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2015年8月

2015年8月31日 (月)

『ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、ジェイソン・ライトマン監督の新作をひとつ、ご紹介♪

ジェイソン・ライトマンと言えば、長編デビュー作の『サンキュー・スモーキング』で注目されて以来、アカデミー賞の候補にもなった『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』といった作品など、日本でも人気の監督さんやと思ってただけに、劇場でスルーされてたってのは、ちょっと意外やったね。

ベテランから中堅、若手の有望株も出演してる作品で、そんな扱いになってもうたのは、日本でまったく人気のない(?)アダム・サンドラ―が出演してるからと違うかって、ゴリゴリの“アダム・サンドラー嫌い”としては、そんな穿った見方をしてみたりして!(笑)

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界 / Men, Women & Children   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジェイソン・ライトマン
出演:アダム・サンドラ―、ジェニファー・ガーナ―、ローズマリー・デウィット、ジュディ・グリア、J・K・シモンズ、ディーン・ノリス、ケイトリン・デヴァー、トラヴィス・トープ、オリヴィア・クロチッチア、ティモテ・シャラメ、アンセル・エルゴート、(声の出演)エマ・トンプソン

関係の冷え切った夫婦に、SNSや携帯で娘の行動を監視する母親、妻に逃げられた男、そんな彼らの子どもたちも、それぞれ恋や学校生活に悩んでいた.............ってな、とある町の大人と子どもの日常を切り取ったドラマ?!

ネットや携帯で簡単に他人とつながることができる現代社会、でもその一方で、それが理由で傷つき悩むひともいる、そんな今の世の中でもがきながら“あくせく”と生きる人たちの日常をってとこなんかな。

内容的には、ライトマン監督らしい軽妙なタッチで、ネット社会の問題をサラリと映し出してるようで、特別な感動といったものがあるわけではないんやけど、それなりに楽しめるものになってたね。

端末を通して繋がっているよりも、しっかりと相手と向き合って生きて行く大切さってのがポイントなのかもなぁ.................まぁ、向き合う相手もいないハゲおやじが格好つけて言うのもなんやけど.................!?(苦笑)

2015年8月30日 (日)

『ベイマックス』

今日は、アカデミー賞を受賞したディズニーのアニメ映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ご存じのとおり今年のアカデミー賞で長編アニメ賞を受賞したってことで話題になってたやつで、公開当時から絶賛の声ばかりが聞こえてきて、逆に、こんなオヤジが映画館で心温まる感動アニメを観てるなんて、ちょっとアカンやろうってことで、結局は劇場では観んかったんよ。

レンタルが開始されてからも、またまた絶賛の声ばかりで、レンタルのランキングトップって言われると、今更ディズニーアニメに乗っかることが、更なる人生の敗北を意味するような気がして......................って、どんだけ拗ねてるんやろね(笑)

というわけで、ついに根負けして、“なんならディズニーアニメで感動したろうやないか!”ってくらいの気持ちでレンタルした作品の感想は....................................?!

ベイマックス / Big Hero 6   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
出演:(声の出演)スコット・アツィット、ライアン・ポッター、ジェイミー・チャン、ジェームズ・クロムウェル、T・J・ミラー、ジェネシス・ロドリゲス、デイモン・ウェイアンズ・Jr、マーヤ・ルドルフ、アラン・テュディック

仲良しだった大学生の兄を爆発事故で亡くした少年は、兄が大学の研究室で開発していたケアロボットのベイマックスにの助けで、少しずつ元気を取り戻し、兄が亡くなるキッカケになった爆発事故の犯人を探すことに..............ってなディズニーアニメ?!

ロボットオタクの少年が、兄の遺した心優しいロボットと兄の研究仲間と一緒に、強大な悪と立ちかうってなことで、マーベル・コミックのヒーローものを原作にしたアニメ映画。

そういえば、劇場公開時に宣伝と内容が違うって声を耳にしたんやけど、なるほどその通りやった。少年とロボットの心温まる交流のドラマってノリやったと記憶してるんやけど、この作品の内容は、あくまでもマーベルのヒーローもので、その誕生秘話をってノリやもんね。

大人が観ても感動できる、なんて話を人づてに聞いてたんやけど.................う~ん、素直に感動できない自分は、すでに心の“純粋さ”を失ってもうてるってことなんやろうか(苦笑)

なんかね、ありがちな子供向きのヒーローものの域を出てない気がして、正直、心に響くものがほとんどなかったんよなぁ...........。

まぁ、家族向けの映画としては、これで十分なんやろうし、そういった部分に対してのアカデミー賞であったり、世間の評判ということであれば、別にケチをつけるつもりはないんやけど、少なくとも、すでに心が2、3回転くらい捻くれたハゲおやじには、あまり感じるものがなかったかなぁ.............(笑)

2015年8月29日 (土)

『博士と彼女のセオリー』

今日は、今年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞した作品とひとつ、ご紹介♪

この作品、エディ・レッドメインの主演男優賞のほか、作品賞は主演女優賞、脚色賞なんかでもノミネートされてたんよね。ゴールデン・グローブやイギリスのアカデミー賞でもエディくんは主演男優賞を受賞してたから、この作品での彼の演技は鉄板のデキやったんかも。まぁ、個人的にはマイケル・キートンも捨てがたかったようには思うんやけど.......。

伝記映画ということで、ホーキング博士といえば、自分なんかが知ったのは、すでに声が出なくなって、合成音声で宇宙について語ってる、そんな頃からやから、こうして博士の波乱の苦難の人生を知ると、すごい人やなぁってね。

というわけで、そんな作品の感想は....................?!

博士と彼女のセオリー / The Theory Of Everything   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジェームズ・マーシュ
出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、サイモン・マクバーニー、デヴィッド・シューリス、チャーリー・コックス、ハリー・ロイド、マキシン・ピーク、エミリー・ワトソン

ひとりの天才的な物理学者と、難病を患い、医師に余命を宣告された彼と共に人生を歩むことを決意した女性の半生を描いた伝記ドラマ?!

宇宙の謎を解き明かそうと研究を続け、世界的にも認められた物理学者、しかし、そんな彼は筋委縮性側索硬化症という重い難病を患い、次第に体の自由を奪われていく。周囲に反対されながらも、そんな彼を支えることを決意した女性の波乱の人生をってとこなんかな。

この作品で見事にアカデミー賞を射止めた主演のエディくんの演技は、なるほどホーキング博士を彷彿させるものがあったね。

ひとりの天才と、そんな彼のそばで妻として二十数年のあいだ支えた女性の歩んできた道のりには、ふたりにしか分からない喜びと苦しみの年月やったんやろなぁ。

伝記ものということで、より等身大の姿を描きたいってことなんやろうけど、そうすることで人間臭さは出るものの、結果的に盛り上げ切れないってことも往々にしてあるわけで、そこらへんのバランスの難しさってのを感じてもうたよ。

しかし..................それにしてもフェリシティくんがキュートやった..............!(笑)

2015年8月28日 (金)

『さよなら歌舞伎町』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ウリはどうやら主演のふたりってことで、染谷くんは納得の実力と評判なんやけど、もうひとりが“アイドルから本格女優へ”って言われても、どうにも苦笑いしか出てこなくて...............(苦笑)

脚本を書いてる荒井晴彦ってひとと廣木監督は、『ヴァイブレーター』『やわらかい生活』ときて、これが3度目のタッグになったんやって。ちなみに、荒井くんは、現在公開中の二階堂ふみと長谷川博己が出演してる『この国の空』が好評らしい。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

さよなら歌舞伎町   ★★★☆☆   (2014年)

監督:廣木隆一
出演:染谷将太、前田敦子、イ・ウンウ、ロイ、我妻三輪子、忍成修吾、南 果歩、松重 豊、樋井明日香、田口トモロヲ、大森南朋、村上 淳、河井青葉、宮崎吐夢

一流ホテルの従業員とウソをついてるラブホテルの雇われ店長、指名手配中の彼の時効を待つ女、故郷で母親と店を持つことを計画している韓国人のデリヘル嬢、チンピラについて来た家出中の女の子、そんな彼らが集う歌舞伎町のラブホテルを中心に、様々な人間模様を...........ってなドラマ?!

都会の片隅で繰り広げられる、ちょっとワケありな人々の一日を、時系列にそって描いていくんやけど、ちょっと長かったね。

個々のエピソードには、盛り上がるものがないわけでもないんやけど、ひとつの作品として見ると、なんとなくグタグタ感が残ってもうて..............もったいつけて最後に出てくる“女優っぽいひと”の見せ場でグッタリさせられるからなんかもしれんけど...............(笑)

いろんな人生が交錯する歌舞伎町、ちょっと下世話に、どこか切なく、そしてわずかな希望を抱いて...............コンセプトは悪くないんやけど、表現の仕方がもう一息、そんなところなんかもなぁ...........?!

2015年8月27日 (木)

『イロイロ ぬくもりの記憶』

今日は、ちょっと珍しいところでシンガポールの映画をひとつ、ご紹介♪

シンガポール映画ってあまり目にしないんやけど、でも、この作品、カンヌ映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞したらしく、台湾金馬奨では作品賞、脚本賞、新人監督賞、助演女優賞の4部門を受賞したシロモノなんやって。

監督さんは、まだ30代の前半で、これが長編デビュー作になったわけやけど、それまでの短編映画でもカンヌやベルリンで注目されてたらしく、今後が楽しみな監督さんみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

イロイロ ぬくもりの記憶 / Ilo Ilo   ★★★☆☆   (2013年)

監督:アンソニー・チェン
出演:コー・ジャールー、アンジェリ・バヤニ、チェン・ティエンウェン、ヤオ・ヤンヤン

両親が共稼ぎで子どもの面倒を見ることができず、ひとり息子は学校でも問題ばかり起こしていた。堪りかねた親は、息子の面倒と家事を手伝ってもらうため、住み込みでフィリピン人の家政婦を雇うことにしたのだが............ってなドラマ?!

反抗的な子どもに手を焼きながらも、お金が必要な家政婦は頑張るが、一家の父親は職を失い、母親も精神的に不安定で............ってなことで、どこか上手くいかない“家族”の姿を映し出すんよ。

様々な問題がありながらも、次第に打ち解ける少年と家政婦の関係を軸に、家族の微妙な距離感と少し“しょっぱめ”の人生ドラマをってとこなんかな。

特別にドラマチックなことが起こるわけではないんやけど、物事が上手く行かないなかでも、なんとか生きて行く人たちの様子を丁寧に映し出してるんよね。

タイトルはもちろん日本語の“色々”ではないんやろうけど、ベタな締めながら、ホンマに人生いろいろやなぁってね?!(笑)

2015年8月26日 (水)

『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~』

今日は、実在のミュージシャンを描いたドラマをひとつ、ご紹介♪

ジェフ・バックリィというミュージシャンをどれほどの人が知ってるんやろうか?人生で発表したアルバムは、たったの1枚だけ、それでも彼はローリングストーン誌で「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で39位に挙げられてるんよ。

個人的には、彼の唯一のアルバムに収録されてる“Hallelujah”って曲があって、これを初めて耳にしたときに、思いっきり衝撃が走って、ただ茫然と聴き入ってもうたんよ。

あまりにも切ない歌声に、その奥に込められた何とも言えない深み、ただ圧倒されてもうて、その才能に感動したんやけど、同時に、彼がもうこの世にはいないってことを知って、哀しくなってもうたんよなぁ。

というわけで、そんなジェフ・バックリィがアルバムを発表するキッカケになった事柄を描いたドラマの感想は...................?!

グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~ / Greetings From Tim Buckley   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ダニエル・アルグラント
出演:ペン・バッジリー、イモージェン・プーツ、フランク・ウッド、ジェシカ・ストーン、ベン・ローゼンフィールド、ノーバート・レオ・バッツ、ウィリアム・サドラー、フランク・ベロ

若くしてこの世を去った偉大なミュージシャンの父親、そんな彼の追悼コンサートが行われることになり、無名のミュージシャンだった息子は参加を依頼されるのだが...............ってな伝記もの?!

父親とはいえ、ほとんど会った記憶もなく、愛されたこともない、しかし周囲からは父親と自分を重ねられ、複雑な心情の青年は、コンサートで歌うことに戸惑う気持ちを否定できず...........ってなことで、父親の存在に苦しむ息子の姿を描いてるんよ。

自らも若くして亡くなってしまったジェフ・バックリィの心の葛藤ってのを知って、彼の歌声の裏にあるものが分かったような気がしたよ。

伝記ものだけに、ティム・バックリィとその息子ジェフ・バックリィに興味があるとか、曲を知ってると、いろいろと伝わるんやけど、単純にドラマとしてどこまで楽しめるかは、ちょっと分からんなぁって作りやったね。

しかし、彼がまだ生きてたら...................もっと彼の歌声を聴きたかったなぁって、ちょっとセンチメンタルな気分になってもうたよ?!

2015年8月25日 (火)

『君がいなくちゃだめなんだ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役の女の子を演じてる花澤香菜ってひと、なんや人気の声優さんなんやってね。これまでの出演作ってのをサイトで見ると、ずらっと作品が並んでて、スゴイもんやなぁって思ったよ。まぁ、それだけアニメが作られてるんやってのも驚きではあったんやけど(笑)

そんな彼女は、歌手としても活動してるらしく、そんな彼女のミュージックビデオを撮影してたのが、この作品の監督をしてるひとなんやって。映像を見てると、なるほどと思わせるカットがあって、そのキャリアは映画監督としてもプラスになってるみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

君がいなくちゃだめなんだ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ムラカミタツヤ
出演:花澤香菜、小木茂光、渡辺奈緒子、志村美空、浅森夕紀子、兎本有紀

絵本作家をする女の子は、スランプで何も書けずに困っていた。そんな時、愛猫のペローが失踪し、町に探しに出た彼女は、自分に宛てた不思議な伝言板を見つけるのだが.................ってなファンタジー調のドラマ?!

父親の夢だった絵本作家になった娘と、過去を引きずって生きる小説家の父、交わるハズのないふたつの人生が、ひとつになった時に、新しい朝が..............ってなことで、ちょっと風変わりな話が展開するんよ。

50分ちょっとの尺のなかで、ふたつの世界を巧みに使いながら、なかなか上手く話を構築してるのには感心したかな。それと、映像が印象的で、切り取った情景が作品の雰囲気を作り上げてるんよ。

短い尺のなかで、ヒネリを加えて一気にってところで、どうしても瞬発系の作品の良し悪しはあるんやけど、また別の形で作品を観てみたい、そう思わせるものはあったかな?!

2015年8月24日 (月)

『フットノート』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、イスラエル映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞のノミネート作品で、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したのをはじめ、本国イスラエルのアカデミー賞では、ノミネートされた13部門のうち、作品賞や監督賞、主演男優賞に助演男優賞といった主要部門を含む10部門を受賞したんやって。

これがキッカケかどうかは知らんけど、現在撮影中の作品では、リチャード・ギアを主演に迎え、マイケル・シーンやスティーヴ・ブシェミなんかも共演してるらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

フットノート / Hearat Shulayim   ★★★★   (2011年)

監督:ヨセフ・シダー
出演:シュロモ・バル=アバ、アリサ・ローゼン、リオル・シュケナージ、アルマ・ザック、ダニエル・マルコヴィッチ

数十年にわたり文献学者として実直に研究をしてきたものの、過去の遺恨などもあり、正当に評価されていない男が国を代表する賞を受賞することに。しかし、それは同じ研究者である息子に与えられるハズのものだった..................ってなシニカルなドラマ?!

誰もが認める偉大な研究者の著作の脚注(フットノート)に名前が出たことが唯一の世間からの評価、そんな不遇な研究者の父と、同じ道を歩みつつ世間から認められいる息子、そんなふたりのズレた親子関係を軸に、父から子への心情と、尊敬しながらも素直に表現できない息子の父への感情、そんなものをユーモアを交えて繊細に描写してるんよ。

少し余韻を残す最後は、スッキリしない感じもあるんやけど、あえて最後まで語らないところに、父親の胸の内を観る側が想像する余白を設けてくれてるんかもしれんね?!

2015年8月23日 (日)

『唐山大地震』

今日は中国の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、2010年の製作で、確か2011年に日本でも公開予定になってたんやけど、その年の3月に東日本大震災が起こったために、同じように震災が描かれてるってことで、上映が無期延期になったんよね。

今年の3月になって、ようやく劇場公開になったみたいなんやけど、本国をはじめ、アジアの映画祭で数々の賞を受賞した作品にもかかわらず、残念ながら控えめなPRしかできずに、日本ではあまり盛り上がらずに終わってもうたって感じかな。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

唐山大地震 / Aftershock   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ファン・シャオガン
出演:シュイ・ファン、チャン・チンチュー、ルー・イー、リー・チェン、チェン・ダオミン、チェン・ジン、ワン・ツィウェン

1976年に中国の河北省で起こった大地震、夫を目の前で亡くした女は、瓦礫のなかで助けを待つ自分の子どもたちを見つける。娘か息子か、どちらかしか救えないと言われ、やむなく息子を選ぶのだが..................ってな、地震によってひき裂かれた家族のドラマ?!

失った家族に詫びながら、地震で片腕を失った息子を育てる母親、奇跡的に生き延び、子供のいない夫婦に育てられた娘、数奇な人生を送った母と娘のそれぞれの波乱の半生を描いてるんよね。

夫と娘を助けられなかったことを悔いて、心の傷を抱えたまま生きる母親と、捨てられたという記憶を拭い去ることができずに、故郷に戻ることができない娘、予期せぬ災害によって離れ離れになった“家族”の哀しみと再生をってところなんかな。

途中で少し政治的なプロパガンダの臭いがして、腰が引けてもうたんやけど、それでも、年月を経ても変わらない家族の絆ってのが描かれてて、最後はウルッときてもうた。

“何かを失って初めて失ったものの大切さを知る........”、そんなセリフに思わず考えさせられてもうたよ?!

2015年8月22日 (土)

『メビウス』

今日は、ちょっとタイムリー(?)すぎて、紹介するのを躊躇う作品をひとつ♪

2週間ほど前にレンタル屋でキム・ギドク監督の新作がレンタル開始になってるのを発見し、迷わず手にしたんよ。それを先週末に鑑賞しようと思ったんやけど、ちょうどその前に、都内で男女関係のもつれ(?)から、弁護士がナニを切られるって事件があった、ビックリしてもうた。

事件の背景に何があったのかは当事者しか分からんのやろうし、タマタマとはいえ、このタイミングで狙ったかのように作品を取り上げるのは、少し気がひけるところではあるんやけどね。

というわけで、ちょっと控えめに(?)作品の感想を.....................?!

メビウス / Moebius   ★★★☆☆   (2013年)

監督:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン、イ・ウヌ、ソ・ヨンジュ、キム・ジェホン

若い女と浮気する夫を許せない妻は、夫の代わりにひとり息子の性器をナイフで切り落とし、家を出て行った。苦しむ息子を父親は助けようとするのだが...............ってな、ドロドロの愛憎劇?!

いやぁ~、この作品、男目線で言うと、設定があまりにも“痛すぎ”るわけで、それだけでもキワもの感たっぷりなんやけど、それに加えて、うめき声や叫び声以外にセリフが一切ないんよ。

言葉での説明がまったくないことで、役者の表情や行動から“話し”を読み取ろうとするわけで、むしろ色々と考えさせられる部分もあるのかも。

もともと万人ウケするような作品を狙って作るタイプの監督さんではないんやけど、よくここまで斬新なものを作ったなぁって、ちょっと感心してもうた。

まぁ、よくよく話の内容を見てみると、“1本の竿”をめぐる男と女の情念の末路みたいなことになってるようで、要するに下世話な話なんやけどね?!(笑)

2015年8月21日 (金)

『サムライフ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元高校教師が仲間たちと学校を立ち上げるまでの自伝をもとに作られてるんやってね。“日本一小さな学校”の公式HPを見ると、普通の学校教育とは違った、“生きることを学ぶ場所”ってことで、なかなか共感できる理念で運営されてるみたいやね。

どうでもエエ話なんやけど、この作品で主人公の奥さん役で出てる佐藤めぐみって女優さん、かつては同じ事務所の北川景子のバーターで映画に出演してた(?)彼女も、ピンでキャスティングされるようになったのかと思うと、ちょっと個人的に嬉しかったりして(笑)

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

サムライフ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:森谷 雄
出演:三浦貴大、松岡茉優、加治将樹、征木玲弥、山本涼介、マキタスポーツ、佐藤めぐみ、大杉 漣、きたろう、渡辺 大、田中要次、岩井堂聖子、蒼波 純、山田望叶、岸井ゆきの、河井青葉、上野なつひ

教師になって自分の学校を作りたい、そんな夢を追いかけて、長野県上田市に学校を作った元教師の実話を基にしたドラマ?!

学校に行きたくても行けない子どもたちのために、先生と生徒が一緒に学べる場所を作りたい、そんな夢の実現のために、元教え子たちと奮闘する様を描いてるんよ。

夢は常に強く願って行動すればかなえられる、そう言われても簡単やないわけで、ほぼ貯金ゼロからの挑戦に、様々な困難を乗り越えて成し遂げたってところは、大したもんやなぁって思った。

主演の三浦くんは、適度に軽く、ホドホドに熱くでハマり役やったとは思うんやけど、少し視線が泳いでまうクセがあるのか、なんとなく演技に落ち着きがない気がしてなぁ........。

それでも、ドラマとしては程よく盛り上げて、十分に楽しめる内容には仕上がってた。実際に日々、奮闘してる学校のスタッフには、理想の教育を目指して、頑張って欲しいね?!

2015年8月20日 (木)

『ダブリンの時計職人』

今日は、アイルランドを舞台にした作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めるコルム・ミーニイっておじさん、名前だけでの認知度ってのは、きっと高くはないんやと思うんやけど、顔を見れば“どっかの作品で見たことあんなぁ”ってなるんと違うかな。

普段は“中堅の”悪役をやってたり、“どこか赤ら顔のアイリッシュ系の粗野な頑固オヤジ”って役柄で脇役として出てることが多いんよ.............って、かなりピンポイントな役柄ではあるんやけど(笑)

個人的には、端役ではあったんやけど、未だにアラン・パーカー監督の『ザ・コミットメンツ』での親父役ってのが忘れられないんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

ダブリンの時計職人 / Parked   ★★★☆☆   (2010年)

監督:ダラ・バーン
出演:コルム・ミーニイ、コリン・モーガン、ミルカ・アフロス、デヴィッド・ウィルモット、スチュアート・グレアム、マイケル・マケルハットン

仕事もなく住む家もない、そんな男は故郷の町で車上生活をしていた。ある日、彼の“住む”駐車場に同じく車で生活する麻薬中毒の青年がやって来て、似た境遇にあるふたりは、次第に親しくなるのだが...............ってなドラマ?!

住所不定で失業手当も受けられず、極貧のホームレス生活をするオヤジが、ひとりの青年との出会いで少しずつ変わっていく、そんな様を描いてるんよね。

社会から弾き出されて、行き場を失った者たちが佇む海辺の駐車場、生き方に迷う彼らのささやかな未来ってなところなんかもなぁ。

地味な出演者で地味なストーリー、まったく派手さのない小粒な作品ではあるんやけど、対照的なようでいて似ている、そんな年齢もバックグラウンドも異なるふたつのキャラを使って、どこか“やるせない”人生のなかで見つけた救いのようなものを映し出してるようで、良心的なドラマやったかも。

まぁ、なかなかニュアンスを出した邦題を付けるのは難しかったんやろうけど、原題の“Parked”にはいろいろと含みがあるだけに、そこらへんを上手く表現できれば、尚よかったんやろうけどね?!

2015年8月19日 (水)

『ヴィオレッタ』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実は監督さんの自叙伝のようなものらしく、写真家の母イリナ・イオネスコの作品でヌードモデルをし、史上最年少で米のプレイボーイ誌に掲載されたってことでも話題になった当時を自ら語ってるんやって。

そんな作品はカンヌ映画祭で注目され、本国フランスでは、アカデミー賞にあたるセザール賞で新人監督作品賞にノミネートされたらしい。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

ヴィオレッタ / My Little Princess   ★★★☆☆   (2011年)

監督:エヴァ・イオネスコ
出演:イザベル・ユペール、アナマリア・ヴァルトロメイ、ジョルゲッタ・レアウ、パスカル・ボンガール、ドニ・ラヴァン、ジェトロ・キャーヴ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン

子どもの世話もせずに、気ままに生きる母親が、男にプレゼントされたカメラで写真家になると言いだし、母と一緒にいたい12歳の娘は、母親の作品のモデルになるのだが..................ってな、監督さんの実際の体験をもとに作られたドラマ?!

自分の娘をヌードモデルにして名声を得ようとする母親と、そんな母親から愛を得ようと要求を受け入れる娘、歪(いびつ)な母子の関係をってところなんやろね。

センセーショナルな内容で話題になったって聞いてたんやけど、描写自体はそれほどキワどいものやなく、自分自身を描くってこともあってか、母と子の複雑な胸の内を丁寧に映し出すってところに重きを置いてるようやったよ。

娘役のアナマリアくんに注目が集まったみたいやけど、なるほど大人と子どもの間で背伸びした感じが出てて、そのルックスも含めて将来性を感じたかな。

自身の過去を赤裸々に描いた監督さんの胸のなかには、訴訟を起こして損害賠償を求めるくらい憎しみがありながらも、それでもどこかに母親への愛情ってのがあるのかもって感じてもうたよ..............?!

2015年8月18日 (火)

『祖谷物語 -おくのひと-』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

暑い夏の日差しのなか、高校生たちが必死に白球を追いかける、そんな熱戦が甲子園で繰り広げられてるわけやけど、この作品の監督さんは、あの徳島の名門 池田高校を率いた蔦監督のお孫さんなんやって。

そんな作品で主役を務めてるのが、『ハイキック・ガール』から『KG カラテガール』と、黒帯を前面に映画界に殴り込みをかけてきた(?)武田梨奈なんよ。最近ではCMで気合いの瓦割りを見せてくれて、ちょこっと話題になってたやんね。

そんな彼女は、『デッド寿司』『ヌイグルマーZ』と いった作品で、“B級映画の巨匠”こと井口 昇監督の寵愛を受けてきた(?)わけやけど、この作品でなぜか彼女を“新進女優賞”に選んだ日本映画プロフェッショナル大賞は、彼女の過去のキャリアをな かったものとして考えてるってことなんやろうか...................なんて思ったりして(笑)

というわけで、そんな武田くんがアクションなしで挑んだ新境地の作品の感想は...........................?!

祖谷物語 -おくのひと-   ★★★☆☆   (2013年)

監督:蔦 哲一朗
出演:武田梨奈、田中 泯、大西信満、森岡 龍、河瀬直美、クリストファー・ペレグリーニ、村上仁史

徳島の山間にある秘境“祖谷”を舞台に、そこで暮らす人たちの日常を切り取りながら、地方都市が抱える様々な問題を描きだしたドラマ?!

赤 ん坊の頃に交通事故に遭い、現場で助けてくれた老人と人里離れた山奥で暮らす女の子、東京を逃げるように出て祖谷に辿りついた男、父親の土建会社で働く息 子、自然保護を訴える外国人、自然の厳しさのなかで生きる人たちの暮らしを追いながら、その抱える問題を浮き彫りにってとこなんかな。

過疎化や高齢化、環境破壊といったものをテーマに、一組の“親子”の姿を軸にしてってなことで、なかなか味わいのあるドラマになってるんやけど、途中でロケーションを変えた後がどうも違和感があって、この170分という尺の必要性ってのが少し疑問やった。

主演の武田くんは、垢抜けない感じが役柄にマッチしてて、まったく“空手感”はなかったんやけど、今回はアクション抜きで頑張ってた(笑)

キャスティングで言うと、ほとんどセリフもなく、黙々と“存在する”泯おじさんの存在感は、昔気質の不器用さを見事に体現してて、やっぱり別格やったかな。

河瀬監督が役者として出演してて、祖谷の自然を印象的に切り取った映像を見てると、河瀬監督の影響を受けてるんやろなぁって思ったよ。

素朴でありながら豊かな暮らし、そんなものが失われていく現実ってのを、ちょっと考えさせられてもうたかもね?!

2015年8月17日 (月)

『アメリカン・テラスハウス』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、どうでもエエような作品をひとつ、ご紹介♪

最近すっかり落ち目の某テレビ局が映画化までして激プッシュしてる、ヤラセ疑惑の某番組に模した邦題になってる時点で、オイオイってツッコミを入れてまうところなんやけど、ちなみに原題は“テラスハウス”やなくて“ビーチハウス”なわけで、まぁ、某番組のファンを狙ってるのかどうかは知らんけど、すでに邦題から内容のダメっぷりは想像できんこともないよね(笑)

それでもレンタル屋であえてこれを手にした理由は、ミーシャ・バートンが出演してるってところにあって、『あの日の指輪を待つきみへ』って作品での彼女の熱演を見ると、もっと活躍しててもおかしくないと思うんやけど、残念なことに作品に恵まれないまま、キャリアを重ねてるんよなぁ。

というわけで、そんな諸々残念な作品の感想は.........................?!

アメリカン・テラスハウス / American Beach House   ☆☆☆☆   (2015年)

監督:ストロー・ワイズマン
出演:マーティン・ベルマーナ、ロレンツォ・ラマス、ジェナ・シムズ、レイチェル・リン・デイヴィッド、ブロック・ケリー、ミーシャ・バートン、クリスチアーナ・クロール

抽選に当たり、マリブの海辺のビーチハウスで過ごすことになった男女6人は、互いを意識しつつ、バカンスを一緒に楽しむことになったのだが.................ってなコメディ調の恋愛ドラマ??

う~ん、なんなんやろなぁ.............あまりにもクダラナすぎて、どうしようもない感じやね(苦笑)

作品のテーマはって言うと、要約すれば、“ダレとダレがいつヤルか?”っていうことで、みんなヤレてハッピーってオチで締めくくられても、“なんやそれ!”ってなるやんか。

ビーチハウスの管理人って設定で出てくるミーシャくんが、まったくビーチリゾートの雰囲気にマッチしてなくて、完全に浮きまくってるのを見ると、この役が彼女である必然性ってのがまったく理解できんのよ。

そもそもイギリス人の彼女に、“アメリカのナンパな海辺のリゾートで、イケイケな体”ってのはムリがあるわけで...........って、まぁ、そんな真面目に論評するレベルの作品では全くないんで、どうでもエエって言えばそうなんやけど、あまりにも下品で脳みそゼロなドラマに、茫然としてもうたよ(苦笑)

海辺のリゾートでバカンスっていうと、結局はヤルかヤラれるかってことなんやろか......................ある意味“直球勝負”なのかもなぁ...............??

2015年8月16日 (日)

『ミルカ』

今日は、インドで爆発的にヒットしたらしい作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、インドの伝説的なアスリートを描いてるってこともあってか、なんとインドのアカデミー賞で作品賞や監督賞、主演男優賞をはじめとする14部門で受賞するってくらい、大盛り上がりやったらしい。

実在のミルカ・シンって選手は、50年代から60年代にかけて活躍したらしいんやけど、恥ずかしながらこの作品で初めてその存在を知ったよ。

ただ、息子さんがプロのゴルフプレーヤーらしく、J・M・シンって選手は日本のメジャー大会で優勝したり、インド人選手で初めてマスターズに出場したんやって。どうやら根っからのアスリート家系らしい(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ミルカ / Bhaag Milkha Bhaag   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
出演:ファルハーン・アクタル、デヴィヤ・ダッタ、アート・マリク、ジャプテージ・シン、ソーナム・カプール、プラカーシュ・ラージ、パヴァン・マルホトラ、ヨグラージ・シン

陸上競技の400m走で世界的に活躍していたインドの英雄ミルカ・シン、しかし、隣国パキスタンとの親善大会への出場を命じられた彼はそれを固辞するのだが...............ってな、実在の陸上選手の半生を描いた伝記もの?!

インドとパキスタンの混乱の歴史に翻弄され、逆境に負けることなく、それでも走り続けた男の話ってのは、なるほどドラマチックやったね。

主役を演じるファルハーンくんが、なかなかのマッチョぶりで、見るからにアスリートらしいところがリアリティがあって、迫力のレースシーンを再現できてたかな。

作品としては、尺の長さや、意地でも踊らんと気が済まないといった、いかにもなインド映画らしさが随所に出てて、そこが良くも悪くもってところで、好みが別れてまうんやろなぁ.........(笑)

伝記ものであることで、事実をネタにしながらも、映画としての娯楽をどこまで追求するか、なかなかバランスが難しいわけやけど、インド映画の場合、どうしても娯楽が優先される傾向が強くて、まぁ、それがボリウッドたる由縁ではあるんやけどね。

2015年8月15日 (土)

『君が生きた証』

今日は、思わずサントラを即買いしたくなってもうた音楽ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品の注目は、あのウィリアム・H・メイシーが初監督したものやってとこかな。なんて言っても、ひょっとすると「それ誰やねん?」てツッコミが入るのかもね(笑)

映画のキャリアでいうと80年代初めから出演しだして、主に脇役でちょこっとクセのある顔で出てくるひとなんよ。名前と顔が一致しなくても、顔を見れば「知ってるかも....」ってなるんかな。コーエン兄弟の『ファーゴ』あたりの出演で、日本でもメジャーになったのかも。

というわけで、そんな彼がビシッと世に送り出した作品の感想は...................?!

君が生きた証 / Rudderless   ★★★★☆   (2014年)

監督:ウィリアム・H・メイシー
出演:ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン、ローレンス・フィッシュバーン、フェリシティ・ハフマン、ジェイミー・チャン、マイルズ・ハイザー、ウィリアム・H・メイシー、セレーナ・ゴメス

大学で起きた銃乱射事件でひとり息子を失い、2年間、飲んだくれの生活を送っていた父親は、別れた妻から息子が生前に作成したCDを渡される。何枚かのCDに入ってた曲のひとつをバーで演奏したところ、ひとりの青年が一緒に音楽をやろうと声をかけてくるのだが.................ってな音楽ドラマ?!

息子が残した言葉とメロディーに、深い悲しみと心の癒しを見出した父親だったが、そんな彼には過去と向き合う必要が.........ってな感じで、なかなか胸にグッとくる話に仕上がってるんよ。

なにが素晴らしいって、音楽が最高にエエんよ。音楽をネタにしてて、それがサエないとどうしようもないんやけど、この作品で奏でられる音は、センチメンタルでそれでいて胸の奥にしっかりと響くんよなぁ。

実は重いテーマを扱いながらも、シリアスになりすぎず、安易に軽く流すことなく、音楽を通して交される父と息子の心の絆みたいなものが伝わってくるところがナイスやった。

決して戻らない過去と、親として子どもを慈しむ無償の愛、ひとりで舞台に立ち、そして息子と歌う曲には、悲しみだけやなく、深い愛情がこもってるかもしれんね................!?

2015年8月14日 (金)

『D坂の殺人事件』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は江戸川乱歩の推理小説らしく、一度、実相寺昭雄 監督さんが真田広之を主演にして映画化したこともあるらしいんやけど、話としては、人気の明智小五郎が初めて登場する作品として有名なんやって。

今回の再映画化作品で話題になったのが、主役を務める祥子ってひとで、某オヤジ系週刊誌のグラビアで話題になったらしく、それ以上の情報もないまま、この作品で主演女優としてデビューってことで、えらい注目されたみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

D坂の殺人事件   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:窪田将治
出演:祥子、河合龍之介、草野康太、木下ほうか、近藤芳正、仁科 貴、大谷英子

蕎麦屋の店主が首を吊り、自殺と警察は判断するのだが、たまたま現場を通りかかった探偵は、事件の可能性があると判断し、独自に調査を始めるのだが................ってな推理小説の映画化ドラマ?!

第一発見者の古本屋の店主と同居する女を中心に、愛欲により重なり合った人間関係が............ってな感じで、ドロドロのメロ(or エロ)ドラマにサスペンス要素を加えてってところなんかな。

なんかね、ヒロインのエロ要素ばかりが強調されてもうてる作りのような気がして、間延びしたグタグタなドラマからは推理のキレもなく、ただ無駄にエロいなぁって(笑)

江戸川乱歩の原作はまったく知らんので、何とも言えないところもあるんやけど、本来あるべき所からは、ちょっと違う方向に突き進んでもうた気がするんやけどね?!

主演のひとが話題で..........ってところでは、惜しげもなく体張って頑張ってるってことなんかもしれんけど、お世辞にも演技がどうこうって論じるレベルやなかったね(苦笑)

2015年8月13日 (木)

『ジミー、野を駆ける伝説』

今日はイギリス映画界の巨匠、ケン・ローチ監督の新作をひとつ、ご紹介♪

前作の『天使の分け前』では、コメディのセンスを前面に出して、カンヌ映画祭で審査員賞を受賞したり、セザール賞の外国語映画賞にノミネートされたりと話題を振りまいた監督さんの新作は、久々に労働者階級にスポットライトを当てた作品になってるんよ。

一部では、これが監督さんの引退作品になるなんて噂も出てるようで、確かに新作の予定が入ってないらしく、ちょっと心配なんよ。確かに、もう80歳近い年齢になって、作品を作り上げるのは大変なのかもしれんけど、まだまだ頑張って欲しいって、個人的には思うんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

ジミー、野を駆ける伝説 / Jimmy's Hall   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード、シモーヌ・カービー、アンドリュー・スコット、フランシス・マギー、ジム・ノートン、アシュリン・フランシオーシ、ブライアン・F・オバーン

独立戦争や内戦による混乱を経て、10年ぶりに故郷の村に帰って来た男は、年老いた母親のそばで穏やかに暮らすつもりが、彼のリーダーシップに期待する人たちに請われ、再び活動を再開するのだが..............ってな、実在の人物を描いた伝記もの?!

閉鎖されていた村人のためのホールを再開し、勉強やスポーツ、歌やダンスができるようにしたが、彼の存在を快く思わない教会や地主たちの反発をくらい..............ってなことで、混乱した時代のなかで、自由であることの大切さを説いた、ひとりの男の生き様をってところなんかな。

たかがダンスホールぐらいでって話なんやけど、不安定な時代のなかで、宗教や権力を巡る闘争など、複雑な時代背景が人々を抑圧し、苦しめていたってのを知ったよ。

今では当たり前のことも当たり前やない、そんな時代のなかで、己の信じた正義を貫き、理不尽にも祖国を追われた男、なんやちょっと熱いよなぁ。

ところで、主演のバリーくん、世界的にはほぼ無名な感じやけど、なかなか渋いイケメンおやじやったね(笑)

2015年8月12日 (水)

『毛皮のヴィーナス』

今日は、未だに逃走中の容疑者ってことでアメリカに入国できないポランスキー監督の新作をひとつ、ご紹介♪

この作品、前作『おとなのけんか』に続いて、大ヒットした舞台劇を映画化したものらしく、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では最優秀監督賞を受賞し、作品賞を含む主要部門でもノミネートされたってシロモノなんやって。

ちなみに、この作品でアマルリックくんの相手役を務めてるエマニュエル・セニエってひとは、ポランスキー監督の奥さんらしく、監督さんも信頼して難しい役を任せたってとこなんかもね。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

毛皮のヴィーナス / La Venus A La Fourrure   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ロマン・ポランスキー
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ

古典小説をモチーフにした舞台のオーディションをしていた演出家は、他のスタッフが帰った後に遅れてやってきた無名の女優に頼まれ、仕方なく彼女のオーディションをすることになるのだが...............ってなドラマ?!

最初は追い返そうとしたが、なぜか彼女の強引なペースに巻き込まれ、いざオーディションを始めると、彼女の才能に惹かれて............ってなことで、完全な二人芝居で、舞台の上の男と女の微妙な駆け引きを描いてるんよ。

マゾの語源となったとされるマゾッホの小説を使って、男女のホンネを探り合う、そんな様子を時にコミカルな調子で写し出してるんよなぁ。

こういった形式の場合、キャスト間の関係性ってのが作品のデキを左右するわけやけど、繊細な演出家と大胆な女優、そんな役回りを演じるふたりは、それなりに上手く噛みあってて、悪くなかったね。

2015年8月11日 (火)

『5つ数えれば君の夢』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、“東京女子流”なるグループをメインにしたものってことなんやけど、彼女たち、何者かと思ってネットで検索したところ、どうやらエイベックスがイチオシのダンス&ボーカルグループってことらしい。

当然のことながら、ハゲおやじには、そんなハイカラなアイドル(?)グループの知識もないわけやけど、何気なくメンバー5人の血液型を見ると、1名を除いて全員がO型らしく、思わずある意味“大型アイドルグループ”やなぁってツッコミを入れてもうた(笑)

というわけで、そんなどうでもエエ前フリは置いといて、作品の感想は....................?!

5つ数えれば君の夢   ★★★☆☆   (2014年)

監督:山戸結希
出演:山邊未夢、小西彩乃、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生、大和田健介、内田春菊、柳 俊太郎、平野 鈴、椿 かおり、渡辺佑太朗

とある女子高を舞台に、学園祭を直前に控えた5人の女子高生たちの恋や友情を描いた学園ドラマってとこなんかな?!

学園祭の実行委員長としてバリバリ頑張る女の子、エキセントリックでクラスでも浮いた存在の美少女、クラスで人気の女の子と彼女の子分の女の子、園芸部として花に夢中の女の子、それぞれの胸のなかの悩みを...........ってな青春ドラマってね。

嫉妬や妬み、淡い恋心に女の友情、なんか、あまりにもドロドロした“女の世界”ってのに、ちょっと驚いてもうたよ(笑)

主演の5人をフィーチャーしてっていうか、彼女たちのプロモーションっていう意味合いの強い作品みたいやから、そういう意味では、いかに彼女たちを魅力的に映し出すかがポイントなわけで、作り手側の意図は伝わる感じやったかな。

ただ、ドラマとして見たときに、あまりにもセリフ回しが彼女たちのキャラに合ってなくて、とことんセリフを“言わされてる”感が出まくってるもんやから、活きた学園ドラマっていう風にはなってないんと違うかな。

それにしても、女子高で生きるってのは、想像以上に大変なのかもね...................(笑)

2015年8月10日 (月)

『フォックスファイア 少女たちの告白』

今日は、劇場で未公開の作品のなかからフランスとカナダの合作映画をひとつ、ご紹介♪

監督のローラン・カンテってひと、フランス出身なんやけど、かなり前に紹介した『パリ20区、僕たちのクラス』って作品でカンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞し、セザール賞でも脚色賞を受賞した経歴の持ち主なんよ。

その後、ベニチオ・デル・トロが監督として参加したオムニバス映画のなかの一篇を監督したりしつつ、満を持して作ったのがこの作品らしい。ちなみに、この作品もサン・セバスチアン国際映画祭で賞をもらってるんやって。

レンタル屋では『ガールズ・ギャング・ストーリー』ってタイトルで棚に並んでた作品の感想は...................?!

フォックスファイア 少女たちの告白 / Foxfire: Confessions of a Girl Gang   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ローラン・カンテ
出演:レイヴン・アダムソン、ケイティ・コセニ、クレア・マゼロール、ペイジ・モイルズ、マデラン・ビッソン、タマラ・ホープ

50年代のアメリカで、社会的弱者であることに我慢のできない女子高生たちが集まり、秘密のグループを作って男たちに制裁を加えるのだが...............ってなドラマ?!

男社会に反旗を翻し、人知れず復讐を繰り返すが、彼女たちの行動は次第にエスカレートしていき............ってな感じで、ちょっとビターな話が展開するんよ。

不埒な男どもを懲らしめるってあたりは、まぁ、共感できるんやけど、途中から罪を重ねていく様を見てると、なんや違うなぁって思うやんか。

10代のナイーヴさと、ある種の理想を求める若さの暴走って部分の危うさを描いてるのかもしれんけど、ちょっと後味の悪い話やったかなぁ?!

チームのリーダー役をやってたレイヴン・アダムソンって女優さん、なかなかの目力やったけど、今後出てくるかな........ちょっと作品がマイナーすぎるか(笑)

2015年8月 9日 (日)

『スパイ・レジェンド』

今日は、アクション系の作品をひとつ、ご紹介♪

ジェームズ・ボンドっていうと、今はダニエル・クレイグのシリアスな007が人気なわけやけど、個人的には、ショーン・コネリーのボンドが一番で、その流れをしっかりと踏襲したピアース・ブロスナンのボンドがお気に入りなんよ。

そんなわけで、ブロスナンくんが久々にスパイ系モノをやるっていうで、この作品を楽しみにしてたんよね。でもって、これ、原作はシリーズものらしく、そのタイトルが原題になってる“ノヴェンバー・マン”ってやつなんやって。

これがヒットすればシリーズ化も..........なんてことまで期待した作品の感想は..................?!

スパイ・レジェンド / The November Man   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ピアース・ブロスナン、オルガ・キュリレンコ、ルーク・ブレイシー、イライザ・テーラー、ウィル・パットン、ビル・スミトロヴィッチ、カテリーナ・スコーソン

元凄腕のCIAエージェントだった男は、かつての同僚からロシアにいるCIAの女スパイを助けだして欲しいと頼まれる。ロシアの次期大統領候補の側近だった彼女と合流するが、それをかつての教え子のCIAエージェントが射殺し..............ってなサスペンス&アクション?!

アメリカとロシアのパワーゲームのカギを握るひとりの女を巡り、様々な思惑が交錯し、事態は思わぬ方向に..........ってな感じで、なかなか出だしからスリリングな展開やったね。

久々にスパイ系の役柄で、アクションもバリバリとこなすブロスナンくんの活躍は、なかなか胸躍るものがあったよ(笑)

そんでもって、ヒロイン役のオルガくんが、相変わらずキュートな魅力を振りまいてて、モデル上がりの見かけだけの女優なんて言われても、やっぱり美しいものはしょうがないってことで、個人的には大満足やたんやけどね。

ドラマとしては、ちょっとご都合主義なところがあり過ぎて、ツッコミがいのある内容ではあるんやけど、単純で分かりやすく、派手に暴れるっていう王道を外さないところは、十分に及第点やったんと違うかな?!

2015年8月 8日 (土)

『おやすみなさいを言いたくて』

相変わらず映画館に行ける状態になく、家で転がりながらダラダラと鑑賞したレンタル作品をひとつ、ご紹介(苦笑)

この作品、監督さんがノルウェー出身ってこともあって、ノルウェー、アイルランド、スウェーデンの合作映画になってて、そんなこともあってノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞で作品賞を受賞してて、監督賞や主演女優賞、助演女優賞なんかにもノミネートされたらしい。

主人公が報道写真家なんやけど、この監督さん自身もプロの写真家として活動してたことがあるらしく、ひょっとすると自分自身を投影した作品作りになってるのかもしれんね。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

おやすみなさいを言いたくて / Tusen Ganger God Natt   ★★★☆☆   (2013年)

監督:エリック・ポッペ
出演:ジュリエット・ビノッシュ、ローリン・キャニー、ニコリ・コスター=ワルドー、アドリアンナ・クラマー・カーティス、マッツ・オウスダル、ラリー・マレン・Jr、マリア・ドイル・ケネディ

報道写真家として紛争地を取材するも、自爆テロを取材中に爆発に巻き込まれ、大けがをしながらも家族のもとに戻ったが、危険と隣り合わせの日々を送る母親に、娘や夫は複雑な心境で...............ってな、ひとりの女性カメラマンとその家族の苦悩を描いたドラマ?!

写真で世界の人たちに社会の現実を伝えたい、そんな使命感で仕事をするも、母親として家族を不安な気持ちにさせてしまっていることへの後ろめたさを感じ、一線から退く決意をするのだが.........ってな感じで、仕事と家族の間で苦しむ女性がいるんよね。

最愛の家族と過ごす時間と、カメラを抱えて危険な場所を駆け回る時間、ぶつかり合う気持ちのなかで、自分に何ができ、何をすべきかって問いに、苦しむってとこなんかな。

そんな主人公を演じるジュリエットくんは、誰かがやらんとっていう使命感と家族を愛したいっていう母性的な愛情の葛藤を体現してて、なかなかの熱演やった。

どちらかを選択するっていうような簡単な決断やなくて、彼女の決断とそれを家族がどう受け止めるかってことなんやるなぁ。

ネット社会で世界のことを知るのは容易になったけど、その場で命を懸けて伝えようとしてる人たちがおらんと、ニュースにはならんわけで、ジャーナリズムの重要性を感じつつも、彼らが命と引き換えに犠牲にしてるものってのも、ちょっと考えさせられるんよね。

なかなかグッと胸にくるドラマやった!?

2015年8月 7日 (金)

『娚の一生」

今日は、トヨエツが榮倉くんの足を“シャブリたおす”ことで話題になった(?)邦画をひとつ、ご紹介♪(笑)

廣木隆一って監督さん、よう分からんのよね。もともとはピンク映画からスタートして、寺島しのぶと大森南朋が主演の『ヴァイブレーター』を観たときは、すごい才能やと思ったんやけど、その後は駄作を連発するかと思いきや、たまに石橋杏奈が主演の『きみの友だち』みたいな、爽やかな青春ものを撮ったりするし。

少し見直しと思ったら、ここ最近は、蒼井 優が主演の時代劇(?)『雷桜』や高良健吾と鈴木 杏が共演のグタグタな『軽蔑』とか、極めつけの駄作『RIVER』なんかを監督して、もうエエんとちゃうかって思ってたんよ。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

娚の一生   ★★★☆☆   (2014年)

監督:廣木隆一
出演:榮倉奈々、豊川悦司、根岸季衣、木野 花、前野朋哉、安藤サクラ、向井 理、濱田マリ、徳井 優、美波、岩佐真悠子、落合モトキ

東京での暮らしに疲れ、病気の祖母の世話をするために故郷に戻ってきたのだが、すぐに祖母がなくなり、ひとり暮らしをと思ったら、家の離れに祖母の知り合いだという大学教授が住み着き.................ってなユルい恋愛ドラマ?!

50を越えたオヤジと人生に迷う30前後の女性、そんなふたりの奇妙な共同生活は、ぶつかり合いながらも、求め合いってなことで、どこか調子のハズレた展開のなかで、嫌味のないドラマに仕上がってるんよ。

この監督にこのキャスティングってことで、ハナっからケナす気満々で観てたんやけど、主演のふたりの演技がどうのっていうよりは、軽妙な場の雰囲気に、よう馴染んでるってのがあって、スンナリと観てもうた。

恋に疲れ、自暴自棄になってる女の子に、少し強引に、どこか優しさをもって迫る(エロ?)オヤジ、まさかトヨエツに勇気と希望をもらうとは............(笑)

まぁ、結局のところ、こんなオヤジでも、ひょっとしてトヨエツのようなことが..........なんて妙な妄想をして、強引に共感してもうてるからこそ、楽しめてもうたのか....................そんな、オヤジのための作品なのかもなぁ................?!

2015年8月 6日 (木)

『嗤う分身』

今日は、ちょっと個性的なイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

これ、元ネタはロシアの文豪 ドストエフスキー先生の初期の小説「分身」ってのらしく、原作を読んだことはないんやけど、作品の雰囲気がなんとなく“らしさ”を感じさせるんよ。

監督をしてるリチャード・アイオアディってひとは、これが長編2作目で、前作『サブマリン』がなかなか印象的で、賞を受賞したりして世間からも注目されて、次の作品として作られたのがこれなんやって。

キャスティングは、主演のふたり以外は、ほぼ前作の役者さんたちが集合してるみたいなんやけど、今回はイギリス映画界の重鎮(?)のマイケル・ケインおじさんが製作総指揮に名前を連ねてたりして、そんなところもスケールアップなのかも(笑)

というわけで、ジャッキー吉川とブルーコメッツも活躍する(?)、そんな作品の感想は........................?!

嗤う分身 / The Double   ★★★☆☆   (2013年)

監督:リチャード・アイオアディ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ、ノア・テイラー、ヤスミン・ペイジ、ウォーレス・ショーン、キャシー・モリアーティ、ジェームズ・フォックス、パディ・コンシダイン、クリス・オダウド、サリー・ホーキンス、ジョン・コークス、クレイグ・ロバーツ

好きなひとと上手く話すこともできない、気弱な青年は、会社でも存在感がなく、くすぶった日々を送っていたが、ある日、会社に新人として、自分と容姿がまったく同じ青年が入って来て.............ってなドラマ?!

同じ容姿でありながら、自分とは正反対に快活で要領のいい“彼”は、すぐに社内で人気者になり、好きな彼女も彼に夢中になり、ますます自分の存在感がなくなって..............ってな感じで、時代設定もロケーションも不明な、独特の雰囲気のなかで、奇妙なドラマが展開するんよ。

そもそも音楽で日本のグループサウンズを当て込んでくるあたり、かなり個性的なセンスやと思うんやけど、全体のパッケージとして、それに違和感がないような世界が出来上がってるところが、なかなかの味わいやね。

キャスティングも、巧みに“陰”と“陽”を演じ分けるジェーシーくんのキャラが活きてるし、ちょっとダークなテイストのなかで、ミアくんが“華”として際立ってるところがナイスやったりして(笑)

アイデンティティーをネタにした、とことん屈折したドラマは、あまりにも個性的で万人ウケはせんとは思うんやけど、この監督さんの感性や個性ってのは、やっぱり“次”を期待させるものがあるんよなぁ?!

2015年8月 5日 (水)

『祝宴!シェフ』

今日は、台湾の映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんは、90年代なかばに長編映画デビュー作でロカルノ国際映画祭で国際的にも評価され、2作目も注目されたものの、その後、CM業界を中心にしてた関係で、これが久々の長編映画ってことらしいんよ。

作品のなかで、料理を食べた後のリアクションが注目(?)なんやけど、それを見てて、子供のころにTVで観たアニメ“ミスター味っ子”を思いだしてもうたよ(笑)

というわけで、そんな作品の感想は...................?!

祝宴!シェフ / 總舗師:移動大厨   ★★★☆☆   (2013年)

監督:チェン・ユーシュン
出演:キミ・シア、リン・メイシウ、トニー・ヤン、ウー・ニエンチェン、キン・ジェウン、クー・イーチェン

モデルを目指していたが、サッパリ上手くいかず、失踪した彼氏の借金の保証人となっていたことで、取り立て屋に押しかけられ、仕方なく故郷に逃げ帰る。実は伝説の料理人を父に持つ彼女は、亡くなった父に結婚式の料理を依頼しに来た老夫婦の願いを叶えるべく、ネットで有名な“料理ドクター”に助けを求めるのだが..............ってなコメディもの?!

料理は素人の娘と、料理のセンスはないが明るく前向きな継母、そんなふたりを中心に、“濃厚”なキャラ者たちが絡み合い、白熱の料理バトルが..........ってな感じで、キャラ立ちした登場人物を駆使しながら、なかなか楽しませてくれるんよ。

“アホか”ってツッコミを入れたくもなりつつ、開き直って突きぬけてる感じが潔くて(笑)

でもって、単純に笑いに走るだけやなく、そこに父娘のドラマをさりげなく盛り込みつつ、温かい気持ちにさせてくれるところがナイスやったよ。

2時間超はちっと尺が長い気もするんやけど、軽い気持ちで鑑賞して、爽やかな感動(?)を与えてくれる、なかなか抜けめのない作品やったね?!

2015年8月 4日 (火)

『自由が丘で』

今日は、邦画ではないんやけど、加瀬 亮が主演してるってことで、そいつをひとつ、ご紹介♪

監督のホン・サンスってひと、最近、監督で人気のひとらしんやけど、加瀬くんが彼のファンってことで、来日したときに対談したらしく、その際に盛り上がって、この企画ができあがったんやって。

とりあえずヴェネチア国際映画祭にも出品したらしく、公式ホームページによれば、“称賛された”ってことみたいやね。ナント三大陸映画祭では、実際に賞を獲ったみたいやし、それなりの評価は得たのかも。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

自由が丘で / Hill Of Freedom   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:ホン・サンス
出演:加瀬 亮、ムン・ソリ、ユン・ヨジョン、キム・ウィソン、ソ・ヨンファ、チョン・ウンチェ

かつて住んでいた韓国へ、ある知り合いの女性を訪ねてやってきた男だったが、彼女とは会えない日々を送る中、周囲のひとたちと触れ合い..............ってなドラマ?!

部外者として町にやって来て、そこで様々な出会いがあり、人と触れ合う、そんな様子をホノボノとってところなんやろうけど、う~ん、なんか中途半端なんよなぁ(苦笑)

素人みたいにカット終わりに無駄にズームするカメラや、時間軸をシャッフルする必要性とか、なんや小手先にこだわってるんやけど、まったくそれが観てる側にプラス要素として伝わってこない、そんな作りかたのように思えてね。

主演の加瀬くんは、酔っ払いの演技(ホンマに酔ってるようにも見えるんやけど.......)なんかも披露し、英語で頑張ってるんやけど、いかんせんドラマにロマンチックさもなくて、この主役が加瀬くんである必要性ってのがイマイチなぁ.................。

2015年8月 3日 (月)

『ブルー・リベンジ』

今日は、インディーズ系のちょっと印象的な作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ映画祭の監督週間に出品され、国際批評家連盟賞を受賞したシロモノで、独立系のインディーズ映画として、かなり世界的にも注目を浴びたらしい。

監督さんは、映画製作の資金を作り出すために、企業のPRビデオを作ったりしてたらしく、この作品での成功により、アントン・イェルチンやイモージェン・プーツを起用した新作(“Green Room”)を作ったみたいやね(“青”の次は“緑”かよってツッコミが入りそうやけど、海外のサイトの評価はなかなか)。

というわけで、そんな作品の感想は...............................?!

ブルー・リベンジ / Blue Ruin   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジェレミー・ソルニエ
出演:メイコン・ブレア、エイミー・ハーグリーヴス、デヴィン・ラトレイ、イヴ・プラム、ケヴィン・コラック、デヴィッド・トンプソン

長い間、浮浪者のような暮らしを続けていた男は、両親を殺した犯人が刑期を終え、釈放されると知り、復讐に向かうのだが..............ってなサスペンス(?)もの?!

犯人を許すことができず、ひたすら“その時”を待ち続けて生きてきた男、しかし復讐は新たな復讐を呼びってなことで、一見すると気弱で繊細そうな男が、大切な“家族”のために銃を手にする様を、どこか淡々とした語り口で描いてるんよ。

一度は止まってしまった人生の時計が再び動きだしたとき、覚悟を決めた男の人生の終着点には、果たしてどんな結末が.....................ってなことで、ほぼ無名の監督と無名の役者によるドラマは、話としてはそれほど意外性はないものの、観る者を惹きつける不思議な雰囲気と説得力があるんよね?!

2015年8月 2日 (日)

『ザ・レイド GOKUDO』

今日は、前作が世界的にもヒットした、インドネシアのアクションものの続編をひとつ、ご紹介♪

前作の『ザ・レイド』は、度肝を抜くハイテンションなアクションで注目され、インドネシアの格闘術“シラット”をフィーチャーした白熱のバトルが観客を熱くしたわけやけど、日本好きな監督さんの意向を汲んで、今回は日本の暴力団が飛び入り参加ってことらしい(笑)

今回も世界のいろんな映画祭に出品して、それなりの評価をもらってるみたいで、これまでインドネシア映画ってのに馴染みがなかっただけに、そういった部分での功績はあるかもなぁ.............まぁ、監督さんはウェールズ人なんやけど。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

ザ・レイド GOKUDO / The Raid 2: Berandal   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ギャレス・エヴァンス
出演:イコ・ウワイス、ティオ・パクソデウー、アリフィン・プトラ、アレックス・アッバド、ヤヤン・ルヒアン、オカ・アンタラ、ジュリー・エステル、遠藤憲一、北村一輝、松田龍平

マフィアと警察の癒着の証拠を握るため、潜入捜査への協力を求められたSWAT隊員は、刑務所でマフィアのボスの息子に近づき、組織の一員となるのだが..............ってな、アクション映画の第2弾!?

マフィアと暴力団に牛耳られた街を取り返すため、腐敗を叩き潰そうと潜入捜査をするが、父親であるボスに不満を持つ息子が他の組織と手を結び.............ってなことで、今回もノンストップのアクションが繰り広げられるんよ。

殴り合いに銃撃戦、カーチェイスもあって、アクションがテンコ盛り状態なわけやけど、この監督さんの上手いところは、シンプルなビートをバックに利かせて、メリハリを付けてアクションを見せることで、小気味よさとテンポが出てるんよ。

いろいろと工夫してアクションを見せたいって気持ちは分かるものの、さすがにインドネシアで雪景色で白い雪に鮮血が飛び散るってのは、演出としてヤリすぎやとは思ったんやけどね(苦笑)

あと、日本人キャストが出てくるってのが嬉しくて、思わずこんな邦題を付けてもうたのは分かるんやけど、彼らがスクリーン上で暴れることはなく、基本的に“極道感”ってないと違うかな(笑)

というわけで、細かいツッコミは多々あるんやけど、アクションだけを見れば、売りにするだけのことはあって、見応えありってとこなんかも?!

2015年8月 1日 (土)

『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』

相変わらずの腰痛の余波で、映画館に行けない日々が続くなか、週末くらいは公開時に話題になった作品を..............って言いつつ、これ、マイナスな方向での話題やったかも..................(笑)

“ジョニー・デップ”という名前を聞けば、誰もが知ってるハリウッドの人気俳優って答えになるんやろうけど、ここ最近の彼の出演作は、どうもパッとせんのよね。

別にヴァネッサ・パラディと別れたからどうのとか、アンバー・ハードに入れ込み過ぎやとかって、どうでもエエようなゴシップネタにツッコミを入れるほどのヒマはないんやけど、未だにラッセ・ハルストレム監督の『ギルバート・グレイプ』やジム・ジャームッシュ監督の『デッドマン』の頃の輝きが忘れられない者としては、ちょっと寂しさもあるんよなぁ。

というわけで、そんなデップくんの出演作の感想は......................?!

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 / Mortdecai   ★★★☆☆   (2015年)

監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ユアン・マクレガー、グウィネス・パルトロー、ポール・ベタニー、オリヴィア・マン、マイケル・カルキン、ウルリク・トムセン、ジェフ・ゴールドブラム

インチキ美術商をしている破産寸前の貴族の男のもとに、ある殺人事件の現場から消えた幻の絵画を追う警察が、闇市場の動きを調べるよう依頼にくるのだが.................ってな謎解きコメディ?!

ちょっと奇抜なキャラの主人公が召使兼用心棒の男を連れて、世界を股にかけて大騒ぎってなことで、ある意味、ジョニー・デップらしいコメディなのかもね。

ちょっと下世話なネタを散りばめつつ、デップくんのキャラを前面に出して、コミカルに楽しくって線なのは分かるものの、特に笑える部分もなく、ガチャガチャと話しが展開していく感じで、もうひとつパッとせんかったかな(苦笑)

結局のところ、イギリス作家の小説を映画化したにもかかわらず、アメリカ人の監督が友だちのアメリカ人を主役に据えて、イギリスを舞台にアメリカンな作品を作ってもうたもんやから、まったくイギリスのテイストの欠落した凡庸なハリウッドのコメディが出来上がってもうたってところなのかも。

原作はシリーズものの人気小説ってことで、当たればもちろん続編をってことやったんやろうと思うやけど、このデキではちょっとキツいかもしれんねぇ.........................?!

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