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2016年3月

2016年3月31日 (木)

『最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~』

エイプリル・フールの前日やからってワケやないんやけど、ウソのようなホンマの話を描いたドキュメンタリーをひとつ、ご紹介♪

実は、アイスランドのフーサヴィークっていう港町に、いろんな動物のイチモツをコレクションをしてるひとがいて、なんと、それ専門の博物館をやってるらしく、それが結構な人気なんやって。

そんな話を聞くと、日本の“秘宝館”的なノリ(いったことがないんで、こちらも想像なんやけど.....)の冗談半分かと思ったら、元学校の先生が性のタブーを取っ払うという使命もあって、真剣に伝えるために開館したらしい。

ちょっとキワもの的なタイトルな話なんやけど、なかなか興味深い(?)内容でってなことで、感想を..........................?!

最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~ / The Final Member   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジョナ・ベッカー、ザック・マス
出演:シグルズル・キャールタルソン、パゥットル・アラソン、トム・ミッチェル

アイスランドにある哺乳類の男性器ばかりを集めた博物館を運営する元教師の男は、コレクションにヒトを加えることを願っていたが、そんな彼の前に提供を申し出る2人の候補者が...............ってなドキュメンタリー?!

数ある標本のなかで唯一欠けているもの、それを手に入れてコレクションを完成したいと願う男と、候補者の男たち、“ヒト科ヒト属代表”を掛けた男たちの苦悩に満ちた(?)熱い戦いをってね(笑)

確かに、他の臓器が欠けて亡くなっても大騒ぎにならないのに、“イチモツ”がないのはチョット............っていう男性心理ってのを言われると、なるほど確かに考えてまうわけで、男の尊厳なんてチッポケなもんやなぁとは思いつつも、テーマとしてなかなか深いものがあったよ。

年老いたアイスランドの冒険家とアメリカ人のオヤジを“対比”するなかで、国民性のようなものが垣間見えたりするあたりもオモロイんよね。

イチモツに懸ける男たちの姿を滑稽と見るもよし、熱い想いに感動する(?)もよし、たかが1本、されど1本なドラマは、意外と奥が深いのかも?!

ちなみに、自分がこんなオファーを受けたら..................自分の粗末なムスコを見ると、とてもやないけど無理かもなぁ......................(苦笑)

2016年3月30日 (水)

『インサイド・ヘッド』

今日は、久々にピクサーのアニメ映画をひとつ、ご紹介♪

『トイ・ストーリー』から始まったピクサーとディズニーの関係は、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』といったヒット作を生み出し、すっかりブランド化してるわけやけど、個人的には、試してはみるものの、どれもイマイチな印象なんよね。

ディズニーってことで、どうしても子供向けやファミリー向けな作りになるのは仕方ないわけで、それをハゲおやじがひとりで鑑賞してもってのが、高いハードルなんかもなぁ(笑)

というわけで、この作品もあまり観るつもりはなかったんやけど、世間の評判と人づてにススメられて、試してみた感想は............................?!

インサイド・ヘッド / Inside Out   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ピート・ドクター
出演:(声の出演)エイミー・ポーラー、ルイス・ブラック、ミンディ・カリング、フィリス・スミス、ビル・ヘイダー、カイル・マクラクラン、ダイアン・レイン、ケイトリン・ディアス、リチャード・カインド

ひとりの女の子の頭の中にいるヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、そしてビビりの5つの感情は、女の子がいつも幸せでいられるよう、日々、奮闘していたが、女の子の家族が新しい場所に引っ越したことを契機に、問題が発生し................ってなアニメ?!

環境の変化によって心のバランスが崩れ、頭のなかも大混乱で、女の子の感情をコントロールする司令室から弾き出されたヨロコビとカナシミは、彼女を元の状態に戻すために、司令室を目指すが..............ってなことで、頭のなかの冒険ファンタジーってとこなんかな。

ピクサーってことで、てっきり子供向けの話なんやろうって思ったんやけど、むしろこれ、子供が理解するのは難しい類(たぐい)の話なんかもっていうところが、意外やったよ(笑)

記憶と感情を結びつけ、幸せのために何が必要かを追い求めるってところは、ちょっと深かったりして?!

しかし、このシチュエーションを自分の頭のなかに置き換えてみたとすると....................アカン、こんなところでは、とてもやないけど恥ずかしくて語れんわ(笑)

それにしても..........原題の“インサイド・アウト”を邦題で“インサイド・ヘッド”にって、確かに頭のなかではあるんやけど.............そんな安易な理由で変える意味があったんやろか................??

2016年3月29日 (火)

『369のメトシエラ -奇跡の扉-』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、兄弟で脚本を書いて、監督して、編集までしてるらしんやけど、自らが立ち上げた“JungleWalk”っていう映画製作会社の初の長編作なんやって。

この会社の設立趣旨ってのが作品のホームページに書かれてるんやけど、作り手の意思を反映した映画作りをしたいっていう、熱い想いを抱いての挑戦ってことらしいんよ。

残念ながら日本の映画製作の現実ってのは、いろんなシガラミがあるようで、敢えてそれに挑もうっていう彼らの意気を、ちょっと応援したくなってもうた。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

369のメトシエラ -奇跡の扉-   ★★★☆☆   (2009年)

監督:小林克人、小林健二
出演:大垣知哉、阿部百合子、別府あゆみ、日和佑貴、矢内龍之介、中野誠也、河野正明

区役所に勤める男は、路上で倒れているところを助けたゲイの青年と一緒に静かに暮らしていたが、転居先のアパートで隣室から聞こえる不思議な歌に惹かれて、部屋を訪れると、そこにはひとりの老婆がいて...............ってなドラマ?!

他人とは距離を置き、孤独に生きてきた男が、ひとりの老婆との出会いにより、人生で大切なものを見つける、そんな様子をってとこなんかな。

いやね、出だしを観てたら、なんやホラーなんかと勘違いしてもうたんやけど、これ、なかなか深みがあって、エエ感じの話やったよ。

過去に捉われて生きてる人たちが、互いを必要としながら、新たな一歩を踏み出していく、そんな話がそっと心に沁みてくるんよなぁ。

自主製作のインディーズ映画だけに、限られた予算のなかで難しい部分もあるんやけど、丁寧に物語を伝えようとする、この兄弟監督の気持ちが伝わってくるようで、ちょっとこの先の彼らの活躍が気になってもうたよ?!

2016年3月28日 (月)

『不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼』

今日は、オーストラリアのTV映画をひとつ、ご紹介♪

この“ジャック・アイリッシュもの”、どうやらシリーズになってるらしく、この第1弾はオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞のテレビ部門の監督賞を受賞したんやって。

主役を演じるガイ・ピアースといえば、ハリウッドの大作からオーストラリアのインディーズ系の作品まで、幅広く活躍してる、オーストラリアを代表するイケメン(?)俳優やんね(実は生まれはイギリスらしいんやけど)。

というわけで、そんなシリーズ第1作の感想は..............................?!

不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼 / Jack Irish : Bad Debts   ★★★☆☆   (2012年)

監督:ジェフリー・ウォーカー
出演:ガイ・ピアース、マルタ・デュッセルドープ、ダミアン・リチャードソン、アーロン・ペターゼン、ロイ・ビリング、シェーン・ジェイコブソン、スティーヴ・ビズレー、エマ・ブース、ニコラス・ベル、テリー・ノリス

刑事事件を専門とする弁護士だった男は、逆恨みしたクライアントに妻を殺されたことで弁護士を辞め、借金の取り立てやギャンブル、家具職人の見習いとして生計を立てていた。10年前に担当した裁判の被告だった男から留守電があった直後に、男が死んだことを知り、気になって調べ直してみると.............ってなアクション&サスペンス?!

妻の死を引きずりながら生きてる男は、過去に呼び戻されるように、事件の謎に引き込まれ..........ってな感じで、なかなかスリリングなサスペンスが展開するんよ。

このシリーズ、ガイ・ピアースの当たり役らしく、なるほど過去を引きずる“ヤサグレ男”のイメージがピッタリで、チョイワルなイケメンぶりが際立ってるんよね(笑)

まぁ、話としてはありがちではあるんやけど、強大な悪に挑むひとりのヒネクレ男とその仲間たちってのは、なかなか観てて盛り上がるやんね!?

2016年3月27日 (日)

『ダイバージェントNEO』

今日は、続きモノのSFアクションをひとつ、ご紹介♪

この作品、アメリカで若者に大人気になった(?)小説を映画化したもので、1作目の『ダイバージェント』は、日本ではそれほど話題になった感はないんやけど、本国ではそこそこウケたっぽくて、意気揚々と(?)作られた3部作の2作目なんよ。

監督さんは、前作のニール・バーガーが製作総指揮にまわり、新たにドイツ出身のロベルト・シュヴェンケが担当してるんよ。このひと、ブルース・ウィリスが主演した『RED/レッド』やジョディ・フォスターが主演の『フライト・プラン』なんかを監督したひとで、アクション系に強いんかな。

というわけで、すでに3作目の製作に入ってるらしい、そんな作品の感想は...........................?!

ダイバージェントNEO / Insurgent   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:シェイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ、ケイト・ウィンスレット、オクタヴィア・スペンサー、ジェイ・コートニー、マイルズ・テラー、アンセル・エルゴート、ゾーイ・クラヴィッツ、レイ・スティーヴンソン、マギー・Q、メキー・ファイファー、キーナン・ロンズデール、アシュレイ・ジャッド、ジャネット・マクティア

秩序のとれた社会を実現するため、ひとを性格から5つに分類した社会のなかで、分類できない異端者(Divergent)として権力者から追われる女の子は、母親を救えなかったことに苦悩しながらも、反撃のチャンスを窺っていたのだが..................ってなSFアクション?!

人類の未来を決める謎の箱の研究に利用されながらも、“愛”の力で世界を救う.............ってなことで、う~ん、ツッコミだしたらキリがないような、なんやビミョーに都合のいい話が展開するんよ(苦笑)

このシリーズ、若手の有望株をキャスティングしてるところがウリのひとつやと思うんやけど、一方で、ケイト・ウィンスレットの悪役に始まり、アシュレイ・ジャッドやオクタヴィア・スペンサーといったベテランに、今回はまさかのナオミ・ワッツまで加わって、ムダに豪華なところが気合いが違うんよなぁ。

主演のシェイリーンくんは、結構、注目されてるのは分かるんやけど、どうもあの人工的な鼻筋と、どこぞの、殺人ゲームから政府を倒す作品の主人公とキャラがかぶってもうて、イマイチ惹かれないんよね(苦笑)

とりあえずティーンに大人気ってことらしく、そこを対象にした作品ってことでは、ボチボチな娯楽に仕上がってるんやろうけど、お世辞にもドラマとしての“深み”はないわなぁ..........。

ちなみに、原題は“反乱者(Insurgent)”なんやけど、あえてアルファベット表記の“NEO”って...........角川さん、それって何??(笑)

2016年3月26日 (土)

『マジック・マイク XXL』

今日は、意外性がウケてヒットした作品の続編をひとつ、ご紹介♪

あのスティーヴン・ソダーバーグが男性ストリッパーを描いたってことと、その話が主演のチャニング・テイタムの体験をネタにしてるってことで話題になった『マジック・マイク』に続編ができるなんて..................(笑)

ただ、今回はソダーバーグは製作総指揮にまわり、監督さんが前作の製作に名を連ねてたひとに交代になったんよ。しかも、さすがにアカデミー賞の主演男優賞にも輝いたマシューくんの登場はなく、ちょっと寂しいもんやよなぁ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

マジック・マイク XXL / Magic Mike XXL   ★★★☆☆   (2015年)

監督:グレゴリー・ジェイコブズ
出演:チャニング・テイタム、マット・ボマー、ケヴィン・ナッシュ、アダム・ロドリゲス、ジョー・マンガニエロ、アンバー・ハード、ガブリエル・イグレシアス、ドナルド・クローヴァー、アンディ・マクダウェル、ジェイダ・ピンケット=スミス、エリザベス・バンクス

ダンサーを引退し、起業して家具の会社を営んでいる男は、3年ぶりに仲間と再会したことで、ショーへの思いがぶり返し、ストリップ大会で引退のステージをやるという仲間と一緒に旅をする決意をするのだが............ってなドラマ?!

会社を軌道に乗せようと働くものの、華やかなステージを忘れられず、もう一度仲間と一緒に踊ろうとするが..........ってなことで、チャニングくんを中心に、前回のメンツが大暴れってね。

思わぬヒットとなった前作の勢いのまま、踊りまくってドヤってことなんやろうけど、監督さんが変わったせいか、更に一本調子になってもうたようで..............(苦笑)

ムキムキの肉体を露わにして、ドヤ顔で迫力のダンスを見せるってのは、それなりに需要はあるんやろうけど、オヤジにはそこまでのアピールするものはなかったかな。

それでも、見事に割れたシックス・パックは、羨ましいと思うし、メタボな腹回りをなでながら、ちょっと反省せなアカンなぁって思ったよ...........まぁ、割れたところで見せる相手もおらんのやけど........?!(笑)

2016年3月25日 (金)

『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

今日は、邦画のアニメをひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとはテレビの深夜枠でシリーズものとしてやってたものらしく、その時に話題になったらしく、よう知らんかったんやけど、昨年は実写ドラマとしても放映されたんやって。

普段、ほとんどアニメは見ないんで、まったく知らんかったんやけど、たまたま映画館で観た『心が叫びたがってるんだ。』って作品に不覚にも(?)ハマってもうて、同じ監督さんが作った過去の作品ってことで、こいつを知って、レンタル屋で探してみたってわけ。

ということで、そんな作品の感想は...............................?!

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。   ★★★★   (2013年)

監督:長井龍雪
出演:(声の出演)入野自由、茅野愛衣、櫻井孝宏、戸松 遥、早見沙織、大原さやか、小形 満、豊崎愛生、近藤孝行、田村睦心、瀬戸麻沙美

小学生のときに同じクラスになったことで仲良くなった6人組だったが、そのうちの1人が事故で亡くなったことで、残された5人はそれぞれに整理できない心の痛みを抱えて成長したのだが................ってなアニメ?!

10代半ばになって、リーダー格の青年の前に、死んだ彼女が姿を現し、残りのメンバーは彼女の望みを叶えて成仏させようとするのだが................ってなことで、ちょっと切ない青春ドラマが展開するんよ。

先行のTVシリーズを知らんもんやから、出だしから少しついていきにくい部分もあったんやけど、なんとなく話が分かってくる中盤からグイグイと引き込まれ、そこから後半にかけての盛り上げ方が秀逸やった。

止まってしまった時間が動きだし、“あの日”の記憶がそれぞれの新たな一歩へとつながる、ちょっとノスタルジックで叙情的なドラマは、なんや胸にグッとくるんよなぁ。

こんなハゲおやじがアニメを観ながら涙してる図ってのも、冷静に考えると、ちょっとどないやのって思わんでもないんやけど、“大切な想い”ってのを上手くまとめた話は、“涙腺直下型”のナイスなデキやったよ?!(笑)

2016年3月24日 (木)

『ふたつの名前を持つ少年』

今日は、ドイツとフランスの合作映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督さん、ドイツの出身なんやけど、過去にアカデミー賞の短編映画賞を受賞したことがあるんやって。でもって、これまでの作品を見ると、どうやらドキュメンタリーでの評価が高いらしいんよ。

実は、主人公の少年の役を双子の兄弟が演じてるらしく、それぞれの性格に合わせて、動きのあるシーンと感情を描くシーンで、ふたりを使い分けて作られてるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

ふたつの名前を持つ少年 / Lauf Junge Lauf   ★★★☆☆   (2013年)

監督:ペペ・ダンカート
出演:アンジェイ・トカチ、カミル・トカチ、イタイ・ティラン、エリザベス・デューダ、ジャネット・ハイン、ズビグニエフ・ザマホフスキ、ライナー・ボック、ルカツ・ガイジス

ワルシャワのユダヤ人の強制居住区から独りで逃げ出した少年は、様々な人たちに助けられながら、ナチスによるユダヤ人狩りから必死に逃れるのだが.............ってな、実話を基にしたサバイバル・ドラマ?!

ポーランド人の名前を語り、ユダヤ人であることを隠し、なんとか生き延びる少年、そしてそんな彼をユダヤ人と知りながらも、助けようとする人たちの優しさ、悲惨な戦争のなかで、強く生きる少年の姿を描くんよ。

ただユダヤ人やからっていうだけで命を狙われ、過酷な自然の厳しさに挫けそうになりながらも、生き延びるために歯をくいしばって頑張る、そんな少年に心打たれるんよなぁ。

主人公の存在もあるんやけど、それに加えて、戦争の悲惨さが背景にありながらも、小さな命を守ろうとする人々の優しさってのが、じんわりと伝わってきて、なんやエエ話やったよ?!

2016年3月23日 (水)

『彼は秘密の女ともだち』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、監督をしてるのは、いつも独特な感性で個性的な作品を生み出してるフランソワ・オゾンで、話の元ネタはイギリスの作家が書いた短編ものらしいんよ。

そんな作品は、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で、主演のロマン・デュリスくんが主演男優賞にノミネートされたらしく、少しマイナーなところでサン・セバスチャン国際映画祭で最優秀作品に選ばれたんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.........................?!

彼は秘密の女ともだち / Une Nouvelle Amie   ★★★☆☆   (2014年)

監督:フランソワ・オゾン
出演:ロマン・デュリス、アナイス・ドゥムースティエ、オーロール・クレマン、ラファエル・ペルソナーズ、ジャン=クロード・ボル=レダ、イジルド・ル・ベスコ

幼なじみの大親友が病気のために他界した。残された彼女の夫と生後間もない娘を守ると約束したことを思いだし、家を訪れると、そこには女装した親友の夫が................ってなドラマ?!

親友の夫の秘密を知り、最初は戸惑いながらも、“彼女”を理解しようとするうちに、不思議な感情が芽生え...............ってなことで、かなりヒネクレた友情と愛情をってなことなんかな。

正直、デュリスくんの女装姿はお世辞にもキレイと言えるものではないんやけど、それぞれのキャラを語るうちに、特異なシチュエーションもどこか納得させられてまうあたりが、この監督さんの上手さなんやろうと思うんよ。

今やフランスを代表する役者になりつつあるデュリスくんも、これが初のオゾン作品ってことで、イメージ的には少し合わなそうに思えたんやけど、意外と違和感なく馴染んてたかな。

男と女、“女”と女、ちょっと複雑な関係を描いたドラマは、オゾン流のフレーバーがしっかりと効いて、ボチボチ楽しめるデキやったね?!

2016年3月22日 (火)

『Plastic Love Story プラスチック・ラブ・ストーリー』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この映画を監督してる中川龍太郎ってひと、インディーズ系で注目されてるらしく、光石 研や池松壮亮なんかが出演した『愛の小さな歴史』って作品が東京国際映画祭で上映されたときは、チケットが完売したってのがニュースになったんやって。

今年の東京国際映画祭でも、太賀や黒川芽以が出演する『走れ、絶望に追いつかれない速さで』ってタイトルの新作が上映されることが決定してるらしく、どうも盛り上がってる風なんよ(笑)

というわけで、そんな監督さんが作った作品の感想は..........................?!

Plastic Love Story プラスチック・ラブ・ストーリー   ★★★☆☆   (2013年)

監督:中川龍太郎
出演:坂田麻衣、高橋愛実、山脇夕海、廣瀬尚貴、今野康裕、金良駿一郎、大塚ニコル、梅津直人、下田奈奈、広井龍太郎、藤川めぐみ

中学のときに知り合った同級生が忘れられない女の子、大学の清掃員に告白された女の子、弟の死を引きずって生きている女子高生、それぞれに悩みながら生きる3人の女性を描いたドラマ?!

満たされない心を抱えて生きる3人の若い女の子のエピソードをつなぎながら、“愛”について考えるってなとこなんかな。

出だしのバラバラな感じから、どうなるかと心配してもうたんやけど、さすがに後半にかけて、それなりに話をまとめてたね(苦笑)

少し実験的な手法で、印象的なドラマにってことなのかもしれんけど、話が分かりにくく、ちょっと頭の中で整理しながら観てて、疲れてもうたよ。

低予算で作ってるみたいで、演じる側も慣れてないのか、棒読みなセリフが目についてもうて、作り手の気持ちは分からんでもないんやけど、それが上手く伝わってこない“もどかしさ”のようなものがあったかな?!

2016年3月21日 (月)

『パーフェクト・メモリー』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、サスペンスものをひとつ、ご紹介♪

マイケル・ポーリッシュという監督は、双子の兄弟であるマーク・ポーリッシュと一緒に作ったデビュー作の『ツイン・フォールズ・アイダホ』があまりにも鮮烈な作品やっただけに、ちょっと普通ではない個性的な作品を作るひとっていうイメージなんよね。

そんな監督さんの奥さんってのが、実はこの映画の主役を演じてるケイト・ボスワースで、デビュー当時はその美貌もあって、どちらかというとアイドル女優的な扱いやった気がするんやけど、最近はあまりメジャー作品で見かけないようで、そこらへんはダンナの影響なのかもなぁ。

というわけで、そんな夫婦で作った作品の感想は.......................?!

パーフェクト・メモリー / Amnesiac   ★★★☆☆   (2015年)

監督:マイケル・ポーリッシュ
出演:ウェス・ベントリー、ケイト・ボスワース、パトリック・ボーショー、オリヴィア・ローズ・キーガン、リチャード・リール、シャショウニー・ホール

事故による昏睡状態から目覚めた男は、記憶に傷害があり、自分の名前も分からない状態だった。そんな彼の前には、妻と名乗る美しい女が看病をしてくれているのだが.................ってなサスペンスもの?!

断片的に事故の記憶を頭をよぎるが、彼女のことは何も思い出せず、漠然と違和感を覚えるのだが............ってなことで、ちょっと不気味な話が展開するんよ。

出だしから、ケイトくんが無表情に妻役を演じるもんやから、何か裏があるのはプンプンと漂ってて、そういう意味では、お決まりの流れと言ってまえばそれまでかもね(苦笑)

ネタばれした後は、一気にケイトくんのキレっぷりで勢い勝負に出てる感じなんやけど、冷静に考えると“?”な設定やったりして..................。まぁ、美しい仮面の下に隠された本性は.................ってなことで、細部は放置して、監督さんの奥さんへの愛がなせる演出ってことなんかなぁ.................なんて?!(笑)

それにしても、“記憶喪失”って原題が、まったく反対のカタカナ英語の邦題になるのは、どういう趣向なんやろか??

2016年3月20日 (日)

『エヴェレスト 神々の山嶺』

今日は、劇場で公開中の作品のなかから、邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、原作になってるのが夢枕 獏の小説なんやってね。毎度のことながら、読んでないんでよう分からんのやけど、このブログを書きながら“ヤホー”の作品紹介のレビューを読むと、原作ファンのお怒りが目につくようで...............(苦笑)

いやね、この間の日本アカデミー賞なるイベントの結果を見ながらふと思ったんやけど、役者を目指し、真剣に演技に取り組んでるひとと、ついでに役者になってチヤホヤされてるひとの違いって、個人的にスゴイ大きいと思うんよ。

役と向き合ってるひとの演技ってのは、役に入り込んでそのキャラになり切ることで、凄みや迫力、観てるひとに伝わってくる感情ってのがあると思うんやけど、そうやない“役者っぽい”ことをやりながら、演技できるねって言われてるひとたちの演技ってのは、勘違いが鼻についてもうて、ホンマに見れたもんやないんよなぁ。

ただ、本人は自分は演技ができるって思いこんでるようで、取り巻きもそれを否定できへんみたいやし、映画を作る側はそれで製作費が付いて、興収が上がれば文句なしやろうって思いなんやろうし、そんなヨコシマな作品が評価され続けてる現状ってのは、映画が好きな者からすると、やっぱりゴッツイ寂しいんよね。

なんかね、そんなことを痛感してもうた作品やった.............................?!

エヴェレスト 神々の山嶺   ★★☆☆☆   (2016年)

監督:平山秀幸
出演:岡田准一、阿部 寛、尾野真千子、ピエール瀧、佐々木蔵之介、風間俊介、甲本雅裕、山中 崇

山岳カメラマンの男は、同行取材で訪れていたネパールで、失踪した登山家に似た男を見かける。帰国した彼は、男のことを知る人を訪ね、彼が本人であると確信し、その恋人だった女性と一緒にネパールに戻るのだが....................ってな、山に魅せられた男たちを描く山岳ドラマ??

世界最高峰のエヴェレストの山頂を目指すひとりの男と、そんな彼を追いかけるカメラマン、過酷な登山の先に彼らが見つめるものとは...........ってなことで、山男たちの熱いドラマをってことなんやろか?

岡田くんファンの需要を見込んでの角川映画やってのは十分理解してるつもりなんやけど、それでも言わずにはおれんくらい................アカンかった(苦笑)

世間の大方は“演技派アイドル”ってことで評価してるんやろうけど、基準がどこにあるかってことを考えんとね。ハゲおやじの僻みかもしれんけど、エヴェレストの麓であない格好つけられてもって思うやんか(苦笑)

まぁ、そういう演出をしてる監督さんの問題の方が大きいんかもしれんけど、いずれにしても、スカスカの浅い演技ではキャラクターが伝わってこず、まったく気持ちが入らんかったよ。

呼び捨てにしたり、“さん”付けてみたり、キャラの立ち位置からして定まってないし、だいたいカメラを放り投げるカメラマンって..........あまりにもアンプロフェッショナルなお調子者やんか。

観終わった感想といえば、「エヴェレスト、綺麗やなぁ」ってのが全てで、それ以上のものは何も残らない、そんな作品やったよ?!(苦笑)

2016年3月19日 (土)

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

今日は、久しぶりに劇場で公開中の作品をひとつ、ご紹介♪

いや、ここ最近、どうにも疲れてもうて、週末に映画館に足を運ぶ気力もなく、ひたすら家で引きこもってったんよ。まぁ、引きこもって何をしてるかっていうと、レンタルした映画をひたすら観てたんやけど(笑)

アカデミー賞が発表になって、ようやく重い腰痛もちの腰を上げて映画館で観たいって思った作品が、これやったんよ。リーマン・ショックのチョイ前に株式投資をはじめて、ちょっと真っ青になったなぁ、なんてことを思い出したりして、テーマが気になったんよね。

この作品、ご存じのとおりアカデミー賞では、作品賞や助演男優賞、監督賞はノミネートどまりやったんやけど、見事に脚色賞を受賞したんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

マネー・ショート 華麗なる大逆転 / The Big Short   ★★★☆☆   (2015年)

監督:アダム・マッケイ
出演:クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、マリサ・トメイ、ブラッド・ピット、メリッサ・レオ、ジェレミー・ストロング、レイフ・スポール、ケイシー・グローヴズ、ハミッシュ・リンクレイター、マーゴット・ロビー、ルディ・アイゼンゾップ、セレーナ・ゴメス

活況な金融史上で銀行は多額の利益を上げていたが、不動産絡みの金融商品に疑問を持った異端のトレーダーが、バブルの崩壊を見越した空売りを仕掛けるのだが..............ってな実話を基にした経済ドラマ?!

世の中の多くが好景気に浮かれ、経済の破綻を予測していないなか、不信感を持った男たちが行動を開始する.............ってなことで、世界経済を揺るがしたリーマンショックの裏側をってとこなんかな。

捉えどころのない経済をネタにして、更に複雑なサブプライム問題をテーマにってことで、いかに分かりやすく構造を伝えるかってことで苦心したようで、いろいろと工夫は見えるんやけど、さすがにセレーナ・ゴメスに経済を語られてもね(笑)

マーケットの本質を見極め、信念を持って経済破綻に投資するってところが大したもんで、その勇気や苦悩ってのは、なんや伝わるものがあったかも。

ただ、誰が観ても楽しめるかっていうと......................やっぱりネタ的にちょっと難しいかもね(苦笑)

それにしても、“華麗なる逆転”って聞くと、やり返して悪党を痛快にギャフンと言わせて大騒ぎ、みたいなイメージやけど、これ、そういう話やないんよなぁ................?!

2016年3月18日 (金)

『百日紅~Miss Hokusai~』

今日は、葛飾北斎にちなんだ(?)アニメ映画をひとつ、ご紹介♪

葛飾北斎っていうと、「冨嶽三十六景」なんてのは学校の教科書でも見かけるほど、有名なひとやんね。とりわけ、“神奈川沖浪裏”って作品は、ダイナミックな波が描かれてて、子供心にその迫力に驚いてもうたのを覚えてる。

この話の原作の漫画を書いてるのが杉浦日向子ってひとらしく、江戸風俗研究家としても知られてたらしいんやけど、40代なかばで病気のため亡くなってるらしい。ちなみに、博物学者の荒俣 宏と結婚してた時期もあったんやって。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

百日紅~Miss Hokusai~   ★★★☆☆   (2015年)

監督:原 恵一
出演:(声の出演)杏、松重 豊、濱田 岳、美保 純、筒井道隆、清水詩音、高良健吾、麻生久美子、立川談春、入野自由

父である葛飾北斎と暮らし、父親の代筆で絵を描く女浮世絵師の娘を中心に、当時の江戸を舞台にした父と娘、そして家族の物語?!

絵を描くことしか興味のない、そんな偉大な父のもと、同じように夢中になって絵を描く娘、彼女には離れて暮らす、少し年の離れた妹がおり..........ってな感じで、江戸末期の時代を北斎の娘を通して活き活きとってことやったんやろうとは思うんやけど................あまりにも平板なドラマに、まったくイキを感じることもなく、かなり退屈してもうた(苦笑)

なんか、もっと浮世絵を前面にだして、勢い勝負なアニメになってるのかと思いきや、中途半端な音楽のせいもあってか、どうにも盛り上がらんのよ。

思うに、さして実写の演技もロクなレベルやない若手の“俳優”を抜擢したところで、キャラクターに感情がこもるわけでもなく、ある意味、必然なデキやったんと違うかな。

演じ手の顔の出ないアニメの場合、名前の知れた人をキャスティングしたい気持ちは分かるんやけど、そうやって成功した例って、実は驚くほど少ないんと違うんやろか?!

2016年3月17日 (木)

『しあわせへのまわり道』

今日は、ちょっと大人なコメディ(?)をひとつ、ご紹介♪

監督のイザベル・コイシェといえば、最近はすっかり大物の女性監督っていうイメージなわけやけど、代表作となった『死ぬまでにしたい10のこと』『あなたになら言える秘密のこと』なんかは、世間での評価ほど、個人的にはピンとくるものがなかったんよなぁ。

まぁ、なんとなく邦題にイラッとくるってのは、原題と違うタイトルが付けられてもうてるわけで、監督さんのせいではないんやけどね(苦笑)

ちなみに、この作品に出演してるマット・サリンジャーって俳優さん、「ライ麦畑でつかまえて」を書いたJ・D・サリンジャーの息子さんなんやって。ついでに娘役のグレイス・ガマーはメリル・ストリープの娘さんなんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.....................?!

しあわせへのまわり道 / Learning To Drive   ★★★☆☆   (2014年)

監督:イザベル・コイシェ
出演:パトリシア・クラークソン、ベン・キングズレー、グレイス・ガマー、ジェイク・ウェバー、サリタ・チョウドリー、ジョン・ホッジマン、サマンサ・ビー、ダニエラ・ラヴェンダー、マット・サリンジャー

人気の書評家として仕事も家庭も不満のない暮らしをしていたハズが、浮気していた夫から突然に離婚を突き付けられ動揺する。悲嘆にくれる彼女は、生活を変えるために、偶然に知り合ったインド人の教習所教官から運転のレッスンを受けることに..............ってな人生ドラマ?!

初めて自分でハンドルを握る中年女性と、政治亡命でアメリカにやって来たシーク教徒の男、異なるバックグラウンドを持つふたりは、レッスンを通して互いに刺激し合い、新たな一歩を............ってなことで、人生に迷う大人たちを描くってとこなんやろね。

この設定とキャスティングからすると、ビシバシと気の利いた人生訓が飛び出すのかと思いきや、う~ん、正直、それほど心を揺さぶるセリフはなかったかなぁ(苦笑)

主演のベテランふたりは、安定した演技ではあるんやけど、なんとなく想定よりも“重苦しく”見えてもうて、少し違和感があったね。

作品全体としては、決して悪いデキではないんやろうけど、もう少し軽妙でグッとくる爽やかな感動ってのを期待してただけに、もうひとつ盛り上がりに欠ける感じやったかなぁ?!

2016年3月16日 (水)

『コンテンダー』

今日は、久々にニコラスおじさんの主演作をひとつ、ご紹介♪

名門のコッポラ一族に生まれながら、なぜか借金で首が回らないというニュースが流れ、そのせいもあってか、基本的に仕事は選ばずに毎年必ず2~3本の出演作が公開されるという、超働き者なニコラスくん、スゴイですわ(笑)

前は一応、出演作を追いかけてたんやけど、最近は、気をゆるめると、知らない間に、よう分からん作品がリリースされてるっていう状況で、少し取り残され気味やったんやけど、たまたま別の作品のレンタルDVDの予告集で目にして気になったんで、久々にレンタルしたんよ。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

コンテンダー / The Runner   ★★☆☆☆   (2015年)

監督:オースティン・スターク
出演:ニコラス・ケージ、サラ・ポールソン、コニー・ニールセン、ブライアン・バット、ピーター・フォンダ、ウェンデル・ピアース、シエラ・ペイトン、クリストファー・ベリー、ケリー・ケイヒル、フレドリック・レーン、デイナ・グーリエ

メキシコ湾で洋上掘削施設の爆発により、原油流出事故が起こり、ルイジアナの漁業に深刻な影響を及ぼした。地元選出の下院議員の男は、議会で人々の窮状を訴え注目されるが、同時にスキャンダルで騒がれ..............ってな政治ドラマ?!

下院から上院へ、政治家としてのステップアップを目指す男は、大企業が起こした不祥事で名をあげ、チャンスを手にするも、自らの不倫スキャンダルで一気に政治家としてのキャリアが暗礁に乗り上げ...........ってなことで、苦悩する政治家をニコラスくんがハゲ散らかした髪で演じてるんよ(笑)

政治の世界で生きて行くことの難しさってのを描きたかったんやろうけど、なんか“熱い”ドラマを期待してたら、思った方向と違う方へ話が進んでもうたよ。

まぁ、“職業政治家”ばかりが蔓延る世界では、ある意味、至極当たり前な展開ではあるんやろうけど、政治の理想ってのを考えると、なんやガッカリやったね(苦笑)

2016年3月15日 (火)

『害虫』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

NHKの朝ドラがヒットして、その要因のひとつとして宮﨑あおいの演技力が評価されてるってのが、個人的にはちょっと嬉しいんよ。

「好きな女優さんは?」って聞かれて、ずっとブレずに“宮﨑あおい”って言いながら、いかに彼女のセリフに頼らない、表情や目の演技がすばらしいかってことを訴えても、今までは“童顔好き”やら“アイドル女優好き”なんて言われて、冷笑されてきただけに、やっと世間の評価が追いついてきた気がするんよね。

わずか14、5歳のときに役所広司と共演した青山真治 監督の『EUREKA ユリイカ』での演技に衝撃を受けて以来、ずっと追いかけてきた甲斐があったってもんやわ(笑)

というわけで、そんな彼女の初期の作品の感想は.....................?!

害虫   ★★★☆☆   (2002年)

監督:塩田明彦
出演:宮﨑あおい、りょう、蒼井 優、沢木 哲、田辺誠一、伊勢谷友介、天宮 良、石川浩司、光石 研、木下ほうか、大森南朋、石丸謙二郎、寺島 進

母親とふたり暮らしの中学生の女の子は、不登校で授業も受けず、ブラブラと毎日を過ごしていた。そんな彼女は、たまたま知り合った心優しい不良少年と過ごしながら、自分の居場所を探すのだが...............ってなドラマ?!

親子の関係に悩み、人を好きになったり、心も体も変わり始める、そんな大人でもなければ子供でもない十代前半の“脆さ”を描くってとこなんかな。

学校に馴染めず、親の愛情を感じることもなく、でもって、やっと辿り着いた“世界”は簡単に崩れ去り、心の拠所には手が届かない、そんな切ない日常に押しつぶされそうになりながら生きる女の子ってのを、主演の宮﨑くんが演じてるんよ。

たいしたセリフもなく、ひたすら表情や仕草で内面を表現するあたりの彼女の演技ってのが、ごっつい印象的で、うまく作品の雰囲気を作り上げてた。

まだ完成されてはないんやけど、伊勢谷友介の演技と比較するのはもともと論外として、共演してる同い年の蒼井くんとの演技力との差を見ても、宮﨑あおいの凄さってのが分かると思うんよね。

作品としては、ちょっと監督さんが自分に酔ってる感があって、イマイチではあるんやけど、宮﨑くんの初期の演技をチェックするという意味では、押えたいところかも?!(笑)

2016年3月14日 (月)

『妹の体温』

今日は、劇場で未公開の作品のなかから、ノルウェー映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、パッケージやタイトルからは“エロ”押しな感がプンプンと漂ってるんやけど、実はノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞で最優秀女優賞を受賞してて、助演女優賞にもノミネートされ、サンダンス映画祭でも審査員賞にノミネートされてたんやって。

そんでもって、残念ながら選ばれなかったんやけど、アカデミー賞のノルウェー代表候補の3作品にも残ってたらしいんよ。まぁ、選ばれたとしても、アカデミー会員がこれを選ぶ図ってのは、ちょっと想像できんかもしれんけど(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

妹の体温 / De Nermeste   ★★★☆☆   (2015年)

監督:アンネ・セウィッキー
出演:インネ・ウィルマン、シーモン・J・ベリエル、シリエ・ストルスタイン、アネッケ・ヴォン・デル・リッペ

ダンス教室でインストラクターをしている若い女は、母親が若い頃に産んだ、父親の違う兄が同じ街に住んでいることを知り、会うことに。意気投合したふたりは、互いに惹かれあうのだが...................ってなドラマ?!

兄妹と分かっていながら、相手を求めあうふたりだったが、それがキッカケで彼女のまわりの人間関係は壊れていき.............ってなことで、禁断の愛を描くってとこなんかな。

好きになったらアカン相手のことを、気がついたら想いつづけてる、そんな歪(いびつ)な感情がどこに行き着くのかってことで、恋愛ドラマが展開するんよ。

この邦題からすると、道徳に反した愛を、とことんエロくってイメージなんやろうけど、安易な下世話な作りやなくて、しっかりと話しが練られてるところが好感が持てたかな。

主演のインネくんが天真爛漫な女の子を演じてて、なかなかキュートやったところも、男目線でいうと悪くはなかったしね!(笑)

2016年3月13日 (日)

『女はみんな生きている』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品の監督をしてるコリーヌ・セローってひとは、実は70年代から活躍する女性監督さんで、85年の『赤ちゃんに乾杯!』って作品が話題になって、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞で作品賞や脚本賞を受賞したんよね。

そんな作品は、ハリウッドでリメイクされ、『スリーメン&ベビー』ってタイトルで作られたんやけど、そんなハリウッド版を監督したのが、スター・トレックで“ミスター・スポック”として知られてるレナード・ニモイくんやったよ。

というわけで、そんな作品の感想は...........................?!

女はみんな生きている / Chaos   ★★★★☆   (2001年)

監督:コリーヌ・セロー
出演:カトリーヌ・フロ、ラシダ・ブラクニ、ヴァンサン・ランドン、リーヌ・ルノー、オレリアン・ウィイク、レア・ドリュッケール、ハジャール・ヌーマ、ヴォイチェフ・プショニャック

夫の世話をしながら、家事と仕事に大忙しの平凡な主婦が、ある日、ひとりの娼婦が男たちに殴られる現場を目撃し、翌日、気になって病院を訪れると、襲われた彼女は意識不明の重体だった...........ってなことで、ちょっと小洒落た音楽をバックに繰広げられる、フランスのブラック・コメディ?!

被害者の女性の看病をするうちに、同じことの繰り返しやった日常が、大きく変わり始め...............ってな感じで、小気味いい復讐劇が展開していくんよ。

自己中心的で愛情のない夫、母親を家政婦ぐらいにしか思っていない“わがまま”な息子、娼婦を働かせて金を稼ぐ元締め、娘を結婚させてその結納金で儲けようとする父親、そんな“男たち”への痛快な仕返しのドラマになってるんよね。

この作品を成立させる上で、フロおばちゃんの気の強さや、弾け具合がキモになってるわけで、その意味で期待を裏切らない、まさに見事な“活躍”ぶりやったよ(笑)

まぁ、やられる男の立場で見ると、なんとも情けなくて、男の悲しい“性(さが)”ってのを痛感してまうんやけど、結局のところ、世の中ってのは女を中心に回ってるってことなんかもなぁ............なんて思ったりして?!(笑)

ヒネりのある会話と抜群にリズムのいい展開、ホンマに見事にツボを突かれてもうた。

2016年3月12日 (土)

『ブラック・シー』

今日は、イギリスとロシアの合作映画をひとつ、ご紹介♪

監督をしてるケヴィン・マクドナルドくんというと、もともとはドキュメンタリーからスタートしたひとで、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した経歴を持ってるんよね。

ドキュメンタリー以外でも、フォレスト・ウィッテカーがアカデミー賞の主演男優賞に輝いた『ラストキング・オブ・スコットランド』や、ラッセル・クロウが主演した『消されたヘッドライン』といった社会派の作品なんかも手がけてるんよ。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.............................?!

ブラック・シー / Black Sea   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジュード・ロウ、ベン・メンデルソーン、スクート・マクネイリー、マイケル・スマイリー、コンスタンチン・ハベンスキー、デヴィッド・スレルフォール、グレゴリー・ドブリギン、ジョディ・ウィッテカー、トビアス・メンジーズ、セルゲイ・ヴェクセル

勤めていたサルベージ会社をクビになった男は、かつての同僚から、第二次大戦中にソ連からドイツに向かう途中で金塊を積んだまま沈没したドイツの潜水艦の話を聞き、出資者の金で旧式のロシアの潜水艦を手に入れて、お宝を探しに行くのだが................ってな海洋サスペンス?!

イギリス人とロシア人のクルーを集めて出発したが、仲間内で折り合いが悪く、閉ざされた艦内は、一触即発の状態で...............ってなことで、様々な困難に直面しながら金塊を探す様子を追いかけてるんよ。

さすがマクドナルド監督と言える、なかなか重厚でスリリングなドラマになってたね。ただ、どうしても潜ってまうと、ある程度、起こることが想定できてまうわけで、ちょっと“お決まり”のような展開になると、意外性という点では物足りなくなってまうんよなぁ(苦笑)

主役のジュードくんは、見事な“剃り込みハゲ”ぶりで、ハゲ目線で言うと、なかなか“渋カッコええ”んよ。

まぁ、普通のひとにとっては、単なる“ハゲ”なんやろうけど(笑)

2016年3月11日 (金)

『逆境ナイン』

いよいよプロ野球のシーズン開幕も迫ってきて、気分も盛り上がってきた(?)ところで、野球をネタにした邦画をひとつ、ご紹介♪

玉山鉄二といえば、NHKの朝ドラで人気になり、今や若手の演技派のイケメン俳優として認められてるわけやけど、そんな彼にも、こんなアホなコメディ映画に出てた過去があるってなことで、ちょっと意外な作品なのかもね。

というわけで、そんな映画の感想は.........................?!

逆境ナイン   ★★★☆☆   (2005年)

監督:羽住英一郎
出演:玉山鉄二、堀北真希、藤岡 弘、、田中直樹、内海桂子、柴田将士、青木崇高、坂本 真、土倉有貴、小倉久寛、出口哲也、寺内優作

対外試合でまったく勝てない部員9人の弱小野球部は、あまりの弱さに校長から廃部を通達される。キャプテンの男は、部の存続を掛けて、チームの仲間と甲子園出場に挑むのだが...........ってな、究極の........アホ“スポ根”コメディ!?(笑)

次々と襲いかかる“逆境”に、熱い魂で立ち向かう野郎たち..........ここまで潔くアホな作品に仕上げられると、ある意味尊敬してまうよなぁ。

野球の話でありながら、そのルールすら簡単に超越してもうてる展開に、ア然としながらも、劇画タッチな映像で表現される、ハゲしくぶっ飛んだ“逆境ワールド”で強引に納得(?)させられてまうんよ(笑)

主役の玉山くんに校長の藤岡くん、そして意味不明な監督役の田中くんと、主要な役柄が見事にはまってて、その暑苦しいばかりの演技が、妙にクセになってもうて、ついでに堀北くんのキュートさが癒しになり..................脳ミソもとろけるほどの...............アホさ加減ってね?!

2016年3月10日 (木)

『ザ・リディーマー』

今日は、珍しいところで南米チリの映画をひとつ、ご紹介♪

主演のマルコ・サロールって俳優さん、もともとはメキシコでモデルとして活躍してたらしいんやけど、ブルース・リーのようなアクション俳優になりたいっていう夢を諦めきれず、ドウェイン・ジョンソンの映画でスタントマンをやったことで、夢が開けたんやって。

監督のエスピノーサくんとは、これまでにチリ国内で2度タッグを組んでて、その活躍がロバート・ロドリゲス監督の目にとまって、『マチェーテ・キルズ』に“サロール”って役名で出演したらしい。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

ザ・リディーマー / Redeemer   ★★★☆☆   (2014年)

監督:エルネスト・ディアス=エスピノーサ
出演:マルコ・サロール、ノア・セガン、ホセ・ルイス・モスカ、ロレト・アラベナ、マウリシオ・ディオカレス、オティリオ・カストロ

かつて組織の腕利きの殺し屋だった男は、自らの罪を背負い、贖罪のために悪党と戦い、弱き者たちに代わってケリをつけていたが、そんな彼には因縁の相手がいて................ってな南米チリのアクションもの?!

神の赦しを請うべく、悪いヤツラを次々とブチのめす、そんな“救世主”と呼ばれる寡黙でクールな男には、決して忘れ去ることのできない過去が...............てなことで、ある種のアクション・ヒーローものなんやろね。

主人公のマルコくんは、なるほど長い手足を駆使して、華麗なアクションを見せてくれるあたり、なかなか格好エエんよ。ハイキックや回し蹴りの様になること!

ただ..............アクションの演出が粗くて、前半は明らかに“敵”がショボすぎて、さすがに動きの悪いメタボなオヤジどもをコテンパンにやっつけたところで、スゴイってことにはならんかったようで(苦笑)

マルコくんの、少し陰のある雰囲気をうまく活かし、哀愁と狂気をスタイリッシュにってことなんやろうとは思うんやけど、掛け声かけながらやってるような、予定調和な組手を見せられると、ちょっと違うかなぁって思ってもうたね?!

2016年3月 9日 (水)

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』

今日は、スコットランド発の音楽ネタの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品を監督してるスチュアート・マードックってひとは、実はグラスゴー出身のバンド“BELLE AND SEBASTIAN”のヴォーカルをやってるんよね。

よく“ベル・セバ”って言われて、日本でも結構な人気なんやけど、音楽的にはイギリス系が大好きではあるものの、ちょっとナルシスティックな音楽が個人的に好みやなくて、あまりじっくりと彼らの曲を聴いたことがなかったんよなぁ。

そんなわけで、誰が監督してるかってのは、それほど興味を惹かなかったんやけど、サンダンス映画祭での評判が良かったらしく、他の作品のレンタルDVDの予告で目にして気になったこともあり、借りてみたってわけ。

というわけで、作品の感想は..............................?!

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール / God Help The Girl   ★★★☆☆   (2014年)

監督:スチュアート・マードック
出演:エミリー・ブラウニング、オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー、ピエール・ブーランジェ、サラ・スワイアー、マーク・ラドクリフ、アン・スコット・ジョーンズ、コーラ・ビセット

拒食症で心療内科に入院している女の子は、ある日、病院を抜け出してライブハウスに行き、そこでギタリストの青年と出会う。彼とその音楽の教え子の女の子と三人は仲良くなり、一緒にバンドをやることになるのだが...............ってなミュージカル調の青春ドラマ?!

自分の殻に籠り、孤独に生きてきた女の子が、大好きな音楽を通して友だちを見つけて、悩みながらも少しずつ変わっていく、そんな様子をってとこなんかな。

監督さんの本業がミュージシャンってこともあって、“ミュージカル要素”を上手く取り入れながら、ポップでキュートな作品に仕上げてた。

主役のエミリーくんは、時折ビミョーな雰囲気なんやけど、なんか観てて気になる、そんな不思議なオーラを出してて、気がつくと目が追いかけてもうてたんよなぁ。

全体的にしっかりした世界観ってのがあって、そのなかで役者がそれぞれの魅力を出して軽やかな“ハーモニー”を奏でてる、そんな作品は、なかなかナイスなデキやったよ?!

2016年3月 8日 (火)

『水の声を聞く』

今日は邦画をひとつ、ご紹介♪

この作品、もともとは監督さんが主宰する“シネマ☆インパクト”っていう映画塾で制作された短編らしく、それを監督さん自らが長編作品として撮りなおしたものなんやって。

出演者のなかの趣里って女優さんは、あの水谷 豊と伊藤 蘭の娘で、映画にドラマに頑張ってるみたいやね。ちなみに、主演の玄理って女優さんは相棒にゲスト出演したことがあるようで、父娘の両方と共演ってことらしい。

というわけで、そんな作品の感想は..........................?!

水の声を聞く   ★★★☆☆   (2014年)

監督:山本政志
出演:玄理、趣里、村上 淳、中村夏子、小田 敬、鎌滝秋浩、薬袋いづみ、松崎 颯

祖母が済州島で巫女をやっていたこともあり、親友に誘われて軽い気持ちで占い師をはじめると、次第にひとが集まり、いつのまにか新興宗教の教祖になった女の子は、相談者の悩みを聞き、適当に“神のお告げ”を言うのだが...............ってなドラマ?!

根拠のない自分の言葉をありがたがって集まる人々、巨大化する組織のなかで、プレッシャーに押しつぶされそうになるのだが..............ってなことで、“教祖”になってしまった普通の女の子の苦悩と、宗教の作り方をってなとこかな。

なにかにスガらずには生きて行けない、そんな人間の弱さを食い物にする“宗教”の実態ってのは、ちょっと考えさせられたね。

困ったひとの救いになればと思う一方で、言葉の重さを考えると、自己欺瞞に陥る、そんな“教祖様”の悩みがある一方で、宗教という甘い汁にむらがる人たちもいて、人間の弱さと愚かさを冷静に描いたドラマは、それなりに説得力があって、悪くなかったかも?!

2016年3月 7日 (月)

『人生はローリングストーン』

今日は、劇場未公開の作品のなかからひとつ、ご紹介♪

実はこの作品に出てくるデヴィッド・フォスター・ウォレスという作家は実在のひとらしく、そんでもって原作を書いてるデヴィッド・リプスキーってひとは、ローリングストーン誌のライターで、彼がウォレスの出版サイン会ツアーに同行した際の話を書いた回想録が、この作品の元ネタになってるんやって。

ウォレスってひとは、“ポストモダン文学の旗手”と呼ばれて、90年代を中心に評価されてたらしいんやけど、残念ながら自ら命を絶ってもうたらしい。

あまり日本では知られてない(?)作家さんの話だけに、日本では作品自体がスルーになってるわけやけど、アメリカではそれなりに注目されたみたいで、インデペンデント・スピリット賞なんかでも主演男優賞にノミネートされたりしたみたいやね。

というわけで、そんな伝記ものの感想は.........................?!

人生はローリングストーン / The End Of The Tour   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ジェームズ・ポンソルト
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ジェイソン・シーゲル、ジョーン・キューザック、アンナ・クラムスキー、ミッキー・サムナー、メイミー・ガマー、ベッキー・アン・ベイカー、ロン・リヴィングソトン

売れない作家の男は、雑誌「ローリングストーン」で記事を書いていて、ある日、注目されている新進気鋭の作家への密着取材をすることになるのだが...............ってなことで、天才作家の素顔に迫る“旅”の行き着く先を描いたドラマ?!

作品を読んで興味を持った男のもとを訪ね、一緒に生活をしながらインタビューをする、そんな中で売れっ子作家の実像に迫りながら、関係を築く様を描くってなとこなんやろね。

田舎の町で独りで暮らす、ちょっと頑固で内気な作家を演じるシーゲルくんの、普段のコメディ役者としての“笑い”を捨てた演技ってのがポイントなんかな。

インタビューする側とされる側、そんな男ふたりの距離感ってのが話の中心になるわけやけど、交される会話に面白味を感じるかどうか(実在の作家の実像に興味があるか)が作品の評価になるんかもなぁ。

個人的には、悪くはないと思いつつも、ウォレスの作品をよう知らんだけに、ピンとこないものもあって、なんとなく物足りなさが残ったかも?!

それにしても、話の内容をどこぞの棚の上に置いて、ローリングストーン誌のレポーターがインタビューするっていう設定だけをとって、“人生はローリングストーン”って邦題を打ってまう“大胆さ”には、もはや失笑を越えて、ある種の感動すら覚えてまうよなぁ...............?!(苦笑)

2016年3月 6日 (日)

『エンゼル・ハート』

今日は、大好きな監督であるアラン・パーカーの作品をひとつ、ご紹介♪

アラン・パーカーはイギリス人の監督さんなんやけど、彼の作品を好きになったのは、以前にここでも紹介した『ザ・コミットメンツ』っていう音楽ドラマがキッカケやったんよね。

作品の特徴としては、イギリス人らしいシニカルなテイストを持ちながらも、娯楽性を忘れない遊び心があったり、時には心を揺さぶるシリアスさを表現してみたりで、それを確かな演出でまとめる当たりが、もう、たまらんのですよ。

そんな監督さんも2003年に作品を発表して以来、まったく新作を撮ってなくて、実はハリー・ポッターのシリーズで監督オファーがあったらしいんやけど、どうやら話が好きやなかったらしく、また、監督は年を重ねるほど上手くなるってもんやないってのが持論らしく、どうやら潔く引退したらしいんよなぁ。

というわけで、大好きな監督さんの新作がもう観れないという悲しみに耐えながら(?)、“猫パンチ”時代のミッキー・ロークの代表作の感想を.............................?!(笑)

エンゼル・ハート / Angel Heart   ★★★★   (1987年)

監督:アラン・パーカー
出演:ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ、シャーロット・ランプリング、リサ・ボネ、マイケル・ヒギンズ、ダン・フロレク、キャスリーン・ウィルホイト、ストッカー・ファウンテリエ、ブラウニー・マッギー

依頼人から、姿を消した人気歌手を探しだして欲しいと頼まれたニューヨークに住む探偵は、少ない手がかりのなか、なんとか“男”の居場所を突き止めようとするのだが、彼が接触する者たちが、次々と殺されていき.................ってなミステリーもの?!

病院から何者かによって連れ出された男、その足取りを追いかけて彼に近かった女が住むニューオリンズに向うが、手がかりが次々と亡くなり..............ってな感じで、スリリングなドラマが展開するんよ。

ごく平凡に始まるオープニングから、徐々に観る側を引きこんでいく過程で、意図的な音響や映像を挟みこんで、なんとも言えない雰囲気を全編を通して作り上げてるところが秀逸なんよなぁ。

今からすると、それほどインパクトのないオチなのかもしれんけど、このグイグイとのめり込ませる演出や、ヒネリの効いた展開は、監督アラン・パーカーの真骨頂であり、公開当時はかなりの衝撃やったんやけどね?!

2016年3月 5日 (土)

『夏休みのレモネード』

今日は、小粒ながらキラリと光る(?)作品とひとつ、ご紹介♪

これ、実はベン・アフレックとマット・デイモンが、新人脚本家を発掘するために企画した“プロジェクト・グリーンライト”っていうTVのリアリティ・ショーで優勝して作られた作品なんやって。

その番組からは他に2作品が生まれたみたいで、最近でも、昨年2015年にシーズン4として番組が作られて、新人発掘の企画をやったらしい。

というわけで、ベン・アフレックとマット・デイモンが製作に名を連ねた作品の感想は..................?!

夏休みのレモネード / Stolen Summer   ★★★☆☆   (2002年)

監督:ピート・ジョーンズ
出演:アディール・スタイン、マイク・ワインバーグ、エイダン・クイン、ボニー・ハント、ケヴィン・ポラック、ブライアン・デネヒー、ジョン・G・コノリー、エディ・ケイ・トーマス

カトリック系の小学校に通う少年は、いつも先生であるシスターに怒られてばかりで、このままでは天国に行けないと言われる。異教徒をカトリックに改宗すれば天国に行けると兄から聞いた彼は、夏休みを使って、ある計画を実行するのだが............ってなドラマ?!

カトリック教徒の男の子が病弱なユダヤ教徒のラビの息子と仲良くなり、宗教の違いを乗り越えて、一緒に天国について考えるって話なんよ。

簡単に言ってまえば、どっぷり宗教の話で、エセ仏教徒の日本人には、完全に理解するのは、ちょこっと難しいところもあるんやけど、「どうやったら天国に行けるか」そんな疑問に真正面からぶつかっていく子供の純真さと無邪気さを見ながら、いろいろと考えさせられるんよなぁ。

主人公のふたりの子供達の新鮮な演技も悪くないんやけど、脇の大人がエエ味を出してて、嫌味のないドラマに仕上がってるんよね。

微笑ましくも、ちょっぴり切なく、そしてひとつの出会いを経て、子供が成長していく姿ってのが丁寧に描かれてて、なんや、ホロっとさせられてもうた?!

2016年3月 4日 (金)

『花とアリス殺人事件』

今日は、邦画のアニメをひとつ、ご紹介♪

『花とアリス』といえば、2004年に鈴木 杏と蒼井 優の主演で公開され、話題になった作品で、すでに映像作家としては評価の高かった監督 岩井俊二の人気を決定づけたって言えるんかな。

蒼井 優の映画デビュー作は、実は岩井監督の『リリイ・シュシュのすべて』って作品で、ついでに市原隼人もその作品でデビューやったんやけど.................ずいぶんと差がついてもうたもんやね(笑)

というわけで、そんな作品の感想は.............................?!

花とアリス殺人事件   ★★★☆☆   (2015年)

監督:岩井俊二
出演:(声の出演)蒼井 優、鈴木 杏、相田翔子、平泉 成、勝地 涼、黒木 華、木村多江、鈴木蘭々、郭 智博、キムラ緑子

引っ越しで転入した中学のクラスでは、1年前に起きた“事件”のせいで、なにやら異様な雰囲気になっていた。その事件の“主人公”が引っ越した家に住んでいたことを知り、隣の家に住む引きこもりの女の子と一緒に真相を探るのだが...............ってな青春ドラマ?!

明るく活発な女の子と、引きこもりでパッと見は大人しい女の子、やがて親友となるふたりの出会いのキッカケとなった“事件”とは...............ってなことで、10年ちょっと前に作られた作品の前日譚をアニメでってね。

主人公のふたりや、母親役や父親役の声を、かつての作品で演じてた役者を起用するってこだわりが、なかなかウレシイもんやんね。

なんでアニメって思ったりもするんやけど、今更、鈴木くんの演技は見れたもんやないし、かつてのキャストも中学生ってわけにはいかないわけやから、上手いこと考えたなぁってか(笑)

岩井くんは、これが初アニメ監督作ってことらしいんやけど、実写ものでも映像と音楽に人一倍こだわるひとだけに、こうやってみると、アニメってのも案外アリなのかもなぁ。

キャラの設定を十分に考えながら、青春の1ページを上手く話にまとめてるあたりは、さすが岩井くんって思ったよ?!

2016年3月 3日 (木)

『チャップリンからの贈りもの』

今日は、フランス映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、実はチャールズ・チャップリンの遺体の入った柩が盗まれたっていう事件をネタに、話が作られてるらしく、そんな事件が実際にあったってのが驚きやんね。

チャップリンは、ハリウッドで“赤狩り”がハゲしかった時に、ターゲットにされて半ばアメリカを追放されるように国外退去することになって、家族と一緒にスイスに移住したんやって。

そのまま1977年のクリスマスにスイスで亡くなって、墓地に埋葬されたんやけど、それをポーランド人の男とブルガリア人の男ふたりが掘り起こして“誘拐”し、身代金を要求したらしい。

BBCの過去のニュースサイトで記事を読むと、主犯格の男は4年半の禁固刑が言い渡され、もう一人は18ヶ月の猶予刑になったんやって。

というわけで、そんな作品の感想は............................?!

チャップリンからの贈りもの / La Rancon De La Gloire   ★★★☆☆   (2014年)

監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ブノワ・ポールヴールド、ロシュディ・ゼム、セリ・グマシュ、ピーター・コヨーテ、キアラ・マストロヤンニ、ナディーン・ラバキー、ドロレス・チャップリン、ユージン・チャップリン

刑務所から出所した男は、親友とその娘の家に同居することに。親友には入院中の妻がおり、治療費の捻出に困っている彼を見て、埋葬されたばかりのチャップリンの柩を誘拐して身代金をもらおうと提案するのだが..............ってな話?!

真面目に働いているが、生活は苦しく、なんとか妻の病気を治療したい、そんな親友のために計画した“誘拐”、そんな事件の顛末は............ってなことで、コメディ調の友情ドラマってとこなんかな。

実際にチャップリンの遺体が盗難にあったっていう事件をネタに、“喜劇王”と呼ばれた男の存在と絡めて、軽いタッチの犯罪ドラマをってね。

主役のふたりの憎めないキャラを上手く活かしながら、家族の絆や友情をエピソードとして入れつつ、どこかホノボノとしたドラマに仕上げてあるあたりは、悪くなかったかな。

2016年3月 2日 (水)

『わたしに会うまでの1600キロ』

今日は、昨年のアカデミー賞で話題になってた作品をひとつ、ご紹介♪

この作品、結構アメリカでの評判が良くて、主演のリース・ウィザースプーンがアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、共演したローラ・ダーンが助演女優賞にノミネートされたんよ。

リースくんはゴールデン・グローブでも女優賞にノミネートされ、若い頃はB級なラブ・コメ中心にキャリアを積んできた彼女が、ここ数年にわかに演技力で評価されるようになってるって風潮は、個人的にはヒジョーに不思議なんよなぁ(笑)

ちなみに、この作品の舞台になってるパシフィック・クレスト・トレイル(略称 PCT)ってのは、アメリカで有名な自然遊歩道で、メキシコ国境からカナダ国境まで、総延長は4,000キロ以上もあるんやって。

というわけで、そんな作品の感想は........................?!

わたしに会うまでの1600キロ / Wild   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン、ケヴィン・ランキン、ギャビー・ホフマン、ミキール・ハースマン、キーン・マクレイ、クリフ・デ・ヤング、リー・パーカー、トーマス・サドスキー

人生に行き詰った女性は、アメリカとメキシコの国境から西海岸を北上するパシフィック・クレスト・トレイルに独りで挑戦し、3か月で1,600キロの道程を歩くのだが...............ってな、実在の女性の回想録を映画化した作品?!

クスリに手を出し、誰かれ構わず体を重ね、離婚を機に人生をリセットすべく旅に出た彼女は、なぜそこまで堕ち、そして旅で何を見つけるのか、そんな主人公の半生を追いかけながら旅の様子をって感じなんかな。

ボロボロの人生を立て直すために自分を見つめ直し、過去と決別して新たな一歩をってことで、リースくんが体を張って演技をしてるってところが評価されたらしい。

旅の途中で様々な経験をして、いろんな人と出会い、じっくりと自分のことを考える、気持ちはよう分かるんよ。広大な自然を目の前にして、ちっぽけな自分を感じると、抱えてる悩みも小さく思えて、少し気分が楽になったりしてね(笑)

作品としては、美しい映像や飽きさせない展開で悪くないんやけど、“感動のドラマ”って言われるとちょっと違うような気がして、まぁ、主人公の過去に共感できないところが、やや乗り切れんとこやったのかも?!

2016年3月 1日 (火)

『クレヴァニ、愛のトンネル』

今日は、個人的に注目してる若手の女優さんの出演作をひとつ、ご紹介♪

未来穂香(みき ほのか)って名前は、まだ、女優としてはあまり知られてないんかもね。なんやネットで調べると、事務所を辞めたとか、熱愛やとか、いろいろとゴシップネタがあるみたいなんやけど、個人的に気になったのは、“仮面ライダーもの”で史上最年少で幹部怪人(?)を演じてたってこと(笑)

そもそも注目したキッカケは、『映画 鈴木先生』で見かけて気になったんやけど、その後、福士蒼太や本田 翼が共演して話題になった『江ノ島プリズム』ってので印象に残って、ほとんど話題にならないような『思春期ごっこ』『放課後ロスト』といった小粒な作品で頑張ってるのをチェックしてたんよ。

というわけで、そんな彼女が主演の作品の感想は..........................?!

クレヴァニ、愛のトンネル   ★★★☆☆   (2014年)

監督:今関あきよし
出演:未来穂香、小山田 将、水野 勝、板尾創路、小柳朋恵、嵯峨周平、岡村洋一、川村虹花

新任の教師だった時に、教え子の女子高生と恋に落ちてしまい、その結果、事故で彼女を失ったことを引きずって生きている男は、どうしても彼女ともう一度逢いたいと願い、ある決断をするのだが..............ってなドラマ?!

ウクライナのクレヴァニという村にある、自然の木々でできた緑のトンネルは、訪れる恋人たちを幸せにするという言い伝えがあり、忘れられない彼女の思い出と一緒に男は旅立つのだが...............ってな感じで、切ない恋の話をってとこなんやろね。

そもそものところで、教師が教え子に手を出す時点で、“純愛”云々を言うのはどうかと思うんやけど、ただ、神秘的な風景のなかで一途な愛とその“奇跡”をってのは分からんでもないか。

この作品は、要するに主演の未来くんを“とことん”フィーチャーしたもので、まだ正直、演技に青臭さはあるんやけど、彼女の目力や時折見せる表情なんかからは、女優としての可能性を感じるんよなぁ。

なぜか突然ホラー調の描写になったりと、首をかしげたくなる演出もありながらも、ヒロイン重視で観てる者には、それなりに楽しめる作品やったかな(笑)

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