« 『エージェント・ウルトラ』 | トップページ | 『SPOOKS スプークス/MI-5』 »

2016年7月31日 (日)

『独裁者と小さな孫』

今日は、パリ在住のイラン人監督さんによる作品をひとつ、ご紹介♪

監督のマフマルバフくんは、若い頃は反政府活動をして、死刑判決を受けたこともあるらしく、政治活動をやめて映画監督になってからも政府から睨まれて、何度も命を狙われているという身の危険を感じたことがあるらしい。

アフガニスタンに2年ほど住んでたこともあるようで、学校を作ったり、いろいろとタリバン後のアフガニスタンの復興にも尽力し、人権活動家という顔も持ってるんやって。

3人の子供のうち娘ふたりは映画監督をしてて、長女はカンヌ映画祭でパルム・ドールはノミネートどまりやったものの、代わりに審査員賞を2度も受賞してるみたいやね。

というわけで、そんな監督さんの最新作の感想は......................?!

独裁者と小さな孫 / The President   ★★★☆☆   (2014年)

監督:モフセン・マフマルバフ
出演:ミシャ・ゴミアシュヴァリ、ダチ・オルウェラシュヴィリ、イャ・スキタシュビリ、ズラ・ベガリシュヴィリ、ラシャ・ラミシュヴィリ、ダト・ベシタイシュウィリ、グジャ・ブルデュリ、ソク・クヴェデリゼ

独裁者として君臨していた男は、反政府活動が激化するなかで、クーデターにより失脚してしまう。国外退去に失敗した彼は、まだ幼い孫を連れて、国を脱出するべく逃げ回るのだが..............ってなドラマ?!

変装をして旅芸人を装って逃げるが、行く先々で圧政に苦しんできた“国民の声”を聞き、人々の暮らしの現実を目の当たりにし、胸を痛めながらも、なんとか追跡をかわし.............ってなことで、ちょっとシュールな設定の話が展開するんよ。

国で一番偉い祖父を信じる、素直な孫の視点と、堕ちた偶像の元大統領の視点を対比し、また権力者の見る世界と庶民の世界の間にあるギャップを設定をうまく使いながら映し出すあたり、なかなかオモロイよなぁって思う。

権力者の驕りを痛烈に批判しながらも、戦争や暴力からは平和は生み出せないという監督さんのメッセージも込められてるようで、なかなか考えさせられる一品やったね?!

« 『エージェント・ウルトラ』 | トップページ | 『SPOOKS スプークス/MI-5』 »

ボチボチでんなぁ」カテゴリの記事