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2016年7月24日 (日)

『消えた声が、その名を呼ぶ』

今日は、世界を放浪するロード・ムービーをひとつ、ご紹介♪

この作品、ヴェネチア映画祭でコンペティション部門に出品されて、特別賞を受賞したらしく、これまでもヴェネチア、カンヌ、ベルリンの各映画祭で評価されてきた監督さんらしく、今回も高い評価を得たらしい。

公式HPを見ると、作品を作るにあたって、マーティン・スコセッシやロマン・ポランスキー、そしてアトム・エゴヤン(奥さんも役者として出演)に相談して作り上げたんやって。

トルコからの移民の子としてドイツで生まれた監督さんは、自身のルーツを大切にしながら、以前に紹介した『そして、私たちは愛に帰る』『ソウル・キッチン』といった、なかなか個性的な作品を世に送り出してきたんよね。

というわけで、そんな監督さんの新作の感想は.........................?!

消えた声が、その名を呼ぶ / The Cut   ★★★☆☆   (2014年)

監督:ファティ・アキン
出演:タハール・ラヒム、シモン・アブカリアン、マクラム・J・フーリ、アルシネ・カンジアン、トリーヌ・ディルホム、モーリッツ・ブライブトロイ

美しい妻と双子の娘と幸せに暮らしていたアルメニア人の男だったが、ある日、トルコ軍によって強制連行され、砂漠での労働を課せられる。仲間とともに虐殺されそうになったが、声を失ったものの奇跡的に一命をとりとめた男は、離れ離れとなった家族を探す旅に出るのだが..............ってなドラマ?!

過酷な状況のなかでも、必死に生き延び、そしてただ娘たちとの再会だけを望み、世界を旅する男、そんな彼の苦悩の様子をってとこなんやろね。

苦難の連続で、心が折れそうになりながらも、希望を胸に旅を続ける、そんな主人公を演じるタハールくんが、えらい男前やった(笑)

全体の尺も長く、単調になりがちな展開のなかで、さすがファティ監督といった、センスのいい音楽の使い方で、さりげなく旅を盛り上げてくるあたり、なかなかやった。

離れ離れになっても、決して切り離せない親子の絆、そんなものを信じて歩みを止めない父親の執念を見ながら、ちょっと熱いものを感じたかな?!

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