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2015年12月

2015年12月31日 (木)

『サンドラの週末』

今日は、ベルギーのダルデンヌ兄弟の作品をひとつ、ご紹介♪

ダルデンヌ兄弟といえば、カンヌ映画祭の常連で、今回のこの作品で6作連続での上映になるらしく、そのうち2作品(『ロゼッタ』『ある子供』)でパルム・ドールを受賞し、1作品(『少年と自転車』)がグランプリ、そしてもう一つの作品(『ロルナの祈り』)で脚本賞ってな感じで、えらい評価なんよね。

主演のマリオン・コティヤールも、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞を受賞してから、すっかり若手の演技派女優ってイメージやもんなぁ。

というわけで、そんな才能がタッグを組んだ(?)作品の感想は.......................?!

サンドラの週末 / Deux Jours, Une Nuit   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
出演:マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンジョーネ、オリヴィエ・グルメ、カトリーヌ・サレ、クリステル・コルニル

病気が治り、仕事復帰しようとした時に、全従業員を対象に彼女の職場復帰かボーナス支給かの投票が行われ、その結果、解雇されることになったが、社長に掛け合って再投票をさせてもらうことになり、週末に仲間を説得に回るのだが...........ってなドラマ?!

2人の子どもを抱え、夫の稼ぎだけでは暮らしを維持できないため、必死に仲間に窮状を訴えるが、それぞれに生活があり、困難に挫けそうになるのだが............ってなことで、夫に支えられながら頑張る姿をってね。

個別に会って、話をする様子を淡々と追いかけるドラマは、いかにもダルデンヌ兄弟の作品らしい、無駄を排した飾らない作りになってるんよ。

主役のマリオンは、抑えたなかにも、揺れる感情を演技に出してて、もはや貫録さえ感じさせるパフォーマンスやったね。

作品としては、まったくドラマチックな感じではないもんやから、とても万人ウケするようなもんやなく、他の“ダルデンヌ印”の作品と同様に、かなり観るひとを選ぶタイプのシロモノと違うかな。まぁ、ジワジワとくる味わいはあるんやけど....................?!

2015年12月30日 (水)

『あの日の声を探して』

今日は、フランスとジョージア(グルジア)の合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるのは、『アーティスト』でアカデミー賞の監督賞や作品賞を受賞したフランス人のミシェル・アザナヴィシウスくんなんよ。でもって、主演のベレニス・ベジョくんが彼の奥さんなんよね。

これ、ロシアが絡む、ちょっと政治的な問題がテーマになってて、映画を作ろうにも資金が集まらないかもって心配したらしいんやけど、前作のヒットで監督として認められて、どうにか製作にこぎつけたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

あの日の声を探して / The Search   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ベレニス・ベジョ、マクシム・エメリヤノフ、アネット・ベニング、アブドゥル・カリム・マムツィエフ、レラ・バガカシュヴィリ、ズフラ・ドゥイシュヴィリ、ユーリー・ツリーロ

チェチェン共和国に侵攻したロシア軍によって、両親を殺された9歳の少年は、一緒に連れ出した赤ん坊の弟を見知らぬ家族に託し、ひとり彷徨い、辿りついた街でEUで働く女性と出会うのだが............ってなドラマ?!

大切な家族を失って、言葉を発するのをやめた少年と、偶然に出会い、彼を自宅で保護することになった女性、はぐれた弟を探す姉、そして強制的に入隊させられたロシア人青年、そんないくつかの人生が絡みあう人間模様を通して、争うことの虚しさを問うってとこなんかな。

出だしから、ちょっと“やるせない”映像で始まる話は、武力によって人の心を踏みにじる人間の愚行について、いろいろと考えさせられたかな。

単純に悲しみに暮れる少年が笑顔を取り戻すまでを描くっていうストーリーにせず、同時に普通の人間が戦場で銃を手にして他人の命を奪うようになるまでを描くところに、工夫があったと思う。

ただ、そうしたことで、毛色の違う話が混在するために、感動を期待して観たときに、それほど盛り上がりがなく、少し違和感があるんかもね。

それにしても、誰かのエゴによって始まる紛争で、何の罪もないひとたちが傷つき、命を奪われる、そんなことを一体いつまで続ければ、その愚かさに気づくんやろなぁ..................?!

2015年12月29日 (火)

『グッド・ストライプ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてる岨手(“そで”と読むらしい)さんは、30代の若手監督さんらしいんやけど、過去にぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞したことがあるらしく、この作品もTAMA映画祭で最優秀新進監督賞なるものを受賞してるみたいで、注目されてるんやって。

主演のひとりの中島くんって役者さんは、どうやら吉高くんが主演やったNHKの朝ドラで人気になったそうなんやけど、ウィキ情報によると小説家の国木田独歩と血がつながってるらしく、名前はそんな縁で付けられてるんやって。

というわけで、そんなどうでもエエ情報をツッコみつつ、作品の感想は...................?!

グッド・ストライプ   ★★★☆☆   (2014年)

監督:岨手由貴子
出演:菊池亜希子、中島 歩、臼田あさ美、相楽 樹、うじきつよし、杏子、中村優子、山本裕子、井端珠里

なんとなく惰性で付き合ってたカップルだったが、彼女が妊娠していることが発覚し、そのまま流れで結婚することにして、同居をはじめるが.............ってな恋愛ドラマ?!

きまぐれで自由奔放な彼女と、受け身でハッキリしない彼、好みも性格も違う二人が、なかなか噛みあわない日々を重ねながら、少しずつ前に進む様を描くってとこなんかな。

ひとり暮らしのオヤジがツッコミ入れるもんでもないんやろうけど、あまり共感できるものがなかったせいか、ボンヤリとマッタリとっていう印象の話やったね(苦笑)

久しぶりに見た うじき くんが、いい具合に枯れてて、歳を感じてもうたなぁ.................今では“子どもばんど”なんて言っても、今ではほとんど誰も分からんやろうし.........♪

お互いの家族を知り、過去を知り、そして未来に向けて手を取り合って歩き出す、まぁ、そんな今どきの若いカップルの新たなスタートまでの準備期間をってことなんやろうけど.........お好きなように?!

2015年12月28日 (月)

『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』

今日は、新宿シネマ・カリテの“カリコレ”で上映されたらしい作品をひとつ、ご紹介♪

この作品で監督と主演をしているザック・ブラフってひと、役者としてアメリカで人気があるらしく、TVドラマで数々の賞にノミネートされたことがあるんやって。

監督としては、ナタリー・ポートマンを共演者に迎えた長編デビュー作の『終わりで始まりの4日間』って作品が好評で、現在進行中の作品では、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンといったベテランをキャスティングしたコメディを作ってるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

WISH I WAS HERE/僕らのいる場所 / Wish I Was Here   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ザック・ブラフ
出演:ザック・ブラフ、ジョーイ・キング、ジョシュ・ギャッド、ケイト・ハドソン、ピアース・ガニォン、マンディ・パティンキン、アシュリー・グリーン、ジム・パーソンズ、ドナルド・フェイソン

夢を追いかけて、売れない役者をやってる男には、二人の子どもがいるが、生活費は妻の給料頼みだった。私立の学校に通う子供たちの授業料は、自分の父親に支払ってもらっていたが、そんな父はガンが再発し、余命を宣告されてしまい...............ってな家族ドラマ?!

バラバラになりそうな家族をつなぎとめ、子どもたちを養うためにどうするか、そして自分の夢を諦めるのか、そんな人生の“決断の時”を迎えた男の葛藤を、ユーモアを交えて描くってとこなんかな。

シリアスな内容を、コメディ調に細かな笑いを散りばめて、ってなテーストの話は、なかなか絶妙なバランスやったかな。

これまで、コメディでは出しゃばってドタバタに終始するイメージが強かったケイトくんが、思った以上に抑え気味の演技で、いい味を出してたのが意外やったよ。

父親の死という重大な局面を迎え、家族の絆を確かめるために何をして、そしてどう生きて行くのか、そんなメッセージを込めたドラマは、小粒ながらも、不思議な魅力を放つデキやったね?!

2015年12月27日 (日)

『杉原千畝 スギハラチウネ』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の主人公になってる杉原千畝ってひとは、多くのユダヤ人を救ったってことで、シンドラーのリストになぞらえて“日本のシンドラー”って言われてるんやってね。

名前は聞いたことがあったんやけど、学校で習った記憶もなく、なんでかなぁって思ったら、外交官という肩書で第二次大戦の最中にヨーロッパで諜報活動をしてたらしく、それで外務省もその存在を敢えて公にしてなかったらしいんよ。

というわけで、そんな少しミステリアスな人物を描いた作品の感想は....................?!

杉原千畝 スギハラチウネ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:チェリン・グラック
出演:唐沢寿明、小雪、アグニェシュカ・グロホフスカ、ボリス・シッツ、小日向文世、塚本高史、滝藤賢一、石橋 凌、濱田 岳、板尾創路、ミハウ・ジュラフスキ、アンナ・グリチェヴィッチ

日本の外交官として働きながら、ソ連に対する諜報活動も行っていた男は、リトアニアに着任することに。ナチスによる勢力の拡大により、迫害されたユダヤ人たちは、行き場を失い、リトアニアの日本の領事館にビザの発給を求めて集まるのだが.............ってな、実在の人物を描いた伝記もの?!

ナチスによる残虐な行為を知った男は、少しでも多くの命を救おうと、政府の意向を無視してビザを発給するのだが...............ってなことで、“命のビザ”を発給し続けた男の苦悩を描いてるんかな。

主役の唐沢くんは、なかなか熱い演技を見せてくれてて、悪くはないんやけど、奥さん役の小雪くん、どうなんやろなぁ。

先入観バリバリで見てるせいもあるんやろうけど、彼女の出演シーン、全部削っても問題ないように思うんよ。いや、どうにもスクリーンに登場するたびに背筋に悪寒が走ってもうて...............(苦笑)

実際の杉原千畝という男の生き様は、感動に値するもんやというのは分かるんやけど、作品としてどこか“軽さ”を感じてまう作りでは、気分が盛り上がってこず、不完全燃焼な感じやったなぁ............ちょっと残念?!

2015年12月26日 (土)

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

いやぁ~、ついにスター・ウォーズの新章のはじまり、先週の金曜の初日(18日)は、街中をコスプレしたひとが歩いてたりして、なんや盛り上がってますなぁ(笑)

行きつけのシネコンも、サービスデーで通常よりも安かったこともあってか、かなりの混雑ぶりで、逆に通常より高い“スペシャルな料金”でやることになった某シネコンさんがどうなったのか、気になったりして............観たいってひとが多いのは分かってるんで、気持ちは分からんでもないんやけど、映画ファンの熱い気持ちに水を差すようなやり方は、個人的にはどうかと思うんやけどね。

作品の方は、残念ながらこれまでのシリーズを監督してたジョージ・ルーカスがメガフォンを取ることはなく、新たな監督で(次作も更にまた別の監督らしい)ってことで、その点が非常に残念であり、心配やったんよなぁ。

というわけで、そんな“待望の”作品の感想は......................?!

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 / Star Wars : The Force Awakens   ★★★★   (2015年)

監督:J・J・エイブラムス
出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、オスカー・アイザック、アンディ・サーキス、ドーナル・グリーソン、マックス・フォン・シドー、アダム・ドライバー、ルピタ・ニョンゴ、グウェンドリン・クリスティー、ピーター・メイヒュー、マーク・ハミル

最強のジェダイであったルーク・スカイウォーカー突然に姿を消し、共和国のレジスタンスも敵対勢力も彼を探していたが、その手がかりを奪い合う争いに巻き込まれた孤独に生きる少女が、運命に導かれて戦いに................ってな、ついに始動した新三部作の第1弾!?

いやぁ~、久々にオープニングのテーマ曲が流れた瞬間に、これまでの熱い想いが交錯して、グッとこみ上げるものがあったよ!(笑)

監督が代わって、ちょっと心配な気持ちが強かったんやけど、全体のテイストとしては、これまでのルーカスの築いたものから踏み外すことなく、作られてる感じやった。

ハリソンおじさんをはじめ、旧作のメンバーの登場も、違和感なく話が展開されてたところも好印象やったかな。

新シリーズの中心人物となるはずのデイジーくんは、多少、演技に物足りなさがあるのは否めないんやけど、前のヘイデンくんほど観てて思ったほど抵抗感はなく、次に期待できるものはあったかも。

単純な善と悪の対決やなく、そこに様々なドラマを盛り込んでるあたり、2時間を超える尺でありながらも、時間を忘れてのめり込ませるだけの質はあったんと違うかな。

すでに撮影の始まった次作は、どうやら2年後の公開予定らしく、早く続きを観たいと思わせてくれたんで、新シリーズの始まりとしては、上々のデキやったね!?

2015年12月25日 (金)

『がじまる食堂の恋』

世間はクリスマスで盛り上がってるんやろうけど、今年もまったく浮かれることもなく平々凡々な一日を過ごすハゲおやじは、今日もマイペースに邦画をひとつ、ご紹介っと♪(苦笑)

今、冴えないオヤジ心を楽しませてくれるのは、NHKの朝ドラなんよね。前の作品がグタグタすぎたせいもあるのか、今の朝ドラは“びっくりポン”な楽しさやんね。

なにが嬉しいって、世間から“顔だけ”やとか“童顔が好きなんや”なんてからかわれながらも、一貫して彼女の目や表情を使った演技の凄さを訴えてきた者として、宮﨑あおいの上手さがようやく世間に認められたってのが良かったなぁって思うんよ。

そんな“宮﨑くん押し”は別の機会にしっかりやるとして、朝ドラの主役を演じてる波留くんも、華のある明るさと爽やかさで、いい雰囲気を出してるやんね。

というわけで、そんな彼女が朝ドラ前に、映画初主演として登場した作品がこれで、その頑張りをチェックしようと借りて観た感想は........................?!

がじまる食堂の恋   ★★★☆☆   (2014年)

監督:大谷健太郎
出演:波留、小柳 友、桜田 通、竹富聖花、ダンディ坂野、肥後克広、パッション屋良

おばぁが亡くなり、食堂をひとりで切り盛りしている若い女主人。ある日、財布を盗られて困っているという男がやって来て、一晩、店に泊めることになり、同じ日に元カレが東京から5年ぶりに戻って来て...........ってな恋愛ドラマ?!

ワケありな男と昔好きだった男、そして元カレの絵のモデルに応募してきた若い女、そんな4人の男女の恋の行方は........ってな感じで、ぎこちない四角関係が展開するんよ。

主演の波留くんは、大きな瞳が印象的で、悪くはないんやけど、南国の沖縄を舞台にしていながら、どこか暗めの話では、朝ドラで見せる彼女の良さは、ここでは出てないなぁって思った。

途中までは、登場人物に恐ろしく共感できる部分を見いだせずに、ちょっと付き合いきれんなぁって感じやったんやけど、最後の部分でキレイにまとめてくれたところが救いやったかな。

まぁ、これを作ったときは、まだ朝ドラは始まってないワケで、しかも監督が大谷くんってことを考慮すると、しょうがないんやろうけど、このキャスティングでやるならば、もう少しカラッと爽やかにキメて欲しかったかもね?!

2015年12月24日 (木)

『奇跡の2000マイル』

昨日のオヤジのグルメ旅の次は、美女のサバイバル旅でってことで、そんなオーストラリア映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実際にラクダを連れて半年以上も歩いて旅した女性の話を映画化してるらしいんよ。彼女が描いた本はベストセラーになったらしく、この映画自体も地元オーストラリアでは、数々の賞を受賞したりノミネートされたりして、話題になったみたいやね。

主役を務めるミア・ワシコウスカというと、ティム・バートンの『アリス・イン・ワンダーランド』でアリス役に抜擢されて、注目された女優さんなわけやけど、当時はお人形さんのような美しさがクローズアップされたものの、その後のキャリアでは、なかなか骨のある役柄を演じてるんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

奇跡の2000マイル / Tracks   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ジョン・カラン
出演:ミア・ワシコウスカ、アダム・ドライバー、ライナー・ボック、ローリー・ミンツマ、リリー・パール、フィリップ・ドット、フェリシティ―・スティール

オーストラリアの中央部にある町アリス・スプリングスから、4頭のラクダと1匹の犬と一緒に砂漠を通り、インド洋まで歩いて旅をした、そんな実在の女性の旅を描いたドラマ?!

都会での生活に疲れ、人生に目標を失った若い女性が、過酷な自然の中を歩き続け、2,700キロを旅した様子を再現してるんよ。

そんな作品で主人公を演じてるミアくんは、持ち前の透明感のある美しさに加え、体を張った演技で、困難に負けない芯の強さを見事に体現しとったね。

かなり無謀な冒険の旅に出た彼女の目的ってのが、もう一つストレートに伝わってこないところが、少し“もどかしさ”があるんやけど、それでも、美しい大自然のなかで、もがきながらも歩を進めるミアくんの姿を見てると、応援したくなる気持ちを抑えきれんのよ(笑)

様々な出会いがあり、助けられながら、目的地を目指して前に進む、言葉では語られないものの、彼女の旅のなかに、生きるってことに対するメッセージがあるように思うんよなぁ............?!

2015年12月23日 (水)

『イタリアは呼んでいる』

今日は、なんとなくシリーズ化の気配が漂うイギリス映画をひとつ、ご紹介♪

“ナイト ミュージアム”のシリーズでもお馴染みのイギリス人俳優スティーヴ・クーガンとイギリスで有名なコメディアンのロブ・ブライトンの仲良しコンビが、素の演技(?)でグルメ旅をするという意表を突いた構成で“まさか”のヒットとなった前作『スティーヴとロブのグルメトリップ』の続編がこれなんよ。

個人的には、前作はかなりツボに入ったんやけど、そんな1作目のヒットの甲斐あって、2作目は日本でも劇場公開になったらしい。ただ、やっぱりマニアックすぎた(?)のか、ほとんど話題にならなかったみたいやね(笑)

というわけで、そんなオヤジ二人のグルメ旅の続編の感想は....................?!

イタリアは呼んでいる / The Trip To Italy   ★★★☆☆   (2014年)

監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:スティーヴ・クーガン、ロブ・ブライドン、クレア・キーラン、ロージー・フェルナー、ティモシー・リーチ、マルタ・バリオ、ロニ・アンコーナ、レベッカ・ジョンソン

イギリスの湖水地方を巡ったグルメツアーが好評で、今度はイタリアを旅する企画が舞い込んだスティーヴとロブのおやじ俳優ふたり。美しい景色とオイシイ料理を楽しみながら、シニカルな会話を繰り広げ............ってな旅ドラマ第2弾?!

イギリスを飛び出して、陽気な国イタリアで、大親友のふたりのイギリス人オヤジが毒舌を吐きながら、スキあらば物まねを突っ込みつつ繰り広げる珍道中ってね。

今回も定番のマーロン・ブランドやらマイケル・ケイン、アル・パチーノにヒュー・グラントと、抜群の物まねを披露しながら有名レストランの料理に舌鼓を打ちつつ、軽妙な掛け合いをしてるんよ。

悪ふざけをしながらも、人生も後半に入ったオヤジの本音や悩みが垣間見えたりしつつ、なかなか味のある旅物語になってるんよね。

まぁ、どちらかというと、ちょっとシュールな笑いなだけに、あまり万人ウケするタイプの作品ではないんやろうけど、旅ものには欠かせない、美しいイタリアの景色も堪能できて、個人的には嫌いやないんやけどなぁ................?!

2015年12月22日 (火)

『イヌミチ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、映画美学校の講師をやってる監督さんが、学校の卒業生や生徒たちとコラボして作り上げたものなんやって。こういった取組みが、少しでも日本映画の質を高めるのに貢献できればエエよなぁって思うんよ。

ちなみに、この監督さんの前作は、小池栄子や豊川悦司が出演した『接吻』ってやつで、ちょうどこのブログを始めたころ(2日目)に紹介してたんやね。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

イヌミチ   ★★★☆☆   (2013年)

監督:万田邦敏
出演:永山由里恵、矢野昌幸、小田原直也、中村ゆかり、柏原隆介、小田 篤、茶円 茜、古内啓子

仕事をバリバリこなし、プライベートも恋人との同居生活をしている女は、どこか日々に疲れ、満たされない気持ちを抱えていた。ある日、携帯ショップで客に土下座する店員を見かけ、路上で上司にも土下座させれられている彼と再会し、興味本位で家を訪問してあるゲームを始めるのだが.........ってな、ちょっと風変わりなお話?!

与えられたものを受け入れる“イヌ”と支配する“飼い主”、非日常な関係に戸惑いながらも、次第にのめり込む男と女の様子をってね。

なんとも唐突で違和感のある展開なんやけど、一方で受け身な生き方や支配欲なんてのは、日常のなかで大なり小なりあるわけで、それをデフォルメしたってところに、どこか理解できてまうものがあるんよ。

素人のような役者のギコチナイ演技ではあるんやけど、どこか気になる話の内容のおかげで、意外と楽しめる作品やったね?!

2015年12月21日 (月)

『SEXテープ』

今日は、新宿のシネマカリテってところで企画上映された、キャメロン・ディアス主演の作品をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるジェイク・カスダンってひとは、以前にも『バッド・ティーチャー』って作品でキャメロン・ディアスとタッグを組んでるんやけど、そこそこのヒットやったらしく、続編の製作がすでに発表されてるんやって。

でもって、この監督さんのお父さんが有名なひとで、あの“スター・ウォーズ”の初期3部作のうち2作で脚本を書いてて、今回の新作でも共同で脚本を担当してるらしい。

そんな彼の息子がラジー賞にノミネートってのも、ちょっと悲しいものがあるんやけど..........とりあえず作品の感想を.......................?!(苦笑)

SEXテープ / Sex Tape   ★★☆☆☆   (2014年)

監督:ジェイク・カスダン
出演:キャメロン・ディアス、ジェイソン・シーゲル、エリー・ケンパー、ロブ・ロウ、ロブ・コードリー、ジゼル・アイゼンバーグ、ジャック・ブラック、ナンシー・レネハン

結婚して二人の子どもを育て、忙しい日常を過ごすなかで、いつしかセックスレスになっていた夫婦は、久しぶりに子どもたちを親に預け、ふたりだけの夜を過ごすことに。妻の提案で自分たちのポルノを作ることにしたふたりだったが、消去するハズの映像が、勝手に友人たちに“シェア”されてしまい.............ってなドタバタ・コメディ?!

自分たちの恥ずかしい映像を取り戻すべく、必死に駆け回る夫婦だったが............ってなことで、まぁ、なんというか、どストレートに“くだらん”ドラマやった(苦笑)

ある意味、コテコテのアメリカのコメディの作り方に沿ってるんやろうけど、ピクリとも笑えず、ドタバタ目の前でやられても、まったく面白くもないもんやから、ますますシラケてもうて..................。

最後に行き着く前にブチ切れそうになったんやけど、ジャック・ブラックの登場でなんとか救われた気分やったよ(笑)

確かにキャメロンくんが大胆に肌を露わにしてはいるんやけど.............今更それを目当てに、っていうワケにもいかんのと違うかなぁ.........?!

2015年12月20日 (日)

『海難1890』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、日本とトルコの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品で描かれているエルトゥールル号の遭難事件は、トルコでは昔から日本という国を知る有名な話やったらしいんやけど、日本ではあまり知られてなかったみたいで、この作品の後半で語られるイラン・イラク戦争の際の邦人救出の際に、日本でも注目されはじめたみたいやね。

地理的には遠く離れた国同士が、こうやって繋がってるってのも、過去の人たちの行いがキッカケやったって知ると、なんとも不思議な気持ちになるし、国籍や宗教の違いなんかより、もっと深い部分で人と人は手を取り合っていけるんやって思うんよなぁ。

というわけで、そんな実際の出来事をベースにしたドラマの感想は.........................?!

海難1890   ★★★★☆   (2015年)

監督:田中光敏
出演:内野聖陽、忽那汐里、ケナン・エジェ、アリジャン・ユジェソイ、螢 雪次朗、大東駿介、小澤征悦、渡部豪太、小林綾子、三輪ひとみ、永島敏行、竹中直人、笹野高史、夏川結衣、徳井 優、宅間孝行

日本の天皇への謁見のために船で来ていたオスマン帝国の一行は、和歌山沖で嵐に遭い、船が難破してしまう。多くの死者を出した事故で、貧しい漁村の人々は、必死に救助活動をし、生存者を励ますのだが...............ってな、1890年の出来事がキッカケで始まった日本とトルコの友好関係がもたらした絆を描いたドラマ?!

遠く離れた国からやって来た人が困っていたら、精一杯の気持ちで手を差し伸べる、そんな温かい気持ちが時を経て繰り返される、なんやエエ話やよね。

正直に言うと、期待したほど内野くんのいい意味での“熱さ”が活かされてなくて、話の導入部分が少しかったるかったんやけど、途中からはグイグイと引き込まれて、最後は涙腺を刺激されてもうて..........(笑)

なぜか親日家が多いと聞いてたトルコ、その理由が100年以上前の出来事かキッカケやなんて、なんかステキやと思うんよ。

映画としては、もう少し盛り上げようもあったのかもなぁって思いつつも、日本とトルコの友情に感動ってことで、少し多めに4つ!?(笑)

2015年12月19日 (土)

『マジック・イン・ムーンライト』

今日は、ウディ・アレンの監督作をひとつ、ご紹介♪

ウディ・アレンと言うと、お気に入りの女優さん(ミューズ)を何度も起用することで有名(?)で、古くはミア・ファローがそうで、ちょっと前やとスカーレット・ヨハンソンがいたり、ペネロペ・クルスもそれぽかったかな。

でもって、今、アレンおじさんが気に入ってるのが、この作品に出演してるエマ・ストーンらしく、この後に作られた“Irrational Man”っていう、ホアキン・フェニックス主演の作品でもヒロイン役に抜擢されてるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

マジック・イン・ムーンライト / Magic In The Moonlight   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ウディ・アレン
出演:コリン・ファース、エマ・ストーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アイリーン・アトキンス、ハミッシュ・リンクレイター、サイモン・マクバーニー、キャサリン・マコーマック、ジャッキー・ウィーヴァー、リオネル・アベランスキ

人気のマジシャンの男は、友人に頼まれて、ある富豪一家に取り入っている美人の霊能力者の“能力”を暴くために、彼女に会いに行くのだが................ってなラブ・コメ??

ウソを見破るはずが、ズバズバと言い当てる彼女の才能と笑顔に惹かれ、神を信じない堅物な男の気持ちにも変化が..............ってな感じで、ちょっと古めかしい軽妙な音楽で盛り上げつつ、恋の“マジック”をってことなんやろうけど、よく言えば監督さん“らしい”作品、悪く言えば“あまり変わり映えしない凡庸な”作品って感じやったかな。

相変わらずの“字余りぎみ”な長尺セリフを詰め込み、出演者にガンガンとしゃべらせるスタイルは、疲れたときに鑑賞すると、その疲れを倍増させてくれるんよなぁ(苦笑)

ただ、今回は主役にコリンおじさんを起用したことで、セリフ回しは無難にこなしてたし、皮肉屋な雰囲気も相まって、なんとかセーフな範囲やったんと違うかな。

個人的にはヒロインのエマくんにまったく魅力を感じられんもんやから、ちょっとお気楽なエンディングも、どこかシックリとこんかったんやけどね?!

2015年12月18日 (金)

『ラブ&ピース』

今日は、レンタルが開始されたばかりの園 子温監督の作品をひとつ、ご紹介♪

かつてはキレキレの硬派なドラマやホラー系の作品を作ってた監督さんも、最近はすっかりエンタメ系の路線に舵をきったみたいで、正直に言うと、ちょっと寂しいんよなぁ。

今回も同じ流れのなかで作られた作品のようで、結局、劇場で公開中には観に行くまでの気分の盛り上がりを得られずにスルーして、レンタルしてみたってわけ。まぁ、今回は出てる役者が悪くないんで、その点は楽しみにしてたんやけどね。

どうやら次作は奥さん主演で“SF”ものらしく、いったいどこに向かってるのか心配ではあるんやけど、とりあえずこの作品の感想を....................?!(苦笑)

ラブ&ピース   ★★★☆☆   (2015年)

監督:園 子温
出演:長谷川博己、麻生久美子、渋川清彦、深水元基、マキタスポーツ、西田敏行、松田美由紀、手塚とおる、奥野瑛太、真野恵里菜、神楽坂 恵、菅原大吉、波岡一喜、(声の出演)星野 源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江

ロックミュージシャンとしてデビューするも、売れずに挫折し、楽器の部品会社でダメなサラリーマン人生を送っていた男は、ある日、一匹のカメと出会う。カメを相手に大きな夢を語っていた彼だったが、そのかわいがっていたカメをトイレに流してしまい...........ってなファンタジー・ドラマ?!

冴えないどん底の暮らしから、カメとの出会いで曲が生まれ、徐々に夢がかない.........ってな感じで、今回の園監督もここ最近のエンタメ系の作りに、まさかの特撮ファンタジーでワルノリするってな作品なんよ(苦笑)

それでも、単純なコメディで終わらず、音楽業界をチクリとからかってみたり、さりげなくシュールさを盛り込んでるあたりは、多少の“らしさ”があって、観てて楽しめたかな。

音楽がネタになってる作品で、監督さん自らが作詞/作曲の劇中歌は、長谷川くんの歌声もあってか、なんともビミョーではあるものの、ただ、不思議と耳に残るんよね(笑)

基本的には、ドタバタのくだらないドラマではあるんやけど、監督さんの遊び心と、それに付き合って楽しそうに演じてる気心の知れた役者の面々を見てると、“まぁ、これはこれで......”って許せる範囲やったかなぁ...............?!

2015年12月17日 (木)

『ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~』

今日は、伝記ものドラマをひとつ、ご紹介♪

自分が洋楽を聴き始めたのは85年頃からなんやけど、その当時、大好きなロッキーの新作『ロッキー4/炎の友情』で、妙なおじさんが出てきて、派手なパフォーマンスをしてるのを見て、「なんやこれ」って思ったのが初めてのJB体験やったんよ(笑)

その後、どうにも気になって、昔の音源を漁ったら、スッカリ夢中にさせられてもうたんよね。まぁ、リアルタイムで目にしたJBのニュースと言えば、いろんなところで騒ぎを起こして、刑務所にいったり、DVで訴えられたり、そんなのばっかりやったんやけど。

それでも音楽的には、彼のレガシーは不滅であり、そんな男の生き様(?)を描いた作品には、ちょっと期待してたわけで、レンタル開始で早速、手にして観てみた感想は..................?!

ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~ / Get On Up   ★★★☆☆   (2014年)

監督:テイト・テイラー
出演:チャドウィック・ボーズマン、ダン・エイクロイド、ヴィオラ・デイヴィス、ネルサン・エリス、オクタヴィア・スペンサー、クレイグ・ロビンソン、ジル・スコット

恵まれない幼少期を過ごし、窃盗で収監中に慰問で訪れたゴスペル・グループのリーダーと意気投合し、やがてスターへの階段を上るジェームス・ブラウン(JB)。“ファンクの帝王”と呼ばれた、そんな彼の人生を描いた伝記ドラマ?!

類まれな才能により、音楽業界に多くの功績を遺した偉大なアーティストであり、エンターテイナー、そんな男の名声と孤独をってとこなんかな。

主役を務めたチャドウィックくんは、ちょっとコスプレ的な雰囲気になってもうてるのが残念ではあったんやけど、ライブ・パフォーマンスなんかはJBの感じは出てたし、よく頑張ってたね。

ステージの上で、観客を魅了し続けた男の胸のなかの苦悩、トップであり続けることの難しさ、そんなものを感じながら、今聞いても胸を熱くするJBのシャウトってのは、スゴイもんやなぁって改めて思った。

もちろん、映画で彼のすべてが描かれるわけではなく、物足りなさはあるんやけど、JBを知らない世代には、こんなオヤジがいたんやっていう、いい導入にはなるかもね?!

2015年12月16日 (水)

『エレナの惑い』

今日は、ちょっと珍しいところでロシアの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞して注目されたらしく、ロシアのアカデミー賞にあたるニカ賞では、監督賞や主演女優賞、助演女優賞といった主要部門で受賞し、作品賞でもノミネートされたんやって。

でもって、監督のアンドレイ・ズビャギンツェフくんは、デビュー作の『父、帰る』ってのでヴェネチア国際映画祭の作品賞にあたる金獅子賞を受賞し、最新作の『裁かれるは善人のみ』ってのではアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、カンヌ映画祭で脚本賞を獲ったりで、えらい注目されてるみたいやね。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

エレナの惑い / Elena   ★★★☆☆   (2011年)

監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:ナジェジダ・マルキナ、アンドレイ・スミルノフ、エレナ・リャドワ、アレクセイ・ロズィン

患者と看護師という関係で知り合い、資産家の男と再婚をした女性。お金に不自由のない暮らしをしていたが、自分の息子を夫の娘と同じように気に掛けようとしない彼に不満を抱くのだが..............ってなドラマ?!

働かずに母親の再婚相手の金をせがむダメ息子を突き離すことのできない彼女は、何とか夫を説得しようとするも...........ってなことで、夫婦の関係と母子の絆を計りにかけて、主人公の行動の是非を問いかけるってとこなんかな。

淡々とした流れのなかで日常を切り取り、静かなトーンでひとりの女性の胸の内を描こうってことなんやろうけど、確かに盛り上がりに欠ける部分はあるものの、冷静なカメラワークには、さりげない主張を感じたかな。

どこかスッキリしない、モヤモヤしたものが残るドラマではあるものの、何が正しいのかという判断を観る側に委ね、考えさられる映画ってことなんかもね?!

生きることの難しさと、物質的に満たされることと幸せの価値ってのを、漠然と考えてもうたよ................。

2015年12月15日 (火)

『こっぱみじん』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、「映画芸術」って雑誌が発表してる2014年ベスト映画の第6位にランキングされたらしい。このランキング、同時にワースト10も発表してるみたいなんやけど、その顔ぶれを見ると、世間的に高評価な作品がワーストに入ってて、なかなか“反骨心”溢れるチョイスになっとたよ(笑)

この作品で主役に抜擢された我妻三輪子って女優さん、最近ちょっと売れてきてるみたいやね。この作品も含めて、これまではインディーズ系の作品での出演が主やったんやけど、メジャー作品で脇役で出演したりと、活躍の場が徐々に広がってるらしい。

というわけで、そんな作品の感想は......................?!

こっぱみじん   (2013年)   ★★★☆☆

監督:田尻裕司
出演:我妻三輪子、小林竜樹、中村無何有、今村美乃、はやしだみき、高瀬アラタ、佐々木ユメカ

専門学校を出て、美容師として第一歩を踏み出したばかりの女の子は、兄の親友で幼なじみの初恋の相手が街に戻ってきたことを知り、再会を楽しみにしていたのだが...........ってな恋の話??

兄とその彼女、初恋の相手と自分、4人の男女の交錯する気持ちの話で、ちょっと変則的な四角関係をってところなんかな。

好きな相手に素直に気持ちを伝えられない、そんな“もどかしさ”や、うまくいかないと分かっていても諦めきれない恋の熱情、そんなものが交錯する様をってことなんやろうけど、尺が短いわりに長く感じる、そんなドラマやったね(苦笑)

主役の我妻くんは、表情豊かで、いつもどおり個性的な雰囲気を醸し出してるんやけど、どうも毎回同じような演技を見せられてるようで、少し飽きてきてもうたかも。

比較的フレッシュな役者を使って、活きの良さで勝負したかったんやろうけど、逆に深みが感じられず、ちょっと空回りなところが入り込めんかった理由なんかもなぁ................?!

ひとつだけ、「好きになった人が、好きになってくれて、一生一緒にいたいって思えるなんて、奇跡だよ」ってセリフは、ハゲおやじの少ない恋愛経験のなかでも思うところがあって、なんや胸に引っかかってもうた................(苦笑)

2015年12月14日 (月)

『ザ・トライブ』

今日は、かなり珍しいところでウクライナの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督さんはこれが長編デビュー作らしいんやけど、カンヌ映画祭で批評家週間グランプリを受賞して話題になり、世界各地の映画祭で壴目を浴びたんやって。

シッチェス・カタロニア国際映画祭やテッサロニキ映画祭で賞を獲ってると言うと、それだけで少しキワもの的な雰囲気が漂ってまうんやけど、そんな期待に十分に応えるだけの衝撃やったかも(笑)

映画ってのは、思いもよらない化学反応で、意外なところから傑作ってのが生まれることがあるわけやけど、なんとなくフェルナンド・メイレレス監督の『シティ・オブ・ゴッド』を観たときに似たような感覚を覚えたかも。

というわけで、誰にでもおススメできるようなタイプの作品ではないんやけど、とりあえず感想を...........................?!

ザ・トライブ / Plemya   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ミロスラヴ・スラボシュビッキー
出演:ヤナ・ノヴィコヴァ、グリゴリー・フェセンコ、ローサ・バビー、ヤロスロフ・ビレツキー、イヴァン・ティシュコ

転入した寄宿制のろうあ学校では、クスリ、窃盗、強盗、売春とあらゆる犯罪が、上級生から下級生という整然とした権力構造のなかで、組織的に行われていた。新入りの青年は、徐々に存在を認められて、役割を与えられるのだが..............ってな犯罪ドラマ?!

いやぁ~、いろんな意味で挑発的で、かつ衝撃的な作品やった。

まず、出演者が実際のろうあ者で、“セリフ”はすべて手話で語られ、それに対する字幕はなく、手話が理解できない者は、ひたすら2時間強の作品を、演じる者の仕草や表情から何が起こってるかを理解せんとアカンのよ。

でもって、ギャングと化した若者たちの傍若無人な行動と、欲望に駆られた姿を見せられ、でもって最後に衝撃の幕引きへと向かっていくんよなぁ。

言葉を排することで、時折、聞こえてる物音が鮮烈に耳に入ってきたり、体が発する“言葉”の雄弁さに気づかされるという点で、驚かされてもうた。

時に冷徹で、時にハゲしい、そんな赤裸々で剥き出しな若者たちの感情が、鋭い刃のように切りつけてくる、そんな印象かな。

これまでのどの作品とも違う、異質でそして大胆でありながら、どこか深い繊細さを併せ持ち、観終わった時に衝撃で胸騒ぎを抑えられない、そんな作品やったよ?!

2015年12月13日 (日)

『博士の異常な愛情』

今日は、“奇才”と呼ぶにふさわしいスタンリー・キューブリックの代表作をひとつ、ご紹介♪

キューブリックって監督さんは、50年代に監督デビューしてから99年のトム・クルーズ主演の『アイズ ワイド シャット』までの約45年のキャリアのなかで、実は長編映画は13本しか作ってないんよね。

しかし、その13本のうち4作品でアカデミー賞の監督賞にノミネートされ、3作品で作品賞にノミネートされたものの、結局、主要部門では受賞には至らなかったんよなぁ。

この作品も、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞でノミネートされたものの、ことごとくオードリー・ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』に賞をさらわれてもうたってところは、なんともツキがなかったんやろね。

というわけで、キューブリック作品のなかでも評価の高い作品の感想は.................?!

博士の異常な愛情 / Dr. Strangelove : Or How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb   ★★★☆☆   (1964年)

監督:スタンリー・キューブリック
出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、キーナン・ウィン、スターリング・ヘイドン、スリム・ピケンズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、トレイシー・リード、ポール・タマリン、ジャック・クレリー、ピーター・ブル

アメリカ軍のひとりの司令官がソ連の基地への空爆を指令する。上官の狂気を知ったイギリス人大佐は説得を試み、大統領は事態を収拾しようとソ連側とコンタクトを取るのだが..............ってな、核戦争の脅威をテーマにしたブラック・コメディ?!

たったひとりの男の意思により、世界が終末へと向かおうとする、そんな危機的状況のなかで行われるやり取りを、どこかシュールな視点で切り取ったドラマなんよ。

事態の深刻さとは裏腹に、どこか緊迫感の欠ける政治家や軍の上層部のリアクション、そんな様子を見つめるカメラが語るものは、なかなか興味深いものがあるんよね。

核の傘のもとに均衡が保たれてる“平和”というものが、いかに脆弱で危ういものかってのを痛烈に皮肉ってるところは、この作品が作られた60年代半ばという時代を考えると、なかなかの男気なんと違うかな。

無数の核弾頭に曝されながらも、何も起こらないという前提を信じ込んで平和だと言ってる人たちをシニカルに笑い飛ばすキューブリックの視点ってのは、やっぱりスゴイと思うんよね!?

2015年12月12日 (土)

『真夜中のゆりかご』

今日は、お気に入りのスサンネ・ビア監督の新作がレンタル開始になったんで、そいつをひとつ、ご紹介♪

スサンネ・ビア監督は、今更ながら、デンマーク出身の女性監督で、作品を発表するたびに絶賛される、世界が注目する映画監督のひとりで、『未来を生きる君たちへ』って作品では、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したんよ。

地味目の抑えた演出のドラマのなかで、丁寧に人物を描写しながら、観る者の心を揺さぶる、そんな大胆かつ繊細な作品を作り上げるひとってのが、個人的な彼女の印象かな。

というわけで、そんな新作の感想は......................?!

真夜中のゆりかご / En Chance Till   ★★★☆☆   (2014年)

監督:スサンネ・ビア
出演:ニコライ・コスター=ワルドー、マリア・ボネヴィー、ウルリク・トムセン、ニコライ・リー・コス、ペーター・ハーバー、トマス・ボー・ラーセン、オーレ・デュポン、リッケ・マイ・アナスン

生まれたばかりの赤ん坊と美しい妻と暮らす刑事は、保釈されたばかりの男とそのパートナーが暮らすアパートで放置された赤ん坊を保護するが、何もできずにやり切れない思いに苦しむ。そんな時、自分の子どもに悲劇が起こり、彼はある決断をするのだが............ってなドラマ?!

愛する妻への思いや、幼い命を守りたいという気持ち、当たり前の感情とそれでも超えてはいけない一線、そんな善と悪の境界で苦悩する男をの姿をってところなんかな。

さりげなく印象的な風景を挟みながら、傲慢さと罪の意識の間で揺れる感情ってのが繊細に映し出されてるんよ。

途中までは、少し不可解な展開も、しっかりと答え(理由)を語りながら、ひとつの決断とそれにより導かれる切ない結末、そんでもって母子の絆を語るあたりは、さすがに女性監督らしい、強い気持ちを感じさせられたかな。

北欧の映画らしく、全体のトーンが抑えられたなかで人間ドラマが繰り広げられるため、かならずしも万人ウケするような作りではないんやけど、この監督さんの作品のタッチの見事さに改めて感心させられる、そんな出来栄えやったよ。

2015年12月11日 (金)

『ストレイヤーズ・クロニクル』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、劇場公開されてた時は、予告編を何度も目にしてて、なんとなく興味をひかれたんやけど、評判がイマイチやったもんやから、結局のところ最後まで観ようって気になれずにスルーしてもうたんよなぁ。

それでも、作品ごとに個性を見せてくれる染谷くんの出演ってところで、どうしても気になってもうたんで、レンタルが開始されたところで、とりあえず試してみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は.........................?!

ストレイヤーズ・クロニクル   ★★★☆☆   (2015年)

監督:瀬々敬久
出演:岡田将生、染谷将太、伊原剛志、石橋蓮司、成海璃子、白石隼也、松岡茉優、黒島結菜、高月彩良、柳 俊太郎、瀬戸利樹、清水尋也、鈴木伸之、本郷奏多、豊原功補、忍成修吾、渡辺 大

人類の進化の実証実験のために生み出された2つのタイプの子どもたち。異常なホルモンを作為的に作り、そこから生まれた子供たちと、他の生物のDNAを併せ持つ子どもたち、成長した彼らに待っている運命とは................ってなSFアクションもの?!

特別な能力を持つがゆえに、通常よりも寿命が短い、そんな宿命を背負いながらも、生きようとするグループと、自分たちの創造者たちへの復讐を望むグループ、目的を異にする彼らは、やがてぶつかり合い..........ってな感じで、熱いバトルがってなところなんやろうけど、う~ん、なんか締まらんかったね(苦笑)

いろいろと若い役者を使って、彼らを売りつつ、盛り上がればってのは分かるんやけど、結果的には染谷くんとその他の差がありすぎるんかも。

そもそものところで、急に豹変する悪役とか、中途半端な見出しの演出とか、なんや無理くり時間をかけてる風で、正直、2時間以上の尺をかけるほどの内容やないよね。

原作がどうなのかは、まったく知らんのやけど、この映画だけで言えば、さして胸を打つ“世界観”が語られるわけでもなく、なんとも薄っぺらいドラマやった(苦笑)

2015年12月10日 (木)

『傷だらけのふたり』

今日は、韓国の純愛(?)ドラマをひとつ、ご紹介♪

なんか、ちょっと前まで韓流ブームなんていってたのがウソみたいに、最近はネットのニュースなんかでも韓国ネタって目にしなくなったような気がするんよ。

当然ながら、熱心なファンのひとは今でもいるんやろうし、単にマスコミが追いかけなくなったってだけなんかもしれんけどね。

映画の方はというと、劇場でガンガン宣伝して派手に公開するってのが減ったような気はするんやけど、レンタル屋ではそれなりの作品数は出てくるし、なんちゃらグループの誰それが主演とか、本編の前の宣伝で目にすると、それなりに頑張ってるんかな。

というわけで、何となく久しぶりに韓国の恋愛ドラマでもと思って手にした作品の感想は...............?!

傷だらけのふたり / Man In Love   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ハン・ドンウク
出演:ファン・ジョンミン、ハン・へジン、クァク・ドウォン、ナム・イル、カン・ミナ、キム・ヘウン、チョン・マンシク

闇金の借金取りをしている男は、ある日、病院で意識不明となっている男から取り立てるために病室に押しかけ、そこで債務者の娘と出会う。美しい彼女に惹かれた彼は、何とか気を惹こうと近づくのだが.............ってな恋愛もの?!

ちょっと強面の不器用な男と、父親の借金という弱みを握られ、戸惑う女、そんなすれ違うふたりの恋模様をってなところなんやけど、ちょっと展開の持って行き方が韓国ドラマにありがちなオチになってて、素直に心に響かんかった(苦笑)

ただ、キャスティングという点では、主役のジョンミンくんの嫌味のない存在感と、ヒロインのへジンくんのキュートさってのが、この作品の救いになってるんと違うかな。

まぁ、このカワイサやったら、確かにどんなハンパもんでも優しくしてあげたくなるし、人生真面目に生きたろうかって思うかもね。おっ、主人公に共感してもうた?!(笑)

2015年12月 9日 (水)

『シンプル・シモン』

今日は、スウェーデンの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さんのエーマンくんは、まだ30歳の若手で、これが長編デビュー作らしいんやけど、これでスウェーデンのアカデミー賞にあたるグルドバッゲ賞の作品賞にノミネートし、アカデミー賞の外国語映画賞の候補にもなったんやって。

主役を演じてるビル・スカルスガルドくんは、スウェーデン人で名前が“スカルスガルド”ってところでピンとくるひともいるかもしれんけど、ハリウッドでも活躍する、あのステラン・スカルスガルドがパパさんらしいんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

シンプル・シモン / I Rymden Finns Inga Kanslor   ★★★★☆   (2010年)

監督:アンドレアス・エーマン
出演:ビル・スカルスガルド、セシリア・フォルス、マルティン・ヴァルストロム、ソフィ・ハミルトン、ロッタ・テイレ

アスペルガー症候群の青年は、大好きな兄が恋人と同棲することに不満で、新居に押しかけて同居することに。しかし、そのせいで恋人と別れることになり、責任を感じた彼は、兄にピッタリな相手を探そうとするが................ってな、ちょっとオフ・ビートなラブ・コメディ?!

恋人と別れて悲しみに暮れる兄をなんとかしたい、そんな思いで兄の好みにあった相手探しを始めたものの、なかなか上手くいかず...........ってな感じで、物理学の天才でありながら、人付き合いがまるっきりダメな弟くんの奮闘を、少しズレた笑いでコミカルにってね。

いい感じにスウェディッシュ・ポップを流しながら、不器用に頑張る主人公の様子を追いかけるドラマは、どこか微笑ましくて、ハートウォーミングなんよ。

ヒロイン役のセシリアくんのサバサバ感と女の子らしさってのも魅力的で、性格の良さからくるキュートな感じがナイスで、上手い具合に作品の雰囲気を作ってた。

何か特別な盛り上がりがあるわけではないんやけど、さりげないジャブの連続で、次第に話に引き込んでいき、気づいたらホンワカさせられる、そんなちょっと不思議な作品は、北欧系の素朴な良さがにじみ出てて、なかなかやったよ!?

2015年12月 8日 (火)

『リアル鬼ごっこ』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

最近は妙に娯楽系の軽い作品を手がけ、三池“某”と同様に、どうにもチープな商業映画監督になりさがってまうんと違うかって心底心配してるところに、まさかの“リアル鬼ごっこ”ってことで、ある意味、衝撃を受けてもうたんよ。

TVの番組で、“役者じゃない人”が出演することに否定的なコメントをしてて、それが日本映画をダメにするって点にハゲしく共感してたんやけど、それがこのキャスティングで、この作品ってことで、これは誰トクなんやろうっていう疑問を拭えないまま、劇場で公開時はスルーしたんよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

リアル鬼ごっこ   ★★★☆☆   (2015年)

監督:園 子温
出演:トリンドル玲奈、真野恵里菜、篠田麻里子、高橋メアリージュン、桜井ユキ、磯山さやか、冨手麻妙、平岡亜紀、秋月三佳、菊池真琴、斉藤 工

女子高生たちを乗せた修学旅行のバスが、突然の“風”により真っ二つに。ただ独り生き残った生徒は、必死に現場から走って逃げるのだが................ってなホラー&アクション??

突然の不条理な出来事で周りの人間が次々と死んでいく、そんな状況のなかで、訳も分からず必死に逃げる、そんな女の子のたどり着いた場所は..........ってなことで、グロさに大好きなエロを混ぜ込んで楽しむあたりは園監督の“らしさ”なんかな(苦笑)

ただ、“佐藤さん縛り”すらなく、“鬼ごっこ感”も薄いストーリーには、強引さが目立ってもうて、ちょっと“?”やったね。

主演のトリンドルくんは、驚いた表情が意外と秀逸(?)で、サービスショットもあったりで、それなりに楽しませてくれるんやけど、演技の方は..........ってのと、走り方がちょっと...........(笑)

まぁ、監督さんのワルノリにどこまでお付き合いできるかってのが、この作品のポイントなのかもね?!

2015年12月 7日 (月)

『ウォント・バック・ダウン-ママたちの学校戦争-』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、教育ママの奮闘記(?)をひとつ、ご紹介♪

監督のダニエル・バーンズってひとは、ちょっと前に紹介したジェニファー・アニストン主演の『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』を監督したひとなんよ。

主演のマギー・ギレンホールとヴィオラ・デイヴィスは、ともにアカデミー賞でノミネートされた経歴を持ち、そんなふたりが共演するって聞くと、少し気になるってもんやよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

ウォント・バック・ダウン-ママたちの学校戦争- / Won't Back Down   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ダニエル・バーンズ
出演:マギー・ギレンホール、ヴィオラ・デイヴィス、オスカー・アイザック、ホリー・ハンター、ヴィング・レイムス、ロージー・ぺレス、ランス・レディック、ビル・ナン、ネッド・アイゼンバーグ

難読症のひとり娘を女手ひとつで育てる母親は、娘が通う小学校から十分な教育の機会を与えられていないことに不満を感じ、同じように自分の息子の教育に不安を感じていた教師と一緒に、学校の変革を求める提案書を委員会に提出するのだが..................ってなドラマ?!

子供たちの将来のために戦うことを選択した二人の母親、他の親や教師、教員組合を敵に回しながらも、学校を変えようと奮闘するが............ってなことで、マギーくんとヴィオラくんが大活躍ってね。

教育の場としては完全に崩壊した学校での教育を諦めるんやなく、子供が将来に希望を持てるように学校を変える、そんな熱い気持ちが伝わるドラマにはなってたかな。

なんとなくクライマックスの盛り上げ方が狙いすぎて安直になってる感はあるんやけど、それでも子供のために戦う母は強しってことで、それなりに観てて伝わるものがあり、ボチボチ悪くなかったね?!

2015年12月 6日 (日)

『007 スペクター』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、クリスマス需要を狙った(?)話題作をひとつ、ご紹介♪

『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』、そして『007 スカイフォール』ときたダニエル・クレイグの007シリーズの最新作がこれなんよ。

“スペクター”って名前は耳に覚えがあるなぁって思ったら、初期の作品で巨大な犯罪組織として出てきてたんやけど、原作のイアン・フレミングと、原案に参加してたひととの間で著作権問題が発生して、しばらく使えなくなってたのが、ようやく解決して使えるようになったので、今回、久々に登場ってことらしいんよね。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

007 スペクター / Spectre   ★★★☆☆   (2015年)

監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、モニカ・ベルッチ、ベン・ウィショー、デイヴ・バウティスタ、アンドリュー・スコット、イェスパー・クリステンセン、ロリー・キニア

ある男を調査していたボンドは、彼が所属する組織の存在に気づく。MI6の組織改編が計画されていた折、謹慎処分となったボンドは、仲間の助けを受けて、謎の組織の解明に乗り出すのだが..................ってな、新シリーズの第4弾?!

組織の謎を解くカギを握る、かつての宿敵の娘を保護し、徐々に敵に近づくボンドだったが...............ってなことで、例の如く、派手なアクションを交えながら、ボンドが悪と対峙する様をスリリングにってね。

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになってから4作目、いつか慣れるかもと思いつつも、どうにも違和感が拭えずにズルズルときてて、“独りネガティブ・キャンペーン”をしてるわけやけど、どうも毎回スッキリせんのよなぁ(苦笑)

美女に滅法弱くて、時に小粋なユーモアを飛ばす、そんなボンドのキャラにならって、ダニエルくんも演技してるんやけど、まったく様になってなくて、あまりの“ぎこちなさ”に背筋が凍るんよ。

でもって、今回は1シーンの火薬の量が最大で、ギネスの認定を受けたなんて騒いでるけど、作品全体のスケールもどこかショボくて、なんやボチボチと騒いでるうちにラストを迎える、そんな感じやった。

まぁ、これまでのマンネリを脱するために選んだ“シリアス路線”とはいえ、この流れを見てると、もはや“ジェームズ・ボンド”である必要性がないんと違うかって思えてまうんよなぁ(苦笑)

こうやって“反ダニエル・ボンド”を熱く語ったところで、現在のシリーズが世間的に評価されてる(?)わけで、屁のツッパリにもならんとは分かってはいるんやけど..........なんや寂しさを感じてまうわ............?!

2015年12月 5日 (土)

『黄金のアデーレ 名画の帰還』

今日は、劇場で公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

先週に紹介したジョージ・クルーニーの作品と同様に、ナチスによって奪われ、当然のようにオーストリアの美術館で展示されていた作品の所有権をめぐる争いをドラマにしてるんよ。

オーストリアというと、“音楽の都”というイメージで、ヨーロッパらしい古い街並みのなかで、芸術で彩られた国っていう印象やったんやけど、歴史的に見れば、ドイツと同様にユダヤ人迫害を行った国であり、それによって辛い思いをした人たちが大勢いるんやってのを気づかされたんよなぁ。

そんな作品を作ったのは、イギリス人監督のサイモン・カーティスで、彼の長編映画デビュー作は、マリリン・モンローがイギリスにいた時のエピソードを綴った『マリリン 7日間の恋』やったんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

黄金のアデーレ 名画の帰還 / Woman In Gold   ★★★★   (2015年)

監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、ジョナサン・プライス、マックス・アイアンズ、タチアナ・マズラニー、チャールズ・ダンス、エリザベス・マクガヴァン

クリムトが描いた女性の肖像画を巡り、アメリカに住む老女がオーストリアを相手に訴訟を起こした。一枚の絵に秘められた老女の願いと、国家を相手にした裁判の行方を描いた、実話に基づくドラマ?!

第二次大戦で家族はバラバラとなり、国を追われたユダヤ人女性と、母親の知り合いだった彼女の依頼を受けて、訴訟を起こす若き弁護士、前代未聞の裁判の結果は.............ってなことで、なかなか胸を打つドラマが展開するんよ。

この作品、なんといってもヘレンおばちゃんの存在感が抜群やった。悲しい過去をひきずりながら、異国の地で生きてきた女性の強さに、アイロニーを含んだユーモアと優しさを、見事に体現してるんよなぁ。

単純に裁判の結果で絵がどうなるかっていうだけやなく、むしろナチスによって統合されたオーストリアで何が起こったのか、そんな歴史の暗部にて、実際に迫害され、悲しみの淵に落とされたひとの、過去との対峙、そして願いってのがメインで語られてるところに、グッと心に訴えてくるものがあるんやと思う。

彼女が最後に手にしたものの大きさってのは、世界的名画の価値を遥かに超えるものやったのかもね.......................?!

2015年12月 4日 (金)

『愛を積むひと』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品の原作は、アメリカで発表された小説なんやってね。原作を未読なため、比較してどこがどうなんかは分からんのやけど、とにかく設定を北海道の美瑛に移して、感動のドラマをってことらしい。

監督さんは“釣りバカ”シリーズの後半の作品を担当してたらしく、おそらく笑いと涙の融合ってところでは適任者で、ハートウォーミングな作りを得意とする(?)みたいやから、ボチボチと悪いデキではなかったように思うんよ。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

愛を積むひと   ★★★☆☆   (2015年)

監督:朝原雄三
出演:佐藤浩市、樋口可南子、野村周平、杉咲 花、柄本 明、吉田 羊、北川景子、佐戸井けん太、岡田義徳、森崎博之

町工場をたたみ、妻の希望で北海道に移住してきた夫婦。大自然に囲まれた家の前の住人が描いた絵を見た妻が、石塀を作りたいというのを聞いて、夫は工務店の見習いの青年と一緒に石を積み始めるのだが................ってな、一組の夫婦とその周りの人たちのつながりを描いた人間ドラマ?!

夫婦の愛情、父娘の絆、不器用ながらも素朴で温かい人間関係をってことなんやろうけど、盛り上げようとするネタに意外性がなく、逆に狙いすぎてる感があって、イマイチ盛り上がらんかった(苦笑)

佐藤くん&樋口くん、そして柄本くんも含めたベテランの安定感はさすがで、文句のつけようがないんやけど、逆にこのメンツを揃えたのなら、もう少し心を揺さぶるドラマにしてもらえたらって思ってもうたよ。

原作はまったく知らんだけに、アメリカから北海道に舞台を変えて、どこまで原作の良さを取り入れられてるんかは分からんのやけど、物足りなさが残ってまうあたりが、少しもったいないのかもね?!

2015年12月 3日 (木)

『国際市場で逢いましょう』

今日は、韓国で大ヒットしたらしい映画をひとつ、ご紹介♪

韓国映画というと、大げさ(?)に本国での人気を歌って興味を引くっていう売り方が多いんやけど、この作品も“韓国国内で歴代2位の観客動員”で、“国民的名作”になってるらしいんよ。

この作品をレンタルしようと思ったキッカケは、先日、紹介した『シュリ』でヒロインを演じてたキムくんが、ハリウッドのTVドラマでキャリアを積んで、これに出演してるっていうんで、ちょっと気になったんよね。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

国際市場で逢いましょう / Ode To My Father   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ユン・ジェギュン
出演:ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、ラ・ミラン、チャン・ヨンナム、ユンホ、キム・スルギ

朝鮮戦争で父と妹と生き別れ、釜山にある国際市場で店を営む親戚の家で、母親と弟ともうひとりの妹と暮らす少年は、父の代わりに家族を養うため、必死に頑張るのだが.............ってな、ひとりの男の激動の生涯を描いたドラマ?!

自分の夢を犠牲にして、弟や妹のためにドイツの炭坑に出稼ぎに行くのだが............ってなことで、家族のために必死に頑張った男の人生の悲喜こもごもをドラマチックにってとこなんやろね。

困難に負けず、明るく前向きに生きる、そんな男の胸の内に残る気持ちとはってところで、まぁ、悪い話ではないんやろうけど、感動するかって言われると、そこまで共感するものはなかったかな。

老けメイクの強引さと、ヒロインの不自然な鼻に目が行ってもうて、ちょっと話に集中できなかったってのもあったしね(苦笑)

きっと、戦後を実体験としてみてきた韓国の人たちにしたら、いろいろと感じるものがあって、笑える部分があるんやろうと思いつつ、個人的にはもうひとつ盛り上がらんかったよ。

2015年12月 2日 (水)

『誘拐の掟』

今日は、おやじアクションスター(?)が活躍するドラマをひとつ、ご紹介♪

この作品、元ネタはシリーズものの探偵小説の一篇を映画化したものらしく、大ヒットすれば映画の方もシリーズ化、なんてこともあったんかもしれんけど、どうなんやろね。今のところ主演のリーアムおじさんの今後のスケジュールに、それっぽい予定は入ってないみたいなんやけど。

そんな彼のスケジュールをチェックするために、ネットで人物検索してると、あのヘレン・ミレンと作品で共演したことを機に、80年代に4年ほど同棲生活を送ってたらしい.....................なんや、想像するだけでエライ濃すぎる日常やよなぁ...............(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

誘拐の掟 / A Walk Among The Tombstones   ★★★☆☆   (2014年)

監督:スコット・フランク
出演:リーアム・ニーソン、デヴィッド・ハーバー、ダン・スティーヴンス、アストロ、ボイド・ホルブルック、マーク・コンスエロス、ダニエル・ローズ・ラッセル、ラザーヌ・ジャマル、セバスチャン・ロッシェ

ある事件をキッカケに刑事を辞め、私立探偵をやっている男は、妻を誘拐され、殺された男から、犯人を探しだして欲しいと依頼を受けるのだが...................ってなクライム・サスペンス?!

警察に捜査を依頼できない麻薬関係者をターゲットに繰り返される残忍な犯行、男は過去の事件を洗いながら、徐々に犯人に迫っていく..............ってなことで、リーアムおじさんが抜群の“勘”を頼りに、時折アクションを見せつつ頑張るんよね。

派手な展開を連発するような作り方やなくて、どちらかと言うと抑え気味にジワジワと話しに引き込んでいく手法は、なかなか悪くなかったかな。

人生を踏み外した、ちょっと“ヤサグレ系”の中年男っていう哀愁を漂わせながら、鋭く犯罪の核心に迫る男を演じるリーアムおじさんは、うまく役柄にフィットしてて、なかなかの雰囲気やったよ。

すっかり“演技のできるアクション俳優”で人気になってもうて、歳を重ねた渋みってのが役に出てるところが、作品を安っぽくせずに済むポイントなのかもしれんね?!

それにしても、邦題に“誘拐の掟”ってあるわけやけど、どんな“掟”やったんやろ。原題は“墓場を歩く”ってな感じで、原作の小説の邦題は“獣たちの墓”なんやって。内容を観てもサッパリ分からん、意味ありそうで意味のない邦題、そのセンスってどないなんやろなぁ.......................(苦笑)

2015年12月 1日 (火)

『振り子』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、吉本の芸人である鉄拳が描いたパラパラ漫画を実写ドラマ化したものなんやってね。元ネタになってる作品は、イギリスのバンド MUSE のミュージック・ビデオに使われたりして、海外でも評価されたらしい。

沖縄国際映画祭で主演男優賞と主演女優賞を受賞して.....................って、吉本の所属芸人が描いたものを、吉本が自ら製作する映画にして、吉本が所属芸人を使って必死に盛り上げてる映画祭で、大盤振る舞いで賞を与えるって...........................なんて内弁慶な作品なんやろか(苦笑)

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

振り子   ★★★☆☆   (2014年)

監督:竹永典弘
出演:中村獅童、小西真奈美、清水富美加、石田卓也、鈴木亮平、中尾明慶、サヘル・ローズ、武井 壮、武田鉄矢、鈴木亮平、笛木優子、板尾逸時、松井珠理奈、研ナオコ、山本耕史

ふとしたキッカケで出会った高校生のふたりが、お互いを好きになり、結婚して彼の夢だったバイク屋を開店し、子供もできるが........ってな、ある夫婦の波乱の人生を描いたドラマ?!

貧しいながらも、ふたりで力を合わせて頑張るものの、困難が立ちはだかり、いつしか歯車が狂いだし........ってなことで、夫婦の絆ってのを描いてるんやろね。

ムダに暑苦しくて、演技はかなり薄っぺらい、そういう点からすると、若い頃を石田くんが演じて、大人になったところを中村くんが演じるってのは、ある意味で見事なキャスティングやった(苦笑)

そんな“ステキ”な演技のせいか、感動を狙った作りなんやろうけど、すばらしく説得力がなくて、まったく心が動かされんかったよ。

救いと言えば、個人的にお気に入りの清水くんが、相変わらず無邪気にキュートなとこぐらいで、こんなに無理してドラマにしなくても、パラパラ漫画で十分やったんと違うかなぁって思ったりして...................?!

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