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2015年6月

2015年6月30日 (火)

『六月燈の三姉妹』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてる佐々部くんと言えば、これまでも数々の作品で涙腺を刺激されて、観ながら涙を流してきたんやけど、『東京難民』と同じ頃に作られて、昨年、劇場で公開されてた作品のDVDレンタルが開始になったんで、つい期待してレンタルしたってわけ。

これ、元ネタはどうやら舞台の作品らしく、出演もしてる西田くんが企画し、舞台の脚本で有名らしい水谷龍二ってひとの作品を映画化したものなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

六月燈の三姉妹   ★★★☆☆   (2013年)

監督:佐々部 清
出演:吹石一恵、吉田 羊、徳永えり、市毛良枝、津田寛治、西田聖志郎、重田千穂子、井上 順、山上康弘、三谷愛華、渋江譲二

鹿児島のとある商店街にある和菓子屋の3人姉妹は、バツ一で出戻りの長女と、離婚を協議中で戻ってきている次女、そして職場で不倫中の三女と、それぞれに悩みを抱えているのだが.................ってな家族ドラマ?!

経営の苦しい和菓子屋を舞台に、実家に戻った妻を説得しにやって来た次女の夫をまじえ、それぞれの幸せを探してアレコレと奮闘して...........ってなことで、鹿児島の下町人情ドラマってなところかな。

泣かせ上手な佐々部くんの作品ってことで、涙腺直下型の“どストレート”なものを期待してたんやけど、ちょっと想像してたものとは違う趣やった。

キャスティングとしては、津田くんが、少しオチャメなプチ暴走をしてみたり、他の役者もそれぞれに頑張ってはいるんやけど、もうひとつ、胸にグッとくるようなものがなかったんよ。

あと、中途半端な鹿児島弁を話す井上くんの必要性ってのが感じられなくて、さして盛り上がらないサイドストーリーが、メインの邪魔をしてもうてる気がしたね。

全体として悪くはないんやろうけど、キャスティングに華やかさがないことも含め、もう一息な感じが残ってもうてたかな?!

2015年6月29日 (月)

『プールサイド・デイズ』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、ちょっと心温まる青春ドラマ(?)をひとつ、ご紹介♪

この作品、日本では劇場未公開で、たぶんB級映画としてレンタル屋でも、ほとんど借りられることなく忘れ去られていくんやろうけど、実はアメリカの各地の小さな映画祭で賞を受賞したり、ノミネートされたりしてるらしいんよ。

でもって、監督をしてるナット・ファクソンとジム・ラッシュのふたりは、アレクサンダー・ペイン監督と共同でジョージ・クルーニーが主演した『ファミリー・ツリー』の脚本を手掛けてて、3人でアカデミー賞の脚色賞を受賞してるんよね。

というわけで、とっても“安直な邦題”の付いた、少しマイナーな掘り出し物の感想は.........................?!

プールサイド・デイズ / The Way Way Back   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
出演:リアム・ジェームズ、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル、アンナソフィア・ロブ、マーヤ・ルドルフ、アマンダ・ピート、ロブ・コードリー、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ

母親の恋人が所有する海辺の別荘でひと夏を過ごすことになり、仕方なく一緒にやって来た内気な14歳の少年は、ひとりの男と出会い、忘れられない時間を過ごすことに................ってな青春ドラマ?!

友だちもいない、引きこもりガチな男の子は、母親の恋人の男にイビられ、辛い夏の日々を過ごしていたが、たまたま知り合った男と過ごすうちに...............ってことで、男の子が成長していく様を描いてるんよ。

いやね、サムくん、エエわぁ~。ちょいワルで適当、とことんお調子者で、それでいて心優しいナイスガイって、もう完璧やね。ほどよい感じでドラマにスパイスを振りまく、見事な存在感で、うまくハマってるんよ。

主人公を演じるリアムくんも、最初は自信なさげに下を向いてるところから、最後の変わり様は、なかなかの頑張りで悪くなかったしね。

小粒なドラマではあるんやけど、どことなく微笑ましくて、さりげなくジワッと胸にくる作品は、ちょっと拾いものやった!?

2015年6月28日 (日)

『ハンガー・ゲーム FINAL : レジスタンス』

今日は、劇場で公開されてる作品のなかから、若者に人気の小説を映画化した、シリーズ最終章の前半を描いた作品をひとつ........って、なんや回りくどい前置きになってもうたけど、そんな作品をご紹介ってね♪(笑)

『ハンガー・ゲーム』『ハンガー・ゲーム2』ときて、いよいよ最終のパートの前半をってことで、元ネタになってる小説から入った者としては、前2作が本のなかの世界と比べて物足りんかったもんやから、2部構成になったことで、しっかり描かれるかもという期待を持つ反面、この手の手法は両方グタグタに終わるなんてことも多かったりして....................ね。

フィリップ・シーモア・ホフマンの勇姿をスクリーンで観られる最後の作品っていう、ちょっとセンチメンタルな要素もあったりで、複雑な気持ちで臨んだ作品の感想は.....................?!

ハンガー・ゲーム FINAL : レジスタンス / The Hunger Games : Mockingjay - Part 1   ★★★☆☆   (2014年)

監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェ ニファー・ローレンス、リアム・ヘムズワース、ジョシュ・ハッチャーソン、ジュリアン・ムーア、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、フィリップ・ シーモア・ホフマン、サム・クラフリン、ドナルド・サザーランド、スタンリー・トゥッチ、ウィロウ・シールズ、ジェナ・マローン、ジェフリー・ライト

政府の策略により、なかば強引に“死のゲーム”に連れ戻された少女は、反体制派の勢力により助け出され、拠点となっている第13地区にやって来る。政府打倒 を目指す人たちから、革命の象徴として協力することを依頼されるが、政府に捕らわれた彼氏のことが気になり、躊躇うのだが..............っ てなベストセラー小説を映画化した作品の最終章の前半?!

独裁者として君臨する大統領との対決を前に、苦悩しながらも運命に立ち向かおうとする女の子の戦う姿を描きってなことで、終わりへの序章をってな位置づけなもんやから、どのみち中途半端なのは致し方なしってとこかもね。

世間で絶賛されるジェニファー くんは、相変わらず鼻っ柱の強さだけはキャラのイメージに合ってるんやけど、周りで騒ぐほどの演技力は個人的には感じられず、ヒロインが好みやないっていう致命的な“観る側の勝手な困難”に耐えながら、なんとか鑑賞したってとこかな(笑)

まぁ、本一冊に対する尺が前編・後編に別れたために時間が伸びたのはエエんやけ ど、演技のせいなのか演出がイマイチなのか、やっぱり感情表現の細かな描写が映像では伝わってこなくて、どうにも乗り切らんかった。

そもそも、ジュリアンおばちゃんにカリスマ的要素はなく、その部分のキャ スティングのまずさで盛り上がり切らんもんやから、観ててシラケてまうんよね。

なんだかんだ言って、結末をどう描くかは気になるところで、そういう一定の興味を持たせてるって意味では、ボチボチのレベルにはなってるってことなのかも?!

2015年6月27日 (土)

『グローリー/明日への行進』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、洋画の伝記モノをひとつ、ご紹介♪

これ、実は今年のアカデミー賞で作品賞の候補のひとつとしてノミネートされてたもので、役者としても出演してる CommonJohn Legend がコラボした主題歌“Glory”は、見事にアカデミー賞の歌曲賞を受賞してるんよ。

白人による黒人への人種差別と闘い、公民権運動のリーダーとして活躍したマーティン・ルーサー・キングを描いた伝記ものってことで、この作品を観てると、黒人初の大統領となったオバマ政権が誕生するまでの道程の険しさと、社会の変化ってものが感慨深く伝わってくるよなぁって思ったかな。

偉大な先人の苦悩、そして過去から現在へと続く道程、スゴイよなぁ.............ってことで、作品の感想は.........................?!

グローリー/明日への行進 / Selma   ★★★★☆   (2014年)

監督:エヴァ・デュヴァネイ
出演:デヴィッド・オイェロウォ、カーメン・イジョゴ、トム・ウィルキンソン、アレッサンドロ・ニヴォラ、ジョヴァンニ・リビシ、ロレイン・トゥーサント、アンドレ・ホランド、ティム・ロス、テッサ・トンプソン、キース・スタンフィールド、コモン、ディラン・ベイカー、キューバ・グッディング・Jr、ウェンデル・ピアース

公民権運動のリーダーとして、ノーベル平和賞も受賞したキング牧師は、選挙権すら与えられず、白人からの迫害を受ける同胞のために、なんとか世論を味方に付けて、社会を変えようと頑張るのだが..............ってな、実際にアラバマ州で行われたセルマという町から州都モンゴメリーまでのデモ行進について描いた伝記ドラマ?!

ハゲしい人種差別によって、罪もない若者たちが白人によって殺される事件が相次ぐなか、あくまでも非暴力で抵抗し、声高に権利を主張するキング牧師は、活動により傷つく人々に胸を痛め、自分にかかる責任の重さに苦しみながらも、信念を貫き戦う男が描かれてるんよ。

“黒人の地位向上のために戦い、暗殺されたひと”ってくらいの薄っぺらい知識しかなかったんやけど、様々な困難に直面し、悩みながら、それでも世の中を変えなければっていう使命感をもって、挫けそうになりながらも前に進もうとする男の姿に、胸と涙腺が熱くなってもうた。

今の世の中では、当たり前のように認められてる選挙権が、こうして多くの犠牲のもと、勝ち取られたものやってのをみると、ありきたりのコメントではあるんやけど、やっぱり“スゴイ”って思うやんか。

せっかくの選挙権が行使されることもなく、無関心に捨て去られるこの国の選挙ってのを考えると、1票の“価値”ってのを、みんなもっと真剣に考えんとアカンのと違うかなぁ...............?!

2015年6月26日 (金)

『日々ロック』

今日は、ロックな(?)邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる入江くんと言えば、“SR サイタマのラッパー”シリーズを監督したひとで、他にも今作のヒロインになってる二階堂くんが出演した『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』なんかも監督したりで、音楽ものに強いひとってイメージやんね。

作品の元ネタは、例によってどこぞの人気コミックに連載されてるものらしく、そんな原作はまったく知らないんやけど、それを人気の若手イケメンの役者を使ってってことなんかな。ちなみに、古館祐太郎って若い役者さん、あの古館伊知郎の息子さんなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

日々ロック   ★★★☆☆   (2014年)

監督:入江 悠
出演:野村周平、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓祐、竹中直人、落合モトキ、毬谷友子、喜多陽子、古館祐太郎

高校時代にバンドを組んだ男3人は、卒業後に上京し、ライブハウスで居候しながら演奏を続けていたが、ある日、ステージで歌っていると、謎の女が乱入してきてマイクを奪われ...............ってなコメディ調のロックな青春ドラマ?!

まったく売れない貧乏なロック青年と、ちょっとワケありな売れっ子の人気アイドル歌手、そんな彼らの出会いを軸に、音楽に懸ける青春をオモシロ可笑しく描くってことなんやろなぁ。

この監督さんならではで、音楽シーンは活きがあってエエんやけど、どうも主人公のキャラがデフォルメされすぎてて、過剰な演出と調子ハズレの演技にイライラしてもうてなぁ(苦笑)

アイドルでかつパンクな女を演じる二階堂くんは、(パンクにはなりきれてないものの)相変わらずの抜群の存在感で、個人的にはその演技に胸キュンやったんやけどね♪(笑)

くすぶった日常を歌にぶつけってなことで、話としては、それなりに盛り上がるものやったし、悪くはないんやけど、もう少しワルノリしすぎずに作ってればと思うと、作品としては、ちょっと惜しかったかもなぁ?!

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『SR サイタマのラッパー』
『SR サイタマのラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~』
『SR サイタマのラッパー ロードサイドの逃亡者』 

2015年6月25日 (木)

『グランドピアノ 狙われた黒鍵』

今日は、スペイン人の監督さんによるサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

この作品、本国スペインでは、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞でノミネートされたり、特に監督さんが音楽家でもあるってことで、楽曲の方で注目されてたみたいやね。

主演のイライジャ・ウッドというと、未だに“ロード・オブ・ザ・リングの......”ってことになってもうて、役者としては演技力もあって、悪くはないんやけど、なかなか作品に恵まれないってとこなんかなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

グランドピアノ 狙われた黒鍵 / Grand Piano   ★★★☆☆   (2013年)

監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド、ケリー・ビシェ、タムシン・エガートン、ドン・マクマナス、アレン・リーチ、アレックス・ウィンター、ジョン・キューザック、ディー・ウォーレス

亡くなった恩師の追悼コンサートで弾くために、5年ぶりに舞台に戻ることになった若き天才ピアニストだったが、演奏を開始すると、何者かによって命を狙われていることに気づき..................ってなサスペンスもの?!

演奏を聴きにきた聴衆を前に、ひとつでも音を間違えれば、最愛の美しい妻を目の前で殺すと脅され、ハゲしく動揺しながらも、必死に解決策を考える男だったが..............ってなことで、スリリングな犯人探しがって思ったんやけど...............ね(苦笑)

どうにも話にムリがありすぎて、しかも、展開がどちらかというと急なもんやから、最初から最後まで違和感が残ったままズルズルと流れていく印象になってもうて、あまり楽しめんかった。

イライジャくんは、孤高のピアニストって雰囲気は醸し出してるんやけど、演奏してる姿からは、どうにも“天才ピアニスト”って形容されるほどのカリスマが感じられず、監督さんが気合いを入れて自ら作曲したらしい“彼以外には演奏できない”って曲にも、それほどの芸術性やインパクトがないだけに、話の方の説得力もイマイチやった。

なんとなくオモロそうかなぁって期待してもうてただけに、少しガッカリやったかあぁ?!

2015年6月24日 (水)

『マルタのことづけ』

今日は、メキシコの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、メキシコの女性監督による、長編デビュー作になるらしいんやけど、話の方は彼女の実体験をベースに、偶然に知り合ったひとりの女性との関係から着想を得て、作られてるらしいんよ。

そんな作品は、本国メキシコのアカデミー賞にあたるアリエル賞の7部門でノミネートされ、助演女優賞を受賞したほか、トロント国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞し、ヒホン国際映画祭では、審査委員長のパトリス・ルコント先生に絶賛され(?)て審査員特別賞を受賞したんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

マルタのことづけ / Los Insolitos Peces Gato   ★★★☆☆   (2013年)

監督:クラウディア・セント=ルース
出演:ヒメナ・アヤラ、ソニア・フランコ、リサ―・オーウェン、アンドレア・バエサ、ウェンディ・ギジェン、アレハンド・ラミレス=ムニョス

都会で孤独に生きる若い女性が、ある日、盲腸で入院した際に、たまたま同室の隣のベッドにいた女性と知り合い、誘われるまま彼女の家に行ったことで始まる交流を描いたドラマ?!

夫を病気で亡くし、女手ひとつで4人の子どもを育てている彼女もまた、治らない病気に冒され、子供たちと共に残された時間を生きていた..........ってなことで、家族を想う母親の愛情と、それを間近で見つめながら生きる勇気をもらう孤独な女性の心の交流を描くってとこなんやろね。

どんな状況になっても、子供たちのことを考え、病の苦しみに必死に耐えながら、気丈に振る舞う母性の強さを感じさせるドラマやった。

過度に盛り上げようとしない、どちらかというとアッサリ目な演出に、ちょっと物足りなさを感じつつも、それゆえに良心的なデキになってるのかもしれんね。

何か特別な感動を期待してまうと、少し肩すかしをくらうかもしれんけど、ドラマとしては、なかなか悪くなかったんと違うかな。

2015年6月23日 (火)

『殺人ワークショップ』

今日は、ちょっとエグめの邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督や脚本家、俳優といった映画や舞台に携わる人材を養成する専門学校のENBUゼミナールというところが製作したものなんやって。ホームページに出てる講師の名前を見たら、なかなか豪華なラインナップやった(笑)

監督の白石くんは、先日ご紹介した『ある優しき殺人者の記録』を監督したひとで、ホラーを中心に活躍してるひとらしく、この作品を含めて、なかなか奇抜な(?)ものを世に送り出してる感じかな。

というわけで、そんな作品の感想は................................?!

殺人ワークショップ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:白石晃士
出演:宇野祥平、木内彬子、徳留秀利、西村美恵、井ノ川 岬、伊藤麻美、杉木悠真

同棲する恋人からのDVに苦しむ女は、たまたまメールで受信した“人の殺し方を教えます”というワークショップに申し込むのだが、そこは合宿形式で実際に憎い相手を殺しに行くというものだった............ってなバイオレンス・ホラーもの?!

親友を自殺に追い込んだ職場の同僚を殺したい、自分をバカにした男を殺したい、自分を捨てて他の女と子どもを作り結婚した男を殺したい、ただ人を殺したい、様々な理由で集まった男女6人が本当の狂気と直面する様を描くってとこなんかな。

いやぁ、シュールやったわ(苦笑)

“殺してやりたいと思う”ことと“実際に殺す”ことの境界にある大きなギャップを描きだし、そこを越える狂気と命の重さを考えさせるってことなのかもね。

殺し方を教える講師を演じる宇野くんの不気味さもさることながら、どこにでもいる普通のひとが、殺人者になる様子ってのが、なかなかリアルやった。

何度も観たいという作品では決してないんやけど、インパクト十分やったね?!

2015年6月22日 (月)

『スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、家族ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、未公開作品で、当然、日本ではまったくと言っていいほど注目されてないんやろうと思うんやけど、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは、2014年のトップ10にランクされてて、サンダンス映画祭では、その脚本に賞が与えられたんやって。

その脚本を書いたひとってのが、ナタリー・ポートマンが主演したダーレン・アノロフスキー監督の『ブラック・スワン』の脚本を共同で執筆したひとらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方 / The Skeleton Twins   ★★★☆☆   (2014年)

監督:クレイグ・ジョンソン
出演:ビル・ヘイダー、クリステン・ウィグ、ルーク・ウィルソン、ジョアンナ・グリーソン、タイ・バーレル、ボイド・ホルブルック、キャスリーン・ローズ・パーキンス、アドリアーニ・レノックス

“彼氏”にフラれたショックでロスに住む弟が自殺を図った日、双子の姉も自殺しようとしていた。病院で弟を見舞う姉は、しばらく故郷の町で一緒に暮らすことを提案するのだが.............ってなドラマ?!

10年も音信不通だった姉弟が、ひょんなことから一緒に暮らしながら、それぞれの悩みをさらけ出し、新たな一歩を踏み出す様を描くってとこなんかな。

なんとなく、もっとコメディよりの愉快なドラマを想像してたんやけど、思った以上にシリアスで、どちらかというとシュールな感じやった。

どうしようもない弟と、心優しい相手と結婚し、幸せそうに見えるものの、実は深い悩みを抱える姉、時にぶつかり合いながら、それでも姉弟の絆で結ばれる彼らは、傷つけあいながらも離れることはできず...........ってね。

とっても地味なストーリーで、あまり華のない(?)キャスティングの作品ではあるんやけど、家族の絆を描くという点では、それほど悪くはなかったかも。

ありのままの自分をさらけ出せて、困ったときに素直に支え合える相手、それが家族ってものなのかもね?!

2015年6月21日 (日)

『海街diary』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、話題の邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、まず是枝裕和が監督をしてるってことと、主役の4姉妹に売れ筋の旬な女優を揃えてきたってところで、話題になってたやんね。でもって、受賞はならなかったものの、カンヌ映画祭のコンペティション部門で上映され、女優陣がドレスを着てレッドカーペットを闊歩するなんて絵を見せられると、オオって思うやんか(笑)

そんな中、一番の若手の広瀬くんは、最近、CMなんかでも引っ張りだこのこようで、メディアへの露出の多さから、“事務所のごり押し”が過ぎるやとか、TVのバラエティ番組での発言が問題になったりで、少しネガティヴ・キャンペーンもあるようで、期待半分の不安半分やったんよ。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

海街diary   ★★★☆☆   (2015年)

監督:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、樹木希林、鈴木亮平、加瀬 亮、リリー・フランキー、大竹しのぶ、風吹ジュン、池田貴史、堤 真一、キムラ緑子

15年前に不倫の末に家を出て行った父親が亡くなったとの知らせを受け、鎌倉で暮らす3姉妹は、父親が住んでいた山形での葬儀に出席し、そこで腹違いの中学生の妹と出会う。父を失い、義理の母親とその連れ子と暮らすことになる彼女に、3姉妹は鎌倉で自分たちと一緒に暮らすことを提案するのだが................ってな家族ドラマ?!

鎌倉にある、ちょっと古い一軒家で仲良く暮らす3姉妹と、彼女たちの父親を奪った女を母に持つ、少し年の離れた妹、ひとつ屋根の下で、一緒に食事をし、時間を共有しながら、次第に打ち解けていく“家族”の姿を綴った物語ってとこなんかな。

これ、さすが是枝くんやなぁって思ったのは、なかなかキャスティングに妙味があるところなんよ。観る前は、少しどうなんやろうって不安もあったんやけど、妹たちの面倒を見る、しっかり者で少し頑固な長女、自由奔放で気の強い次女、ちょっとエキセントリックで、とってもマイペースな三女、それぞれが役柄にハマってて、いい掛け合いを見せてくれてるんよなぁ。

そんでもって、注目の広瀬くんはと言うと、妙にキラキラした目をしてて、そんな表情がしっかりとカメラで捉えてるのを見ると、監督さんがオーディションで惚れこんだのも分からんでもないなぁって思ったよ。

作品としては、まさに“diary =日記”なわけで、少し淡々とした流れのなかで、4姉妹の日常を切り取りながら、1年間のドラマを紡いでいく形で、ドラマチックな展開を期待すると退屈してまうのかもしれんけど、これはこれで味のあるデキやったと個人的には思うんよ。

だいたい、こんな4姉妹が知り合いにおったら、そりゃ男としては盛り上がるやろぉ..............なんて、余計な妄想してもうた?!(笑)

2015年6月20日 (土)

『ケープタウン』

今日は、フランス人の監督さんが南アフリカを舞台に撮った作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんジェローム・サルってひとは、あまり名前を知らんひとやなぁって思ったんやけど、実は、アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの共演で話題になった『ツーリスト』って作品の元ネタになったフランス映画『アントニー・ジマー』の監督&脚本やったらしい。

現在は、来年の公開予定で、オドレイ・トトゥ主演の新作を本国フランスで作ってる最中ってことらしく、それなりに注目されてる監督さんなのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

ケープタウン / Zulu   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジェローム・サル
出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、ジョエル・カイエンベ、コンラッド・ケンプ、パトリック・リスター、インゲ・ベックマン、レガルト・ファンデン・ベルフ、ティナリー・ヴァン・ウィック・ルーツ

公園で見つかった若い女の子の撲殺死体、捜査をする黒人警官は、新種のドラッグが関係していることに気づき、事件の真相に迫ろうとするのだが...............ってな犯罪サスペンス?!

ひとつの事件をキッカケに、より大きな闇に迫り、暴いていく刑事たちの奮闘を追いつつ、アパルトヘイトという人種差別の過去により、それぞれが傷を背負って生きているっていう南アフリカ社会の現実を切り取ってって感じかな。

この作品、フォレストくんの小難しい演技で、最初は少し“とっつきにくさ”があったんやけど、話が展開していくうちに意外と盛り上がったりしてね?!

アル中で家族に見放されたダメおやじを演じるイケメンのオーリーくんの、ちょっとした“ヤサグレ感”ってのも悪くなく、どちらかと言うと地味めな作品ではあるんやけど、思ったよりも深みがあって、楽しめたかな。

2015年6月19日 (金)

『神さまの言うとおり』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタは人気(?)マンガらしく、それを例によって“B級映画の巨匠”の三池監督、よろしくってことで作られたものらしい(笑)

まぁ、巷で人気のイケメン俳優の福士くんをメインに据えれば、そこそこの人気にはなるやろうってことで、決して来る仕事を拒まない(きっと)三池くんにとっても、オイシイ作品なのかもね。

ちなみに、この作品のヒロイン、なんや冴えない子やなぁって思ったら、東宝シンデレラで審査員特別賞を受賞して、TOHOシネマに行くと必ず本編前の“ひまつぶしコーナー”に出てくる、足は長いけど、どこかパッとせん子で(個人的に)お馴染みの、山崎くんやったんやね(笑)

というわけで、今日はどういうわけかモテないオヤジの偏見と僻みが炸裂しすぎて、世間様に疎まれそうやと思いつつ、作品の感想を.......................?!

神さまの言うとおり   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三池崇史
出演:福士蒼汰、山崎紘菜、神木隆之介、染谷将太、優希美青、大森南朋、リリー・フランキー、(声の出演)山崎 努、トミーズ雅、前田敦子

教室に突然ダルマが現れ、始まった命がけの“ダルマさんが転んだ”ゲーム、唯一クラスで生き残った男の子は、同じように生き残った幼馴染の同級生の女の子と体育館に向かうが、そこでも新たなゲームが...............ってな不条理ホラー??

次から次へと仕掛けられる死のゲームに、戸惑いながらも生き残るために必死な高校生たち、誰が何のために、そしてゲームに終わりはあるのか............ってな感じで、バッタバッタと死んでいくってか(笑)

あまりにもツッコミどころが満載すぎて、深く考えたらアカンってことは分かるんやけど、どうにもアホらしすぎて..............。エンタメ性を強調した、とっても軽い作りかたは、いかにも三池くんの監督作品にはありがちで、“らしい”と言えば、そのとおりやなぁって思うんよ。

まぁ、こんな作品で真面目に切り返されてもって思われるかもしれんけど、福士くん.....................演技が上手くならんねぇ...............。このままやったら、いくつになっても“壁ドン”俳優で終わってまうで.........なんて余計な心配をしてもうたりして。

まぁ、続編、頑張っておくれ?!(笑)

2015年6月18日 (木)

『Mr.スキャンダル』

今日は、イギリスの自伝映画をひとつ、ご紹介♪

マイケル・ウィンターボトムって監督さんは、監督デビュー作でロバート・カーライルが主演した『GO NOW』って作品で好きになって以来、ずっと追いかけてるイギリスの監督さんなんよ。

基本的には、『ウェルカム・トゥ・サラエボ』『イン・ディス・ワールド』『グアンタナモ、僕等が見た真実』『マイティ・ハート/愛と絆』といった、どちらかというと社会派の作品での評価が高いひとなんやけど、たまに『9 Songs ナイン・ソングス』みたいに、大きくエロに傾くことがあるんよね(笑)

というわけで、久々(?)にその“エロ路線”を突き進んだ作品の感想は.......................?!

Mr.スキャンダル / The Look Of Love   ★★★☆☆   (2013年)

監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:スティーヴ・クーガン、イモージェン・プーツ、アンナ・フリエル、タムシン・エガートン、マシュー・ビアード、マット・ルーカス、クリス・アディソン、ジェームズ・ランス、シャーリー・ヘンダーソン、スティーヴン・フライ、サイモン・バード、ダーラ・オブリアン、キーラン・オブライエン

ストリップ・バーで財を成し、それまでの常識に捉われないビジネス手法でイギリス一の金持ちにまで成り上がった実在の男の波乱の半生を描いた伝記ドラマ?!

ロンドンのソーホーを拠点に、セックスを売りに金を稼いだ男は、私生活でも次々と相手を変え、人生を謳歌していたのだが...............ってな感じで、セックス&ドラッグの日々を描くってなところは、ありがちな話やったかな。

ただ、そんな中で、主役を演じるクーガンくんが、どうしようもない“ジゴロ”ぶりを発揮しつつ、どこか心満たされない、哀しい男を体現してて、なかなか悪くないんよ。

まぁ、エロし放題で金も稼いで、男目線で言うと、なんとも羨ましい話なんやけど、ただ、その人生には、それなりに浮き沈みがあって、ホンマに彼が幸せやったのかってのは、ちょっと違うかもって思わせるところに、人生ドラマの深みが垣間見えるのかもなぁ。

とある成金の大金持ちの悲哀に満ちた人生を、エロ前面に出しつつ描く...........うん、なんだかんだ言って、やっぱりエロかった(笑)

ただ、これ、一応は“愛”にまつわる話で、その意味で原題は重要な意味をなしてるわけで、それを取ってつけたように安っぽい邦題にしてもうたのは、毎度のことながら、かなり残念やったね?!

2015年6月17日 (水)

『西遊記 ~はじまりのはじまり~』

今日は、中国のコメディ&アクション系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるチャウ・シンチーと言えば、もともとは香港出身のアクション俳優やったんやけど、監督・脚本・主演を務めた『少林サッカー』が爆発的なヒットになって、一躍、日本でも名前が売れたんよね。

そんな彼が6年ぶりに監督として発表したのが今作で、誰もが知ってる西遊記の知られざるストーリーを描くってことで、中国では興収一位になって、大ヒットしたってことらしい。

日本人にとっての“西遊記”は、やっぱり夏目雅子が三蔵法師で、堺 正章と岸部シロー、そして左 とん平(最初は西田敏行)が脇を固めるってのが“定番”やんね。

というわけで、そんな久々の“シンチー印”の作品の感想は.......................?!

西遊記 ~はじまりのはじまり~ / 大話西遊之三藏付魔   ★★★☆☆   (2013年)

監督:チャウ・シンチー
出演:ウェン・ジャン、スー・チー、ホアン・ボー、クリッシー・チョウ、シン・ユー、ショウ・ルオ、チウ・チーリン、リー・ションチン

子守唄で妖怪の良心に訴えかけて退治しよう修行に励む玄奘だったが、いつも腕利きの女妖怪ハンターに助けられてばかり。そんな彼は、手強い豚の妖怪を倒すために、500年ものあいだ、お釈迦様によって石の洞窟に閉じ込めらている孫悟空に助けを求めに行くのだが...................ってなコメディ&ファンタジー・アドベンチャー?!

孫悟空に猪八戒、そして沙悟浄と、天竺を目指して旅立つ前の、三蔵法師と彼らとの出会いを描いたドラマってことで、いかにもシンチー監督らしいコメディものやったね。

とはいえ、どうしても昔TVで観た西遊記が強烈に頭に残ってるもんやから、なんとなく違和感が残ってもうてなぁ...........(苦笑)

そんなわけで、これが日本でスンナリと受け入れられるってことはないんやとは思うんやけど、随所にシンチー監督ならではの“ありえない”仕込みが散りばめられてて、そんなナンセンスな演出を小出しに楽しむという点では、それほど悪くない、ボチボチのデキやったんと違うかなぁ?!

2015年6月16日 (火)

『監禁探偵』

今日は、邦画のミステリーものをひとつ、ご紹介♪

この作品で主演を務める夏菜くんは、NHKの朝ドラでの活躍(?)で役にのまれてダメージを受けたらしく、苦労してるんやってね。まぁ、そうは言っても、TVドラマなんかには出演してるみたいやし、頑張ってるってことなんかな。

個人的な印象としては、どこか垢抜けないというか、イマイチ演技ができるっていうイメージがないもんやから、あまり出演してるって言われて、ホンなら観るかって感じの女優さんではないかもね。

そんな散々な個人的嗜好を述べつつ、TSUATAYAで100円レンタルした作品の感想は......................?!

監禁探偵   ★★★☆☆   (2013年)

監督:及川拓郎
出演:三浦貴大、夏菜、甲本雅裕、津田匠子、村杉蝉之介

のぞきをしていた部屋で、住人の女が何者かと争っているのが見え、気になって部屋に忍び込んだ男は、そこで彼女の死体を発見し、たまたま彼女を訪ねてきた女と出くわし、咄嗟にその友人を誘拐して自室に監禁するのだが................ってなミステリーもの?!

真犯人を見つけて濡れ衣を晴らしたい男と、女友達を殺した犯人を捕まえたい女、監禁する側とされる側の利害が一致し、ふたりはケンカしながらも、徐々に真相に近づいていくのだが..............ってな感じで、主演のふたりのやり取りを中心に、謎解きをするってなミステリーもの。

ほぼ、二人芝居のような形式で進むだけに、ドラマの質は主演の技量次第な感じなんやけど、結果としては少し軽すぎたかも(苦笑)

まぁ、軽妙なテイストでってことなら、このキャスティングで狙い通りなんやろうけど、どうしても小粒感は拭えんかったかな。

ヒロインを演じる夏菜くんは、それなりに胸元を強調してセクシー・アピールなんかをしてるんやけど、そういうタイプやないってところで、敢えてのギャップを狙ってるんかもしれんけど、個人的にはそれ以上に演技の軽さが気になってもうたよ。

それなりにヒネリを加えたりして、ストーリーに工夫は見えるんやけど、サプライズってほどでもなかったなぁ.............ということで、ボチボチとね?!

2015年6月15日 (月)

『マイ・デンジャラス・ビューティー』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、ジョニー・デップのハートを射止めた(?)アンバー・ハードの出演してるものをひとつ、ご紹介♪

ジョニーくんとアンバーくんの新婚生活については、いろんなゴシップネタが出回ってて、早くも離婚かなんて噂も出てるらしいんやけど、まぁ、有名人だけに、格好のメディアのエサになってるんやろね。

そもそも、アンバーくんは、同性愛者やって話があって、この作品でも、実はそこらへんをネタにしてるくだりがあったりで、そんな話を知ってるとオヤオヤって思ったりして(笑)

そんな他人の嗜好は置いといて、作品の感想は.......................?!

マイ・デンジャラス・ビューティー / Syrup   ★★★☆☆   (2012年)

監督:アラム・ラパポート
出演:シャイロー・フェルナンデス、アンバー・ハード、ケイト・ナッシュ、ケラン・ラッツ、ブリタニー・スノウ、ジョシュ・パイス

広告業界で成り上がることを夢見る男は、飲料会社に新商品の案を売ろうとするが、契約の直前に同居人にアイデアを盗まれてしまう。失意の彼に、その会社の宣伝を仕切る美女から、新たなキャンペーンの企画を頼まれるのだが.............ってな業界の裏側と恋愛を掛け合わせたドラマ?!

ミステリアスなやり手の美女に惹かれながら、彼女のために広告戦略を考えるが、様々な思惑が渦巻くなか、次々と困難が舞い込み、仕事と恋の行方は..........ってなことで、なかなかテンポよく話が展開するんよ。

作品のウリとしては、アンバーくんの魅力を前面にってことなんやろうけど、意外とドラマのなかで語られる広告の戦略なんかを聞いてると、ナルホドって思ったりして、オモロかったりするんよなぁ(笑)

虚実入りまじる世界のなかで、いかに消費者の心をとらえて成功を手にするか、そして真実の愛は.............まぁ、原題の“シロップ”はジュースの原料で、缶のなかみの本質をってところがキモなんやろうけどね?!

2015年6月14日 (日)

『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』

今日は、ちょっと熱い山男たちを描いたドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

この作品の舞台になってるアンナプルナってのは、ヒマラヤ山脈にあって、8,091mの第1峰は世界第10位の高さらしく、挑戦する登山家の5人に1人が命を落とすと言われるくらい、踏破するのが困難な山なんやってね。

何が起こるか分からない、死と隣り合わせの登山に挑む登山家、「そこに山があるから」とは、かつてエベレスト登頂を目指したイギリスの登山家ジョージ・マロリーの言葉(実際は、なぜエベレストに登りたいかと聞かれて、そこに“エベレスト”があるからって答えたらしい......)やけど、あえて危険に挑むことについて、それが勇気なのか無謀なのかってのは、いろいろと考えがあるんやろうと思う。

個人的には、やっぱり恐怖が勝ってもうて、とてもやないけど挑戦するだけの勇気は持てないよなぁって、ついつい考えてまうんやけどね(苦笑)

というわけで、そんな山男たちの姿を追ったドキュメンタリーの感想は.....................?!

アンナプルナ南壁 7,400mの男たち / Pura Vida - The Ridge   ★★★★   (2012年)

監督:パブロ・イラブル、ミゲルチョ・モリナ
出演:イナキ・オチョア・デ・オルツァ、ホリア・コリパサヌ、アレクセイ・ボロトフ、ウーリー・ステック、ドン・ボウイ、デニス・ウルブコ、ナンシー・モリン、セルゲイ・ポゴモロフ

ヒマラヤのアンナプルナ南壁にアタックする3人の登山家だったが、7,400m地点のキャンプでひとりが高山病になってしまう。そんな彼を助けようと、知らせを聞いた友人の登山家たちが救助に向かうのだが.........ってな、救助活動の模様を描いた山岳ドキュメンタリー?!

水の確保すら難しく、薬も食料もないような状況のなか、必死に友を看病する男、急きょ呼び出しを受けて集まった男たち、ニュースを知って救助隊に加わる男たち、自らの命の危険もかえりみず、ただ友人を助けるという目的のために結集した彼らの戦いを追いかけてるんよ。

頂上付近で身動きが取れなくなった友人を、助けることが困難であると分かっていながらも、わずかな可能性のために助けに向かう男たち、そこには同じ山男たちだけが知る友情や絆があるんやね。

自分のなかの限界に挑む、そんな“世界”を共有する彼らには、たとえ違う言語を話していても、山を知らない人たちとは違う共通の“言葉”があって、強くつながってるんやってことが伝わってくるんよ。

なぜ山に登るのかってことを熱く語る彼らの言葉とともに、大自然の美しさと脅威に魅せられた男たちの、強い心の絆に、深く胸を打たれてもうたよ!?

2015年6月13日 (土)

『メイズ・ランナー』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、SFアクション系の作品をひとつ、ご紹介♪

これ、元ネタは若者向けのベストセラー小説らしく、特に本国アメリカでは、公開前からそれなりに話題になってたらしい。とりあえず三部作として製作の予定らしく、この1作目が興収的に悪くなかったこともあり、すでに2作目も編集の段階にあるんやって。

出演者のなかで、どっかで見たことがあるなぁって思ったのがいて、ひとりは『ラブ・アクチュアリー』でリーアム・ニーソンの息子役を演じてたトーマス・サングスターくんで、もうひとりは『リトル・ランボーズ』って作品で悪ガキを演じてたポールターくんなんよ。

子役からキャリアを始めて、このシリーズをステップに、さらなる飛躍をってことなんやろうから、なんとか頑張ってもらいたいもんやよなぁ。

そんな少し感傷にひたりながら(?)観た作品の感想は...........................?!

メイズ・ランナー / The Maze Runner   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン、ウィル・ポールター、トーマス・ブローディ・サングスター、カヤ・スコデラーリオ、アムル・アミーン、キー・ホン・リー、ジョー・アドラー、ブレイク・クーパー、カール・グリーン、ジェイコブ・ラティモア、クリス・シェフィールド、パトリシア・クラークソン

目が覚めると四方を巨大な壁に囲まれた広場で、自分より先に送り込まれていた同世代の若者たちと共同生活をすることになった青年。昼間だけ開く壁の外には巨大な迷路があり、何とか脱出の手がかりを見つけようとするのだが................ってなSF&サスペンス?!

名前以外の記憶は奪われ、何者かによって仕組まれた困難な状況のなか、何とか打開しようと奮闘するのだが............ってな感じで、若者たちのサバイバルの様子をエキサイティングにってことなんやろうけど、すでに他で見たことのあるような内容で、それほど目新しさやインパクトがあるものではなかったかな。

まぁ、要するに、この手の作品は若手俳優の見本市のようなもので、次世代のスターを探せってことなんやろうけど、主人公以外のメインのキャラに“イケメン”はなく、基本的に野郎ばかりで群れてる作品で、ヒロインがひとりと、かなりピンポイントな売出しなのかも(笑)

とりあえずは、そこそこのアクションと三部作の次作への布石があって、次も観てみるかと思わせるものもあって、結果的にはボチボチの“エンタメぶり”ってとこなのかもなぁ?!

2015年6月12日 (金)

『立候補』

今日は、邦画のドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

どこかで大きな選挙をやると、必ず立候補する、ちょっと変わった“イロもの”的な候補者っていてるやんね。立候補するにはお金が必要やってのは知ってるし、可能性もないのに、もったいない.............なんて思ってたんよ。

そんな候補者のひとり、青森県の実業家の羽柴秀吉さんは、今年の4月に亡くなられて、ちょっとニュースになってたやんね。彼は青函トンネルの工事で財を成したんやって。この作品でもインタビューを受けてるんやけど、単なる道楽で選挙に出てるんやなくて、それなりに考えた上で活動してたらしい。

そんなわけで、その他いろいろと選挙の裏側もチラリと分かる作品の感想は....................?!

立候補   ★★★☆☆   (2013年)

監督:藤岡利允
出演:マック赤坂、外山恒一、羽柴誠三秀吉、中村 勝、高橋正明、岸田 修

2011年11月27日が投票日だった大阪府知事選挙に出馬した、政党の支持を受けない4人の候補者。負けると分かっていながら、300万円の供託金を支払って立候補した彼らの姿を追いながら、日本の政治を考える(?)ドキュメンタリー?!

得票率が10%を切ると供託金は没収される、そうと分かっていながらも立候補する人たち、“泡沫候補”と呼ばれる、負けると分かっていながら選挙に挑むひとたちの真意は.......ってなことで、なかなか興味深いものがあったね。

奇抜な政見放送や、パフォーマンス重視の街頭演説、ただひたすら挨拶だけする者もいれば、選挙活動をまったくしない者もいて、何の意味があるのかと冷ややかな目で眺めつつも、意思表示をすることの大切さってのも、なんとなく感じたかな。

選挙とは、多数派の祭りでしかなく、選挙では何も変わらない、そんな意見も一理あるように思うし、それでも思ったことを主張するために孤独な戦いに挑むってのは、生き様としては案外、悪くないのかも。

ロールスロイスで乗り付け、サングラスをして紙パック入りの“鬼ごろし”を片手に街頭に立つマック赤坂を見て、アホやなぁと思いながらも、まるでドンキホーテのように突き進む姿に、なぜか“感動”のようなものすら感じてもうたりして...............(笑)

何かを変えるために行動すること、そして勇気をもって意見を主張すること、それを愚かやと切り捨てるのは簡単やけど、本気で挑むひとをバカにするひとが、ホンマのどアホウなのかもなぁ?!

数で押し切る、現在の日本の政治、ホンマにこれでエエんやろか...................“?”

2015年6月11日 (木)

『ランナーランナー』

今日は、サスペンスものをひとつ、ご紹介♪

ジャスティン・ティンバーレイクって、もともとは’N SYNC ってアイドルグループで歌ってたんやけど、最近は、すっかり主役級のイケメン(?)俳優になってもうて、ひょっとしたらアイドル歌手やったって歴史は、本人としても忘れて欲しかったりして(笑)

そんなノリノリのジャスティンくんが、近頃はすっかり映画監督としても評価を上げてるベン・アフレックと共演ってところが、この作品の押しなのかもね。

ちなみに、監督のブラッド・ファーマンってひとは、マシュー・マコノヒーが主演して話題になった『リンカーン弁護士』を撮ったひとで、犯罪ドラマを中心に、いくつか新作の予定が入ってるようで、そこそこ人気みたい。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

ランナーランナー / Runner Runner   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ブラッド・ファーマン
出演:ジャスティン・ティンバーレイク、ベン・アフレック、ジェマ・アータートン、アンソニー・マッキー、オリヴァー・クーパー、マイケル・エスパー、ジョン・バード、ジェームズ・モリーナ、ルイス・ロンバルディ、ユル・ヴァスケス

大学の学費を稼ぐためにやったオンライン・カジノゲームで貯金を全額スった大学生は、サイトの主宰者が不正を働いていることを見抜き、証拠を持ってコスタリカにいるオーナーに直談判しに行ったところ、逆に見込まれて、彼の組織で働くことに................ってなクライム・サスペンス?!

莫大な稼ぎを得る組織で働く一方で、オーナーを逮捕しようと執拗に迫るFBIに目を付けられ、次第に追い詰められていくのだが..............ってな感じで、ギャンブルをネタにしたドラマで、アッといわせる仕掛けで一発逆転の映画...............かと思ったら、なんや思った以上に“普通”やった(笑)

ダマし、ダマされのハゲしい攻防の末に大どんでん返しってのを期待してたんやけど、さしてスリリングな展開もなく、ちょっと期待ハズレやったね。

ジェマ・アータートンって、こんなんやったっけっていうくらい、ヒロインに華はないし、悲しいかなベン・アフレックがキレものの悪党にも見えない、そんな“ヌルさ”が話を締まらなくしてもうてるんかもなぁ?!

2015年6月10日 (水)

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』

今日は、大好きなラッセ・ハルストレム監督の最新作をひとつ、ご紹介♪

ラッセ監督の作品は、大学生のときに観た『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』で心奪われて以来、ほぼ欠かさず鑑賞してるんやけど、最近のものではユアン・マクレガーが主演の『砂漠でサーモン・フィッシング』なんて佳作もあったりで、ハート・ウォーミングな作風が特徴やんね。

この作品も、ヘレン・ミレンがゴールデン・グローブ賞で女優賞にノミネートされたりで、それなりに話題にはなってたんかな。ちなみにインド人の父親を演じてるオム・プリくんは、『ぼくの国、パパの国』ってイギリス映画でパパを演じてたひとやったんやなぁ..............って、知らんよね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

マダム・マロリーと魔法のスパイス / The Hundred-Foot Journey   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ヘレン・ミレン、マニシュ・ダヤル、シャルロット・ルボン、オム・プリ、ミシェル・ブラン、アミット・シャー、ディロン・ミトラ、ヴァンサン・エルバズ、クレマン・シボニー、アリア・パンディア、ローハン・チャンド

インドでレストランを営んでいた家族は、暴動による火事で店とシェフをしていた母親を失い、ヨーロッパに移住してきた。店を開く場所を探して旅をしていた一家は、南フランスのとある街で店を始めるが、道を挟んだ反対側に有名なフレンチレストランがあり............ってなコメディ調のドラマ?!

ミシュランの星をひとつ持つレストランの女主人とインド人の父親、対抗心を燃やしてガチガチにやり合うが、天才的な料理の才能を持つインド人一家の息子は、フランス料理に興味を持ち、副料理長をする女性とも仲良くなり..........ってなことで、恋と料理と意地の勝負ってなとこなんかな(笑)

軽妙な展開に、どこか心温まる話のもって行き方は、さすがラッセ監督やなぁって思いつつも、少しシックリこない部分もあったりで、もうひとつ押しが欲しい感じやったね。

それと、原作本の邦題から映画の邦題もついてもうてるんやろうけど、スパイスはマロリーおばちゃんのものではないわけやから、どうにも違和感がなぁ。このタイトルが頭の片隅に残りながら観てると、なんか全くピントがズレてもうて、イライラしてきてもうたよ(苦笑)

2015年6月 9日 (火)

『明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

谷村美月って女優さん、デビュー作の『カナリア』からずっと注目して追いかけてるんやけど、同じ関西人っていう贔屓目を置いといても、エエ役者やと思うんよ。

コメディ調の軽いものから、人情ものにシリアスものと、演技の幅も広いし、十分な演技力もあるやんね。もっと注目されてもって思うんやけど、どちらかというと脇役になることが多くて、マイナーな作品を好むこともあってか、そこまで認知されてないような気がするんよなぁ。

というわけで、そんな彼女が主演してるってことで、この作品をレンタルしたわけなんやけど...............これ、吉本が出資して作ったらしく、本編が始まる前に、散々、吉本芸人が大挙して出演してる駄作の宣伝を見せられてもうて、思いっきりゲンナリしてもうた(苦笑)

そんな作品の感想は...........................?!

明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。   ★★☆☆☆   (2010年)

監督:上利竜太
出演:谷村美月、六角精児、西田尚美、江口のりこ、山下容莉枝、桂 歌丸、酒井敏也、鈴木美恵、松崎しげる、マツコ・デラックス、坂田利夫

ディレクターになって、自分の作った番組でTVに名前が出ることを夢見る女の子は、強烈な個性を持つ人たちに囲まれながらも、ADとして奮闘するも、失敗ばかりで................ってなコメディ調(?)のドラマ?!

雑用を押しつけられ、セクハラされたりしながらも、夢のために頑張る、そんな彼女の目を通した業界の“住人”たちの姿を描くってとこなんかな。

う~ん、谷村くんを目当てに観る決意をしたんやけど、ホンマに谷村くんだけやった..............(笑)

業界人なるひとが見るとオモロイんかもしれんけど、特に笑えるようなエピソードはなく、ただただ退屈でくだらないんよなぁ。吉本と日テレのコラボってことらしいんやけど、一緒になって何がやりたいのか、サッパリ分からんかったよ(苦笑)

唯一の救いが谷村くんの存在なわけで、もしそれがなかったらと思うと、背筋も凍るようなホラーまがいの作品になったんやろなぁ...................なんて?!

2015年6月 8日 (月)

『愛を複製する女』

今日は、劇場で未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

この作品、ドイツとハンガリーとフランスの合作映画らしいんやけど、ロカルノ国際映画祭で賞を受賞したんやって。監督のフリーガオフくんは、ハンガリー生まれのひとらしく、本国では有名らしいんよ。

ハンガリーの芸術大学で映画製作を学ぼうと思って受験したらしいんやけど、合格点やったものの、すでに海外で賞を獲ったりしてた彼に、大学の教授が、もう教えることはないってことで、入学させんかったんやって。なかなかカッコええよね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

愛を複製する女 / Womb   ★★★☆☆   (2010年)

監督:バネデク・フリーガオフ
出演:エヴァ・グリーン、マット・スミス、トリスタン・クリストファー、ハンナ・マリー、レスリー・マンヴィル、ピーター・ホワイト、ルビー・O・フィー、ナタリア・テナ、エラ・スミス

9歳のときに海辺にある祖父の家に遊びに行き、そこで少女は同じ年頃の少年と出会い、仲良くなる。大人になっても彼のことが忘れられなかった彼女は、再びその場所を訪れ、彼と再会するのだが、すぐに事故で彼を失い、そのクローンを産む決心をするのだが..............ってなドラマ?!

愛するひとを失わないために、自らの体を使ってクローンを出産し、複製された“彼”を母親として育てる、そんな少し歪んた母子の関係を描いてるんよ。

SF要素を使って、ロマンチックな愛の物語をってことなんかと思ったら、どちらかというと無駄な演出を省いて、淡々とふたりの関係を映し出しながら、彼女の行為の是非を問いかけるって感じやった。

エヴァくんって、美人女優のラインで売ってきたと思うんやけど、どこかシャーロット・ランプリング的な“異質なスゴミ”みたいなものが備わってきたような気がして...............良くも悪くもね?!(笑)

それなりに考えさせられるものもあるんやけど、作品としては、ちょっと地味で単調すぎたかもなぁ......................。

2015年6月 7日 (日)

『駆込み女と駆出し男』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画の時代劇をひとつ、ご紹介♪

この作品、なかなか評判を良くて、ずっと気になってたんよね。監督の原田くんは、堤 真一が主演した『クライマーズ・ハイ』のような社会派ドラマもあれば、役所広司と樹木希林が共演した『わが母の記』のような人情ドラマもあったりで、世間的にも評価されてるんかな。

ただ、個人的に不安やったのは満島くんの出演で、女優としては才能があるし、大好きなんやけど、過去に出た『一命』『夏の終り』って作品で感じたんやけど、時代劇が..................合わないんよ...................(苦笑)

あれから4年、彼女の才能をもってすれば、きっと時代劇での違和感も克服してるハズ............っと信じて鑑賞した作品の感想は..........................?!

駆込み女と駆出し男   ★★★☆☆   (2015年)

監督:原田眞人
出演:大泉 洋、戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、堤 真一、内山理名、キムラ緑子、木場勝己、武田真治、北村有起哉、山﨑 努、でんでん、麿 赤兒、陽月 華、中村嘉葎雄

女性から離縁を申し出るのが困難だった江戸時代に、幕府から縁切り寺として認められていた鎌倉の東慶寺。ある日、ふたりの女が離縁の覚悟を決めて駆込んでくるのだが..............ってな、江戸時代の離婚を描いたドラマ?!

ワケあって駆込んだ江戸の商人の妾と、働かない夫に愛想を尽かして東慶寺にやって来た鍛冶屋の妻、そんなふたりの駆け込みに居合わせた、叔母が営む東慶寺の御用宿に居候しに来た見習い医師、縁切り寺を舞台にそれぞれの人生が交差するってなとこかな。

ほどよくユーモアを交えながら、人情味のある時代劇が展開するあたりは、なかなか悪くなかったね。NHKの朝ドラでの“いびり芸”が話題になって以来、ちょっと注目されてるキムラくんが、この作品でも脇でキラリと輝いてた。

主演の戸田くんは、心配してたよりは時代劇に溶け込んでて、時折、印象的な表情を見せてくれたりして、良かったんやけど、やっぱり満島くんは時代劇には合わんね(苦笑)

先入観がありすぎるせいなのかもしれんけど、身のこなしやセリフ回しがどうも周囲の雰囲気にマッチしてなくて、ひとりだけ異質な世界を作ってもうてるみたいやったよ。

時代劇とはいえ、比較的“軽い”演技をウリにする役者を集め、重くなりすぎないように演出されたドラマは、何か胸に残る作品という感じではないんやけど、娯楽として悪くなかったかな?!

2015年6月 6日 (土)

『フランシス・ハ』

今日は、ちょっとインディーズ系の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国アメリカでは、わずか4館での上映から、口コミで話題になって拡大公開されて話題になったらしく、あのクエンティン・タランティーノが自分のお気に入りとして2013年のベスト10に入れたんやって。

そんな作品を作ったノア・バームバックって監督さんは、ウェス・アンダーソン監督とお友だちらしく、彼の作品で『ライフ・アクアティック』『ファンタスティック Mr.FOX』なんかで脚本を担当してるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

フランシス・ハ / Frances Ha   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ノア・バームバック
出演:グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、マイケル・ゼゲン、アダム・ドライバー、グレイス・ガマー、マイケル・エスパー、イザベル・マクナリー、ヴァネッサ・レイ、シャーロット・ダンボワーズ、パトリック・ヒューシンガー

プロのダンサーになることを夢見て頑張る女の子は、同棲を迫る彼氏と別れ、同居していた大親友も別の子と住むことになり、たまたま空きのでた友人のアパートに移るのだが、いろんなことが上手くいかず............ってな、20代後半の女の子の日々を綴ったドラマ?!

夢を追いながらも、どこか限界を感じ、将来への不安を募らせ、友達も離れていく、そんな人生の岐路にさしかかった女の子の等身大の姿を映しだすってとこなんかな。

あえて全編モノクロの映像にして、ニューヨークの片隅で奮闘する主人公の日常を切り取ってるんよ。ちょっとエキセントリックで、いわゆる不器用で“痛い”系の女の子なんやけど、そんなコケティッシュでコミカルな感じが、出てたかな。

デヴィッド・ボウイの“Modern Love”のイントロが絶妙にマッチした映像のセンスとか、随所に個性を感じさせるところは、なかなかの味わい深さやったかも。

親元を離れ、大都会でモガキながら、迷いながらも一生懸命に頑張る、そんなドラマは、小粒ながら、清々しさがあって悪くないかもね?!

2015年6月 5日 (金)

『幕末高校生』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタになってるのはSF作家の眉村 卓さんの「名残の雪」って作品らしく、90年代なかばに、フジテレビでTVドラマとして放映されたりもしてるらしい。

ちなみに、その時のタイムスリップする女教師役が細川ふみえで、生徒役が武田真治と山本太郎、それと小林 恵やったんやって。なんか時代を感じてまうよね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

幕末高校生   ★★★☆☆   (2013年)

監督:李 闘士男
出演:石原さとみ、玉木 宏、千葉雄大、柄本時生、川口春奈、吉田 羊、柄本 明、伊武雅刀、石橋蓮司、佐藤浩市、谷村美月、中村育二、嶋田久作

高校で日本史を教える女教師と、彼女が担任をするクラスの生徒3人が、ひょんなことからタイムスリップして幕末の江戸へ。江戸幕府を倒すために進軍する薩長軍に対し、時の陸軍総裁の勝 海舟が和平交渉をするハズが...............ってなSF時代劇??

う~ん、なんやろねぇ。歴史をネタにしたコメディってことで、適当に楽しめれば、それはそれでエエんやろうとは思うんやけど、なんか微妙な作品やった(苦笑)

めずらしくアクションで男臭さを発揮する玉木くんには、意外な驚きが多少はあったんやけど、西郷どんが佐藤浩市ってキャスティングがなぁ.......。それと、オヤジさんのバーター出演で準主役として登場する柄本家のダメ息子の演技を見る度にイライラしてもうて...........(苦笑)

あと、石原さとみをキャスティングした時点で、各方面への気遣いやらなんやらで、こうなるのはしょうがないんやろうけど、タイトルは“幕末高校生”ってなってるけど、これ、話の内容は“幕末高校教師”やんね??

まぁ、そんなツッコミもどうでもエエような、ユルすぎる作品ではあるんやけど(笑)

2015年6月 4日 (木)

『ウィークエンドはパリで』

今日は、イギリスの映画をひとつ、ご紹介♪

監督をしてるロジャー・ミッシェルと言えば、あのヒュー・グラント&ジュリア・ロバーツが主演の『ノッティングヒルの恋人』を作ったひとで、他にもレイチェル・マクアダムスが主演の『恋とニュースのつくり方』なんてのも個人的にはお気に入りなんよ。

前作の『私が愛した大統領』では、フランクリン・ルーズベルトを演じたビル・マーレイが、ゴールデン・グローブ賞で男優賞にノミネートされて、少し話題になったんかな。

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は.............................?!

ウィークエンドはパリで / Le Week-End   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ジム・ブロードベンド、リンゼイ・ダンカン、ジェフ・ゴールドブラム、ジュディス・デイヴィス、オリー・アレクサンデル、シャーロット・レオ

結婚30年目を迎える初老の夫婦は、結婚記念日を祝うために、週末を思い出の地パリで過ごすことに。しかし、かつて泊まったホテルは昔の面影がなく、ご機嫌ななめの妻のために高級ホテルのロイヤルスイートにチェックインするのだが.................ってなドラマ?!

何年経っても妻のことが好きでしょうがない夫と、感情をあまり表に出さずに付きまとう夫をあしらう妻、旅先で楽しいひと時を過ごすハズが、言い合いになり.........ってな感じで、年齢を重ねた夫婦の抱える問題を描くってとこなんかな。

まぁ、結婚したこともないんで、夫婦関係ってのはよう分からんのやけど、長く一緒に暮らしても、気持ちがすれ違ったり、いろいろあるんやろなぁってことなんやろう。

もう一組の対照的な夫婦と対比させながら、夫婦の愛情の形をってのはエエんやけど、ちょっとハチャメチャぎみで、途中で犯罪ドラマかと思ってまうような展開は、個人的にはビミョーやったね(苦笑)

何十年も連れ添って、こうやってケンカする相手がいたり、たまに愛情を感じられる瞬間があるってのが、幸せなのかもなぁ...................自分の場合、いつになっても始まる気配すらないんやけど.............?!(笑)

2015年6月 3日 (水)

『誰よりも狙われた男』

今日は、昨年の2月に他界したフィリップ・シーモア・ホフマンの主演作をひとつ、ご紹介♪

“個性派俳優”って言葉がピタッとはまる、そんな印象的な役者やったわけやけど、ホフマンくんの凄さってのは、大作であれインディーズ系の低予算の作品であれ、常に独特の存在感を発揮するところやと思うんよ。

決してイケメンでもなく、どちらかというと小太りで、どう見ても憎たらしい顔をしていながら、ほんの少しの出演時間でも、確実に足跡を残す、そんな彼の演技は、他の役者にはない個性なんよね。

というわけで、そんな彼の演技を堪能できる作品の感想は......................?!

誰よりも狙われた男 / A Most Wanted Man   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アントン・コルベイン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ロビン・ライト、ウィレム・デフォー、ダニエル・ブリュール、ニーナ・ホス、グレゴリー・ドブリギン、ライナー・ボック、ホマユン・エルシャディ、メディ・デビ

ハンブルクの街で、テロ対策チームを率いる男は、街なかで怪しい男を見つけ、その素性を調べたところ、密入国したチェチェン人のイスラム過激派だと判明する。男の目的を探りながら、より大きな獲物を狙うのだが...................ってな、国際社会の裏側の攻防を描いた政治ドラマ?!

テロへの警戒が強まる世界で、ドイツの諜報機関内の攻防にCIAが絡み、ひとりの男を巡ってハゲしいせめぎ合いが........ってな感じで、なかなかスリリングなやり取りが繰り広げられるんよ。

これ、個人的には誰がなんと言おうと、レイチェルくんのキュートさが押しなんやけど、そんな個人の嗜好を無視すれば、やっぱりホフマンくんの圧倒的な存在感ってのがポイントなんよなぁ(笑)

終始シブい表情で難局を打開しようと突っ張る演技は、観ててホンマにエエ役者やなぁって感心させられてまうんよ。

そんな彼の演技が、もうスクリーンで観れないのかと思うと、やっぱり寂しさが募ってまうんよね?!

2015年6月 2日 (火)

『ある優しき殺人者の記録』

今日は、ちょっと異色(?)な邦画のホラーものをひとつ、ご紹介♪

この作品で監督をしてる白石くんは、どうやらホラー系の作品では有名なひとらしい。これまでのフィルモグラフィーを見ると、なんやエグそうなタイトルが目白押しやったよ(笑)

どういうわけかオール韓国ロケで、韓国の役者さんを主役にして撮られたものらしく、ヒロイン的な役柄を演じてるキム・コッビって女優さんは、日本でも評価の高かったヤン・イクチュン監督の『息もできない』って作品に出演してたひとなんやって。

というわけで、そんな作品の感想は...............................?!

ある優しき殺人者の記録   ★★★☆☆   (2014年)

監督:白石晃士
出演:ヨン・ジェウク、キム・コッビ、米村亮太朗、葵 つかさ、白石晃士

障害者施設から逃げ出し、18人を殺した罪で逃げている男が、幼なじみの女ジャーナリストに取材して欲しいと連絡を入れ、彼女は男が指定したとおり、日本人のカメラマンを連れて、男の待つ場所に向かうのだが................ってなバイオレンス&ホラー?!

男は何のために人を殺し、そしてインタビューを頼んだのか、そんな疑問を解決するべく、カメラは真実を映し出す...............ってな感じで、フェイク・ドキュメンタリーの形式で作られてるんよ。

作品のウリは、全編86分のうち、そのほとんどをノーカットのワンショットで撮ってることなんやけど、確かにその手法によって、リアリティやある種の緊迫感が出てるのかも。

低予算で、工夫を凝らしながら、そして上手く役者の演技を引き出しながら作り上げてる点は、なかなかスゴイとは思うんやけど、テクニックにコダワリ過ぎることで、質を落とすのは、ちょっと疑問でもあるんやけどね。

取ってつけたようなエロ要素は、あまり必要性を感じんかたし、どこか都合の良すぎる展開も、“運命”で片づけてまうだけでは、そもそもの話の説得力ってのもないような気もするしなぁ...........まぁ、それなりのインパクトのある作品ではあったんやけど.....................?!

2015年6月 1日 (月)

『特捜部Q 檻の中の女』

今日は、北欧デンマークのサスペンスものをひとつ、ご紹介♪

この作品、一応、劇場で公開はされてるらしいんやけど、“未体験ゾーンの映画たち 2015”っていう企画上映のなかのひとつとして、どうやら上映されたみたいなんよ。

原作がベストセラー小説ということで、映画としても本国デンマークでは大ヒットしたらしく、国民の8人に1人が鑑賞したってふれ込みなんやって。まぁ、それがどれほどの規模なのかは、ちょっと分からんのやけどね(笑)

脚本を書いてるニコライ・アーセルってひとが、あの北欧版の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本を書いたひとで、あの脚本もなかなかよく書けてたので、ちょっと注目かも。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

特捜部Q 檻の中の女 / Kvinden I Buret   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ミケル・ノルガード
出演:ニコライ・リー・コス、ファレス・ファレス、ソニア・リクター

捜査を強行したことで、自らもケガを負い、同僚のひとりが殉職し、もうひとりが寝たきりになり失意の男は、刑事部からハズされ、過去の事件の書類整理をする部署“特捜部Q”への異動を命じられる。たまたま手にした事件の捜査ファイルに疑問を感じ、調べていくと...............ってなクライム・サスペンス?!

解決したはずの事件のわずかな綻びから疑念を追究し、隠された真理を追究する..............この手の作品としては実に王道な作りながら、ほどよい緊迫感と謎解きでグイグイと惹きつけられるんよ。

なにより、ちょっとアウトローな主人公と、気の利いたアクセントを付けてくれる脇役のコンビで、ズバッと真相を突き止めるところが、小気味よくて気分エエんよね(笑)

原作は人気のベストセラーらしく、すでに2作目も本国で絶賛ってことみたいで、とりあえずは“ボチボチ”評価ではあるんやけど、これはちょっと今後の展開も含めて楽しみな作品やった!?

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