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2015年5月24日 (日)

『Mommy/マミー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、世界で注目を浴びる若手監督の最新作をひとつ、ご紹介♪

劇場公開から数週遅れの時間差ながら、隣駅の行きつけのシネコンでこの作品が上映されるとは、ちょっと驚きやったんよ。まぁ、カンヌ映画祭でジャン=リュック・ゴダールと一緒に審査員特別賞を受賞したってところが話題やったんやとは思うんやけど。

これまでにも、『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』といった、この1989年生まれの若い監督さんの作品を紹介してきたわけやけど、これから先、どんな成長を遂げるのか、楽しみやし、とっても気になるところやね。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

Mommy/マミー / Mommy   ★★★☆☆   (2014年)

監督:グザヴィエ・ドラン
出演:アンヌ・ドルヴァル、アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン、スザンヌ・クレマン、アレクサンドル・ゴイエット、パトリック・ユアール

発達障害の子どもを持つ親は、申告さえすれば養育権を放棄できるようになった世の中で、障害を持つ子どもと暮らしはじめた母親の苦悩を描いたドラマ?!

感情を抑えることができず、施設で問題を起こして一緒に暮らすことになった息子。ちょうど仕事をクビになり、途方にくれる母親だったが、近所に住む休職中の女性教師と知り合い、何とか落ち着いた暮らしを送ろうとするのだが...............ってなことで、母と子の愛情と苦悩を描いてるんかな。

いろんな賞を受賞したことで絶賛された作品ってことなんやけど、ぶっちゃけ、この作品は評論家や“通ぶった映画好き”が好む映画で、あまり万人ウケはせんと思うんよ。なので、あまり偏ったことは言いたくないんやけど、ただ、それでも才能を感じさせる、個性的な作品やってことは言っておきたいんよ。

まず、通常とは違う画面サイズで、どこか閉塞的な状況を表現してみたり、前例に捉われない自由奔放なカメラワークで瑞々しい感性を前面に押し出し、“眩い瞬間”を映し出すあたり、見事やと思うんよね。

そんな映像からは、言葉として表現されなくても、息子を愛する母親の苦悩や、どうにもならない悲しみが感じられるし、この監督さんのなかにある感性が伝わってくる気がするんよなぁ。

淡々と観てると、特に盛り上がりのないドラマとも言えるんやけど、瞬間、瞬間で登場人物の感情を的確に映し出した映像は、やっぱり監督さんの才能やと思う。

というわけで、世界的に展開してる(?)“グザヴィエ・ドラン祭り”に、この作品で乗っかるかどうかは別にして、いずれ更に注目される作品を作り出すであろう監督さんの現在点を確認するってことで、観てみてもエエかもね?!

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