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2016年8月 7日 (日)

『サウルの息子』

今日は、昨年の賞レースで話題になったハンガリーの映画をひとつ、ご紹介♪

この作品、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞し、カンヌ映画祭のグランプリ、ゴールデン・グローブ、LA批評家協会賞といった賞を総なめにしたんよね。

実は監督さん、これが長編デビュー作にあたるらしいんやけど、助監督として同じハンガリー出身のタル・ベーラ監督の『倫敦(ロンドン)から来た男』に参加してたらしく、なんとなく映像へのこだわり具合から納得してもうた。

というわけで、そんな作品の感想は.......................?!

サウルの息子 / Saul Fia   ★★★☆☆   (2015年)

監督:ネメシュ・ラースロー
出演:ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、トッド・シャルモン、ジョーテール・シャーンドル、ユルス・レチン

アウシュヴィッツ収容所で死体の処理や清掃等を行う特殊任務を命じられたユダヤ人の男は、ガス室で少年の死体を見つけ、自分の息子だと信じ、なんとかユダヤ式の埋葬をしたいと奔走するのだが...............ってな戦時ドラマ?!

次々と収容所に送られてくるユダヤ人を言われるがままにガス室に送り、そして死体を燃やして埋める、そんな日常のなかで、身の危険を顧みずに少年の埋葬に執着する男だったが..........ってなことで、なんとも重苦しいドラマが展開するんよ。

死体を“モノ”として扱う環境のなかで、正気を保つための唯一の救いがこれなのかって思うと、なんとも“ヤルせない”気分になってまうやんね。

接写を多用し、遠近を使って露骨さを削りながらも、狂気が当たり前になってる収容所の様子を淡々とカメラで表現してるあたりが、この作品の評価なのかも。

この種の作品に“救い”があるとは、ハナから考えてないんやけど、それでもやっぱりヘビーやわなぁ............?!

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