まぁ、そうはいいながらも、とりあえず作品の感想は........................?!

レッド・ファミリー / (ハングル)   ★★★☆☆   (2013年)

監督:イ・ジュヒョン
出演:キム・ユミ、パク・ソヨン、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、カン・ウンジン、パク・ビョンウン、パク・ミョンシン、オ・ジェム、キム・ジェロク

一組の夫婦と娘、そしておじいちゃん、傍から見ると仲のいい家族の4人だが、実は北朝鮮からのスパイで、本国からの指示で日々活動をしていたのだが...........ってな、ちょこっとシニカルな笑いを散りばめた“家族”ドラマ?!

郊外の一軒家をアジトに諜報活動や脱北者の暗殺で忙しい4人だったが、ケンカの絶えない隣人一家を資本主義の堕落の象徴とばかりに小馬鹿にしつつも、近所付き合いをするうちに.........ってなことで、朝鮮半島の南北問題をネタにしながら、拗ねた笑いと少し切ない(?)ドラマが展開するんよ。

祖国に家族を残し、国家の命令を受けて暮らす苦悩なんてのは、なるほど辛いもんやよなぁ......なんて思いつつ、コメディの要素とサスペンスやドラマが適度に盛り込まれた、悪くない話やった。

最後への話のもって行き方の上手さなんかを見てると、さすがはキム・ギドクの脚本やわって思いつつも、途中の部分がやや饒舌になりすぎて、盛りすぎ感が気になってもうたかな。

勝手に勘違いしてもうた自分も悪いんやけど、てっきりキム・ギドクが監督やと思って観てただけに、気がついた後のショックは結構あって、凹む気持ちもあったものの、話のまとめ方の上手さもあってか、作品全体の評価としては高めのボチボチで、そこそこ楽しめたかな?!

2015年4月21日 (火)

『思春期ごっこ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督さんはこれが長編デビューってことらしく、そんな若い監督のもと、若い女優が主演してってな感じの、ちょっと切ない感じの青春ドラマなんよね。

これ、主演のふたりが注目ってことらしいんやけど、個人的には、未来穂香って方が気になってたんよ。彼女、2年ほど前に公開された『江ノ島プリズム』って作品に出てたんやけど、すっかり“壁ドン”でお馴染み(?)の福士くんが出演ってこと以上に、インパクトのある演技をしてた子なんよなぁ。

同じ頃に公開されてた『映画 鈴木先生』でも、朝ドラのヒロインで話題の土屋太鳳に負けんくらいに個人的には印象的やったんやけどね。

というわけで、これから注目して追っかけて行こう(別に“ハゲおやじストーカーになる”ってことやなくて.......)かと思う注目株が出演の作品の感想は.......................?!

思春期ごっこ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:倉本雷大
出演:未来穂香、青山美郷、川村ゆきえ、逢沢りな、伊藤梨沙子、萩野可鈴、浅見姫香、真山明大、本宮初芽、タカオユキ

大の仲良しの中学3年生の女の子2人は、いつも一緒に過ごしていた。親友をモデルに絵を描いていた女の子は、彼女に対して特別な感情を抱き、次第にそれを抑えきれなくなるのだが............ってな、青春の1ページを切り取ったドラマ?!

“好き”という気持ちが徐々に初恋になり、戸惑いながらも気持ちを伝えようとするが、彼女は図書館で憧れの女性作家と出会い、ふたりの関係に微妙なキョリが.........ってなことで、青春時代の純粋で切ない思い出を綴るってとこなんかな。

いやぁ、話としては、とってもアリがちな“しょっぱい”青春ものなんやけど、もう未来くんの演技に釘づけやったわ(笑)

主役ってこともあるんやろうけど、完全にひとりでぶっちぎってる感じの段違いの気合いの演技で、周りがついてこれないもんやから、逆に少し“ヤリすぎ感”が出てもうてるんやけどね。でも、この子はひょっとするとエエ女優さんになるかもなぁ............。

要するに売出し中の若手が大挙して出演する、そんな“青田買い”系の作品ではあるんやけど、この演技を見せつけられると、なんや将来を期待してまうよ。

そんなわけで話の内容についてほとんどコメントしてないわけやけど.......まぁ、それでエエんと違うかな!?(笑)

2015年4月20日 (月)

『パパ、アイ・ラブ・ユー』

今日は、劇場未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品の監督 兼 主演のマーク・ウェバーってひとは、役者としてはマイナー系の作品に顔を出すような、どちらかと言うと脇役の個性派俳優ってとこかな。

それでも、彼の奥さんになったひとってのが、『ウォーム・ボディーズ』っていう、ゾンビと人間が恋に落ちるっていう、異色の恋愛ゾンビ映画(?)のヒロインを演じてたテリーサ・パーマーっていう、なかなかキュートな女優さんなんよなぁ。

というわけで、そんな羨ましい(?)彼が監督&主演を務めた作品の感想は.................?!

パパ、アイ・ラブ・ユー / The End Of love   ★★★☆☆   (2012年)

監督:マーク・ウェバー
出演:マーク・ウェバー、アイザック・ラブ、シャニン・ソサモン、マイケル・セラ、アマンダ・セイフライド、マイケル・アンガラノ、ジェイソン・リッター、アリア・ショウカット、ジョセリン・ドナヒュー、オーブリー・プラザ、フランキー・ショウ、サラ・ラモス

妻を亡くし、2歳になる息子を男手ひとつで育ててる売れない役者をしている男は、友人から生活費を借りて、なんとか日々を過ごしているのだが................ってな、父親と息子の日常を切り取ったドラマ??

息子を愛しているが、オーディションも上手くいかず、家賃も払えず、何とかしようと出会った女性に“結婚しよう”と迫るのだが.........ってな感じで、ある意味、ちょっと“イタイ”ダメおやじの話になってるんよ。

そんな流れで、原題の“The End Of Love”ってのが、少し意味深な終わり方もあって、重要になってくるんやけど、それを2歳児の目線で安易な邦題をつけてまうから、まったく作品の意図をねじまげることになってもうてるんよなぁ。

結局のところ、これを日本で紹介(売ろうと)する側が、まったく作品の内容を理解せずに、こういうことをしてまうから、こんなダメダメなことになってまうんやと思うんよね。

邦題の印象で、父と子のホノボノした生活を思い描いて観ると、違和感ありまくりやけど、原題のとおり“愛の終り”ってのを意識すると、違ったテイストに感じられると思うんよなぁ(苦笑)

それにしても、この父親、ちょっと無責任で独りよがりやよなぁ............。

2015年4月19日 (日)

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、本年度のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞と撮影賞の4部門を受賞した作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、当初はアカデミー賞の本命ではなかったんやけど、気がついたらいつのまにかレースの中心にいて、見事にオスカーをかっさらっていったんよね。

イニャリトゥ監督の作品は、これまでも取り上げてきたわけやけど、どこかクールな映像で人生でもがき苦しむ人を映すっていうものが多い印象なんよ。まぁ、この作品も基本的な部分はその通りなんやけど、そこに少し“遊び”の要素が加わってるところが、ちょっと進化かなぁって思ったりして。

主演のマイケル・キートン自身も、過去にバットマンを演じたことがあって、でも、今やバッドマンといえばクリスチャン・ベイル版なわけで、きっとこの作品の主人公の境遇ってのは、自身と重ねて思うところがあったんと違うかなぁ...........まぁ、余計なお世話かもしれんけど(笑)

そんなわけで、話題の作品の感想は.........................?!

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) / Birdman Or (The Unexpected Virture Of Ignorance)   ★★★★☆   (2014年)

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、エマ・ストーン、エドワード・ノートン、ザック・ガリフィナーキス、アンドレア・ライズブロー、ナオミ・ワッツ、エイミー・ライアン、リンゼイ・ダンカン

かつて映画でスーパーヒーローを演じ、人気のあった男も、歳を取って冴えないキャリアを送っていた。なんとか俳優として再び脚光を浴びたいと思い、自ら演出・主演・脚本で舞台を企画するが、初日を直前に役者が急に交代になったり、様々なことがプレッシャーとなって次第に追い込まれていくのだが...............ってな、過去の栄光に苦しめられながら生きる俳優の目を通してブロードウェイの裏側を描いたドラマ?!

役者として再び名声を手に入れようと奮闘するも、病んだ心の中では、もう一人の自分が邪魔をして、現実と空想の間で苦悩する........ってな感じで、売れない役者の悲哀をってなとこかな。

いやぁ、この作品、まず目を引くのが大胆なカメラワークやね。長回しを多用し、流れるように展開するところは、観ててグイグイと引きこまれる勢いがあって、見事やった。

でもって、そんな撮影の仕方のおかげか、緊張感のある雰囲気のなかで役者がエエ演技を見せてくれるんよ。久々に主役を張るマイケルおじさんの演技は、間違いなくここ最近の彼のベストやし、そこに芸達者なノートンくんがふてぶてしく絡むあたり、至極のコラボやったね。

おそらく業界の裏側を痛快に暴いた内容と、監督さんの類まれな映像センスや感性ってのが批評家やアカデミー会員の心をくすぐったんやろうと思う。その意味で、これが娯楽映画として一般にウケるかと言われると、正直、少し難しいのかもっていう気はするね。

ただ、個人的には、このオリジナリティ溢れるドラマの内容と、役者の哀愁や苦悩を上手く表現してるところは作品として見事やと思うし、かなり気に入ってもうたよ?!

2015年4月18日 (土)

『記憶探偵と鍵のかかった少女』

今日は、スペインのゴヤ賞で新人監督賞にノミネートされた映画をひとつ、ご紹介♪

これ、ゴヤ賞といっても、別にスペイン映画なわけやないんよね。監督さんが実はスペイン人で、あのペドロ・アルモドバル監督の作品で助監督をしてたりしたひとらしく、同じくスペイン人で『エスター』『アンノウン』、最近では『フライト・ゲーム』といった作品で、すでにハリウッドで成功してるジャウマ・コレット=セラ監督の製作協力でアメリカで監督デビューってことらしい。

ちなみに、この作品でヒロインを演じてるタイッサ・ファーミガって若い女優さんは、お姉さんが『エスター』に出演してたヴェラ・ファーミガなんやって。ちょっと年齢が離れてるんで、てっきり母娘かと思ったんやけど..................(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

記憶探偵と鍵のかかった少女 / Mindscape   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ホルヘ・ドラド
出演:マーク・ストロング、タイッサ・ファーミガ、リチャード・ディレイン、サスキア・リーヴス、ノア・テイラー、アルベルト・アンマン、ブライアン・コックス、ジェシカ・バーデン、インディラ・ヴァルマ

他人の記憶のなかに入り込み、起こった出来事を観察する能力を持つ男は、拒食症で部屋から出ようとしない少女の記憶に入り、その原因を調べるという案件を担当することになるのだが...............ってなサスペンス?!

妻を亡くし、心に傷を抱える優秀な“記憶探偵”と、頭脳明晰で謎めいた少女、簡単な依頼のハズが、事態は思わぬ方向に..............ってな感じで、ミステリアスな話が展開するんよね。

マークおじさんが主役を演じるってことで、見事に“サッパリ”した“ヘアースタイル”に、ハゲ押しの気持ちは高まるわけやないですか!(笑)

まぁ、そんな“ハゲ目線”な鑑賞ポイントは置いといて、世間はやっぱり“キレイどころ”に目が行くわけで、その意味でヒロイン役のファーミガくんは、なかなか魅力的な雰囲気を醸し出してて、悪くなかったね。

話としては、ちょこっと特殊な設定でグイグイと盛り上げてってことやったんやろうけど、逆に特殊であるがゆえに、ある程度の予想できる範囲でしか話が展開しないもんやから、思ったほど意外性やオモシロ味ってのがなかったんよなぁ(苦笑)

インパクトを狙ったところで、むしろ凡庸さが目立ってまうというドラマは、少し期待してただけに、もう一息な感じが強く残ってもうたかもね?!

2015年4月17日 (金)

『瀬戸内海賊物語』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、なんでレンタル屋で借りようって思ったかというと、ちょこっと前に紹介した『くちびるに歌を』っていうガッキーこと新垣結衣が主演(?)した作品で、ヒロイン役の女の子以上に将来性を感じた柴田杏花って子と葵 わかなっていう若手女優の過去作品のリストを見てて、ふたりが共演してるってことで、気になってTSUTAYAで手にしたってわけ。

ちなみに、この作品で小泉家の息子が恋する、主人公の姉を演じてる早織(旧芸名 小出早織)って女優さんも、なかなかのキュートさやったなぁ.................って、内容と関係のないところばかりに目がいってたりして.............(笑)

というわけで、肝心の作品の内容は............................?!

瀬戸内海賊物語   ★★★☆☆   (2013年)

監督:大森研一
出演:柴田杏花、伊澤柾樹、大前喬一、葵 わかな、中村玉緒、内藤剛志、石田えり、小泉孝太郎、早織、石倉三郎、阿藤 快、六平直政、西岡徳馬

かつて瀬戸内の海で暴れ回った村上水軍の武将の末裔の少女は、家にあった古い地図から、村上水軍が隠した財宝のある島を探そうと、クラスメートで親友の男の子ふたりと、ライバル関係にあった女の子を巻き込み、冒険の旅に出るのだが................ってなアドベンチャーもの?!

島ではフェリーの不採算路線を廃止する話で大人同士がもめているなか、島を離れたくない女の子は、財宝を見つけて問題を解決しようと奮闘するのだが.............ってなことで、愛と勇気と友情の冒険ドラマってな感じかな。

子どもたちの必死の想いと、大いなる好奇心、そんでもって無限の勇気と、純粋で諦めない気持ちってので、いい具合に清々しいドラマに仕立てられてるんよ。

まぁ、アドベンチャーと言っても、少し“こじんまり”した冒険ではあるんやけど、アクションを取り入れてみたり、トレジャーハンターの王道エッセンスを入れたりして、ちょっとツッコミを入れたい気持ちもあるんやけど、それなりに盛り上げてたかな。

主役を務める子役の子どもたちは、まぁ、お世辞にも演技がどうのってレベルではないんやけど、ひたむきな感じは伝わって、悪くなかったね。

2015年4月16日 (木)

『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』

今日は、ちょっとファンタジーものをひとつ、ご紹介♪

この作品の見どころといえば、ダスティン・ホフマンとナタリー・ポートマンの共演.............というか、個人的にはナタリーくんのショート・ヘアってことになるんよね(笑)

今やオスカー女優になってもうた彼女にも、こんなファンタジー映画でキュートな魅力を振りまいてた頃があったなんて...................あのマチルダがこんな立派に..............って、別にナタリーくんが孤児院で育ったわけやないんやけど。

とわけの分からんフリは程々にして、作品の感想は......................?!

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 / Mr.Magorium's Wonder Emporium   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ザック・ヘルム
出演:ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン、ジェイソン・ベイトマン、ザック・ミルズ、マルシア・ベネット、ダニエル・J・ゴードン、テッド・ルジック

ちょっと変わったおじさんが経営するおもちゃ屋、そこで雇われ店長として働くのは、伸び悩みで行き詰ってる女性ピアニスト。ある日、オーナーが突然に引退を宣言し、彼女は店を引き継ぐことになるのだが...............ってなファンタジー!?

子供たちの夢の詰まったおもちゃ屋を舞台に、人生に迷った女の子が自分探しの旅をするってなところなんかな。

キャラ立ちしたオーナーを演じるホフマンおじさんが、なかなかの存在感やった。でもって、そんな強烈なキャラに対するのが、とびっきり笑顔の素敵なナタリーくんときた!(笑)

いやね、ほんとボーイッシュなところが、たまらなくキュートで、なんやドタバタやってる話はそっちのけで、ボーっと見とれてもうたよ。

ストーリーとしては、それほど悪くななかったんやけど、ちょっと魔法が効きすぎて(?)、ヤリすぎ感がありすぎてもうて、少し引いてもうたかなぁ。

それでも、自分らしさや信じる力の大切さを伝える話には、それなりの説得力はあって、贔屓目もあるんやけど、全体的に娯楽作品としては悪くないと思うんよね。

しかし、このナタリーくんのかわいさは、ちょっと反則ギミかも...................?!(笑)

2015年4月15日 (水)

『ぼくを探しに』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるシルヴァン・ショメってひとは、もともとアニメーション映画を作ってるひとで、最初の長編アニメ『ベルヴィル・ランデブー』って作品は、アカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされ、ニューヨークとロスの批評家協会賞のアニメ部門で賞を受賞したんよ。

そんな監督さんが初の実写ものに挑戦したってのがこの作品で、特典映像に入ってたインタビューを見ると、最初にタイトルが思い浮かんで、そこから話を作り上げていったんやって。ちなみに、主役のギョーム・グイは、北京映画祭で主演男優賞を受賞したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ぼくを探しに / Attila Marcel   ★★★☆☆   (2013年)

監督:シルヴァン・ショメ
出演:ギョーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、エレーヌ・ヴァンサン、ベルナデット・ラフォン、ファニー・トゥーロン、ルイス・レゴ、クア・カン、ギレム・ペレグラン、ジャン=ポール・ソラル

2歳のときに目の前で両親を亡くし、以来、しゃべることができなくなった男は、ダンス・スクールを営む二人の伯母に育てられ、プロのピアニストを目指していた。ある日、同じアパートの下の階に住む老女から、失った過去の記憶を甦らせることができると言われ、彼女の作るハーブティーを飲むのだが..................ってな、コメディ調のドラマ?!

寡黙な男の記憶のなかに眠る両親の姿、幸せなひと時と深い悲しみ、そんなエピソードを時にコミカルに、時にセンチメンタルに彩るあたり、さすがにアニメ監督らしい映像センスやった。

記憶のなかのマッチョなプロレスラーの父親役と、繊細なピアニストという二役を演じ分ける主役のギョームくんは、なかなか雰囲気のある役者やね。そもそもセリフなしで微妙な感情を演じてみせるあたり、見事やったと思う。

少々エキセントリックな話に取っつきにくさはあるんかもしれんけど、主役の彼の頑張りもあり、かなりクセはあるんやけど、十分に楽しめるデキなんと違うかな?!

2015年4月14日 (火)

『幻肢』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作を書いてるのが島田荘司ってひとで、作品のホームページの紹介を見ると、“ミステリー界の巨匠”って言われてるらしい。まぁ、デビュー作がイギリスのマジメな新聞紙ガーディアンの記事で、ミステリー10選に選ばれたと聞くと、大衆紙サンやデイリー・ミラーやないところに、多少の説得力はあるかな(笑)

監督さんは、ベストセラー作家の伊坂幸太郎の小説を、イケメンの岡田将生くん主演で映画化した『オー!ファーザー』で監督デビューしたひとで、この作品に出てる佐野くんは、その作品からの付き合いでご出演ってとこなんかもね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

幻肢   ★★★☆☆   (2014年)

監督:藤井道人
出演:吉木 遼、谷村美月、遠藤雄弥、佐野史郎、宮川一朗太

医大生の男は、運転していた車で事故を起こし、その前後の記憶を失ってしまう。自分の彼女が車に同乗していたことを知らされるが、彼女の存在すら思い出せない彼は、自分の脳に電磁波を当てて、彼女のことを思いだそうとするのだが..........ってなドラマ?!

自らの脳が作り出す“幻”の彼女、自分だけに見えて、そして触れることもできる、そんな相手と話しながら、失った記憶を取り戻すのだが..........ってなことで、とりあえず恋愛ミステリーのような感じなんかな。

脳科学と絡めて、少しヒネリを効かせた展開でってことなんやろうけど、オチも含めて何となく先が読めてまうところがちょっとなぁ?!

谷村くん以外のフレッシュ(?)な役者の演技のギコチなさも気になるんやけど、それ以上に宮川くんが“いっぱし”の医者を演じてるところに違和感が.........(笑)

そんなこんなで、作品全体としては、ボチボチってとこかもね?!

2015年4月13日 (月)

『ギミー・シェルター』

今日は、(たぶん)劇場未公開の作品のなかから、ちょっと“拾い物”なドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてるヴァネッサ・ハジェンズといえば、アメリカで大ヒットしてた『ハイスクール・ミュージカル』でヒロインを演じてた女優さんなんよ。

共演してたザック・エフロンとは、プライベートでも付き合ってたなんてニュースもあったように思うんやけど、シリーズが完結して、しばらくしてから別れてもうたみたいやね。

あの頃は歌って踊って大騒ぎしてた子が、まったく違う役柄で、観終わってキャストを調べてて初めて気づいたってくらい気合いの入った(?)演技を見せてくれる作品の感想は.......................?!

ギミー・シェルター / Gimme Shelter   ★★★★   (2013年)

監督:ロン・クラウス
出演:ヴァネッサ・ハジェンズ、ブレンダン・フレイザー、ロザリオ・ドーソン、アン・ダウド、ジェームズ・アール・ジョーンズ

薬物中毒の母親から虐待され、耐えられずに家を飛び出した女の子は、会ったこともない実の父親を訪ねるが、受け入れてもらえず、盗んだ車で事故を起こして病院に入院し、そこでひとりの神父と出会い、10代の妊婦を支援するシェルターの存在を聞くのだが...............ってな、実在の人物をモチーフにしたドラマ?!

幼い頃に母親が刑務所に入り、以来、里親やシェルターを転々とし、辛い人生を歩んでいた女の子が見つけた“居場所”、なかなかズシリとくる話やった。

誰も信じることができず、心も体もボロボロになってた彼女が、ひとつの出会いをキッカケに、少しずつ前に歩き出す、そんな話にグッときてもうたよ。

鼻ピアスに刺青で相当な“やさぐれ感”を出して頑張ったヴァネッサくんは、これまでの“アイドル女優”の看板をかなぐり捨て、かなり頑張ってた。ジャンキーな母親を演じるロザリオくんの狂いっぷりも、なかなかやったしね(笑)

10代の妊娠ってのがどうなのって議論はあるんかもしれんけど、様々な事情があって、人生に絶望しかけた者たちが、他人の優しさを知り、自分の居場所を見つけて力を合わせて生きて行く、そんな場所があるってことはステキな話やし、ちょっと応援したくなってもうたよ?!

2015年4月12日 (日)

『プレステージ』

今日は、大好きなクリストファー・ノーランの作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、バットマンのシリーズ第1作がスマッシュ・ヒットして、監督としての評価を上げたノーラン監督が直後に世に出したものなんよね。

これ、何がスゴイって、キャスティングが豪華すぎるやんね。主演のイケメン&マッチョなふたりに加え、お色気担当(?)でスカーレット・ヨハンソンがいて、更にベテランのマイケル・ケインで全体を押え、そんでもって久々の映画出演となったデヴィッド・ボウイまでいるなんて、もうお腹いっぱいやんか(笑)

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

プレステージ / The Prestige   ★★★★   (2006年)

監督:クリストファー・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、デヴィッド・ボウイ、パイパー・ペラーボ、レベッカ・ホール、アンディ・サーキス

才能溢れるふたりの若い奇術師、しかし、ふたりの間にはアシスタント時代の出来事により、修復不能な深い溝が............ってな、サスペンス・ドラマ?!

この作品、出だしが結構なスローテンポで、導入部分のあまりのマッタリ感に、正直どないなるんやろうって思ったんやけど、さすがのノーラン節で、中盤から終盤にかけては話の展開に夢中にさせられてもうたよ(笑)

同じように手品に魅せられ、取り付かれた男達は、相手のことをどこか認めながらも、互いに憎みあい、嫉妬し、傷つけあう、そんな葛藤のドラマが展開するんよ。

これ、何が素晴らしいって、主演のふたりの確かな演技に加えて、脇を固めるマイケルおじさんや、ちょっと意外なボウイくんの演じっぷりで、見事なまでの緊張感を生み出してるんよなぁ。

少し非現実的な要素が加わってしまったことが残念やなぁとは思うんやけど、この映し出された雰囲気ってのは、サスペンス作品としては、かなりのレベルなんと違うかな。

なんとなく予測のできる最後ではあるんものの、最後のオチでしっかりと納得させてくれるあたりは、まさに手品と同じで、難しくないのに、「あぁ...」と妙に納得させてくれるんよね?!(笑)

いやぁ、いつもながら巧みに練り上げられたストーリーと小気味よさ、ホンマにお見事やった。

2015年4月11日 (土)

『BOY A』

今日は、ちょっとシリアスなイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるジョン・クローリーくんは、実は、ちょこっと前に紹介したエリック・バナ主演の『クローズド・サーキット』って作品を撮ったひとでもあるんよ。

“アメイジング(?)”なスパイダーマンのシリーズで主役を演じてるアンドリュー・ガーフィールドくんの初主演作がこの作品で、英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞したんよなぁ。

ジョン・クローリーも監督賞を受賞して、ベルリン国際映画祭でも賞を受賞したりして、いろんなところで評価をされた作品なんよね。

というわけで、そんな作品の感想は................................?!

BOY A / Boy A   ★★★☆☆   (2007年)

監督:ジョン・クローリー
出演:アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ミュラン、ケイティ・リオンズ、ショーン・エヴァンス、ジェレミー・スウィフト、アルフィー・オーウェン

10代の時に女の子を殺し、長い間、更正施設にいた青年は、彼のことを知る者のいない、新しい町で新しい名前で人生をやりなおすことに。就職もして、すべては順調に滑り出したと思ったら、彼のことを“悪魔の子”として執拗にその行方を探す“社会”に、次第に追い込まれていく.............ってな社会派ドラマ?!

なんかね、いろいろと考えさせられてまうよなぁ。被害者の立場に立てば、そりゃ簡単には赦せないんやろうし、かといって、悔い改めて、前に進もうとする少年の姿を見れば、助けてあげたいという気持ちにもなるしね。

本人を知らず、事件だけから判断する“大衆”は、結局は恐怖に慄き、“魔女狩り”をしてまうんやろうしなぁ。もちろん、決して過去は消えないわけやから、犠牲者のことを心に留めて、生きていかなアカンと思うけど、過去のことで、未来をすべて否定してしまうのは、やっぱり悲しすぎると思う。

まぁ、こうやってとってもヘビーなテーマで描かれるドラマは、ズッシリと後で心に残るものがあって、なかなかの作品やったね!?

2015年4月10日 (金)

『太陽の坐る場所』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の元ネタは、直木賞作家が書いた小説なんやってね。と言ってみたところで、原作は未読なんで、だからどうしたって程度の情報でしかないんやけど(苦笑)

この作品、とりあえず目玉は主演の水川くんと木村くんなんやろうと思うんやけど、そんな二人と絡む森 カンナって女優さんも、結構、目立ってたんよ。どうやら、最近の出世コースになってる“ライダーもの”の経験者らしく、ひょっとして売れるかも??

ちなみに、そんな森くんの役の高校時代を演じてた山谷花純って若手の女優さんは、“戦隊もの”でしかもピンク系(エロではなく)のモモニンジャーなる役をやってるらしく、こちらもひょっとすると.................(笑)

そんなわけで、肝心の作品の感想は.........................?!

太陽の坐る場所   ★★★☆☆   (2014年)

監督:矢崎仁司
出演:水川あさみ、木村文乃、三浦貴大、森 カンナ、古泉 葵、吉田まどか、山谷花純、大石悠馬、鶴見辰吾

高校でクラスメートになった響子と今日子。大人になって地元の地方局のアナウンサーになった響子と東京で女優として人気になった今日子、ふたりはそれぞれ18歳の頃のある出来事を引きずっていた........ってなドラマ?!

クラスのなかの女王様と、そんな彼女と仲良くなった心優しい女の子、ふたりの間には忘れることのできない因縁が..........ってなことで、ちょっとドロドロしたドラマが展開するんよね(苦笑)

まぁ、“いかにも”な話なわけで、そこに印象的なセリフを乗っけてインパクトをってところは、作品としては悪くないと思うんやけど、やっぱり若い役者の演技がぎこちなくて、もう一息な感じやったかな。

それと水川くんは、悪い演技ではないんやけど、どうも演技ができないっていう先入観があるからか、ライバル役の木村くんの表現力とも比べると、ちょっと不利な立ち位置やったかも。

それにしても..............顔で笑って、心でなじる、なんかね、観ながら女同士ってのは恐いよなぁって思ってもうたよ(苦笑)

2015年4月 9日 (木)

『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』

今週は、もうひとつフレンチなラブ・コメディを、ご紹介♪

オドレイ・トトゥって、なんか好きなんよね。『アメリ』で爆発的にブレイクして、その後しばらくはフランス映画のアイドル女優的な扱いで日本でも出演作が公開されてたけど、最近はさすがにそんな勢いはなくなってるやんね。

確かに、ラブコメが主戦場でシリアスなものをやってもパッとせず、演技に幅がないと言われてまうと、その通りかもってなってまうんやけど、でも、いつまでもキュートさを失わないところが、なんやエエんよなぁ(笑)

というわけで、そんな彼女の魅力が出てる(?)作品の感想は.................?!

プライスレス 素敵な恋の見つけ方 / Hors De Prix   ★★★☆☆   (2006年)

監督:ピエール・サルヴァドーリ
出演:オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、マリー・クリスティーヌ・アダム、ジャック・スピエセル、アネリーズ・エスム、ヴァーノン・ドブチェフ

玉の輿を狙い、金持ちを誘惑する女と、そんな彼女に恋をしてしまった、人のいいホテル・マン、金がないことがバレて、あっさり彼女に捨てられるが、諦められない男は彼女を追いかけ..........ってな、フレンチ恋愛コメディ!?

あの手、この手で男を誘う女のテクニック.........いやぁ、恐ろしいもんでんなぁ........(笑)

でもって、遊ばれると分かっていながら、無理して貢ぐ男の哀愁...........痛いでんなぁ.......(苦笑)

というわけで、そんなふたりの恋の行方は..........まぁ、予想通りの展開ではあるんやけど、それでも、このドラマ、意外と飽きずに楽しめたかな。

スリムな肢体を使い、小悪魔ぶりを発揮するオドレイくんの魅力は、十分すぎるくらいでてたし、ゴージャスなドレスを身にまとった姿には、思わず目がクギ付けになってもうたよ!

随所にコミカルな掛け合いがあり、フレンチなエスプリで細かな笑いが散りばめられてて、主演のふたりのキャラがそうさせるのか、軽妙な流れでテンポよく、内容的にも悪くなかったかな。

それにしても...............つくずく思うんやけど、男ってのは憐れな生き物やなぁ.............なんて(苦笑)

2015年4月 8日 (水)

『バツイチは恋のはじまり』

今日は、フレンチなラブ・コメディをひとつ、ご紹介♪

監督のパスカル・ショメくんは、長編映画デビュー作のロマン・デュリスとヴァネッサ・パラディが主演した『ハートブレイカー』って作品でセザール賞5部門でノミネートされて、注目されたひとなんよ。

この作品、昨年のフランス映画祭で上映されたらしく、その時は観客賞ってのを受賞したらしく、日本でもヒットした『最強のふたり』のプロデューサーがこの作品でもプロデュース&脚本に加わってるってこともウリになってるらしい。

ちなみに、主演のダイアン・クルーガーとダニー・ブーンは、以前に『戦場のアリア』って作品で共演してるんよね。息の合ったコンビで盛り上げるってとこなんかな。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

バツイチは恋のはじまり / Un Plan Parfait   ★★★☆☆   (2012年)

監督:パスカル・ショメ
出演:ダイアン・クルーガー、ダニー・ブーン、ロベール・プラニョル、アリス・ポル、ジョナタン・コエン、エチエンヌ・シコ、ロール・カラミー、マロン・レヴァナ、ベルナデット・ル・サシェ

先祖代々、最初の結婚は失敗し、二度目で幸せになるというジンクスのある家で育った彼女は、理想の彼と付き合っているが結婚に踏み切れずにいた。彼と幸せになるため、誰かとまず結婚し、彼との式の前に離婚しようと計画するのだが.........ってな恋愛ドラマ?!

彼女が相手に選んだのは、お調子者の旅行ガイドブックの編集者。理由も知らず、執拗に迫ってくる彼女に戸惑いながらも、最後にはその気になって結婚してみると、急に厄介払いされるものの.........ってなことで、恋のドタバタが巻き起こるってね。

軽いタッチで大騒ぎしながら、うまく起承転結を付けて、最後はみんながハッピーエンドってなことで、エエ具合にまとまってる感じやった。

まぁ、個人的には、増毛ハゲおやじがダイアンくんのようにキュートな美人に振り回されて恋をするってところで、十分高評価になるんやけど...........あくまでもハゲ目線かな(笑)

理想の相手と気の合う相手、幸せの定義はひとそれぞれやけど、ちょっとホッコリなラストもあって、なんか憎めない、いい作品に仕上がってると思うんやけどね?!

2015年4月 7日 (火)

『南風(なんぷう)』

今日は、日本と台湾の合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してる萩生田くんといえば、成海璃子が初主演を果たした『神童』や、小学生が妊娠・出産するっていう内容に賛否が出た『こどものこども』ってのを作ったひとなんよね。

主演の黒川くんと言えば、ちょこっと前に紹介した『ドライブイン蒲生』って作品でも、いい感じの“やさぐれ感”を出した演技をしてたけど、この作品でも“見事な”酔っ払いを演じてるんよ(笑)

というわけで、そんなところも見どころ(?)な作品の感想は.......................?!

南風(なんぷう)   ★★★☆☆   (2014年)

監督:萩生田宏治
出演:黒川芽以、テレサ・チー、コウ・ガ、ザック・ヤン、郭 智博、佐々木大介

頑張ってきたファッション誌の編集の仕事を外され、恋人を若い女に取られ、傷心の女の子は、担当する単発企画モノの取材で台湾を自転車で回ることに。レンタサイクル店で知り合った女子高生をガイドにし、女ふたりで旅を始めるのだが..................ってなチャリンコ・ロードムービー?!

モデルを夢見るちょっと小生意気な10代の女の子と、恋に仕事に挫折して人生にお疲れ気味な20代の女の子、片言の言葉でケンカしながら目的地を目指してペダルをこぐふたり、そんなユル~い旅の模様は、途中でイケメンくんまで加わり、なかなか微笑ましいんよね。

エンディングに向けての流れが、ちょっと安易で、惜しいなぁっていう気にはなるんやけど、それぞれに人生に迷いながら生きてる者たちが、旅を経て少しだけ変わっていくっていう控えめな(?)展開も、なんとなく悪くないかもってね(笑)

それにしても、美しい景色を見てると、実際に台湾をチャリンコで旅してみたいなぁって思ってもうたよ。そんでもって、ステキな出会いでもあれば...............いかん、妄想が.............(苦笑)

2015年4月 6日 (月)

『イグジット』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、コロンビアの映画をひとつ、ご紹介♪

コロンビアと言えば、昨年のサッカーW杯でコテンパンに日本が負けた相手で、サッカーで言うと自分なんかの時代やと、髪がフサフサすぎるバルデラマが思い出されるんよね。いや、別にハゲ目線でってことやなく、リアルタイムで見てた頃は、自分も少しは毛はあったし..............(笑)

そんなサッカーつながりで言うと、何気なくこの作品を観てて、どこかで見たことのあるイケメンくんがいると思ったら、あの『GOAL!ゴール!』で主役を務めてたクノ・べケール(当時はクノ・ベッカーと表記)くんが出演してたんよ。

なんとなく中途半端にシリーズが終了した後は、どこに行ってもうたんかと思ってたんやけど、こうして拳銃をぶっ放して頑張ってたんやね!(笑)

そんな、どうでもエエ感慨を抱きつつ、作品の感想は............................?!

イグジット / El Cartel De Los Sapos   ★★★☆☆   (2011年)

監督:カルロス・モレノ
出演:マノロ・カルドナ、フアナ・アコスタ、ロビンソン・ディアス、ディエゴ・カダヴィド、フェルナンド・ソロルサーノ、フリアン・アランゴ、アンヘラ・ベルガラ、サンドラ・エチェベリア、クノ・べケール、フアン・パブロ・ラバ

コロンビアの麻薬カルテルで幼なじみと運び屋をやっている男は、大金を手にして豪邸で最愛の女性と暮らし始めたのだが...............ってな、コロンビアの裏社会で生きる男の波乱万丈の生き様を描いた、実話に基づいたドラマ?!

対立するカルテルとの闘争、麻薬取締局との攻防、仲間内でのいざこざと、気を抜けば足元をすくわれる、そんな厳しい世界のなかで翻弄される男の姿を描くってとこなんかな。

犯罪に手を染めながら、どこか“迷い”を拭いされずにいる主人公を通じて、犯罪組織のなかの駆け引きを垣間見るってなことで、なかなかリアリティを感じる作りになってたね。主人公が完全に“悪”になりきらないところで、共感をもって観れるのかも。

ドライな“実録もの”とは違って、どこか人間臭いドラマに仕上がってるところが安直な犯罪ものになることなく、一定の質を感じさせてくれるんかな。

それと、主人公がなかなか“キリッとした”ハゲなところで、個人的に妙に肩入れしたくなってたりして..............(笑)

2015年4月 5日 (日)

『トラフィック』

今日は、よく取り上げてるスティーヴン・ソダーバーグの代表作をひとつ、ご紹介♪

この作品は、同じ年に作られ、ジュリア・ロバーツにアカデミー賞をもたらした『エリン・ブロコビッチ』とならび、ソダーバーグくんを“社会派”の監督として認識させた代表作やと思うんよ。

アカデミー賞で作品賞は逃した(まさかの『グラディエーター』)ものの、監督賞と脚色賞、それにデル・トロくんの助演男優賞、編集賞の4部門を獲得したんよね。

この作品で、更にハリウッドでの知名度があがったデル・トロくんをはじめ、この作品以降、メジャー作品にも呼ばれるようになったドン・チードルや、若き日のトファー・グレイスなど、出演者にとってもターニング・ポイントになる作品やったのかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

トラフィック / Traffic   ★★★★☆   (2000年)

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ルイス・ガスマン、デニス・クエイド、ジェイコブ・バルガス、クリフトン・コリンズ・Jr、スティーヴン・バウアー、トファー・グレイス、アルバート・フィニー、ベンジャミン・ブラット、エイミー・アーヴィング、ジャック・コンレイ

アメリカとメキシコを結ぶ麻薬の密輸ルートを巡り、麻薬撲滅の指揮をすることになった判事、メキシコ側で取締る刑事、アメリカ側で捜査をする刑事、密輸絡みで夫を逮捕された妻等、様々な関係者の事情を浮き彫りにした社会派ドラマ?!

警察や軍の腐敗、組織の暗躍、社会に蔓延するドラッグ、麻薬取引にかかわる様々な側面を、群像劇のなかでスリリングに描きだしたドラマは、なかなかの見応えなんよ。

単なる組織VS麻薬捜査局の対決といった構図にすることなく、アメリカ社会にある問題を鋭く突きながら、いかに深刻で根の深い問題となっているかを描ききったところが見事やったね。

多少、途中の部分でアメリカ政府の取組みを紹介するというプロパガンダ的な部分に違和感はあるものの、リアリティのある描写には、説得力があるんよなぁ。

シーンによって画面の色を変えながら、視覚的にもメリハリをつけ、2時間半の尺の長さを感じさせずに緊迫感を出しながらテンポよく展開させるあたりも、巧みやった。

需要と供給があり、そこに巨大なお金が絡む、そんな背景を考えるとなお一層難しさを感じるものの、こうして問題提起をした作品には、素直に拍手を送りたいやんね!?

2015年4月 4日 (土)

『グランド・ブダペスト・ホテル』

今日は、今年のアカデミー賞を賑わせた作品をひとつ、ご紹介♪

アカデミー賞では作品賞や監督賞を含めた9部門にノミネートされ、前哨戦のゴールデングローブ賞で作品賞を受賞したことからも、本命のひとつにも挙げられてたんやけど、結局のところ美術賞や衣装・デザイン賞といったテクニカル系の受賞だけやったんよ。

とはいえ、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したのをはじめ、全米批評家協会賞で脚本賞を受賞したりと、かなり評価を受けた作品であることに、間違いはないんと違うかな。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』で虜になって以来、ずっとウェス・アンダーソン監督の作品を追いかけてる者としては、少し残念な気持ちと嬉しい気持ちが入り交じってるんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

グランド・ブダペスト・ホテル / The Grand Budapest Hotel   ★★★★☆   (2013年)

監督:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、ジュード・ロウ、F・マーレイ・エイブラハム、ジェイソン・シュワルツマン、シアーシャ・ローナン、マチュー・アルマリック、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテル、レア・セドゥ、トム・ウィルキンソン

オフ・シーズンで閑散とした古びたリゾート・ホテルを訪れた作家は、そのホテルのオーナーである男と知り合い、夕食を共にしながら、彼がオーナーになった経緯を聞くことになるのだが................ってな、コメディ調のミステリー・ドラマ?!

かつて栄華を誇っていたホテルには、伝説のコンシェルジュがおり、彼のもとで修行をしていた新米のベルボーイは、とある富豪夫人の殺人事件に巻き込まれたコンシェルジュとともに、事件の真相に迫るのだが...........ってなお話。

まず目を引きのは、完璧に作り上げられた作品の世界やね。目に鮮やかな色づかいで、ファンタジーを見事に形にしてまうあたり、いつもながら監督さんの緻密で繊細、かつ大胆なタッチがあふれ出てて、思わず引き込まれてまうんよ。

でもって、小刻みな展開でテンポよく突き進むドラマは、馴染みの役者が短い出番のなかで、それぞれに個性を出してて、飽きさせないんよね。

独特のユーモアとヒネリを利かせて、丁寧に描かれたドラマには、ほとんどムダがなく、エンターテイメントが凝縮されてたかな。

多少クセがあるところが必ずしも万人ウケしない要素ではあるんやろうけど、監督さんの作品が好きなものにとっては、なんとも贅沢な時間やったね!?

2015年4月 3日 (金)

『鬼灯さん家のアネキ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてる前野くんと言えば、『桐島、部活やめるってよ』で映画部員の役で少しインパクトを残してて、若手で人気の池松くんと共演した『大人ドロップ』でもなかなか存在感があって、若手の脇役俳優として、ちょこっと注目はしてるかな。

そのお相手を務めてる谷 桃子といえば、見た目はそこそこかわいいと思いつつ、なんかバラエティ番組で見たときの、キレキレの暴走ぶりが頭に残ってもうて、いわゆる“プッツン系”のアブナイひとっていう印象やったんよ(笑)

そんなふたりが主演と言われると.................やっぱりビミョーな感じはあるわけで、それほど期待せずに、時間つぶしでレンタルしてみた作品の感想は....................?!

鬼灯さん家のアネキ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:今泉力哉
出演:前野朋哉、谷 桃子、佐藤かよ、川村ゆきえ、モト冬樹、葉山レイコ、水澤紳吾、古崎 瞳、岡山天音

亡くなった母親の再婚相手の娘である義理の姉と2人暮らしをする高校生は、義姉のエッチなイタズラに悩まされながらも、彼女に特別な感情を抱きはじめていたのだが...............ってなコメディ調の............恋愛ドラマ?!

血の繋がらない姉弟のちょっとアブナイ共同生活に、ミステリアスな同級生の女子高生が絡み、おかしな恋の三角関係の行方は...............ってな感じなんかな。

いやぁ、出だしからは、単に“エロ押し”なコメディなのかと思ってたら、そのエロにもワケがあったっていう意外な展開で、なんやどことなく爽やかさすら感じるドラマに仕上がってるんよ(笑)

ちょっと驚いたのは、姉役を演じてる谷くんが、惜しげもなくサービスショットを提供しつつも、思いの外まともに“演技”してることなんよね。

弟のことを心配する姉と、そんな姉に惹かれる弟、いわゆる“禁断の恋”をユーモアとエロとほどよいシリアスさで作り上げたドラマは、期待値が低かったせいか、案外、悪くなかったかも?!(笑)

2015年4月 2日 (木)

『オーバー・ザ・ブルースカイ』

今日は、ベルギーの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で外国映画賞を受賞し、ベルリン国際映画祭でも賞を受賞したり、トライベッカ映画祭で主演女優賞や脚本賞を受賞したらしく、なかなかの話題作なんよ。

まだ30代の若手の監督さんは、これが長編4作目となるらしく、過去の作品でも小さな映画祭で取り上げられてたりしてたみたいで、ベルギー期待の監督さんってとこなんかもね。

ちなみに、この作品の元ネタは、主演のヨハン・ヘルデンベルグが舞台劇として作ったものらしく、自ら主演するためにバンジョーやマンドリンの演奏技術を身につけたみたいで、そんな気合いが作品の質を高めてるんかな。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

オーバー・ザ・ブルースカイ / The Broken Circle Breakdown   ★★★★   (2012年)

監督:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
出演:ヨハン・ヘルデンベルグ、フィーラ・バーテンス、ネル・カトリッセ、ヘールト・ヴァン・ランペルベルフ、ヤン・ベイブート、ロビー・クレイン、ブランカ・ヘイルマン、ニルス・デ・カステル、ベルト・ホイゼントルイト

“ブルーグラス”というアメリカのルーツ音楽に傾倒し、自らバンドで演奏する男は、タトゥー・ショップで働く女と恋に落ち、やがてふたりは結婚し、娘を授かる。しかし、その最愛の娘が小児がんを患い、夫婦は苦悩の日々を過ごすことに...............ってな話?!

病気で苦しむ、まだ幼い娘を看病しながら暮らす一組の夫婦、そんな彼らの出会いからの時間を綴る恋愛ドラマってとこかな。

時間軸をバラバラに切り取りながら、苦しみ、悩む男と女の愛憎を描いたドラマは、ちょっと切ない話やったね。作品の重要な要素になってる音楽は、ふたりの感情を表現する役割も果たしてて、その演奏や歌声がグッと胸に響くところがナイスやった。

愛し合いながらも、悲しみによりすれ違う心と心、傷つけあいながらも結ばれる絆、バンジョーの音色が深い感情を映し出すってね?!

それにしても、この邦題、いったいどこから来たんやろ.............作品のなかで、特に“青空”をフィーチャーしたような場面は思い出せんのやけど.............(苦笑)

2015年4月 1日 (水)

『めぐり逢わせのお弁当』

今日は、ハリウッドならぬ“ボリウッド”こと、インドの映画をひとつ、ご紹介♪

監督さんは、これが長編デビューになるらしいんやけど、この作品で本国インドだけやなくて、カンヌ国際映画祭で監督さんが賞を受賞したりして、世界各地の映画祭で絶賛されたみたいやね。

主役のイルファン・カーンは、インドだけやなくて、『アメイジング・スパイダーマン』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』といったハリウッド作品にも数多く出演してて、世界的に知られた役者さんなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

めぐり逢わせのお弁当 / Dabba   ★★★☆☆   (2013年)

監督:リテーシュ・バトラ
出演:イルファン・カーン、ニムラト・カウル、ナワーズッティーン・シッディーキー、デンジル・スミス、ナクール・ヴァイド

冷めきった夫婦関係をどうにかしようと、手をかけて愛妻弁当を作る妻だったが、どういうわけか配達業者の手違いで、その弁当は退職を1か月後に控えた男の元に。そのことに気づいた彼女は、誰が食べているのか気になり、弁当に忍ばせた短い手紙から、ふたりの文通が始まり..............ってなドラマ?!

見知らぬ相手に弁当を作りながら夫との関係について相談する彼女と、美味しい弁当を食べながらアドバイスを送る男、弁当と手紙でつながる男女の関係は..............ってなことで、なかなかシットリとしたドラマが展開するんよ。

歌って踊ってのいわゆる“ボリウッド映画”とは一線を画す、大人の恋の話になってて、夫に相手にされずに苦悩する人妻と、妻に先立たれた孤独な中年男の微妙な距離での触れ合いが、味わい深いんかな。

胃袋を鷲づかみにされると男は弱いってよく言うけど、万国共通なんやろなぁ。愛情のこもった手料理..............エエなぁ...............孤独なハゲおやじの心のつぶやきやね?!(苦笑)

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