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2015年12月 5日 (土)

『黄金のアデーレ 名画の帰還』

今日は、劇場で公開中の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

先週に紹介したジョージ・クルーニーの作品と同様に、ナチスによって奪われ、当然のようにオーストリアの美術館で展示されていた作品の所有権をめぐる争いをドラマにしてるんよ。

オーストリアというと、“音楽の都”というイメージで、ヨーロッパらしい古い街並みのなかで、芸術で彩られた国っていう印象やったんやけど、歴史的に見れば、ドイツと同様にユダヤ人迫害を行った国であり、それによって辛い思いをした人たちが大勢いるんやってのを気づかされたんよなぁ。

そんな作品を作ったのは、イギリス人監督のサイモン・カーティスで、彼の長編映画デビュー作は、マリリン・モンローがイギリスにいた時のエピソードを綴った『マリリン 7日間の恋』やったんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

黄金のアデーレ 名画の帰還 / Woman In Gold   ★★★★   (2015年)

監督:サイモン・カーティス
出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、ジョナサン・プライス、マックス・アイアンズ、タチアナ・マズラニー、チャールズ・ダンス、エリザベス・マクガヴァン

クリムトが描いた女性の肖像画を巡り、アメリカに住む老女がオーストリアを相手に訴訟を起こした。一枚の絵に秘められた老女の願いと、国家を相手にした裁判の行方を描いた、実話に基づくドラマ?!

第二次大戦で家族はバラバラとなり、国を追われたユダヤ人女性と、母親の知り合いだった彼女の依頼を受けて、訴訟を起こす若き弁護士、前代未聞の裁判の結果は.............ってなことで、なかなか胸を打つドラマが展開するんよ。

この作品、なんといってもヘレンおばちゃんの存在感が抜群やった。悲しい過去をひきずりながら、異国の地で生きてきた女性の強さに、アイロニーを含んだユーモアと優しさを、見事に体現してるんよなぁ。

単純に裁判の結果で絵がどうなるかっていうだけやなく、むしろナチスによって統合されたオーストリアで何が起こったのか、そんな歴史の暗部にて、実際に迫害され、悲しみの淵に落とされたひとの、過去との対峙、そして願いってのがメインで語られてるところに、グッと心に訴えてくるものがあるんやと思う。

彼女が最後に手にしたものの大きさってのは、世界的名画の価値を遥かに超えるものやったのかもね.......................?!

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