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2015年4月 5日 (日)

『トラフィック』

今日は、よく取り上げてるスティーヴン・ソダーバーグの代表作をひとつ、ご紹介♪

この作品は、同じ年に作られ、ジュリア・ロバーツにアカデミー賞をもたらした『エリン・ブロコビッチ』とならび、ソダーバーグくんを“社会派”の監督として認識させた代表作やと思うんよ。

アカデミー賞で作品賞は逃した(まさかの『グラディエーター』)ものの、監督賞と脚色賞、それにデル・トロくんの助演男優賞、編集賞の4部門を獲得したんよね。

この作品で、更にハリウッドでの知名度があがったデル・トロくんをはじめ、この作品以降、メジャー作品にも呼ばれるようになったドン・チードルや、若き日のトファー・グレイスなど、出演者にとってもターニング・ポイントになる作品やったのかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

トラフィック / Traffic   ★★★★☆   (2000年)

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ルイス・ガスマン、デニス・クエイド、ジェイコブ・バルガス、クリフトン・コリンズ・Jr、スティーヴン・バウアー、トファー・グレイス、アルバート・フィニー、ベンジャミン・ブラット、エイミー・アーヴィング、ジャック・コンレイ

アメリカとメキシコを結ぶ麻薬の密輸ルートを巡り、麻薬撲滅の指揮をすることになった判事、メキシコ側で取締る刑事、アメリカ側で捜査をする刑事、密輸絡みで夫を逮捕された妻等、様々な関係者の事情を浮き彫りにした社会派ドラマ?!

警察や軍の腐敗、組織の暗躍、社会に蔓延するドラッグ、麻薬取引にかかわる様々な側面を、群像劇のなかでスリリングに描きだしたドラマは、なかなかの見応えなんよ。

単なる組織VS麻薬捜査局の対決といった構図にすることなく、アメリカ社会にある問題を鋭く突きながら、いかに深刻で根の深い問題となっているかを描ききったところが見事やったね。

多少、途中の部分でアメリカ政府の取組みを紹介するというプロパガンダ的な部分に違和感はあるものの、リアリティのある描写には、説得力があるんよなぁ。

シーンによって画面の色を変えながら、視覚的にもメリハリをつけ、2時間半の尺の長さを感じさせずに緊迫感を出しながらテンポよく展開させるあたりも、巧みやった。

需要と供給があり、そこに巨大なお金が絡む、そんな背景を考えるとなお一層難しさを感じるものの、こうして問題提起をした作品には、素直に拍手を送りたいやんね!?

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