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2015年10月

2015年10月31日 (土)

『トランスポーター イグニッション』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、アクションものをひとつ、ご紹介♪

『トランスポーター』に『トランスポーター2』、そして『トランスポーター3 アンリミテッド』と、このシリーズといえば低音バリバリのセクシーボイスと“キラキラ”と眩い頭で暴れ回る、“ハゲのカリスマ”ことジェイソン・ステイサムが主役やったんよ。

今回、製作のリュック・ベッソンくんは、新たな主役として同じイギリス出身の若手エド・スクラインを抜擢して、シリーズの新展開をってことらしい。

このエドくん、ライアン・レイノルズの新作に出演したり、同じ若手の注目株のニコラス・ホルトの新作に出演したりと、将来を期待されてる役者さんなんやって。

というわけで、ジェイソンくんのいないトランスポーターなんて............と思いつつも、世間のボチボチ評価を信じて鑑賞した作品の感想は.......................?!

トランスポーター イグニッション / The Transporter Refueled   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:カミーユ・ドゥラマーレ
出演:エド・スクライン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、タティアナ・パイコヴィッチ、ウェンシア・ユー、ガブリエラ・ライト、ラシャ・ブコヴィッチ、アナトール・トーブマン、レン・クドリアヴィッキ、ノエミ・ルノワール

依頼された“品物”を抜群のドライビング・テクニックを駆使して、約束どおりに目的地まで運ぶ、そんなプロの“運び屋”の男は、ひとりの美女から仕事の依頼を受けるのだが....................ってな、ベッソン印のシリーズのリブート(再出発)版?!

巨大なロシアの売春組織に戦いを挑む美女たちに、父親を人質にとられて強引に協力させられることになった男は、父親を救うために愛車のアウディを走らせ...........ってなことで、カーアクションに銃撃戦に殴り合いと、お決まりの展開やったね。

“ハゲのカリスマ”ジェイソンくんをハズして、新たな若手を迎えて、物足りないところはオヤジで足してってとこなんやろうけど、やっぱり頭頂部の輝きが物足りなさすぎて................(笑)

そもそも敏腕スパイやったハズのひとが.........ってところで、話がユルすぎるのと、なんや全体的に“こじんまり”してもうて、ワクワク感がなかったかも。

それでも、それなりにアクションは気合いを入れて作ってる感があって、その点ではボチボチなわけやけど、エンドロールに入った瞬間にプチってキレてもうた(苦笑)

どうやら日本版だけ“スペシャル”な曲の選択になってるらしく、毎度ながらの某事務所のゴリ押しグループの誰かさんがノリノリで歌ってるんよ。バリバリの日本語訛りの英語で「とらんすぽ~と、とらんすぽ~と♪」って歌われた瞬間にドン引きしてもうたよ(苦笑)

ずっと言ってることなんやけど、エンドロールの音楽まで含めて、全部がひとつの作品を構成してるわけで、使う楽曲の良し悪しに関係なく、洋画のなかでエンドロールにクレジットのない日本語の曲を流すってことは、それだけで作品をぶっ潰す可能性があるってことを、配給する側は考えて欲しいと思うんよ。

ホンマに勘弁やわ..............!?

2015年10月30日 (金)

『ストロボ・エッジ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

壁ドンに肩ズン、袖クルに耳つぶ、そして顎クイ.......................どうやら、この作品、女子の妄想フルコースで贅沢に作られたシロモノらしいっすわ(笑)

大人気の恋愛コミックを、イケメンの福士くんと、映画にドラマ、CMなんかで引っ張りだこの有村くんが共演でやるってことで、公開当時は相当に盛り上がってる風(実際のところはハゲおやじの窺い知れないところで..........)やったやんね。

今更ながら、こんな作品を観て、“胸キュンおやじ”になろうなんて気はサラサラないんやけど、ウッカリ壁ドンでもして引っ叩かれないための研究のため(?)、とりあえず鑑賞ってことで、よう分からん理由をグタグタ書きつつ、その感想は............................?!

ストロボ・エッジ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:廣木隆一
出演:有村架純、福士蒼汰、山田裕貴、佐藤ありさ、黒島結菜、入江甚儀

ふとしたキッカケで知り合った同級生の男の子に恋をして、告白してフラれた女の子は、2年生になって彼と同じクラスになり、友だちとして付き合っていくのだが..............ってな高校生の恋の話?!

モデルをする年上の彼女がいるイケメンの彼、ダメと分かっていても諦めきれない想いをかかえ、彼のことを見つめる彼女だったが.............ってなことで、高校生の純愛ドラマってことなんかな。

まぁ、背伸びしてもイケメンにはなれないハゲおやじの僻み(ヒガミ)まじりのコメントをすれば、福士くん、結構ビミョーやね(笑)

常にクールなイケメンって役柄を演じてる(演じさせられてる)せいか、いつ見ても演技が同じで、しかもセリフ回しなんかもほとんど成長がないんよなぁ。

というわけで、オヤジ目線でいくと、当然のことながら有村くんがポイントになってくる作品ってことなんやけど、まぁ、何はともあれキュートやわな。「以上!」ってね(笑)

1年先輩の高校2年生がどういうわけか軽自動車を乗り回してるとか、そんな細かいツッコミは置いといて、原作を知らない目線でみると、なんとも深みのない、アッサリした恋愛ドラマやったよ。

サブキャラにもう少しマシなのを選べば盛り上がるんかもしれんけど、いずれにしても若手の顔勝負って以上のものはなかったね。

まぁ、需要と供給という観点でいけば、それだけで十分なんかもしれんけど...............?!

2015年10月29日 (木)

『ピッチ・パーフェクト』

今日は、アメリカでヒットしたらしい音楽ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、最初は小規模の限定公開やったのが、口コミで若者中心に盛り上がって、全米で拡大公開されてヒットしたってシロモノらしく、MTVムービー・アワードやピープルズ・チョイス・アワード、ティーンズ・チョイス・アワードなんかで評価されたんやって。

主演のアナ・ケンドリックは、実は12歳でブロードウェイでデビューして、トニー賞のミュージカル助演女優賞にノミネートされてたらしく、若い時から“歌える女優”ってことで注目されてたみたいやね。

というわけで、続編がちょうど公開中になってる作品の感想は............................?!

ピッチ・パーフェクト / Pitch Perfect   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジェイソン・ムーア
出演:アナ・ケンドリック、スカイラー・アスティン、アダム・ディヴァイン、ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、レベル・ウィルソン、エスター・ディーン、ケリー・ジェイクル、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス、ハナ・メイ・リー

大学生活にまったく興味がなかったが、音楽業界でDJとして成功するという夢を父親に支援してもらうため、交換条件として大学に入学した女の子。たまたまシャワー室で歌っているところをアカペラ部にスカウトされ、一緒に歌うことになるのだが..............ってな青春コメディ?!

音楽が大好きではあるが、アカペラに興味はなく、他人と一緒に行動するのも苦手と思っていたが、個性的な“仲間”と歌ううちに、少しずつ心に変化が...............ってな感じで、大学アカペラの全国大会を目指す女の子たちの奮闘を通して、友情やら恋愛をってとこなんかな。

主役のアナくんの“ビミョー”なかわいさ(?)は置いといて、歌を熱唱して盛り上がるところがノリノリな気分にさせてくれて、観てる側も楽しくなるんよ。こだわって歌える役者をキャスティングして、ノリを重視してるところが成功したんかも。

出しゃばって、続編では監督までしてしまうエリザベス・バンクスの絡みは、正直どーでもエエんやけど、歌のシーンはなかなか秀逸で、エンタメ作品としては良質なデキ映えやったね!?

2015年10月28日 (水)

『海にかかる霧』

今日は、韓国の映画をひとつ、ご紹介♪

アカデミー賞の外国語映画賞の韓国代表に選ばれたとか、大鐘賞で賞を受賞とか、毎度のことながら大々的なウリ文句で押してくるあたりは軽く流しつつも、レンタルした別の作品の予告で目にして、なんとなく気になってもうたんよ。

監督さんは、これが初作品の新人ながら、『殺人の追憶』の脚本を書いてたひとらしく、更に、その作品を監督してたポン・ジュノが製作で絡んでると聞けば、ちょっと興味がわいてくるやんか。

というわけで、そんな期待の作品の感想は...............................?!

海にかかる霧 / Haemoo   ★★★☆☆   (2014年)

監督:シム・ソンボ
出演:キム・ユンソク、パク・ユチョン、ムン・ソングン、イ・ヒジュン、キム・サンホ、ハン・イェリ、ユ・スンモク、チョン・インギ、ユン・ジェムン

中古の漁船を買い、船員を雇って漁師を営んでいる男だったが、不漁が続き、金策に困って中国人の密入国を手伝うことになったのだが...................ってなドラマ?!

“貨物”を引き取り、バレずに運んで大金を手にするはずが、思わぬ事態になり、すべての歯車が狂いはじめ..................ってな感じで、1隻の古い漁船を舞台にして人間の狂気を描くってとこなんかな。

それなりに緊迫感があって、中盤の展開は意外性もあったりで、少し盛り上がったんやけど、限られた空間でのドラマってこともあってか、“その後”が想定の範囲を超えることがなく、なんや尻すぼみな感じやったよ(苦笑)

実際の事件をモチーフにってところで、ショッキングと言えばそうなんやろうけど、ドラマとしては“ありがち”で、そこまでのインパクトや感じるものは、正直、なかったかもね?!

少し期待しただけに、余計に肩すかしをくらった気分になってもうた。

2015年10月27日 (火)

『白河夜船』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ウリはおそらく“主演が安藤サクラ”ってことなんやろうけど、個人的にはそっちよりも共演に井浦 新と谷村美月ってところが気になったんよ。

安藤くんは、奥田瑛二の娘で柄本 明の息子の柄本 祐と結婚したひとっていうことなんやけど、最近は出演作品がエライ評価されてるようで、もはやそんな親がどうとか、ダンナがどうとか、ダンナの父親がどうとかいう“形容詞”は忘れ去られるくらい、女優として人気みたいやね。

ただ、個人的に彼女の演技で何かを感じたことはなく、世間でそこまで評価されてる理由がイマイチ分からんのよ。かなり失礼な表現ではあるんやけど、“演技派”というよりは“露出可能な女優”枠のひとって域を出てなくて、どうもスッキリせんのよなぁ。

というわけで、今回こそは世間の言う“抜群の演技力”ってのを見せてもらいたいと思いつつ鑑賞した作品の感想は.............................?!

白河夜船   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:若木信吾
出演:安藤サクラ、井浦 新、谷村美月、紅甘、高橋義明、竹厚 綾

大好きだった親友の女の子が自殺して亡くなり、その寂しさを埋めきれずにいる女は、たまに相手をしてくれる“恋人”との時間を楽しみにしながらも、普段は家にこもり、眠りのなかにいるのだが...................ってなドラマ?!

いやぁ~キツかった(苦笑)

主人公の心の葛藤をメインにした話で、彼女の日常と心の声を軸にして作り上げてるんやけど、その肝心のメインの演技力に疑問を感じてまうと、たかだか90分ほどの尺でも、ただ長くて、辛くて......................。

写真家としても有名らしい監督さんってことで、どこか叙情的にアートを意識して撮影してるのかもしれんけど、そこから主人公の心の内が伝わるかっていうと、なんとも表現が薄くて浅いんよ。

演出も中途半端なら演技も未熟、ただ肌を露出してればエエかっていえば、そんなわけはないわけで、このドラマで何を伝えたかったのかがサッパリ不明な、ただ時間をムダにした作品になってるような気がしたね?!

すっかり“演技派”って形容詞で語られる安藤くんの演技ではあるんやけど、未だに感情を表現できないセリフ回しを見せられると、そんな世間の評価とのギャップを感じてまうんやけどなぁ.................。

2015年10月26日 (月)

『ウォーリアー』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、思わず拳を握る、ちょいと熱いドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場では未公開となってはいるものの、実はニック・ノルティがこの作品の演技でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされてたらしいんよ。その他、サテライト賞をはじめ、様々な映画祭や賞で評価されてたんやって。

しかも、日本ではほとんどノーマーク(ゆえに劇場未公開なのかもしれんけど.........)のギャヴィン・オコナーって監督さんは、以前に紹介したエドワード・ノートン&コリン・ファレル共演の『プライド&グローリー』(こちらも劇場未公開)っていう良い作品も作ってて、彼の作り上げる心揺さぶるドラマってのに、個人的にハマってもうてたりして。

ちなみに、この作品にデンゼル・ウィッテカーって小僧が出演してるんやけど、てっきりフォレスト・ウィッテカーの子どもでデンゼル・ワシントンにちなんでの名前かと思ったら、フォレストくんとは血縁関係はないんやって。デンゼル好きは当たってるらしいんやけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ウォーリアー / Warrior   ★★★★   (2011年)

監督:ギャヴィン・オコナー
出演:ジョエル・エドガートン、トム・ハーディ、ニック・ノルティ、ジェニファー・モリソン、フランク・グリロ、ケヴィン・ダン、ブライアン・カレン、マキシミリアーノ・ヘルナンデス、ヴァネッサ・マルティネス、デンゼル・ウィッテカー、ステファン・ボナー

母親と家を出てから十数年ぶりに実家の父親を訪れた男は、総合格闘技のトーナメントに出場するためにトレーナーをやって欲しいと依頼する。一方、離れて暮らす彼の兄も、高額の医療費が家計を圧迫し、高校で教師をするかたわら、家族のために格闘技で小金を稼ごうとしていた...............ってな格闘技ドラマ?!

かつてアル中だった父親と、そんな彼を許せない息子たち、そんな彼らがひとつのリングに引き寄せられ、熱いバトルを繰り広げることに.................ってな感じで、アクションとあわせてバラバラになった家族それぞれの心の葛藤ってのが描かれてるんよ。

ニック・ノルティのいつもながらのダメ親父っぷりが“鉄板”にハマってるのと、冷酷なオーラで深い心の闇を演じてみせるトムくん、そしてそんな弟と対峙する兄を演じるジョエルくんと、キャスティングが絶妙やった。

なんとなく展開は読めるなかで、それぞれに背負うものや心のなかの傷を抱えながら、必死に勝利を目指して戦う姿ってのは、やっぱり観てて熱くさせられるし、グイグイと引き込まれてまうんよね。

この手の作品は、どうしても好き嫌いが分かれるところではあるんやけど、これで劇場未公開ってのは、ちょっともったいないことをしたなぁって思ってもうたよ!?

2015年10月25日 (日)

『ジョン・ウィック』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、“キアヌ復活”と話題になってる(?)作品をひとつ、ご紹介♪

最近は劇太り写真や、来日してはラーメンをすする、そんなニュースばっかりやったキアヌ・リーヴスなわけやけど、久々のアクションもので注目されてるのが、この作品なんよ。

監督をしてるチャド・スタエルスキってひとは、もともとスタントマンやったらしく、そんな彼に作品を託した理由は、もちろんアクション重視ってことで、オフィシャルHPを見ると、ガンファイトとカンフーを組み合わせた今回のスタイルを、“ガン・フー”って名付けたらしい。

というわけで、“ボッち”やないキアヌくんに期待して鑑賞した作品の感想は....................?!

ジョン・ウィック / John Wick   ★★★☆☆   (2014年)

監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、ミカエル・ニクヴィスト、ウィレム・デフォー、ジョン・レグイザモ、アルフィー・アレン、ブリジット・モイナハン、イアン・マクシェーン、ディーン・ウィンタース、エイドリアンヌ・パリッキ、トビー・レナード・ムーア、キース・ジャーディン、ランス・レディック

最愛の妻を病気で亡くし、死後に妻から最後の贈り物として子犬が届くが、強盗に入ったロシア・マフィアの息子に目の前で殺され、引退した殺し屋は復讐を決意するのだが.............ってなキアヌ復活のアクションもの?!

大切なものを奪われ、怒りを抑えられない男は、封印していた銃を手にし、独りでマフィアに戦いを挑むってなことで、キアヌくんが久しぶりにクールに大暴れってね。

確かにマトリックスのシリーズから10年以上たって、かつてのキレのある動きとは多少違うんやけど、相手を睨みつける姿は、少しワイルドなヒゲ面のせいもあってか、なかなかキマッてるんよ。

そんなキアヌのアクションを上手く盛り上げてるのが、センスのいい音楽で、ノリノリに仕上げたアクションシーンは、観ててスカッとするんよなぁ。

でもって、孤高の殺し屋キアヌくんを、さりげなく脇でサポートするデフォーおじさんが話のスパイスとして利いてて、単純な復讐モノにプラスαをもたらしてるんよね。

いろいろとサブキャラも充実したこの作品、すでに続編の製作が決定してるらしく、次なる展開が楽しみになってきたってね。

頑張れキアヌ?!(笑)

2015年10月24日 (土)

『その男ゾルバ』

今日は、久しぶりにクラシックな作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞では助演女優賞や撮影賞なんかを受賞してて、作品賞、主演男優賞、監督賞に脚色賞とノミネートされたんやって。ちなみに、その年(1964年)のアカデミー賞で賞を独占したのは、あのオードリー・ヘプバーンが主演の『マイ・フェア・レディ』やったらしく(オードリーは主演女優賞にノミネートすらされていない)、ちょっと相手が悪かったかな(笑)

主役のアンソニー・クインって俳優さんは、もともとメキシコ出身で、子供の頃にメキシコの革命による騒動を逃れてアメリカに移住したらしく、キャリアの前半は、そんな彼のルーツのせいで端役しかもらえず、いろいろと苦労したんやって。

それでも、『アラビアのロレンス』での演技も印象的やったし、晩年も味のある脇役として、なかなかインパクトのある演技を見せてくれてたと思うんよ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

その男ゾルバ / Zorba The Greek   ★★★☆☆   (1964年)

監督:マイケル・カコヤニス
出演:アンソニー・クイン、アラン・ベイツ、リラ・ケドロヴァ、イレーネ・パパス、ジョージ・ファウンダス

父親が遺した炭鉱を再開するべく、ギリシャのクレタ島にやって来たイギリス人の作家は、道中で自分を雇って欲しいと声をかけてきたギリシャ人の男と出会い、一緒に働くことにしたのだが..................ってなドラマ?!

控えめで冷静な男と、熱く情熱的な男、まったく性格の違うふたりが、保守的なクレタ島の村社会のなかで、様々な困難を経験しながら夢に向かって奮闘する様を描くってとこなんかな。

この作品は、何といっても主役のアンソニー・クインの存在感に尽きると思うんよ。どこまでも自由で、陽気でありながら、洒落っ気と情の深さを表現してみせるアンソニーおじさんの演技ってのは、とっても懐が深くて印象的なんよね。

ドラマの内容としては、ちょっと唐突さや、違和感のある展開に戸惑う感じがあるんやけど、男同士の友情を熱く演じる役者の技量を楽しむという点では、なかなかの味わいやった!?

2015年10月23日 (金)

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』

というわけで、引き続いてドラマの後半を描いたものを、ご紹介♪

監督の成島くんといえば、井上真央とこの作品にも出演してる永作博美が共演した『八日目の蝉』って作品でエライ評価されて、“日本アカデミー賞のお気に入り監督”の仲間入りしたひとやんね(笑)

まぁ、この表現には多分に個人的なシニカルな評価をツッコんでるわけなんやけど、まぁ、でもこうして松竹さんが資金集めて任せるってくらいやから、そうやって作られる作品が必ずしも傑作になるわけではないんやけど、監督冥利に尽きるんやろなぁ。

というわけで、出だしから“負のオーラ”をプンプンとさせながらの感想は.......................?!

ソロモンの偽証 後篇・裁判   ★★★☆☆   (2015年)

監督:成島 出
出演:藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、富田望生、清水尋也、望月 歩、前田航基、西畑澪花、西村成忠、若林時英、小日向文世、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木 華、田畑智子、永作博美、江口のり子、余 貴美子、尾野真千子、松重 豊、嶋田久作、津川雅彦

同級生の死の原因を究明するべく学校で開かれることになった生徒たちによる裁判、新たな事実により思わぬ方向に................ってなことで、ついに事件の真相が解明される後半戦?!

当事者の生徒たちのそれぞれの苦悩を描きながら、クリスマスイブの夜に一体何が起こったのかが判明するってなことで、とりあえずは約270分におよぶドラマの決着はついたんかな(苦笑)

当然のことながら、後半は裁判がメインになるハズなんやけど、なんかね、思ったほど審理の内容が深くなくて、スカスカ感があるんよ。ある程度、練りに練った結末やったんやろうけど、おそらく作り手側が狙ったほどの驚きや感動もなく、「そんなもんやろなぁ」って程度の話なのが、ちょっと残念やったね。

だいたい、事あるごとに気を失うなんて演出を繰り返してるのを見ると、ネタ切れかってツッコミを入れたくなるやんか(笑)

駄作かって言われると、そこまでヒドくもないんやろうけど、正直な感想を言うと、特に何も後に残らない、長いドラマってとこかなぁ............?!

『ソロモンの偽証 前篇・事件』

今日は、今年の春先に話題になってた邦画の前篇・後篇を、まとめてご紹介♪

この作品、松竹の120周年を祝う作品ってことなのか、やたらとキャスティングが豪華で、いかにも金がかかってる感じやったよ(笑)

原作はベストセラー作家の宮部みゆきの小説らしく、もとももとは3部作で書かれたものを映画では2部作で作られてるんやって。

毎度のことながら原作は読んでないんで、原作と比べて........ってな話はよう分からんのやけど、とりあえず前半戦の感想は.................................?!

ソロモンの偽証 前篇・事件   ★★★☆☆   (2015年)

監督:成島 出
出演:藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、富田望生、清水尋也、前田航基、西畑澪花、西村成忠、若林時英、小日向文世、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木 華、田畑智子、永作博美、江口のり子、余 貴美子、尾野真千子、松重 豊、嶋田久作

大雪の積もったクリスマスの朝、学校でひとりの生徒の死体が発見された。警察は自殺で事件性はないと結論を出すが、謎の告発状が届き、更にもうひとりの犠牲者が.............ってなミステリーもの?!

少年の死は自殺なのか他殺なのか、大人たちの出した結果に納得のいかない子供たちが、自分たちの手で真相を解明するために裁判を開くことを決意するまでを描いた前編。

基本的に子どもたちはオーディションで選ばれたらしく、それをサポートする大人役のキャスティングには相当のこだわりで臨んだようで、まぁ、豪華なこと!(笑)

演技派の若手ってことで注目されてる黒木くんは、マイナスオーラを背負った役柄ってのはイマイチ合わん感じやったね。あと、主役の女の子、かなり騒がれてたみたいやけど、確かに目力があるものの、監督さんの演出がアカンのか、演技の方は硬さばかりが目立って、まだまだやった。

1本の尺に納まりきらず、2作に分けることが前提やったからなんやろうけど、ちょっと尺を引き伸ばしすぎで、“かったるさ”を感じてもうたかな?!(苦笑)

2015年10月22日 (木)

『間奏曲はパリで』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を務めるイザベル・ユペールといえば、フランスを代表する女優さんのひとりやんね。ミヒャエル・ハネケの作品での印象が強いんやけど、ハリウッド作品なんかにも出演したりして、最近、また人気になってきた感じかな。

共演してるミカエル・ニクヴィストはスウェーデンのベテラン俳優で、あのオリジナルの“ミレニアム”シリーズで主役を演じたこともあって、ミッション・インポッシブルやキアヌ・リーヴスの新作にも出演してるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

間奏曲はパリで / La Ritournelle   ★★★☆☆   (2013年)

監督:マルク・フィトゥシ
出演:イザベル・ユペール、ジャン=ピエール・ダルッサン、ピオ・マルマイ、アナイス・ドゥムースティエ、ミカエル・ニクヴィスト、マリナ・フォイス、オドレイ・ダナ、クレモン・メテイエ、ジャン=シャルル・クリシェ

畜産業を営む家に嫁ぎ、真面目な夫と一緒に頑張って来た妻は、ある日、隣家で行われた若者たちのパーティーに飛び入り参加し、そこで出会った青年に心惹かれる。夫に嘘をついてパリに行き、その彼に会うのだが...............ってな、熟年夫婦の危機を描いたドラマ?!

子供たちも独立し、牛の世話と生真面目だが少し気が弱い夫の相手をする日々に、どこか満たされない気持ちを抱えていた妻は、心のトキメキを抑えきれずに“休暇”を楽しむのだが................ってなことで、人生に迷った大人たちが自分探しをする物語ってとこなんかな。

歳を重ねてなおキュートなユペールくんの魅力を前面に出しながら、夫への気持ちを見失う大人の女性の揺れる気持ちをってね。

夫婦ってのは、よく言うけど“しょせんは赤の他人”、それでも一緒に連れ添うってのは、お互いの気持ちってのが大切なんやろうと思う。夫婦の距離感の難しさと、相手を想い一緒に歩む、そんな良さを描いたドラマは、なかなか悪くなかったかな。

まぁ、何だかんだ言うても、独り身には、よう分からん部分もあるんやけどね..............?!(苦笑)

2015年10月21日 (水)

『JIMI:栄光への軌跡』

今日は、音楽の伝記ものをひとつ、ご紹介♪

自分が洋楽を聴き始めたのは80年代のなかばくらいで、最初はヴァン・ヘイレンやデフ・レパード、キッスやジェネシスなんてところから入ったんやけど、そのうち少しずつ時代をさかのぼるようになって、ビートルズやストーンズなんかにも手を出していったんよ。

そんな中、自分のお気に入りのアーティストたちが影響を受けたひとってことで、当然のように“ジミヘン”ことジミ・ヘンドリックスを知ることになったってわけ。

最初にその音を耳にしたときは、おそらく多くのひとがそうやったように、スゴイ衝撃を受けたんよ。別にギターを弾いてたわけやないんで、テクニック的にどうとかいうのは分からんのやけど、弾ける音と耳に残る歌声で、完全に夢中にさせられてもうたんよなぁ。

というわけで、個人的にかなり思い入れのあるジミヘンの映画ができたってことで期待してもうたんやけど、その感想は................................??

JIMI:栄光への軌跡 / Jimi : All Is By My Side   ★★☆☆☆   (2013年)

監督:ジョン・リドリー
出演:アンドレ・ベンジャミン、イモージェン・プーツ、ヘイリー・アトウェル、アンドリュー・バックリー、ルース・ネッガ、エイドリアン・レスター、ローレンス・キンラン、クレア=ホープ・アシティ、バーン・ゴーマン、ロビー・ジャーヴィス

ロックの歴史に偉大な足跡を残した伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスがどうやって世界に認められるミュージシャンになったのか、彼が有名になるまでを描いた伝記ドラマ?!

ニューヨークのナイトクラブで演奏していた男を、当時ローリング・ストーンズのギタリストのキース・リチャーズの彼女だった女が見つけ、知人に紹介したことでメジャー・デビューの道が開け................ってなジミヘンの売れるまでをってとこなんかな。

主演のアンドレくんは、なかなかワイルドな風貌で、写真で知る本人の雰囲気を醸し出してた気がするね。ただ、この作品、ジミヘン好きからすると、どうにも納得がいかんのよ。

確かに孤高の“天才”の素顔に迫るっていうテイストではあるんやけど、副題で“ジミヘンと女たち”ってタイトルを付けたらエエんと違うかってくらい、話の内容が女性関係に重きが置かれすぎてもうてなぁ...........(苦笑)

しかも、ジミヘン側との権利関係をクリアできなかったがために、ジミヘンの楽曲はすべて使用NGで、彼がいかに偉大なギタリストであり、ミュージシャンであったかが全く描けてないところが残念すぎて...........。

結局のところコスプレだけの表面的な伝記ものの域を出ることがなく、ジミヘンを知ってるひと、知ろうとしてるひとのどちらにとっても、中途半端で中身のないものになってもうてるんと違うかな?!

このレベルで作品化する意味があったのか、それを考えると、あまりにも納得がいかへんのよ.................................。

2015年10月20日 (火)

『死んだ目をした少年』

今日は、マイナー系の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタは漫画らしいんやけど、その原作を書いてる古泉智浩って漫画家さん、新潟の出身で、実はあの亀田製菓の創業者の孫なんやって。

だいぶ前に熊切和嘉が監督した作品で安藤政信や坂井真紀が出演してた『青春金属バット』ってのがあったんやけど、その原作を書いてたのも、この古泉くんやったらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

死んだ目をした少年   ★★★☆☆   (2014年)

監督:加納 隼
出演:清水尚弥、紗都希、高樹マリア、福井成明、福田航也、西井 雅、尾形駿一、後藤和歌奈、櫻井圭登、野沢大悟、松岡哲永、結城貴史

クラスの女子に毎日のように絡まれているヤセの男の子と、イジメっ子グループのオモチャにされてるデブの男の子は、タマタマ公園で出会った女性にボクシングを教わることになるのだが..............ってな青春ドラマ?!

毎日ビビりながら無気力に学校生活を送っているダメな中学生が、ひとつの出会いをキッカケに、少しずつ変わろうとする、そんな様子を描いてるんよね。

観る前は、どちらかというとシリアスなドラマかと思ったんやけど、若手監督さんらしく、オフビートにポップな感覚で作られてて、ちょっと意外性があったかな。

友情や恋愛を少しヒネッたトーンで物語にし、ちょっとのエロ(?)やグロ(?)に、グタグタのアクション(?)を織り交ぜて、なんとも風変わりな作品に仕上げてあるんよ。

10代の悶々とした苦悩をデフォルメしながら、それまでの自分を変えようとする若さってのを捉えてるんかもなぁ..................まぁ、かなりB級な作りではあるんやけど(笑)

2015年10月19日 (月)

『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』

今日は、ちょっとマイナーな恋愛映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、新宿にあるシネマカリテって映画館がやってる企画もの“カリコレ”で上映されてたらしい。主にマイナー系の作品を中心に50本を上映してるってことで、ほとんどシネコンに淘汰されつつある劇場のなかで、なかなかの頑張りやね。

監督さんは、あまり名前の知られたひとではないんやけど、この作品で製作総指揮と脚本を担当してるのが、『アベンジャーズ』のシリーズで監督&脚本をやってたジョス・ウェドンなんよ。

脚本自体は、彼が脚本家として有名になった『トイ・ストーリー』『エイリアン4』の脚本を完成させる前に書いてたものらしく、ようやく映画化できたってとこみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち / In Your Eyes   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ブリン・ヒル
出演:ゾーイ・カザン、マイケル・スタール=デヴィッド、スティーヴ・ハウイー、ジェニファー・グレイ、マーク・フォイアスタイン、ニッキー・リード、スティーヴ・ハリス

アメリカの北東部ニューハンプシャーで暮らす女性と南西部ニューメキシコで暮らす男性、ふたりは幼い頃から互いの感覚がつながっており、大人になったふたりは、ある日、突然に相手の声と視界を共有していることに気づき、戸惑うのだが...............ってな、運命の相手との出会いを描いた恋愛ドラマ?!

会ったこともない相手と繋がる意識、それぞれ人生に迷いながらも、励ましあうなかで、いつしか相手への気持ちが募り..........ってなことで、ちょっとエキセントリックな恋愛話が展開するんよ。

俗にいう“運命の赤い糸”ってのをSF要素で表現してまうってことで、多少ムチャな感じはせんでもないんやけど、主演のふたりの嫌味のない演技と、センスのいい音楽の使い方で、なかなかロマンチックなドラマに仕上がってるんよなぁ。

例え離れていても、どこかに自分を理解し、必要とするひとがいる、そんな切なくも胸焦がれる感情ってやつで、半ば強引に納得させられてまうんかもね。

そんな相手が...........おったらなぁ................寂しっ?!(苦笑)

2015年10月18日 (日)

『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』

今日は、ちょっと個性的な作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、スクリーンに映る出演者がひとりだけっていう、ちょっと変わった作りになってるんやけど、LA批評家協会賞でその唯一の出演者であるトム・ハーディが男優賞を受賞し、ヨーロッパ映画賞でも監督賞、男優賞、脚本賞でノミネートされ、編集賞を受賞したらしいんよ。

トム・ハーディと言えば、マッド・マックスの新シリーズでマックス役を演じて世間的には話題になってたけど、個人的には完全にシャーリーズ・セロンに押されてもうて、彼の良さは出てなかったと思うんやけどね。

というわけで、そんな作品の感想は..............................?!

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 / Locke   ★★★☆☆   (2013年)

監督:スティーヴン・ナイト
出演:トム・ハーディ、(声の出演)オリヴィア・コールマン、アンドリュー・スコット、ベン・ダニエルズ、ルース・ウィルソン、トム・ホランド、ビル・ミルナー

建設サイトで現場監督をしている男は、仕事を終えて家に帰るはずが、ある理由によりロンドンに向けて車を走らせることに..............ってな、ある夜の出来事を描いたドラマ?!

ひたすら夜の街を走る車と、それを運転する男の姿だけを追いかけ、なぜ彼が車を走らせ、一体どこへ向かうのかを徐々に語りながら、刻一刻と変わる状況をドラマチックに映し出してるんよ。

仕事のこと、夫婦のこと、そして子供たちのこと、様々なことを考えながら、彼の人生を180度変えてしまう、すべてが上手くいかない“夜”の様子をってとこなんやろね。

この作品で絶賛される主演のトムくんの演技ってのは、確かに凄みと深みがあって、なるほどって思わせる質を感じさせられてもうたよ。

細かいことを言えば、イロイロとツッコミを入れたくなるんやけど、特異なシチュエーションを使ってアイデア勝負と役者の力量でひとつの作品を描ききったところは、なかなかやったかな。

ちなみに、原題は主人公の名前で、そこに彼の“決意”が込められてたんよね。でもって、邦題に付いてる“86分”ってのは作品の尺からきてるんやけど、当然のことながらオープニングとエンドロールがあるわけで、ドラマの長さは86分もないんよなぁ....................!?(笑)

2015年10月17日 (土)

『マイ・インターン』

今日は、劇場で公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

どうやらアン・ハサウェイ + ファッション業界っていうと『プラダを着た悪魔』ってことになるらしい。ことあるごとに“あの『プラダを着た悪魔』の~”ってウリ文句を目にするんやけど、あまりにもその数の多さに、最近ちょっとウンザリしてきたんよね..........(苦笑)

そんなオヤジの愚痴はいいとして、監督のナンシー・マイヤーズくんと言えば、デ・ニーロの盟友(?)ジャック・ニコルソンが主演した『恋愛適齢期』ってのを作ったひとで、これまでの作品を見てると、軽いタッチの心温まるドラマが得意って気がするね。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

マイ・インターン / The Intern   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、ザック・パールマン、ジョジョ・クシュナー、アンドリュー・ラネルズ、アダム・ディヴァイン、ジェイソン・オーリー、ザック・パールマン、クリスティーナ・シェラー

妻に先立たれ、持て余した時間でいろいろと試してみるが満たされない、そんな日々を過ごしていた70歳の男は、社会貢献の一環で高齢者をインターンとして雇うことにしたファッション系の通販会社で働くことに...............ってなコメディ調のドラマ?!

自ら会社を立ち上げ、会社を大きくしようと奮闘するも、忙しすぎて家庭との両立もままならずに悩む女性社長と、そんな彼女のもとでインターンとして働くことになった初老の男との交流を描くってところなんかな。

若い企業家と人生のベテラン、そんな世代の違うふたりが、次第に打ち解けあっていく様ってのを、主演のふたりが好演してた。

アン・ハサウェイのチャーミングなところと、デ・ニーロの“ええオヤジ”ぶりが上手い具合に噛みあって、全体的にホノボノとした雰囲気のドラマに仕上がってるところがこの監督さんの“らしさ”であり、巧さなんやろなぁ。

取り立てて感動があるとか、ごっつい盛り上がるってものでもないんやけど、これといったマイナス点もなく、何となく楽しめる、そんな万人ウケする作品なのかもね?!

2015年10月16日 (金)

『バクマン。』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作はエライ人気の漫画なんやってね。そんな人気作品を実写化するってことで、例によってキャスティングが逆やろうとか、いろいろと熱い議論になってるってのは、ネットのニュースで目にしてたんやけど、いかんせん、原作をまったく知らんもんやから、よう分からんのよね。

この作品に興味を持った理由は、かつて天才子役と言われて、いい具合に成長してる神木隆之介と、若手で抜群の演技力を見せる染谷将太が共演してるってところやったんよ。ふたりとも年齢の割にキャリアが長く、歳の差も1つ違いってことで、何かのインタビューで神木くんが染谷くんをライバルやって言ってるってのを目にしたよ。

というわけで、そんな期待のふたりの初共演(.....たぶん........)に注目してた作品の感想は.........................?!

バクマン。   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大根 仁
出演:佐藤 健、神木隆之介、小松菜奈、染谷将太、桐谷健太、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー、新井浩文、皆川猿時

大学に進学する気もなく、漫然と日々をすごしていた高校生は、同級生に絵の上手さを認められ、一緒に漫画家になろうと誘われる。声優を目指しているクラスの女の子に、自分たちの作品がアニメ化され、彼女がヒロイン役をやる日が来たら、結婚してくれると言われ、少年ジャンプの連載を勝ち取ることを目標に、作品を作り始めるふたりだったが....................ってな、漫画に懸ける青春ドラマ?!

夢に向かってガムシャラに走り出した高校生たち、目の前に強大なライバルが現れたり、仲間たちとの友情があったりと、マンガ業界の裏側を映し出しながら、若者の葛藤を活き活きとってところなんかな。

神木&染谷という、若手でありながらキャリア十分のふたりの共演はワクワクさせるものがあったね。特に染谷くんの個性が出まくりの演技は、ホンマに上手いなぁって感心してもうた。

もともと原作を知らんこともあって、比較してどうのってのはよう分からんのやけど、“漫画を描く”っていう地味(?)なところを、いろいろ目先を変えて、話をオモシロくってのは、この監督さんらしさが出てて、工夫がされてたかな。ただ、延々と続くアクションはどうなんやろうって思ってもうた(苦笑)

それなりのエンタメ作品には仕上がってるんやろうけど、一部の役者の演技は楽しめるものの、全体としては、期待したほどの盛り上がりはなかったかなぁ..............?!

2015年10月15日 (木)

『ハッピーエンドが書けるまで』

今日は、“愛”にまつわる(?)ドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、今年の6月に劇場公開されたらしいんやけど、その理由は、今年の初めに公開されてヒットした(?)『きっと、星のせいじゃない。』って作品の監督さんが、長編デビューしたやつってことで、スルーされるところを急遽、劇場で公開ってことになったんやろうと推測されるんよ。

そんな作品に出演してるリリー・コリンズと言えば、あの歌手のフィル・コリンズの娘で、でもってシュワルツェネッガーの息子もイケメン役で(?)出演してるんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

ハッピーエンドが書けるまで / Stuck In Love   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジョシュ・ブーン
出演:グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、リリー・コリンズ、ローガン・ラーマン、リアナ・リベラト、クリステン・ベル、ナット・ウルフ、パトリック・シュワルツェネッガー、(声の出演)スティーヴン・キング

別の男と再婚した母親を待ち続ける父親、そんな両親を見て恋愛に冷めている娘、そして好きな子に気持ちを伝えられない恋愛に奥手な息子、それぞれ恋や愛に悩みを抱えた家族の様子を描いたドラマ?!

愛した相手を諦めきれない父、本気で人を好きになるのが怖い娘、自分の気持ちを伝える勇気がない息子、不器用に生きる彼らが、それぞれに悩みながらも新たな一歩を踏み出し、変わっていく様子を、ってな感じなんかな。

正直、リリーくんがキュートかって言われると、ちょっと微妙な印象ではあるんやけど、さりげないキニアくんやジェニファーくんの存在感なんかもあって、すんなりと入ってくる家族ドラマになってるんと違うかな。

どうしようもないロマンティスト(?)には胸に突き刺さるセリフなんかもあったりしつつ、バラバラな家族の愛に満ちた再生のドラマは、派手さはないんやけど小気味いい仕上がりなんかもね?!

それにしても、声だけとはいえ、まさかスティーヴン・キング本人やったとは.............なかなかお茶目やわ。ちなみに、監督さんの次回作は、キングくんの原作ものらしい............。

2015年10月14日 (水)

『ネスト』

今日は、久しぶりにホラーものをひとつ、ご紹介♪

この作品、スペインの監督さんによるものなんやけど、同じラテン系であっても例えばイタリア映画でホラーものってあんまり聞かない(単に日本で紹介されてないだけなのかもしれんけど............)んやけど、スペイン映画やと結構いろいろとあるやんね。

しかも、単純に怖がらせて終わりといった、ハリウッドの安易なホラーやなくて、どこかドラマ性があって、ホラーなんやけど、なんとなく余韻が残るというか、そんな作品が多い気がするんよなぁ。

この作品も、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞で、主演女優賞や新人監督賞にノミネートされたりしてて、スペイン映画脚本家協会賞で新人監督賞を受賞してるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

ネスト / Musaranas   ★★★☆☆   (2014年)

監督:エステバン・ロエル、フアンフェル・アンドレス
出演:マカレナ・ゴメス、ナディア・デ・サンティアゴ、ウーゴ・シルバ、ルイス・トサル、カロリーナ・バング

心の病により家から一歩もでることができない姉と、小さい頃からそんな姉に厳しく育てられた妹、そんな二人っきりの生活に、階段から落ちて足の骨を骨折した上階の男が加わり.............ってなホラー映画?!

敬虔なクリスチャンであることで、かろうじて心のバランスを保っていた女性が、ひとつの変化のなかで、次第に狂気に惑わされ.........ってな感じで、なかなかのイカれっぷりやったね(笑)

この作品、何といってもポイントは、主演のマカレナくんの存在で、見るからに病んでる感じから、更に完全に精神がぶっ飛ぶまで、恐ろしく鬼気迫る演技で弾けてるんよ。

まぁ、話のスジについては、早い段階でだいたい読めてまうんやけど、ただ、そのハンパない狂いっぷりに、ただただ圧倒されてもうて.................。

パッケージに“この女、狂ってる”ってあるんやけど、これだけインパクト十分な演技をされると、確かにそれは否定できんわ?!(笑)

2015年10月13日 (火)

『ズタボロ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ちょっと前に紹介した『ワルボロ』ってヤツの続編ってことらしく、中学生のワルから高校生になって、更に暴れ回るってことらしい(笑)

主演の永瀬くんは、スッカリ出世路線になりつつある“ライダー系”のイケメン若手俳優ってことで、NHKの朝ドラでマッサンの甥っ子を演じてた堀井くんと共に、どちらかというと注目ポイントはそっちなんやろうけど、個人的には、断然、“清水富美加の出演作”ってことなんやけどね(笑)

イキのいい若手にベテランを噛ませてってところは、定番なキャスティングなわけやけど、“相棒シリーズ”でお馴染みの橋本くんが監督としてどう料理するかってとこなんかもなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ズタボロ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:橋本 一
出演:永瀬 匡、堀井新太、成田瑛基、荒井敦史、清水富美加、南 果歩、平田 満、佐藤二朗、木村祐一、石田卓也、菅田 俊

中学で不良になり、仲間と地元でブイブイ言わせてたが、入った暴走族での“新人イビリ”で毎日ボコボコにされる日々。入学した高校で新たな“仲間”と出会うが、そんな時に、かつての親友が先輩にズタボロにされて廃人のようになってしまい...................ってな“喧嘩上等”の世界を描いたバイオレンス青春もの?!

誰彼かまわず喧嘩に明け暮れていると、次第に敵が増えてきて、危険な状況に追い込まれるが.............ってなことで、ひたすら殴る、蹴るの大乱闘ってね(笑)

母と子や親友との関係とか、それなりにドラマ性を持たせようとはしてるんやけど、殴り合いのインパクトが強いもんやから、どうしても一本調子に思えるんよなぁ。

そんな中、テキヤの女の子役で出演の清水くんがキュートでなぁ..............。でも、今回はかなり“冒険”してもうたみたいで、モテないハゲおやじは、ちょっと複雑な気持ちになってたりして...........(苦笑)

基本的には大騒ぎして、売出し中の若手が頑張って、そんでもってベテラン陣が脇で支えるってことで、それなりにバランスを考えられてる気もするんやけど、ドラマの深みという点では、やっぱり物足りんかったね?!

2015年10月12日 (月)

『モンスター上司 2』

今日は、劇場で未公開の作品の中から、笑えないコメディー(?)をひとつ、ご紹介♪

この作品の前作『モンスター上司』は、“豪華すぎる”脇役陣の活躍もあって、放送映画批評家協会賞のコメディー部門でノミネートされるなど、思いのほかヒットしたんよね。

そんな前作の“豪華な顔ぶれ”も引き続き出てくる上に、クリストフ・ヴァルツやクリス・パインを新たにキャスティングした作品は、人件費でかなり金を掛けてるんと違うかなぁって、ちょっと余計な心配をしてもうたりして(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

モンスター上司 2 / Horrible Bosses 2   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:ショーン・アンダース
出演:ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、ジェイミー・フォックス、ケヴィン・スペイシー、クリス・パイン、ジェニファー・アニストン、クリストフ・ヴァルツ

誰かの下で働くことにウンザリした3人は、シャワーヘッドの発明を武器に、自分たちの会社を起すのだが..........ってな、前作で“とんでも上司”とのバトルを戦い終えた3人のオヤジのその後を描いた、ドタバタのコメディー第2弾?!

商品の発注者も見つかり、順調なスタートを切ったと思ったら、突然のシッペ返しで倒産の危機に。窮地に陥った3人は、ある計画を思いつくのだが..............ってなことで、相変わらずの展開やったよ(苦笑)

前作は、上司役の3人(ケヴィン・スペイシー、ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル)でもってたようなもんやから、その部分が弱くなると、パワー・ダウンというか、“くだらなさ”が前面に出てもうて、ちょっと辛かったかも。

それでも、今回も顔出ししてるケヴィンくんとジェニファーくんは、短い時間ながら、それぞれ強烈に弾けてたんやけどね。

まぁ、もともとアホなドタバタコメディーってことで作られてるんで、敢えてツッコミを入れるような代物でもないんやけど、笑えないハリウッドのコメディーの王道を行く内容は、ちょっと観ててイタかったかなぁ...........?!(苦笑)

2015年10月11日 (日)

『心が叫びたがってるんだ。』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画アニメをひとつ、ご紹介♪

最近は宮崎アニメにも及び腰で、ほとんどアニメ映画は観てないんやけど、たまたま行きつけのシネコンのサービスデーで、3本くらい観たいなぁってときに、時間がハマったんで鑑賞してみたのがこの作品なんよ。

聞くところによると、この長井監督と脚本の岡田磨里くんのコンビは、前作の『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』って作品でも、ずいぶんと評価されてたんやってね。何となく話題になってるのは耳に入ってたんやけど、“アニメ映画”って時点でスルーしてたんよ。

というわけで、今回も巷の評判が良いってことも意識しながら、試してみた作品の感想は................?!

心が叫びたがってるんだ。   ★★★★☆   (2015年)

監督:長井龍雪
出演:(声の出演)水瀬いのり、内山昴輝、雨宮 天、細谷佳正、藤原啓治、村田太志、高橋李依、石上静香、吉田 羊

子供の頃のトラウマを引きずり、言葉をしゃべらなくなった女の子は、高校生になっても友だちもできず、母親ともうまくいっていなかった。そんな時、クラスの担任から“地域ふれあい交流会”なるイベントの実行委員に任命され、クラスメートと一緒にミュージカル劇をやることに............ってな青春学園ドラマ?!

心に大きな闇を抱えながら、ずっと孤独に生きてきた女の子と、同じ実行委員になり、そんな彼女のことを気に掛ける男の子、バラバラだったイベントの企画が進むうちに、少しずつ変化が..................ってなことで、出だしは違和感がありまくりで、正直、引き気味やったんやけど、途中からグイグイと引き込まれてもうたよ。

本当は誰かに自分のことを知ってもらいたい、誰かに気持ちを伝えたいって思いながらも、自ら閉ざした心を開放できずにいる苦しみから、少しずづ勇気を振り絞って前に進もうというところに、胸をグッと突き動かすものがあるんよなぁ。

子どもの頃の無邪気さから、大人になっていく過程で、思ったことを口にすることが少なくなっていく、それを“成長”と言うのかもしれんけど、実は人に思いを伝えることを諦めてるっていう部分もあるのかも、なんて考えさせるところが、話として深みがあるんと違うかな。

先が読めるシンプルな展開ながら、そこに大切な“メッセージ”が上手く込められてるところに、この作品の良さがあるように思うんよ。

こんなオヤジが青春ドラマを観て、ボロボロと涙が止まらんようになってもうたよ............オレも誰かに気持ちを伝えんと..........あぁ............誰も周りにおらんかった.............?!(笑)

2015年10月10日 (土)

『パレードへようこそ』

今日は、イギリスの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、イギリスのアカデミー賞(BAFTA賞)では、脚本で新人賞を受賞したりしてて、ゴールデン・グローブでもコメディ部門でノミネートされたり、カンヌ映画祭でも賞をもらったりしてるらしいんよ。

出演者のひとりにパディ・コンシダインってイギリスの俳優さんがいるんやけど、この人、ドラマからアクションもの、コメディまでやったりと、役者としても評価されてるんやけど、監督としても『思秋期』って作品でBAFTA賞で新人監督賞を手にしてるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

パレードへようこそ / Pride   ★★★★   (2014年)

監督:マシュー・ウォーチャス
出演:ジョージ・マッケイ、ドミニク・ウェスト、パディ・コンシダイン、ビル・ナイ、イメルダ・スタウントン、アンドリュー・スコット、ジョセフ・ギルガン、フェイ・マーセイ、ベン・シュネッツァー、フレディ・フォックス

ロンドンに住む同性愛者のグループは、たまたまテレビに映し出された炭鉱夫のストライキのニュースを見て、自分たちと同じように権力に抑圧されながらも頑張る人々の姿に共感し、支援活動を行うことに。同性愛者というだけで、誰も寄付を受け取ろうとしないなか、ウェールズにある、とある村の労働組合が彼らの支援を受け入れてくれることに...............ってな、実際にあった話を基にしたドラマ?!

長期にわたるストのために、外部からの支援は必要ではあるが、その相手が同性愛者のグループと知って戸惑う人たち、手助けしたいと思いながらも、受け入れられないのではと不安な同性愛者たち、そんな互いの溝が徐々に埋まり、固い絆となる様子が描かれてるんよ。

さりげなく脇で存在感を発揮してるイギリスのベテラン俳優陣の絶妙な演技で、軽くなりすぎず、それでいてシリアスにもなりすぎずで、いい具合に人情ドラマが紡がれてるところがナイスやった。

社会の偏見や圧力にめげることなく、色眼鏡なしに向き合った人たちの築き上げた熱い絆、なんや展開は読めてまうんやけど、それでも最後はグッと胸にくるんよね?!(笑)

2015年10月 9日 (金)

『明烏 あけがらす』

今日は、邦画のコメディものをひとつ、ご紹介♪

この作品の監督の福田くんは、鈴木亮平と、先のNHKの朝ドラに出てた清水富美加が出演した『HK/変態仮面』でスッカリとハマり、続く桐谷美玲が有村架純なんかと一緒に出演してた『女子ーズ』でも不覚にも心奪われ(?)、その少しズレた笑いのセンスが個人的に妙にクセになってもうてるんよ(笑)

そんなわけで、この作品もレンタルが開始されたところで、すかさず手にしたんやけど、主演の菅田くんは、最近、ドラマなんかでも話題になってるようで、演技ができる若手ってことで、そこらあたりも注目なのかもね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

明烏 あけがらす   ★★★☆☆   (2015年)

監督:福田雄一
出演:菅田将暉、城田 優、ムロツヨシ、佐藤二朗、若葉竜也、柿澤勇人、吉岡里帆、新井浩文、松下優也

東京・品川にある場末のホストクラブで働く男は、闇金に借りた借金の返済日の前日に、野球賭博で大儲けして、お祝いにクラブのオーナーや同僚と宴会をする。翌朝、目が覚めると、誰も金のことを知らず、どうやら夢だったと気づくのだが.............ってなコメディ?!

借金とオサラバできると思ったら、返済できずに海の底に沈められる運命に.............刻一刻とタイムリミットが迫るなかで、果たしてダメ男の彼に未来は..............ってな感じで、個性的な登場人物を絡めて、シチュエーション・コメディをってなとこなんよ。

基本的にはくだらないボケの応酬でオモシロおかしくってことなんやけど、なんか話のスジは読めてまうだけに、小さなジャブを数多く繰り出されても、ちょっと一本調子で盛り上がりきらんかった。

若手の俳優をフィーチャーして、活きのいいところで勝負ってのもあるんやろうけど、その中では、意外なところで紅一点の吉岡くんが印象的やったね。まだキャリアも浅く、これからではあるんやけど、インパクトのある演技をしとったよ。

というわけで、これまでの“福田作品”と比べると、独特の“ユルさ”も“ユーモア”もイマイチ足りない感じではあったけど、それなりにヒマつぶしくらいには...........ってとこかもね?!

2015年10月 8日 (木)

『ポンペイ』

今日は、パニックもののアクション系映画をひとつ、ご紹介♪

この作品のポール・W・S・アンダーソン監督といえば、あの“バイオハザード”のシリーズのひとで、奥さんのミラ・ジョヴォヴィッチが大好き(?)なことでよく知られてるやんね。この作品も、てっきり奥さんが空中を飛び回ったりするもんやとばっかり思ってたら、出てこなかったから逆にビックリしてもうた(笑)

大好きな奥さんを押しのけてヒロインの座を射止めたのがエミリー・ブラウニングってオーストラリア出身の女優さんで、ジム・キャリーと共演した『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』って作品での演技で注目されて、その後、『エンジェル ウォーズ』ってアクションもので話題になり、『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』っていう、いかにもエロな邦題の作品では大胆な演技を見せてくれてるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................................?!

ポンペイ / Pompeii   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング、アドウェール・アキノエ=アグバエ、キーファー・サザーランド、キャリー=アン・モス、ジェシカ・ルーカス、ジャレッド・ハリス

ローマ帝国の誇る都市ポンペイを舞台に、ヴェスヴィオ火山の噴火により崩れ去る街のなかで繰り広げられる奴隷となった剣闘士の男と貴族の娘の愛を描いたパニック・アクション&ラブストーリーもの?!

家族を殺され、ローマ人の奴隷となったケルト人の男は、無敵の剣闘士としてポンペイに連れてこられるが、政府の高官が狙う女性と恋に落ちたために、命を狙われることに..............ってな感じで、身分を越えて惹かれあう男女の恋バナと、権力者に立ち向かう奴隷の戦い、そこに火山の噴火という要素をツッコミつつ、愛と友情の物語にって..........テンコ盛りやな(笑)

迫力の映像と調子のいいアクションで盛り上げ、恋の行方もってことなんやろうけど、どうもボチボチの域を出んかったね。

その理由のひとつは、ヒロインがイマイチ魅力的やないんよ。むしろヒロインの付き人をやってたジェシカ・ルーカスって女優さんの方が、個人的な好みでいけばキュートで、そんなところも気分が乗りきらんところなんかもなぁ。

バイオハザードのシリーズでお馴染みの監督さんだけに、アクションの見せ方は上手いし、あまり深く考えることなく楽しめば、ボチボチ悪くない作品なのかもね?!

2015年10月 7日 (水)

『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』

今日は、イギリス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実は『アイアンクラッド』って作品の続編らしいんやけど、前作がブライアン・コックスやポール・ジアマッティ、ジェイソン・フレミングや鼻の穴の拡がりがポイントのケイト・マーラといった、そこそこ名前の通った役者が出演してたのに対し、この作品では、随分とキャストのサラリーを削ってる感があるんよね(笑)

期待の若手をフィーチャーして、ってことなんやけど、史実にある戦いをモチーフにしたらしい前作に対して、続編として同じロチェスター城を舞台にしながら、特にそんな元ネタもないストーリーってことで、どうしてもB級感やスケールダウンした感じは否めんよなぁ。

というわけで、前作を観ずに、いきなり続編にトライした感想は......................?!

アイアンクラッド ブラッド・ウォー / Ironclad : Battle for Blood   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョナサン・イングリッシュ
出演:トム・オースティン、ロクサンヌ・マッキー、トム・リース・ハリーズ、デヴィッド・リントール、ダニー・ウェッブ、ミシェル・フェアリー、ロージー・デイ、デヴィッド・ケイヴス

家族で城を守っていたが、ある日、ケルト人の集団が城に攻めてきて、必死に反撃するなかで、敵の族長の息子を殺してしまう。怒りに駆られた敵は、執拗に城を攻めてきて、傷を負った城主は、城を守るために、息子に腕利きの戦士である甥を探しだし、傭兵を雇うように命じるのだが.........ってな歴史アクション?!

仇討ちのために襲い来る敵の軍団、城を死守しようと戦うひとたち、ハゲしい攻防の結末は............ってなことで、怒涛のアクションで盛り上げてってなことなんやろね。

野蛮さを出すためか、かなり描写がグロかったりするところがエグいんやけど、話としてはテンポよく展開するだけに、低予算の割に、ボチボチと楽しめるかも。

ただ、ちょっと終わり方が中途半端な感じで、ついついツッコミを入れたくなってまうところが、どうなんやろうって思ったりして...............?!

2015年10月 6日 (火)

『ラジオの恋』

今日は、ミニシアター系の邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品で主役を演じてる横山雄二ってひと、中国放送のアナウンサーで、広島ではかなり人気のラジオのパーソナリティなんやって。でもって監督の時川さんってのも広島の出身らしく、もちろんアンガールズもってことで、作り手も出演者も地元関係者で固めたご当地映画なんよ。

ラジオっていうと、最近はほとんど聴かないんやけど、考えたら子どもの頃は毎朝、ラジオで道上洋三(関西ローカルやけど......)を聴いてたよなぁ。それと深夜のヤングタウンとか..............って、まだやってるんかな?

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ラジオの恋   ★★★☆☆   (2013年)

監督:時川英之
出演:横山雄二、中野さくら、末武 太、中野 杏、田中卓志、山根良顕

広島で活躍する人気DJの男は、最近は仕事へのモチベーションが上がらず、惰性で番組をやっていた。そんな彼の前に、自らを“ラジオの女神”と名乗る女の子が現れ...............ってなラジオにまつわる、ちょっとエエ話?!

毎晩のように飲み歩き、二日酔いで生放送をする、そんな適当なことを繰り返していた男に、少女は彼の番組の大切さを語りかけるのだが...........ってなことで、ラジオを通じた人と人の絆や温もりを描いてるんやろね。

アナウンサーが主演で、お笑い芸人が出てるってことで、基本的に演技の方は...って感じなんやけど、盛り込まれたエピソードに思わずウルっときてもうた..........もちろん、芸人パートやなくてね(苦笑)

テレビやネットが中心になった時代のなかで、確かにラジオの存在は昔に比べると変わって来たんやろうと思う。それでも、聴いてる人たちに言葉で力を与えられる、なんや素敵な仕事やと思ったよ。

そんなラジオの良さを描いたドラマは、かなり小粒なんやけど、ホッコリさせてくれるものがあったかな?!

2015年10月 5日 (月)

『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』

今日は、劇場未公開の作品のなかから、ジェニファー・アニストンの主演作をひとつ、ご紹介♪

ジェニファー・アニストンと言えば、どうしてもTVドラマの“フレンズ”でブレイクしたこともあってか、コメディ系の軽いタッチの作品で活きる女優さんというイメージなんやけど、さすがに最近は年齢を重ねて、その路線での需要が減ってきた感じで、キャリアの曲がり角に差し掛かってる感があるんよね。

そんな彼女がシリアスな演技に取り組んだのがこの作品で、なんとゴールデン・グローブで女優賞にノミネートされ、俳優組合賞や放送映画批評家協会賞なんかでも主演女優賞にノミネートされたんよ。

そんな彼女の頑張りを、あのラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)ですら評価して、ラジー賞のなかで唯一“前向き”な賞であるラジー・リディーマー賞なるもので、過去4度のラジー賞ノミネートから、まともな賞でノミネートされたことを評価してるんよ(笑)

というわけで、そんな“話題作”の感想は..........................?!

Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~ / Cake   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ダニエル・バーンズ
出演:ジェニファー・アニストン、アドリアナ・バラーサ、サム・ワーシントン、アナ・ケンドリック、フェリシティ・ハフマン、ウィリアム・H・メイシー、メイミー・ガマー、クリス・メッシーナ、ルーシー・パンチ

ある出来事がキッカケで、精神的に不安定な日々を送る女性は、同じように心の傷に苦しむ人たちが助け合う会合で、自殺したひとりの若い女性に興味を持ち、残された彼女の夫に会いに行くのだが.............ってなドラマ?!

トラウマに苦しみ、鎮痛剤を手放すことができない生活を続けながら、生きる意味を模索する、そんなボロボロになった女性の姿を描いてるんよ。

いつもはオーバーリアクション気味にコメディエンヌぶりを発揮するジェニファーくんが、出だしから笑顔の欠片もなく、人生に疲れ切った女性の役を演じてるのが驚きやった。

明確な状況の説明がないまま話が進んでいくもんやから、ちょっと観てて戸惑ってまうんやけど、徐々に事態が掴めてくると“痛み”が伝わってくる気がしたね。

全体的に重苦しいトーンなだけに、楽しい話ではないんやけど、見てくれも気にせずに“女優”しているジェニファーの頑張りに注目して欲しいかな。それでもやっぱり................未公開なんよなぁ.................?!(苦笑)

2015年10月 4日 (日)

『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』

今日は、ニューヨークが舞台の香港映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督をしているのが、あのトニー・レオンとアンディ・ラウが主演した『インファナル・アフェア』とそのシリーズを作り出したアンドリュー・ラウなんよ。

でもって、そんな傑作を、アジアのワビサビをほんの欠片も理解することなく、見事にチープにハリウッドで再現した『ディパーテッド』を監督してたマーティン・スコセッシが製作総指揮に名を連ねてるってことで話題になったらしい。

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン / Revenge Of The Green Dragons   ★★★☆☆   (2014年)

監督:アンドリュー・ラウ、アンドリュー・ロー
出演:ジャスティン・チョン、ケヴィン・ウー、シューヤ・チャン、ハリー・シャム・Jr、レオナルド・ウー、ユージニア・ユアン、、ジョン・キット・リー、レイ・リオッタ、ビリー・マグヌッセン

幼い頃に不法移民として中国からニューヨークにやって来た少年は、街を仕切るギャングのひとつに入り、徐々に頭角を現していくのだが...................ってな、実話を基にしたバイオレンス系のドラマ?!

異国の地で生き残るために、ギャングのなかに身を置き、危険と隣り合わせの日々を送る男の切ない生き様をってところなんかな。話が小気味よく展開していくので、サクサクっといった感じで観れるんやけど、思ったほど話に深みがないんよなぁ。

もっとキャラの哀愁や苦悩ってのがキッチリと描かれるとエエんやろうけど、どこかサラッと流れていくもんやから、ほとんど余韻がないんよね。

でもって、おそらくスコセッシ枠で呼ばれて出演してるレイ・リオッタの扱いも、顔見せ程度で良さがまったく活きてないってのが、なんや寂しいなぁって思うんよ。

ノワール系なのかアクション系なのか、どこか中途半端な感じがして、ネタとしてはもっと掘り下げられそうなだけに、物足りなさがあるんかも。予告編がいい感じで期待しただけに、ちょっと残念やったなぁ..............................?!

2015年10月 3日 (土)

『ANNIE/アニー』

今日は、ミュージカル映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルを映画化したものらしく、製作にウィル・スミスが名を連ねてて、実は自分の娘に演じさせたくて企画したものの、娘さんが成長してもうたんで、代わりに『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』で天才子役として注目(アカデミー賞で主演女優賞にノミネート)された女の子を主演に迎えて完成したんやって。

ちなみにこれ、それなりに注目されたんやけど、あまり興収は上がらず、あのラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)で、公開されるたびにラジー賞で本命に挙げられる“トランスフォーマー”を抑えて、“ワースト・リメイク・盗作・続編賞”ってのを受賞したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

ANNIE/アニー / Annie   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ウィル・グラック
出演:クヮヴェンジャネ・ウォレス、ジェイミー・フォックス、キャメロン・ディアス、ローズ・バーン、デヴィッド・ザヤス、ボビー・カナヴェイル、アドウェール・アキノエ=アグバエ

支給される手当を目当てに子供たちを引き取って里親になっている女の家で暮らす10歳の女の子は、4歳の時に自分を捨てた両親との再会を夢見て生きていた。そんな彼女が車に轢かれそうになったところを助けた実業家の男は、苦戦が続く市長選での支持率アップに彼女を利用するのだが.............ってな大ヒットミュージカルの設定を現代に置き換えて作られた映画版?!

不幸にめげることなく前向きに頑張る女の子と、人付き合いが苦手で、ビジネスのために市長を目指す男、そんなふたりのギコチナイ同居生活も、いつしか打ち解けて........ってなことで、ひとつの出会いが人生を変える、そんな心温まるストーリーをってことなんやろうけど、なんか前向き過ぎて逆に気分が乗りきらんかったよ(苦笑)

主役の女の子は、ハイテンションな明るい役柄を頑張って演じてるんやけど、さすがに一本調子過ぎて、人生枯れかかったオヤジには付き合いきれんかった。

それに、ミュージカルってことで歌がポイントになるんやけど、キャメロンくんの歌唱力がかなり残念で、どうもミスキャストやなぁって感じやったよ。

ファミリー向けのホノボノしたエンタメ作品と割り切ってまえば、それなりに悪くはないんやろうけど、あまりにも“キレイ”過ぎて、早々にお腹いっぱいになってもうた。オレみたいに腹黒い人間には、ちょっと合わんね?!(笑)

2015年10月 2日 (金)

『花宵道中』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作は“女による女のためのR-18文学賞”なるもので大賞を受賞したものらしく、かつては天才子役として人気やった安達佑実が、えらい大胆な演技をしてるってことで話題になった(?)ものなんやって。

もともと11歳くらいにスクリーンデビューして、ドラマやなんかでも、一時よく出てるのを見てたもんやから、なんだかんだで、もう30代なかばって言われると、随分と自分も歳をとったんやなぁって思ってまうよね(苦笑)

というわけで、そんな子役だった彼女が..........っていう作品の感想は.......................?!

花宵道中   ★★★☆☆   (2014年)

監督:豊島圭介
出演:安達佑実、淵上泰史、津田寛治、不破万作、小篠恵奈、三津谷葉子、多岐川華子、友近、高岡早紀、立花彩野、松田賢二、中村映里子

吉原で女郎をしている女は、町でひとりの心優しい男に出会い、恋に落ちる。ある日、店の上客の宴席に呼ばれていくと、その連れの客が惚れた男だった........ってな、切ない恋を描いた時代劇??

安達くんが演じてるのが、“吉原で人気の女郎”って役どころなんやけど、どうにも“場違い感”がハンパないんよ。あの童顔で凄まれたところで、さして迫力もないし、時代劇という前提を無視した“ナウ”な口調で恋バナを語られても、ちょっとどうかと思うやんか(苦笑)

作品のウリになってる“大胆な演技(?)”って部分では、確かに“あの安達佑実”が肌も露わに........ってのはあるんやけど、結局、それがすべてって感じやったよ。短い時間でインパクトを残す高岡くんの女郎っぷりの妖艶さを見ると、あまりにも差がありすぎて.........。

個人的に楽しめたのは、津田くんのハンパないエロおやじっぷりで、遠慮なく弾けまくる演技を見てると、えらい楽しんでるなぁってのが伝わってきた(笑)

本来であれば、己の身分から叶わない愛に苦しむ、儚くも切ない恋物語ってことなんやろうけど、友近くんの勘違い演技もあったりで、まったく胸にグッとくるものもない、コスプレ系の恋愛ごっこを描いたドラマって印象やった?!

2015年10月 1日 (木)

『女神は二度微笑む』

今日は、インド映画をひとつ、ご紹介♪

ボリウッド(ハリウッドになぞらえ、インドで作られる映画)の作品というと、突然、みんなが踊りだして、歌を合唱するってのがパターンで、そんなところがチョットってひとが多かったと思うんやけど、最近は少しずつ変わりつつあるようやね。

そんなステレオタイプな作りやないってのがウリのこの作品、インドのアカデミー賞と言われるフィルムフェア賞で主演女優賞や監督賞などを受賞して、どうやらハリウッドでのリメイクも決定してるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

女神は二度微笑む / Kahaani   ★★★☆☆   (2012年)

監督:スジョイ・ゴーシュ
出演:ヴィディヤ・バラン、パランブラタ・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキー、ダルシャン・ジャリワラ、インドラネイル・セングプタ、サスワタ・チャッテルジー

行方が分からなくなった夫を見つけ出すために、身重の体でコルカタの街にやって来た女は、親切な若い警察官の手を借りながら、少ない手がかりを頼りに必死に探して回るのだが.............ってなインドのサスペンスもの?!

夫を探していると、顔が似ている別の名前の人物が出てきて、なぜか彼の情報を持つ人が次々と何者かによって消されていき...................ってなことで、なかなかヒネリの効いたドラマが展開するんよ。

美しい妻が最愛の夫を必死に探すってラインに、陰謀やら組織の腐敗やらが絡んできて、まぁ、ツッコミを入れようと思えば、イロイロとあるんやけど、それでも観る側をグイグイと引き込んでいく勢いはあったかな。

主人公が美しいって時点で、絶妙に男の下心をくすぐってくるあたり、ある意味、少し反則ぎみかもしれんけど(笑)

それにしても、インドの言葉は分からんので原題がそうなのかもしれんけど、この邦題の“二度微笑む”って、いったいどこと、どこで微笑んでるのを指してるのか、教えて欲しいよなぁ...................................................?!

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