『ルーム』
今日は、今年のアカデミー賞で主演女優賞に輝いた作品をひとつ、ご紹介♪
この作品で母親を演じたブリー・ラーソンが、今年のアカデミー賞の主演女優賞を受賞したわけやけど、以前に出演した『ショート・ターム』って作品で放送映画批評家協会賞の主演女優賞にノミネートされたこともあって、ここ最近、急に注目されてきた若手女優なんよね。
監督のレニー・アブラハムソンってひとは、この作品でアカデミー賞の監督賞にノミネートされたんやけど、前作の“かぶりモノ”のミュージシャンを主役にした『FRANK -フランク-』って作品でも個性的な作品を作ってて、どうやら奇抜さがウリになってるらしい(笑)
というわけで、そんな作品の感想は.....................?!
ルーム / Room ★★★☆☆ (2015年)
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョーン・アレン、ウィリアム・H・メイシー、ショーン・ブリジャース、アマンダ・ブルジェル、トム・マッカムス、ウェンディ・クルーソン、キャス・アンヴァー
狭い部屋に監禁され、母と息子ふたりで施錠された密室のなかで暮らしている親子。その部屋で生まれた5歳の少年は、外の世界を知らず、真実を話そうと決意した母親が説明しても受け入れようとしないのだが..............ってなドラマ?!
誘拐されて7年間閉じ込められている母親と、その部屋しか知らない息子、そんなふたりの苦悩を..........ってなことで、限られた空間とその外の世界を対比しながら、母子の絆を描いてるんかな。
非常に特異なシチュエーションのドラマで、大人の俳優でも演じるのが難しいところを、子役の少年が上手くツボを得て演じてることに、ちょっと感心してもうたよ。
母親を演じるラーソンくんは、アカデミー賞の主演女優賞に値するかって言われると、他の女優さんの演技を観てないんで何とも言えんけど、失われた時間と手に入れた愛情の間で苦しむ母親という役どころを、なかなか熱演しとったね。
誘拐監禁事件というのをテーマにしながら、それに関わるひとたちの複雑な心情を丁寧に描きつつ、母子の絆をってことで、なかなかチャレンジングな作品やったとは思うんやけど、期待しすぎたせいか、作品のウリ文句になってる“感動”ってのは、個人的にはちょっと違う気がして、正直、そこまで残る作品ではなかったかもねぇ.............まぁ、悪くはないんやろうけど?!