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2015年7月

2015年7月31日 (金)

『最後の命』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

柳楽優弥って、最近、抜群に演技がよくなったなぁって思うんよ。是枝監督の『誰も知らない』でスクリーンデビューして、カンヌ映画祭で史上最年少で男優賞を受賞して、その後は少し低迷してたやんね。

周囲が彼を見たときの、その秘めたポテンシャルと、彼自身の演技にギャップがあって、そこに苦しんでるように思ってたんやけど、『ゆるせない、逢いたい』あたりの演技から、スクリーンを通して見ていて、演技に迷いがなくなってきたみたいで、ホンマにエエ役者になってきたって思うんよ。

今、話のおもんなさに文句を言いながら、NHKの朝ドラを惰性で観てるんやけど、そんなダメダメなドラマの中でも、柳楽くんは、スパイスの利いたエエ演技をしてるしね。

というわけで、そんな彼が主演の作品の感想は...........................?!

最後の命   ★★★★   (2014年)

監督:松本准平
出演:柳楽優弥、矢野聖人、比留川 游、土師野隆之介、板垣李光人、内田 慈、滝藤賢一、中嶋しゅう、池端レイナ、りりぃ

子どもの頃に遭遇したある出来事をずっと引きずって生きてきた男は、幼なじみの親友と久しぶりに再会するが、その次の日に、外出先から部屋に戻ると、寝室のベッドの上に顔なじみのデリヘル嬢の絞殺死体があり、警察からは親友が実は連続婦女暴行犯で指名手配中であると告げられるのだが...............ってなドラマ?!

ひとつの事件をキッカケに、消し去ることのできない“心の傷”を背負って生きてきたふたりの男の苦悩と、断ち切ることのできない運命を描くってとこなんかな。

いやぁ、もう柳楽くんの演技に見入ってもうて、その繊細でかつ力強いタッチで、複雑な感情を抱える主人公を熱演する姿に、どっぷりとハマってもうたよ。

ひとつの出来事を“起点”として、別々の人生を歩むふたつの命から、単純な善と悪というものやなくて、反発しながらも決して離すことのできない、“ある趣の絆”ってのが鮮烈に描かれてるやろうと思う。

前作『まだ、人間』ではサッパリ響いてこなかった監督さんの演出も、この作品ではエエ感じにハマってたんと違うかな。

心の“痛み”を映像で表現するのは簡単ではないんやけど、役者の本能とそれを引き出す演出で、いい具合に化学反応が起こったってことなんかもね?!

2015年7月30日 (木)

『オオカミは嘘をつく』

今日は、ちょっと変わったところで、イスラエルの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国イスラエルでは絶賛されたらしく、イスラエルのアカデミー賞では、主要部門はノミネート止まりやったものの、技術系の部門で複数の受賞があったんやって。

最近よくホラー系の映画の紹介で出てくる、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも最優秀監督賞を受賞したらしく、“その筋”での評価も高かったってことなんやろね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

オオカミは嘘をつく / Big Bad Wolves   ★★★★   (2013年)

監督:アハロン・ケシャレス、ナヴォット・パプシャド
出演:リオル・アシュケナージ、ツァヒ・グラッド、ロテム・ケイナン、メナシェ・ノイ、ドヴ・グリックマン、カイス・ナシェフ、ドゥーヴィール・ベネデック、ナティ・クルーゲル

連続幼女誘拐殺人事件を追う警察は、学校の教師をするひとりの男を容疑者として捕まえ、強引な捜査をするが、それがネットで配信され、批判を受ける。担当を外された刑事は、それでも執拗に男をマークするが、被害者の父親もまた、復讐に燃え...............ってなエグめのサスペンス?!

無実を主張する容疑者と、娘を失い怒りにかられ暴走する父親、なりゆき上、巻き込まれた刑事、人里離れた民家の地下室で繰り広げられる心理戦の行方は..............ってな感じで、なかなかスリリングな展開のドラマが繰り広げられるんよ。

まぁ、ちょっと強引にシチュエーションを作り上げてる感は否めないんやけど、それでも事件の真相が謎なまま、誰がホンマもんの“悪”なのかっていうところでの攻防は、見応え十分やったね!?

2015年7月29日 (水)

『サンバ』

今日はフランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、日本でも大ヒットした『最強のふたり』のエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督とオマール・シーが再びタッグを組んだってことで、少し話題に(?)なったらしい。

フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、イジア・イジュランが助演女優賞にノミネートされたらしいんやけど、このトリオによる前作の盛り上がりを考えると、寂しい結果ってことになるんかな。

それでも、当時はフランス以外では無名に近かったオマール・シーは、8月公開の『ジュラシック・ワールド』にも出演してるらしく、その他のハリウッド作品でも出演予定が続くほどの人気になってるんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

サンバ / Samba   ★★★☆☆   (2014年)

監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:オマール・シー、シャルロット・ゲンズブール、タハール・ラヒム、イジア・イジュラン、エレーヌ・ヴァンサン、リヤ・ケベデ、イサカ・サワドゴ

出稼ぎ労働者としてレストランで働いていたセネガル人の男は、コックになろうと頑張っているが、労働許可の取得申請をしたところ、国外退去を命じられてしまうのだが..............ってなドラマ?!

フランス社会の底辺で、夢を支えに逆境に耐える不法入国者と、エリートでありながら、燃え尽き症候群で社会からドロップアウトした女性、そんな二人の交流を軸に、心温まる話を..........ってなことなんやろうけど、思ったほどストレートに伝わってこんかったよ(苦笑)

捕まれば即アウトという厳しい状況のなか、それでも必死に頑張りながら、友情や愛情を育みってとこなんやろうけど、少し全体に話が散漫になってる気がして、盛り上がりきらんかったんよなぁ。

不法移民を取締る一方で、彼らもまた社会の一部をなしてるっていう矛盾のなかで、苦しみながらも必死に生きてる人たちがいるっていうのは分かるし、悪い話ではないんやろうけど、何か爽やかな感動を期待すると、少し違うように思うんやけどね?!

2015年7月28日 (火)

『プリズン・オフィサー』

この作品、どうやらエイベックスがNTTドコモと組んでやってるWeb配信ドラマらしんやけど、レンタル屋で並んでるのを見て、少し気になったんで手にしてみたんよ。

気になった理由ってのは、映画やドラマの脇役として引っ張りだこの小日向くんが主演してるってところで、他の作品に挟まれてた予告でも、ちょっと期待させるものがあったんよ。

小日向くんと言えば、今、世間で散々、脚本がひどいって叩かれてる(?)NHKの朝ドラで、フランス菓子店のオーナーパティシエを演じて、なかなかの職人かたぎっぷりで話題(?)やんね。

あまりにもクダラナイ内容と芸人臭が日に日に強くなるキャスティングに、観るのをやめようかと思いつつも、小日向くんや柳楽くんの個性的な演技や、清水富美加くんや中村ゆりかくんのキュートさに癒されて、なんとか続いてるんよ(苦笑)

というわけで、NHKの朝ドラへの苦情は置いといて、小日向くんの活躍が見れる作品の感想は.....................?!

プリズン・オフィサー   ★★★☆☆   (2015年)

監督:五十嵐 匠
出演:小日向文世、泉谷しげる、伊武雅刀、小澤征悦、新井浩文、石黒 賢、牧田哲也、大谷亮介、坂田 聡

刑務所の看守をしている気弱で心優しい男は、自分の妹を殺した死刑囚と対峙したのをきっかけに、彼が働く刑務所で29年前に死んだ“任侠の神”と言われた伝説のヤクザが乗り移り..............ってなドラマ?!

死刑を待つ囚人を担当する男は、深い罪を犯した男たちと向き合い、最後の時間をともにするってなことで、主役の小日向くんの柔軟織り交ぜた演技をフィーチャーした作品やったね。

4話からなるWebドラマってことらしいんやけど、脇役もそれなりの顔ぶれをそろえて、悪くない作りやったかな。まぁ、なんといっても主役の小日向くんなわけやけど、まったく別人のようなキャラが混在する役柄を、持ち前の演技力で上手く表現してたよ。

最近あまり流行らない(?)任侠ドラマのテイストをうまく取り込んだドラマは、キャスティングも良かったんやけど、アイデアとしても悪くなかったかもね?!

2015年7月27日 (月)

『ブラインド 視線のエロス』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、ノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、邦題を見ると分かるとおり、例によってレンタル屋では“エロチック系”の棚に自動収納されてもうてるんやけど、実は、いろいろと真っ当な賞で評価されてるんよ。

本国ノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞では、監督賞と主演女優賞を受賞し、作品賞でもノミネートされてて、他にもサンダンス映画祭やベルリン国際映画祭でも賞を受賞してるんよね。

このブログで、ちょっと前になぜか検索が急上昇したアルゼンチン映画『愛と情事のあいだ』と同様に、日本での売りが“エロ”優先で、作品の価値をミスリードしそうな作品を紹介するっていう使命感に燃えて................って格好つけながら、まぁ、エロに惹かれてる部分も否定はせんのやけど.................(笑)

ということで、少しニッチな需要に応えるべく、作品の感想を..............................?!

ブラインド 視線のエロス / Blind   ★★★☆☆   (2014年)

監督:エスキル・フォクト
出演:エレン・ドリト・ピーターセン、ヴェラ・ヴィタリ、ヘンリク・ラファエルソン、マリウス・コルベンスツゥヴェッツ

病気により視力を失った人妻は、夫のいない昼間、窓際に置いた椅子に座り、妄想のなかの物語を綴っているのだが................ってなお話?!

夫と別れ、異国の地で友人もいない寂しい日々を送る女と、そんな彼女が住む部屋を向かいのビルの自室から見つめる、孤独な男、それぞれの日常に自分の夫を絡め、彼女が描くドラマとは.............ってなことで、なんとも個性的な設定になってるんよ。

目が見えなくなって、部屋に引きこもり、妄想で他人の人生を描きながら、時にセクシャルな描写でってことで、邦題ではすっかりエロムードが漂ってもうてるんやけど、これ、作品のポイントはエロやないと思うんよね。

妄想のなかの人物は、彼女のなかの不安や失望を形にしたもので、そういう意味で、独特の語り口で主人公の心の内を描きだしてるところは、なかなか良くできてるんと違うかな。

当然、万人ウケするような作品ではないんやろうけど、本国ノルウェーでアカデミー賞にあたる賞を受賞したり、サンダンス映画祭で評価されたのも納得できるよね。

少なくとも、邦題にある“視線のエロス”ってのが、この作品のどの部分を指して付けられてるのか、個人的にはサッパリ理解できんかったよ(苦笑)

2015年7月26日 (日)

『海月姫』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じる能年くんといえば、最近は所属事務所とのトラブルで、独立騒動から洗脳、事務所の搾取やら、いろんな方向からネタが飛び交って、本人自身は完全に2015年は開店休業状態に陥ってもうてるみたいやね。

NHKの朝ドラで世の中的にもブレイクし、これからってところで、なんか残念でならないなぁって思うんよ。個人的には、朝ドラはほとんど鑑賞しておらず、その前の出演映画で、そのキラリと輝く存在感に惹かれてただけに、女優が劇的に成長する可能性のあるこの時期に、強制的に生じた“ブランク”ってが惜しくて。

とはいえ、必ず復帰してくれることを祈りつつ、彼女の出演作の感想を..................?!

海月姫   ★★★☆☆   (2014年)

監督:川村泰祐
出演:能年玲奈、菅田将暉、池脇千鶴、太田莉菜、篠原ともえ、馬場園 梓、長谷川博己、平泉 成、片瀬那奈、速水もこみち、浅見れいな、中村倫也

イラストレータ志望のクラゲ命のオタク少女は、電車好きや和物好き、三国志好きな女子が住むボロアパートで暮らしていたが、地元の政治家が地域の再開発を計画し、アパートは取り壊しの危機に............ってなコメディもの?!

ニートのオタク女子たちが集うアパートの存亡をかけて、女装好きな男子も加わり、事態は思わぬ方向に...........ってなことで、ドタバタとね(笑)

世間には理解されず、自分たちの殻に閉じこもってた女の子たちが、一発逆転をめざして大勝負ってな様子を、コミカルにってことなんやけど、ちょっと作り過ぎたキャラにイラッとさせられつつも、ボチボチとってとこなんかな。

能年くんのコミカルな演技と、菅田くんの女装に注目が集まるところではあるんやけど、エンドロールを見るまで本人と気づかなかった池脇くんと篠原くんに、ちょっとビックリしてもうたよ。

いろいろと苦境に陥ってるとの噂の能年くんやけど、演技の上手い下手というのは置いといて、その表情が放つ雰囲気ってのを見てると、このまま埋もれさすのはもったいないと思うし、なんとか頑張って欲しいって期待するんやけどね?!

2015年7月25日 (土)

『ジャッジ 裁かれる判事』

今日は、アカデミー賞にもノミネートされてた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で父親役を演じたロバート・デュヴァルは、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたのをはじめ、ゴールデン・グローブ賞やサテライト賞なんかでもノミネートされてたんよ。

60年代から活躍し、80代なかばにさしかかりながらも、第一線で見事な演技を見せてくれるってのは、ホンマにすごい役者やなぁって思うんよね。

というわけで、そんな超ベテランの演技が堪能できる作品の感想は..........................?!

ジャッジ 裁かれる判事 / The Judge   ★★★☆☆   (2014年)

監督:デヴィッド・ドブキン
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ロバート・デュヴァル、ヴィンセント・ドノフリオ、ヴェラ・ファーミガ、ジェレミー・ストロング、ビリー・ボブ・ソーントン、エマ・トレンブレイ、ダックス・シェパード、ケン・ハワード、グレイス・サブリスキー

腕利きの弁護士の男は、母親が亡くなったとの知らせを受けて、故郷の町に戻るが、地元で判事をする父親とは長年、折り合いが悪く、和解できずいた。しかし、葬儀のあった夜、父親が車である男を轢き殺したとの疑いを掛けられ、弁護を手伝うことになるのだが............ってなドラマ?!

判事として地位も名誉もある父親が、裁判で殺人罪で裁かれることに戸惑いながらも、これまでの父子のわだかまりを越えて、父親を助けようとするが.............ってなことで、ある事件をキッカケに、こじれた親子関係の修復を描いた家族ドラマってとこなんかな。

なるほど、デュヴァルおじさんの老練な演技と、ダウニーくんの適度な軽さ、そこに年を重ねて演技に味の出てきたドノフリオくんが絡みってことで、法廷をネタにしながら、じっくりと描いた家族ドラマは、なかなかの味わいやった。

ただ、2時間を超える尺は少し間延びした感は否めなく、また、コメディ畑出身の監督ということもあってか、踏み込みきれてない部分があるようで、少し惜しかったかもね。

期待がデカかっただけに、ちょっと残念やったかも.............?!

2015年7月24日 (金)

『ふしぎな岬の物語』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

いやぁ、今年の日本アカデミー賞で13部門ノミネートっすか。その時点で作品はまだ観てなかったもんやから、とやかく言えるもんではなかったんやけど、ただ、公開当時の評判や、予告編から察する雰囲気から、正直、どうなんやろうって思ったんよ。

大御所と呼ばれるひとの主演映画が公開されるたびに、何に気をつかってるのかよう分からんけど、当たり前のようにノミネートしてくれる“日本アカデミー賞”ってのは、そういうところからして大手映画会社のお手盛り映画賞っていう裏付けにしか見えず、そういった彼らの姿勢に嫌気が指してる映画ファンがいるってことに気づいて欲しいんやけどね(苦笑)

というわけで、この作品、レンタル開始からしばらく経つわけやけど、まったく鑑賞する気にならんかったんやけど、腰痛で身動きがとれずに映画館に行けないヒマつぶしに、ついに鑑賞ってことで、その感想は...........................?!

ふしぎな岬の物語   ★★★☆☆   (2014年)

監督:成島 出
出演:吉永小百合、阿部 寛、笑福亭鶴瓶、竹内結子、笹野高史、井浦 新、吉 幾三、石橋蓮司、春風亭昇太、小池栄子、矢野聖人

岬にある小さなカフェを営む女主人と、彼女を見守る甥っ子やカフェの常連たちの繰り広げる人情溢れるドラマを..............ってなお話?!

いやぁ~、ホンマに最初の20分くらいまでいったところで、腰痛で身動きがとれないハズの腰が完全に引けてもうたよ(苦笑)

店を起点に、心温まる人間模様をってことで、“大女優”の吉永さんを十分にフィーチャーしてって狙いはよう分かるんやけど、要は、そこに魅力を感じるかどうかってことなんやろなぁ。

いい加減に吉永さんと鶴瓶くんをセットで扱うのは、もうエエんと違うかって思うし、コテコテのネタをベタな演技で見せられても、どれほどの客がついてくるんやろうって思うんよ。

別にサユリストにケンカを売るつもりはサラサラないんやけど、吉永さんの演技を見てると、ホンマに“永遠のアイドル女優”なんやなぁって思いつつ、でも、“女優”やないよなぁ.............ってね?!

初めからケンカ腰で観てしまったことを反省して、とりあえず3つやけど、もうこのスタイルの邦画はアカンのと違うかなぁって、個人的には強く思うんやけど。

2015年7月23日 (木)

『デビルズ・ノット』

今日は、実際の事件を描いた犯罪サスペンスをひとつ、ご紹介♪

アトム・エゴヤンって監督さんは、あまり日本では知られてないのかもしれんけど、個人的に好きな監督さんなんよ。エジプト生まれでカナダ育ちっていうバックグラウンドらしく、イアン・ホルムやサラ・ポーリーが出演した『スウィート ヒアアフター』って作品でアカデミー賞にノミネートされ、カンヌ映画祭のグランプリを受賞したことで、少し日本でも話題になってたかな。

あまり多産な監督さんではないんやけど、初期の『エキゾチカ』(DVD化して欲しいなぁ........)や自らのルーツと向き合った『アララトの聖母』は佳作やし、この作品で主演してるコリン・ファースが出てた『秘密のかけら』ってのも、なかなか悪くない作品なんやけどね。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.........................?!

デビルズ・ノット / Devil's Knot   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アトム・エゴヤン
出演:コリン・ファース、リース・ウィザースプーン、ミレイユ・イーノス、ブルース・グリーンウッド、デイン・デハーン、イライアス・コティーズ、アレッサンドロ・ニヴォラ、スティーヴン・モイヤー、エイミー・ライアン、ジェームズ・ウィリアム・ハムリック、セス・メリウェザー、クリストファー・ヒギンズ

行方不明となっていた3人の子どもが、手足を縛られた状態で殺されているのが見つかり、警察は3人の10代の若者を容疑者として逮捕するのだが...................ってな、実際の事件を基にしたサスペンス?!

猟奇的な殺し方から、悪魔崇拝が関係していると言われ、オカルトに傾倒し、へヴィーメタルが好きな若者とその仲間が容疑者となるが、捜査に疑問をもった調査会社を営む男は、被告の弁護団に協力を申し出て、独自に調査を始めるのだが.............ってなことで、なかなか良質なサスペンスが展開するんよ。

この監督さんの上手いところは、抑えたトーンでありながら、ムダのない演出で緊迫感を保ちつつ、さりげなくキャラクターの内面を映し出すところなんよなぁ。

実際の事件がベースとなってるだけに、事実以上にドラマチックにはならないところがスッキリせんところではあるんやけど、ただ、役者を活かしながら、丁寧に作り込んだドラマは、一般ウケするかどうかは分からんけど、この監督さんの作品らしく、個人的には味わい深かったんやけどね?!

2015年7月22日 (水)

『エクソダス:神と王』

今日は、リドリー・スコットがアクションで聖書の世界を描いた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、今年の新年早々に劇場で公開されてたものなんやけど、クリスチャン・ベールが出てるってのと、なかなか評判になってたもんやから、観たいなぁって思いつつ、上映時間が2時間半ってこともあって、なかなか他の作品との時間の調整ができずに、結局、劇場ではスルーしてもうたんよ。

まぁ、監督がリドリー・スコットって時点で、最近の彼の作品からすると、ちょっと疑問を抱かないわけでもなかったんやけど、今回はディカプリオとのコンビやないってところで、少しプラスな気分やったんよね(笑)

ついでに、なぜかよく検索されてるスペイン映画『空の上3メートル』とその続編の『その愛を走れ』、そして人気記事ランキングに入ってる『バスルーム 裸の2日間』でヒロインを演じてるスペインの若手女優マリア・バルベルデもモーゼの妻役で出てるし。

てなわけで、そんな作品の感想は............................?!

エクソダス:神と王 / Exodus : Gods and Kings   ★★★☆☆   (2014年)

監督:リドリー・スコット
出演:クリスチャン・ベイル、ジョエル・エドガートン、ベン・キングスレー、ジョン・タートゥーロ、ベン・メンデルソーン、アーロン・ポール、マリア・バルベルデ、ヒアム・アッバス、シガーニー・ウィーヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、ユエン・ブレムナー、ハッサン・マスード、タラ・フィッツジェラルド、インディラ・ヴァルマ

強大なエジプト王国で、王の息子と兄弟のように育てられたモーゼだったが、奴隷たちと同じヘブライ人であると知られ、王国を追放されてしまうのだが...............ってな、旧約聖書をもとにしたドラマ?!

かつて将軍として地位と名誉もあった男が、国を追われ、ボロボロになりながらたどり着いた先で、ささやかな幸せをつかみ、そして神のお告げにより、奴隷として虐げられる同胞を救うまでを描いてるんよね。

主演のベイルくんについては、なぜユダヤ人の役者にしなかったのかっていう批判もあるらしいんやけど、そういった宗教的な見方を抜きにすれば、苦悩に満ちたモーゼの生き様を、なかなか渋く演じてたと思うんよ。

聖書を強く信じてるキリスト教徒の人たちからすると、“奇跡”の描き方が納得できないらしいんやけど、宗教に関係なく観てると、従来の描き方よりも、よりリアリティがあって、これはこれで悪くないと思うんよなぁ。

小難しい聖書の話はよう分からんけど、アクション映画としては、なかなかスケール感もあって、迫力は十分やったんと違うかな...............ちょっと長いけど?!

2015年7月21日 (火)

『この世で俺/僕だけ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

“祝!マキタスポーツ映画初主演?!”ってなことで、実家が営むお店の名前を芸名にした芸人さんが、笑いヌキの映画で単独ではないものの主役を演じるとはなぁ.................アッパレ(笑)

実は、芸人としての彼の実力ってのは、まったく見たことがないもんやから、よう知らんのよ。森山未來が主演の『苦役列車』って作品で、劇中歌「俺は悪くない」ってのを歌ってたところで、妙に気になってもうたのが始まりで、その後はメジャー作品にも役者として出演し、TVドラマなんかでも目にするようになったんよ。

この秋に映画版が公開されることになってるドラマ、「みんな!エスパーだよ!」では、ノリノリでエロまっしぐらなハゲおやじを楽しそうに演じてたしなぁ(笑)

というわけで、そんな彼の活躍が楽しめる(?)作品の感想は....................?!

この世で俺/僕だけ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:月川 翔
出演:マキタスポーツ、池松壮亮、デビット伊東、佐野史郎、駒木根隆介、ガンビーノ小林、野間口 徹、高橋 努、千葉雅子、菊田大輔、鈴木 拓、南 明奈

冴えない日々を送る中年サラリーマンと、警官を父に持つ不良高校生、ふとしたキッカケで巡り合ったふたりは、ヤクザが誘拐した赤ちゃんを抱えて逃げることに...............ってなドラマ?!

朝のTV番組の占いに導かれ、衝動的にとった行動でトラブルに巻き込まれる中年“ハゲ”オヤジとグレた高校生、正義のために突っ走る、不格好な“ヒーロー”の誕生ってとこなんかな(笑)

ドラマとしては、“ありがち”な部類の域を出てなくて、キャスティングからも小粒感がプンプンと漂うんやけど、主人公(たち)の心の葛藤、逆境への挑戦、仲間との友情、勧善懲悪など、観る側を熱くする要素がうまく盛り込まれてるんよ。

絶賛するような作品ではないんやけど、ショボくれたハゲオヤジを演じるマキタスポーツの熱唱と、尖がった池松くんの背負い投げがポイント(?)の、ちょっと不器用なヒーローものは、意外と楽しめるかもね?!

2015年7月20日 (月)

『ロスト・フロア』

今日は、アルゼンチンとスペインの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品に主演してるリカルド・ダリンってアルゼンチンの役者さん、以前に紹介したアルゼンチンの傑作サスペンス『瞳の奥の秘密』『ハゲ鷹と女医』『ある殺人に関するテーゼ』といった劇場未公開の作品に出てたアルゼンチンの名優で、作品の評価とは別に、彼の役者としてのセンスに、ちょっとハマりぎみなんよ。

そんなわけで注目した作品がこれなんやけど、原題は7階の自宅からロビーに向かう途中で子どもが消えたってことで“7階”ってなってるのが、どういうわけか、分かるようでサッパリ分からん“ロスト・フロア”って邦題になったのはナゼかと思ったら、共演してる女優のベレン・ルエダくんの過去の出演作の邦題が『ロスト・アイズ』『ロスト・ボディ』で.....................(苦笑)

まさか、この女優が出てるから“ロスト”シリーズにしてまえ、なんて下らない理由で邦題を付けてるとは思いたくはないんやけど.......................................??

ロスト・フロア / Septimo   ★★★☆☆   (2013年)

監督:パチ・アメスクア
出演:リカルド・ダリン、ベレン・ルエダ、ルイス・シエンブロウスキー、オズバルド・サントロ、ホルヘ・デリア、ギレルモ・アレンゴ

別居中の妻と暮らす息子と娘を学校に送り届けるために、マンションの7階にある家を訪れた男だったが、子どもたちが階段で1階に向かうのと競争でひとりエレベーターでロビーに向かうと、忽然と子どもたちが姿を消してしまい...............ってなサスペンス?!

マンションのなかを探し回り、怪しい住人の家に押し入って子どもたちを探すが見つからず、やがて身代金を要求する電話があり..........ってなことで、最愛の子どもたちを探す父親の奮闘をってとこなんかな。

さすがリカルドおじさんって思わせる、存在感のある演技で、今回もテンパったオヤジを苦悶の形相で味わい深く演じてるんよ。

作品の評価としては、誰が何のために、そんな謎を追いかけながら、ヒネリを利かせてってことなんやろうけど、前半の畳み込むような導入は見事やったものの、う~ん、後半はムリを強引に通してもうてるようで、違和感があったかなぁ。

“誘拐事件があったら、真っ先に警察を疑え”ってくだりは、ネタふりやったのかもしれんけど、アルゼンチンならではってことなら、なかなか興味深いものがあるよね。

サスペンスものとしては、途中までは文句なしの展開やっただけに、後半の“ユルさ”がとっても残念な作品やったかな?!

2015年7月19日 (日)

『アオハライド』

せっかくの3連休も、ハゲしい腰痛で身動きがとれず、ひとり暮らしのオヤジには、ただ転がって過ごすことしかできず、どうにもならんので、今日はレンタルして借りた邦画をひとつ、ご紹介♪

これ、元ネタは人気の少女マンガなんやってね。もちろん、ハゲおやじには、そんな原作を知るような機会はないんやけど、この手のマンガの実写化で、キャスティングがどうこうって騒いでるのを見て、間接的に人気があることを知るんよね。

キャスティングについては、事務所の力学ってのが働くことが往々にしてあるわけやけど、この作品で言えば、本田くんと同じ事務所の藤本くんや小柳くんあたりはバーター出演ってことなのかも?

てなわけで、そんな作品の感想は..........................?!

アオハライド   ★★★☆☆   (2014年)

監督:三木孝浩
出演:本田 翼、東出昌大、吉沢 亮、新川優愛、藤本 泉、高畑充希、小柳 友、千葉雄大、岡江久美子

高校2年の春にやって来た転校生は、中学1年のときの初恋の相手だった。以前は明るく、優しかった彼が別人のように素っ気なく、戸惑う彼女だったが、好きな気持ちを抑えきれず................ってな、青春の恋愛ドラマ?!

“青春”を思わず“アオハル”と読んでしまう、ちょっとイタイ子の話かと思ったら、意外とまともな恋愛ものやった(笑)

別れから再会までの空白の時間をネタに、若いふたりの恋の行方をってなことで、、まぁ、それなりの盛り上がりやったんと違うかな。

主役の本田くんは、まだ“タレントが女優っぽいことをやってる”域を出ないものの、時折見せる、ストレートな感情表現は、こんなハゲおやじさえもドキッとさせるものがあったよ(笑)

この手の作品は、どうしても展開が都合よすぎて、オイオイっていうツッコミを入れたくなってまうわけやけど、互いに好きなのに素直に好きと言えない、そんな“もどかしい”恋の話は、若い子たちには十分に胸キュンなのかもなぁ..................?!

2015年7月18日 (土)

『ドラフト・デイ』

今日は、スポーツ関連系のドラマをひとつ、ご紹介♪

日本で“ドラフト”と言うと、ほぼ自動的にプロ野球ってことになるんやろうけど、アメリカの場合はメジャー・リーグだけやなくてバスケットNBAもあれば、この作品のネタになってるアメフトのNFLのドラフトもあるんよね。

監督のアイヴァン・ライトマンと言えば、未だに“『ゴーストバスターズ』の.....”って30年以上前のことを蒸し返されたり、最近では父親以上に有名になった息子を基準に“ジェイソン・ライトマンの父親の.........”なんてことになってたわけやけど、本人にとって面目躍如で久々のヒットやったんと違うかな。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

ドラフト・デイ / Draft Day   ★★★☆☆   (2014年)

監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ケヴィン・コスナー、ジェニファー・ガーナ―、フランク・ランジェロ、サム・エリオット、デニス・リアリー、チャドウィック・ボーズマン、テリー・クルーズ、エレン・バースティン、デヴィッド・ラムゼイ、パット・ヒーリー

NFLのドラフト会議を舞台に、他チームと様々な駆け引きをしながら、自分のチームの将来を懸けて会議に挑むGMの長い一日を追いかけたスポーツドラマ?!

オーナーからのプレッシャーやファンからの厳しい視線、選ばれる選手やエージェントからの売り込み、他チームからのトレードのオファー、監督をはじめとするチーム内での意見の衝突、様々な思惑が交錯する、アメフトの関係者やファンが注目する一大イベントの裏側をってとこなんかな。

その一日がチームの未来を決めかねない、そんな重大な“決断の時”を目前に、答えを出せずに苦悩する男が最後に仕掛けた勝負とは................ってなことで、なかなかスリリングなドラマやったよ。

アメフトの試合ではなく、ドラフトでの駆け引きに着目したところは新鮮でオモロイんやけど、サイドストーリーの恋愛話が少しグタグタぎみで、痴話話をチラつかされてるようでイラッとしてもうた(苦笑)

それでも、たった一日の、それも一瞬の決断で、若者の将来が決まり、そしてチームの未来も変わってくる、アメリカ人が熱狂するスポーツの舞台裏で、いろんなドラマが繰り広げられてるんやなぁって思うと、なかなかスゴイなぁって感心してもうた?!

2015年7月17日 (金)

『でーれーガールズ』

今日は、岡山のご当地映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実はホリプロが製作に関わってて、主演の優希美青はホリプロスカウトキャラバンのグランプリやったらしいし、足立梨花も桃瀬美咲って子も山根千佳って子もホリプロで、元宝塚の白羽ゆりと安蘭けいもホリプロ所属ってことみたいで、極めつけは丘みつ子までホリプロやったっていう徹底ぶりなんよ。ちなみに根岸さんは..................違うらしい(笑)

優希くんは、当然グランプリってことでホリプロさんイチオシみたいで、映画にドラマに、いろいろと名前は見かけるやんね。ちょっと前のNHKの人気の朝ドラ「マッサン」にも出てて、普段、朝ドラは見ないものの、あれだけは途中からハマって欠かさず見てたんやけど、実は、この娘役なんとかならんかなぁ...........って、ずっと思ってたんよ。

そんなわけで、この作品をレンタル屋で見かけたときも、その部分で少し躊躇ってもうたんやけど....................................?!

でーれーガールズ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大九明子
出演:優希美青、足立梨花、矢野聖人、白羽ゆり、安蘭けい、桃瀬美咲、石崎なつみ、杉浦香絵、根岸季衣、甲本雅裕、丘みつ子、山根千佳、前野朋哉、須賀健太

東京から岡山に引っ越し、名門の女子高に通うことになった女の子は、想像のなかの彼との恋模様を描いた漫画がキッカケで、同じクラスの憧れの女のと親友になるのだが............ってな、ちょっとビターな青春と友情を描いたドラマ?!

大人になって、人気漫画家となった彼女は、母校の記念式典での講演を頼まれ、かつての親友も会いに来ると聞いて、心にひっかかっていた思い出がよみがえり..............ってな感じで、回想ドラマと現在とを絡ませながら、青春の1ページを綴るってなところかな。

なんかね、主役の優希くんって、一生懸命なのは分かるんやけど..............華がないよなぁ..........(苦笑)

相手役を務める足立くんのキュートぶりばかりが目立ってもうて、そういう役どころやから、まさにハマり役なんやろうけど、キャスティングのバランスという意味で、主役の弱さが目についてまうせいか、話にも乗り切らんかった。

若さゆえに気づかなかったこと、歳を重ねて分かること、そんな、ちょこっとノスタルジックさを感じるドラマは、全体としてはボチボチってとこやったかなぁ..........でも、足立くん、ナイスです(笑)

2015年7月16日 (木)

『ニンフォマニアック Vol.2』

というわけで、引き続き病んだトリアー監督の作品の後半を、ご紹介♪

この作品、なんだかんだ言って、監督の出身国であるデンマークのアカデミー賞(ロバート賞)では作品賞や監督賞といった主要部門を含む8部門を制覇してて、ヨーロッパ映画賞でもノミネートされてるんよ。

そんな作品の出演者のなかにジャン=マルク・バールってひとがいて、このひと、実はあのリュック・ベッソンの代表作である『グラン・ブルー』でジャック・マイヨールを演じてたんよ。

ライバルを演じたジャン・レノがメジャーになりすぎて、すっかり“あの人は今”みたいな感じになってるかもしれんけど、ラース・フォン・トリアー監督の作品では、初期の『ヨーロッパ』や『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』から、『ドッグヴィル』『マンダレイ』といった作品にも出演してるんよなぁ。

というわけで、そんな後半戦の感想は...............................?!

ニンフォマニアック Vol.2 / Nymphomaniac : Vol. II   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン、ジェイミー・ベル、ウィレム・デフォー、ミア・ゴス、ソフィ・ケネディ・クラーク、ジャン=マルク・バール、ウド・キア、シャイア・ラブーフ、クリスチャン・スレイター

初めての相手と再会し、幸せなひと時を過ごせるかと思いきや、不感症になってしまい、心と体は満たされないままに。それでも、彼と家庭を持ち、子どもまで授かるが...............ってな、ある女性の赤裸々な性の遍歴を綴ったドラマの後編?!

黒人との乱交からSMプレー、同性愛へと、単にやりたいだけの前半から、更にディープな世界へと、飽くなき性の世界の探求は続き...............ってなことで、ポイント、ポイントでエロを前面に出しつつ、後半は母性や他人への愛情を意識した、より人間ドラマへってな感じかと思ったんやけど、やっぱりエロやね(笑)

子役として不器用にバレエを踊ってたジェイミーくんが、あんな風に成長してまうとは................なんて、妙に感慨深い気分になってもうたりしつつ、監督さんの病んだ心がよく分かる、そんな内容やったかな。

下世話な中にも、女の性(さが)や男の性(さが)といったものを語るところは、ラースくんも単なるエロおやじやないんやなぁって思うんやけど、前編と後編を合わせて約4時間、ひたすら性欲を語る作品を作るってところに、ある意味スゴイなぁって感心してもうたよ(笑)

『ニンフォマニアック Vol.1』

今日は、奇才というか、ほぼ間違いなく心が病んでる(?)ラース・フォン・トリアー監督の作品を、ご紹介♪

この監督さん、経歴だけみると、カンヌ映画祭でグランプリ(『奇跡の海』)やパルム・ドール(『ダンサー・イン・ザ・ダーク』)を受賞したりで輝かしいものがあるんやけど、とにかく作品が過激なんよ。

かつてうつ病の治療をしてたことを公言してて、ウィキペディア情報によると、シャルロット・ゲンズブールが主演した『アンチクライスト』とキルステン・ダンストが主演の『メランコリア』、そして今回の『ニンフォマニアック』を指して、“うつ三部作”って言うらしい(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ニンフォマニアック Vol.1 / Nymphomaniac: Vol. 1   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ラース・フォントリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン、クリスチャン・スレイター、シャイア・ラブーフ、ユマ・サーマン、コニー・ニールセン、ヒューゴ・スピアー、ソフィ・ケネディ・クラーク

初老の男は、ある晩、ケガをして路上で倒れている女性を見つけ、病院に行くのを拒む彼女のために、自分の部屋に連れて行き、介抱することに。傷ついた彼女の身の上話を聞いてあげようと話しを促すと、彼女は自らの幼い頃からの性の遍歴を語り出すのだが..................ってな、少し下世話(?)なドラマの前篇?!

赤裸々に数々の男たちと体を重ねてきた過去を語り出す女と、そんな彼女の話に戸惑いながら、時折コメントをしつつ、聞き役をつとめる男、そんな奇妙な関係を軸に、色情狂(ニンフォマニアック)の彼女の生き様を通して愛を描くってとこなんやろか。

いやぁ、相変わらずラースくんは半端なく病んでるわ。映画という芸術と、猥褻の境界に挑むってな感じなんやけど、冷静に考えると、これはエロの勝ちやろね!(笑)

ただ、女のエロエロな話に、釣りや音楽といった関係のない話をかぶせていく男の会話ってのが、少し意表を突いてて、監督さんのヒネクレ具合をよく表してるように思うんよ。

このまま、とことんエロで話が終わっていくのか、それとも、そこに人間の悲しき性(さが)や人生の深みを映し出して、意味のあるドラマにするのか、少し気になってくるか...............って、結局はエロが気になるだけなんやけど...........(苦笑)

2015年7月15日 (水)

『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』

今日は、フランスの監督さんがアメリカでロケして撮った、全編英語のフランス映画を..........って、ちょっと回りくどい説明やけど、そんな作品をご紹介♪

監督のアルノー・デプレシャンといえば、フランスを代表する(?)監督さんのひとりで、この作品にも出演してるマチュー・アルマリックは、監督さんの作品に数多く出演してる役者さんのひとりなんよ。

この作品もカンヌ映画祭のパルム・ドールの候補になってたりして、また、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、作品賞や監督賞といった主要部門でノミネートされたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して / Jimmy P. Psychotherapy of a Plains Indian   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アルノー・デプレシャン
出演:ベニチオ・デル・トロ、マチュー・アマルリック、ラリー・パイン、ジーナ・マッキー、ゲイリー・ファーマー、エリヤ・バスキン、ジョセフ・クロス、ミシェル・スラッシュ

第二次世界大戦に従軍し、ケガをして帰って来たネイティブ・インディアンの男は、時折、我慢できないほどの痛みを伴う頭痛に悩まされ、病院で診察を受けることに。そこで、インディアンの暮らしを研究する人類学者でもある精神科医の男の治療を受けることになり、セッションを重ねるのだが................ってなドラマ?!

頭痛の原因を探るため、男の歩んできた人生の話を聞きながら、その心の“傷”を探すのだが........ってなことで、主演のふたりのやり取りを追いかけながら、その心の交流を描くってとこなんかな。

う~ん、確かにベニチオくんの苦悩に満ちた演技は、なかなかの味わいで、それに対するマチューくんの返しの演技も悪くないんやけど、どうも話に盛り上がりが欠けて、乗り切らんかった(苦笑)

ヒロイン的存在で出てくるジーナくんとマチューくんの関係をサイドストーリーにってところなんやけど、これが絡みきれずに浮いてもうてて、結果的に全体が散漫な印象になってもうてるんかな。

“感動作”といわれても、それほどの感動はなかく、押し売りしないところが良心的なのかもしれんけど、どうも中途半端な気がしてなぁ..............(苦笑)

2015年7月14日 (火)

『欲動』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督デビューした杉野くんは、学生時代に韓国(ソウル)に留学してるときに女優デビューし、その後、役者だけやなくてプロデューサーもやったりしてる、日本映画界の期待のひとらしいんよ。

ちょっと前に紹介した、二階堂ふみが主演の『ほとりの朔子』では、出演、プロデュースだけやなく、挿入歌まで担当してたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

欲動   ★★★☆☆   (2014年)

監督:杉野希妃
出演:三津谷葉子、斉藤 工、杉野希妃、トム・メス、コーネリオ・サニー、高嶋宏行、松崎 颯

妹の出産に立ち会うためにインドネシアのバリ島を訪れた夫婦だったが、夫は心臓に重い病気を抱えており、将来を描けずにいる夫婦の間には、気持ちのズレが生じ................ってなドラマ?!

死を意識し、動揺を隠せない夫と、そんな夫とうまく向き合えない妻、愛したい、愛されたい、そんな感情の揺れを異国情緒をバックに、“ネッチリ”とってなとこなんかな。

生まれてくる新たな命と、消えゆく命っていう対比をしながら、一組の夫婦の苦悩を描いてるってことなんやろうけど、なんか愛欲だけが際立ってもうて、そこまでする必要があるのかってくらいの執拗な描写に、少し引っかかってもうたかなぁ。

まぁ、セクシーな主演ふたりをキャスティングして、それを活かさん手はないってのは分からんでもないんやけどね..............。

斉藤 工 vs インドネシアの斉藤 工ってのは、ネタとしてはオモロかったんやけど?!(笑)

2015年7月13日 (月)

『レーサー/光と影』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、フランス語圏のカナダで作られた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、自転車のロードレースをネタにしてるんやけど、湘南に住んでると、よく海沿いの国道134号を箱根方面に向けて自転車で疾走していくひとを見かけたりして、ロードレースは日本でも結構な人気なんやなぁって思うんよ。

ただ、プロの世界では、この作品でも描かれてるように、昔からドーピングの問題があって、生きる伝説とまで言われたランス・アームストロングが実はドーピングしてたってニュースはショックやったし、なんかダーティーなイメージがついてもうたやんね。

そんなちょっとダークな世界を描いたドラマは、カナダのケベック州のアカデミー賞にあたる(らしい)ジュトラ賞で主演女優賞と主演男優賞にノミネートされたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

レーサー/光と影 / La Petite Reine   ★★★☆☆   (2014年)

監督:アレクシ・デュラン・ブロー
出演:ロランス・ルブーフ、ドゥニ・ブシャール、パトリス・ロビタイユ、メラニー・ピロン、ジョセ・デシェーヌ、ジェフ・ブドロー

女子の自転車ロードレースで、頂点を目指している彼女は、実は薬物を使いながら勝利を重ねていた。数値の異常から、反ドーピング委員会に目を付けられる一方で、勝ち続けなければならないというプレッシャーが彼女を次第に追い詰めていくのだが..............ってな、実話を基にした、スポーツの裏側を描いたドラマ?!

築き上げてきた名声を失う恐怖に怯え、クスリで体はボロボロになりながらも、スポンサーや期待する家族、チームのために勝つことを求められ、逃げ場を失っていく選手の苦悩が描かれてるんよ。

実際に数々のスター選手がクスリで転落していくサイクル・ロードレースの世界の実情ってのが、垣間見えるような話やったよ。

主演のロランスくんがキュートで、美人アスリートが苦悩する様を見せられて、作品のデキと関係のないところで、必要以上に共感してもうたりして(笑)

それにしても、原題は“The Little Queen”ってなってるんやけど、そんな原題を完全に無視して、よくもまぁ、これだけベタな邦題を付けたもんやよね。

2015年7月12日 (日)

『リトル・フォレスト 冬・春』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっと前に紹介した『リトル・フォレスト 夏・秋』の続編で、夏篇と秋篇でセッセと汗水たらして農作業してた橋本くんが、いかにして厳しい冬を越えるかっていう“実録ドラマ”なんていうと大げさか(笑)

橋本 愛っていう女優さんは、若手のなかではある種の独特の雰囲気を持ってて、パッと見はあまり感情の見えない無表情な演技をすることが多いんやけど、そのなかに芯が通ってるような感じがして、そんなところが農作業をしながら自給自足の生活をする作品の主人公のキャラに合ってるように思うんよね。

というわけで、そんな彼女の頑張りと美しい風景と美味そうな料理が満載の作品の感想は.........................?!

リトル・フォレスト 冬・春   ★★★☆☆   (2015年)

監督:森 淳一
出演:橋本 愛、三浦貴大、桐島かれん、松岡茉優、温水洋一

東北の山間にある小さな集落で、ひとり暮らしをしながら生活する女の子の日常を、食生活を中心に描いたドラマの「冬」篇と「春」篇?!

雪深い雪国で暮らしていく上での生活の知恵や、その土地ならではの食文化、そんなものを紹介しながら、自然の恵みのなかで暮らすシンプル・ライフを、若手女優の橋本くんの語りで綴る後半戦ってね(笑)

土を耕し、山の恵みを採取し、自然のなかで共存して生きていく、そんな暮らしをみてると、昔ながらの日本の食文化ってのは、スゴイもんやよなぁって感心してもうた。

季節の移り変わりの中で、備えや収穫を繰り返し、質素ながらも贅沢に食す、都会に住む現代人が忘れてしまった生活の知恵ってのが詰まってるんよ。

そうやって自然と向き合いながら、そのなかで見つめる等身大の自分の生き方、それをボソボソと語りながら、映し出したドラマは、なんか悪くないなぁって思ったよ。

時間に追われながら生きる都会の日常を否定はせんけど、それと引き換えに失ったものも多いのかもしれんなぁってね?!

2015年7月11日 (土)

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、話題のアクションもののシリーズ第2弾を、ご紹介♪

いや、ちょっと驚いたのは、この作品(マーベルコミック)の上映前の近日公開予定の作品の予告で、来春公開予定の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(DCコミック)の予告が流れ、それに続いて『アントマン』(マーベルコミック)や『ファンタスティック・フォー』(マーベルコミック)の予告があって、ヒーローもののオンパレードで、本編を観る前にお腹いっぱいになってもうたんよ(苦笑)

すでに4月下旬に公開された本国アメリカでの興収は、なかなかの数字やったらしいんやけど、ただ、金掛けて作ってるだけに、期待以上の数字とはいかなかったみたいやね。でも、世界規模の興収でいけば、十分にペイするだけの金額にはなるんやと思うんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン / Avengers : Age of Ultron   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、ジェレミー・レナー、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ドン・チードル、イドリス・エルバ、ステラン・スカルスガルド、ポール・ベタニー、コビー・スマルダーズ、アンソニー・マッキー、ヘイリー・アトウェル、サミュエル・L・ジャクソン、スタン・リー、ジュリー・デルピー、アンディ・サーキス、(声の出演)ジェームズ・スペイダー

宇宙からの侵略者に対抗するために開発した人工知能が暴走し、人類を滅亡させようとするのを食い止めるため、アベンジャーズの面々は新たな戦いに挑むのだが...............ってなSFアクションもの?!

人類を滅ぼし、ゼロからのスタートで更なる進化を求める人口知能のウルトロンは、ロボットを操り、計画を進めるが、アイアンマンをはじめとするヒーローの面々は、人類を守るために立ち上がる..........ってなことで、正義のために大暴れってね?!(笑)

科学の進歩と、そこから生まれる脅威のようなものを話の軸にしつつ、よく知られたヒーロー達が大活躍して地球を守る、そんな“ヒーローごった煮”アクションの第2弾は、それなりに楽しめるデキにはなってたかな。

まぁ、そもそも正義が悪に負けるわけはないんで、どこか“何でもアリ”な感じで、ただ単にド派手に大暴れされても、観てる側としては引き気味になってまうところもあるんやけど................(苦笑)

個別のシリーズのヒロインであるグウィネス・パルトローとナタリー・ポートマンが出ないのは個人的にとっても残念やったんやけど、これだけ主役級を集めると、さすがにギャラの支払が大変なんやろうって、妙に納得してもうたよ。

2015年7月10日 (金)

『想いのこし』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる平川くんといえば、もともとTBS御用達の演出家&監督さんで、大ヒットした“JIN -仁-”のシリーズなんかの演出を手掛けたりしてたらしいんよ。

佐藤 健が主演のTBSドラマ“天皇の料理番”の演出もやってるらしく、所属してる制作プロダクションの(株)オフィスクレッシェンドの取締役のひとりが、あの堤 幸彦なんやって。

というわけで、さして盛り上がりもしない、どうでもエエような情報を挟みつつ、作品の感想は............................?!(笑)

想いのこし   ★★★☆☆   (2014年)

監督:平川雄一朗
出演:岡田将生、広末涼子、鹿賀丈史、木南晴夏、松井愛莉、巨勢竜也、佐藤二朗、村杉蝉之介、高橋 努

いい加減な人生を送っていた青年は、自分が原因で起こった交通事故によって命を失った4人の姿を見ることができ、大金と引き換えに、彼らがやり残したことを代わりにやることに............ってなファンタジー・ドラマ?!

元消防隊員だった男、恋人との結婚を間近に控えていた女、野球部のマネージャーとして頑張ってた女子高生、夫を先に亡くし、シングルマザーとして息子を育てていた女、それぞれの願いを叶えるべく奔走するうちに、彼の心の中に新たな気持ちが芽生え...........ってなことで、まぁ、“ありがち”なドラマが展開するんよね(苦笑)

キャスティングを見れば想像がつくんやけど、基本的にコメディ調の軽いドラマになってて、笑わせながら必死に感動のエピソードをってのは感じるんやけど、だからといって泣けるかって言われると、むしろ逆に引きぎみになってもうたよ。

あまりにも感動させようって必死になりすぎて、途中からコンセプトが変わってもうてる部分も出てきたりして、もう何でもありやなぁって思ったら、そりゃシラケてまうやんか(笑)

見どころといえば、岡田くんの露出と女装シーンなんやろか..............間違っても広末くんのポール・ダンスってことにはならんと思うんやけど、個人的には、どちらもまったくオモシロくもなんともなかったんやけど?!

2015年7月 9日 (木)

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

今日は、ニュージーランドのコメディをひとつ、ご紹介♪

この作品、ホラー要素をパロディに使ったコメディ映画なんやけど、ベルリン国際映画祭で賞を獲ったり、世界各地の映画祭で観客賞を獲ったりして、なかなかの注目作らしいんよ。

監督、脚本&主演を仲良く務めるジェマインくんとタイカくんは、ニュージーランドでは有名なコメディアンらしく、タイカくんはディズニーのアニメ映画の脚本を担当するなど、なかなかマルチな才能を発揮してるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア / What We Do In The Shadows   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ、
出演:ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ、ジョナサン・ブラフ、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、ジャッキー・ヴァン・ビーク

とある一軒家で一緒に暮らしている4人のヴァンパイアの男たちだったが、“食料”として調達した(招き入れた)若者を、仲間のひとりがヴァンパイアにしてしまったことで、ちょっとした騒動が巻き起こり..............ってなホラー(?)を使ったコメディもの?!

夜になると起きてきて、ナイトライフを楽しむヴァンパイアの共同生活を、人間のカメラマンが密着取材するっていう、なんとも言えない“ユル~い”設定で作られてるんよ。

画面からは、いかにも低予算で、友だちを集めて作ってもうたよ、っていう臭いがプンプンとしてて、ただそこで、金をかけずにアイデアで勝負してまっせ、っていうところが、なんや応援したくなったりして?!(笑)

知られざるヴァンパイアの日常ってのや、ヴァンパイア歴数百年から数千年の男たちと、なったばかりのヴァンパイア歴数日の男との“ジェネレーション・ギャップ”をサラリと描いてみせたりするあたりの、何とも言えないオフビートなツカミが良かったかな。

低予算のアホらしいコメディ・ドラマとは言え、どこか憎めなくて、妙に気になる作品に仕上がってるんよね。

2015年7月 8日 (水)

『パワー・ゲーム』

今日は、サスペンスものをひとつ、ご紹介♪

ロバート・ルケティック監督といえば、ケヴィン・スペイシーが出演してた『ラスベガスをぶっつぶせ』や、アシュトン・カッチャー&キャサリン・ハイグル共演の『キス&キル』といった作品を手がけたひとなんよ。

そんな前作の付き合いもあってか、ゲイリー・オールドマンが演じてる役は、最初はケヴィン・スペイシーにオファーを出したらしいんやけど、諸般の事情により(?)断られてもうたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

パワー・ゲーム / Paranoia   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ロバート・ルケティック
出演:リアム・ヘムズワース、アンバー・ハード、ゲイリー・オールドマン、ハリソン・フォード、リチャード・ドレイファス、ジュリアン・マクマホン、ジョシュ・ホロウェイ、アンジェラ・サラフィアン、ルーカス・ティル

巨大なIT企業で携帯端末の開発チームを率いていた男は、社長へのプレゼンで失敗し、チームごとクビを切られてしまう。腹いせに会社の開発費を使い込んだ彼は、社長にライバル企業へのスパイ活動をするよう強制されるのだが................ってなサスペンスもの?!

時代の最先端を行くIT業界をネタに、若手のイケメンくんとジョニー・デップのパートナーが主役とヒロインで出てきて、ゲイリーおじさんとハリソンくんがぶつかり合い、ついでにドレイファスおじさんまで出演すると聞けば、盛り上がらんハズがないって思うやんか.....................(苦笑)

ライバル企業間の経済戦争、スリリングな攻防ってのを期待してたんやけど...................思ったほどスケール感ってのがないんよなぁ。なんか他で観たことがあるような展開に、オチも凡庸で、どうもパッとせんのよ。もう少しどうにかできんかったんかなぁ....................??

だいたい、わざわざ原題を無視してカタカナで付けた邦題が“パワー・ゲーム”って.................どないなんやろ(苦笑)

2015年7月 7日 (火)

『滝を見にいく』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるのは、堺 雅人が主演した『南極料理人』、役所広司と小栗 旬が共演した『キツツキと雨』、高良健吾と吉高由里子が共演した『横道世之助』なんかを撮った沖田修一くんなんよ。

でもって、主演の7人の“女優さん”たちは、演技経験不問で行われたオーディションで選ばれた面々らしく、主婦や劇団員といったプロではない人たちもいるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

滝を見にいく   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:沖田修一
出演:根岸遙子、安澤千草、桐原三枝、川田久美子、萩野百合子、渡辺道子、徳納敬子、黒田大輔

紅葉の季節に、山奥にある滝を見にいくバスツアーに参加した7人のおばちゃんたちだったが、不慣れで頼りないツアーガイドとハグれ、山中で遭難することになるのだが.................ってなドラマ?!

他に頼るひともなく、森の中の山道で、道も分からずに立ち尽くすおばちゃん7人、ケンカしたりしながらも、なんとか力を合わせてサバイバルするのだが...............ってなことなんやけど、88分の尺を最後まで観るのが辛かった..................(苦笑)

演技経験を問わないオーディションで選ばれた素人を含む7人の“女優さん”で、よりリアリティのある人間模様をって線を狙ったのかどうかは知らんけど、たいして盛り上がらないストーリーに、まったく響かない演技を延々と見せられて、どこをどないして楽しめばエエんか、さっぱり理解できんかったよ。

熟年世代の人生のリスタートや友情を描きたかったのかもしれんけど、終始メリハリのないドラマからは、まったく感じるものがなかったね。

しかし................これでコメディって言われても.....................ホンマにどこを笑うんやろか?!(苦笑)

2015年7月 6日 (月)

『昔々、アナトリアで』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、ちょっと珍しいことろでトルコの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、日本では未公開になってもうてるんやけど、世界的には、かなり評価が高かったらしいんよ。本国トルコのアカデミー賞では、主要部門を含む10部門で受賞したらしく、カンヌ映画祭でもパルム・ドールは受賞できんかったものの、グランプリを獲得したんやって。

そもそも監督のヌリ・ビルゲ・ジェイランくんは、カンヌ映画祭の常連らしく、これまでにも2度すでにグランプリを獲得してて、監督賞も1度、獲ってるらしいんよ。

というわけで、そんな、あまり知られてない注目作品(?)の感想は......................?!

昔々、アナトリアで / Bir Zamanlar Anadolu'da   ★★★☆☆   (2011年)

監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演:ムハンメト・ウズネル、タネル・ビルセル、イルマズ・アルドアン、フィラット・タニッシュ、アルジャン・ケサル、アーメット・ムンターズ・タイラン

とある殺人事件の被害者の遺体を探すため、容疑者を連れて捜索する警察、検察官、医者の一行だったが、なかなか死体を遺棄した場所を特定できずに、夜の丘陵地帯を探し回るのだが............ってなドラマ?!

簡単に見つけられるハズが、容疑者の記憶が曖昧で、なかなか見つけられずに苛立つ一行は、捜索を続けながらも、それぞれの思っていることを吐露し.............ってな感じで、犯罪捜査をストーリーのベースにしながら、そこに関わる人たちの心情を巧みに描写した、ちょっと異色のドラマってとこかな。

出だしから、何とも言えない叙情的な映像が続いて、この監督さんの独特な映像の切り取り方に目を奪われてもうたんよ。上手く光を使って、実に印象的な光景を重ねていくあたり、スゴイなぁって思ってもうたよ。

ただ、惜しかったのは、尺が2時間半ちょっとあって、どちらかというと一本調子な流れに近いものがあるなかで、どうしても少し中盤でダレてもうてる気がするんよね。

キラリと光る個性は、さすがカンヌ映画祭で評価されただけのことはあるって思うんやけど、もうチョイとメリハリがあって、コンパクトにできたら完璧やったかも?!

2015年7月 5日 (日)

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

今日は、劇場公開中の作品のなかから、話題のヤツをひとつ、ご紹介♪

前作から実に30年、まさかの新作となった作品が、思いのほか評判が良くて、ちょこっと気になってたんやけど、なかなか時間が合わずに2週間が経過し、ようやく鑑賞できたんよ。

マッドマックスって、最初は型破りな警官が悪人どもに怒りにまかせて復讐するっていう、どこか“ダーティー・ハリー”に通じるアウトローなヒーローを描いたものやったんやけど、突然、2作目に荒涼とした世界での“暴走もの”になって、一体どこに向かってるんやろうって思ってたら、最後はまさかの“ティナ・ターナー”で、完全に世間を置き去りにして、彼方の世界へぶっ飛んでしまったんよなぁ(笑)

それが再び始動っていわれて、正直、どうなんやろうっていう懐疑的な気分もありつつ、とりあえず鑑賞した感想は...........................?!

マッドマックス 怒りのデス・ロード / Mad Max : Fury Road   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ゾーイ・クラヴィッツ、ライリー・キーオ、アビー・リー、ネイサン・ジョーンズ、ヒュー・キース=バーン、ジョシュ・ヘルマン、コートニー・イートン、リチャード・カーター

荒野と化した地球は、一部の権力者により水や石油が独占され、人々は支配されていた。家族を失った悲しみを背負い生きる元警官の男は、囚われの身となり、兵士に血を供給する“輸血袋”として生き延びていたが、ひとりの女戦士の謀反による騒動に巻き込まれ................ってなSFアクションもの?!

自由を求めて逃げる美女軍団と、それを追いかける凶暴な野郎どもの息詰まる攻防を迫力のアクションで...............以上、ってくらいに、ひたすら暴れまくる“勢い”重視のっていうか、“勢い”だけの映画なんよ(笑)

まぁ、アクション映画なんて、ヘタにこねくりまわさずに、どストレートな方がいいってことで、これはこれでアリなんやろうし、その辺りで支持されてるんやろね。

ただ、個人的には、メル・ギブソンの後を受けて主役になったトム・ハーディの活躍に期待してたんやけど、なんか、マッド“マックス”というよりはマッド“シャーリーズ・セロン”になってもうてるところが物足りんのよなぁ。

ツッコミどころ満載の“体育会系”映画も、ジメジメした梅雨時に観るには、悪くないんかもね?!

2015年7月 4日 (土)

『アリスのままで』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞した作品を、ご紹介♪

主演のジュリアン・ムーアは、今回が5回目のアカデミー賞ノミネート(主演女優賞3回、助演女優賞2回)で、ついにオスカーを手にして、ゴールデン・グローブの女優賞までオマケでついてきて、世間的には拍手喝采なんやろうけど......................実は個人的には苦手やねん(笑)

90年代から映画に出演しだして、これまで数々の作品に出演してて、その大部分を偶然にも観てきたわけなんやけど、なんやろなぁ.........................つい最近、『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』でオイオイってツッコミを入れたばっかりやからってわけやないんやけど、彼女の演技でスゴイなぁって思ったことがないんよなぁ。

世間でこれだけ絶賛されてる演技に、ケチをつけるつもりはないんやけど、主演女優賞にノミネートされた作品がすべて劇場で公開されてない段階で、“納得の受賞”とは、ちょっと言いづらい気分かなぁ.......................。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

アリスのままで / Still Alice   ★★★☆☆   (2014年)

監督:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド
出演:ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、シェーン・マクレー、ハンター・パリッシュ、ロサ・アレドンド、セス・ギリアム、ダニエル・ジェロル

愛すべき夫と3人の子どもに囲まれ、コロンビア大学の教授として周囲から認められ、プライベートも仕事も充実した日々を送っていたが、50歳になったある日、自分の体の異変に気づき、医者の診断の結果、若年性のアルツハイマーと宣告されてしまう。病気は確実に進行し、次第に普通の生活が困難になっていくのだが...................ってなお話?!

大好きな仕事もできなくなり、それまでデキたことができなくなり、自分が自分でなくなることに戸惑うのだが..............ってなことで、病気と向きあう難しさと、支える家族のドラマってことなんやろうけど..............う~ん、なんか個人的にどうも“シックリ”とこんのよね(苦笑)

徐々に自己が崩壊していく難しい役どころを演じたジュリアンおばちゃんは、確かに頑張ってるのは分かるんやけど、絶賛するほどスゴイ演技かと言われると、演技の好みの問題もあるんやけど、正直、そこまでのインパクトがなかったんよ。

そう感じる理由は、“家族の愛”をテーマにしてる風でありながら、どこか他人行儀な家族を見てて、家族ならではの無償の愛のようなものが伝わってこんかったっていう、どうにもピンとこない話のせいなんかなぁ??

娘役のクリステンくんを褒める声もあるんやけど、最初から最後まで、終始、ヤブにらみでさして表情もなく、一本調子で演じてるのを見てると、なんやイライラしてもうて..............(苦笑)

難病をテーマに、家族を描くってところで、それなりに評価できるのかもしれんけど、期待しすぎてもうたせいか、どうにも乗り切らんかった。

少なくとも、自分が夫役のアレックくんの立場やったら、もう少し違う結論を出したんと違うかなぁって思うんよなぁ...............ホンマ、そこに愛はあるんやろかってね?!

2015年7月 3日 (金)

『予告犯』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、公開が始まったときの評判がなかなかで、クレジットで名前を目にするたびに“イラっ”とくる藤島ジュリーK系のタレントの出演やその他一部の顔ぶれに不安を感じつつも、気になってたんよ。

監督の中村くんは、伊坂作品の映画化やオリジナル脚本で勝負してるときの軽妙なドラマの作りが個人的には好きなんやけど、どうも某事務所の御用達的な扱いになってる風もあって、ちょっと心配なんよなぁ。

まぁ、そんなオヤジのボヤキも世間には相手にもされんやろうなんて思いつつ、少し期待して観た作品の感想は..............................?!

予告犯   ★★★☆☆   (2015年)

監督:中村義洋
出演:生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田 岳、荒川良々、福山康平、宅間孝行、窪田正孝、小松菜奈、滝藤賢一、田中 圭、小日向文世、本田博太郎

ネットで炎上したひとや会社をターゲットにし、予めネット上で予告をした上で独自の制裁を行う、新聞紙をかぶった謎の人物、そんな彼らを警察のネット犯罪対策課の刑事たちは必死に追いかけるのだが..............ってな犯罪サスペンスもの?!

大胆な犯行を繰り返す4人の男たち、彼らは何者で、いったい何のために事件を起こすのか、そんな謎解きをしながら、キャストの個性を出しつつ、コメディ要素も交えて、極上のエンターテイメントをってなことなんかな。

キャスティングという面では、個人的な好みの問題で、荒川くんが苦手なもんやから、少しキザな男前の某事務所のひととも併せて、引き気味なところもあったんやけど、“中村組”の常連の濱田くんや、最近、すっかり若手俳優のなかでは実力を認められてる鈴木くんあたりは、いい塩梅(あんばい)の演技を見せてくれてて、良かったね。

ただ、作品としては、早い段階で“謎”の部分がある程度まで読めてまうあたりが、ヒネってるようで、実はさして驚きのない展開に落ち着いてもうてて、どことなく物足りなさが残ってもうたかも。

それほど悪くはないんやけど、褒めちぎるほどのものは、正直なかったかもなぁ...................?!

2015年7月 2日 (木)

『激戦 ハート・オブ・ファイト』

今日は香港映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、本国の香港で大ヒットを記録したらしく、興行収入で年間第3位に輝き、10人に1人が鑑賞したってくらいに話題になったんやって。

主演のニック・チョンは、この作品で香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像奨で最優秀主演男優賞を受賞したってことみたいで、クリスタル・リーっていう10歳の子役の女の子は、助演女優賞にノミネートされたらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

激戦 ハート・オブ・ファイト / 激戦   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ダンテ・ラム
出演:ニック・チョン、エディ・ポン、クリスタル・リー、メイ・ティン、ジャック・カオ、アンディ・オン、パトリック・クン、ワン・バオチャン

かつて香港でボクシングのチャンピオンだった男は、八百長試合で逮捕された過去を持ち、借金取りから逃げるようにマカオにやって来て、友人のジムで雑用をやりながら、部屋貸しをする母子家庭の家で暮らすことに。そんな彼は、ひとりの男から、総合格闘技の大会に出場するためにコーチをして欲しいと頼まれるのだが..................ってなドラマ?!

ハゲしいトレーニングを積みながら、ある理由のためにリングに上がる男と、いい加減な人生を送って来た男が知った、ささやかな幸せ、命がけで挑む戦いの先にあるものは..................ってなことで、適度に心温まるドラマとハゲしいアクションが散りばめられてるところが良かったかな。

スタローンの“ロッキー”へのオマージュがあるようで、話そのものは、この手の作品としては、それほど目新しさってのはないんやけど、主演の男ふたりが嫌味がなくて、心情的に共感しやすい雰囲気なもんやから、多少の強引さも許せてまうんよね(笑)

まぁ、ちょっと“やりすぎ”感はあるんやけど、それでもホンワカとさせて、ちょい切なく、そこそこ熱いドラマは、ベタな感じはあるんやけど、なかなか悪くなかったかも?!

2015年7月 1日 (水)

『ワイルドカード』

今日は、新作が出ると、どうしても放ってはおけないジェイソン・ステイサムの主演作をひとつ、ご紹介♪

ジェイソンくんと監督のサイモン・ウェストは、同じイギリス出身で、『メカニック』って作品でも主演&監督としてタッグを組んでて、どうやらお友だちらしい。

サイモンくんは、もともとCMの製作で有名になったひとらしく、そこから映画の世界に入って、同じく大物のハゲ(?)のニコラス・ケイジと組んだ『コン・エアー』『ゲットバック』なんて作品でも知られてるやんね。

というわけで、そんな作品の感想は...............................?!

ワイルドカード / Wild Card   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム、マイケル・アンガラノ、アン・ヘッシュ、マイロ・ヴィンティミリア、ソフィア・ベルガラ、ドミニク・ガルシア=ロリド、ホープ・デイヴィス、スタンリー・トゥッチ、マックス・カセラ、ジェイソン・アレクサンダー、マシュー・ウィリグ

ラスベガスで依頼人の身辺警護をして稼いでいる男は、見知らぬ男たちに暴行された知り合いの女から、どうしても犯人を捜し出して欲しいと頼まれ、見つけ出すのだが................ってなアクションもの??

渋い声にキレキレのアクションで、“ハゲのカリスマ”ことジェイソンくんが悪いヤツラをバタバタと倒す、そんな胸のスクようなのを期待してたんやけど..............なんやろう、この消化不良な感じは(苦笑)

悪党との対峙っていうメインのプロットがありつつ、そこにラスベガスっていう土地柄からの、ちょこっと人間臭いエピソードを絡めってことやったんやろうけど、これが見事に不協和音を奏でてもうて、アクションは活きないは、人間ドラマとしても中途半端やわで、なんやジェイソンくんに申し訳ない感じなんよ。

ついでに、出演者にスタンリー・トゥッチの名前があったもんやから、どんだけスパイスを効かせくれるんかと期待してたら、えらいテキトーな扱いになってて、これまた申し訳ない気分にさせるんよ。

すべてにおいて中途半端な、とってもグタグタな作品やったよ(苦笑)

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